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論文審査の結果の要旨

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Academic year: 2021

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論 文 審 査 の 結 果 の 要 旨 報告番号

(

医歯薬

)

甲第

406

氏名

馬 琳

学 位 審 査 委 員

主 査 植田 弘師 副 査 中嶋 幹郎 副 査 岩田 修永

論文審査の結果の要旨

1. 研究目的の評価

本研究は、神経障害性疼痛の原因分子であるリゾホスファチジン酸

(LPA)

の産生時期とその産生機構の解明を目的としたものであり、研究目的とし て十分に妥当である。

2. 研究手法に関する評価

本研究では、

LPA

1受容体発現細胞を用いて、

LPA

を高感度に定量する方 法を確立している。また、動物および脊髄スライス標本を用いて、阻害剤 および遺伝子改変マウスにおける薬理学的検討から

LPA

合成経路を明らか にしている。これら

in vivo

および

in vitro

を組み合わせた手法は、神経障 害性疼痛における

LPA

産生機構を体系的に検討しており、研究手法として は極めて妥当である。

3. 解析・考察の評価

上記手法で解析した結果、神経障害 2-

3

時間後に

LPA

が産生され、その 産生機構として

cPLA

2

iPLA

2の活性化及び

LPA

産生酵素オートタキシン (

ATX)

の関与が示唆された。また

LPA

は自身の産生を増強するような

LPA

誘発性

LPA

産生機構が存在し、その機構に

LPA

3受容体およびミクログリ アの活性化が関与することが明らかになった。こうした一連の研究成果は独 創性に優れ、神経障害性疼痛における分子基盤の解明において大きな進展で あるので高く評価できる。

以上のように本論文は神経障害性疼痛原因分子である

LPA

の合成機構解明 に貢献するところが大であり、審査委員は全員一致で博士(薬学)の学位に 値するものと判断した。

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