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学校図書館の活用による授業改善

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(1)Title. 学校図書館の活用による授業改善. Author(s). 大月, さゆり; 佐野, 比呂己. Citation. 釧路論集 : 北海道教育大学釧路校研究紀要, 第51号: 53-60. Issue Date. 2019-12. URL. http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/handle/123456789/11211. Rights. Hokkaido University of Education.

(2) 釧路論集 -北海道教育大学釧路校研究紀要-第51号(令和元年度) Kushiro Ronshu, - Journal of Hokkaido University of Education at Kushiro - No.51(2019):53-60. 学校図書館の活用による授業改善 大 月 さゆり1・佐 野 比呂己2 1. 別海町立中西別小学校、2 北海道教育大学釧路校. Class improvement by school library utilization OOTSUKI Sayuri1 SANO Hiromi2 1 2. Betsukai Town Nakanishibetsu Elementary School. Kushiro Campus, Hokkaido University of Education. 1.はじめに. エ 学校図書館を活用した言語環境の整備・充実 (3) 市町村立図書館(公民館図書室等)と連携した読.  学校図書館は、学校図書館法に規定されているとおり、 学校教育に欠くことのできない設備でものであり、図書資. 書活動. 料や視聴覚資料、その他学校教育に必要な資料を収集・整. ア 資料の貸出し. 理・保存し、児童や教職員の資料の活用を保障することに. イ 図書館司書等との連携 (4) 学校図書館の環境整備. より、学校の教育課程の効果的な展開や児童の資質・能力 の育成を支えるものである。. ア 日本十進分類法による図書館資料の分類・整理.  平成29年告示小学校学習指導要領では、総則において、. イ  「子どもの居場所」としての学校図書館の環境 の整備. 「主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善」の ため、学校図書館を計画的に利用できるよう、機能の活用 を図り、児童の自主的・自発的な学習活動や読書活動を充.  別海町立中西別小学校(以下、本校とする)は、指定校. 実させる必要があると示している。. として、平成29年度(2017) から上記の取組を中心に実践.  しかしながら、北海道においては、学校図書館を利用す. を進めてきた。本稿では、その実践を中心に述べていく。. る児童生徒や、授業において計画的に学校図書館を活用し ている学校の割合が全国と比べて低い傾向にあることか. 2 学校図書館の役割と本校の現状. ら、学校司書や学校図書館担当職員だけではなく、管理職.  文部科学省が平成28年(2016)に示した「学校図書館ガイ. をはじめ全ての教員の理解を促す取組を進めながら、学校. ドライン」では、学校図書館の機能について、次のとおり. 全体での計画的な学校図書館の活用を目指す必要がある。. 有しているとしている。. 北海道教育委員会では、北海道学力・体力向上対策推進事 ①「読書センター」∼児童生徒の読書活動や児童生徒へ. 業「学校図書館活用促進事業」を実施し、その指定校は、. の読書指導の場としての機能. 以下の取組を進めている。. ②「学習センター」∼児童生徒の学習活動を支援した (1) 学校図書館全体計画等各種計画の整備. り、授業の内容を豊かにしてその理解を深めたりする 機能. ア 学校図書館全体計画の策定及び改善・充実. ③「情報センター」∼児童生徒や教職員の情報ニーズに. イ 学校図書館年間活用計画の策定及び改善・充実 ウ 図書館資料の選定基準及び廃棄基準の策定. 対応したり、児童生徒の情報収集・選択・活用能力を. エ 図書の選定に係る選定委員会の設置・運用. 育成したりする機能. (2) 学校図書館を活用した授業実践等 ア 学校図書館の活用を位置付けた各教科・領域の.  指定校の取組をスタートするに当たって、この3つの機 能に本校の現状を照らし、効果的な学校図書館の活用に向. 年間指導計画の策定、改善・充実 イ 全学級での学校図書館を活用した授業の定期的. けた課題と改善策について明らかにした。. な実施 ウ 児童生徒の主体的・対話的で深い学びの実現に. (1)「読書センター」としての機能  小学校学習指導要領総則(第1章第3の1の(7) ). 向けた授業改善. - 53 -.

(3) 大 月 さゆり・佐 野 比呂己 の解説においては、「児童生徒の想像力を培い、学習に. 3 学校図書館を活用し、主体的・対話的で深い学びの実 現を目指した授業改善の推進. 対する興味・関心等を呼び起こし、豊かな心や人間性、 教養、創造力等を育む自由な読書活動や読書指導の場」.  本校では、これらの課題を踏まえて、特に児童一人一人. と示されている。. の興味・関心や思考の流れ、学習の動線等を重視しながら、.  本校においては、公共図書館の移動図書館バス等の活. 学校図書館の計画的な利用と、その機能の向上を図り、児. 用は盛んであり、児童個人の利用はもちろん、学級単位. 童の「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業改. での団体貸出により、児童の興味・関心や好みの内容に. 善に取り組んだ。. 対応した本やその時期の単元の学習活動に必要な図書資 料を利用していた。 しかし、 学校図書館の利用は少なく、. ア 各種計画や運営組織の整備. 児童にとって、足を運びにくい状態であった。. ①全体計画及び年間活用計画.  児童の読書習慣の形成とともに、学校図書館が児童に.  学校図書館が期待されている役割を最大限に発揮でき. とって落ち着いて読書できる安らぎや知的好奇心を醸成. るよう、教育課程との関連を踏まえた学校図書館の利用. する開かれた場とすること、本が好きではない児童や読. 指導・読書指導・情報活用に関する各種指導計画に基づ. 書が苦手な児童が読書への関心が高めることができるよ. き、計画的・継続的に学校図書館の利活用が図られるよ. うな掲示等の工夫を行う必要があることが明らかになっ. うに、全体計画等を策定し、改善・充実を図る必要があ. た。. る。本校では、学校図書館全体計画とともに学校図書館 年間活用計画を策定した。図書館を活用する単元の洗い. (2)「学習センター」としての機能. 出しと年間指導計画への位置付けや学校図書館の利用指.  小学校学習指導要領総則(第1章第3の1の(7) ). 導や図書室の運営を整理したもの、季節や学校・地域行. の解説においては、「児童の自主的・自発的かつ協働的. 事に合わせた展示の計画等をまとめた。. な学習活動を支援したり、授業の内容を豊かにしてその. 学校図書館全体計画. 平成29年度. 理解を深めたりする」と示されている。. 別海町立中西別小学校. 学校教育目標 学校図書館は、教育課程の展開に寄与 するとともに、児童の健全な教養を育 成することを目的とする.  本校においては、学校図書館に1学級以上の児童数 分のコンピューターが設置されており、大きな作業机や. やる気・根気・元気と思いやりの心を 育てよう. 子どもの実態. ・明るく生き生きとした子 ・自分の考えをもって、表現しようとする子 ・健康や安全を考えて生活する子. ・学校評価アンケート ・児童質問紙. 学校図書館の目標 学校図書館の活用を通して、児童の読書に親しむ態度を育むとともに、児童の自発的・主体的・協働的な学習 活動を促し、情報活用能力を培う。. 椅子も確保されている状況であるとともに、必要に応じ. 指導の重点. ねらい ・読書活動を推進し、豊かな人間性を培う。 ・学校図書館のさまざまな資料に触れ、学校図書館の機能を 理解し、利用できるようにする。 ・多様な資料から目的に応じた情報を選び、課題解決を図る ことが出来るような情報活用能力を育成する。. て公共図書館を利用して団体貸出を行っていた。  ただし、学校図書館が、児童が興味・関心に応じて主. 各学年の重点目標. 体的に学習内容の背景を探ったり、児童が学習の到達点. 第1学年及び第2学年. 第3学年及び第4学年. 第5学年及び第6学年. ・読書に親しみ、いろいろな本があるこ とを知ることができる。. ・幅広く読書に親しみ、読書が、必要な 知識や情報を得ることに役立つこと に気付くことができる。 ・進んで学校図書館を利用し、主体的 に資料や情報を集め、活用すること ができる。. ・日常的に読書に親しみ、読書が、自分の 考えを広げることに役立つことに気付 くことができる。 ・積極的に学校図書館を利用するという 態度を養い、 計画的に適切な資料や情報 を集め、活用することができる。. ・学校図書館に親しみ、図書館利用の仕 方を知り、図鑑や絵本を学習に生かす ことができる。. を認識し、問いを見出して解決したりするとともに、児. ・教育課程全体を通して、計画的・継続的な読書活動と学校 図書館の活用を推進する。 ・児童の主体的・対話的な深い学びの実現に向けた授業改善 に生かす。 ・読書センターとして魅力ある読書指導・環境整備に努める。 ・学習情報センターとして、学びを支える資料の収集提供に 努める。 ・推進体制を組織し学校全体で取り組むとともに、町立図書 館と連携した取組の充実を図る。. 具体的な取組. 童が自己の考えを形成し表現するなどの姿につながるた めには、学校として、学校図書館の利活用についての共 通理解を図り、校内組織等を設けて学校図書館の円滑な 運営と教育課程との関連を踏まえた学校図書館活用計画. 各教科 ・各教科の目標を達成する中で「学習情報センター」として 積極的・計画的に図書館を活用した学習を取り入れる。 ・各教科における言語活動や問題解決的な学習、探究的な 学習等を通じて、児童の言語能力、情報活用能力、問題 解決能力等を育てる。. 特別活動 ・学級活動を通して、学校図書館の利用の仕方や情報の適 切な活用方法を身に付けさせる。 ・委員会活動において、自発的・自治的に学校図書館の運 営に携わらせ、読書活動を推進させる。. 総合的な学習の時間 ・課題の設定、情報の収集、整理・分析、まとめなどの学習 場面で適切な資料を利用する力を育てる。 ・課題の探究や解決に多様な資料を活用し、多様な方法で取 り組み、情報活用能力を伸ばす。. 読書活動 ・ 「朝読書」や「読書通帳」等による読書活動の推進、習慣 化を図る。 ・ 「白鳥号」や「青空読書会」 、 「ブックトーク」等、町立図 書館との連携による読書環境の充実と読書意欲の向上 を図る。. 道徳 ・様々な資料を通して、多様な考え方に触れ、多面的・多角 的に考えることができるようにする。 ・様々な資料を使って、自分を深め、道徳的心情を育てる。. の整備を行い、学校全体として計画的・体系的に指導す. 校 内 体 制. る必要があることが明らかになった。. 学校図書館に係る校内組織体制 〈中西別小学校図書選定委員会及び推進委員会〉 ・管理職、教務主任、司書教諭、図書担当、事務 ↓ 全教職員. 家庭・地域との連携 ・おたよりやブログを通して、家庭における読書の習慣化を 図る。 ・親子読書や読み聞かせ(園児と)等の取組を進める。 ・町立図書館の司書等と連携して、資料の貸し出しやブック トーク等を実施する。. 評 価. 学校図書館に係る評価(年2回) 〈評価内容〉 ・図書館資料の状況 ・学校図書館の利活用の状況 ・児童の状況 等について ※CSに係る推進委員会等の活用. 学校図書館全体計画. (3)「情報センター」としての機能. ᖹᡂ㸰㸷ᖺᗘ Ꮫᰯᅗ᭩㤋ᖺ㛫ά⏝ィ⏬ ูᾏ⏫❧୰すูᑠᏛᰯ 4月.  小学校学習指導要領総則(第1章第3の1の(7) ). ᅗ᭩㤋㛵ಀ⾜஦. の解説において、 「児童や教職員の情報ニーズに対応し. ᅗ᭩㤋⤒Ⴀ. 夏休み貸し出し図 書点検. 読書月間計画案作成 図書館便り発行. 読書月間の分担・準備. 読書月間の取組 図書館便り発行 全校朝会での本の 紹介. 未返却図書点検 冬休み貸し出しの 計画と実施 貸出冊数学期末集計 学校評価. ◎本の探し方を知 り、進んで読もう 本の分類 本の活用の仕方. ◎きまりを守って たくさん本を読も う 図書館を利用した 学習. ◎1学期の読書を 振り返ってみよう 1学期の取組の振 り返り 自由研究への活用. ◎本をたくさん読 もう 新刊図書の扱い方. ◎本を使って学習 を深めよう 2学期の読書の目 標設定. ◎いろいろな本を 読もう 本を使った調べ方. ◎目標を決めて本 をたくさん読もう 読書月間の取組に 向けて. ◎2学期の読書を 振り返ってみよう 2学期の取組の振 り返り. ほんをよもう. たのしくよもう. おはなしのくに. おおきなかぶ. けんかした山. はるさがし(生). おおきくなあれ (生) 図書館へ行こう. なつとともだち (生) きつねのおきゃく さま. いきものとなかよ し(生) ことばのはたらきを知ろう「う れしくなる言葉」. いきものとなかよ し(生) わにのおじいさん のたからもの. のりもののこと をしらせよう あきさがし(生). すみれとあり. むかしのおなはしをよもう「天 にのぼったおけやさん」 たからものであそ ぼう(生) お話びじゅつかん. みぶりに せつめいし ふゆとと (生) おもちゃ大 こう. . わくわくするね 2年生(生). めざせ野菜名人 (生). 図書館をたんけ んしよう(生). めざせ!生きも のはかせ(生). なつのまち(生). ᅜ. 白い花びら. 図書館へ行こう. 生物のとくちょう をくらべて書こう. 俳句に親しむ. のらねこ. 生きものはっぴ ょう会をしよう (生) わすれられない おくりもの. おはなしどうぶ つえん たのしみだねふゆ やすみ(生) むかしのお話を楽 しもう「いなばのし ろうさぎ」 つくって遊ぼう (生) ことわざ・慣用句. 調べて報告. 公共図書館の利用、 地図記号(社) 図書館へ行こう. 動物のすがたと環 境(理) 短歌の世界. 自由研究(学). 受け継がれる行事 (社) 故事成語. 昔の道具と (社) 便利という. 災害からまちを 守る(社) 漢文に親しむ. ごみはどこへ(社). 自由研究(学). 言葉と事実. 新聞を読もう. 米づくり(社) メダカの誕生(理). 人の誕生(理) 水産業(社). と、計画的・体系的な指導、図書資料のほか、雑誌、新. 㸰. ᅜ. . 植物のすがた(理). 㸲. ᅜ. 白いぼうし. 㸳. ᅜ. 学校図書館年間活用計画 ぞろぞろ. 一つの花. 秋の読書月間. 1・2. 未返却図書点検 夏休み貸し出しの 計画と実施 貸出冊数学期末集計 学校評価. ᅜ. かさこじぞう 秋のまち(生). ありがとうをつ たえよう(生). くらしと絵文字. おすすめ図書カー ドを活用しよう. ウミガメの命を つなぐ 昔のくらしと町 づくり(社) 世界遺産白神山地 からの提言 絵本(外). 読書発表会をし よう 北海道について (社) 俳句・短歌をつく ろう 世界とつながる工 業(社). ᖺ   また、年間活用計画に基づいた実践の蓄積のために、別 交通事故を防ぐ(社) 季節と生き物(理) いつか大切なと ころ 天気の変化(理) 世界の挨拶(外). 水はどこから (社). 風景、純銀もざい く 国づくりへのあゆ み(社). 随筆を読んでみ よう「薫風」等 大陸に学んだ国づ くり(社). 春はあけぼの. 川とノリオ. 随筆を書こう. 私たちの体と運 動(理) 大造じいさんと がん 台風と天気の変化 (理) 自動車(社) 未来の自動車. 全国統一への動き (社). 生き物とその環境 (理). 新しい文化と学問 (社). 行ってみたい国を 紹介しよう(外). 「春」「友だち」. 「スポーツ」. 「歯」「天気」. 「北海道」 「夏休み」 「夏」. 様を作成し、学校図書館を活用する単元内容、授業展開、 ᖺ  植物の花のつくり と実や種子(理). 使用する資料等の詳細を記載した。これらの取組により、 㸴. ᅜ. ᖺ. . ⎔ቃᩚഛ. - 54 -. 12月. 図書台帳記録 図書館便り発行. . 明らかになった。. 11月. 図書購入計画立案. ᖺ. ᖺ. 10月. 青空読書会. 㸯. 㸱. 9月. 図書整理 館内整理. 館の活用を基にした情報活用能力の育成についての整理 聞、視聴覚資料、電子資料等の整備が必要であることが. 8月. 1学期貸し出し終了 夏休み前の貸し出し 道みんの日. ⏝ᣦᑟ. ᖺ. 7月. 図書購入. ㄞ᭩ᣦᑟ࣭฼.  本校においては、各教科等を横断的に捉え、学校図書. 6月. 1年生オリエンテーション 1年生貸し出し開始. たり、児童の情報収集・選択・活用能力を育成したりす る」と示されている。. 5月. 図書館環境整備 利用オリエンテーション 貸し出し開始 朝の読書開始 図書館運営計画作成 学級文庫配本 図書館便り発行 個人図書カードの更新 館内の環境美化 オリエンテーショ ン資料の作成 ◎図書館のきまり について知ろう 貸し出し、返却、き まり、マナー 年間目標の設定 読書記録 おはなしたくさ んききたいな 図書館たんけん (生) 「えいっ」. きつねの窓. 戦争と人々のくらし(社) 土地のつくりと変化(理). 「祖父母」 「生き物」 「秋」「教科書」. ぼくの世界、 君 の世界 バランスのよい 献立を考えよう (家) 「ブックトーク」 児童の作品. 図書整理 館内整理. レッツエコライ フ(家・理・社) 図書すいせん会 を開こう 情報ネットワーク (社). 冬休み貸し 書点検 図書館便り 図書館全体計 図書館利用 まとめ 卒業生に向 ◎物語や民 を読もう 3学期の読 標設定. 冬のまち(. まんがの方. 国土の自然. 私の大切な一冊. 伊能忠敬. レッツエコライフ (家・理・社) 職業しらべ(総) 「人権」「行事」. 日本とつな 深い国々(. 「冬」「体」.

(4) 学校図書館の活用による授業改善 ①図書資料の配架・除架 3月  本校の図書資料は、1980 ∼ 90年代のものが大半で、. ᖹᡂ㸰㸷ᖺᗘ Ꮫᰯᅗ᭩㤋ᖺ㛫ά⏝ィ⏬ ูᾏ⏫❧୰すูᑠᏛᰯ 4月. 5月. 6月. 7月. 8月. 9月. 10月. 11月. 12月. 図書館環境整備 利用オリエンテーション 貸し出し開始 朝の読書開始 図書館運営計画作成 学級文庫配本 図書館便り発行 個人図書カードの更新 館内の環境美化 オリエンテーショ ン資料の作成 ◎図書館のきまり について知ろう 貸し出し、返却、き まり、マナー 年間目標の設定 読書記録 おはなしたくさ んききたいな 図書館たんけん (生) 「えいっ」. 1年生オリエンテーション 1年生貸し出し開始. 図書購入. 1学期貸し出し終了 夏休み前の貸し出し 道みんの日. 図書整理 館内整理. 青空読書会. 図書購入計画立案. 図書台帳記録 図書館便り発行. 未返却図書点検 夏休み貸し出しの 計画と実施 貸出冊数学期末集計 学校評価. 夏休み貸し出し図 書点検. 読書月間計画案作成 図書館便り発行. 読書月間の分担・準備. 読書月間の取組 図書館便り発行 全校朝会での本の 紹介. 未返却図書点検 冬休み貸し出しの 計画と実施 貸出冊数学期末集計 学校評価. ◎本の探し方を知 り、進んで読もう 本の分類 本の活用の仕方. ◎きまりを守って たくさん本を読も う 図書館を利用した 学習. ◎1学期の読書を 振り返ってみよう 1学期の取組の振 り返り 自由研究への活用. ◎本をたくさん読 もう 新刊図書の扱い方. ◎本を使って学習 を深めよう 2学期の読書の目 標設定. ◎いろいろな本を 読もう 本を使った調べ方. ◎目標を決めて本 をたくさん読もう 読書月間の取組に 向けて. ◎2学期の読書を 振り返ってみよう 2学期の取組の振 り返り. ほんをよもう. たのしくよもう. おはなしのくに. おおきなかぶ. けんかした山. はるさがし(生). なつとともだち (生) きつねのおきゃく さま. いきものとなかよ し(生) ことばのはたらきを知ろう「う れしくなる言葉」. いきものとなかよ し(生) わにのおじいさん のたからもの. のりもののこと をしらせよう あきさがし(生). すみれとあり. おおきくなあれ (生) 図書館へ行こう. むかしのおなはしをよもう「天 にのぼったおけやさん」 たからものであそ ぼう(生) お話びじゅつかん. . わくわくするね 2年生(生). めざせ野菜名人 (生). 図書館をたんけ んしよう(生). めざせ!生きも のはかせ(生). なつのまち(生). ᅜ. 白い花びら. 図書館へ行こう. 生物のとくちょう をくらべて書こう. 俳句に親しむ. のらねこ. 生きものはっぴ ょう会をしよう (生) わすれられない おくりもの. . 植物のすがた(理). ᅜ. 白いぼうし. 動物のすがたと環 境(理) 短歌の世界. 自由研究(学). 㸲. 公共図書館の利用、 地図記号(社) 図書館へ行こう. ᖺ. . 交通事故を防ぐ(社) 季節と生き物(理) いつか大切なと ころ 天気の変化(理) 世界の挨拶(外). 災害からまちを 守る(社) 漢文に親しむ. ごみはどこへ(社). 自由研究(学). 言葉と事実. 新聞を読もう. 米づくり(社) メダカの誕生(理). 人の誕生(理) 水産業(社). 植物の花のつくり と実や種子(理). 風景、純銀もざい く 国づくりへのあゆ み(社). 随筆を読んでみ よう「薫風」等 大陸に学んだ国づ くり(社). 春はあけぼの. 川とノリオ. 随筆を書こう. 私たちの体と運 動(理) 大造じいさんと がん 台風と天気の変化 (理) 自動車(社) 未来の自動車. 全国統一への動き (社). 生き物とその環境 (理). 新しい文化と学問 (社). 行ってみたい国を 紹介しよう(外). 「春」「友だち」. 「スポーツ」. 「歯」「天気」. 「北海道」 「夏休み」 「夏」. ᅗ᭩㤋㛵ಀ⾜஦ ᅗ᭩㤋⤒Ⴀ. ㄞ᭩ᣦᑟ࣭฼ ⏝ᣦᑟ 㸯. ᅜ. ᖺ. . 㸰. ᅜ. ᖺ. 㸱 ᖺ. 㸳. ᅜ. ᖺ. . 㸴. ᅜ. ᖺ. . 別紙 学校図書館活用が考えられる単元 ⎔ቃᩚഛ. ぞろぞろ. 一つの花 水はどこから (社). )単元名( 体のつくりと運動. かさこじぞう 秋のまち(生). ありがとうをつ たえよう(生). くらしと絵文字. おすすめ図書カー ドを活用しよう. ウミガメの命を つなぐ 昔のくらしと町 づくり(社) 世界遺産白神山地 からの提言 絵本(外). 読書発表会をし よう 北海道について (社) 俳句・短歌をつく ろう 世界とつながる工 業(社). きつねの窓. ぼくの世界、 君 の世界 バランスのよい 献立を考えよう (家) 「ブックトーク」 児童の作品 ). 戦争と人々のくらし(社) 土地のつくりと変化(理). 「祖父母」 「生き物」 「秋」「教科書」. 担当者(. 学年(4)教科名( 理科. 秋の読書月間. )時期(. 大畑 圭子. 1・2月 図書整理 館内整理. 図書館運営の反省. 冬休み貸し出し図 書点検 図書館便り発行 図書館全体計画の改善 図書館利用状況の まとめ 卒業生に向けて ◎物語や民話・昔話 を読もう 3学期の読書の目 標設定. 貸し出し冊数年間 累計 図書館便り発行 運営の反省 蔵書点検・廃棄処理 図書館利用状況等 の評価 ◎1年間の読書を 振り返ってみよう 年間の読書量と振 り返り. おはなしどうぶ つえん たのしみだねふゆ やすみ(生) むかしのお話を楽 しもう「いなばのし ろうさぎ」 つくって遊ぼう (生). みぶりについて せつめいしよう ふゆとともだち (生) おもちゃ大会を開 こう. お手がみ. 冬のまち(生). 自分について考 えよう(生). ことわざ・慣用句. 調べて報告しよう. 受け継がれる行事 (社) 故事成語. 昔の道具と暮らし (社) 便利ということ. レッツエコライ フ(家・理・社) 図書すいせん会 を開こう 情報ネットワーク (社). 内容自体が古くなっているものが多く、背表紙の日焼け 等により本のタイトルが分かりづらくなっていたり、経 年劣化による表紙カバーの汚損や破損が目立っていたり するなど状態の悪い本が目立っていた。  また、本棚にゆとりがなく、新しい本が古い本の中に 埋もれてしまっていた。また、分類番号が1桁のため、 大まかな本の配置であり、目的にあった本が見付けにく おにたのぼうし. い状況にあった。 木竜うるし.  そこで、内容や装丁が古くなってしまった本を図書館. まんがの方法. みすゞさがしの旅. 職員のアドバイスのもと、棚から除き、教育課程と照ら. 国土の自然(社). 環境と公害・災害 (社). 私の大切な一冊. 伊能忠敬. 君へ. レッツエコライフ (家・理・社) 職業しらべ(総) 「人権」「行事」. 日本とつながりの 深い国々(社). 生物と地球のかん きょう(理). して、現在そして今後必要となる図書資料を厳選した。  除架の基準としては、出版年があまりにも古いものや. 「冬」「体」. 「新しい自分」「将 来の夢」. 本の状態が悪いもの、 「冥王星が惑星に分類されている」. 5月 ). 学習展開(簡単に) ※図書館活用場面がわかるように. などの情報が古く、児童に誤った情報を与えてしまうも. ○ 体のいろいろな部分のつくりや動き方を図鑑などで調べて、骨や筋肉、関節の動き方を理解する。 ① 前年度までに既習の参考図書を確認する。. の、不要な複本等とした。また、除架した本については、. ② 資料を見比べる、図鑑からくわしい読み物へ広げられるよう調べ方の確認をする。 1. もうすぐ2年生 (生) アレクサンダとぜ んまいねずみ. 購入計画に反映し、 図書資料が不足しないよう考慮した。. ③ 児童は課題ごとに資料を調べ、ワークシートに記入する。 ④ 児童は調べたことを交流し、資料活用についてわかったことやもっと調べてみたいことなどにつ いてまとめる。. 古く色あせた本や余裕のない棚. 活用する(したい)資料 ※正確な資料名ではなくてもよい ・学研の図鑑「人の体」. ・ポプラディア大図鑑「人体」. ・体の不思議がとびだす人体絵本 学年(4)教科名( 国語. ・人体絵本. ・骨の図鑑. )単元名( 不思議図鑑を作ろう. )時期(. 10月 ). 学習展開(簡単に) ※図書館活用場面がわかるように ○ 生き物についての本を調べ、不思議に思ったことや新しくわかったことを不思議図鑑にまとめ る。 ① 前年度までに既習の参考図書を確認する。 2. ② 資料を見比べる、図鑑からくわしい読み物へ広げられるよう調べ方の確認をする。. 年間活用計画別様. ③ 児童は課題ごとに資料を調べ、ワークシートに記入する。. ④ 児童は調べたことを交流し、資料活用についてわかったことやもっと調べてみたいことなどにつ いてまとめる。. ※正確な資料名ではなくてもよい 計画的活用する(したい)資料 ・継続的な指導の充実と、 必要となる資料の明確化、. 図書購入計画への反映につながった。 生き物の不思議絵本 学研の図鑑 ポプラディア  これら実践の蓄積により、学校で準備できない図書資料 学習展開(簡単に) ※図書館活用場面がわかるように 学年(4)教科名(社会)単元名( 昔のよさを未来に伝える町づくり )時期(2月). が明確になり、年間を通して公共図書館と図書資料の貸出 する。 ○ 地域のよさをつないでいくために、どんなことをしているのかを調べて自分の考えをもち、交流. ① 前年度までに既習の参考図書を確認する。 に係る連携を図るための資料とすることができた。 ② 年鑑の調べ方の確認をし、祭りや文化財、史跡などについて調べられるように指導する。 3. ③ 児童は課題ごとに資料を調べ、ワークシートに記入する。 ④ 児童は調べたことを交流し、資料活用についてわかったことやもっと調べてみたいことなどにつ. いてまとめる。 ②校内体制. 活用する(したい)資料 ※正確な資料名ではなくてもよい. 各種の図鑑 学研の図鑑 ポプラディア 年鑑  管理職、教務主任、司書教諭、研修担当、事務による図. 書選定委員会及び推進委員会を組織し、全体計画及び年間. 除架の様子. 活用計画に基づき、取組を進める体制を整えた。  さらに、校内研修の研究内容に位置付け、各教科等の目 標を実現するための言語活動の活性化や、探究する学習を. ②展示の工夫. 目指した学校図書館の活用について授業研究を進めること.  次に、除架することによって空いたスペースを使い、. ができるようにした。. 児童の学習内容に即した資料を見やすく配置したり、学 習内容のつながりを意識した展示を行ったりした。. イ 学校図書館の環境整備.  まず、調べ学習でよく使われる3番分類:社会科学(政.  学校図書館を多様な学習活動の拠点として、学校図書館. 治・社会など)、4番分類:自然科学(理科、算数、動. メディアを整備し、児童の自発的・主体的な学習を支援で. 物、植物など)については特に細かく整理し、児童が本. きるようにするとともに、図書やその他の資料を活用して. を探しやすく館内での児童の動線をつくることができる. 授業を行うなど、教科等の日常的な学習の場として指導に. よう「植物」 「星」などの見出しを作成し、挿入した。. 活用できるように、別海町図書館の協力を得て、除架と配. また、本の面出しを行ったことにより、古い本が多い状. 架、環境整備を行った。 . 況でも、表紙を見せることによって児童の興味を引くよ うにするとともに、除架により冊数が少なくなったため できたスペースを有効活用した。. - 55 -.

(5) 大 月 さゆり・佐 野 比呂己. 空いたスペースで本の面出し. 落ち着いて本を読む空間へ. ③学習スペースの工夫  本校は、学校図書館の中に、1学級の児童数分のコン ピューターが配置されている。また、大きな作業机と椅 子が設置されていたため、図書資料の展示や児童の動線 が制限されやすく、児童に圧迫感を与えかねない状態で あった。  そこで、学校図書館を「読む」「調べる」のみのスペー スから、協働的に課題を解決できる場へとするため、学 習スペースを工夫し、「課題を見出す」「課題を解決する ために調べる」 「情報を比較し適したものを選択する」 「対 話する」などの学びが生まれるようにした。. 見付けやすい見出しの挿入.  具体的には、プロジェクターや実物投影機、移動黒板  次に、絵本・読み物コーナーを設置した。児童が落ち. を設置するとともに、グループ学習のしやすいサイズの. 着いて読書でき、安らげる環境を目指して、背の高い書. 机と椅子などを配置し、児童の動線を確保しながらも、. 棚を背の低いものに加工し、児童の目線に合うようにし. 児童が調べたことや考えたことをすぐに発表したり検討. た。公共図書館の分類を参考にし、絵本は絵を描いた作. したりできるようにした。. 者の名前で五十音順に、読み物は文を書いた作者の名前 で五十音順に整理し、 児童たちに人気のある 「こわい話」 や「昔話」、ふるさと教育にかかる「アイヌの人々の昔 話」 「北方領土の話」 「教科書に出てくる本」などについ ては、コーナーを設置した。このことにより、児童が自 分で読みたい本を探したり、国語科の学習活動において 「同じ作者の本」 「似ているテーマの本」などを教材文 と並行して読んだり、社会科の学習等において副教材と して活用したりできるようにした。. 学習スペースの確保. ④「学び方を学ぶ」掲示の工夫  児童の探究的な学習のプロセスを身に付けさせるため に、児童の思考をイメージした図書資料の配置を行うと ともに、 「学び方を学ぶ」ことができる掲示を工夫した。  図書資料の配置については、 「図書室マップ」を作成 し、児童が目的に応じた情報選択をしやすいようにし た。また、児童の思考の流れを予想し、関連した図書の. スチール棚の撤去. - 56 -.

(6) 学校図書館の活用による授業改善 1 動機付け∼学習内容に関連し、児童の興味・関心を. 場所についても明記するなどの工夫や発展的な課題の見. 高める資料提示. つけ方についての参考資料の展示を行った。. 2 課題設定∼児童の課題設定をする際に必要な資料の.  児童が探究的な学習のプロセスを踏むことができるよ. 提供. う、 「テーマの設定」 「情報収集」 「整理・分析」 「まとめ」 などの「課題解決のステップ」や「資料活用の約束」等. 3 補完・補強∼主となる教材で省略されている情報を. を掲示し、児童が自分で資料をさがしながら学習を進め. 補強したり、学習活動で不十分だった点を補ったりす. られるようにした。. るための資料提供 4 比較∼一つの事象について複数の情報と比較する場.  児童が「学び方を学ぶ」と同時に、教員が「教え方を. の設定、資料提示. 学ぶ」体験ができるよう「基本的な学習過程と授業のポ. 5 検証∼課題解決の結果に妥当性を検討する場の設. イント」を掲示し、常に児童が主体的に探究的な学習が. 定、資料提示. できるような授業展開を意識できるようにした。. 6 発展・深化∼学習を生かし、個々の課題を発展させ. 児童が学ぶ際のガイドとなる展示. るための資料提示 7 表現∼自分の考えをまとめ伝えていく場の設定。そ の際に、優れた表現物等を参考とさせる。 8 共有∼学習の成果物や参考とした図書資料を共有す ることにより、触発され、さらに考えの深化や新たな 課題設定につながるようにする。  これらについて、学校全体での共通理解を図り、学校図 書館を活用することにより授業改善に役立てた。. 4 図書資料の活用を通した授業改善. ①第4学年理科「月と星の動き」.  「主体的・対話的で深い学び」を実現するためには、児.  理科の学習においては、自然に親しみ、理科の見方・考. 童が自分で課題を立て、その解決に向けて情報を集め、他. え方を働かせ、見通しをもって観察・実験を行うことを通. 者と話し合いながら整理して、発表するなどの学習活動に. して、自然の事象・現象についての問題を科学的に解決す. 取り組む過程が重要となる。そこで、全教職員で年間指導. るために必要な資質・能力を育んでいく。. 計画を見直し、学習を支える場として学校図書館の活用を.  具体的な授業像に学校図書館を活用する意義を見出すと. 位置付けた。また、実際に授業を行い図書資料の効果的な. 次のようなものになる。. 活用や児童の情報活用能力の育成に向けた取組を進めた。  具体的には、文部科学省初等中等教育局の平成21年度. ア 対象のイメージを明らかにすることができ、自然の. 委託事業「学力調査を活用した専門的な課題分析に関する. 事物・現象に対してどのように働きかけ、問題を解決. 調査研究」研究成果を参考に「課題設定」 「情報収集」「整. していくかの見通しをもつことができる。 (動機付け、 課題設定). 理・分析」「まとめ・表現」の各過程において、どのよう. イ 分かりやすい説明の仕方を学ぶことで、結果と考察. な図書資料の活用が考えられるかを整理し、実際の授業づ. を区別して書くことができる。(表現). くりに役立てた。. ウ 自分の観察・実験の過程や結果を参考となる図書資 料と比べてみることで、新たな観点に気付くことがで きる。(補強・補完、比較、検証、発展・深化) エ 学んだことを実際の自然現象や生活とつなげて考え ることでより深い理解となり理科の見方・考え方を養 うことができる。(共有) オ 気になる問題について、図書資料を活用して考えを 整理することで、根拠のある予想や仮説をもつことが できる。(補強・補完、発展・深化)  実際の授業においては、学習課題をうけてこれまで見た ことのある星や写真資料を基に星の明るさや色について話 し合ったり(「動機付け」・「課題設定」)、月や星の動きに. - 57 -.

(7) 3. □月の動きについて気になることや調べてみたいこと などから課題を整理し、観察計画を立てる。 ・ウェビング、図書資料の活用 □予想を立て、観察の注意点などを話し合う。. 4. ※月の動きについて観察を各自で行う。 □月の観察結果について、図書館資料などを活用し、 検証をしてから交流する。. 5. □結果について図書や映像などで確認する。 □調べたことや考えたことをまとめる。 □外部講師から、天体についての補足や観察の仕方に ついて詳しく教わる。. ・月は太陽と同じように動き、形を変えている。. ○既習事項の太陽の動きを想起するよう促す。 ○時間を追って観察したことなどに着目させる。 ・1 日 3 回 7:30・8:30・9:30 ○3~5日後に再度観察させ、複数日の観察結果を見比べ ることができるようにする。 【ア①、イ①】 (ノート・発言) ○観察結果を可視化し、 「月は東から南を通って西へ動く」 ということだけでなく、南を通るときに一番高くなると いうことなどにも着目させる。 ○太陽の動きと関連させて、天体の動きの規則性について 確認させる。 【ウ①、エ②】 (ノート・発表) ○月の動きなどのほかに、夏の第3角形・火星・木星など 見つけやすい代表的な星の話や観察のポイントなどを 話していただく。 ○その夜に見える 1 等星や惑星、主な星座などがわかるよ うに星座早見盤や、写真などを用意する。 ○比較するための条件を考えそろえるよう促す。 ○方角をチーム分けして観察できるようにする。 ○時間ごとに観察(1 日 3 回) 7:30・8:30・9:30【ウ②】 (ノート・発言) ○観察結果を可視化し、 「東・南・西と、北の空は動き方 がそれぞれ違う」ことに着目させる。 ○自分の調べた星と友達の調べた星との共通点に気付か せるために情報交換の場を工夫していく。 ○観察が十分でない児童のために、観察できる日程を確保 しながら進めていく。 【エ①】 (ノート・発表) ○学校図書館における活動の準備をする。 ○今までの学習と映像資料や図書資料などを関連付けて 予測をたてられるよう既習事項を確認する。 ○資料から、自分の予測の根拠となるものを選べるよう、 どのような資料が必要なのかを整理するよう促す。 【ア②、イ②】 (ワークシート) ○学習してきたこととの関連性は何か、使っている資料は 適切かに着目しながら聞き合うよう促す。 【エ】 (ワークシート・発表). 大 月 さゆり・佐 野 比呂己. ついての観察を通して、結果や考察を図書資料で「検証」 □月の観察方法を使って、星の観察計画を立てる。 6. 出すと次のようなものになる。. したり、十分に観察できなかったことについて確認( 「補 □星の集まりの動きについて予想する。 □観察の注意点などを話し合う。 ※星の集まりの動きについて観察を各自で行う。 (観察カード②). 強・補完」 )したりした。 7. □観察結果について、図書館資料などを活用し、検証 をしてから交流する。 ・星の集まりは、並び方は変わらないが位置が変わる。. □結果について図書や映像などで確認する。 □調べたことや考えたことをまとめる。. 8 本 時. 9. 10. □学習してきたことと関連付けながら各自の課題を考 える。 □今までの学習や生活経験などから予想し、裏づけに なる資料を考える。 □資料を比較し、適切な資料は何か自分の予想をもと に選択し、まとめていく。 □まとめたことを発表する。 □専門家に助言をしてもらい、次の観察に生かす。. ア 図書資料に書かれている考えや知識、優れた表現を 得ることができる。(補強・補完、発展・深化・表現) イ 情報を収集したり、活用したりできる。 (比較、 検証、 発展・深化) ウ 図書資料から、論理的や創造的な思考、豊かな感性 に触れることができる。または、追体験し参考にする. 第 7 時・第 8 時 指導計画. □冬の星 □冬に見られる星の明るさや色、動き方について話し 合ったり、調べたりする。 □天体の規則性について話し合う。. ことができる。(発展・深化、共有) エ 筆者のものの見方や生き方を学び、自分の生き方に. ○夏の星で観察した方法を想起し、条件に着目させる。 ○方位磁針・星座早見表・星座カードの使い方を確認する。 ○曇天が続いたときなどの直接観察を補完できるように 図書資料や映像を用意する。 【ウ②】 (ノート・発表). 生かすことができる。.  また、児童一人一人の興味・関心や学習したことによっ ~ 12. て新たに生じた課題を把握するとともに、児童の思考の流 れを予想し、適した図書資料を公共図書館の図書館司書の.  実際の授業においては、単元の開始前後から学習内容に. 助言を得ながら収集し、担任が学校司書の役割を果たしな. 関わる図書資料を展示し、学習課題についての興味・関心. がら、児童を触発し、考えの発展・深化を促すようにした。. を高め、一人一人の「課題設定」につなげた。.  その後、児童は、自分の選んだ生きものについて、知ら. 町図書館の協力を得て. なかったことを中心に調べ(「補強・補完」)、図鑑形式で「表.  理科においては、実際の事象を基に学習する授業展開を. 現」した。. 行う上で、観察・実験が困難な学習内容も少なくない。こ の場合、図書資料や視聴覚資料等を効果的に活用すること が必要であり、各種資料と観察・実験などを組み合わせる ことにより考えの深化やあらたな課題設定につながる。 ②第3学年国語科「生きもののとくちょうをしらべよう」  国語科においては、学習指導要領の改訂のポイントとし て、「読書指導の改善・充実」が示された。各学年におい て国語科の学習が読書活動に結び付くよう知識及び技能. また、公共図書館見学を行い、豊富な関連図書に触れるこ. に「読書」に関する指導事項を位置付けるとともに、 「読. とにより「もっと他の生きものについて調べたい」 「えさ. むこと」の領域では、学校図書館などを利用して様々な本. についていろいろな生きもので比べたい」 (「比較」 )など、. などから情報を得て活用する言語活動例が示され、児童の. 触発され、新たな「課題設定」につながっていった。. 読書意欲を高め、日常における読書活動につながるよう配 慮することが重要となる。また、国語科における読書の指 導は、国語科以外の学校の教育活動全体における読書の指 導との密接な連携を図っていく必要がある。国語科に閉じ ず、児童の実生活での読書や図書資料の活用を想定した開 かれた単元構成、授業展開、年間を通した計画的・継続的 な指導を担っていく。  そのためにも、児童が思う存分学校図書館を活用し、必 要な本を適切に選ぶことができるよう、本などの種類や配 置、探し方について指導することが大切になる。.  単元の最後には、既習事項を生かして(「検証」)、新た.  具体的な授業像に対して学校図書館を活用する意義を見. ないきものを新たなテーマで調べ始め、目次や索引をもと. - 58 -.

(8) 学校図書館の活用による授業改善 にテーマに合った本を自分で選択できるようになった(「発. ム、社説等を準備した。最初は個に応じた分量や内容の資. 展・深化」 ) 。. 料を提供し、その後は自分で選びながら読み進めることが できるようにした。. ③複式指導よる国語科.  第6学年は、推薦文を書くために、個人思考の場面でそ.  第5学年「新聞を読もう」. れぞれのテーマに合った図書資料から、自分の考えを補強.  第6学年「伝えたいことを推薦文にまとめよう」. する文章を探し、引用するという学習活動を行った。 また、.  複式学級の指導には、少人数のため個に応じた指導が行. 直接指導の場面では、全員で自分の考えと参考とした文章. いやすい、間接指導時に個人思考の時間を十分確保でき. が適切であるかを検証した後、個人思考に戻り、学習活動. る、異学年交流の場や機会を設定しやすいというメリット. を進めた。. がある。  国語科の授業改善に当たっては、児童に付けたい力と指 導事項を明確にし、適切な言語活動を位置付けた学習過程 を構築することが大切である。また、学習の系統性や読書 活動の充実についても留意する必要がある。  児童が教員の指示に従って、学習を進めるだけではな く、単元を通した見通しを明確にもって言語活動を進めて いくといった学習指導によって、児童の思考・判断・表現 を伴った主体的な学びを実現することができる。複式指導 における個人思考の時間を十分に確保できる、異学年の交 流により既習事項を繰り返し意識し、螺旋的・反復的な学 習活動が展開されるなどのメリットを国語科指導において も十分に生かすことが求められる。  学校図書館を活用することによって、間接指導時に児童 の目的をもった探究的な学習活動を展開できるよう、児童 の興味・関心や思考の流れ、指導事項の定着に適した学習 材(図書資料)を準備し、先に述べた授業改善のポイント を意識した展開を行うことを意識した。  実際の授業においては、第5学年は、自分自身でおすす. 5 本時の指導計画(第5学年 (1)本時の目標. じテーマを扱った複数の新聞記事を、筆者の意図と表現の. 第6学年. 4/6時). (2)本時の展開 第5学年 過程. つ か む ・ 見 通 す 考 え る ・ 確 か め る. ○指導の留意点 【】評価規準 ◆教師の支援. 学. 習. 活. 動. ○教師が書いたサンプルの新聞ス □教師が書いた複数の新聞スクラップの クラップを提示する。 サンプルを読む。. 新聞記事のひみつを探そう。そして新聞スクラップに生かそう。 ◆サンプルがどのような点に注目 してまとめられているか確かめ させる。 ○記事に偏りがでないように、様 々な分野の記事に目を向けるよ うに促す。 ◆漢字の読み方や言葉の意味を確 認する。 ◆共通点や相違点に気付けるよう 声かけを行う。. □どのような観点で記事を読めばよいか 見通しをもつ。 □黒板に貼った複数の新聞を読み比べる。 □読んだ感想、気が付いたこと、共通点、 相違点、疑問点を色別の付箋に書く。 □黒板の新聞について検討終えたら、自分 が選択した記事について検討する。. 教師の 支 援. 第6学年 学. 習. 活. 動. ○指導の留意点 【】評価規準 ◆教師の支援. 過程. つ か む ・ 見 □自分の選んだテーマに関わる文章を書き ◆以前の「書けた」経験を想起さ 通 抜く。 せる。 す □複数の本を読み比べて、必要な内容をメ ○1冊の本だけではなく、複数 考 モする。 の本を読み比べ、情報を集め え るように促す。 □それぞれが選んだテーマと、引用文が合 る っているか、他に必要な情報はないか意 ◆比較・分類・関連付けについ ては必要に応じて例示する。 確 見を出し合う。 【イ②】(ノート、交流) か 交流(検討)の視点 め ・テーマに合っているか る ・もっとよい情報はないか コラムの根拠となる文や図表を探そう。. □学習課題を把握し、学習活動を進める。 ○本時の学習の見通しをもたせ る。. ・引用の仕方は適切か ○交流の視点を明示する。 □付箋に書いた内容をまとめ、交流する。 ◆比較・分類・関連付けについて 交流の視点 は必要に応じて例示する。 ・感想 ・工夫されている点 【イ①】(付箋、発表) ・共通点、相違点について. めの「新聞スクラップ」をつくるために、新聞の書き方や 編集の仕方を直接指導で学んだ後、個人思考の場面で、同. 2/4時. 第5学年 第6学年 複数の文章を比べて読み、筆者の意図と表現の工夫や内容について見付け、自分の コラムを書くために、複数の本や文章を比較・分類・関連付けをし、根拠となる 考えをもちながら読んでいる。 文章を適切に選択することができる。. ま 読み比べると、○○などの新聞記事のひみつがわかる。 ・見出し、写真、引用する人の言葉・・・ と め ◆必要に応じて、対話を通して児 る 童の気持ちを言語化させる。 □今日学んだことを振り返る。 ・ ○次回に新聞スクラップを書く際. 振り 返る. に、どのような記述や構成する. □検討したことを受けて、複数の本や文章 ○交流を基に、コラムに書く文に を比較・分類・関連付けをし、根拠とな ついて再検討し、情報を整理す る文章を選択、引用する。 る。 ◆一つの本にこだわり過ぎない ように「この本もいいよ」とシ ンプルに勧める。. ま ○○が分かるために、複数の本を比べて読むとよい。 と □選択、引用した本や文章をどのように活 ○次回にコラムを書く際に、どの め 用するかまとめる。 ように構成するか見通しをも る たせる。 ・ □今日学んだことを振り返る。 ◆やり方がわからないときは例 振り. 工夫、内容を明らかにしながら読み比べ、違いや効果につ.  いずれにしても児童が主体的に判断して学習を進めるこ. いて発見する時間をもった。その際に、各社の新聞や関連. とができるよう、前時の振り返り、本時の見通し、学習の. する図書、同じテーマで書かれた発行日の違う記事、コラ. ガイドとなる掲示物等が重要な役割をもつ。. か見通しをもたせる。. 示する。. 返る.  また、児童の思考の流れを予想し、 「補充・補完」 「比較」 「検 討」「発展・深化」できる図書資料を準備することにより、 児童の深い学びにつながっていく。 5 おわりに  学校図書館活用促進事業の指定校としての取組も3年目 となり、以前はコンピューターでの情報検索ばかりが主で あった調べ学習にも変化が見られるようになった。児童が 自分から学校図書館に足を運び、図書室マップや見出しを 参考に、調べたい内容の本を探すようになった。また、1 冊だけではなく、関連した本を探し、より詳しく、より自 分の課題解決に必要な情報を得ようとする姿も見られる。 平成31年度(2019)全国学力・学習状況調査においても、複 数の資料を活用した問題への解答率が上昇している。  教員の授業づくりにおいても何より、教職員の意識の変. - 59 -.

(9) 大 月 さゆり・佐 野 比呂己 容が顕著である。例えば、学校図書館を活用した授業改善 においては、各担任が授業を構想していく中で、教科の 目標を実現するための効果的な図書資料の活用を考えた とき、最も大切になったのが児童理解であった。 「何を学 ぶか」 「どのように学ぶか」 「何ができるようになるか」に ついて、一人一人の姿を浮かべると、興味・関心や思考の 流れの予想と適した資料の準備、資料提示のタイミング、 試行錯誤できる環境づくりなどについて考えが及んでいっ た。また、そこから派生して教科横断的な視点での教育課 程の見直しと、見通しや振り返りを適切に位置付けた授業 改善に結び付いた。  今後は、情報活用能力の育成について、本校の児童の実 態に応じて明確にし、系統的に指導するためのカリキュラ ムの改善と、 たゆまぬ環境の更新を行いながら、 児童の「主 体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業改善を継続 していく。. 【参考文献】 静岡大学『学力向上の為の読書指導・学校図書館活用ハン ドブック』平成22年(2010)3月 鳥取県教育委員会『とっとり学校図書館活用教育推進ビ ジョン』平成28年(2016)3月 日本学校図書館学会『学校図書館を活用した学習指導実践 事例集』平成25年(2013)3月 北海道教育委員会『学校図書館活用促進事業事例集』平成 31年(2019)3月. 【附記】  本稿は大月さゆりが全面的に構想・執筆し、佐野比呂己 が校閲を加えたものである。  本稿はJSPS科研費JP19K02735の助成を受けたもので ある。. - 60 -.

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参照

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