『グ ロ ーバ ル 資 本 主 義 の物 語』 につ い て
倉 田 稔
は じ め に
1.本 書 の 内 部 問 題 1.削 除 部 分
2.了 承 な しに 変 更 ・削 除 さ れ た も の 3.一 般 的 に
2.本 書 の 前 後
1.「 ハ プ ス ブ ル ク 帝 国 に 似 て い るEU」
(『信 濃 毎 日新 聞s「 本 の 森 」 欄1999年4月11日) 2.『 緑 丘 』 に の せ た も の
3.道 新 記 事 3.付 け 加 え た い も の
1.ユ ダ ヤ 人 陰 謀 説 2,後 進 国 の 資 本 主 義 発 展 3.三 浦 綾 子
4.広 瀬 隆 4.訂 正
は じ め に
小 生 は,『 グ ロー バ ル 資 本 主 義 の物 語 』(日 本 放 送 協 会 出 版2000年)を 出 し た 。 そ の 際,い くつ か の 文 を初 め の 原 稿 か ら削 除 した 。 初 め は,校 正 上 の 理 由 か ら削 除提 案 さ れ た の か と思 っ た 。 しか しす べ てが そ うで も な い と思 う よ うに な っ た。 以 下,削 除 部 分 を示 す 。 校 正 上 の理 由 と,そ うで も な い理 由 との2つ が あ る と思 え る。 校 正 が1回 だ け だ っ た の で,私 は復 活 が で き な か っ た 。 こ れ ら を1,で 指 摘 す る 。2,で は,本 書 の誕 生 の 理 由 とな っ た 記 事,本 書 の 狙 い
〔173〕
174 商 学 討 究 第51巻 第1号
の い くつ か,そ れ に 対 す る新 聞 記 事 の対 応 を,紹 介 す る 。 最 後 に,3と して, 本 書 に 入 れ た か っ た こ と を書 く。
1.本 書 の 内部 問題
1‑1.削 除 部 分
1‑1‑1.最 後 の エ ピ ロ ー グ の 部 分 で,一 部 分 を,削 っ た 。 本 論 で 十 分 述 べ て い る か ら と い う 理 由 で あ っ た 。 そ の 部 分 を 記 し て お く。 以 下,番 号,ペ ー ジ 数,行 数 の 順 で 記 さ れ る 。
さ て二 〇 世 紀 を振 り返 りた い。 ベ トナ ム戦 争 はや らな くて も よ か っ た 戦 争 だ と,当 事 者 は,後 に な っ て か ら言 った 。 ベ トナ ム 人 が 飛 行 機 に乗 っ て,ア メ リ カ ま で戦 争 を し に行 っ て は い な い の だ か ら,ア メ リカ に は 戦 争 の権 利 は な い の だ 。 犯 罪 的 な 大 戦 争 を した ア メ リ カ は,な ぜ 裁 判 を さ れ な か っ た か 。 そ れ どこ ろで は な か った 。 ヴ ェ トナ ム戦 争 を指 導 した キ ッ シ ン ジ ャー は ノ ー ベ ル 平 和 賞 を貰 い,マ クナ マ ラ 長 官 は世 界 銀 行 の 頭 取 に な った(本 多 『ベ トナ ム … … 』)。
ア メ リカ 人 は,ベ トナ ム が 失 わ れ た と,と ん で も な い こ と を言 う。 自分 の 所 有 か ら失 わ れ た と い う意 味 で あ る 。 以 前 は,ベ トナ ム を 「持 っ て い た」 の だ 。 つ ま りア メ リ カ は古 代 ロー マ 帝 国 の 意 識 を持 っ て い る。 これ を捨 て な い か ぎ り, ア メ リカ の 未 来 は な い 。
平 和 の た め に戦 争 をす る の だ と ア メ リカ 人 は 言 い,そ の平 和 の た め の戦 争(=
国 際 協 力)を なぜ しな い の だ と,ア メ リ カ 人 は 日本 人 を 怒 る。 こ れ は 語 る に落 ち た 論 理 で あ る。 つ ま り戦 争 をせ よ とい う こ とだ か らで あ る 。 「平 和 の 輸 出 は 必 ず 戦 争 を 意 味 す る」 「パ ッ クス ・エ コ ノ ミ カ に 反 対 す る 人 は,平 和 の 敵 」 と さ れ た,と イ リ イ チ は,『 シ ャ ドウ ・ワー ク』 で 言 う。 い つ の 世 に も十 字 軍 が あ る の だ 。 だ が 平 和 や 民 主 主 義 を政 府 は輸 出 で き な い。
人 口爆 発 に た い して,第 三 世 界 の 人 は,自 発 的 に産 児 調 節 をす る必 要 も あ る。
た だ し,南 北 の格 差 固 定 化 を打 破 した 社 会 が作 られ るべ きで あ る。
『グ ロ ー バ ル 資 本 主 義 の 物 語 』 に つ い て ヱ75
民 主 的 な代 議 制 度 が な い 国 は,結 局 う ま く行 か な い 。 だ か ら,フ ァ シズ ム や
「社 会 主 義 」は,う ま くゆ か な い 。ま して 軍 事 独 裁 政 権 は 一 層 う ま く行 か な い。
しか し ア ジ ア,ア フ リカ,ラ テ ン ・ア メ リ カの 諸 国 で は,軍 事 独 裁 政 権 が いっ も成 立 す る 。 多 くの 国 で議 会 制 度 が確 立 して もい な い し,意 味 も理 解 され て い な い 。 しか し ドイ ツ の ワ イ マ ー ル時 代 で さ え もま だ ドイ ツ国 民 は 十 分 議 会 主 義 に慣 れ て い な か った の で あ るか ら,将 来 を悲 観 す べ きで は ない 。
非 民 主 主 義 国 で 社 会 主 義 革 命 を起 こ して も駄 目で あ る 。 非 民 主 主 義 国 は 社 会 主 義 に よ っ て は 民 主 主 義 に な ら ない 。 社 会 主 義 革 命 を起 こ した ら,一 〇 年 ほ ど 単 に 民 主 主 義 の 変 革 だ け を徹 底 的 に行 な っ て,そ の後,自 主 的 に政 権 を降 りる
とい うの が 一 番 よい 。 一 〇年 た つ と,官 僚 化 す るか らで あ る(注)。
(注)マ ルチ ネ 『五 つ の共産主 義』 岩波 新書 。
1‑1‑2.第3章 と重 複 す る とい う の で,削 除 した もの 。
財 閥 に は,超 巨 大 財 閥 と巨大 財 閥 とが あ る 。 超 巨大 財 閥 は,ア メ リ カで は, モ ル ガ ン,ロ ッ ク フ ェ ラ ー,ヨ ー ロ ッパ で は ロス チ ャイ ル ド,新 ロ ス チ ャ イ ル
ド=ゴ ー ル ドス ミス で あ る。 これ らが,ほ とん ど全 世 界 を経 済 的 に 支 配 し て い る,し た が っ て 政 治 的 に も,ジ ャ ー ナ リズ ム の 上 で も,意 識 ・思 想 の 上 で も, 支 配 して い る。 彼 ら は,巨 大 財 閥 を従 え て い る。 超 巨大 財 閥 だ け で は 全 世 界 を 支 配 で き な い。 巨 大 財 閥が 超 巨 大 財 閥 を助 け る よ うに仕 組 み,支 配 す る。 こ の
グ ル ー プ の 間 に は す べ て 閨 閥 が作 られ て い る 。
1‑1‑3.そ の場 の 主 旨 か らは ず れ る とい うの で,削 除 し た もの 。 18ペ ー ジ8行 。
ア メ リ カ の政 治 家 や 実 業 家 は 自由 主 義 や 民 主 主 義 を守 れ と言 う が,彼 ら は守 るつ も りは な い 。 ア メ リカ の 実 業 家 は富 と利 権 を守 りた い だ け で あ る 。 政 治 家 は実 業 家 の 代 弁 人 で あ る。 ア メ リ カで は む しろ 実 業 家 自身 が 政 治 家 に な っ て い る。 ま た,ア メ リ カ はCIA(中 央 情 報 局)を 使 う。 これ は 本 来 は 世 界 的 に情 報 の網 を張 る組 織 で あ るが,暗 殺 ・ク ー デ タ を も行 な う。
ヱ76 商 学 討 究 第51巻 第1号 1‑1‑4.30ペ ー ジ2行
そ の 上,日 本 で は 労 働 者 とは,庶 民 に は,あ ま り良 い 意 味 で 使 わ れ て い な い 。
… … ,た とえば道路 ・鉄道路線,そ の他,土 木工事 を行 な う,真 っ黒 になって 泥 だ らけ で 働 く人 々 を さす 。 … …左 翼 の 人 が 言 う よ う に,世 界 や 社 会 を変 革 す
る未 来 をつ くる 階級 と し て は庶 民 に は 理 解 さ れ て い な い。
1‑1‑5.30ペ ー ジ
さ て最 終 の 問 い で あ る。プ ロ レ タ リア ー トは革 命 的 だ ろ うか 。マ ル ク ス と レ ー ニ ンに は 政 治 理 論 の 差 が あ る。 レー ニ ンの 『な に を なす べ きか 』 で は,革 命 的 イ ンテ リゲ ンチ ャ が 革 命 思 想 を外 か ら注 入 す る と語 ら れ て い る 。 マ ル ク ス は こ れ ほ どは っ き り語 っ て い な い。 労働 者 階 級 が 革 命 的 で あ る とは,レ ー ニ ン もそ れ ほ ど語 っ て い な い の で あ る。 労 働 者 は民 主 主 義 的 革 命 を行 な う け れ ど も,社 会 主 義 革 命 を行 な うわ けで は な い 。
1‑1‑6.本 の流 れ か らはず れ る とい う の で 削 除 した もの 。 127ペ ー ジ。 ユ ー ロ ・コ ミュ ニ ズ ム
ユ ー ロ ・コ ミュ ニ ズ ム と は,一 九 七 五 年 に言 葉 が で き,そ れ は さ しあ た り, イ タ リア,ス ペ イ ン,フ ラ ンス の 三 つ の 共 産 党 を中 心 とす る 運 動 で あ っ た 。 し か し,そ れ らの 戦 術 を 採 用 す る各 国 共 産 党 もそ れ に含 ま れ る 。 社 会 主 義 国 で な
くま た高 度 に発 達 した 資 本 主 義 の 共 産 党 の 戦 術 で あ る。 こ れ らの 戦 術 は,1, 議 会 を通 じて の 革 命,2,民 主 主 義 的 な社 会 主 義 の建 設,3,自 主 独 立 の 立場, で あ る。 も っ と具 体 的 に言 え ば,統 一 戦 線 に よ る多 数 者 の 革 命,自 由 と民 主 主 義 の 宣 言,プ ロ レ タ リア 独 裁 の放 棄,歴 史 的 妥 協,社 会 主 義 で の 複 数 政 党 制 と 政 権 交 代 制,ソ 連 ・東 欧 型 社 会 主 義 の拒 否,各 国 党 の 平 等,な どで あ る 。
だ が 問題 は,人 類 の 歴 史 で社 会 主 義 的平 和 革 命 は一 度 も成 功 して い ない こ と, ソ連 ・東 欧 は これ を激 し く拒 否 して い る こ とで あ る。 こ の 時代 は ブ レジ ネ フ時 代 で あ っ た 。 しか し,ユ ー ロ ・コ ミュ ニ ズ ム の戦 術 で な い と,ヨ ー ロ ッパ や 高 度 に発 達 した 諸 国 で は,全 くや っ て ゆ け な い。チ リの ク ー デ タの 直 後,ユ ー ロ ・
『グ ロ ー バ ル 資 本 主 義 の 物 語 』 に つ い て 177
コ ミュ ニ ズ ム の イ タ リ ア共 産 党 書 記 長 ベ ル リ ン グ ェ ル は,将 来 こ の よ う な場 合 は,新 政 権 を放 り投 げ る こ と も考 え た 。そ して一 九 七 三 年,ベ ル リ ンゲ ル の 「歴 史 的 妥 協 」 が 発 表 され た 。 フ ァ シス ト党 を 除 き,す べ て の 党 を含 め た 国 民 的 連 合 政 権 を と。 国 内 で は キ リス ト教 民 主 党 との 妥 協 を説 い た 。
イ タ リァ 共 産 党 は,一 九 八 九年,共 産 党 の組 織 原 則 と思 わ れ て い た 民 主 主 義 的 中 央 集 権 制 を放i棄した 。 こ れ は 世 界 の共 産 党 を驚 う か した 。 実 際 は,こ の制 度 は,そ の 民 主 主 義 を 保 障 して い な か っ た 。 例 え ば,党 内 自 由立 候 補 ・下 部 か らの 自 由推 薦 を保 障 して い なか っ た 。 ま た 自由 選 挙 で な く,上 か ら決 め た 候 補 者 の 信 任 制 で あ っ た。 だ か ら共 産 党 は,事 実 上,上 意 下 達 の 組 織 とな っ て しま っ た 。 イ タ リ ア 共 産 党 は,こ の た め に社 民 化 した と 言 わ れ た。 しか し む し ろ NATOを 認 め た こ とが,社 民 化 し た理 由 と して あ げ られ るべ きで あ る。
1‑1‑7.192ペ ー ジ5行 か ら
ヨー ロ ッパ と ア メ リカ で は,自 国 民 は い い 職 場 に い る 。銀 行,薬 局,経 営 者, 家 主,教 師,官 僚,重 役,医 者,弁 護 士 に な っ て い る。 自国 民 は,い い 給 料, 長 い 休 み,短 時 間 労 働 を して い る。 工 場 で な く事 務 所 に お り,条 件 の よい 職 場 に は外 国 人 は い ない 。 第 一 世 界 で 自国 民 は ホ ワ イ ト ・カ ラー に な る。 一 方,実 際 の 労 働 は外 国 人 にや らせ,安 い 賃 金 で 働 か せ る 。 道 路 掃 除,雪 か き,家 事 手 伝 い,売 子,道 路 建 設,建 築,ス ーパ ー,運 転 手,工 場 労 働,レ ス トラ ンの 皿 洗 い,ウ ェ イ ター,看 護 婦,掃 除 婦,ベ ビ ー ・シ ッ タ ー で あ り,肉 体 労 働 で あ る。 外 国 人 は ブ ル ー ・カ ラ ー に な り,不 安 定 労 働 力 に な る。 彼 ら外 国労 働 者 の 多 くは,ヤ ミ労 働 で あ る。 市 民 権 を もつ か,労 働 許 可 証 を もた な い と,正 規 に は働 け な い し,統 計 に は 出 て こ ない 。 外 国 人 は,お い そ れ と良 い 職 につ け るわ け で は な い 。 新 参 者 で あ り,ヨ ー ロ ッパ の 言 葉 を よ く話 せ ず,市 民 権 や 労 働 許 可 証,ビ ザ も簡 単 に は とれ ず,民 族 差 別 も あ る 。 … …
第 二 次 大 戦 後,ヨ ー ロ ッパ の 経 済 成 長 で 労 働 力 が 必 要 に な っ た 。 現 在 政 府 高 官 も,ヨ ー ロ ッパ で は特 別 の 労 働 者 が まだ 不 足 して い る,と 語 る。 ヨー ロ ッパ は外 国 労 働 者 を 必 要 と して い る。 実 は 肉体 労 働 者 で あ る。 ヨー ロ ッパ 人 が 嫌 が
178 商 学 討 究 第51巻 第1号 っ て や らな い 職 で あ る。
第三 世 界 か ら,膨 大 な移 民 が や って くる。 彼 ら に は経 済 難 民 もい る 。 も と も と多 くの外 国 人 が い た の に,そ れ に輪 を か け て い る。 そ の 上,東 欧 ・ロ シ ア の 変 革 で,東 方 か ら移 民 が 流 れ込 ん だ 。 原 因 は経 済 生 活 で あ る 。 ヨ ー ロ ッパ は こ う して新 しい 移 民 時 代 を迎 え て い る 。 東 欧 か らの 労 働 者 が,安 い 賃 金 で,税 金 を払 わ な い ヤ ミ労 働 を す る。 一 九 八 九 年 と九 〇 年 の 東 ヨー ロ ッパ の変 革 で は, 多 くの 国 か ら移 民 が,特 に ま ず ウ ィ ー ンに殺 到 した。ウ ィ ー ンで はそ れ まで ユ ー
ゴス ラ ビ ア や トル コ の労 働 者 が 多 か っ た が,そ れ に加 え て チ ェ コ ス ロ ヴ ァキ ア, ハ ン ガ リ ー,ポ ー ラ ン ド,ル ー マ ニ ア か ら人 々 が流 れ 込 ん だ 。 変 革 期 に 二 万 人 が ア ル バ ニ ア か ら失 業 の 国 イ タ リアへ い っ た。 ポ ー ラ ン ドで,ロ シ ア 人 の 移 民 を何 倍 も安 い 賃 金 で 働 かせ て い る。 そ の ポ ー ラ ン ド人 が ウ ィー ンで は半 分 の 賃 金 で 働 い て い る 。
移 民 は,ヨ ー ロ ッパ の市 民 権 や 労 働 許 可 証 を とろ う と努 力 す る。例 え ば,オ ー ス トリ アの 市 民 権 は 九 〇年 時 点 で,男 性 が オ ー ス トリ ア女 性 と三 年 結 婚 して い れ ば え られ る。 移 民 女 性 もオ ー ス トリア 男 性 と結 婚 す れ ば,そ うだ 。 八 年 働 く
と労 働 許 可 証 が 交 付 され る。 東 欧 女 性 が オ ー ス トリア 人 と結 婚 す る。 経 済 的 結 婚 だ 。
九 〇 年 代 に,ベ ル リ ン市 に は 一 五%の 外 国 人 が 住 ん だ 。 大 都 会 に は外 国 人 は 多 い。 イ ギ リス,フ ラ ンス,ベ ネ ル ック ス,ド イ ツ,オ ー ス トリア で は,平 均 して五%で あ る。 た だ し短 期 労 働 者,ヤ ミ労 働 者 は含 まれ て い な い 。 フ ラ ンス で は外 国 人 が 六 ・八%で,外 国 人 労 働 者 が 一 六 五 万 人,ド イ ツ は外 国 人 が 七 ・ 二%で,一 八 二 万 人 が 外 国人 労 働 者,一 九 八 二 年 西 ドイ ツで,外 国 人 が 四七 〇 万 で,総 人 口 の七%と な っ た。 ス イス は 一 四 ・六%の 外 国 人 が い て,五 五 万 人 が 外 国 人 労 働 者 で あ る。 ヨー ロ ッパ 全 体 で 一 九 八 二 年 に 一 五 〇 〇万 の 外 国人 が い る。 日本 に は 九 〇 年 代 に,外 国 人 は一 五 〇 万 人 が 働 い て い て,比 率 は ま だ少 な い。
『グ ロ ー バ ル 資 本 主 義 の 物 語 』 につ い て179
1‑1‑8.195ペ ー ジ 。
イ ス ラ ー ム 諸 国 は,国 際 連 合 を 敵 対 的 と み て い る 。国 際 連 合 の 安 保 理 事 会 は, ほ と ん ど キ リ ス ト教 国 で あ る 。 一 九 七 八 年 に 世 界 の カ ト リ ッ ク は 九 億 人 し か い な い 。 近 代 史 を,キ リ ス ト教 諸 国 が イ ス ラ ー ム 諸 国 を 攻 め る 歴 史 と 見 る こ と も で き る 。
1‑1‑9.198ペ ー ジ5行
日本 の 軍 需 産 業 会 社 の 主 な も の は,佐 世 保 重 工,三 菱 重 工,日 産 自 動 車,川 崎 重 工,石 川 島 播 磨 重 工,日 立 金 属,ダ イ キ ン工 業,東 芝,小 松 製 作 所,東 洋 炭 素 な ど で あ る 。 三 菱 重 工 は 日 本 の 軍 需 産 業 の 大 部 分 を 握 っ て い る 。
1‑2.了 承 な し に,変 更 ・削 除 さ れ た も の
1‑2‑1.16ペ ー ジ8行 。 ロ ッ ク フ ェ ラ ー 財 閥 や カ ー ネ ギ ー 財 閥 は,ユ ダ ヤ 系 だ と い う(副 島)。
1‑2‑2.16ペ ー ジ11行 。 フ ァ ル ケ ン シ ュ タ イ ン家 も ユ ダ ヤ 系 で あ る 。
1‑2‑3.16ペ ー ジ15行
彼 ら は,モ ル ガ ン,ロ ッ ク フ ェ ラ ー の 会 社 に 属 し て い る(1)。
(1)広 瀬 『億 万 長 者 は ハ リ ウ ッ ド を 殺 す 』 下,巻 末 表 を 見 よ 。
1‑2‑4.25ペ ー ジ6行 ジ ェ ッ ト機 は い ま も 日本 で は 作 れ な い 。
1‑2‑5.25ペ ー ジ11行 ス ペ ー ス ・シ ャ トル で あ る 。
1‑2‑6.26ペ ー ジ13行 ア メ リ カ は す で に そ の 時,宇 宙 産 業 に 移 っ て い た 。
ヱ80商 学 討 究 第51巻 第1号
1‑2‑7.32ペ ー ジ4行 と言 え る{私 は 書 い て い な い 。}
1‑2‑8.同5行 と言 え る{私 は 書 い て い な い 。 こ の 問 題 に つ い て は,参 考,拙 書 『学 生 と 社 会 人 の た め の 文 章 読 本 』 丘 書 房,第2版 。}
1‑2‑9.32ペ ー ジ4行 。十 字 軍 は 鎧 の 下 に,ど す 黒 い 欲 望 を 秘 め て い た 。
1‑2‑10.32ペ ー ジ15行 。 二 〇 世 紀 か ら は,侵 略 の ス ロ ー ガ ン は,キ リ ス ト教 に 代 わ っ て,自 由 や 民 主 主 義 に な る 。
1‑2‑11.35ペ ー ジ2行 。 と 言 え る[私 は 書 い て い な い]
1‑2‑12.35ペ ー ジ4行 。 こ れ が も し勝 利 し た ら,日 本 も重 商 主 義 国 に な っ て い た だ ろ う 。
ユ ー2一 ユ3.37ペ ー ジ7行 。 と は 言 え な い ← 一 私 は,「 で は な い 」 と 書 い た 。
1‑2‑14.37ペ ー ジ16行 。 銀 行 ← 一 商 会
1‑2‑15.39ペ ー ジ3行 と 言 え る[私 は 書 い て い な い]
1‑2‑16.40ペ ー ジ8行 。 が 並 存 し て い た の で あ る 。 ← 一 は 並 存 で き る も の で あ る 。
1‑2‑17.41ペ ー ジ4行
一 九 世 紀 の イ ギ リ ス は 世 界 最 大 の 植 民 地 帝 国 で あ っ た。 そ れ に ロ ス チ ャ イ ル ドが 関 係 し て い た 。 ← 一 一 九 世 紀 イ ギ リ ス は 海 賊 帝 国 で あ っ た 。 そ れ を ロ ス
『グ ロ ー バ ル 資 本 主 義 の 物 語 』 に つ い て181
チ ャ イ ル ドが 支 配 し て い た 。
1‑2‑18.46ペ ー ジ14行 。 欧 米 帝 国 主 義 者 は,自 分 た ち を 余 り 自 慢 で き な い 。
1‑2‑19.50ペ ー ジ6行 。 鉄 道 を 利 用 し て,← 一 一 鉄 道 と 結 託 し て,
1‑2‑20.50ペ ー ジ17行 。 を 支 配 し た 。 ← 一 を 造 っ た 。
1‑2‑21.51ペ ー ジ2行 。 「メ リ ル ・ リ ン チ 」 を 造 っ た 。
1‑2‑22.52ペ ー ジ10行 。 戦 争 を せ よ と 主 張 し た 。
1‑2‑23.69ペ ー ジ11行 。 そ れ を 財 界 が 支 え た 。
1‑2‑24.78ペ ー ジ18行 。 デ ィ ス コ ン ト銀 行 は ロ ス チ ャ イ ル ドの 銀 行 だ っ た 。
1‑2‑25.91ペ ー ジ12か ら13行 。
こ れ で 一 二 万 以 上 の 死 者 が 出 た と さ れ る 。 ← 一 こ れ で3万6千 人 が 殺 さ れ た 。
1‑2‑26.98ペ ー ジ1行 。
一 三 〇 億 ドル の 資 金 を 援 助 し た も の で あ る。 ← 一 二 二 四 億 ドル の 資 金 を 援 助 し た も の で,こ の う ち ア メ リ カ は 一 九 三 億 ド ル で あ っ た 。
1‑2‑27.98ペ ー ジ12行 。 反 共 産 主 義 の 人 物 ← 一 反 共 一 本 槍 の 人
182商 学 討 究 第51巻 第1号 1‑2‑28.99ペ ー ジ2行 。 統 制 ← 一 非 民 主 化
1‑2‑29.100ペ ー ジ8行 。 裁 判 に か け ら れ ← 一 無 実 の 罪 で 裁 判 に か け ら れ
1‑2‑30.101ペ ー ジ4行 。 と い う 「バ ル フ ォ ア 宣 言 」 を 出 し て い た 。 ← と 出 鱈 目 な 約 束 を し て い た 。
1‑2‑31.105ペ ー ジ17行 。 ドイ ツ 敗 戦 に よ っ て ← 一 敗 戦 で,ド イ ツ に 対 し て 全 ヨ ー ロ ッパ の ユ ダ ヤ 人 が 立 ち 上 っ た 。
1‑2‑32.110ペ ー ジ10行 。
北 朝 鮮 を 作 っ た 金 日 成(1912‑94)は,ソ 連 の あ や つ り で あ っ た 。 抗 日 ゲ リ ラ 戦 の 英 雄 ・金 日 成 と は 別 人 で あ っ て,彼 は そ の 名 を か す め と っ た 。
1‑2‑33.111ペ ー ジ3行 。 こ の 国 は 政 府 と 財 閥 が 強 く結 び 付 い て い る 。
1‑2‑34.117ペ ー ジ7行 。
彼 は そ の 直 前,USス テ ィー ル社 か ら鉄 鋼 値 上 げ を 申 し出 られ,そ れ に 反 対 した 。 だが 鉄 鋼 業 界 は値 上 げ に踏 み切 っ た 。 ケ ネ デ ィ は,そ れ そ れ に反 対 し, 今 後,国 防 省 か ら注 文 は 行 な わ な い と演 説 した 。 そ れ で 鉄 鋼 業 界 は値 上 げ をや
め た 。 そ の ころ ケ ネ デ ィは 暗 殺 の 危 険 を知 っ た。
1‑2‑35.119ペ ー ジ10‑11行 。 こ れ は ア メ リ カ に よ る 作 為 的 な 事 件 で あ っ た と 言 わ れ る 。 ← 一 こ れ は で っ ち あ げ だ っ た 。
1‑2‑36.120ペ ー ジ8行 。 戦 争 勢 力 が 犯 人 か も し れ な い 。
1‑2‑37.
『グ ロ ー バ ル 資 本 主 義 の 物 語 』 に つ い て
121ペ ー ジ7行 。 こ れ は 根 も 葉 も な い 作 り事 で あ っ た 。 183
1‑2‑38.121ペ ー ジ12行 。
ヴ ェ トナ ム 戦 争 が 始 まっ て,ヴ ェ トナ ム で は米 兵 む け売 春 婦,ス トリ ッパ ー が 激 増 した 。 そ の 後 米 兵 の 性 道 徳 感 は 地 に落 ち て い っ た 。 とて つ も な い数 で ホ モ が ふ え,エ イ ズ 伝 幡 の も と に な っ た 。 た だ しア メ リ カ にエ イ ズ が 初 め て 出現 した と分 か っ た の は,八 一 年 で あ り,八 五 年 か ら急 上 昇 す る の だ 。
1‑2‑39.123ペ ー ジ あ る と 思 っ た の だ 。
1‑2‑40.124ペ ー ジ れ をCIAが 画 策 し た 。
2行 。 そ れ に,ア ル ジ ェ リ ア 革 命 の根 源 が ナ セ ル に
6行 。 こ れ はCIAが 画 策 し た と 言 わ れ る 。 ← 一 こ
1‑2‑41.127ペ ー ジ3行 。 こ れ を き っ か け に し て,ユ ー ロ ・ コ ミ ュ ニ ズ ム の 有 名 な 「歴 史 的 妥 協 」 が 発 生 す る こ と に な る 。
1‑2‑42.127ペ ー ジ7行 。 他 国 も 同 じ だ と す れ ば,世 界 に 戦 争 も 軍 隊 も な け れ ば,石 油 は 半 分 で 済 む の で あ る 。
1‑2‑43.130ペ ー ジ3行 。一 九 五 七 年 秋 か ら冬 に か け て,ソ 連 の チ ェ リ ャ ビ ンス ク 四 〇 番 地 で大 量 の 放 射 能 を ま き散 らす 大 爆 発 が 起 こっ た と,メ ドヴ ェデ フ は推 測 す る。
1‑2‑44.130ぺi… 一ジ14行 。中 国 は こ れ に 反 対 し た 。 ← 一 中 国 は 反 対 し た 。 日 本 共 産 党 も 反 対 し た が,あ や ま り で あ っ た と さ れ る 。
1‑2‑45.131ペ ー ジ12。 一 方,一 九 八 九 年 一 月 四 日 に,米 は リ ビ ア 軍 機i
ヱ84 商 学 討 究 第51巻 第1号 を撃 墜 し た。
1‑2‑46.134ペ ー ジ15。
そ の 国 は チ ェ ー ス ・マ ンハ ッ タ ン 銀 行,シ テ ィ 銀 行(と も に,ロ ッ ク フ ェ ラ ー 系)か ら借 款 を し た 。 ア ラ ブ の 預 金 の 八 割 が 二 つ の 銀 行 に 入 っ た 。
1‑2‑47.135ペ ー ジ2行 。
戦 争 に よ っ て利 得 が え ら れ れ ば よい と い うポ ジ シ ョニ ング で あ る の か 。 ← 一 戦 争 で大 量 殺 人 が行 わ れ て も,儲 れ ば よ い。
[私 は こん な文 章 は 書 か な い。 まず 「ポ ジ シ ョニ ン グ」 とい う よ うな 英 語 は 書 か な い。 英 語 で 書 い た ら,理 解 す る 読 者 数 が 減 る。 つ ぎに,随 筆 で は ない か ら,疑 問文 は 書 か な い 。 書 く場 合 は,引 き続 い て解 答 を書 い て い る。 参 考,拙 書 『学 生 と社 会 人 の た め の 文 章 読 本 』 丘 書 房,第2版 。]
1‑2‑48.135ペ ー ジ3行 。 イ ギ リ ス と ド イ ツ の 銀 行 が ペ ル シ ャ 産 業 銀 行 を つ く り,こ れ が 一 九 一 二 年,ア ン グ ロ ・イ ラ ン 石 油 を 支 配 し た 。
1‑2‑49.135ペ ー ジ12行 。 ナ シ ョ ナ ル ・イ ラ ニ ア ン 石 油 は,売 り上 げ を チ ェ ー ス ・マ ン ハ ッ タ ン 銀 行(ロ ッ ク フ ェ ラ ー 系)に 預 金 し た 。 サ ウ ジ,ク エ ー ト,イ ラ ク,イ ラ ン は,ア メ リ カ の 属 国 で あ っ た 。 中 東 の 石 油 の 半 分 は, モ ル ガ ン と ロ ッ ク フ ェ ラ ー に 入 っ た 。い わ ゆ る オ イ ル ・ダ ラ ー,つ ま り石 油 ・
ドル は,二 つ の 財 閥 の 銀 行 に 預 金 さ れ た 。
1‑2‑50.135ペ ー ジ13行 。 イ ラ ン政 府 は ア メ リ カ で の 預 金 を 引 き 出す と 声 明 した。 ア メ リ カ は イ ラ ン の預 金 の 払 い 出 し を停 止 す る と言 っ た。 す で に イ ラ ンの ア メ リ カ石 油 会 社 は いつ で も接 収 さ れ る状 態 に あ っ た 。 こ れ を恐 れ て ア メ リカ は イ ラ ク を そ そ の か して,イ ラ ンへ 戦 争 を仕 掛 け させ た 。
『グロー バ ル資本主 義 の物語』 につ いて185
1‑2‑51.136ペ ー ジ17行 。 イ ラ ン ・イ ラ ク戦 争 で フ セ イ ンは 二 〇 兆 円 の 軍 備 を使 っ た。 正 確 に言 え ば,欧 米 に よっ て 戦 争 を させ られ,軍 需 品 を使 わ せ られ た 。 一 方,イ ラ ンの ホ メ イニ に ア メ リ カ と イ ス ラエ ルの 武 器 が 送 り込 ま れ た 。 こ れ は東 欧 の 改 革 の 直 後 で あ っ た,つ ま り軍 需 産 業 が 壊 滅 的 と な っ た後,起 こ さ れ た 。 全 世 界 に 兵 器 を輸 出 して き た米 ・欧 ・ソ は 困 っ た 。 兵 器 輸 出 は 一 九 八 九 年 に米 二 〇億 ドル,仏 一 五億 ドル,英 一 〇 億 ドル で あ った 。 東 欧 改 革 が 起 きて 平 和 が 訪 れ る と,軍 需 産 業 は儲 か らな い の で あ り,そ の た
め に戦 争 は必 要 で あ った 。
1‑2‑52.137ぺ …一一ジ3行 。 武 器 購 入 借 金 が あ っ た 。 ← 一 武 器 購 入 借 金 が あ っ た 。 そ れ に サ ダ ム ・フ セ イ ン は 奇 妙 な こ と に,ア ラ ブ を 助 け イ ス ラ エ ル や 欧 米 に 反 対 す る と 言 い な が ら,ア ラ ブ に,つ ま り イ ラ ン や,後 に ク エ ー ト
に 戦 争 を 仕 掛 け て い る 。
1‑2‑53.138ペ ー ジ15行 。CNNは タ イ ム 社 で あ り,モ ル ガ ン 系 で あ る 。
1‑2‑54.141ペ ー ジ4行 。 彼 は,"パ ナ マ は ア メ リ カ の 州 だ"と 言 う 。
1‑2‑55.140ペ ー ジ15行 。 モ サ ドの 資 金 を ア メ リ カ ン ・エ キ ス プ レ ス が 出 し た 。こ れ は ロ ス チ ャ イ ル ド支 配 の 会 社 で あ り,そ の 重 役 は キ ッ シ ン ジ ャ ー で あ っ た 。
1‑2‑56.144ペ ー ジ1行 。 中 国 人 民 は 一 一 億 人 で,そ の う ち 二 億 五 千 万 人 が 文 盲(中 国 共 産 党 の 発 表)で あ る。 中 国 は カ オ ス 的 で,ま だ近 代 が や っ て きて い な い 。 従 っ て 天 安 門事 件 は 成 功 しな か っ た。
1‑2‑57.144ペ ー ジ2行 。中 国 行 政 は,コ ネ と賄 賂 が ま か り と お っ て い る 。
186商 学 討 究 第51巻 第1号
1‑2‑58.144ペ ー ジ15行 。 ア メ リ カ は,七 〇 年 三 月 に,ロ ン ・ノ ル に ク ー デ タ ー を 起 こ させ,南 ベ トナ ム と と も に 政 権 を 倒 し た 。
1‑一一2‑59.147ペ ー ジ2行 。 ま る で 王 朝 支 配 で あ る 。
1‑2‑60.147ペ ー ジ 行 政 が 一 層 進 ん だ 。
6行 。 賄 賂 が 横 行 して い た北 朝 鮮 で は,そ の 後 賄 賂
1‑2‑61.147ペ ー ジ9行 。 在 日 韓 国 朝 鮮 人 は 六 四 万 五 千 人 で,朝 鮮 総 連 の 人 々 が 多 額 の お 金 を 北 朝 鮮 に 送 っ て い る 。 金 正 日 は,軍 事 化 に よ る お ど し で,ア メ リ カ か ら援 助 を か す め 取 っ て い る 。
1‑2‑62.149ペ ー ジ8行 。こ れ は 日本 よ り政 治 水 準 が 高 い こ と を し め し た 。
1‑2‑63.154ペ ー ジ1行 。 チ ェ ル ノ ブ イ リ は,今 ま で の 核 実 験 す べ て の 放 射 能 の 合 計 つ ま り約 一 千 発 に 匹 敵 し,
1‑2‑64.156ペ ー ジ2行 。 レ ー ニ ン と ト ロ ツ キ ー に よ っ て 起 こ さ れ た も の だ が,← 一 主 観 的 に は レ ー ニ ン と トロ ッ キ ー が 良 か れ と 思 っ て 起 こ し た が,
1‑2‑65.156ペ ー ジ 考 え が 変 わ る 。
15行 。少 な く と も,革 命 経 験 の な い 第 二 世 代 に な れ ば,
1‑2‑66.166ペ ー ジ4行 。 大 富 豪 は ス イ ス の 銀 行 に預 金 す る。 全 世 界 の 独 裁 者,大 富 豪 が カ リブ 海 の無 税 国 の 島 に財 産 をか くす 。
1‑2‑67.166ペ ー ジ14行 。 そ の 規 模 は 三 兆 ド ル と 言 わ れ ← 一 そ の 規 模
『グ ロ ー バ ル 資 本 主 義 の 物 語 』 につ い て
は 二 兆 七 四 〇 〇 億 ドル で,
ヱ87
1‑2‑68.
行 な っ た 。 た 。
168ペ ー ジ14行 。 ドル を守 る た め に三 億 円 の ドル の買 い 支 え を
← 一 ドル を守 る た め に 三 億 円 の ドル の 買 い支 え を一 日 で行 な っ
1‑2‑69.{間 違 い}169ペ ー ジ3‑4行 。 万 一 → 億
1‑2‑70.171ペ ー ジ14行 。 ドル を 支 え る 以 外,官 僚 は 考 え な い 。
1‑2‑71.184ペ ー ジ6行 。 文 明 は 東 洋 の 方 が 古 か っ た 。
1‑2‑72.185ペ ー ジ 社 会 は 変 革 さ れ な い 。
8行 。 こ う して社 会 の 変 革 は遅 れ る。 ← 一 こ う して
1‑2‑73.189ペ ー ジ ガ ン の 銀 行 だ が,
8行 。 民 間 の 銀 行 が,つ ま り ロ ッ ク フ ェ ラ ー や モ ル
1‑2‑74.189ペ ー ジ3行 。 注 。
香 港 の 映 画 俳 優 ・監 督,ブ ル ー ス ・リ ー(BruceLee,李 小 龍,1940‑73)の 映 画 は,踏 み つ け ら れ た 者 が こ ら え き れ ず に 怒 り を 爆 発 さ せ る 映 画 で あ る 。 だ か ら彼 は,世 界 中 の 抑 圧 さ れ た 者 た ち が 熱 狂 す る ヒ ー ロ ー で あ り,マ イ ノ リ テ ィ の ヒ ー ロ ー で あ っ て,単 な る 映 画 ス タ ー で は な か っ た 。 白 人 が 優 秀 で ア ジ ァ は 劣 っ て い る と い う神 話 が 終 る こ ろ,ブ ル ー ス ・ リ ー が 出 て き た の だ っ た 。 そ の 人 気 は,ア ジ ア 各 地,中 東,ア フ リ カ へ 広 が っ た 。 ア メ リ カ で 黒 人 は 熱 狂 し た 。 映 画 は 民 族 的 階 級 的 に 見 ら れ る 。 ブ ル ー ス ・ リ ー が,日 本 人 を,白 人 を 倒 す 時,第 三 世 界 で は 善 が 悪 を 倒 す と 見 る 。 白 人 は た だ 善 が 悪 を 倒 す と み る だ け で,中 国 人 が 白 人 を や っ つ け る と は 見 な い 。
188商 学 討 究 第51巻 第1号
1‑2‑75.197ペ ー ジ16行 。 結 城 提 供{結 城 と は,本 学 の 結 城 先 生 で あ る 。}
1‑2‑76.198ペ ー ジ11行 。GEは 全 軍 需 の 六 割 を 占 め る 。ア メ リ カ で は カ ー ネ ギ ー(モ ル ガ ン と提 携)が 兵 器 の 生 産 を す る 。U.S.ス テ ィ ー ル(モ ル ガ ン 系)が 兵 器 を 国 防 省 に 納 め る 。
1‑2‑77.199ペ ー ジ13行 。
ロ ス チ ャ イ ル ド資 本 で あ る。 こ こか ら原子 力 産 業 に突 進 し た。 核 兵 器 開 発 の 中 枢 機 関 は イ ス ラエ ル の ワ イ ツマ ン研 究 所 で あ る。 国 際 原 子 力 機 関(IAEA) の 支 配 者 は ゴー ル トシュ ミ ッ トで あ る。
1‑2‑78.230ペ ー ジ9行 。
グ ロ ー バ ル 資 本 主 義 が 良 い も の か ど う か 。 何 か よ い も の の よ う に 思 わ れ て い る が,ま ず,こ れ は 善 悪 の 問 題 で は な い 。 そ し て 次 ぎ に,こ れ は 世 界 の 人 類 の 諸 困 難 を 作 っ て い る 。
これ ら以 外 に も ま だ あ るか も しれ な い 。 探 し きれ て い な い 。 本 書 か ら除 か れ た の は,出 版 社 の 方 針 で は な く校 正 担 当者 個 人 に よ る,と の こ とで あ っ た 。
1‑3.一 般 的 に
表 紙 目次,キ ャ プ シ ョ ン,参 考 文 献 表 は,出 版 社 が つ け た 。 こ れ らは 結 構 な も の だ が,参 考 文 献 表 は,減 らす はず が 増 え て しま っ た 。 そ れ に,大 塚 久 雄 の 書 の,「 下 」 は,も ち ろ ん存 在 し な い 。
2.本 書 の 前 後
2‑1.『 信 濃 毎 日新 聞 』 「本 の森 」 欄1999年4月11日 の 原 稿 エ ピ ロ ー グで 述 べ た よ う に,そ の 記 事 は 以 下 で あ る。
『グ ロ ー バ ル 資 本 主 義 の 物 語 』 に つ い て 189
「ハ プ ス ブ ル ク帝 国 に似 て い るEU」
今 年 一 九 九 九 年 一 月 か ら,EU(欧 州 連 合)は,そ の 統 一 通 貨 ユ ー ロ を発 行 す る こ と に な っ た 。
第 一 次 大 戦 の こ ろ,ヨ ー ロ ッパ社 会 民 主 主 義 運 動 の 中 で,「ヨ ー ロ ッパ 合 衆 国」
の ス ロー ガ ンが 上 げ られ た こ とが あ る 。 また,ド イ ツのF・ ナ ウマ ンは,ド イ ッ と オー ス トリア の 経 済 同 盟 と して 中 央 ヨー ロ ッパ 論 を 出 した 。 第 一 次 大 戦 と 第 二 次 大 戦 の 間 に は,オ ー ス ト リア の リ ヒ ャ ル ト ・ク ー デ ン ホ ー フ=カ レル ギ ー 伯 爵 が,「 パ ン(=汎)・ ヨ ー ロ ッパ 」 思 想 を唱 え,そ の 運 動 を 始 め た 。 しか し こ れ は 潰 され た。
第 二 次 大 戦 後 に は,一 九 五 一 年 に 欧 州 石 炭 鉄 鋼 共 同 体 が で き,こ れ が 一 九 五 七 年 にEEC(ヨ ー一ロ ッパ 経 済 共 同体)と な っ た 。 そ こ で,リ ヒ ャル ト ・ク ー デ ン ホ ー フ ・カ レル ギ ー伯 はEECの 生 み の 親 と言 わ れ る よ う に な っ た 。 彼 の 著 作 は,『ク ー デ ンホ ー フ ・カ レル ギ ー全 集』 と して 出 て い る 。さ て,彼 の 母 が,
日本 人 で あ っ て,光 子 と い う名 で あ っ た 。 そ の た め 彼 女 は,「EECの 母 」 と言 わ れ た。 光 子 に つ い て,木 村 毅 『ク ー デ ンホ ー フ光 子 伝 』 が あ る 。 光 子 は, 当 時 ハ プス ブ ル ク帝 国 の この 伯 爵 家 に嫁 し,リ ヒ ャル ト以 下,多 くの子 ど も を 育 て た の で あ っ た 。(以 上 の本 は,品 切 れ)
このEECは,ア メ リ カ経 済 圏 に 対 抗 す る意 味 が あ っ た。 こ れ がEC(ヨ ー ロ ッパ 共 同体)と な り,今 度 は,一 九 九 三 年 に発 効 した マ ー ス トリ ヒ ト条 約 に よっ て,EU(欧 州 連 合)が 誕 生 した 。
EU=欧 州 連 合 は,オ ー ス トリ ア が 主 人 国 で あ っ た 昔 のハ プ ス ブ ル ク帝 国(第 一 次 大 戦 で滅 亡)に よ く似 て い る。 ハ プ ス ブ ル ク帝 国 は,多 民 族 国 家 を統 合 し
て い た 広 大 な 帝 国 で あ っ た か らで あ る 。ハ プ ス ブ ル ク帝 国 につ い て は,テ イ ラー
『ハ プ ス ブ ル ク 帝 国』(筑 摩 書 房)が 出 る こ ろ か ら ブ ー ム に な り,今 も続 いて い る。 そ し て名 著 が2冊 出 た 。 ま ず,シ ョル ス キ の 『世 紀 末 ウ ィー ン』(岩 波 書 店)は,ハ プ ス ブ ル ク の 文 化,絵 画,建 築 を,深 く研 究 して い る。 次 に,ジ
ョ ンス トンの 『ウ ィ ー ン精 神 』2冊 本(み す ず 書 房)は,ハ プ ス ブ ル ク の社 会 と思 想 史 の広 い 豊 か な研 究 を して い る 。 さ らに 日本 人研 究 者 た ち が 個 別 研 究 を
190 商 学 討 究 第51巻 第1号
し は じめ た 。 ま た,オ ー ス トリア建 国 千 年 を記 念 して,展 示 会 が 日本 中 で 開 か れ た の で,見 た 人 々 も多 い こ とで あ ろ う。
オ ー ス トリ アがEUに 入 っ た の は,一 九 九 五 年 だ が,そ の す ぐ前 の,オ ー ス トリ ア や ウ ィー ン の社 会,そ して 人 々 の生 活 を,私 は 『ウ ィ ー ンの 森 の 物 語 』
(NHKブ ッ ク ス)で,す で に描 い た。 ま た,『 オ ー ス トリ ア』(早 稲 田 大 学 出 版 部)の 一 章 で は,EUと オ ー ス トリア 経 済 に つ い て も,少 し論 じて い る 。 一
九 九 五 年 か ら,EUの 加 盟 国 は 一 五 ケ 国 とな っ て,現 在 に続 い て い る 。EUは, 欧 州 統 一 市 場 で あ り,広 域 関 税 同盟 で あ る。 一 九 九 三 年 に,EUの 国 内 総 生 産 額 は ア メ リ カ合 衆 国 よ りも一 〇%も 多 い 。
今 年 発 行 され た 欧 州 単 一 通 貨 ユ ー ロは,ま た大 きな 意 味 が あ る。 加 盟 国 で 自 国 通 貨 とユ ー ロ が 併 用 さ れ る 。 こ う して ヨー ロ ッパ 諸 国 の 経 済 は よ り一 層 密 接 に結 び 付 くこ とに な っ た 。 そ れ だ け で は ない,ア メ リ カ ・ ドル に 並 ぶ,巨 大 な 基 軸 通 貨 ユ ー ロ が 誕 生 した の で あ る。 た だ しEUに 加 盟 して い る イ ギ リス とデ ンマ ー ク な どは,ま だユ ー ロ通 貨 圏 に は 入 っ て い な い 。 そ れ に ユ ー ロ は,ま だ 大 量 の 金 額 の 決 裁 に しか使 わ れ な い。 しか し数 年 後,我 々が ヨー ロ ッパ に行 っ た ら,買 物 で も 日常 生 活 で も,ユ ー ロ で生 活 し,日 本 の 企 業 は貿 易 の 決 済 を ユ ー ロ で す る こ とに な るだ ろ う。 現 在 は,ユ ー ロの 価 値 は ほ ぼ ア メ リ カ ・ ドル と同 じ程 度 で あ る。 日本 も,も しア ジ ア通 貨 圏 を作 れ ば,今 の よ うに ア メ リ カ に儲 け られ る こ とが 少 な くな る 。」
2‑2.『 緑 丘 』 に の せ た も の
『グ ロ ーバ ル 資 本 主 義 の物 語 』
小 生 は,今 年 二 〇 〇 〇年 三 月 に,著 書 『グ ロ ーバ ル 資 本 主 義 の物 語 』 を,日 本 放 送 出版 協 会 か らNHKブ ッ クス と して,出 版 した 。 こ れ を聞 い て,北 海 道 新 聞 のN記 者 が,わ が 家 に 来 て,イ ン タ ビ ュー を した 。 そ れ に対 して 私 は,本 書 に つ い て は次 の よ う に語 っ た 。
第 一 に。 同 じNHKブ ッ ク ス と し て,か つ て 『ハ プス ブ ル ク歴 史 物 語 』,『ウ ィー ンの 森 の物 語 』 を 出版 した が,今 度 の 書 で い わ ば,三 部 作 が 終 わ る。 第 一
『グ ロ ー バ ル 資 本 主 義 の物 語 』 に つ い て 191
の書 は,ヨ ー ロ ッパ 最 大 の帝 国,ハ プス ブ ル ク帝 国 の歴 史 で あ っ た。 第 二 の 書 は,そ の 舞 台 とな っ た ウ ィ ー ンの 現 在 と人 々 で あ る。 ヨー ロ ッパ で もウ ィー ン で も,第 三 世 界 と関 わ りが あ る 。 そ れ で,今 回 の 第 三 の書 で は,第 三 世 界 を先 進 国 との 関 連 で論 じた 。 特 に,第 三 世 界 に よ って 先 進 国 が 支 え ら れ て い る 。 難 民 や 外 国 労 働 者 が 先 進 国 に押 し寄 せ て い る。
第二 に,ハ プ ス ブ ル ク帝 国 はEUと 似 て い る と され,そ の 関 連 で 調 べ た 。 ス ペ イ ン ・ハ プ ス ブ ル ク帝 国 の 時 代 か らEUま で を通 観 した 。 だ が,そ れ ほ ど似 て い る とは 思 え な い 。
第三 に,現 在 は ア メ リ カ経 済 が 世 界 を 支 配 し て お り,EUと の 関 連 で そ れ を 見 た が,実 際 は,ア メ リ カ の超 巨 大 財 閥 が 世 界 経 済 を支 配 して い る。
第 四 に,経 済 史 的観 点 で は,世 界 的 覇 権 国 が 変 化 して い る 。 初 め ス ペ イ ン=
ハ プ ス ブ ル ク,そ の 後,オ ラ ン ダ,イ ギ リス,そ して ア メ リ カ と な っ た 。 第 五 に,自 由競 争 市 場 と保 護 関 税 とが 対 抗 して い て,そ れ は善 悪 の 問 題 で は な い。
第 六 に,世 間 で語 られ る疑 問,戦 争 は ど う して 起 きる の か,と い う問 題 に も 答 え よ う と した。
以 上 で あ るが,N記 者 と話 を し なが ら気 づ い た こ とは,第 一 に,ハ プ ス ブ ル ク帝 国 が 現 在 の ア メ リ カ の地 位 を世 界 経 済 の 中 で 持 っ て い た こ と。 第 二 に,ハ プス ブ ル ク帝 国が ア メ リ カ と同 じ く多 民 族 国家 で あ る こ とで あ る。 た だ し こ れ
らの二 つ の 点 は,意 図 的 に は本 書 で は書 か な か っ た。
2‑3.道 新 記 事
上 の イ ン タ ビ ュ ・・…の 後,そ れ に も と つ い て,『 北 海 道 新 聞 』2000年4月8日, 朝 刊,小 樽 版 に,記 事 と し て 出 た 。
「南 北 問 題 な どの 現 代 の 国債 経 済 動 向 を分析 した論 文 「グ ロ ーバ ル 資 本 主 義 の物 語 」 を,日 本 放 送 出版 会 か ら三 月下 旬 に 出版 した小 樽 商 大 の倉 田 稔 教 授 (五八)は 「次 は 世 界 の文 化 や 思 想 な どの流 れ を分 析 す る大 仕 事 を した い 」 と
192 商 学 討 究 第51巻 第1号 意 気 込 む 。
同 出版 社 か ら出 した 「ハ プス ブ ル ク歴 史 物 語 」な ど に続 く三 部 作 の 完 結 編 で, 資 本 主 義 の 誕 生 か ら現 代 ま で,世 界 を制 覇 した 国 々 の 歩 み を 分析 した。 研 究 過 程 で 「現 在 の 米 国 の世 界 支 配 は歴 史 上 最 強 」 と気 付 い た とい う。(後 略)」
3.付 け加 え た い も の 3‑1.ユ ダ ヤ 人 陰 謀 説
最 近,ユ ダ ヤ 人 陰 謀 説 が 出 て い る。尤 も,こ れ は ヒ トラ ー 以 来 そ う で もあ る。
ユ ダ ヤ 人 が 世 界 征 服 特 に 経 済 的 に を狙 っ て い る と い う もの で あ る 。 こ れ は結 論 か ら言 え ば,為 に す る 議 論 で,事 実 上 間 違 い で あ る。 本 書 で も 述 べ た よ うに,超 巨大 財 閥 が 世 界 の経 済 的 征 服 を 考 え て い る,と 言 う こ とは で き る。 超 巨大 財 閥 に は ロス チ ャ イ ル ドが 入 る し,巨 大 財 閥や 財 閥 に は,ユ ダヤ 人 資 本 家 もあ る。 す べ て の ユ ダ ヤ 人 が と りわ け金 持 ち なの で もな い 。 経 済 的 に は 彼 ら は普 通 の 民 族 とほ と ん ど変 わ らな い 。 そ れ で は ユ ダ ヤ財 閥 が 世 界 を 経 済 的 に 支 配 した い と考 え て い る と い うの だ ろ う か。 い や,こ れ は ユ ダ ヤ財 閥 に 限 らな い 。 ア メ リ カ,ヨ ー ロ ッパ の非 ユ ダヤ 財 閥 は考 え る。 とい うわ けで,世 界 経 済 支 配 を望 む の は,財 閥,巨 大 財 閥,超 巨 大 財 閥 で あ り,ユ ダヤ 人 が 考 え て い る わ け で は な い 。 ユ ダ ヤ 財 閥 もユ ダ ヤ 人 と して考 え て い る の で は な く,財 閥 と して 考 え る の で あ る。
3‑2.後 進 国 の 資 本 主 義 発 展
先 進 資 本 主 義 国,欧 米 日以外 で,後 進 諸 国 が 資 本 主 義 発 展 を行 な え な い か, とい う問 題 が あ る 。 そ うで も ない 。 帝 国 主 義 国,新 帝 国 主 義,そ して 日本 は, 先 進 資 本 主 義 国 で あ っ た。 だ が ア ジ アNIEsの よ う な諸 国 が 先 進 資 本 主 義 的 に 発 展 で き る か,の 問 題 で あ る。
先 進 資 本 主 義 と同 じよ う に な る た め に,そ の 国が 世 界 市 場 で 広 い 市 場 を持 つ か,あ る い は 国 内 で 豊 か な市 場 を持 つ か の 必 要 が あ る 。後 者 につ い て 論 ず れ ば,
『グ ロ ー バ ル 資 本 主 義 の 物 語 』 につ い て 193
そ の た め に は,農 民 解 放=土 地 改 革 が され て い る 必 要 が あ る 。 土 地 改 革 が され て い な い 諸 国 は農 民=民 衆 が 貧 困 で あ る。また 多 くは貧 富 の 差 が 極 端 に大 き い。
国 民 の 圧 倒 的 多 数 が貧 困 で あ れ ば,国 内 市 場 は 豊 か に な らな い 。 だ か ら資 本 主 義 が 順 調 に発 展 しな い 。
そ の 点 で,韓 国 で は 先 進 資 本 主 義 的発 展 は可 能 で あ る。 香 港 は す で に ほ ぼ 先 進 資 本 主 義 で あ る。 こ こは 行 政 的 に は 農 村 部 を持 た ない 。 中 国 側 に工 場 地 帯 を 持 って い る 。 そ して香 港 は ほ とん ど都 会 で あ る。 イギ リス に租 界 地 と して与 え られ た こ とが 幸 い した 。 中 国 に返 還 され た が,中 国 は 香 港 の 資 本 主 義 発 展 を つ ぶ せ な い。フ ィ リ ピ ンは まだ 無 理 で あ る 。土 地 改 革 が され て い な い が ら で あ る 。
シ ン ガ ポ ー ル は,都 市 部 で は先 進 資本 主 義 的 で あ る 。
前 者,国 際 市 場 に広 い 販 路 を持 つ 国 々 につ い て 。 広 い 世 界 市 場 を持 っ て い る の は,石 油 産 出 国 で あ ろ う。 こ れ は 国 民 の 一 部 は 豊 か に な れ る 。 しか し圧 倒 的 多 数 の 国民 が 豊 か に な れ るか ど うか とは 関 係 が な い 。
3‑3.三 浦 綾 子
小 説 家 ・三 浦 綾 子 の 父 は言 っ た,「 貧 乏 人 は金 持 ほ ど人 に迷 惑 を か け て は い な い 」。 そ こ で 三 浦 綾 子 は考 え た,「 金 持 ちが 迷 惑 を もた らす 事 件 に だ け は,目 を 光 らせ て い な け れ ば な らぬ 」 と(『 忘 れ え ぬ 言 葉 』小 学 館 文庫175ペ ー ジ)。
私 もそ のつ も りで 本 書 を 書 い た。
3‑4.広 瀬 隆
広 瀬 隆 は,『 ア メ リ カ の 経 済 支 配 者 た ち 』(集 英 社1999年)の あ と が き(254 ペ ー ジ)で,現 代 の 詩 の よ う な 発 言 を し て い る 。 抜 粋 し て み た い 。
… …財 閥 の 資 産 を 詳細 に調 査 し,そ の 一 族 の 財 産 の 増 加 率 と現 在 価 値 を 探 り 当 て,投 資 原 理 に気 づ い た と して も,い つ ま で た って も庶 民 の 資 産 は増 え な い の で あ る 。
なぜ か と言 え ば,わ れ わ れ 庶 民 は 幸 い に も,財 閥 と成 金 の 領 域 に足 を 踏 み 入
194 商 学 討 究 第51巻 第1号
れ て い な い か らで あ る。 庶 民 は,財 閥 で も成 金 で もな い の で,生 まれ つ き,こ う した比 較 をす る必 要 が な い 。 … …
わ れ わ れ は,金 を忘 れ て,ま っ た く別 の 豊 か な人 生 を歩 む とい う こ とが 許 さ れ て い る。 神 は わ れ わ れ庶 民 に,最 大 の力 を与 え て くれ た の だ。 そ れ は古 来, 知 恵 と呼 ば れ て き た。
4.訂 正
北 海 道 経 済 学 史研 究 会(2000年5月)で の 指 摘 に基 づ く訂 正(主 に,川 久 保 氏 に よる)。
4ペ ー ジ8行 人 類 の → 近 ・現 代 の 人 類 の 32ペ ー ジ12行 南 ア メ リカ 大 陸 → カ リ ブ海 の 島 32ペ ー ジ12行 そ こで → 南 ア メ リカ大 陸 で
45ペ ー ジ 最 終 行[自 由 競 走 … … の ま え に,挿 入]近 代 帝 国 主 義 の 時代 で は, 205ペ ー ジ5行 貨 幣 経 済 → 商 品 ← →貨 幣 ・経 済
230ペ ー ジ8行 これ を → 経 済 法 則 を