平成25年度 文部科学省事業 確かな学力の育成に係る実践的調査研究
「学校図書館担当職員の効果的な活用方策と求められる資質・能力に関する調査研究」
みんなで使おう!学校図書館 VOL.5
「先生のための授業に役立つ学校図書館活用データベース」報告集
東京学芸大学学校図書館運営専門委員会
もくじ
はじめに ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1
〈口絵〉GAKUMO のひみつ ページ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3 サイトトップページ画像説明 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4
1. 本プロジェクト目的 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5 2. 学校図書館の活動の活性化のための具体的な活動内容
3. 事業成果の評価の方法 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6
4. 課題の検証 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7
① 学校図書館を活用した授業の実践
② 学校図書館の運営における学校図書館担当職員の日常業務の分析と改善
③ Web サイト の改善と普及 Web サイト中長期計画案
Web サイト 5 年次 報告と 5 年計画
事業委員のことば ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 31 図書館プロジェクトに係る会議一覧 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 35 附属学校図書館データ一覧 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 37 附属間協力データ一覧 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 41
報告会の記録
報告会プログラム ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 42 報告会記録 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 43 公開授業の記録
東京学芸大学附属世田谷小学校の実践記録 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 54 東京学芸大学附属大泉小学校の実践記録 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 70 東京学芸大学附属世田谷中学校の実践記録 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 88 資料 Web サイト報告 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 107 資料 附属学校司書の活動から ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 108 資料 大学新規選択科目「学校図書館サービス特論」の記録 ・・・・・・・ 109 おわりに ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 110
学校図書館運営専門委員会委員一覧 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 111 編集後記 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 112
もくじ
はじめに ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1
〈口絵〉GAKUMO のひみつ ページ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3 サイトトップページ画像説明 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4
1. 本プロジェクト目的 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5 2. 学校図書館の活動の活性化のための具体的な活動内容
3. 事業成果の評価の方法 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6
4. 課題の検証 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7
① 学校図書館を活用した授業の実践
② 学校図書館の運営における学校図書館担当職員の日常業務の分析と改善
③ Web サイト の改善と普及 Web サイト中長期計画案
Web サイト 5 年次 報告と 5 年計画
事業委員のことば ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 31 図書館プロジェクトに係る会議一覧 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 35 附属学校図書館データ一覧 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 37 附属間協力データ一覧 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 41
報告会の記録
報告会プログラム ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 42 報告会記録 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 43 公開授業の記録
東京学芸大学附属世田谷小学校の実践記録 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 54 東京学芸大学附属大泉小学校の実践記録 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 70 東京学芸大学附属世田谷中学校の実践記録 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 88 資料 Web サイト報告 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 107 資料 附属学校司書の活動から ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 108 資料 大学新規選択科目「学校図書館サービス特論」の記録 ・・・・・・・ 109 おわりに ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 110
学校図書館運営専門委員会委員一覧 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 111
編集後記 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 112
}
はじめに
学校図書館をより積極的に教育に生かすためにはどうしたらよいのか。
これが私たちの最も基本的な問いである。こうした問いの中で私たちは、学校図書館司書のあり方や、
学校図書館活用データベースのあり方を検討し、その活動を推進してきた。今回は中でも図書館の頭脳 でもあり、エンジンでもある司書の業務を分析対象としたが、本書をご覧いただけるとわかるように、
かなり興味深い内容となっている。
そもそも日本では図書館司書の役割が、不当に低く評価されていると思う。欧米ではその専門性が、
研究者なみに評価されており、深い尊敬の対象となっていると聞く。このことは欧米における高い研究 レベルと無関係ではあるまい。図書館司書は研究者と手を携えて諸研究を担い、優れた成果を生み出し てきたのである。
一方で日本では、多くの場合、図書館司書とは図書館のカウンターで本の貸し出しをする人ぐらいの イメージでとらえられていることが多いと思う。そのため予算が限られ、優れた人員が配置されない。
もちろん中には積極的に図書館の活動を推進している司書も少なからずいるのだが、まだ社会全体に行 き渡っていない状況である。
学校図書館も同様で、人や場所や予算の問題で積極的に活用されていないケースが多い。日本では本 や読書というものが、一般にあまり高く評価されていないのではないかと思われるぐらいである。その 中で東京学芸大学附属学校は、幸いに優れた司書たちに恵まれ、活発な活動を展開してきた。その代表 的な成果が、東京学芸大学Webサイトからアクセスできる「先生のための授業に役立つ学校図書館活 用データベース」である。しかしその他にも、彼らがどのような日常活動をしているかが、本書をご覧 いただくとわかると思う。その活動は広範囲で、一般の図書館業務に加えて、児童・生徒理解から保護 者対応にまで及んでいる。本書はある意味で、学校図書館司書の仕事を具体的に紹介するものであり、
そのモデルでもある。本書を単なる報告書として読むだけではなく、今後の学校図書館の運営に使って いただけると幸いである。
また本学の附属学校には優れた司書教諭もいる。本書にはそうした司書教諭の授業実践記録も含まれ ている。そこでは本をうまく使いながら、授業を進めていく様子が示されている。周知のような学習指 導要領の改訂もあり、これからますますこうした授業が重視されていくだろう。本書で提供した授業の モデルも、参考にしていただきたいと思う。
最後に世はデジタル時代である。私たちが作っているデータベースもその流れに棹さすものであるが、
それを図書館司書が構築していることの意味を考えるべきだと思う。これからの教育において、デジタ ル化は必須だが、それを図書館の本とどのように結び付けて優れた教育を実現させるかが問われている のである。
平成26年3月 東京学芸大学副学長・図書館長 藤井健志
事例No.2 :リサイクル・ディスプレイ
ポイントは、紙ゴミをリサイクルして作ったこと。
図書委員がぎゅっとひねってブドウのつるに見たてました。
ブドウには図書委員おすすめ本が紹介されています!
事例No.20:手作りポップスタンド
色紙の余った部分で作った 手作りポップスタンド。
特別な材料は使わずに、短時間で簡単につくれます!
____この他の「GAKUMOのひみつ」はサイトで!
GAKUMO のひみつ
データベースHPの右側のカラムの列に、ひっそりと
「GAKUMOのひみつ」というボタンがあります。
実は、ここをクリックすると・・・
司書が日常でおこなっている、ちょっとした工夫が掲載されて いるのです!(2014年2月末時:20件)
「図書費が限られているので消耗品にお金をかけた くない」
「展示のヒントが見てみたい」
「本の紹介をもっと工夫できないものか・・・」
「生徒にわかりやすい館内表示をしたいのだが・・・」
など、学校図書館の日常の悩みに、少しでも参考になればと、
附属の司書が“ひみつ”の工夫を公開しています。
ぜひ一度、授業事例とあわせて覗いてみて下さい!
クローズアップ!
事例No.17:クリスマス
めくると本の紹介が!クリスマスまでの日々を児童 と一緒に楽しむ手作りアドベントカレンダー。
事例No.15:返却された本を分類別に!
返却された本を、一つのコーナーに見立てて 並べています。分類表示に使っているのは、不 要になった本のケース!
}
1.本プロジェクトの目的
平成21年度の研究事業により開設したWebサイト「先生のための授業に役立つ学校図書館データベ ース」(以下「Webサイト」という)には、本学附属学校の実践および、他校の先進的な実践事例を蓄 積することで、多くの学校図書館関係者に注目して頂いている。そこで、引き続き「Webサイト」の管 理・運営を進めながら、学校図書館を活用した各教科領域における教育活動の実践を行い、事例の収集・
公開・普及を図り、学校図書館担当職員の求められる資質・能力がどのようなものかを明らかにする。
2.学校図書館の活動の活性化のための具体的な活動内容
①学校図書館を活用した授業の実践
・協力校の中の数校において、授業者(教員)と学校図書館担当職員が連携した授業(教科等の授業・
読み聞かせ・ブックトーク等)を実践し公開する。また、それにより学校図書館を活用した授業 の有効性等について、協力校の教員を中心に理解を深める。
・授業実践と協議から、授業者(教員)と学校図書館担当職員の連携の仕方、学校図書館担当職員の 役割や機能、求められる資質・能力、授業を円滑に実施するために必要な校内体制について、検 討し、モデル例を作成する。また学校図書館を活用した授業に向けて、学校図書館担当職員が備 えるべき資質・能力とは何か、それを身につけるためには、どのような研修が必要かについても 検討する。
②学校図書館の運営における学校図書館担当職員の日常業務の分析と改善
・協力校の中の数校において、学校図書館担当職員の日常業務の記録を分析することにより、学校 図書館の運営における学校図書館担当職員の役割や機能、それに関係する校内体制の現状や問題 点を明らかにするとともに、改善を図る。
・学校図書館活用における先進校の実践発表や施設見学から、学校図書館の運営に不可欠な学校図 書館担当職員の役割や機能、校内体制を整理する。(教員・児童・生徒へのレファレンスサービ ス、館内整備、貸出業務等)
・上記の二点をもとに、学校図書館の運営についての学校図書館担当職員の役割や機能、校内体制 のモデル例を作成する。また学校図書館の運営について、学校図書館担当職員が備えるべき資 質・能力とは何か、それを身につけるためには、どのような研修が必要かについても検討する。
・学校図書館担当職員が配置されていない本学附属特別支援学校においては、1 か月に 1,2 日程 度、担当職員を配置し、読書環境を整備するとともに、児童生徒の読書への関心を高めるように する。
③ Web サイトの改善と普及
・本学の学校図書館運営専門委員会が平成21年度より作り上げてきたWebサイト「先生のため
の授業に役立つ学校図書館データベース」を継続して運営・管理することにより、全国の教員や 学校図書館担当職員の学校図書館を活用した授業実践や日常業務の支援、そのための資質・能力 の向上に役立つようにする。
・多くの教員や学校図書館担当職員に利用されるよう、図書館運営に役立つコンテンツや、学校図
書館を活用した授業実践事例の掲載数を増やす。また、全国規模で行われる学校図書館運営に関 する研究会や学会でのチラシの配布、メールマガジン・SNS 等への紹介記事の掲載等によって Webサイトの普及を図る。
3.事業成果の評価の方法
前述した「学校図書館の活動の活性化のための具体的な活動内容」の①~③について、以下の方法で 評価する。
①学校図書館を活用した授業の実践
・学校図書館を活用した授業実践に取り組んだ協力校において、教員を対象にアンケートまたは聞 き取りを実施し、学校図書館活用の授業実践の有効性、授業における教員と学校図書館担当職員 との連携の重要性、授業における学校図書館の活用への意欲等に、肯定的な回答が過半数になる ことを目標とする。
・授業者(教員)と学校図書館担当職員の連携の仕方や、授業における学校図書館担当職員の役割や 機能、校内体制のモデル例について、事業委員等に意見を求める。
②学校図書館の運営における学校図書館担当職員の日常業務の分析と改善
・学校図書館の運営の改善に取り組んだ協力校において、教員・児童・生徒を対象にアンケートま たは聞き取りを実施し、日常の学校図書館の多様な活用の仕方や学校図書館担当職員の日常業務 への理解、日常的な学校図書館の活用への意欲等についての高まりが読み取れる回答が過半数に なることを目標とする。
・学校図書館の運営における学校図書館担当職員の日常的な役割や校内体制のモデル例について、
事業委員等に意見を求める。
・附属特別支援学校においては、教員を対象にアンケートまたは聞き取りを行い、読書環境の改 善や児童・生徒の読書への関心の高まりについて、プラス評価する回答が過半数になることを 目標とする。
③ Web サイトの改善と普及
・学校図書館担当職員が図書館を運営するうえで役立つコンテンツ「司書の玉手箱(仮称)」に記 事を20本掲載することを目標とする。またメールマガジン登録者を対象にアンケートし、コン テンツの有効性を数値で表す。コンテンツの有効性を肯定する回答が過半数になることを目標と する。
・協力校以外からも学校図書館活用実践事例を募集し、新たに40事例を掲載することを目標とす る。
・平成25年5月現在、約90,000件であるアクセスカウンター数を120,000件にすることを目標 とする。
}
4.課題の検証
① 学校図書館を活用した授業の実践
1)公開授業から
今回のプロジェクトでは、学校図書館を活用した授業実践を行い、その記録を取り、授業における学 校図書館担当職員(以下「司書」とする)の役割や求められる資質・能力に関わる分析をした。公開し た授業は以下の3事例である。
2013年 9月27日(水) 附属世田谷小学校 5年理科
「秋の天気の変化-台風の動きとその影響-」
2013年10月31日(木) 附属大泉小学校 2年国語
「ようこそ!神話の世界へ」
2013年11月12日(火) 附属世田谷中学校 2年家庭科
「私の成長・幼児の生活と遊び」
3つの公開授業終了後、授業者である3人の教員に、今回 の授業の有効性について聞き取りを行った。3校における司 書の役割は、附属大泉小学校では「神話」の読み聞かせと、
その後の児童とのやりとり。附属世田谷小学校では台風に関 するブックトークとその後の児童とのやりとり、附属世田谷 中学校においては、直接授業時間での対応はないが、事前の 準備や授業前後の生徒へのレファレンスと、様々であったが、
いずれも授業の有効性を教員は実感することができた。
今回の3つの実践では、「図書館という場」「資料」「司 書」が活用された。教員は司書の専門性をどのように考えて いるかを聞いてみたところ、3人が一致したのは、以下の3 点であった。
司書は 資料を知っている。
司書は 子どもにあった本を手渡してくれる。
司書は 教師に役立つ本を紹介してくれる。
これにプラスして、実は教員はあまり意識していないのかもしれないが、司書が考える専門性として、
図書館という場を整え、児童・生徒の読書への働きかけを日常的に行うことと、様々な場面での読書を 通して、児童・生徒の情報活用能力を育むことを心がけているということがある。その2点も加えて、
さらに教員が望む司書の資質・能力とは何かということを、具体的に話し合ってみた。その結果次の5 つの項目に絞られた。
1. 場を設定する
2. 資料・情報を提供する 3. 児童・生徒理解に努める 4. 教師との連携・協働を進める 5. 学びの連続性を促す
図書館の3要素を活用すること 今回の授業はこの3つが活用された。
司書 資料
施設設備
学校図書館を授業で活用するとは
教師の考える司書の専門性
資料
子ども
教師
1.場を設定する
授業のために特に用意した資料を使うだけなら、その資料を教室に持ち込むこともできるし、読み聞 かせやブックトークをするために司書が教室に出向いて授業に参加することも可能だが、図書館という 場で授業を行うことで児童・生徒の意欲を喚起できる場合が少なくない。「ようこそ!神話の世界へ」
の授業に関しては、「図書館でやる必要があったのか?教室でも出来る授業ではなかったか?」という 指摘が国語科の教員からあった。しかし、日頃から読書に親しむ空間で、物語の世界に誘ってくれる司 書による図書館での読み聞かせであったからこそ、児童が物語の世界を十二分に堪能できたことの意味 は大きい。
また、「秋の天気の変化」の授業では、ブックトークの後に、特に用意したトピックブックスだけに 目を向けることなく、子どもたちは自由に図書館内で探索活動を始めた。これは日頃図書館を使い慣れ ていればこそであるし、教員や司書が予想していた資料以外のところに子どもの発想がおよぶのは、多 様な資料がある図書館ならではといえる。また「私の成長・子どもの生活と遊び」の授業でも、授業時 間内で調べることができないため、休み時間や放課後を調べる活動に当てられたのは、最初の授業を図 書館でやったことや、常駐する司書が多様なレファレンスに対応できたこと、また教員からも、調べた ことを発表する場所として、家庭科室よりも図書館がふさわしかったという率直な感想が語られ、場と しての図書館の有効性が明らかとなった。このような授業が可能な場を設定するのが、専任・専門の司 書に求められている資質・能力と考えた。
2.資料・情報を提供する
教員が考える司書の専門性として、司書は資料を知っているというものがあったが、実際に司書が知 っている資料は限りがある。ただ仕事柄、日頃から多様な本や本に関する情報を目にする機会と、必要 な資料を探すことを日常的に行っているという特性がある。たとえば理科の教員は、理科の専門書につ いては詳しくても、児童・生徒が読める理科の本(含む絵本)に関してはあまり情報を持っていないと いう。それに対して、特に学校図書館に勤務する司書は児童・生徒が読める本という視点で、資料を収 集・提供できる専門性を持つといえる。附属世田谷小学校司書による台風のブックトークで紹介された 本は、子どもの視線に立ち、興味関心を引き出すようなラインナップだったことからも、司書の専門性 を活かした実践だったといえる。
附属大泉小学校の「ようこそ!神話の世界へ」で、司書による読み聞かせに選ばれた「日本の神話」
シリーズ(あかね書房)は、学習材として教員目線で選んだ資料と、子どもたちに手渡す神話の物語と してのふさわしさから司書目線で選んだ資料が、同一だったという経過があった。これがもし違ってい たとしても、その段階でお互いの思いを伝えあい、教材として子どもたちに望ましい資料を一緒に考え るというプロセスはけっして無駄ではないと考える。
附属世田谷中学校において、準備された多数の幼児の成長発達に関する資料は、様々な検索手段を用 いて情報を収集し、附属学校や大学とのネットワーク・公共図書館の団体貸出制度を利用して資料を提 供することにおいて、司書の専門性が発揮されたといえる。
}
3.児童・生徒理解に努める
今回小学校で行われた司書による「読み聞かせ」や「ブックトーク」は、司書と児童との信頼関係の うえに成り立つものであった。「読み聞かせ」や「ブックトーク」は、一定のスキルを持っていれば誰 でもできることではある。たとえば公共図書館の司書の方や保護者によるボランティアをお願いするこ とも可能ではある。しかし、日々図書館で接する司書という親密な関係のもとに語られる言葉の力を感 じた。また、中学校における家庭科の授業の前後に課題のために生徒が図書館を訪れ、課題に関連した 質問を司書に気軽に聞けるのも、日頃の関係性のうえに可能なことだと言える。また用意した資料に関 しても、対象となる年齢層における読書の傾向や読む力のバラツキを日々の対応から把握しているから こそ選定できるといえる。その意味でも、常駐する司書は、利用対象者である児童・生徒理解に努める ことが求められる。
4.教師と連携・協働を進める
附属大泉小学校では、今回初めて司書が教員と一緒に授業に取り組んだ。今までも、資料や情報を提 供する形で司書は授業に関わってきたし、課題に取り組む児童へのきめ細かい対応もしてきた。しかし 今回は授業構想の段階から司書が関わることができた。このことで、司書は授業者の意図を充分理解す ることができ、授業者にとって心強いパートナーとして一緒に授業に臨めた意義は大きい。
附属世田谷小学校では、日頃から連携・協働が行われ、授業者とのコミュニケーションもとれている ことで、それほど打合せに時間をとられることもなく、スムーズに授業が行われているという特徴があ る。このことからも、連携が深まる利点を大いに感じられた。
附属世田谷中学校においては、家庭科の授業時数の減少を補う形で図書館や司書が関われたことで、
生徒の学びに深みが出たという点において、連携・協働の利点が明らかになった。
5.学びの連続性を促す
図書館を活用した授業は、その教科における必要な知識を学ぶだけでなく、児童・生徒の情報活用能 力の育成につながるという利点がある。たとえば、附属世田谷小学校での理科授業は、低学年から繰り 返し、学校図書館のしくみや、使い方を学んできたことで高学年になり自分たちの図書館を使いこなせ るようになる。また、附属世田谷中学校における家庭科授業でのICTを使ったプレゼンテーションは、
他教科でICT活用場面があったことで成立した授業ともいえる。問題解決型の学びは、繰り返し行うこ とで力をつけることができる。
また、学習内容に関しても、小学校2年生で親しんだ神話の知識が、高学年での歴史の授業をより身 近に感じさせる可能性もあるし、中学2年で学んだ幼児の成長と発達は、中学3年で女性の人権問題を 考える時の基礎知識として役立つこともありえる。
一見、教科に分断された学びだが、図書館という共通の場で繰り返し行われることで、実はそれぞれ の学びが繋がっていることや、0類から9類まで系統立てて並べられた図書館の空間に、子どもたちが 教科の学びの後ろに広がる世界に気づくきっかけになる可能性もある。
以上のような資質・能力を備えた司書が、学びに関わることの有効性を今後、学校全体に広めていく
ことが求められる。
2)今年度授業を実践した附属学校教員へのアンケートの実施
今回、公開授業を行った附属学校教員も含め、今年度データベースへの事例提供をしていただいた本 学附属学校教員に以下の3点についてアンケートを行った。
1.今回の授業を行ってみて、具体的にどのような点が有効だったか。
2.事前に司書と打ち合わせしたことの利点はなにか。
3.学校図書館を活用することで、生徒の授業への意欲・関心を高めることができたか。
その結果として、1に関してはまず、資料・情報の提供が一番にあげられた。調べ学習によく使われ る図鑑・事典だけではない多様な資料、教員のニーズにあった資料、さらに子どもの実態にあった資料 を集めてもらえ、生徒の興味、知識、イメージが広がり、深い学びができた。また、その後の授業や読 書活動にもつながったという意見をいただいた。
2に関しては、具体的な授業内容そのものを一緒に考えられたという事例もある。また、授業構想の 段階から関わってもらえたことで、授業意図を理解した資料の提供を受けられた。授業以外の時間でも 適切な対応をしてもらえたという意見があった。
3に関しては、図書館という空間がのびのびとした自由な活動を促し、意欲関心が高められた。集中 力も高まり、活動がスムーズにできた結果、理解が深まった。その後関連書の貸出に繋がったり、今ま でとは違う分野の本にまで視野が広がったりしたというメリットに触れている意見、図書館での事前の 調べ学習は欠かせないという力強い意見も伺った。
総じて、実際に学校図書館を活用した授業を実践した教員からは、ほぼ肯定的な意見が返ってきた。
事前の打ち合せを充分に行った授業では、教員・児童・生徒に効果的な資料が準備され、授業の内容も 深いものとなり、児童・生徒の興味関心を高めることができるということが明らかになった。幸い、附 属学校司書は、専任でほぼ常勤であり、かつ継続した雇用条件のもと勤務しているため、教員との打合 せも比較的可能となる。しかし、実際には勤務時間外の時間を打ち合せに当てている司書も少なくない。
特に小中共通の学校図書館を持つ附属竹早小中学校においては、一人の司書が2つの異なる校種の学校 を担当していることになり、過剰労働は否めない。
現在、公立学校に配置が進む学校図書館担当職員は、その多くが時短勤務であり、雇用も3年・5年 という期限をつけている自治体が少なくない。学校図書館が児童・生徒の学びの場として十二分に活用 されるためには、
1.一校専任で常勤であること
2.終日勤務できること
3.継続した雇用と、研修が保証されていること
以上3つの条件は欠かせない。そのうえで、学校図書館担当職員の役割・機能を学校全体が理解し、そ れぞれの学校にあった校内体制を作っていくことが求められると考える。②では、そのことを裏付ける 意味で、附属学校司書の日常業務の分析を行った。
以下のページに、今年度2月までにデータベースに事例をあげることができた19事例の教員アンケ
学校名教科名 (事例No. )授業者名①今回の授業を行ってみて、具体的にど のような点が有効だったと思われます か?
2事前に司書と打合せをしたことで、良 かった点は何ですか?
③.学校図書館を活用することで、生徒 の授業への意欲・関心を高めることがで きたと思いますか? 附属世田谷小学校社会 A0150居城勝彦調べ学習によく使われる図鑑や事典だけ ではなく、読み物や絵本、料理の本など を入り口にして資料に当たれる。
打ち合わせをしたことにより、あらかじめ 子どもたちにあった本を集めておいても らったことが、有効であった。高めることができたと思う。 附属世田谷小学校音楽 A0152齊藤 豊子どもたちも教員も民謡のことはあまりよ く知らなかったので、今回の取り組みで 子どもとともに興味を広げられた。
打ち合わせしたことで、子どもにわかり やすく提供できる資料を集めてもらっ た。また、教員用にも図書館から借りて きてもらったことが、授業をするにあたり たいそう有効であった。
高めることができたと思う。子どもたちは それぞれ、調べたことをパワーポイント で発表したりできた。 附属世田谷小学校家庭 A0158赤堀美奈子
エプロンを作る単元で、エプロンに関する 歴史、目的、世界のエプロンなどを知るこ とにより、意欲的に取り組むことができ た。
家庭科教育の知識だけでは行き届かな い領域、資料を提供してもらい有意義 だった。エプロン制作活動がスムーズにできた。 附属世田谷小学校理科 A0169堀井孝彦授業実践の際に考えた仮説の通り、子ど もたちは自ら選択した図書資料を十分活 用しながら学んでいた。
理科の指導計画を見ながら、打ち合わ せができたことでブックトークなどができ た。
図書館を使うことで、参考図書を使った り、集中して行うことができた。 附属小金井小学校国語 A0186筧 理沙子
シリーズを読むことによって、読書が楽し めることに児童が気がつけたこと。日常 的にシリーズ読書を楽しむ姿が、たくさん 見られた。家でも読んでいるようである。
1年生の実態に合ったシリーズの本(シ リーズのうち、作者も登場人物も同一の もので、順番もあまり関係のないもの。) を探していたので、どんなシリーズをブッ クリストに入れたらよいか相談できたこ と。また、シリーズを集めてもらえたこ と。
今まで、ぱらぱらめくったり、絵を眺めた りするだけで読んだ気になっていた子 が、じっくり読んで内容を楽しんでいる姿 が見られたので、意欲関心が高まったと 思う。
国語 A0166山下 美香
1点目として、資料・情報の提供が挙げら れる。選書をしてもらい、ブックリストを 作ってもらった。また、シリーズ全6巻分 の読み聞かせをしてもらえた、2点目とし て、児童理解が挙げられる。1年生の時 からの読書の時間の積み重ねが生かさ れ、子供の実態に合わせてシリーズの読 み聞かせをしてもらえた。
今回の学習では、シリーズ読みや比べ 読みを大切にした。読み聞かせの時の 児童の様子の情報交換ができた点がよ かった。それにより、子供の実態に合わ せた指導ができた。
意欲を高めることができた。特に大き かったのは、やはり継続してシリーズ6 巻を読み聞かせしてもらえたことである。 そのことで、神話の世界により浸ること ができた。 家庭 A0168桒原智美
司書に協力してもらい、学校図書館を活 用したことで、少ない授業時間のなかで、 深い学びができたこと。今回調べたこと が次の授業につながるような学習になっ た。
授業構想の段階から関わってもらったこ とで、授業意図を理解したうえで図書館 側の視点で提案や資料準備をしてもら えた。授業時間以外の生徒からの質問 にも対応してもらえた。
高めることができたと思う。発表の段階 でも、図書館で行うことで集中して行って いた。 国語 A0159渡邉裕
生徒が、意欲的に読書に取り組み、3冊 の本のつながりを表現したミニポスターも 工夫をして作成していた。スピーチに関し ては、人に伝えることの難しさを実感して もらればいいと考えたが、そこが理解して もらえたのではないかと思う。
具体的な授業内容を一緒に考えること ができる点。
高めることができたと思う。図書館の多 様な本が、生徒の興味関心を引出して いたし、司書さんに質問することで、目的 の本をに出会うことができた生徒もい た。友達のスピーチも、よく聞き、刺激を うけていた。 総合 A0178松原洋子調べ物をするにあたり、視野を広げるの に大変有効だった。具体的な授業内容を一緒に考えること ができる点。
楽しく、意欲的に活動ができた。また、そ の後9類以外の本にも目が向くように なった。 国語 A0187菊地圭子
絵本を用いて古典単元学習を行ったの で、司書の協力のもと、絵本の量、質とも に、充実した準備があり、非常に授業に 役に立った。
原典、参考文献にも造詣が深く、授業計 画の段階から効果的にアドバイスを受 けた。他附属や附属小学校、幼稚園と の連携もスムーズに行うことができた。
授業後も、図書館にコーナーを作ってい ただき、さまざまな書籍を手に取ることを できることができた。古典の学習後にも、 興味や関心を持ち続けることができた。 技術 A0148馬田大輔限られたスピーカーや音響についての資 料を集めてもらえた放課後も館内で生徒の作業を見守って もらえた技術室以外のメディアセンターでもグ ループワークをしながら作業できた
附属国際中等教育学校社会 A0160古家正暢ゲストティーチャーを外部から迎え、メ ディアセンターで1学年が一緒に話を聞く ことができた
ボランティア部の被災地報告展示を同 時期に開催できた被災から時間がたった今、現地の話を聞 けて関連書への貸出希望がでた 附属国際中等教育学校国語 A0157荻野聡
司書をインタビューの対象にしたことが最 適だった。生徒の身近な存在であり、学 習後も会うことができ、その後の読書指 導につなげられる可能性もあるなど、学 習効果が期待された 子どものためを意識した答えではなく、 あくまでも自然に思ったままに答えてほ しい。ということを事前に理解して生徒の インタビューに臨んでもらえた。
用意した質問を投げかけるだけではな く、その場の交流によって取材活動を進 めていくというインタビューの価値につい て気づいた生徒が多かったと思う 附属国際中等教育学校英語 A0162徳初美今回は紙ベースの資料のみを使ってリ サーチをさせたので、多様な資料を集め てもらえた
限られた時間の中で,授業者あるいは 生徒だけで文献・資料を入手することは 非常に困難ななか,様々な文献・資料を 揃えてもらえた。
各自が興味を持った日本と他国との文 化・習慣の違いについて調べ、考え,発 表をすることができた 附属高等学校情報 A0146森棟隆一
CM作製の実習は1年生の情報の集大成 として重要な課題で、実際に授業のなじ みのある図書館を撮影場所として選ぶグ ループも多数みられた。
映像関連図書を充実させるのは大変難 しい。教員と司書の推薦図書の充実は 授業を行う際に役に立つ。
CMを制作するにあたり何が重要で、何 を表現すべきかの理解が深まった。 附属高等学校数学 A0153吉岡雄一SSH関連の特別講座で内容の深いもの を取り上げ、幾何の理解を深めた。
内容が難しく事前学習の必要があり関 連図書のコーナーの設置を司書に依頼 した。
数学の視点での地図を描くというと普段 の数学では取り上げない内容なので事 前学習は重要で教員と共同で選書を 行った。 附属高等学校英語 A0161瀬戸口亜希図書館使用授業により生徒が生き生きと 活発に発言する様子が見られた。
生物多様性、外来生物という普段英語 とは関連のない資料の提供をしてもらえ た。
英語のプレゼンテーション能力を高める ためには図書館での事前の調べ学習は 欠かせない。 附属高等学校工芸 A0167神田春菜図書館使用授業で直接図書を使用し、生 徒のデザインに関するイメージをふくらま せた。
デザインの本以外にも哲学、スポーツ、 人体と様々な資料の展示、提供を受け た。
図書館と言う空間でのびのびと教員と生 徒がテーマや作品について論じあう事が できた。 附属高等学校英語 A0173瀬戸口亜希教科書では足りない知識を図書館授業 により生徒が補う事ができた。
芸術面だけではない多方面からの図書 資料の提供を受けた。(歴史背景、伝記 インテリア、人間関係等)
図書館で授業を行う事により、生徒が活 発にディスカッションしあえた。資料図書 をもとに工芸の教員とのコラボレーション 授業も図書館内で行えた。
②学校図書館の運営における学校図書館担当職員の日常業務の分析と改善
1)「司書の一日」日常業務の記録
2013年6月10日(月)から21日(金)の二週間にわたり、東京学芸大学の各附属学校図書館に常 駐している司書8名が勤務校での一日の業務を記録した。目的は、本プロジェクト②「実際の学校図書 館司書の職務の記録分析」のためである。日常業務を継続して記録するにあたり、新学期早々の多忙な 期間、行事等で特別な時間割の期間、教育実習生の受入れを行っている期間などを避け、各附属学校の 状況が比較的同じである6月に実施した。表1・2は、記録のうち小学校の事例として附属大泉小学校、
中学・高校から附属国際中等教育学校の6月10日の事例を抜粋した表である。
<東京学芸大学附属大泉小学校・図書館の一日> 表1 6/10
(月) 授業での活用
図書館サービス
その他 図書館業務 個別対応
(児童)
個別対応 図書館業務 授業関連 (大人)
7:30 開館準備
(10分)
8:00 貸出・返却手続 き、本の修理 書架整理
(30分)
授業プリントの チェック(20分)
レファレン ス2件
9:00 資料整理
(10分)
10:00
児童と一緒 に本を読む レファレン ス3件
次回の授業 内容の確認
(3分)
11:00
授業プリントの チェック、授業 準備(30分)
次回の授業 内容の確認
(3分)
メール チェッ ク (10分) 12:00
本の修理、書架
整理 レファレン
ス1件
給食 (30分)
13:00
14:00
15:00 予約処理
(10分)
書架整理
(15分)
16:00 日誌記入
(25分)
閉館処理
(10分)
明日の授業準備
(10分)
校長先 生と打 合せ (10分)
7 50 16 50 )
2校時 1年うめ組 図 書『くんちゃんのはたけ しごと』読み聞かせ/「く んちゃん」シリーズ紹介/
読書/貸出
3校時 3年きく組 図 書
図書館クイズNo.1(分類 と本の探し方)/貸出 中休み
昼休み
はげみの時間 4年きく 組 図書 読書/貸出
清掃 19団
5校時 3年全クラス 菊の子
大泉フリータイム学習 6校時 3年全クラス
菊の子
大泉フリータイム学習 朝休み
②学校図書館の運営における学校図書館担当職員の日常業務の分析と改善
1)「司書の一日」日常業務の記録
2013年6月10日(月)から21日(金)の二週間にわたり、東京学芸大学の各附属学校図書館に常 駐している司書8名が勤務校での一日の業務を記録した。目的は、本プロジェクト②「実際の学校図書 館司書の職務の記録分析」のためである。日常業務を継続して記録するにあたり、新学期早々の多忙な 期間、行事等で特別な時間割の期間、教育実習生の受入れを行っている期間などを避け、各附属学校の 状況が比較的同じである6月に実施した。表1・2は、記録のうち小学校の事例として附属大泉小学校、
中学・高校から附属国際中等教育学校の6月10日の事例を抜粋した表である。
<東京学芸大学附属大泉小学校・図書館の一日> 表1 6/10
(月) 授業での活用
図書館サービス
その他 図書館業務 個別対応
(児童)
個別対応 図書館業務 授業関連 (大人)
7:30 開館準備
(10分)
8:00 貸出・返却手続 き、本の修理 書架整理
(30分)
授業プリントの チェック(20分)
レファレン ス2件
9:00 資料整理
(10分)
10:00
児童と一緒 に本を読む レファレン ス3件
次回の授業 内容の確認
(3分)
11:00
授業プリントの チェック、授業 準備(30分)
次回の授業 内容の確認
(3分)
メール チェッ ク (10分) 12:00
本の修理、書架
整理 レファレン
ス1件
給食 (30分)
13:00
14:00
15:00 予約処理
(10分)
書架整理
(15分)
16:00 日誌記入
(25分)
閉館処理
(10分)
明日の授業準備
(10分)
校長先 生と打 合せ (10分)
7 50 16 50 )
2校時 1年うめ組 図 書『くんちゃんのはたけ しごと』読み聞かせ/「く んちゃん」シリーズ紹介/
読書/貸出
3校時 3年きく組 図 書
図書館クイズNo.1(分類 と本の探し方)/貸出 中休み
昼休み
はげみの時間 4年きく 組 図書 読書/貸出
清掃 19団
5校時 3年全クラス 菊の子
大泉フリータイム学習 6校時 3年全クラス
菊の子
大泉フリータイム学習 朝休み
<東京学芸大学附国際中等教育学校・図書館の一日> 表2
6/10
(月) 授業での活用
図書館サービス 図書館業務 その他
個別対応
(生徒) 個別対応
(大人)
図書館業務 授業関連 9:00
返却BOXの本 取出し(3分)
館内の植 木の水や り(34 鉢:10分)
10:00 新聞5紙の書評
と生徒投書記事 チェック(1件有)、
館内掲示と記録作業
(20分)
3年レファレ ンス2件(5分)
パソコンの返
却&貸出 2年理科教 員と使用機 材の確認
(5分)
メールチ ェック
(5分)
11:00
昼休みの図書委員の 仕事用意(10分)
3年レファレン ス3件
(10分)
パソコンの返 却チェック
6年国語教 員と授業相
談(15分) ランチ
(15分)
12:00
昼のレファレンス未 返答を調べ(15分)
レファレンス 7件(15分)
図書委員と返 却作業(10分)
3年社会教 員と館内展 示の打ち合 わせ(5分)
13:00 先週の2
年国語授 業の連携 内容まと め (20分)
国語教員か ら寄贈本4 2冊の蔵書 有無調べ
(10分)
メールチ ェック
(3分)
14:00 新聞スクラップと記
事
へのコメント書き、
関連書籍展示
(40分)
3年レファレ ンス1件(3分)
15:00 図書委員会
スポーツフェ スティバル得 点係の準備
(40分)
司書教諭と 委員会の打 ち合わせ
(5分)
メールチェック
(2分)
16:00
未回答のレファレン ス内容調べ(10分)
団体貸出 図書の整 備(15分)
図書委員と仕 事(20分)2 年生レファレ ンス1件(5分)
/6年生レファ レンス2件
(10分)
17:00 データバ
ックアッ プ
(出勤時間 9:40 勤時間 17:15 ) 4限 3年英語
世界の文化・習慣の違 いについて
3限 3年英語 世界の文化・習慣の違 いについて
昼休み
5限 3年国際教養 沖縄フィールド学習 についてインタビュ ーの心得(全体)
6限 3年国際教養 沖縄マングローブ班 の討議
放課後
2)司書の日常業務と所要時間の割合の分析
2週間にわたる各附属学校司書の日常記録から、まずは具体的にはどのような業務をしているのかを 分析した。校種を越えて共通して行っていた業務が表3の1から11である。さらに、11項目を業務内 容により「A資料管理」「B図書館活動」「C授業関連業務」の3つに大別した。尚、今回の調査では、
司書の日常業務に焦点をあて、実施時期が限定される年度計画作成、オリエンテーションの実施、蔵書 点検、校外学習の引率等の教育課程業務は除いている。
表3からは、A,B,Cのうち、Bの図書館活動関連の業務が多岐にわたっている点と、公共図書館に も共通するAの資料管理業務に加え、学校図書館特有のCの授業関連の業務を日常的に行っているこ とがわかる。
一方、グラフ1は2週間の各附属の日常業務を11の業務に照らし合わせ、所要時間の割合をグラフ で表したものである。Bの業務は5項目あるため、日常業務としてBの所要時間の割合がもっとも高い 点は明白である。しかしAの資料管理業務(29%)に対し、Cの授業関連業務(26%)もほぼ同様の 割合であることから、日常的に学校図書館の司書は授業へ関わる仕事にも時間をかけていることがわか る。背景として小学校の場合には、読書活動を中心とする定期的な「図書の時間」があり、教員と連携 をはかりながら、授業への参加(読み聞かせ、ブックトーク、資料の読み取り補助等)をしている。中・
高等学校の場合には、授業への直接参加は少ないが、教科教員との打ち合わせにより、授業テーマにあ わせた資料の準備、リスト作成、授業後の生徒のレファレンスが日常的に生じている。このことから、
校種を越えて授業関連業務の能力は、教育現場にある学校図書館で働く司書には必須である。
また、日常業務のなかでもっとも多くの所要時間の割合を占めていたのは、2の受入(11%)と7の 児童・生徒理解(11%)であった。2の割合が高いのは、資料を分類し、目録を作り、装備を行うにはあ る程度の時間を要するため、想定の範囲であった。しかし7の児童・生徒理解が、他の業務よりも高い 所要時間の割合を示したことは、予想にない結果であった。
今回の調査では、5のレファレンスがあくまでも資料に関する児童・生徒対応なのに対し、7はそれ 以外の児童・生徒の日常対応に大別している。このことから、常駐する司書は常に児童・生徒の様子や 館内マナー、安全への配慮、または資料以外の児童・生徒からの問いかけ(友人関係や学校生活の悩み 等)に、日常的に対応しているかがうかがえる。また、常駐していることにより、図書委員会との関わ る時間も増えることから7の所要時間の割合が高く表示されることになったと考える。
学校図書館の日常 (表3)
A資料管理
1. 選択・収集(選書、発注)
2. 受入・整理(登録、分類、目録、装備)
3. 管理(排架、書架整理、保存、除籍)
B図書館活動
4. カウンター業務(貸出・返却、予約、リクエスト)
5. レファレンス
6. 広報(お便り、HP、展示・掲示)
7. 児童・生徒理解(委員会、部活、清掃、日常対応)
8 .保護者対応
C授業関連業務
9. 教員との打ち合わせ
10.資料準備(リスト作成、相互貸借、機材準備)
11.授業への参加(読み聞かせ、ブックトーク、利用案内) 日常業務にかかる所要時間の割合
グラフ1
3)司書の日常業務と専門性
ここまで司書の日常業務を所要時間の割合に着目して分析してきたが、費やした時間だけでは測れな い別の着目点もあるのではないかと考えた。そこで、別の着目点を仮に「負荷」と表現し、東京学芸大 学の附属学校の司書8名にアンケート調査を行った。この場合の「負荷」とは「負担」ではなく、「費 やした実質的な時間以上に、丁寧な質の高い仕事を心掛けているもの」とした。調査方法は、各自が年 間の仕事をふりかえり、表3の日常業務について「負荷」の高いものから順に◎(3ポイント)、○(2 ポイント)、△(1ポイント)で回答、集計するというものである。所要時間も同様にポイント数を算 出し、両者のポイント数を折れ線グラフで表した(グラフ2)。
グラフ2を見ると、負荷が時間を上回っている業務としてまず、Cの授業関連業務の3項目すべてが あげられる。授業関連業務は、司書として日常業務の中でも、質の高い関わりをしようという意識の表 れである。また、1選択・収集、5レファレンス、6広報、8保護者対応の4つも負荷が時間を上回って いる。これらの業務は、1と6の資料関連業務と5と8の対人業務に大別することができる。資料の選 択・収集は、児童・生徒の興味関心、発達、学力等を総合的に鑑みて行う司書の専門的業務である。広 報は選択した資料が児童・生徒の手に渡るよう工夫が求められる業務である。いずれも資料と向き合う 業務だが、事務的にこなす作業ではない。また、レファレンスは児童・生徒と直に接するもので、質問 や要求に真摯に向き合い、的確な資料の提供が求められてくる。保護者対応も、教員に比べ頻度こそ少 ないが、司書も学校現場の一員としての対応が求められる。いずれも、授業関連業務と同様にきめ細か な配慮をもって取り組む必要性があることから、負荷の数値が上回ったと考える。
一方、2受入、3管理、4カウンター業務は負荷が時間を下回ったが、司書はこれらの業務にも意義 を持って携わっている。貸出業務自体はルーティンワークであり、教員や図書委員会の児童・生徒に任 せる場合もある。しかし、司書にとってカウンターは児童・生徒との大切なコミュニケーションの場で ある。また、ただ本をしまったり、乱れた書架を整えたりしているように見える書架整理も、利用者を 知り、蔵書を把握するためには欠かせない業務であると司書部会では捉えている。
4)まとめ
本調査・分析は、小学校から高等学校までを有する東京学芸大学の附属学校で実施したため、校種に よる特徴が浮かび上がると予測したが、むしろ各校種に亘って共通する司書の日常業務と資質・能力が
0 5 10 15 20 25 30
所要時間 負荷の度合い ポ
イ ン ト 数 ポ イ ン ト 数
資料管理 図書館活動 授業関連
グラフ2
明らかになった。学校図書館の司書が表3にまとめた日常業務を行うためには、公共図書館の司書と同 様に、図書館情報学の基礎知識や本の知識、情報取集・選択力、事務処理・管理能力等が求められてく る。しかし、学校図書館は学校という教育現場にある施設であるため、教育や児童・生徒の発達に関す る知識、またコミュニケーション能力をも備える必要がある。これらは、3回の公開授業実践で明らか になってきた「教員の考える司書の専門性」①司書は資料を知っている ②子どもにあった本を手渡し てくれる ③教師に役立つ本を紹介してくれる と重なり、学校図書館の司書はこれらの資質・能力を 活かしてその役割を果たしていくことがますます求められていくと考える。また、こうした司書のあり 方を共通理解できるような校内体制が整うように働きかけていくことは今後の課題である。
5)平成25年度 東京学芸大学附属特別支援学校の学校図書館運営
常勤の学校図書館担当職員が配置されていない附属特別支援学校では、1か月に1,2日程度、担当 職員を配置し5年目を迎えた。読書環境の整備状況と今年度の取り組みについて報告する。
<学校図書館計画の歩み>
平成21年度 図書環境の調査、情報収集、
東京学芸大学学校図書館運営専門委員会の文科省事業への参加 平成22年度 図書活用授業実践計画作成、現状の蔵書チェックと本の購入見通し 図書館司書派遣依頼、田沼恵美子司書による、貸出システム構築 平成23年度
図書機能の充実、田沼司書が月2回の割合で書架整備、
教員と司書と保護者との関係づくり等の活動、教員と共同授業計画作成、
総合的な学習教科で図書館活用を検討
平成24年度 幼稚部・小学部の図書機能の充実、田沼司書が月2回の割合で書架整備 保護者アンケートの実施、生徒会図書委員会との連携及び宣伝(ビデオ鑑賞会実施) 平成25年度
児童・生徒の興味・関心に伴い生活学習に於いて司書と教員の連携、司書の専門的立場より学習 助言 (特別支援学校、児童生徒の興味の範囲が比較的偏りが多いため、好印象)
新刊、及び季節行事等で本の情報提供と図書館ニュース1,2号発行
<今年度の取り組みについて>
本年度も、他附属校からの図書をお借りすることができ、大変ありがたかった。特に、生活単元学習 の調べ学習等で幅広く引用できた。また、司書の専門性のもと授業構成がステップアップできた。更に 年度後半には、二度の図書館便りを発行し、保護者が関心を寄せ保護者会帰りに図書館を訪問すること も増え、本校での学校図書館PRも更に必要であると思われた。
(東京学芸大学附属特別支援学校:司書教諭野原隆弘)
<今年度の特別支援の授業に参加して>
中学部の1、2年生の総合学習支援として、各附属学校図書館から貸出を受けた資料を提供し、生徒 の学びの支援を行い、授業に加わり、「水」のブックトークをしました。「水の科学館」見学を経ての 生徒たちの研究発表会では、調べのツールとして「本」をあげ、一所懸命に声をあげて発表する姿に出 会えました。また学習発表会での中学部の劇「ピーターパン」への資料提供を行い、学習発表会に参加 し、特別支援学校の幼稚部、小学部、中学部、高等部、そして卒業生の輝く姿に感動をいただきました。
高等部の希望図書購入にも応えることができ、生徒の喜ぶ姿に接しました。「おすすめの本コーナー」
には図書委員会の生徒一人ひとりの手書きの紹介文と本が並べられています。
}
<初めての図書通信発行>
担当の野原先生のお声かけで、図書通信を2号まで発行できました。生徒や先生、保護者からの「読 みました」という声をいただき、月に1、2日の司書の存在で、一歩ずつですが、小さな実を付け始 めています。
(東京学芸大学附属特別支援:司書田沼恵美子)
③ Web サイト の改善と普及
1)学校図書館担当者職員のためのコンテンツ「GAKUMOのひみつ」
学校図書館担当職員の学校図書館運営のための、ちょっとしたお役立ち情報は、これまでキャラクタ ーを紹介するだけだった「GAKUMOのひみつ」の中にアップすることとし、目標の20事例をあげる ことができた。内容はポップスタンドや廃品を利用した展示や掲示の効果等が11事例で半数を超える。
さらにNDCを意識させる利用教育の工夫や、テーマ本の袋を作って木に見立てた枝にかけて貸し出す 読書活動などについて展示・掲示を手だてとしたアイディアが多い。メールマガジン購読者にアンケー トをし、SNSを通じて意見を求めたところ、48名から回答があり、うち46名が役にたつ・やや役にた つと解答。図書館の機能を高めるために、すぐに取り入れて実践することができ、すぐに効果が表れる のがよいという評価だった。これからも、充実させていきたい。
2)実践事例の充実
・事例内訳(外部入力)
授業実践事例は目標数である40事例を超えて、41事例増やすことができた。内訳は学内事例が22、 学外事例が19。学外の協力校はWebサイト開設以来40校(2014年2月末)となった。Webサイトの
「このサイトについて」に、学校名を挙げる。内訳は小学校14校、中学校10校、中等教育学校または 中高一貫校5校、高等学校11校で、分布は関東圏が多いものの北海道から鹿児島までの11都道府県と なっている。今年度はこちらからの依頼に加えて、事務局に応募してくるケースが現れてきた。未掲載 ではあるが、固定閲覧者の中から本サイトの事例をヒントに実践したという事例も寄せられている。
・事例内訳(校種・教科)
今年度の41事例の校種別内訳は特別支援2(うち1事例は特別支援学級事例)、幼稚園1、小学校 13、中学校12、中高一貫校4(いずれも中学校事例)、高等学校9となっており、教科別等の内訳は国 語17、外国語4、総合3、家庭3、社会2、理科2、美術・図工2、数学1、技術1、音楽1、情報1、 特別活動1、特別支援教育2、幼稚園1となっており、今年度は、特に教科のばらつきを図らなかった ために国語がきわめて多くなっている。調べて書く、読んで書く、話す、聞くなど、各教科の学習に共 通する読書と情報リテラシーの育成、言語活動が国語の学習であり活動となる以上、当然のことといえ る。
平成25年度までの年度毎事例・記事総数の推移 (2014.2.24)
平成21年度 平成22年度 平成23年度 平成24年度 平成25年度 授業実践
23 51 93 142 183
授 業 と 学 校 図
書館 3 6 9 13 16
情 報 リ テ ラ シ
ー教育 1 6 12 17 22
今 月 の 学 校 図
書館 - 4 15 26 36
GAKUMO の
ひみつ - - - - 20
注)平成24年度報告集P8の「事例数の推移」一覧表は、上記のこの表にのっとって訂正するものとする。
今年度は1冊のお薦め本として、2人の栄養教諭から、行動心理学にのっとって研究された食べ残し をなくすための紙芝居(学校図書館の日常:広報20131110)や、食育としての実践本として出版され た給食レシピ集(学校図書館の日常:広報20140201)を自ら紹介してもらった。国立国会図書館のレ ファレンス協同データーベースフォーラムの記事は、企画協力員である青山学院大学教授の小田光宏先 生に教育と図書館の新たなパートナーシップの先導たれと寄稿していただいた。Webサイト内の記事の 質を高めるために学内外の専門家・研究者にも執筆の依頼も増やしたい。附属学校の教員や大学教員に も執筆してもらうことでは、東京学芸大学の研究や実践の成果を発信する役割も果たすものとなる。
・大学連携事例
大学との連携実践として今年度は、「小学生が大学附属図書館に行ってみました!」(情報リテラシ
ー教育20140220)で、参考図書の学習をしに小学生が大学附属図書館を見学訪問した実践と、「お正
月にちなんだ展示と課題」(学校図書館の日常:テーマ展示20140115)で「学校図書館サービス特論」
の学生たちの課題演習の様子を紹介した。これまでも附属図書館内のミニ学校図書館開館のお知らせ
(学校図書館の日常:学校図書館トピックス20120519)をはじめとして、教育実習生の読み聞かせ実 践(学校図書館の日常:よみきかせ20121002)、科学の祭典や学校図書館フォーラムへの協力や国際 教育センターが芸術館で主催した「アンネ・フランク展」に小中学生が行って勉強した事例(学校図書 館の日常:学校図書館トピックス20101203)などもあり、大学の研究プロジェクトや機関との連携、
附属学校の研究にのっとった実践は、教員養成大学の特徴として、今後も取り上げていくこととしたい。
・各地研修会に呼ばれて
学校図書館運営専門委員会の司書部会が受ける講演や研修会講師の依頼もここ数年続いている。研究 発表した機会は合計11回で、28pの「これまでの5年間と今後の5年―ロードマップ」にもまとめて ある。県立図書館や大学、国際子ども図書館などに呼ばれ、本データベースの設立趣旨、掲載事例を紹 介し、活用の仕方などを伝えている。
各地で聞くことは、学校図書館担当職員が研修会へ出る機会や、ふだんから仕事について同職者から アドバイスを受ける機会も少ないので、Webサイトでいつでも情報を提供する本サイトの存在が、アド