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佛教大學研究紀要 55号(19710314) 279大西正曹「但馬地方における酒造出稼の現況」

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Academic year: 2021

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西

目 次 は し が き 一 、 最 近 の 但 馬 酒 造 出 稼 の 動 向 O 出 稼 者 の 高 年 齡 化 口 出 稼 期 間 の 長 期 化 日 そ の 他 二 、 酒 造 出 稼 の 要 因 e 一 般 的 要 因 口 現 時 の 出 稼 要 因 三 、 酒 造 出 稼 の 變 貌 の 影 響 e 酒 造 業 へ の 影 響 口 酒 造 出 稼 者 へ の 影 蠻 目 ⇔ 杜 氏 制 度 へ の 影 響 餉 農 業 へ の 影 響 ㈲ 農 家 へ の 影 響 む す び は し が き 國 民 經 濟 の 高 度 成 長 期 過 程 に お け る 變 化 は 、 傳 統 産 業 で 、 と く に 前 近 代 的 な も の を 多 く 殘 し て い る 、 清 酒 製 造 業 の に 封 し て も 少 な か ら ざ る 影 響 を 及 ぼ し て い る 。 す な わ ち 、 大 部 分 が 中 小 企 菊 で あ る 清 酒 製 造 業 は 、 從 來 か ら の 前 近 但 馬 地 方 に お け る 酒 造 出 稼 の 現 況 二 七 九

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二 八 〇 代 的 な 生 産 設 備 に よ る 勞 働 集 約 的 な 製 造 方 法 と 、 農 村 に お け る 豊 富 で 安 い 季 節 出 稼 者 を 中 心 と す る 勞 働 力 と に 依 存 し た 生 産 活 動 で あ つ て 、 在 地 市 場 を 封 象 と す る 比 較 的 狹 い 市 場 圈 に 依 存 し た 販 賣 活 動 や 、 原 料 米 の 割 當 制 度 、 お よ む び 、 免 許 制 度 な ど を 基 盤 と し て の 經 營 を 續 け て き た 駅 し か し 、 技 術 革 新 の 伸 展 、 ま た 、 昭 和 四 十 四 年 度 の 産 米 か ら 實 施 さ れ る こ と に な つ た 米 穀 の 自 主 流 通 制 度 ( 五 年 後 に 完 全 自 由 化 ) や 、 酒 類 問 、 大 ・ 中 ・ 小 企 業 間 の 市 場 競 爭 な ど の 環 境 條 件 が 變 わ つ て き た 。 こ れ に 加 え て 、 最 近 の 雇 用 構 造 の 變 化 に 件 つ て 、 若 年 勞 働 力 を 中 心 と す る 勞 働 力 不 足 、 農 業 人 口 の 流 出 、 農 村 に 封 す る 若 年 勞 働 力 の 補 充 が 減 少 し て き た 。 こ の こ と に よ り 酒 造 勞 働 力 の 供 給 源 で あ る 農 村 の 勞 働 事 情 が 變 化 し た 。 そ の 結 果 、 酒 造 季 節 勞 務 者 が 不 足 す る よ う に な つ て き て い る 。 こ の 樣 に 、 酒 造 業 を と り ま く 諸 條 件 が 變 化 し つ つ あ る 。 こ れ に 對 處 す る た め 、 生 産 工 程 の 機 械 化 、 連 續 化 、 一 部 醸 造 工 程 の 自 動 制 御 、 さ ら に 體 系 的 新 生 産 型 式 と し て の 四 季 醸 造 等 の 技 術 革 新 が 進 み 、 こ れ に と も な い 、 こ れ ま で の 前 近 代 的 な 經 營 組 織 、 勞 務 管 理 に お い て 近 代 的 な 形 態 へ の 變 革 が 見 ら れ る 状 況 に あ る 。 こ の 樣 な 變 革 が 主 と し て 、 酒 造 季 節 勞 務 者 (酒 造 出 稼 者 ) の 側 か ら 昭 和 四 十 二 年 度 に 但 馬 (兵 庫 縣 美 方 郡 村 岡 町 ゜ 美 方 町 ) で 實 施 し た 酒 造 出 稼 者 の 實 態 調 査 、 及 び 、 既 存 の 資 料 を も と に し て 分 析 考 察 し よ う と 思 う 。 一 最 近 の 但 馬 酒 造 出 稼 ぎ の 動 向 e 出 稼 者 の 高 年 齡 化

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但 馬 地 方 に お け る 酒 造 出 稼 の 現 況 二 八 一

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二 八 二 農 業 人 口 の 減 少 と 高 齡 化 は 、 必 然 的 に 酒 造 出 稼 者 を 高 年 齡 化 に も た ら し た 。 す な わ ち 、 當 地 方 に お け る 酒 造 出 稼 者 の 年 齢 構 成 比 を み る と 、 一 九 歳 以 下 、 一 ・ 五 % 、 二 十 歳 臺 八 ・ 八 % 、 三 十 歳 臺 二 四 ・ 三 % 、 四 十 歳 臺 二 七 ・ 九 % 、 五 十 歳 以 上 三 七 . 五 % で あ り 中 高 年 齡 勞 務 者 が 多 く な つ て い る 。 特 に 、 四 十 歳 以 上 が 七 割 近 く を 占 め て い る 。 一 方 、 酒 造 出 稼 者 に 關 す る 全 國 的 統 計 で は 、 十 九 歳 以 下 三 ・ 六 % 、 二 十 歳 臺 一 八 ・ 七 % 、 三 十 歳 臺 三 〇 ・ 五 % 、 四 十 歳 臺 二 六 . 五 % 、 五 十 歳 以 上 二 〇 ・ 七 % で あ り 、 當 地 方 の 酒 造 出 稼 者 の 高 齢 化 が か な り 進 行 し て い る こ と が わ か る 。 ( 村 岡 町 は 昭 和 四 十 三 年 度 出 稼 實 態 調 査 報 告 書 ・ 全 國 は 國 視 廳 ﹁ 清 酒 製 造 業 實 態 調 査 報 告 書 ﹂ 昭 和 四 十 四 年 ・ 二 四 五 頁 に よ る ) 口 出 稼 期 閥 の 長 期 化 出 稼 者 の 就 業 状 況 は 、 刈 入 れ の 絡 る 十 一 月 に 出 か け 、 農 耕 の 初 ま る 翌 年 四 月 に 戻 る 場 合 が 多 く 就 業 期 間 も 六 ケ 月 に わ た る も の が 最 も 多 い 。 最 近 の 傾 向 と し て こ の 期 間 が ま す ま す 長 く な つ て き て い る 。 す な わ ち 限 ら れ た 生 産 設 備 と 勞 働 力 と に よ つ て 酒 の 需 要 増 加 に 應 ず る た め に 操 業 日 數 の 延 長 に 封 應 し て 、 出 稼 ぎ 日 數 が 長 期 化 し て き て い る 。 長 期 化 の 原 因 の 今 一 つ は 、 失 業 保 險 の 制 度 で あ り 、 そ の 受 給 條 件 が 六 ケ 月 以 上 就 業 と な つ て い る と い う こ と で あ る 。 こ の た め 六 ケ 月 以 上 出 稼 を お こ な つ て か ら 歸 る よ う に な る 。 こ う し た 出 稼 期 間 の 長 期 化 が 可 能 に な つ た の は 、 最 近 の 技 術 革 新 の 進 行 に よ り 、 一 方 で は 温 度 制 御 等 に よ り 四 、 五 月 頃 ま で 醸 造 を 續 け 得 る よ う に な つ た と 同 時 に 、 他 方 で は 農 業 技 術 の 進 歩 や 小 型 農 業 機 械 の 普 及 に よ る 所 要 勞 働 力 の 大 幅 減 少 の 結 果 、 出 稼 者 の 歸 郷 が お く れ て も そ れ ほ ど 營 農 に 支 障 を き た さ な く な つ た た め で あ る と 考 え ら れ る 。 さ ら に 、 昭 和 四 十 一 年 八 月 、 丹 波 . 昭 和 四 十 二 年 八 月 、 但 馬 で 實 施 し た 酒 造 出 稼 者 の 實 態 調 査 結 果 よ り 、 こ の 事 柄 を み る と 、 第 一 表 の 如 く 、 丹 波 で は 明 治 ・ 大 正 ・ 昭 和 一 年 ∼ 十 年 頃 に か け て 大 牛 が 八 〇 日 ∼ 一 二 九 日 で で あ つ た

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但 馬 地 方 に お け る 酒 造 出 稼 の 現 況 △ 第1表 酒 造 出稼 日數 の 變 遷 地 域 丹 波 但 馬 年次 出稼 日數 明 治 ・大 正 80日 1 99 4 昭 和1年 ∼10年 2 ,11年 ∼19年 3 20年 ∼30年 1 小 計 10 31年 ∼39年 2 40年 出稼 日數2 年 次179日 明治 ・大 正 昭和1年 ∼10年 11年 ∼19年 20年 ∼30年 31年 ∼40年 41年 1 2 100 z 119 4 3 5 7 19 7 2 1 . 80 z 99 2 5 120 z 129 5 3 2 8 18 2 9   Q 100 z 119 2 4 O Q ソ O U ∼ Q U コ 亠 -← 2 2 4 2 6 3 2 。 120 z 129 1 1 73 9 3 4 2 L 6 2 1 6 4 . i40 z 149 1 150 2 159 3 160 2 169 1 170 z 179 2 180 z 189 1 3 1 1 2 1 4 1 3 12 1 3 2 1 2 1 1 1 190 2 199 1 1 -β -占 Q り 9 24 ⑳ 4 20 皿 9 16 n 2611 22.610.9 130 2 139 140 z 149 150 z 159 160 1 169 170 2 179 1 1i2 3 2 3 4 2 2 1 5 2 31 2 ユ ー9 鳳 39跪 9 1 2

2117 14.54.8 180 2 189 1 1 7 娼 200 呂 計i l 20 15 14 24 73 1 -β -Q プ 190 2 199 1 13 115 100.0 0 0 ∼ 2 計 11 15 1 20 1 31 13 -㏄ 4 9 臼 噌 ⊥ 145 100.0 下 段 の 數 字 は パ ー セ ン ト

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第2表 出 稼 者 數 1世 帶 當 りの 出稼 者D/C 就 業 人 口樹 出稼 者 比率 D/B(%) 人 口封 出 稼 者 比 率 D/A(%) 出稼 者 (43年D) 世 帶數 (43年C) 就 業 人 口 (40年B) 口 人 (43年A) 0.73 31.42 17.42 1,674 2,279 5,290 9,067 村岡町 0.77 32.28 17.34 717 936 2,221 4,135 美方町 0.33 13.93 2.94 463 1,387 3,323 5,830 多紀町 (實態 編)昭 和44年, 兵庫 縣 企 薔 部 「兵庫 縣 に お け る過疎 の現 状 と課 題 」 52頁 。 美 方 町 の み 美 方 町役 場 「町 勢 要 覽 美 方」1969年 。 第3表 季 節勞 務 者 數(昭 和43年) 計 そ の他 工場勞務 種 蚕 早 乙女 1,674 14 173 21 147 酒 造 工 1,319 村 岡 町 717 32 35 9 87 554 美方町 村 岡町,美 方 町町 各 役 場 「村 岡 町,美 方 町 町 勢 要覽 」1969年 。 二 八 四 の が 、 昭 和 四 十 年 度 に お い て は 一 五 〇 日 未 滿 が わ つ か 一 四 ・ 八 % に す ぎ ず 、 そ の 大 牛 が 一 五 〇 日 以 上 で 一 八 〇 日 以 上 が 三 二 % に も 逹 し て い る 。 但 馬 に お い て も ほ ぼ 同 樣 で あ る 。 す な わ ち 昭 和 十 九 年 ま で は 一 三 九 日 ま で が 大 部 分 で あ つ た の が 、 昭 和 四 十 一 年 度 で は 、 = 二 九 日 ま で は わ ず か 一 八 ・ 六 % に す ぎ ず 、 一 ,五 〇 日 以 上 が 大 牛 を 占 め る よ う に な る 。 し か し な が ら 、 そ の 出 稼 先 が 地 方 の 中 小 メ ー カ ー が 中 心 で あ る た め 、 丹 波 ほ ど ④ 長 期 化 は し て い な い 。 日 そ の 他 當 地 方 の 總 就 業 人 口 に 封 す る 出 稼 者 の 比 率 は 第 二 表 の 如 く 、 美 方 町 ・ 村 岡 町 の い ず れ も 三 〇 % を 越 し て い る 。 ま た 一 世 帶 當 り の 出 稼 者 數 は 美 方 町 ○ ・ 八 人 、 村 岡 町 ○ ・ 七 人 と 前 年 度 の 調 査 地 の 一 つ で あ る 、 多 紀 郡 多 紀 町 の ○ ・ 三 人 の 倍 以 上 の 人 が 出 稼 に 從 事 し て い る 。 こ れ を 農 家 一 世 帶 當 り の 出 稼 者 で 見 る と 美 方 町 ・ 村 岡 町 と も 一 世 帶 一 人 以 上 の 割 で 出 稼 に で て い る 。

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出 稼 者 の 就 業 形 態 は 、 第 三 表 の 如 く 村 岡 町 、 美 方 町 と も に 八 割 近 く が 酒 造 工 と し て で あ る 。 こ れ は 現 在 で も 、 こ の 地 方 に お い て は 杜 氏 出 稼 の 傳 統 が な お 生 き て い る こ と を 示 す も の で あ る 。 次 に 酒 造 出 稼 者 の 就 業 地 は 第 一 圖 の 如 く 、 廣 く 兵 庫 ・ 奈 良 ・ 和 歌 山 ・ 京 都 ・ 大 阪 二 二 重 の 各 府 縣 に わ た つ て お り 、 こ れ ら の 地 域 で 根 強 い 杜 氏 の 傳 統 的 地 盤 を も つ て い る 。 こ れ と 昭 和 三 十 三 年 度 の 酒 造 出 稼 者 の 出 稼 地 を 圖 示 し た 第 二 圖 と 比 べ る と 、 過 去 十 年 間 に 、 奈 良 ・ 和 歌 山 ・ 大 阪 ・ 鳥 取 の 各 府 縣 が 減 少 し た の に 樹 し て 、 灘 ・ 伏 見 の あ る 兵 庫 ・ 京 都 が 増 加 し て い る 。 こ れ は 、 奈 良 ㈲ ・ 和 歌 山 等 で 酒 造 關 係 の 企 業 數 が 減 少 し た の と 、 從 來 は 丹 波 杜 氏 が ほ と ん ど で あ つ た 灘 ・ 伏 見 に お い て 丹 波 地 方 の 都 市 化 に と も な い 出 稼 者 が 少 な く な り こ の 不 足 を 但 馬 杜 氏 が 補 つ て い る た め で あ る と 考 え ら れ る 。 就 業 地 の 經 營 規 模 は 、 第 四 表 の 如 く で あ る 。 す な わ ち 杜 氏 は 一 〇 〇 〇 石 未 滿 四 八 ・ 六 % 、 l o o n 石 ∼ 三 〇 〇 〇 石 が 四 五 ・ 九 % で あ り 、 そ の ほ と ん ど が 三 〇 〇 〇 石 未 滿 で あ る 。 一 方 李 藏 人 も ほ ぼ 同 じ こ と が い え る 。 出 稼 先 で の 賃 金 は 、 酒 造 勞 務 者 が 李 均 一 日 當 り 一 八 〇 〇 圓 で あ り 、 工 場 勞 務 者 の 罕 均 一 六 〇 〇 圓 よ り 高 く な つ て い る 。 そ し て 、 出 稼 に よ る 所 得 ㈲ は 年 三 〇 萬 前 後 ど 見 込 ま れ る 。 從 來 、 女 子 は 酒 藏 が け が れ る と い つ て 酒 造 出 稼 に は い か な か つ た 。 し か し な が ら 、 昨 今 の 人 手 不 足 か ら 、 こ の 杜 氏 集 團 に も 女 性 の 數 が 増 え て い る 。 ﹁ ⋮ ⋮ た と え ぼ 寳 酒 造 ( 京 都 市 ) に は 、 こ と し 百 四 人 の 出 稼 ぎ が や つ て く る こ と に な つ て い る が ⋮ ⋮ 數 年 前 か ら 〃 ま ま や " と 呼 ぼ れ る 炊 事 係 は 女 性 に な つ た が 、 こ と し か ら 酒 を し ぼ つ た 後 の カ ス を 取 り 出 す 作 業 も 女 性 に か わ つ た 。 今 後 は 農 家 の 事 情 も 考 え て 夫 婦 つ れ で 呼 び た い と し て い る 。 ﹂ (昭 和 四 + 三 年 + 一 月 + 二 日 付 、 日 本 經 濟 新 聞 朝 刊 よ り ) 昭 和 三 十 七 年 度 の 酒 造 出 稼 者 の う ち 女 子 は 村 岡 町 二 ・ 七 % 、 美 方 町 五 ・ 一 % で あ り 、 昭 和 四 十 三 年 度 の 酒 造 出 稼 者 に つ い て は 、 村 岡 町 七 ・ 四 % 、 美 方 町 七 ・ 五 % で あ り 、 と く に 昭 和 四 十 年 以 後 但 馬 地 方 に お け る 酒 造 出 稼 の 現 況 二 八 五

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第1圖 就 業地 別 圖 表,但 馬 杜 氏 組 合 員,昭 和42年 ゜: °°● ●10人 ●100人 ●500人 (注)山 口 に2人 第2圖 就 業 地 別 圖 表,但 馬 杜氏 組 合 員,昭 和33年 ・

●10人 ●100人 ●500入

(注)妻

鎭 鍬

ご 八 六

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第4表 酒造 出稼 者 の 出稼 地 と酒 造 家 の 經 營規 模 但 馬 地 方 に お け る 酒 造 出 稼 の 現 況 經營

規模 出 饕1稼 地 100011000i30001 石lz 未13000;5000 滿 未1未 1 5000 z 1°°°1°°°3°°° Zl 3000;5000 未1未 緻 崛41…1・i・6 5000 z 和歌 山縣 i 3632・4 奈 鰍7レ ・}・1・4 奈 良i316・i・!・ ・ 杜 三 重 縣同3・ ・8 三 重 縣1416[・i・1・2 大 阪 府t613}・ ・19 京 鮪14}21・1・16 藏 大 阪 府国7L・1・ ・ 京 者嚠4i2[・ ・16 兵 鰍4i・ ・1・14 兵 庫 縣i313i・1・}6 灘 ・伏 見1・12・1215 灘 ・伏 見!・1・21215 氏 四 國i・14・i・15 そ の 他 52i・1・7 人 四 國132・1・5 そ の 他[・1・1・ ・12  

數撫 為

1 7 2 2 2 艀 74 100.0 總 數2636 .63245.、 、851.317.。 、7100.。1 下 段 の 數 字 は パ ー セ ン ト 第5表 經営耕 地規模別戸數並びに酒造 出稼者 八 七 村 岡 町 1-3反1-5反 ト7反1-・ ・反{一 ・5反i・5反 一{計 383 (22.9) 121 美 方 町 (17.7) 419 (25.1) 432 (25.8) 332 (19.9) 93 (5.6) 13 (0.7) 215 (31.5) 199 (29.1) (12117.7)、(兪) 1,672 682 杜

劇7

1326 169 2 1 74人 夲 藏 人1・ ・1・3 i 21169 0 1 71人 1965年 農 業 セ ン サ ス 。 昭 和42年 度 實 態 調 査 。 (註)()内 は%,昭 和42年 度 實 態 調 査 は,∼3反,∼5反,∼8反,∼10反, ∼12反,∼15反,15反 ∼ と な つ て い る 。

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二 八 八 nN こ の 傾 向 が 強 ま つ て い る 。 世 帶 の 申 で の 地 位 別 に 出 稼 者 を み る と ギ そ の 殆 ど が 世 帶 主 と 跡 取 り で あ り 、 こ れ ら で 九 八 . 五 % に も な る 。 (昭 和 四 + 二 年 酒 造 出 稼 者 實 態 調 査 ) ま た 經 營 耕 地 規 模 別 で は 第 五 表 の 如 く 五 反 ∼ 八 反 前 後 の 所 に 出 稼 者 が 集 中 し て い る 。 二 酒 造 出 稼 の 要 因 酒 造 出 稼 は 傳 統 的 . 慣 習 的 に 行 な わ れ て き て い る た め 、 出 稼 要 因 の 中 に は 當 然 歴 史 的 な も の も 含 ま れ る 譯 で あ る ㈹ が 、 こ れ に つ い て こ れ ま で か な り 詳 細 に 研 究 さ れ て も い る の で 、 こ の 小 論 に お い て は ふ れ ず 、 現 況 で の 酒 造 出 稼 の 要 因 に つ い て 以 下 考 察 す る 。 出 稼 は 一 定 期 間 生 活 本 據 地 か ら 離 れ て 、 現 在 の 生 活 水 準 を 維 持 す る の に 足 ら な い 農 業 牧 入 を 補 う 意 味 で 、 賃 勞 働 者 と な る こ と で あ る 。 そ の 期 間 は 永 久 的 で な く 、 か な り 長 期 に わ た る 場 合 も あ る が 多 く は 季 節 的 で あ り 、 必 ら ず 回 ㈲ 歸 が 行 な わ れ る 。 出 稼 の 要 點 の 一 つ は 農 業 所 得 で も つ て そ の 生 活 を 維 持 出 來 な い た め 、 農 業 外 所 得 で こ れ を 補 う 點 に あ る 。 そ れ で は な ぜ 當 地 方 に 於 い て 第 六 ー 一 ・ 二 表 で み ら れ る よ う に 、 農 業 收 入 が 少 な い か 、 ま た 兼 業 を す る 場 合 な ぜ 出 稼 を お こ な う か 以 下 み て み よ う 。 e 一 般 的 要 因 農 業 は 最 も 自 然 的 な 要 因 に よ り 影 響 を 受 け や す い も の の 一 つ で あ る 。 但 馬 地 方 は 、 兵 庫 の ア ル プ ス と 云 わ れ る 程 の 千 メ ー ト ル 級 の 山 岳 に 四 方 を 圍 ま れ て い る た め 耕 地 面 積 が 少 な い 。 す な わ ち 、 村 岡 町 ・ 美 方 町 の 昭 和 四 十 年 度 の 土 地 利 用 別 面 積 並 び に 經 營 耕 地 別 戸 數 を 示 す と 、 第 七 表 の 如 く そ の 大 孚 が 林 野 で あ り 、 一 戸 當 り の 經 營 耕 地 面 積 は

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第6-1表 農 家 所 得 但 馬 地 方 に お け る 酒 造 出 稼 の 現 況

縣Y剣795側

但 馬T均154・ 100 68 美 方 町 432 54 兵庫 縣祗 會 輻 祉 協議 會 「美 方 町 の おか あ さん 」 昭和43 年,10頁 農 林 省農 家經 濟 調 査 美 方 町 は 同町 農 業診 斷 よ り 住 民1人 當 り ・市 町 内 生産 所 得 縣 23・千 圓1… 指 數 美 ・44 63 紳 戸128・ 122 村 岡1・84 80 香 住 剛 ・96 85 兵 庫 縣 統 計課 「兵 庫 の統 計」 昭和39年 第6-2表 農 産物 販 賣 規 模 別 農 家 の構 成

i-・ ・酬 ・・-3喇3・-70,E7・ 一・礪i… 萬 一

村 岡159.4(%)134.4 6.0 o.a 0 美 方163.3(%)133.7 2.6 0.2 0.2 兵 庫 縣 企 裔 部 「兵庫 縣 に お け る過疎 の現 歌 と課 題 」 昭和44年28頁,昭 和40年 農 業 セ ンサ ス 第7表 土 地利 用 別 動 向 と經 営耕 地別 農 家 數 二 八 九 總面積 農 地 林 纖1う ち田 鏨 總 農 家 數 ∼3反 以 上3反 5反 5反 以 上 7反 7反 以 上 1町 以 ﹂ 町 1 1 上 町 ti 棡 町1…(%)9.・i(6.3)85.3…(%)22.925.・25.8・9.95.60.7 美 劃 …(%)8.3(6.・)89.3…(%)【 ・7.?31.529.・17.713.8(・ 町 以 上) 美 方町 ・村 岡 町,町 勢 要覽,1969年 五 反 以 下 が 五 割 近 く を 占 め き わ め て 零 細 で あ る O  , だ け で な く 、 山 間 柵 田 の 水 田 單 作 農 業 で あ り 區 書 整 理 も な さ れ て い な い 状 態 で あ る 。 こ れ ら の 土 地 の 惡 條 件 に 加 え て 冬 期 間 の 天 候 は 著 し く 惡 く 十 二 月 上 旬 か ら 四 月 ま で の 四 ケ 月 間 は ほ と ん ど 連 日 雪 で あ り 、 最 深 積 雪 量 は 一

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二 九 〇 ・ 二 m に も 逹 す る 、 こ の 惡 天 候 に よ り 冬 期 間 の 屋 外 勞 働 が 困 難 に な り 裏 作 も 不 可 能 で あ る た め 農 業 所 得 は 低 い 。 こ の 條 件 に 合 う 但 馬 牛 ・ 養 蠶 ・ 高 冷 地 野 茱 ( わ さ び ・ し い た け 等 ) ・ 園 藝 ・ 養 鷄 ・ 養 豚 等 を お こ な つ て い る が 農 家 の 家 計 を 支 え る だ け の 所 得 は え ら れ な い 。 農 家 の 生 活 費 は 耐 久 滄 費 財 の 普 及 、 農 業 經 營 の 機 械 化 の た め の 投 資 や 食 生 活 H    の 向 上 、 教 育 投 資 や レ ジ ャ ー 滄 費 の 増 加 等 に よ り 多 く な る 一 方 で あ る 。 以 上 述 べ た よ う な 理 由 に 基 き こ れ を 補 充 す る た め に 農 業 以 外 に 兼 業 を 求 め る 。 つ ぎ に 、 こ の 兼 業 が 當 地 で は な ぜ 主 に 出 稼 と い う 形 態 を と つ て い る か の 要 因 に つ い て 考 え て み よ う と 思 う 。 ⇔ 現 時 の 出 稼 要 因 自 然 的 條 件 ・ 農 業 經 營 的 條 件 が 惡 く て も 、 奥 丹 後 の 大 宮 町 ・ 野 日 川 町 の 如 く 、 丹 後 ち り め ん と い う 有 利 な 農 村 工 ω 業 が あ つ た な ら ば そ の 方 面 に 餘 剩 勞 働 力 を 利 用 出 來 る の で あ る が 、 當 地 方 で は こ れ ら 特 殊 の 農 村 工 業 が 存 在 し な い 、 ま た こ れ ら の 農 村 工 業 が な く て も 近 く に 勞 働 力 を 吸 收 し う る よ う な 中 堅 都 市 が 存 在 し て 、 そ こ と の 交 通 が 便 利 で あ つ た な ら ば 、 通 勤 兼 業 が 可 能 と な り 出 稼 が 少 な く な る も の ど 考 え ら れ る 。 例 え ば 前 回 の 調 査 地 で あ る 多 紀 郡 篠 山 町 の 場 合 、 輻 知 山 線 の デ ー ゼ ル 化 、 道 路 整 備 に よ り 阪 神 間 へ は 一 時 間 以 内 で の 時 間 距 離 に な り 、 そ の 逋 勤 圈 に 入 る よ ㈱ う に な つ た の で 當 地 方 で は 出 稼 か ら 工 場 通 勤 、 通 年 兼 業 へ の 移 行 が 最 近 顯 著 に 進 行 し て い る 。 こ の た め 、 こ の 地 方 で は 酒 造 出 稼 は も は や 必 須 の も の で は な く 、 人 々 の 選 擇 に 任 さ れ る も の に な つ て き て い る 。 し か る に 但 馬 で は 冬 期 國 道 九 道 線 及 び 縣 道 は 交 通 が あ る が 、 こ れ ら 幹 線 道 路 よ り 離 れ た 各 集 落 は 交 通 が 途 繦 え る 。 ¢の ま た 各 集 落 か ら 最 寄 の 交 通 機 關 ま で の 所 要 時 間 が 一 時 間 以 上 の 戸 數 が 二 割 近 く も あ り 、 主 た る 交 通 機 關 で あ る バ ス の 回 數 は き わ め て 少 な く 、 各 戸 に と つ て 自 動 車 ・ 單 車 は こ れ を 補 う も の と し て 必 要 な も の に な つ て い る 。 ま た バ ス

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を 利 用 す る 場 合 で も 、 最 寄 の 町 ま で は 一 時 間 な い し 二 時 間 以 上 か か り 、 交 通 の 便 が 惡 い 、 そ の う え こ れ ら の 町 は 當 地 方 の 餘 剰 勞 働 力 を 吸 收 し う る だ け の 勞 働 市 場 で は な く 、 豊 岡 ・ 姫 路 ま で は 遠 す ぎ て 通 勤 出 來 な い 。 こ れ ら の 點 に 但 馬 地 方 に 出 稼 が 多 い こ と の 原 因 が あ る よ う に 思 わ れ る 。 以 上 述 べ た 要 因 以 外 に も 二 ・ 三 の 要 因 が あ げ ら れ る 。 ま ず そ の 一 つ は 、 但 馬 地 方 で は 傅 統 的 に 酒 造 出 稼 が お こ な わ れ て き た と い う こ と で あ る 。 た と え ば 青 年 の 精 神 修 業 と し て 、 農 家 の 戸 主 は 長 男 (跡 取 り ) 二 、 三 男 を 出 稼 に 出 す 習 慣 が あ る 。 青 年 は こ の 出 稼 を 絡 え て 始 め て こ の 地 方 で は 一 人 前 の 男 と し て 取 り 扱 わ れ て い る と い わ れ て ド る 。 そ ロ の た め 、 出 稼 を し な い 者 は 女 子 供 か 、 腰 拔 け と 云 わ れ た 。 や む を え ざ る 理 由 の な い か ぎ り 出 稼 に 出 て 行 つ た 。 そ の 二 は 他 の 季 節 出 稼 者 よ り の 轉 化 が 考 え ら れ る 。 ﹁ 村 岡 ・ 兎 塚 ・ 熊 次 の 町 村 で は 、 酒 造 も 酒 造 な が ら 、 よ り 多 く が 凍 豆 腐 職 人 に 出 か け て い た 。 所 が 、 冷 凍 工 業 の 發 逹 に よ り 、 失 業 し た こ れ ら の 多 く .の 凍 豆 腐 出 稼 人 が ド ッ ト 酒 藏 稼 ぎ に な だ れ こ ん だ の で 、 例 え ば 昭 和 元 年 の 調 査 で 村 岡 地 區 か ら 約 = 一 〇 〇 名 の 稼 人 が 出 た の が 、 昨 夏 の 講 習 會 に は 出 席 者 が 二 千 名 を こ え て い た し 、 一 昨 冬 の 調 査 で 杜 氏 だ け で 二 五 八 名 あ っ た (藏 人 は 杜 氏 の 七 ∼ + 倍 と み ら れ る ) 。 ﹂ (篠 田 統 ﹁ 西 呈 の 酒 造 杜 氏 集 團 ﹂ 京 都 大 學 人 文 科 學 研 究 塹 九 五 七 年 七 頁 ) ど 記 し て あ .る が 昭 和 四 + 三 年 に 當 地 で 調 べ た 調 査 に よ る と 第 八 表 で み ら れ る と う り 昭 和 九 年 ( こ の 頃 か ら 凍 豆 腐 出 稼 者 が 冷 凍 工 業 の 影 響 に よ り 順 次 減 少 し つ つ あ つ た ) か ら 昭 和 十 八 年 に 至 る ま で の 凍 豆 腐 出 稼 者 の 變 動 と 昭 和 十 年 か ら 昭 和 十 七 年 に 至 る 酒 造 出 稼 者 の 變 動 を 比 べ て 見 る と 、 昭 和 九 年 當 時 村 岡 町 で 二 九 五 人 あ つ た 凍 豆 腐 出 稼 者 が 昭 和 十 八 年 に は 七 三 名 と 減 少 し て い る 。 し か し な が ら 、 昭 和 + 年 當 時 同 じ く 村 岡 町 で 酒 奮 稼 毳 事 し た 人 は 四 吾 人 で あ つ た の が 昭 和 + 五 年 五 二 五 名 と な り 、 七 + 名 露 え た が 昭 和 + 七 年 に は 三 九 三 人 と 激 減 し て い る 。 も し 前 記 篠 由 氏 の 読 が 正 當 で あ る な 、b ぼ 村 岡 町 に 存 箜 し れ 、b の 數 但 馬 地 方 に お け る 酒 造 出 稼 の 現 況 二 九 一

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第8表 年 度 別 村 岡 町 ・美 方 町凍 豆 腐,酒 造 出 稼 者組 合 員 數 美方町 小 代 588 574 636 437 414 414 美方剄 綱 町(酒 造) 小 矧 村 岡 兎 劇 射 添

450 453 485 380 525 393 508 474 289 318 97 87 89 89 89 村 岡 町(凍 豆腐) 村 剛 兎 劇 射 添 姻 輔 蠏 燭 蜘 励 即 励 励

獅 鵬 剏 鮖 79 囎 64 74 73 昭 和 9年 10年 11年 12年 13年 14年 15年 16年 17年 18年 下 段 は舊 町名 但 馬凍豆 腐製造從業者組 合記録 但馬杜氏 組合記録 二 九 二 字 は 何 を 意 味 す る の で あ ろ う か 、 氏 の 説 に 從 え ば 昭 和 九 年 か ら 昭 和 十 八 年 に 至 る 凍 豆 腐 出 稼 者 の 二 二 二 名 は 當 然 酒 造 出 稼 者 に な る は ず で あ る 。 し か る に 昭 和 十 年 か ら 昭 和 十 五 年 に か け て そ の 數 は 七 十 名 弱 し か 増 え ず 、 逆 に 昭 和 十 七 年 に 至 つ て は 昭 和 十 年 當 時 よ り 五 七 名 減 少 し て い る 。 昭 和 十 八 年 以 後 の 資 料 不 足 の 爲 、 明 確 な 事 は 云 え な い が 昭 和 九 年 か ら 昭 和 十 八 年 に 關 す る か ぎ り こ の 季 節 勞 務 者 か ら の 轉 化 と 云 う 要 因 は あ ま り な か つ た も の と 考 え ら れ る 。 尚 、 つ け 加 え る ど 昭 和 三 十 年 頃 か ら 清 酒 の 需 要 が 増 え て 酒 造 産 業 の 勞 働 吸 收 力 が 増 し つ 働 つ あ つ た の で 酒 造 出 稼 者 數 も 増 加 し て い る 。

近 年 の 酒 造 業 の 内 外 に わ た る 技 術 革 新 を 根 本 原 因 と し て 、 酒 造 出 稼 の 期 間 が 長 期 化 す る 一 方 、 農 村 に お け る 若 年 の 殘 留 者 の 減 少 の た め 、 出 稼 勞 働 力 が 窮 屈 に な り 酒 造 出 稼 者 の 年 齢 が 老 齡 化 す る と 云 う 傾 向 の あ る こ と を 指 滴 し た 。 次 に こ れ ら 諸 傾 向 が 酒 造 業 を 初 め と し て 、 酒 造 出 稼 者 、 杜 氏 制 度 や 農 業 、

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農 家 等 に 與 え る 影 響 を 以 下 村 岡 町 、 美 方 町 を 例 に と り 明 ら か に す る と 共 に 、 こ れ を 繞 る 諸 問 題 が ど の よ う に 展 開 す る か 見 よ う と 思 う 。 e 酒 造 業 へ の 影 響 但 馬 地 方 で は 、 毎 年 冬 に な る と 兵 庫 ・ 京 都 ・ 奈 良 ・ 和 歌 山 ・ 大 阪 ・ 三 重 に 三 千 人 弱 の 酒 造 出 稼 者 が 出 る 。 こ の 出 稼 者 は 杜 氏 が そ の 地 方 の 若 い 人 を 集 め て い た が 、 最 近 の 農 村 に お け る 若 年 勞 働 者 の 流 出 に よ り さ つ ぱ り 集 ま ら な く な つ た 。 こ れ ら 人 手 不 足 が 申 小 メ ー カ ー の み な ら ず 大 手 メ ー カ ー に も 深 刻 な 問 題 と な つ て い る 。 こ れ に 封 處 す る た め に 、 酒 造 業 に 於 け る 企 業 合 同 や 共 同 事 業 等 が 、 試 み ら れ て い る 。 例 え ば 郡 馬 縣 内 の A 酒 造 株 式 會 祗 の 場 合 昭 和 三 ㈹ 十 一 年 四 つ の 中 小 メ ー カ ー が 合 併 し 、 又 兵 庫 縣 下 で 瀧 野 酒 造 と 銀 鶴 酒 造 が 、 三 和 酒 造 と 六 和 酒 造 が 合 併 し 、 そ れ ぞ ⑱ れ 新 會 瓧 瀧 美 人 酒 造 と 東 播 酒 造 を 作 つ た 。 次 に 共 同 事 業 の 例 と し て 群 馬 縣 の B 酒 造 株 式 會 祗 の 場 合 、 縣 内 の 四 つ の 酒 造 メ ー カ ー の 共 同 出 資 に よ り 設 立 さ れ た 共 同 ビ ン 詰 工 場 が あ げ ら れ る 。 こ の 工 場 の 設 立 に よ り 生 産 者 か ら 原 酒 の 全 量 移 出 と 統 一 銘 柄 (聖 徳 ) に よ る 清 酒 の 共 同 販 賣 と が 意 圖 さ れ 、 將 來 は さ ら に 土 ハ 同 精 米 、 共 同 貯 藏 、 共 同 製 造 が 計 働 謁 さ れ て い る 。 こ れ ら は 共 同 化 に よ り 製 品 コ ス ト の 引 下 げ や 合 理 化 を 目 的 と し て い る 。 そ し て 大 阪 國 視 局 の 調 べ に よ る と 昭 和 四 十 六 年 度 中 に 兵 庫 縣 下 で 八 祗 二 十 一 グ ル ー プ が 共 同 製 造 に 踏 み 切 る 。 共 同 事 業 と し て 西 宮 市 の 甲 陽 醸 造 と 新 壽 海 が 土 ハ 同 ビ ン 詰 め を お こ な う 、 い つ ぼ う 京 都 で も 、 今 年 中 に 七 肚 十 五 グ ル ー プ の 集 約 製 造 が お こ な わ れ る ^o 豫 定 で あ る 。 口 酒 造 出 稼 者 へ の 影 響 農 村 に 於 け る 若 年 勞 働 力 の 流 出 が 酒 造 出 稼 者 の 年 齢 を 老 齢 化 さ せ て い る こ と を 指 摘 し た が 、 こ の こ と に よ つ て 第 但 馬 地 方 に お け る 酒 造 出 稼 の 現 況 二 九 三

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九 四 出稼 者 の酒 造 出稼 に 羯 す る態 度 合 計 何 と も い え な い い な く し 樂 計 そ の 他 と の 氣 苦 勞 人 を 使 う こ 人 るが に 身 き 使 で か わ 自な れ 由 い な い 休 み が と れ く 不 規 則 勞 働 が き つ 離 家 族 と の 別 15 0 10 1 1 1 0 1 72 100.0 -¶← 至 ⊥ 3 a 4 7 8 7 8 9 、 FO Q σ a 尸O Q ゾ a 00 2 4 4 戸0 5 19 0 8 3 0 1 0 2 106 100.0 -49 ×6.2 -凸 4 轟 'r ' .o 1 ハ0 7 ° 5 7 ■ ρ O a . . 2 7 ρO a 8 0 4 3 0 0 0 1 47 100.0 9 θ Q J 4 ρ0 ハ0 3 a 7 ρ0 0 1 4 M 0 4 5 & 尸 0 ρ 0 0 1 ハ0 8 2 r 23 0 14 M 0 1 4 2 7s 100.0 2 ρ0 2 4 2 5 q 切 6 9 臼 9 臼 2 & 2 0 5 乙 凸 6 G ソ 尸○ 工 1 Q ソ F O   ; 1 184 100.0 9 9 ¶ ⊥ 1 M O lo 驢 3 Q V 3 7 1 ハb n δ r 5 9 臼 FO l a 9 臼 FO l a ρ0 7 1 & 14 1 12 5 1 3 1 2 58 100.0 尸0 ρ0 & 41 10 6 4 2 9 9 0 5 1 2 1 0 81 100.0 ハ0 4 7 8 ρ0 5 L 7 ρ0 只 ) -Q 山 1 0 ソ ー 1 1 7 5 ρ 0 0 0 ﹂ 4 Q ソ 4 -亠 ρ 0 1 a 1 10 1 9 2 1 3 2 39 100.0 9 臼 噌 ⊥ 5 4 9 U 3 ヴ 四 8 1 9 9 1 & 2 -亠 ρ 0 2 9 臼 -亠 5 4 凸 Q り 0 1 2 n ◎   o m 23 2 16 5 1 5 2 72 100.0 尸O Q ゾ a 59 81.9 . . 1 5 2 2 8 2 Q り 9 凵 4 9 臼 7 1 a 1 ハ0 9 ω 1 2 2 153 100.0 ¶ ⊥ 9 臼 1 7 冖 7 8 尸 0 1 6 、 1 7 4 凸 ワ 一 3 2 2 -亠 9 臼     0 尸0     ハO FO   o 1 7 ` ρ0 2 τ 1 り も多 い 。

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第9表 年 令別職役別地域別酒造 但 馬 地 方 に お け る 酒 造 出 稼 の 現 況 樂 し い 酒 自い 造 體 りが そ 樂 れ し 金 酒 暖 行 力§カ§カ〉け 儲 飮 い る か め 所 る るへ が よ い 藏 の 雰 圍 氣 そ の 他 計 行 く 仕 方 な し に 生 活 の た め 丹 波 但 九 馬 五 杜 氏 藏 人 ∼39歳

4fOIIIO516

40-59 0 7 M .--+ 4 戻 J Q 4 6 -亠 4 1 5141 6:9156.9 7 5 7 冨 軌 60∼

813100112

計 9 畠 ρ0 4 軌 M 8 5 7 ・2 Q V 上 5157 4:8153.8 FD 9 臼 1 4 1 ∼29歳 ・i21・1・ い1・ 30.49 4 F O 8 。 -よ ー よ 2 -⊥ -⊥ 2 31915 6.4119.1110.6 50∼

51011131914

計 合 計 O n6 1 2 1 ウ 9 Q り 5 & 2 . . a 61 0 1 a 9 一 ρ 0 2 4 2 2 7 、O a N l.f ) 1 6 9 臼 9 臼 2 & 2 Q り 尸0 1 1 Q ゾ Q ソ 7 2 4 4 0 2 a 1 杜 氏 藏 人 ∼39歳 40-59 1010 11'° ° 19.0 UIlIO 112.11° 1.720.7 60∼ 4【 ・1・1・ い1・ 計 ハ0 8 1 Q い ー 0 0 -亠 9 臼 1 7 ° 0     2 噸⊥ ρ0 1 a H ∼29歳 ololoioiol・ 30-49 9 臼 -亠 5 ゜1 2.6 ゜34 7.710.3 50∼

30102153

計 合 計 F O Q ゾ 6 1 7 8 2 3 , H -0 -亠 4 一 1 -亠 7 置 0 9 耐 n6 幺 m o 2 . . 1 1 覆0 3 2 a 1 8 1 亠 1 1 Q ソ 4 1 2 H し 備 考:1人 で2つ 以 上 の理 由 をい う場 合が あ るの で,合 計 は有 効 サ ンプ ル數 よ

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二 九 六 一 線 を 引 退 し た 老 杜 氏 と か 役 員 が 再 度 酒 造 出 稼 の 下 働 き と し て 出 る 傾 向 が 見 ら れ る ・ 例 え ば 昭 和 四 十 二 年 度 酒 造 出 稼 者 求 職 申 込 書 に よ る と 、 村 岡 町 丸 味 の 杜 氏 A 三 十 四 歳 が 和 歌 山 縣 下 の K 酒 造 會 瓧 に 連 れ て 行 つ た 出 稼 人 は 十 八 名 で あ る 。 そ の う ち 上 人 B は 年 齢 六 十 戯 で か つ て 杜 氏 と し て 活 躍 し た 人 で あ り 、 杜 氏 と は 親 戚 に 當 る 。 ま た 美 方 町 新 屋 の 杜 氏 C が 和 歌 山 縣 下 の W 酒 造 に 連 れ て 行 つ た 出 稼 人 は 十 一 名 で あ り 、 そ の う ち 中 人 K ・ H ・ F は そ れ ぞ れ 年 齢 六 十 一 歳 . 五 十 三 歳 ・ 五 十 三 歳 で 頭 ・ 杜 氏 ・ 代 司 経 歴 者 で あ る 。 こ の よ う に 同 じ 藏 に 杜 氏 の 經 驗 者 が 二 人 お り ・ 從 來 の 如 き 杜 氏 の 繦 封 的 な 權 力 の 行 使 は し に く く な つ て い る 。 こ の 傾 向 は ま す ま す 増 加 し つ つ あ る ・ 次 に 、 こ の 地 方 の 酒 造 出 稼 者 は 出 稼 に 對 し て ど の 樣 な 態 度 を も つ て い る か を 實 態 調 査 結 果 よ り み る と 第 九 表 の 通 り で あ る 。 す な わ ち 杜 氏 で 二 割 弱 、 夲 藏 人 で 一 割 弱 の 者 し か 酒 造 出 稼 に 對 し て 樂 し い と 思 つ て お ら ず 、 と く に 酒 造 出 稼 の 申 堅 で あ る 三 十 歳 か ら 四 十 九 歳 の 年 代 に 於 い て (夲 藏 人 ) こ の 傾 向 が 強 い 。 樂 し く な い と す る 主 た る 理 由 は ・ ゆ 家 簪 の 別 離 や 生 活 の 爲 し か た な く 行 く こ と で あ ㌦ 同 じ 事 柄 を 丹 婆 つ い て み る 荏 氏 で 五 割 以 上 ・ 夲 藏 人 で 三 割 弱 の 者 が 酒 造 出 稼 に 封 し て 樂 し い と 思 つ て お り 、 と く に 杜 氏 の 四 十 歳 か ら 五 十 九 歳 で は 六 割 近 く が そ う 思 つ て い る 。 こ の 樣 な 出 稼 に 對 す る 意 識 上 の 差 異 が 生 U た の は 、 但 馬 で は 生 活 の た め に 仕 方 な し に 行 く ( 必 須 の も の に な つ て い る ) た め で あ り 、 一 方 丹 波 は 出 稼 先 も 灘 ・ 伏 見 の 大 メ ー カ ー が 主 た る も の で あ り 、 近 年 通 勤 兼 業 が 可 能 に な つ た 爲 、 出 稼 が 必 須 の も の で な く 選 擇 に 任 さ れ る も の に な つ て き て い る た め で あ る 。 酒 造 業 の 技 術 革 新 は 年 間 を 通 じ て 醸 造 可 能 な 四 季 釀 造 と 、 洗 米 ・ 蒸 米 ・ 自 動 製 趨 機 等 を 利 用 し た オ ー ト メ ー シ ョ ン 化 に よ り 四 十 年 度 か ら 四 十 二 年 度 に か け 、 灘 地 方 に 於 い て 何 ら か の オ ー ト メ 化 を し た 企 業 が 約 牛 數 に の ぼ り そ の 間 藏 人 の 減 少 は 三 百 人 近 く に な る 反 面 、 生 産 量 は 二 七 ・ 八 % 増 加 し て い る 。 た と え ぼ 從 來 藏 ご と に 二 十 人 ゜ 四 十 人

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も の 藏 人 が 一 齊 に 酒 し ぼ り に か か つ た の が 、 今 で は 人 手 な し に 一 日 で し ぼ る 。 か よ う な 從 來 の 樣 に 酒 造 が 人 手 を 必 ㈱ 要 と し な く な り 、 ま た こ れ ら の 一 連 の オ ー ト メ ー シ ョ ン 化 、 四 季 醸 造 は 季 節 的 な 勞 務 者 で な く て 通 年 勤 務 の 勞 働 者 を 必 要 と し て お り 、 ま た こ の よ う な 四 季 醸 造 に は か な り の 資 金 が い る た め 、 大 メ ー カ ー し か 採 用 さ れ て い な い が こ れ に 類 似 す る 設 備 は 近 年 各 藏 に 於 い て 採 用 し て き て い る た め 、 酒 造 出 稼 者 は こ れ ら の 機 械 を 使 い こ な す 能 力 を 要 求 さ れ 、 又 、 計 數 化 が 必 要 な も の に な つ て き て い る 。 よ つ て こ の 能 力 を 持 た な い 人 は 酒 造 出 稼 者 と し て 不 適 格 に な り 三 役 並 び に 杜 氏 に は な れ ず 下 働 人 に 止 ま る 。 そ の た め 、 經 驗 年 數 、 技 術 は 杜 氏 に な る も の を 持 つ て い な が ら こ の 樣 な 能 力 が な い た め 杜 氏 に な れ な い 人 も あ る 。 又 あ る 藏 に 於 い て は 從 來 の 杜 氏 (老 令 者 ) を 替 え 若 い こ れ ら の 技 術 を も ㈲ つ て い る 杜 氏 に し て い る か あ る い は 技 術 を も つ た 者 を 杜 氏 の 助 手 と し て つ け る 藏 も あ る 。 日 杜 氏 制 度 に 封 す る 影 響 ﹁ 人 手 不 足 に 對 處 し て 企 業 が 近 代 化 し た 爲 、 技 術 體 系 の 推 移 が 勞 務 關 係 に 大 き な 影 響 を 及 ぼ し て い る 、 す な わ ち 、 酒 造 勞 務 者 は 杜 氏 を 通 じ て 確 保 さ れ て い る の で あ る が こ の 關 係 が 次 第 に く つ れ つ つ あ る 。 從 來 麹 ・ 精 白 度 等 、 原 酒 製 造 の 基 本 的 要 素 は 杜 氏 ら が お こ な つ て き た が 近 年 技 師 に よ り 科 學 的 に 決 定 さ れ 、 一 定 の 温 度 の 保 持 と 一 貫 し た 連 續 的 製 造 工 程 は 人 手 を 用 い ず (人 手 を 最 少 限 に す る こ と が 雜 菌 の 混 入 を 防 ぎ 品 質 を 一 定 に す る 要 件 で も あ る 1 0 阯 某 氏 發 言 ) し た が つ て 杜 氏 の 熟 練 と 勘 は 不 必 要 と な り 、 杜 氏 は た ん な る 勞 務 管 理 上 の フ ォ ア ・ マ ン と し て 機 能 し 、 技 師 の 指 揮 命 令 系 統 に 入 る 傾 向 が み ら れ る ( 0 瓧 ) 。 こ の よ う な 杜 氏 を 頂 點 と し て い た 勞 働 組 織 の 變 化 は 、 こ の よ う な 典 型 的 な 轉 化 を 途 げ ぬ 場 合 に お い て も み ら れ 、 杜 氏 以 下 の 職 名 變 更 に 反 映 し て お り ( 1 祗 ) 、 ま た 他 方 季 節 勞 務 者 の 年 間 雇 傭 者 へ の 轉 化 希 望 が 強 く 出 ば じ め て い る (0 祗 ) 。 そ し て 、 こ の 樣 な 大 メ ー カ ー で は 勞 務 者 の 採 用 ( 季 節 勞 務 者 で な く 年 但 馬 地 方 に お け る 酒 造 出 稼 の 現 況 二 九 七

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二 九 八 間 雇 用 勞 務 者 に つ い て ) は 學 校 、 職 安 を 通 じ て 求 人 を お こ な つ て い る 、 ま た 、 季 篩 勞 務 者 も 同 一 村 落 か ら 構 成 さ れ て い な い ﹂ ( 日 本 産 業 構 造 研 究 所 ﹁ 酒 造 業 の 構 造 實 態 調 査 ﹂ 昭 和 四 + ご 年 三 九 ∼ 四 〇 頁 ) 。 こ の 杜 氏 制 度 を 支 え て き た 藏 人 の 血 縁 的 ・ 地 縁 的 關 係 は 除 々 に で は あ る が 解 體 し つ つ あ る 。 す な わ ち 昭 和 四 十 二 年 度 實 態 調 査 と 同 年 の 季 篩 勞 務 者 求 職 申 込 書 に よ り 、 こ の 關 係 を 見 る と 、 杜 氏 と 地 縁 的 關 係 が あ る も の は わ ず か 三 四 ・ 一 % に 過 ぎ ず と く に 三 役 は 地 縁 的 關 係 を も つ が 、 そ れ 以 外 の 藏 人 に つ い て は 廣 範 園 な 地 域 か ら 連 れ て 行 く 傾 向 が あ る 。 こ れ は 杜 氏 出 身 村 落 に お け る 若 年 勞 働 者 の 確 保 が 困 難 に な つ て き て い る こ と も そ の 要 因 の 一 つ で あ る 。 ま た 血 縁 的 關 係 も ほ ぼ 同 じ こ と が 云 え る 。 と く に 、 こ の 關 係 が 薄 い の は 藏 人 が 多 い 酒 造 家 に 行 つ て い る 杜 氏 の 場 合 顯 著 に み ら れ る 、 例 え ば 京 都 伏 見 0 酒 造 株 式 會 瓧 の 季 篩 勞 務 者 求 職 申 込 書 に よ る と 、 杜 氏 K ・ 五 十 八 歳 村 岡 町 熊 波 が 連 れ て 行 つ た 藏 人 は 二 十 九 人 で あ り 、 そ の う ち 、 同 じ 部 落 か ら 連 れ て 行 つ た の は 頭 ( 三 + 八 歳 ) 上 人 二 人 ( 三 + 四 歳 ・ 五 + 九 歳 ) の み で あ り 、 美 方 町 . 香 住 町 ・ 温 泉 町 か ら 、 そ れ ぞ れ 美 方 町 一 人 ・ 香 住 町 一 人 ・ 温 泉 町 五 人 で そ れ 以 外 は 村 岡 町 の 各 部 落 か ら 募 集 し て い る 。 こ の 中 で の 血 縁 關 係 が あ る の は 三 名 に 過 ぎ な い 。 餉 農 業 へ の 影 響 ⑳ 酒 造 出 稼 の 長 期 化 ・ 基 幹 勞 働 力 の 出 稼 は 農 作 業 に 影 響 を 及 ぼ す 、 す な わ ち 、 苗 代 準 備 に 支 障 を き た す ど 共 に 出 稼 中 の 過 勞 が も と で 夏 の 作 業 が 思 う よ う に い か な い 爲 、 ど う し て も 農 業 が 粗 放 化 し 農 業 收 入 が 減 少 す る 、 よ つ て 農 業 に 對 す る 關 心 や 意 欲 が 低 く な る 。 こ の よ う に 長 期 出 稼 1 ← 農 業 粗 放 化 1 ← 農 業 所 得 減 少 i ← 長 期 出 稼 と い う 惡 循 環 を く り か え す こ と に な る 。 ま た 失 業 保 險 を 受 給 し て い る 爲 、 夏 期 に 短 期 間 の 土 方 や そ の 他 の 勞 働 を し い ら れ る 。 こ の こ と も 農 業 の 粗 放 化 に い つ そ う 拍 車 を か け て お り 、 ζ れ に 封 處 す る た め に 農 業 を 機 械 化 し よ う と す る 。 こ の 購 入

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第10表 職 役 別耕 作面 積 別 酒 造 出稼者 の酒 造 出 稼 收 入 以 外 の收 入 但 馬 地 方 に お け る 酒 造 出 稼 の 現 況

O z 9 萬 円

10120130.40

9 ∼ - 9 ∼ 2 一3反 綱 ・IZ 3-5未 滿1212j4 5-8綱 ・i・i8 8-・ ・糒1国 ・ ・・一 ・2未測 ・ ・2-・5綱 9 ∼ 3 ・1 馬 3 6 4 1 9 ∼ 4 3 6 6 1 50 z 59 60 2 69 70 z 79 80 2 89 90 z 99 O O ∼ 1 不 詳 計 杜 3 1 3 氏

1・1…

2口

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2国

・1・t

15^一 1 計 5.418.1118.9416114 m 5 α 1 2 6 16 飢 5 7 Q い 00 5 a 7 2 a 7 2 2     -1 3 4 74 100.0 一3反 綱 ・232 3-5未 滿alal=i" 2 5-8未 滿1・13回5[ M 8-・ ・未滿i・i2【24t31・i3i 藏 ・・一 ・2未剰 i・-2{2131・1 人 「・2-・5糒i 15∼

計 6111 8.5115万 M 8 5 1 2

9 7 q 山 5 6 & M     1 8 2 2 。 -T       -- 7i 100.0 資 金 を 得 る 爲 に も 出 稼 は 必 要 な も の に な つ て き て い る 。 ㈲ 農 家 へ の 影 響 世 帶 主 の 長 期 出 稼 の た め 主 婦 に 對 し て 心 身 の 負 擔 が 過 重 と な る こ と が 云 わ れ て い る 。 す な わ ち 、 冬 期 に す る 作 業 、 作 溝 ・ 剪 定 、 そ し て 除 雪 ・ 雪 折 防 止 ・ 畜 産 ・ 滄 防 活 動 と 瓧 會 生 活 が 主 婦 に 要 求 ぎ . れ る 。 こ う し た 主 婦 の 負 擔 は 心 身 の 衰 弱 を 招 き 、 精 神 的 な 衰 弱 さ ら に は 疾 病 の 原 因 に も な り 易 く 、 ま た 子 供 の 教 育 面 に も 影 二 九 九

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計 不 詳 第11表 年 令 別職 役 別 酒 造 出稼 收 入(昭 和41年 度) 70 ∼ 60 2 70未 50 2 60未 40 z 50未 30 2 40未 20 1 30未 20萬 円 未 滿

OlOiOI11

0 1 4 6 0

01110134

O 2 18 13 0 ∼39戯 40-49 20 118161510iO!OIO 50.59 杜 9 015111211101010 60∼ 74 113212911011101110 43.239.213.51.401.40100.0 計 7 不 詳 40 ∼ 30135

酬40

25 2 30未i i 20 z 25未 15 z 20未 1.4 15萬 円 未 滿 計

麝 掌讖

∼29;232 20 1 M 6110 30-39 21 518151211 40.49 12 31613 50-59 11 111 M 4 2 60∼ 氏 71 1 1 、 0 2 2315 27 12 100.0 1.4 1.4 0 2.8

16.938.ol32.47.0

計 丞 -藏 人 三 〇 〇 響 を 及 ぼ し 、 父 親 不 在 に よ る 子 供 の 我 ま ま ・ 倩 ち よ 不 安 と な る 。 ま た 農 家 の 經 濟 に は ど の 樣 に 影 響 し て い る か を 昭 和 四 十 二 年 度 の 實 態 調 査 結 果 よ り み る と 第 一 〇 表 の 如 く 、 酒 造 出 稼 收 入 以 外 の 收 入 は 杜 氏 が 四 〇 萬 圓 前 後 、 夲 藏 人 三 〇 萬 圓 前 後 で あ る 。 し か る に 酒 造 出 稼 收 入 を み る と 、 第 十 一 表 の 如 く 、 ほ ぼ 農 業 所 得 に 匹 敵 し て い る 。 こ れ 以 外 に も 第 十 二 表 の 通 り 、 失 業 保 險 を 一 〇 萬 圓 前 後 受 給 し て お り こ の 二 つ の 所 得 が 家 計 を 支 え て い る 。 こ の た め 、 當 地 方 に 於 い て は 單 身 離 村 こ そ 第 十 三 表 の 如 く 村 岡 町 一 一 ・ 一 % 、 美 方 町 一 〇 ・ 六 % と か な り 高 い と し て も 、 世 帶 の 減 少 率 は 兩 町 と も に 三 % 前 後 の 減 少 (昭

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第12表 季 節 勞 務 者 の 失 業保 險金 支 拂 状 況 i支給人劇 支 拂 金 額 127,160,540 1,344 酒 造 156,020 8 水産 加 工 9,079,096 111 工 場 136,395,656 1,463 十 一 言 ロ 村 岡 町 52,301,710 573 酒 造 7,564,350 96 工 場 59,866,060 669 計 美 方 町 昭和44年4月16 豊 岡 公 共職 業 安 定所 作 成 資料, 日。 第13表 過 疎 過 密 基 本調 査(昭 和35年 ∼40年) 人 口 増(%) 人 口 減(%) 川 西 市46.2 伊 丹 市40.4 寶 塚 市37.6 西 宮 市28.3 尼 崎 市23.4 明 石 市22.7 播 磨 町20.4 太 子 町15.7 高 砂 市13.9 加 古 川 市13.7 15.2 13.7 12.2 11.2 11.1 11.0 10.6 10.5 10.4 10.3 大屋町 上月町 多紀町 但東 町 村岡町 南光町 美方町 西紀町 五色町 關宮町 兵庫 縣 企書 部 「兵 庫 縣 に お け る過疎 の 現 状 と課 題 」(實 態編)昭 和44年,2頁 。 和 三 五 年 ∼ 昭 和 四 〇 年 ) に 過 ぎ な い 。 こ れ は 過 疎 地 と し て 有 名 な 島 根 縣 匹 見 町 等 と は 異 り 出 稼 と い う 有 利 な 現 金 牧 入 の 道 が あ る た め 、 過 疎 化 に プ レ ー キ が か か つ て い ㈱ る の で あ る 。 次 に 杜 氏 と 藏 人 と の 酒 造 出 稼 に よ る 所 得 格 差 は 農 家 に ど の よ う な 影 響 を 與 え て い る か を み る た め 、 最 初 の 出 稼 が 昭 和 十 五 年 以 前 の も の の 所 有 地 面 積 の 變 動 を 昭 和 四 十 二 年 度 實 態 調 査 報 告 書 よ り 作 成 し た 第 十 四 表 に よ つ て み る と 、 田 畑 面 積 で は 杜 氏 が 三 反 未 滿 層 に お い て 減 少 し 、 八 反 ∼ 一 町 層 が 増 加 し て い る 。 夲 藏 人 は 三 反 ∼ 五 反 層 に 於 い て 増 加 し て い る 。 い つ ぼ う 、 山 林 面 積 は 杜 氏 . 夲 藏 人 と も 一 町 未 滿 層 に 於 い て 増 加 が 見 ら れ 、 無 し が 減 少 し て い る 。 こ の よ う に 杜 氏 と 李 藏 人 の 所 得 格 差 の 影 響 が あ ま り み ら れ な い の は 、 山 村 の た め 元 來 經 營 耕 地 が 少 な い う え 山 林 は 大 部 分 が 一 部 の 所 有 者 の も の で あ つ た た め 、 所 有 地 を 擴 大 す る 餘 地 が な か っ た の で 、 餘 剰 收 入 が 所 有 地 の 擴 大 よ り も 、 む し ろ 家 の 改 築 や 營 農 資 金 . 教 育 投 資 に む け ら 但 馬 地 方 に お け る 酒 造 出 稼 の 現 況 三 〇 一

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E 、 ﹄ 11 1.0 二 れ た た め で あ る と 考 え ら れ る 。 こ れ ら の 外 、 酒 造 出 稼 者 の 職 場 移 動 に も 影 響 が 認 め ら れ る 。 最 近 の 酒 造 業 の 變 革 は 出 稼 者 の 職 場 移 動 を 激 化 さ せ て い る 。 す な わ ち 酒 造 業 の 技 術 革 新 は 酒 藏 を 減 少 さ せ ( 從 來 よ り 機 械 化 、 大 型 ホ ー ・ タ ン ク 等 に よ り 一 藏 當 り の 生 産 石 數 が 増 ル 、 能 率 の 惡 い 中 小 の 藏 を 閉 鎮 し 集 中 し て 生 産 を お こ な い 合 理 化 し て い る 。 ) た の で 杜 氏 の 繦 對 數 が 減 少 し つ つ あ る 。 こ の こ と は 大 . 中 メ 、-ヵ 1 に 於 い て 顯 著 に み ら れ る 。 そ の た め こ れ ら 大 ・ 中 メ ー ヵ 1 か ら 締 め 出 さ れ た 杜 氏 は 、 地 方 の もの)の 所 有 地面 積 の變 動 林 山 計 不 詳 な し 匚 ∂ ∼ 未 9 り ∼ 5 未 -亠 ∼ 9 ﹂ 町 未 滿 計 5147 6 5 5 18 8 47 10.6100.0

100.OI17.038.410.610.612.8

2147 5 5 7 15 13 47 6.41100.0 10.6 10.6 17.0 31.9 100.0127.7 1147 3 6 7 15 15 47

6.4f2.11100.0

100.031.931.9114.912.8

7125 4 1 1 5 7 25 28.01100.0 4.016.0 100.028.020.04.0 2125 4 r 3 7 8 25

8.01100.0

4.016.0 28.012.0 100032.0 1125 2 1 3 8 10 25 4.0100.0 8.0 4.0

100.040.0132.OI12.0

の 小 メ ー カ ー に 流 れ 、 そ れ に 俘 な い 藏 人 も 一 緒 に 移 動 し た の と 、 酒 造 業 の 技 術 革 新 に つ い て 行 け な い 老 杜 氏 も 同 じ 運 命 に 立 た さ れ た 。 か よ う に 藏 そ の も の が 減 少 し た た め 、 丞 -藏 人 か ら 杜 氏 に な る に は ま す ま す 難 し く な つ て き て お り 、 か つ 杜 氏 制 度 に 變 る 技 師 を 中 心 と す る 職 場 組 織 が 増 え て い る 。 こ の こ と も 杜 氏 の 減 少 化 、 移 動 の 激 化 に 拍 車 を か け て い る 。 酒 造 出 稼 者 の 不 足 と 老 齢 化 は 必 然 的 に 出 稼 賃 金 を あ げ て き て い る 。 賃 金 は 各 地 區 の 杜 氏 集 團 で 一 律 に 決 め ち れ て お り 企 業 閥 の

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第14表 職 役 別酒 造 出稼 者(最 初 の 出稼 が 昭 和15年 以 前 畑 田 ・ 不, 詳 121な 2 し 10 2 12未 8 z 10未 未 尸0 ∼ 8 未 00 ∼ 尸0 版 未 滿 gl51・341415215

19.110.6i27.718.58.510.64.210.6

最 初 の 出 稼 時 6;111・318i3i4いi・

12.8.23.427.717.OI6.4i8.5i2.112.1

農 地 改 革 時 3「 ・216gl3131・t1 6.4125.5134.・1酬6.46.4・{2.・ 現 在(昭 和42年) 杜 氏 4146i31・1・16

16.0116.0124.0112.04.OiOj4.0_24.0

最 初 の 出 稼 時 ・1・1 67721 24.・28.・28.・1&・4.・ ド ・4.・14.・ 農 地 改 革 時 3}1・16-4・1・ い ・ ・2.・40.・24.・1・6.・i4.・1・4.・ ・ 在 現 但 馬 地 方 に お け る 酒 造 出 稼 の 現 況 藏 人 格 差 よ り 役 職 間 の 格 差 の 方 が 大 き い 、 そ の た め こ の 賃 金 コ ス ト の 上 昇 は 、 大 メ ー カ で は あ る 程 度 カ バ ー で き る が 中 小 メ ー カ ー で 伽 は 苦 境 に 立 た さ れ て い る 。 ま た 、 老 齢 者 が 多 い 爲 に 從 來 程 の 役 職 問 の 賃 金 格 差 ば な く な り つ つ あ る 。 よ つ て 最 近 女 性 勞 務 者 が 増 え て き て お り 、 こ の 賃 金 コ ス ト の カ バ ー を す る た め 機 械 化 、 合 理 化 は 必 須 の 状 態 に な つ て き て い る 。 そ し て 勞 務 對 策 上 も 從 來 の 生 産 シ ス テ ム か ら 近 代 的 な 生 産 シ ス テ ム へ 轉 換 し つ つ あ る 。 む

び 但 馬 地 方 で は 耕 地 が 少 な く 、 他 に こ れ と い う 産 業 も な く 、 都 市 へ の 通 勤 も ま だ 困 難 で あ る た め 、 現 在 な お 農 閑 期 の 酒 造 出 稼 は 農 家 の 生 活 維 持 の た め 必 要 な こ と に な つ て 三 〇 三

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三 〇 四 い る 。 但 馬 杜 氏 は 和 歌 山 、 奈 良 、 三 重 縣 等 地 方 の 小 酒 造 家 で 働 く 者 が 多 く 、 お お む ね 勞 働 條 件 も 惡 く 生 活 の た め 仕 方 な し に 出 稼 に 行 く の で 酒 造 出 稼 に 封 す る 態 度 も 良 好 と は い え な い 。 近 年 出 稼 期 間 の 長 く な つ た こ と が 指 摘 さ れ る が こ れ は 近 年 の 酒 造 出 稼 者 不 足 と 一 應 か ぎ ら れ た 現 存 の 生 産 設 備 に よ つ て 酒 の 需 要 増 加 に 封 應 し な け れ ぼ な ら な い と い う 事 情 に よ る が 、 こ れ を 可 能 に し た の は 、 最 近 の 技 術 革 新 の 進 行 に よ り 、 一 方 で は 冷 房 裝 置 な ど に よ り 四 、 五 月 頃 ま で 醸 造 が 可 能 と な つ た 。 と 共 に 、 他 方 農 業 機 械 の 導 入 に よ つ て 田 植 作 業 や 準 備 作 業 (春 の 苗 代 ) に 費 や す 日 數 が 短 縮 さ れ た 爲 で あ る と 考 え ら れ る 。 本 小 論 を 草 す る に 當 り 、 數 々 の 懇 切 な る 御 指 導 を 戴 い た 甲 南 大 學 教 授 井 森 陸 夲 先 生 、 貴 重 な 資 料 を 借 用 さ せ て 戴 い た 關 西 大 學 敏 授 西 山 美 瑳 子 先 生 、 佛 教 大 學 助 教 授 老 川 寛 先 生 並 び に 但 馬 杜 氏 組 合 事 務 長 岸 本 敏 氏 、 數 々 の 助 言 を い た だ い た 村 岡 町 教 育 長 輻 井 一 雄 氏 、 村 岡 町 總 務 課 主 事 岩 槻 健 氏 に 心 か ら 感 謝 致 し ま す 。 。 尚 、 本 論 は 文 部 省 試 驗 研 究 費 交 付 に よ る ﹁ 傳 統 産 業 に お け る 技 術 改 良 普 及 の 過 程 ・ 要 因 、 そ の 經 營 組 織 に 及 ぼ す 影 響 に 關 す る 調 査 研 究 ﹂ ( 研 究 代 表 者 、 甲 南 大 學 教 授 井 森 陸 夲 ) の 調 査 研 究 資 料 の 一 部 を 使 用 し た も の で あ る 。 ま た 、 本 調 査 に 當 り 種 々 の 御 力 添 え い た だ い た 但 馬 杜 氏 組 合 員 の 皆 樣 に も 深 甚 の 感 謝 の 意 を 表 し ま す 。 ︹ 註 ︺ ω ﹁ 傳 統 産 業 は ま ず 何 よ り も 手 工 業 的 技 術 を 基 礎 と し 、 特 に 長 年 月 に わ た つ て 、 比 較 的 に 高 度 の 技 法 を 築 き あ げ て ゆ き 、 容 易 に 他 の 追 隨 を 許 さ な い ま で に な つ た も の で あ る 。 ﹂ 黒 松 巌 ﹁ 傳 統 産 業 の 構 造 ﹂ 同 志 瓧 大 學 經 濟 學 會 ﹁ 經 濟 學 論 叢 ﹂ 第 十 一 卷 、 第 四 號 、 昭 和 三 六 年 九 月 、 四 頁 。 ω 國 税 庁 編 ﹁ 清 酒 製 造 業 實 態 調 査 報 告 書 ﹂ 昭 和 四 四 年 ・ 一 頁 に 、 申 小 企 業 者 數 の 割 合 は 九 九 ・ 五 % で あ る と 指 摘 し て い る 。 ㈲ 國 税 庁 編 ﹁ 清 酒 製 造 業 實 態 調 査 報 告 書 ﹂ 昭 和 三 九 年 。 一 ∼ 五 頁 。 ω 昭 和 四 二 年 に 實 施 し た 酒 造 出 稼 者 實 態 調 査 に よ る と 、 そ の ほ と ん ど が 地 方 の 中 小 メ ー ヵ 1 で あ る 。 ㈲ 國 税 庁 、 前 掲 書 四 四 年 ・ 一 四 頁 。

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㈹ 兵 庫 縣 企 画 部 ﹁ 兵 庫 縣 に お け る 過 疎 の 現 状 と 課 題 ﹂ (實 態 編 ) 昭 和 四 四 年 、 五 三 ∼ 五 四 頁 。 ω 昭 和 三 十 七 年 度 は 但 馬 杜 氏 組 合 資 料 、 昭 和 四 十 三 年 度 に つ い て は 、 村 岡 町 役 場 ・ 豊 岡 公 共 職 業 安 定 所 作 成 資 料 に よ る 。 ㈲ 岡 光 夫 ﹁ 封 建 村 落 の 研 究 ﹂ 昭 和 三 九 年 。 篠 田 統 ﹁ 西 日 本 の 杜 氏 集 團 ﹂ 一 九 五 七 年 、 蒐 都 大 學 人 文 科 學 研 究 所 。 騨 戸 税 務 監 督 局 編 ﹁ 灘 酒 沿 革 誌 ﹂ 明 治 四 〇 年 。 西 宮 市 ﹁ 西 宮 市 史 ﹂ 第 二 卷 、 昭 和 四 〇 年 。 丹 波 杜 氏 組 合 ﹁ 丹 波 杜 氏 ﹂ 昭 和 三 二 年 。 會 津 喜 多 方 酒 造 組 合 出 版 委 員 會 ( 伊 藤 豊 松 ) ﹁ 會 津 酒 造 の 歴 史 ﹂ 昭 和 四 三 年 。 ㈲ 四 宮 恭 ご ﹁ 日 本 農 業 の 祗 會 學 ﹂ 昭 和 三 〇 年 、 一 七 一 ∼ 一 八 〇 頁 。 ⑩ ﹁ 五 ・ 〇 五 人 の 家 族 の 家 計 費 を 賄 い う る ぎ り ぎ り の 經 營 耕 地 面 積 は 三 四 年 度 に 一 ・ 三 六 h a 、 三 五 年 、 一 . 三 三 h a で あ つ た も の が 四 〇 年 に は 一 ・ 六 四 h a 、 四 三 年 度 に は 一 ・ 七 九 h a と な つ た 。 ﹂ (農 林 統 計 協 會 ﹁ 申 高 年 令 農 業 就 業 者 の 就 業 移 動 要 因 に 關 す る 調 査 報 告 書 ﹂ 昭 和 四 五 年 三 月 、 四 〇 頁 。) と 記 し て あ る 如 く 、 當 地 の 一 戸 當 り の 經 營 耕 地 面 積 で は と う て い 家 計 費 を 賄 い き れ な い 。 ω ﹁ さ ら に 農 家 の 家 計 に と つ て の 重 要 な 變 化 は 、 家 計 費 中 に 占 め る 現 金 支 出 の 割 合 が 高 ま つ た こ と で あ る 。 昭 和 三 二 年 度 の 六 五 ・ 四 % か ら 四 一 年 度 に は 七 九 ・ 四 % 、 昭 和 四 三 年 度 は 七 八 ・ 三 % と 、 そ の 八 割 近 く を 現 金 で 支 出 し な け れ ば な ら ず 、 三 〇 年 代 か ら 四 〇 年 代 に か け て 農 家 の 自 給 經 濟 が 激 し く 崩 れ 去 つ た 。 こ の こ と は 、 そ れ だ け 現 金 所 得 を は か ら な け れ ば 、 農 家 の 家 計 は 維 持 で き な く な つ て き た こ と を 示 し て い る 。 ﹂ 前 掲 書 、 四 二 頁 。 こ の た め に 當 地 で は 第 15 表 の 如 く 昭 和 三 五 ∼ 四 〇 年 に か け て 、 専 業 が 減 少 し 、 第 二 種 兼 業 が 増 加 す る 傾 向 が み ら れ る 、 こ の 傾 向 は ま す ま す 強 く な る も の と 考 え ら れ る 。 働 京 都 府 農 業 會 議 ﹁ 奥 丹 後 に お け る 蕪 業 (牛 農 孚 勞 ) 農 家 の 實 態 と 動 向 ﹂ 昭 和 三 九 年 一 一 ∼ 一 四 頁 。 ⑬ 篠 山 町 役 場 調 べ 。 qの 兵 庫 縣 ﹁ 山 村 振 興 都 道 府 縣 調 査 報 告 書 ー 村 岡 町 ﹂ 昭 和 四 四 年 。 ㈲ 美 方 町 貫 田 の 杜 氏 M 46 歳 な ら び に 村 岡 町 敏 育 長 輻 井 氏 も 同 じ こ と を 指 摘 さ れ た 。 又 久 保 佐 土 美 ﹁ 但 馬 農 民 出 稼 の 研 究 ﹂ ( 瓧 會 政 策 時 報 ・ 第 一 七 七 號 、 昭 和 一 〇 年 ) 1 1 頁 に お い て も こ の 事 が 指 摘 さ れ て い る 。 ⑯ 線 川 敬 ・ 櫻 井 宏 年 ﹁ 清 酒 業 の 經 營 と 經 濟 ﹂ 昭 和 四 〇 年 、 八 一 ∼ 八 ご 頁 ' t 1 八 六 ∼ 二 八 八 頁 。 ﹁ 村 岡 町 の 釜 元 K 氏 は 死 ぬ ま で 一 回 も 酒 造 出 稼 に 從 事 し な か つ た 。 凍 豆 腐 を や め て か ら 家 で 働 い て い た 。 凍 豆 腐 出 稼 人 は プ ラ イ ド を 持 つ て い た の で 酒 造 に 行 か ず 、 他 の 工 場 勞 働 に 行 つ た 。﹂ (教 育 長 幅 井 氏 談 ) 。 但 馬 地 方 に お け る 酒 造 出 稼 の 現 況 三 〇 五

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⑳ 日 本 産 業 構 造 研 究 所 ﹁ 酒 造 業 に 於 け る 近 代 化 事 例 の 調 査 研 究 ﹂ 昭 和 四 〇 年 、 三 頁 。 ⑬ 日 本 經 濟 新 聞 、 昭 和 四 六 年 一 月 七 日 付 。 ⑯ 日 本 産 業 構 造 研 究 所 、 前 竭 書 八 ∼ 九 頁 。 ⑫① 前 掲 、 日 本 經 濟 新 聞 。 伽 こ の た め 、 最 近 で は 出 稼 期 間 申 に 何 回 か 歸 省 き す 企 業 が 多 く な て い る 。 鋤 日 本 經 濟 新 聞 、 昭 和 四 三 年 十 一 月 十 三 日 付 。 , ⑬ 昭 和 四 二 年 度 酒 造 出 稼 者 求 職 申 込 書 に よ る と 、 村 岡 町 長 板 の 杜 F 下 ( 五 二 歳 ) は 計 算 を す る 係 の 検 査 (清 酒 係 ) と し て 温 泉 町 春 來 の F ( 二 八 歳 ) を 連 れ て 行 つ て い る 。 ⑳ タ バ コ の 苗 の 手 入 れ 期 間 だ け 歸 省 さ す 企 業 も あ る 。 ㈲ 總 理 府 青 少 年 局 ﹁ 出 稼 ぎ の 實 態 と 子 ど も へ の 影 響 に 關 す る 研 究 ﹂ 昭 和 四 二 年 、 三 ∼ 四 頁 。 ㈱ 渡 邊 兵 力 編 著 ﹁ 山 村 人 口 流 動 の 本 質 と 分 析 ﹂ 昭 和 四 二 年 、 一 〇 七 ∼ 一 一 六 頁 、 山 村 振 興 調 査 會 。 伽 國 税 庁 編 、 前 掲 書 、 昭 和 三 九 年 、 六 一 頁 。 第15表 專 象 別 農 家 率 `三 〇 亠 ハ 第2種 兼 業率 第1種 築業 率 専 業 率 X35年i4Q年 40年 35年 40年 35年 40年 の X35年 農 家率 農 家 率 算 4 農 家 數 40年 棡 小672i7L8i8&81・1.25.・64.・63.824.931.2 美 方 町68271.99a71・0.24.773.672.9・6.222.4 兵 庫 縣 企 謁 部 「兵 庫 縣 にお け る過疎 の現 状 と課 題 」(資 料 編)昭 和44年, 11頁 。

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