言語セ ンター広報
La n gu曙eSt udi e s
第9
号( 2001 . 3)
小樽商科大学言語センター日本語の 「て形」 につ いての研究 ノー ト
1:
「て形」 は 「現在分詞」 と言 えるのか
高 野 寿 子
D.は じめに
実際に統計 を取 って見た ことはあ りませんが,日本語動詞の活用形の中で最 も多用 され るのは, 或いはその可能性があるのは,「て形」であろうと思います。 日本語初級文法 に出て くる構文の う ち,「て形」 を使 った ものが圧倒的に多いの も驚 くには及びません。「て ください
」
「ている」
「て ある」
「てはいけない」
「て もいい」
「て しまう」
「てみる」
「てお く」
「てあげる ・て もらう ・て く れ る」
「てほしい」
「て くる ・てい く」
「てか ら‑‑」,それに,「て形」は,接続形 として,「昨 日 獣医さんに行 って, ヒュ一に予防注射 をして もらった。」 とか,「ヒュ‑は,お正月御節 を食べ過ぎて,お腹 をこわ した。」のように使われ ます。 このように広範囲に渡 って使われる 「て形」につ いて,
" So, whati st hi sTE‑ f o r m? "
な どという質問をする学生 は,幸運 にもあまりいません。 し か し, 3
年 に一人 ぐらいの割で, このような無邪気な質問をする学生がいます。そういう学生 を 一時的にも納得 させ る為 に私が用意 している答 えは,"I t ' sl i ket hepr e s e ntpar t i c i pl e. "
という, 何 とも歯切れの悪い ものです。勿論, こう答 えた後 には,それ以上突 っ込んだ質問が出ない ことをただただ願 うのです。私 は決 して権威主義者ではあ りませんが,
" Idon' tknow. "
とはあまり言 いた くないのです。長 い間私 はこの歯切れの悪 い答 えをもう少 し歯切 れの良い ものに したい と 思ってきましたが,主に私の怠慢 と能力のなさが故 に,そうする努力 を怠ってきました。今回言 語セ ンター広報 に場所 を頂いたのを機会 に,一念発起 して,「て形」の文法的機能 と性質 について 検証す る努力 を始 めたい と思います。以下 はその最初の試みです。この研究 ノー トでは, まず方法論の妥当性 と先行研究 に簡単 に言及 した後, 日本語の 「て形」
が 「現在分詞」 と言 えるか どうかを考察 します。その為 に主 に二つの ことをします。第一 は, 冒 本語の 「て形」 と英語の 「現在分詞」が共有すると思われ る様々な用法 を比較観察 し,二つの活 用形が共有す る文法的機能 と性質 を検証 します。第二 は,「て形」と 「現在分詞」がその振 る舞い を全 く異 にす る点,つ まり,「現在分詞」が形容詞的機能 を有 し,「て形」がそのような形容詞的 機能 に欠 けるとい う点 を議論 し, これが 「て形」 と 「現在分詞」の本性 に由来するものであるか
どうかを検証 します。
1
.方法論以下では, 日本語の動詞の‑活用形の文法的機能 と性質 を,英語 とい う他の言語の既存の活用 カテゴリーのそれ と比較することで,明 らかにしようとします。動詞活用のオ ン トロジーが全て の言語で同 じである訳 はあ りませんか ら,ある言語のある活用形が,他の言語のある活用形 に相 応 していることは,あるともない とも言 えません。言 えることは,それぞれの言語が表現す る意 味の概念 は,ある程度ユニバーサルであろうとい うことです。テンス (時制),アスペ ク ト (相), ヴォイス (態),ムー ド (汰)といった ものを表現す る抽象的概念 は全ての言語 に共通 して見 られ るものですが,そのような概念 を手持 ちの札で どのように表現す るか というス トラテジーは言語 によって異な ります。例 えば, 日本語では,受身 は,動詞 を活用 させて受身形 を作 りますが,莱
請では,助動詞 としての
" be"
動詞 と過去分詞 という活用形 を組 み合わせて作 ります。動詞の活用 形の種類 を調べ るとい うことは,言わばその言語の持 ち札 を調べることです。ス トラテジーが違 えば,持 ち札 も違 うであろうことが予想 され ます し, また,持 ち札が違 うか ら違 うス トラテジー を取 るとも考 えられ ます。以上のように考 えると, そもそも日本語の‑活用形 と英語の‑活用形 を同じものだ とか,違 うものだ と言 うこと自体 あまり意味のない ことのように思われ ます。意味 があるのは,それぞれの言語が持つ持ち札 にユニバーサルな形態があるか どうか,あるとすれば, それは何なのかを知 ることです。それを知 る為 にはまず異なる言語の同 じような機能 を果たす と 思われる活用形 を比較することか ら始めなければな りません。 日本語の 「て形」の文法的機能 と 性質 を他の言語の (この場合 は英語の)ある活用形 に照 らし合わせて見出そうとす るのは, 日本 語の特殊性 を無視 して安易に西洋文法 を導入するとい うことでは決 してあ りません。そうす ることが 「て形」の特殊性 と普遍性 をよりよ く理解す る為の唯一有効 な方法だ と考 えるか らに他な り ません。
2 .先行研 究
ここでは, 日本語の文法書の中で,「て形」が どのように分類 されてきているかを見 ます。アメ リカで多 くの日本語学者 に影響 した
Be r na r d Bl oc h
は," St udi e si n Col l oqui alJ a pa ne s eI Ⅰ : Synt ax" ( 1 946)
で 「て形」を" Ge r und
",連用形( Pr e‑ Mas uFo r m)
を," I nf i ni t i ve
",「た り形」を
" Al t e r na t i ve "
と呼び, それ ら三つ一括 して"
Part i
ci
pi
al "であ
る としました
。以
来,SamuelMar t i n,Andr e w Mi l l e r ,El e a no rJ o r de n
といったアメ リカの 日本語学者の多 くは,「て形」 を" Ge r und"
と呼びます. 日本語 を生成文法の立場か ら論ず る久野 も," Th e St r uc t ur e o f t h e J a pa ne s eLa n gu a ge " ( 1 97 3 )
で,「て形」 を"
‑TeGe r undi veFo r m"
連用形( Pr e‑ Mas uFor m)
を
" ‑ ICo nt i nua t i veFo r m"
としてい ます し,新 しくは "AnZ nt y 1 0 d uc t i o nt oJ a pa ne s eLi n gui s t i c s "
( Tu j i mur a1 9 9
6)で も" Ge r undi vef or m"
とい う用語が使われています.しか し,
" Ge r und"
をあ くまで動名詞であると解釈すると,「て形」を動名詞 とす ることには些 か抵抗があ ります。「て形」は,原則 として名詞 としては機能 しない とされているか らです。 こう いった抵抗感 を反映 してか,今 日使われている日本語の教科書の殆 どが,「て形」を,単 に" TE‑
f o r m"
と呼び, ある特定の既存の活用形 と結びつけることをしないのが普通です. "A s t ud y o f J a pa ne s eCl a u s eLi nk 曙e :TheCo nne c t i v eTE i n J a pa ne s e "( Ha s e ga wa1 996 )
で,筆者 も,I nt hi sbook,a c c o r di ngl y, Iad he r et ot het r adi t i onala ndno nco mmi t t alanal ys i sofTE a ss i mpl yac o nne c t i ves uf f i x.
…Thi ss ynt ac t i cpr o pe r t yo fi t e r a bi l i t yi sa no t he rr ea s o n whyTEmus tbec o nc e pt ual i z e da sac onne c t i ves uf f i xr a t he rt ha na sapa r t i c l et hat c r e a t e sge r undso rpar t i c i pl e s .( Ha s e ga wa ,1 996 p. 3 )
と述べています。 ここで長谷川は,「て形」が動詞の‑活用形 という認識か ら離れて,「て」が 「の で
」
「か ら」
「な ら」
「ば」
「と」などと並ぶ" c onne c t i ves uf f i x"
であるとします。 これは,所謂学 校文法が例 えは 「書いた」を語幹 「書」,活用語尾 「い」 (連用形),助動詞 「た」に分 けて分析するのに近い ものに思われ ます。
興味深い指摘 は,「活用語尾 ・助動詞 ・補助動詞 とアスペ ク ト」 (寺村秀夫,1
969)
に見 られ ま す。 ここでは 「連用形」( Pr e ‑ Ma s uFo r m)
が 「現在分詞」,
「て形」が 「過去分詞」 とされ ます。日本語の 「て形」 についての研究 ノー ト1:「て形」 は 「現在分詞」 と言 えるのか
寺村 は,そうす る理由 として 「それだけでは陳述 (叙述) を完成せず,他の語,他の文 と結びつ いて行 く可能性を もっていることを本性 とす るものである。
」( p. 39)
か らと言っています。「て形」の本性 について寺村 は
1 2
年後 もその考 えを変 えていないようですが,「て形」の呼び名 その もの に関 しては思い直 した節があ ります。1981
年の 『日本語 の文法』では,「特定のムー ドは未だ実現 せず,次に文 を続 けた り,いろいろな補助形式 と結びついては派生形 を作 る」(p. 73)
とし,「連用 形」 と 「て形」 を合わせて 「接続形」 と呼んでいます。「て形」 は,時制 を伴わない活用形が故,文構造 を完結す ることがで きない とい うことで,「終 止形」と区別 され,名詞の直前 に位置 してそれ を修飾す る機能がない ことか ら,「連用形」をされ ます
。 (
『日本文法教室』芳賀,1962)「
命令形」
「仮定形」な どがそれだけで,特定のムー ドを表 現す るのに対 し,寺村が指摘す るように,「て形」は,ムー ドが発生する以前の形であると言 えま すが,統語的には,時制 を伴 う主動詞 に接続 し,動作や状態が連続 して,或いは同時 に生起す る ことを意味 します。 このような意味的統語的機能が存在動詞 と結びついて進行,完了な どのアス ペ ク トを表現す ると考 えられ ます。「て形」の性質が概ね このような ものであるとす ると,「て形」を「分詞」とした
Bl oc h
の総括的の分類や,寺村のそれが妥当であるように思われ ますが,「て形」を 「分詞」だ とする文法家 は,以外 に少ない上, これを殊更 「現在分詞」 と呼ぶのは,私の知 る 限 りでは, "
AnHZ s t o r i c alGr a mmaro f J a pa ne s e "( 1 928 )
を著 したSi rGe or geSa ns o m
だけで す。Sa ns o m
は,「て」 は" Af f i r ma t i veVe r balSuf f i xt s u"
の" c o n j unc t i vef o r m"
だ とし, 5
つの 用法1を説明 しています。その最初の2
つに挙がっているのが,動詞 と形容詞 に付いて分詞形 を作るというものす。
( 1 ) Suf f i xe dt ove r bs ,i tc anf o r m apar t i c i pl e,asi nyu ki t e‑ goi ng,ha vi nggo ne .
(2)Suf f i xe dt oad j e c t i ve si nt he i rad ve r bi alf o r msi te na bl e st head j e c t i ve st obeus e di n
apar t i c i palc ons t r uc t i on,a si n o mo s hi r o kut e‑ be i ngamus i ng
war u kut e mot a k a s hi‑ t houghbad,i ti sde a r( Sa ms o m 1 928 ,p . 1 77)
この説明に到 る本文の中で,Sa ns o m
は" He r eweha veaf o r m whi c hs e r ve sapur pos ea nal o go ust ot ha to fapa r t i c i pl ei n Engl i s h,buti ti sno te xc l us i ve l ye i t he rapa s to rapr e s e ntpa r t i c i pl e. "( Sa ns o m 1 928 ,p.
1 76 )
と言い,
" goi ng"
を" pr e s e ntpa r t i c i pl e
"," ha vi nggo ne"
を" pa s tpar t i c i pl e"
であるとしている ようですが,言 うまで もな く,「過去分詞」と呼ばれる活用形 は,J e s pe r s e n
が第二の分詞形 と呼 んだ もので,ここでは" go ne"
がそれに当た ります。" ha vi nggone "
は完了相或いは完了時制 を伴 う現在分詞形ですので, ここでSa ns o m
が意図 した ことは,現在分詞形 には,完了相 を含む もの と,そうでない ものがあるとい うことにな ります。 これは," c on j unc t i vef o r m"
が本来有する性 質か ら生 じる現象であると思われ ますが, この点 については,後で詳 しく述べることにします。Sans o m
の説明はかな り説得力があるように思います。それでは何故 「て形」が 「分詞」であるとい う説が定着 しなかったのか と私 は考 えます。定着 しなかった理由の一つ として思い当た るの は,「分詞」の形容詞的働 きです。「分詞」が形容詞の機能 を果たすのに対 して,「て形」には形容 詞的な,つまり,名詞 を修飾する用法 はあ りません。昔 「飛んでイスタンブール」 という歌があ
りましたが,ここで「飛んで」はイスタンブールの属性 を何 ら意味 しません。一方,
" Fl yi ngl s t a n‑
bul "
は," f l yi ng"
が現在分詞であれば,「イスタンブールが飛ぶ」とい う解釈 しかあ りません。「分 詞」が形容詞であることを考慮 に入れると,確かに 「て形」 は 「分詞」 とは言いがたいのです。寺村 は,「て形」がその用法 において英語の
" ge r und"
とはかな り食い違 っていると指摘 した後で,「分詞 と呼んだ所で同 じ危険性 はあるわけだが,少 しはマシなように思 う。」(寺村
,1 9 6 9 ,p. 3 9 )
と言っています。 ここで言 う危険性 は,違 うものを同 じだ と言ってしまう危険性ですが,同 じも のを違 うものだ と言って しまう危険性 もあ ります。用法 に食 い違いがあるというだけで,「て形」が 「分詞」ではない と判断するのは,早急であると思い ます。その食 い違いが,「分詞」とい うも のの本性 に由来するものであるか どうかを見極 める必要があ ります。つ まり,「分詞」にAとい う 用法があ り,「て形」 にそれがない というだけでは,「て形」が 「分詞」でない と判断する十分 な 条件 にはな りません。「て形」が 「分詞」の本性 を持 っていないか らAがない と言わなければな り
ません。
3
. 日本語 の 「て形」 と英語の 「現在分 詞」日本語の 「て形」は,上で述べた ように,時制 を伴 う主動詞 に接続 し,動作や状態が連続 して, 或いは同時 に生起す ることを意味する活用形で,英語の 「現在分詞
」2
は,動作や行為の継続 ・反 復 を意味 し," dur a t i vepa r t i c i pl e"
或いは" i t e r at i vepa r t i c i pl e"
と呼ばれ ます。 この二つの活用 形 には,共通す るところが多い と私 は思い ます。例 えば両方 とも存在動詞 と結びついて進行形 (継 続相) を表現 します。( 1 ) a.
ヒュ‑は,長椅で寝ている。b.Huei ss l e e pi ngo nt hec o uc h.
分詞節の中で,
" pr e di c a t ea ppos i t i ve"( Cur me,1 9 3 1 )
,或いは,J e s pe r s e n
が" pa r t i c i pl e si n a ppos i t i o n"( 1 9 3 3 )
とす る用法 も,「て形」の用法の一つ と思われます し,(2)
a.
ヒュ‑は,尻尾 を振 って私 を出迎 える。b.Huewe l c o me smewa ggl nghi st ai l .
所謂分詞構文 と呼ばれ るもの も,「て形」で言い換 えることがで きます。
(3)
a.
散歩か ら帰 って,私 は, ヒュ‑が首輪 をしていないのに気付いた。b.Co mi ngba c kf r o m t hewal k,If oundHueno twe a r i nghi sc ol l a
r. (4)a.
メス犬 を見て, ヒュ‑は追oかけて行 った。b.Se e i ngabi t c h,Huet ookof fr unni nga f t e rhe
r.日本語の 「て形」 についての研究 ノー ト1:「て形」 は 「現在分詞」 と言 えるのか
(5)
a.
公園でポピーに会 って, ヒュ‑は とて も喜んだ。b.Co mi ngac r o s swi t hPo ppyi nt hepa r k,Huewasve r ypl e as e d.
(6)
a.
今 日は土曜 日で, ヒュ‑は学校がある。b.Todaybe i ngSat ur day,Hueha ss c hoo
l.( 7 ) a.
正直 に言 って, クーは太 りすぎだ。b.Ho ne s t l ys pe aki ng,Kooi so ve r we i ght .
例外 は,次のような条件 を示す独立分詞の場合です。(8)
a
.*事情が許 して, ヒュ‑を連れて行 きます。b.
事情が許せば, ヒュ‑を連れて行 きます。C.∫wi l lt akeHueal ong,c i r c ums t a nc e spe r mi t t i ng.
(1)と(2)では,時制 を伴 う動詞 1と 「て形」の動詞 2が示す動作が同時に生起 しているとい う点 で共通 していますが
,( 1 )
の動詞1
の存在動詞が辞書的内容 に希薄であるので, ここで生起 してい る動作 は一つだけのように思われ るのに対 し,( 2 )
では,二つの動作が同時に生起 していて,J e s pe r ‑ s e n
の用語の言 う通 り,意味的には同格です。「て形」は, また,「行 く」「来 る」な どの直示的要 素 を含む運動動詞 に付いて付帯状況 も表 します。(9)
a.
ヒュ‑が麦畑 を突 っ切 って走 って来 る。b・Huec o me sr unr ! i ngs t r ai g htt hr o ug h t heba r l e yf i e l d・
C.
ヒュ‑はす ぐ若い女性 に付いて行 く。d.Huer e adi l ygoe sf ol l owl ngayo ungWOma n.
( 1 ) ,( 2 ) ,( 9 )
にある分詞形が,意味的には主語 を叙述 し,統語的には主動詞の補語 とLVP
に支 配 されているか,或いは主語 にコン トロール され るPRO
を伴 な う副詞節 としてVP
に付加 され ているのか というような統語論的分析 はここでは試み ませんが,英語の現在分詞が形容詞化 し, 日本語の 「て形」が副詞化す ることを考 えると,前者 は英語 に,後者が 日本語の構造 に近いよう にも思われ ます。何れにせ よ,動詞 1
のR
時( Re f e r e nc et i me)
3と,継続や反復 を意味す る現在 分詞の形 を取 る動詞2
のR
時が一致 します。その為 に," pr o gr e s s i ve"
や" appos i t i ve "
という解釈 が生 じると思われ ます4。久野 は,「て形」 は,完了時制 を表す助動詞 「た り」 に由来 し
,V1 ‑ t eV2
というパターンは," Vlandt he n"
或いは" ha vi ngV1 ‑ e d"
という暗示的意味があると言い,二つの動作や状態が同 時 に生起するような場合 にはこの文構造 は使 えない としています。'次のような例文 は,英語で言 うような意味では文法的に正 しくない というのが彼の判断ですが, これは,私の直感的判断 とは 少 し異な ります。*ジョンは,メア リーを憎んで, ジェーンを愛 している
。( 4 bi nKuno1 9 7 3 ,p. 1 9 5 )
" Jo hnhat e sMa r yandl o ve sJa ne . "
*ジョンは, よ く遊んで, よく勉強す る
。( 3 bi nKuno1 9 7 3 ,p. 1 9 5 )
" J o hnpl a ysal o ta nds t udi e sal o t . "
このままで も良いような気 もしますが, これ らを 「ジョンは,メア リーを憎んでいて, ジェー ンを愛 している。
」
「ジョンは, よ く遊 んで, よ く勉強 もす る。」とすると, もっと自然 にな り,意 味的にも文法性 は保たれ ると判断 します。「て形」は久野が考 えているより適用範囲が広い とい う のが私の結論です。前述の(1) ,( 2 ) ,( 9 )
の例文で示 される 「て形」 には久野の主張す る暗示的意味 はあ りません し,そもそも次の例文 に見 られ るような状態動詞の 「て形」 には彼の主張 は論理的 に当てはまりません。(10)
a.
ヒュ‑の尻尾 は,太 くて短い。b.Hue' st ai li st hi c ka nds ho r
t." Con j unc t i vef o r m"(
「継続形」)としての 「て形」は,等位接続詞" a nd"
の次の3
つの用法の 全てで対応 します。仙
a.
パパ は,食事の支度 をして,同時に家 を掃除す る。b.Ba bac ooksame ala ndc l e anst heho us es i mul t ane o us l y.
C.
パパ は,食事の支度 をして,その後で家の掃除 をする。d.Ba bac ooksame ala ndc l e anst heho us ei nt hato r de r .
e.
パパ は,必ず しもその順番ではないが,食事の支度 をして,家 を掃除する。f.Ba bac ooksame ala ndc l e a nst heho us eno tne c e s s a r i l yi nt ha to r de r .
久野の指摘 は,「接続形」の用法のうち
, ( 川d
で見 られるものに当てはまります。上 に挙 げた例 文(3)か ら(5)の 「て形」がそれで,時制 を伴 なう主動詞 1のR時 より,「て形」の動詞 2のそれが, 先行す る場合で,二つの動作が順番 に起 こります。英語の文詞構文 は,時,原因 ・理由,条件,譲歩,付帯状況 などを表す副詞節 を作 るものをさ れ,何 らかの接続詞が省略 されているとして,適当な接続詞 を補 って解釈す ると学校文法では習 います。例 えば
( 3 ) b
は時 を表す分詞構文で,( 3 )
C或いは( 3 ) C
′のように書 き換 えが可能だ とされ ま すが,二つの動作のR
時が実際にどの位離れているのかについては明確 には示 され ません。 このように意味が漠然 として,明確ではないのが分詞構文の もう一つの特徴で もあ ります。
(3)
a.
散歩か ら帰 って,私 は, ヒュ‑が首輪 をしていないのに気付いた。b.Comi ngbac kf r o m t hewal k,If o undHueno twe a r i nghi sc ol l a r .
C.Whe nIc a mebac kho mef r o m t hewal k,( i mme di at e l y)If o undHueno twe ar i ng hi sc ol l a r .
C' .Af t e rIc amebackhomef r o m t hewal k
,( l at e r )If o undHuenotwe ar i nghi s
c ol l a r .
日本語 の 「て形」 についての研究 ノー ト1:「て形」 は 「現在分詞」 と言 えるのか
( 3) a
で も全 く同 じことが言 えます。「帰 ってす ぐ気付いた」のか,「帰 って しばらくして気付い た」のかが今一つ漠然 としています。(4)a
では, しか し,「見てす ぐ追いかけた」であろうと想像 で きますが,それは,私の文法 に関す る知識 を基 にそう解釈するのではな く,去勢 していない4
歳の雄犬が雌犬 を見て どのように反応するかを私がた また ま承知 しているか らです。例文(5)の分 詞構文 は,理由 ・原因を示すそれ と思われ ますか ら,( 3 ) b
を何か接続詞 を補 って書 き換 えると, (5)Cとな ります。(5)
a.
公園でポピーに会 って, ヒュ‑はとて も喜んだ。b.Comi ngac r os swi t hPo ppyi nt hepa r k,Huewasve r ypl e a s e d.
C.Huewasve r ypl e a s e dbe c aus ehec ameac r os swi t hPoppyi nt hepa r k.
(5)
a
は, しか し,「公園でポピーに会 ったか ら, ヒュ‑が喜んだ」ほどには,「会 った こと」 と「喜んだ こと」の因果関係 は明確 ではあ りません。実際,(5)
a
の後で次のようにも言 えるのです。(5)
a' .
と言 うの も,ポピーのパパがいつ もクッキーを くれるか らだ。(5)bの後で も,同 じことが言 えます。
( 5 ) b' .That ' sbe c aus ePo ppy' sdada lwaysg ive shi m s o mec ooki e s .
これはしか し,(5)Cの後 には続 きません。 という事 は,(5)bの解釈 としては,(5)Cは適当では な く,次のような暖味な表現が, より正確な解釈であろうとい うことにな ります。L.
( 5 ) C' .Huec ameac r o s swi t hPoppyi nt hepar k,andhewasve r ypl e a s e d.
例文
( 6 )
,(7)のような場合 には,内在するとされる適当な接続詞 は" and"
以外 には考 えられ ませ ん。(6)
a.
今 日は土曜 日で, ヒュ‑は学校がある。b.Todaybe i ngSa t ur day,Hueha ss c hoo l . C.Todayi sSa t ur day,a nd( s o)Huehass c hoo l .
(7)
a.
正直 に言って,クーは太 りす ぎだ。b.Ho ne s t l ys pe aki ng,Kooi so ve r we i ght .
C.Iwi l ls pe akho ne s t l y,a nds ayt hatKooi so ve r we i ght .
このように見て くると, ここで 「現在分詞」や 「て形」によって導かれ る節 は,副詞節
( Su bor di ‑ nat ec l aus e )
とい うよりは,むしろ等位節( c oo r di nat ec l a us e )
であることが理解 され ます5。以上 を纏 めると, 日本語の 「て形」 も英語の 「現在分詞」 も,時制 を伴 なわない動詞の活用形 で,次の三つの用法 を共有 しているとい うことが言 えます。
1.存在動詞の補語 となって進行相 を表す
2.
動詞句の中で,時制 を伴なう主動詞 と共起 して,随行する動作或いは付帯する状況 を表す3.
ある節 に先行 して,それに続 く等位節( c oo r di nat ec l a us e )
を導 くこの三つの用法 に共通する文法的機能が
" c o n j unc t i ve"
とい ことにな ります。二つの名詞で は な く,動詞 を接続する,つまり,二つの動作や状態 を接続するのですか ら, これ らの動作や状態 に内蔵 されているR
時 も接続することにな ります。二つのR
時が どのような関係で接続 され るか によって, 自ず と,動作や状況の同時性 と連続性が生 じます。4.
「現在分 詞」 の形容 詞化前節では,英語の 「現在分詞」 と日本語の 「て形」 は,その文法的機能が大変似ているとい う 点 を確認 しました。本節ではこれ らの相違点 について考察 します。特 に前者が形容詞的機能 を持 ち,後者 にそれがない という点 に着 目します。 どうしてそうなのかを検証 した後, この相違点が 両者の本質的な違いを示す ものであるのか を議論 します。
英語の形容詞 は,付加的用法 と叙述的用法の二つに分かれ ます。前者 は名詞句の中で名詞の直 前 に位置 してそれを修飾 し,後者では
,be
動詞の補語 とな り述語 を作 ります。これは,名詞の統 語的振 る舞いに大変近い ものです。形容詞 は, また,その意味論的振 る舞い も名詞 に準 じるところがあ ります。普通名詞の働 き6の一つに固体 をそうである物 とそうでない物 に区別す る働 きが あ ります。例 えば 「本」とい う名詞 は,「本である物」 と 「そうでない物」を識別する働 きをしま す。このような意味論機能 は形容詞 にも同様 に見 られ るものです。例 えば
" r e d"
という形容詞 は,「赤い物」と 「そうでない物」を区別する法則 を内蔵 していると言 えます。嘗てギ リシャの哲学者 が 「名詞 と動詞の唯一の違いは,名詞 には時制がな く動詞 には時制があることだ。」と言 ったそう ですが,英語の形容詞 には時制 はあ りません。英語の形容詞 は名詞的なのです。一方 日本語の形 容詞 は大変動詞的です。形容詞 には時制があ り,統語的振 る舞い も動詞 と何 ら遜色がないので, これを形容詞 とは呼ばず状態動詞 として も全 く問題 はないように思われ ます。「現在分詞」と同 じ 機能 を持つ 「て形」がなぜ形容詞化 しないのか とい う問いには,「日本語 には, そもそ も形容詞化 する形容詞がないか ら。」 と言 うこともで きます。
形容詞的に使われる英語の 「現在分詞」 は,形容詞同様,名詞の前 と後 ろの二箇所で名詞 を修 飾することがで きるとされ ます。
(12)
a.
Ado gba r ki nga tt hemai l ma n
b.
郵便配達人 を吼 えている犬C. A do gwhi c hi sba r ki nga tamai l ma n
( 1 2 ) a
は,(12)Cと同義で,(12)Cか ら変形 した もの とも考 えられ ます。(12)a
が(12
)Cの省略形である とす ると, ここで現在分詞が形容詞的に使われているとは言 えな くな ります。" Do g"
を修飾 して いるのは関係節であって," ba r ki nga tt hemai l ma n"
は,関係節の中で" be"
動詞 と共起 して進 行相 を表す とい う動詞本来の機能 を果た していると言 えます。関係節の統語的位置 は違いますが,( 1 2 ) a bc
は,意味 も構造 も,現在分詞の用法 も全 く同 じです。現在分詞が真 に形容詞化するのは,(13)
a
のような場合です。日本語の 「て形」 についての研究 ノー ト1:「て形」 は 「現在分詞」 と言 えるのか
( 1 3 ) a.A ba r ki ngdo g
b.
吼 える犬C.A dogwhi c hbar ks d.A do gwhi c hi sbar ki ng
( 1 3 ) a
は,( 1 3 ) d
ではな く( 1 3 )
Cと同義です。(1 3 ) d
の関係節が一時的な属性 を表 しているのに対 し,( 1 3 )
Cのそれは,総称時制( ge ne r i ct e ns e )
を用い,永久的な或いは習慣的な属性 を表 しています。言い換 えれば,特定の場所や時間に制約 されない属性 といえます。 このような属性 は,意味論的 には,名詞や形容詞が意味するところに近づ きます。例 えば,
" l o yal "
という形容詞が世界 を「忠 誠心のあるもの」と「そうでない もの」との集合 に分 けることができるように," whi c hba r ks "
は, 世界 を 「帆 える習慣のあるもの」と 「そうでない もの」の集合 に分 けることがで きます。" Al o yal do g"
とは,その 「忠誠心のあるもの」の集合 と犬の集合の交わ りの中に存在する一つの任意の固 体 を意味 し," A do gwhi c hba r ks "
は,「呪 える習慣のあるもの」の集合 と犬の集合の交わ りの 中に存在する任意の‑固体 を意味 します。分詞が純粋 に形容詞 として名詞の前 につ く時 は, この ように,動詞が意味論的に十分 に形容詞 に近づいた時であろうと思われ ます。意味論的には十分 形容詞である動詞が名詞の前 に現れ ることが許 される統語論的形態 は,勿論時制 を伴なわない分 詞以外 にはあ りません。ですか ら,所謂分詞状形容詞 と言われるものは,通例永久的/習慣的な 属性 を意味 します。動詞が意味論的に形容詞 に接近す る過程 は, どの言語 にも起 こりうることであると思います。
( 1 3 ) b
の 「軌 える犬」の関係節 は,( 1 2 ) b
の 「郵便配達人 を軌 えている犬」の関係節が一時的属性 を 表 しているのに対 し,永久的/習慣的な属性 を意味 します。( 1 3 ) b
の 「軌 える」 は,意味論的には 十分形容詞化 しているといえますが,だか らといって,形容詞の位置 にも現れることが出来 るよ うな別の形態 は, 日本語では必要あ りません。 もともと,動詞 も形容詞 も統語論的には,同 じ場 所 を共有 しているのですか ら。英語では,名詞の右 に関係節や不定詞 を,左 に名詞や形容詞 と言っ た時制 を伴なわない7修飾語が許 され ますが,日本語では,全て左側 に生起 します。形容詞 も動詞も関係節 として しか名詞 を修飾することが出来 ません。
英語の 「現在分詞」が形容詞化する要因 としては,「現在分詞」が時制 を伴なわない活用形であ ることもあ りますが, もっと大 きな要因は,英語の形容詞の統語的性質です。 日本語の 「て形」
が形容詞的機能 を持たないのは,そ もそも日本語 に英語の形容詞 に相応す る統語的条件がないか らで,「て形」の本来の文法的機能や性質 とは独立 した条件 によります。ですか ら,「て形」に「現 在分詞」の形容詞的機能がないか らと言って,「て形」 は,「現在分詞」 とその本質的な文法的性 質 を共有 していない とは言 えません。
5 . おわ りに
当初の計画では,「現在分詞」の形容詞化 と平行 して,「て形」の副詞化 について も論考 したい と考 えていましたが,時間切れで計画倒れ とな りました。次回に回 します。
数年前 ソング先生 にお年玉 と称 して頂戴 していて, そのまま読 まずにいた何冊かの日本語の文 法書 を今回読む機会 を得 ました。先生 は本 を送 って下 さった翌翌年 に亡 くな られ ましたか ら,今 となっては改めて御礼 を申し上 げることもで きません。小樽の凍てついた夜空 を見上 げると,「ま だ読 んでなかったのか。」 と言 う声が聞 こえて くるような気が しますが,寒 いのが何 よ りお嫌 い
だった先生が この季節 にこの辺 を俳掴 なさる筈 もあ りませ ん。
1 Sa ns o m
が挙 げる残 りの3
つの用法 は,( 3 ) Suf f i xe dt ove r bsorad j e c t i ve si thasf o r me dma nyad ve r bi alphr a s e swhi c ha r eno w s t e r e o‑
t ype d,s uc ha sk a ne t e ,s ub e t e ,s at e ,t s ui t e ,mo t t e .
(4
) Combi ne dw it hpar t i c l e si tf o r mst hes pe c i al i z e dwo r d st o t ea ndni l e ̲ ( 5 ) Co mbi ne dwi t ht heauxi l i a r yve r ba n'i tf o r mst an' .
ですが,何れ も 「て形」が辞書的或いは文法的語柔 を派生 させ る過程 に関わ るものですので,本稿では論 じま せん。
2 J e s pe r s e n
が第二の分詞形 と呼ぶ 「過去分詞」については,受動態 を表現す る分詞形 として,接続形 としての 機能 を持 ちアスペ ク トに寄与する 「現在分詞」とここでは分 けて考 えます。「過去分詞」が完了相 を表す点,「て 形」 もまた結果状態相( r e s ul t a t i ve )
で完了 を意味す ることについては, ここでは論 じません。3
ここでは,Re i nha r t( 1 9 8 4 )
の定義 にな らい,「副詞 な どで特定 され る,出来事,状態,過程 を含 む時間」と い うほ どの意味で使 い ます。4
勿論, このような解釈 は,動詞の語桑的意味の制約 をうけますが, ここでは,ある活用形が統語的意味的 に どの ように機能 しているか とい うメカニズムの基本的構造 を把握す ることが 目的ですので, 日本語 のテンス ・ アスペ ク ト,動詞の語嚢的意味,Akt i o na r t
との関係 な どに関す る膨大 な文献 に関 しては,ここでは言及 しませ ん。5
分詞構文 には,譲歩 を示す用法 もあ りますが,「て形」にも,助詞 の 「も」が付 いて譲歩 を意味す る用法があ ります。a.
肩幅の狭い ことは認 めて も,それが ヒュ‑の全体的外形 を損ねているとは言 えない。b.Ad mi t t i ngt ha tHuei sna r r ow‑ S ho ul de r e d, Ic annots a yt ha ti ti sha r mi nghi so ve r al lc onf o r ma
‑t i o n.
C.Al t ho ughIa dmi tt ha tHuei snar r ow‑ S ho ul de r e d,Ic a nno ts a yt hati ti sha r mi nghi so ve r al l c o nf o r ma t i o n.
d.Iad mi tt hatHuei sna r r o w‑ S ho ul de r e d, bute ve ns o, Ic a nno ts a yt ha ti ti shar mi nghi so ve r al l c o nf o r ma t i on.
" and"
と" but "
の間に論理的な違いはあ りませんか ら, ここで も" e ve n"
を意味する 「も」 と共起 して 「て形」が反意的接続 をす ると理解す る事が出来 ます。が,「て形」が助詞 を伴 なって譲歩や条件 を意味す る動詞句 を生 成す るのは,「て もいい」「てはいけない」「てはな らない」な ど他 にもあ りますので, これ らについては, どう して(8)のような条件 を表す分詞構文 に 「て形」が使われないのか とい う問題 と一緒 に次回の研究 ノー トで考察 す ることにし, ここでは言及 しません。
6 Gupt a( 1 9 8 0 )
は,普通名詞 には二つの意味論的法則が働 いているとし,それ らを" Pr i nc i pl eofdi s t i nc t i on " ,
" Pr i nc i pl eo fi de nt i t y"
と呼び ます。形容詞が名詞 と異 なるのは, この二番 目の法則がない点 にあ ります。「こ の同 じ" book"
」 とは言 えますが,「この同 じ" r e d"
」 とは言 えません。7
時制 を伴 なわない とい うだけが条件ではないようです。同 じ分詞で も, 目的語 な どを伴 な う分詞句 は名詞の 直前 には現れ ません。従 って, bは非文法的 とな ります。 bの様 な構造 は, しか し動詞句内で動詞が最後 に くる
( He ad‑ f i na
l) ドイツ語では許 され ます。a.A do gwhi c hba r ksa tt hemai l man b.* A [ ba r ki nga tt hemai l ma n]do g c.Ei nde nBr i e f t r ae ge ra nbe l l e nde rHun°
b.
郵便配達人 を吼 える犬英語で も分詞句内で動詞が名詞のす ぐ前 に位置す る場合 には, 目的語や副詞が許 され ますが,その場合 もや は り,分詞句全体が複合形容詞化 していることは明 らかです。
e.Huei sawe l l ‑ be ha ve ddo g.
f.Huei sno tama n‑ e a t i ngt i ge
r.日本語の 「て形」についての研究 ノー ト1:「て形」は 「現在分詞」 と言えるのか
参 考 文 献
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寺村秀夫
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1.『国語の文法 (上)』国立国語研究所山崎 貞 (毛利可信増訂)