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東京医科大学雑誌

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Academic year: 2021

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一 102 一

東京医科大学雑誌 第66巻第1号

4.冠動脈バイパス術後狭心症の一例

(西東京・循環器科) 内山 三智、末定 弘行、橋本 雅史       雨宮

      小路

(心臓外科)

正、黒須富士夫、天谷 和貴

  伊藤 茂樹、渡邊  剛

 【症例提示】 61歳男性。糖高血圧、高脂血症、高尿酸血症を 合併し、現在も喫煙。1996年10月に狭心症を発症し、紹介医 にてCAGを施行したところ、 RCA#1:total、 bridge collat−

eralにより造影される#4PD:90%、#699月目 D l:99%、 septaI brnch:99%、 high lateral:99%の三枝病変であったため、同院 にてLITA−LAD、 Ao−SVG−HL、 Ao−SVG一#4PDの三枝 CABGが施行された。以後喫煙は続けており、軽度の糖尿病を 発症しているものの他のリスクファクターはコントロールさ れ、狭心症もなく順調に経過されていたが、2006年12月頃か ら労作性狭心症が再発したため、2007年1月紹介医にてCAG を行ったところ、LITA−LADは良好に開存していたが、2本の SVGは起始部より閉塞しており、 LMT〜HL起始部、#ll分 岐部に75〜90%、#13:75%、#14:total、 bridgeおよびLAD からのcollateralにて造影、#1:totalでRCAはLADからの collateralにて造影であった。

 【治療方針の検討】胸骨正中切開アプローチによるre−do CABG、左開胸アプローチによるre−do CABG、GEA一#4PD+

LCX領域に対するPCI、 GEA一# 4PD+左開胸アプローチに よる#Hしに対するCABG+残存病変に対するPCI、 LCX領 域に対するPCI+medical fbllow upなどの治療戦略が考えら れる。

 【当院での治療】上腹部正中切開によるGEA一# 4PD+左 開胸アプローチによる、GEA−RA一#14一#Hしに対するCABG を施行した。

 【まとめ】治療戦略に苦慮した再治療を要する冠動脈バイ パス術後症例であり、他施設の意見を拝聴したい。

5.ショック、心不全、ST上昇発症するも正常冠動脈であった

 一例

(循環器内科) 三原 大和、五十嵐裕子、松本 論詰 矢崎 義直、目時 知美、上山 直也 石山 泰三、小林 秀行、進藤 直久 田中 二大、山科  章

 64歳女性、高血圧症の既往なし。突然の胸背部痛を主訴に当 院受診。心電図にてII IIIaVF誘導でST上昇あり、採血検査 においても心筋逸脱酵素の上昇を認めた。左室下壁の心筋梗 塞を疑い、心エコー行うが、左室心基部全周性の壁運動低下

(逆だこつぼ様)と非典型的。急性冠症候群否定できず、緊急冠 動脈造影行うも、有意狭窄所見認めなかった。しかし、検査前

より突然ショックに陥ったため、IABP管理となる。入院時に 大動脈解離の鑑別として行った腹部CTにおいて、右腎上極 に50mm大の腫瘤像あり、褐色細胞腫による高血圧クリーゼ が疑われたため、内分泌検査行ったところ、血中カテコラミン 値の著明な上昇を認めた。同日より全身麻酔管理、α遮断薬開 始にて血行動態は比較的速やかに安定、全身血管抵抗の改善、

心拍出量の上昇あり。今回、上記のようなST上昇、左室壁運 動障害あり、また、ショックを呈した褐色細胞腫の1例を経験

したため報告する。

6.薬剤減量にてDouble Countを生じ、 ICD誤作動を似たし   たBrugada症候群の一例

(八王子・循環器内科)

      斉藤 哲史、高橋 英治、森島 孝行       中山 雅文、小平 真里、川出 昌史

      木島豪、相賀護、会沢彰

      喜納 峰子、小林  裕、高沢 謙二

(循環器内科)       山科  章

 症例は70歳男性。1988年3月テレビ鑑賞中に意識消失し近 医に救急搬送され、発作性心房細動の診断で退院。同年6月1 時20分頃痙攣出現し当院に搬送された。来院後VF出現し精 査加療目的にて入院となった。心尖部肥大型心筋症によるVF が疑われ塩酸メキシレチン(メキシチール)300mg、塩酸カル テオロール(ミケラン)15mg、ベラバミル(ワソラン)120 mg内服開始後退院となった。以後意識消失は認められなかっ たが2000年6月眩量出現し精査加療目的にて入院となった。

右脚ブロック様coved type ST上昇とEPSにてVFが誘発さ れたことよりBrugada症候群と診断し7月ICD植え込みを 施行した。内服は内服開始後意識消失が認められないことか

ら継続となった。ICD作動なく経過し2006年1月電池交換目 的にて入院となった。交換(Medtronic. MARQuIs Dr)後入 院中に内服の減量を行い塩酸メキシレチン200mg、塩酸カル テオロール10mg、ベラバミル80 mgにて退院となった。退院 から3ケ月後スポーツジムにてウォーキング直後意識下にて ICD作動し当院受診となった。チェックを行うと運動後のST 上昇に伴うT波のダブルカウントが原因の洞性頻拍中の1CD 誤作動であった。内服を以前の内容に戻し以後ICD作動は8 ケ月間認められていない。Brugada症候群においてβプロッ カー減量にて誘発されたICD誤作動の1例を経験したので

報告する。

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