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菅原邦生3)・板橋久雄2)・菅野茂2)

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(1)

「1本家禽学会誌,40:c〃一Jノ2,2003

常温ならびに高温環境条件下における飼料へのフィターゼ添加が ブロイラーの飼育成績とミネラルの利用性に及ぼす影響

陶暁栄l).鎌田寿彦2).竹村勇司2)・田中治夫2)

菅原邦生3)・板橋久雄2)・菅野茂2)

')東京農工大学大学│塊連合農学研究科,府中市幸町183‑8509 2)東京農工大学農学部,府中市幸町183‑8509 3)宇都宮大学農学部,宇都宮市峰町321‑8505

高温(30℃)一定の条件において,飼料への微生物出来フィターゼ添Ullがブロイラーの飼育成績およ びミネラルの利用性にどのような影響を及ぼすかについて洲くるために,トウモロコシ,人豆粕を主体 とする飼料を基礎飼料として,3水準の飼料中非フィチンリン(NPP)含量(0.20,0.40,0.60%),2水 準のフィターゼ添加条件(無添加,1,000U/kg添加),および2水準の'│亘温環境条件(20℃,30℃)を組 み合わせることにより12の処理区を設け,l区当たり5羽の22日齢のブロイラーに飼料を27日間自由 摂取させた増体量,飼料摂取量,飼料要求率,ならびにI婿'灰分含量およびリン(P),カルシウム (Ca),マグネシウム(Mg),亜鉛(Zn),fn(Cu)の排泄量,蓄積率,W"│1灰分中含量,│(Ⅱ漿中濃度を 測定した.その結果,常温下に比べて高温下で,増体量および飼料摂取量の減少がみられたが,フィター ゼ添加は影響を及ぼさなかった.フィターゼ添加は高温 ドでZnの排泄量を有意に低減し,総P,Ca, Mgの排泄量もある程陛低減した.高柵下で,いずれのミネラルの蓄積率もフィターゼ添加によって増 加した.このことは脛'けと1m漿の結果とも関連していた.尚温下で,肥育後期のブロイラーにおける飼 料へlkgあたり1,000単位のフィターゼを添加することは飼育成績を改善するには至らなかったが,常 温下と同様にミネラルのfl1用性を改善できる効果があったと考えられた.

キーワード:ブロイラー,環境温度,フィターゼ,飼育成績ミネラルド'川j性

これまでに,肥育前期のブロイラー飼料にフィターゼを 添jllすることにより飼育成績が改善され,Pの利用性が 高まり,排泄物LI‑!へのP含量の低減の効果があったこと が認められている(Simons"".,1990;Brozg/fz/"

1994;Denbowaα1.,1995;MitchellandEdwards,1996 a;Yi"(z/.,1996a;Yonemochi"""2000).

また,飼料中フィチン酸塩はカルシウム(Ca),マグネ シウム(Mg),亜鉛(Zn),fll(CL')などのミネラルと も結合し,これらの消化吸収を阻害する(Oberleas, 1973)が,飼料へのフィターゼ添加はブロイラーにおけ る P , C a , Z n お よ び C u の 蓄 積 率 を 増 加 し た (Sebastian""/.,1996a;Yi"".,1996b)と報告され ているので,フィターゼを利用する時はP以外のミネラ ルへの影響も注目する必要がある.

ところで,改良されたブロイラーの特徴は,著しい成 長速度と,それを口I能とするための飼料fl1用性にある.

それゆえ,ブロイラーの生産』胖は暑熱の影響を受けやす 緒

|||一目

植物性飼料1%〔料中に含まれるリン(P)の約3分の2は フィチン酸塩であるフィチンリンの形で存在しているの で,単胄動物においては利用性が低いため,ほとんど吸 収されずにそのまま排泄される(SimOnSej""1990).

植物性飼料原料'│」に多く存在するフィチンリンを家畜 家禽に如何に有効に利用させ,排泄物中へのP排泄量を 抑えて環境にやさしい畜産を推進するかは,とくに養鶏 養豚界において,近年の重要課題となっている.その対 策としてはフィチンリンを加水分解して無機Pに転換す

る酵素であるフィターゼを飼料に添加する方法がある 2001年7月10日受付2002年12月9日受理 連 絡 者 : 陶 暁 栄

〒183‑8509束京都府中市幸町3‑5‑8

束京農工大学農学部畜産学研究室,TelO42‑367‑

5679

(2)

J 2 日 本 家 禽 会 誌 く,肥育後期のブロイラーで,体重および飼料摂取量は 気温21℃を境にして減少し始めて28。C以上になると大 きく減少し(伊藤1991),20℃条{ノト下で飼育した場合と 比べ,30。Cでは増体量および飼料摂取量が著しく減少す る(Donkoh,1989)高温下でのミネラルの利用性につ いては,llu育後期のブロイラーにおいて,飼育温度24℃

と比べ35℃ではP,Caなどの蓄積量が減少する(Belay andTeeter,1996)との報告がある.

これらのことから,暑熱ストレスがブロイラーの生産 性 お よ び ミ ネ ラ ル の 利 川 性 に 悪 影 響 を 与 え る こ と は 明 ら で あ り , こ の よ う な 高 温 下 に お い て も 飼 料 中 へ の フ ィ ターゼ添加がブロイラーの飼育成績やPおよび他のミ ネラルの利用性に良い効果をもたらすかを確かめること は重要と考えられる.

そこで,木研究では,常温(20℃)および高温(30℃)

一定の条件下において,非フィチンリン(NPP)含量の 異なるブロイラー飼料中に微生物由来のフィターゼを添 加することにより,肥育後期(22〜50I1齢)のブロイラー の飼育成績およびミネラル(P,Ca,Mg,Zn,Cu)の利 用性にと、の程度の効果があるかについて検討を行った.

材 料 と 方 法

1.供試鶏

民間のブロイラー孵化場から孵化日に導入した雄ブロイ ラー(銘柄チャンキー)を,21日齢まで予備飼育して用い た.この│川の環境条件はブロイラーの管理手111H(伊藤,1991) にしたがって制御し,市販ブロイラー削期飼料(粗蛋白質

(CP):23%,代謝エネルギー(ME):3,200kcal/k9,総P:

0.55%以̲L,Ca:0.70%以上)と水を自由に摂取させた.

2 . 実 験 処 理 区

3水準の飼料中NPP含量(020,0.40,0.60%),2水準 のフィターゼ添加条件(無添加,1,000U/kg添加;フィ ターゼノボCT,酵素活性:2,500U/9,ノボノルディス クバイオインダストリー(株)),および2水準の恒温環 境条件(20℃,30℃)を糺lみ合わせることにより12の処 理区を設定した.

注:(フィターゼのlU:1ブィチン酸分解力単位:

37℃,p1‑15.5で0.0015モルフィチン雌ナトリウムより1 分間に1マイクロモルのリン酸を遊離させる酵素量)

3 . 飼 料

飼料はトウモロコシ,大豆粕を主体とし,P,Ca以外の 栄養素が,日本飼養標準・家禽(農林水産省農林水産技 術会議事務局,1997)の要求量に準拠するように調製し た(表l).NPP含量は3段階とし それらに応じてCa含 量を洲節した.なお,Pの甥求堂としてNPP含誠0.40%

が前掲の飼養標準に示されているので,NPPがこの量

10巻J1号(2003)

でフィターゼ無添加条件を対照として表中に示した.

4 . 実 験 手 順

予備飼育した22日齢の雄ブロイラー雛を、│z均体重が ほぼ同一になるように各処理区にそれぞれ5ノMづつ配分 し,個別にケージに収容した.各区に,3段階のNPP条 件とフィターゼ添"l」条件を変えた6橦類の供拭飼料のい ずれかを49日齢まで給与した.飼料と水は│'│山摂取と し,飼料摂取量と排泄物量を毎日測定,記録した.光線 管理は23時間照明,1時間消灯(23L:1D)とした.50

日齢ll寺に心臓穿刺により全供拭鵡から採血した後,屠殺 し,脛骨を採取した.

分析用試料として,排泄物は1週間分を集めて混合し た も の を , 血 漿 は 採 取 し た 全 血 を 遠 心 分 離 し て 得 た も の を,|│幣骨は左側脛骨を105℃で24時間乾燥した後600℃

で611寺間灰化したものを,それぞれ用いた.排泄物,

血漿および脛骨灰分中のCa,Mg,ZnおよびCuは 原子吸光法(HITACHIZ‑8100)を,また,Pは比色法 (SHIMADZUUV‑1200)を用いて測定した.

なお,環境制祢ll室の関係で20℃と30℃の だ験は日を 改めて実施した.

5 . 指 標

剛育成續の指標として,増休量,飼料摂llIII1:および飼 料要求率を算出し,ミネラルの'1用性の指標には脛骨灰 分含量,各ミネラルの排泄量と蓄積率(=(摂取量‑排泄 量)/摂取量×100),および各ミネラルの脛骨灰分中含量 ならびに血漿巾鵬度を用いた.

6 . 統 計 分 析

飼料中NPP条件とフィターゼ添加条件および環境温 度を嬰因とした3元配置分散分析を行ったのち,最小有 意差法により各[災囚間の有意差検定を行った.また,常 温│マおよび高侃│マにおける、実験開始時の供拭鶏の体重 (22日齢)の平均値が異なっていたため,統計分析を行 う│際に,増体量飼料摂取量およびミネラルの排泄物中 含量は22日齢の体重に基づいた修正値(数lll'i/22日齢の 体重×100)を用いた.

虫 士 E 己

川口

l . 飼 育 成 續

各処理区毎の増体量,飼料摂取量および飼料要求率と それらの3元配置分散分析結果を表2に示した.

増体呈において,飼料中NPP条件と環境柵度との間 の 交 互 作 用 が み ら れ た . 増 体 量 の 常 温 に 対 す る 高 温 で の 低下割合は低NPP(L),中NPP(C),高NPP(H)の 各条件下でそれぞれ,31.4%,49.0%,37.0%であり,交 II:作用についての分析の結果,l'iヤ体里は常ilnll、、に比べて 高州下で減少し,とくに中NPP条件でそのルⅢ少度合が

(3)

陶ら:高温下での鶏へのフィターゼ給与 表 l . 供 試 飼 料 の 細 戊

Tablel.Percentagecompositionorexperimentaldiet

1 q ピノwノ

処理区(Treatment)

低 P 対 照 高 P LowphosphorusControl')Highphosphorus 飼 料 成 分 Dietlngredients

L‑0,L‑1000C‑0,C‑1000HO,H‑lOOO 二極混合飼料2)

大豆粕3)

魚粉

コ ー ン ス タ ー チ 粉 末 油 脂 食 塩 CaCO3 Ca:,(POI)2

ミネラル混合剤')

ビタミン混合剤5)

D L − メ チ オ ニ ン

代謝エネルギー(kcal/kg) 粗蛋ILI質(%)

非フィチンリン(%)

総リン(%)

カルシウム(%)

11 1

L ′ o r n a n q n s n l n e a l

Sovbeanmeal

病 ■ 1 1

h l s n I n e a l

Comstarch Animalfat

戸 1 」

bal[

Calciumcarbonate Dicalciumphosphate Mineralmixture Vitaminmixture DL−Methionine

M E r、p

警 人

Non‑phytatephosphol‑us;NPP Totalphosphorus

Calcium

001250200002006 0091958022302245 ■︒︒B日日日日︒︒■︵叩〃白日日日︒ 6225100000038000

5211 5211 6223200100038000 0095656022302468.・・....︒︲・・2︲・・︲ 001140590002004 5211 6221300200038001

■■■■■■●●■●■︵叩〃/﹈■■■■

0099354122302681 001120880002002

')この飼料に含まれるPの含呈は日本飼養標準・家禽(1997)に基づいた.

ThistreatmentcontainsthephosphoruscontentbasedontheJanpaneseFeedingStandardforPoultry (1997).

2)二種混合飼料=98%トウモロコシ+2%魚粉,Com+fish=98%com+2%fishmea1.

3)粗蛋白質含量:50.7%,Crudeproteinofcontent:50.7%.

')ミネラル混合剤組成(mg/kg飼料):Itcontains2%Fe,0.2%Cu,1.4%Mn,1.0%ZnandO.001%I.

5)ビタミン混合斉ll組成(g/kg飼料):ItcontainsVitaminA6750001U,VitaminD3500001U,VitaminE25001U, VitaminK3125mg,thiamine500mg,riboHavinl375mg,pyridoxal775mg,VitaminB]22.3mg,choline l20000mg,folicacidl38mg,andbiotin38mgperkg.

著しいことが認められた.

飼料摂取量には環境温度の主効果がみられ,常温下に 対して高温下では相対的に31.5%の減少を示した.

飼料要求率において,飼料中NPP条件と環境温度との 間の交互作用がみられた.飼料要求率の常温に対する高 侃での増加割合は低NPP,巾NPP,高NPPの各条件下で それぞれ4.7%,30.7%,11.5%であり,交互作用について の分析の結果,飼料要求率は常温下に比べて高温下で増 加し,とくに中NPP条件でその上昇度合が著しかった.

いずれの飼育成績の指標においてもフィターゼ添加は 両温度条件下で影響を及ぼさなかった.

以上のことから,飼育成績の各指標に対しては環境温 度の影響が著しく,一部に飼料中NPP条件の影響もみ

られたが,フィターゼの効果は確認できなかった 2.ミネラルの利用性

l)ミネラルの排泄量(表3)

総Pの排泄量において,3因子の交互作用がみられ,

高 N P P 条 件 の 高 温 下 で は , フ ィ タ ー ゼ 添 加 に よ り 19.7%の有意な減少を示した.

Caの撫世量において,3因子の交互作用がみられ,高NPP 条件の常温下では,フィターゼ添加により増加した.

Mgの排洲呈において,飼料中NPP条件と環境温度 との2因子交互作用がみられ,常温に対する高温での減 少割合は低NPP,中NPP,高NPPの各条件下でそれ ぞれ45.3%,574%,534%であり,高温下のとくに中・

高NPP条件でその減少程度が大きかった.

Znの排泄量についてみると,主効果はフィターゼ添 加条イノ│:に,交互作用は飼料中NPP条件と環境温腱との 2因子間にみられた.Znの排泄量はフィターゼ無添加で は139(mg/day)であったものが,添加によって12.1

(4)

LI本家禽会誌40巻J1号(2003)

表 2 . フ ィ タ ー ゼ 添 加 が ブ ロ イ ラ ー の 増 体 量 , 飼 料 槙 Table2.TheeffectoIphytasGsupplementationonbodywcightgain, J4

増 体 量 Bodyweightgain 処理区(Treatment)

環境温度(Environmentaltomperaturf

フィターゼ添加水準(Phytaselevel) 0 1000

76.2±9.0') 81.0±11.7 78.8±18.9

2︑ノ︑J︑j49

㈹73

(7.05士0.

(7.48±0

(7.28±1

011

十一十一土

877617 787くくく

︑J1ノ︑︺

552702

L C H

113 915

048887 866

士士十一

環境淵度(Environmentaltemperature)

フィターゼ添加水準(Phytaseievel) 0 1000

jjj 916428 010

くくく 444 218708

+|士士

584534 224

+|士士

(5.39±().42)

(3.97±0.91) (4.60±0.93)

636 564

LCH

士十一十一

946 687434 609 669

要 因

Sourceofvariation

A(NPP含量Non‑phytatePcontent) B(フィターゼ添加水準Phytaselevel) C(環境棡度Environmentaltemperature A × B

A × C B × C A × B × C

lSS*SSSNN*N*NN

L:0.20%のNPPを含む飼料;C:0.40%のNPPを含む飼料;H:0.60%のNPPを含む飼料

L:thedietofO.20%Non‑phytateP;C:thedietofO.40%Non‑phytateP;H:thedietof0.60%Non‑phytateP 平均値±標準偏差,n=5.Eachvalueindicatesthemean±SD

1)増休最の絶対値(theabsolutevalueofBodyweightgain)(g/day)

2)()の中の数値(%)は増休量/22日齢の体重×100として計算したもので,統計分析のために用いた.

ThevalueswithinparenthesesarecxpressedasBodyweightgain(9)/Bodyweight(22d)(9)×lOOand 3)飼料摂取量の絶対値(theabsolutevalueofFeedintake)(g/day)

4)()の中の数値(%)は飼料摂取量/22日齢の体重×100として計算したもので,統計分析のためにⅢいた ThevalueswithinparenthesGsareexpressedasFeedintake(9)/Bodyweight(22d)(9)×lOOandareused

*:P<0.05;**:P<0.01;NS:有意差なしNotsignincantat5%level.

高NPP条件で著しかった.

2)ミネラルの蓄積率(表4)

Pの蓄積率において,飼料1‑│]NPP条件およびフィ ターゼ添加条件の主効果がみられた.各NPP条件間の 札I対関係で比べると,低NPP条件では巾・高NPP条件 に対して20.6%と275%の増ノjllとなった.一方,フィ

ターゼ無添加では520%であったものが,添加で57.7%

となり,相対的にはl1.0%の増加を示した.

Caの蓄積率については,主効果は環境伽腱に,交互作 川は飼料中NPP条イノ│:とフィターゼ添加条件との2因子 (mg/day)となり,相対的には12.9%減少した.また,

常温1、 に比べて高温下で減少し,その減少割合は低 NPP,中NPP,高NPPの各条件下でそれぞれ47.0%, 58.7%,44.4%であり,中NPP条件で著しかった.

CLlの排泄量において主効果は環境温度に,交互作用 は飼料L│'NPP条件とフィターゼ添加条件との2因子間 にみられた.Cuの排泄量は常温下に比べて高温下で相 対的にll.7%減少した.また,フィターゼ無添加に比べ て添jjllで減少し,その減少割合は低NPP,中NPP,高 NPPの各条件下でそれぞれ9.1%,5.9%,28.6%であり,

(5)

陶ら:高温下での鶏へのフィターゼ給与 取量および飼料要求率に及ぼす影響(22〜50日齢)

feedintakeandfeedconversionratioinbroilerchikens(Davs22to50)

J5

飼料要求率(g:g)

Feedconverslonratlo 飼 料 摂 取 量

Feedintake

20℃

0 1000 0 1000

178.0±16.73 170.0±15.0 168.3±22.6

(16.50=t1.39)4) (15.73±0.58) (15.65±1.53)

011

+|+|+

150143

︑j︑jj

886648 000

士十一士05︲4

112

ワ︼ワ﹈ワ﹈

856 011111

+|士士

468 905687 111 677111 1くく 000

士十一十一

419311 069112 888111 222

30℃

1000 1000

0 (

101 000 011

+|+|+

273953

35±0.62)

72±1.19) 80±1.02)

205 176

+|士士

258 jjjO08 826 000

士十一十一

156484 000

士十一十一

428274 222

000 717111

+|+|+

179 334101 111 329200 111 428182 101111 くく 222 943131

統 計 分 析 結 果 StatisticalAnalysis

SS*SSSS NN*NNNN SS*SSS NN*N*NN

areusedforstatisticalanalvsis

forstatisticalanalvsis

間にみられた常温下に対して高温下で#│ご│対的に9.6%

減少した.また,低NPP条件ではフィターゼ無添加で 68.1%であったものが,添加で79.4%となり,相対的に

は16.6%増加した.

Mgの蓄積率において,3因子全ての主効果がみられ,

全平均値の相対関係で比べると,低NPP条件より高 NPP条件で14.6%の減少,フィターゼ無添加に比べて 添加によって13.0%の増加,常温下に比べて高温下で 18.6%の減少を示した.

Znの蓄積率において,フィターゼ添加条件の主効果の

みがみられ,フィターゼ無添加では27.6%であったもの が,添加で37.6%となり,相対的には368%増加した.

C u の 蓄 積 率 に お い て , フ ィ タ ー ゼ 添 加 条 件 お よ び 環 境温度の主効果がみられ,全平均値の相対関係で比べる と,フィターゼ無添加に比べて添加によって227%増加 し,常温下より高温下で38.3%減少した

3)脛骨灰分含量および脛骨灰分中ミネラル含量(表5)

脛 骨 灰 分 含 量 に つ い て み る と , 飼 料 中 N P P 条 件 と フィターゼ添加条件の交互作用がみられ,低NPP条件 ではフィターゼ無添加に比べて添加によって増加した.

(6)

日 本 家 禽 会 誌 4 ( ) 巻 11号(2003

'6

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(7)

陶ら:高温下での鶏へのフィターゼ給与 17 のc、!‐

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日 本 家 禽 会 誌 10巻J1号(2003)

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(9)

陶 ら : 高 温 下 で の 鶏 へ の フ ィ タ ー ゼ 給 与 J 9 P の 脛 骨 灰 分 中 含 量 に お い て , 3 因 子 の 交 互 作 用 が み 比 べ て 高 温 下 で は , 低 N P P 条 件 で 増 加 し た が , 高 N P P ら れ , 低 N P P 条 件 の 常 温 下 で は フ ィ タ ー ゼ 添 加 に よ っ 条 件 で 減 少 し た .

て 有 意 な 増 加 を 示 し た . 4 ) 血 漿 中 ミ ネ ラ ル 濃 度 ( 表 6 )

C a の 脛 骨 灰 分 中 含 量 に つ い て み る と , フ ィ タ ー ゼ 添 P の 血 漿 中 濃 度 に つ い て み る と , 主 効 果 は 環 境 温 度 に , 加 条 件 と 環 境 温 度 の 交 互 作 用 が み ら れ , 高 温 下 で は ブ イ 交 互 作 用 は 飼 料 中 N P P 条 件 と フ ィ タ ー ゼ 添 加 条 件 と の タ ー ゼ 添 加 に よ っ て 増 加 し た . 2 因 子 間 に み ら れ た . 常 温 下 に 比 べ て 高 温 下 で 上 昇 す る Mgの脛骨灰分中含量についてみると,2因子の交互とともに,低NPP条件ではフィターゼ添加によって血 作用が飼料中NPP条件と環境温度,ならびにフィター漿中P濃度が上昇した.CaのⅢl漿中濃度において,3因 ゼ 添 加 条 件 と 環 境 温 度 の 間 で み ら れ , 常 温 下 に 比 べ て 高 子 間 の 交 互 作 用 が み ら れ , 低 N P P 条 件 の 高 温 下 で は 温下での中・高NPP条件で減少するとともに,常温下フィターゼ添加によって上昇した.Mgの血漿中濃度に で は フ ィ タ ー ゼ 添 加 に よ っ て 増 加 し た . お い て , 3 因 子 間 の 交 互 作 用 が み ら れ , 低 N P P 条 件 の 常 Znの脛骨灰分中含量において,交互作用は飼料中温 ドではフィターゼ添加によって上昇した.Znの血漿中 NPP条件と環境温度との2因子間にみられ,常温下に濃度において,3因子間の交互作用がみられ,高NPP条

表6.フィターゼ添加がブロイラーの血漿中P,Ca,Mg,Znの濃度に及ぼす影響(50日齢)

Table6TheeffectofphytasesupplementationontheplasmaconcentrationofP,Ca,MgandZninbroilel chikens(Davs50)

P Ca M g Zn

mgoflOOmj mgoflOOmj mgoflOOm/ p p m

処理区(Treatment) 環 境 温 度

(Environmentaltemperature) 20℃

フィターゼ添加水準

(Phvtaselevel) (1 1000 0 1 0 0 0 0 1 0 0 0 0 1 0 0 0

083 453

士十一士5︐.2

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士十一士

971 胴72

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943 544 335 000

士十一十一

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士十一十一

567 139 222

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942 697

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士士十一

607 211

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10

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環 境 温 度

(Environmentaltemperature) 30℃

フ ィ タ ー ゼ 添 加 水 準

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821 488

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士十一十一

374 413

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士十一十一

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000

士十一十一

273 212 758 201

士十一十一

771 624 145 000

士十一十一

742 112 445 170

統 計 分 析 結 果 StatisticalAnalvsis 要 因

Sourceofvariation

A(NPP含量Non.phytatePcontent) B(フィターゼ添加水準Phytaselevel) C(環境温度Enviro'1'nentaltemperature)

AxB AXC BxC AxBxC

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* *

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* *

N S N S

* *

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平均値±標準偏差,n=5.Eachvalueindicatesthemean士SD.

*:P<O.05;**:P<0.01;NS:有意差なしNotsigniflcantat5%level

(10)

J 1 0 1 1 本 家 禽 会 誌 件の常温下ではフィターゼ添加によって上昇した.

考 察

常温下に比べ高温下で増体呈と飼料摂取量が低│、、した ことは,発育時1 1と環境温度がほぼ類似している実験で の結果(Donkoh,1989)と同様であったこの報告には 飼料中のNPP含量が示されていないが,本研究の!│' NPP条件に近いと考えると,増体量と飼料摂取量の常温 に対する低下度合が本研究ではそれぞれ490%,35.8%

であり,Donkohの21.6%,12.9%より大きくなってい た.これは実1強│)'1始時の休電がDonkohが用いたもので は6419であるのに対して,本研究では1,0169と大きく 高温の影響を受けやすいことが原因であったと考えられ た.両温度条件下で飼育成績に対するフィターゼの添力'1 効果が認められなかった.飼料要求率についてフィター ゼによる影響がみられなかったことは,以前の常温での 報告(DenbowaaJ"1995;SohailandRoland,1999) と一致したが,常温下の増体量,飼料摂取量においても フィターゼの影響がみられなかったことは肥育前期の鶏 を用いて行われた結果(SimonscI(zI.,1990;Broz"

".,1994;Denbowaα/.,1995;MitchellandEdwards, 1996a,1996b)及び6週齢での結果(SohailandRoland, 1999)とは異なっていた.違いの一因としては加齢に伴い,

鶏 の 飼 料 中 の フ ィ チ ン リ ン を 利 用 す る 効 率 が 高 く な る (Sebastiang"/.,1998)ためと思われたが,高温下でのllu 育後期のブロイラーの生産成績に対するフィターゼの添加 効果についてはさらに検討の余地があると考えられた.

総P,Mg,ZnおよびCLlの排泄牡は高温下で低下し たが,これは高温 ドでの飼料摂取量の減少によるものと 考えられた.Caでは高NPP条件のみ,高温下より常温 下で排泄量の増川1が有意であったが,絶対値の差は大き なものではないと考えられた.

高温下でのフィターゼ添加は常hlul卜.と│司様にZnの排 泄量を低減し,総P,Ca,Mgでは有意な排泄量の減少 に 至 ら な か っ た が , 平 均 値 で は 無 添 加 に 対 し て そ れ ぞ れ 一割程度低下した.これらのことから,肥育後期のブロ イラーにおける飼料への1,000単位のフィターゼ添加は 環境へのZnの負荷を軽減でき,総P,Ca,Mgについて

も若干軽減できるのではないかと考えられた.

常温下に対し,高温下でPとZnの蓄積率は減少しな かったがCa,Mg,Cuでは減少した.BelayandTeeter (1996)によると,4〜7週齢の問,高加I(35℃)で飼育し たブロイラーは'N1.iH(24℃)のものと比岐し,P,Ca, Mg,Zn,Cuの蓄積量がそれぞれ│:Ⅱ対的に,41.3%, 38.9%,55.6%,600%,45.5%減少していた.この原因 は,1)飼料摂取量の減少に伴うミネラル摂取量の減少,

10巻J1号(2003

2)ミネラルの吸収の低下により洲化管からのミネラル の吸収量の減少,としている.本研究ではCa,Mg,Cu の蓄積率が常温に対して,それぞれ相対的に,11.5%, 16.9%,33.2%減少しており,BelayandTeetel‑(1996) での程度まで至らなかった.これは高温条件の30℃と 35℃の違いにもよると考えられた.

い ず れ の ミ ネ ラ ル に 対 し て も フ ィ タ ー ゼ 添 加 に よ っ て 蓄積率が増加したので,これを高温条件ドだけで見てみ ると,フィターゼ添加はP,Mg,Zn,Cu,低NPP条件の Caの蓄積率をそれぞれ,1割以̲上改善した.P,Ca,Zn, Cuの蓄積率がフィターゼ添〃llによって改善されたこと

は,常淵下でのll巴育前期のブロイラーでのフィターゼ添 加がP,Caの蓄積率を上昇した結果(RobersonandEd‑

wards,1994;Simons"".,1990;Sebastian"".,1996 a,1996b;Yonemochi"".,2001;Yi"".,1996a,1996 b)と同様であった.フィターゼ派ノノllによる蓄積率のl界 はミネラルの排11壜を低減したことを示しており,尚温 下でもフィターゼ添加によって,P,Ca,Mgなどのミネ ラ ル が フ ィ チ ン 酸 塩 か ら 解 離 さ れ , ブ ロ イ ラ ー に 効 率 的 に利用され,蓄積率が改善されたと考えられた.すなわ ち,フィターゼは高温下でも効果があると考えられた.

一方,常州卜→でフィターゼを川いないときのCaの筈 積率は72.4%であったのが高温│、.の同条件では64.1%と な り , 低 下 し た が , こ れ に フ ィ タ ー ゼ を 添 加 し た 場 合 の 蓄積率は69.7%であったので,今回のフィターゼ添加は 高温によるミネラルの蓄積率低トーを完全には回復できな いと考えられた.このことからも,高温下でのフィター ゼ添加条件について,検討の余地があると考えられた.

なお,本研究で常温条件に限ってみれば,P,Ca,Zn の蓄積率がフィターゼ添加によってそれぞれ84%,

11.0%,41.2%上昇した程度は,肥育前期における添加 がそれぞれ12.5%,12.2%,62.3%̲│二昇したとの州告 (Sebastian"".,1996a)よりやや低かったことはノjll齢 による要因もあると考えられた.

高温卜.でフィターゼ添加によって脛骨灰分含量,脛骨 灰分中ミネラル含量および│{l1漿中ミネラル濃度において いくらかの|甚昇がみられたことは常温下での肥育前川に 関する報告(MitchellandEdwards,1996a.,1996b;

Qianaα1.,1996;Sebastianαα/.,1996a,1996b;Yiel fzZ.,1996a;Yonemochi"u/,,2000)と一致した.高温 下 で 肥 育 後 期 に お い て の フ ィ タ ー ゼ 添 加 は ミ ネ ラ ル の 脛 骨への石灰化をある程度改善できたと考えられた.フィ

ターゼ添"Ⅱ│メ〈の腱骨と│Ⅲ漿の結泉からも鶏がフィチン腋 塩から解離されたミネラルを利川したと考えられた.

飼 料 中 N P P 条 件 に つ い て 見 て み る と , 高 温 下 で の フ ィ タ ー ゼ 添 加 に よ っ て , 総 P の 排 泄 量 に お い て は 高

(11)

陶ら:高温下での鶏 NPP条件下で影響があったが,Caの蓄積率においては 低NPP条件下で効果があり,一致した傾向が見い出せ なかった.また,飼育成績や脛骨灰分含量および1m漿中 P,Ca濃度においても一致した関係が見られなかったこ とから,高温下でフィターゼを添加する場合の飼料中 NPP含量を検討する必要があると考えられた.

以上,高温下での飼料への1,000単位のフィターゼ添 加は肥育後期のブロイラーの飼育成績を改善できなかっ たが,ミネラルイl1用性をある範│外│で改善したことから,

肥育後期のブロイラーにとっては厳しい高温環境下での ミネラルの利用性に対するフィターゼ添加効果を実証で きたと考えられる.

引 用 文 献

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(12)

112 日 本 家 禽 会 誌 4 0 巻 J 1 号 ( 2 0 0 3 )

EffectsofPhytaseSupplementation tsofPhytaseSupplementationonPerformanceandMineral

UtilizationofBroilerChickensundertheNormaland

HighEnvironmentalTbmperature

XiaorongTao'),ToshihikoKamada2),YujiTakemura2),Haruo Tanaka2),KunioSugahara3),Hisaoltabasi2)andShigeruSugano2)

')UnitedGradLlateSchoolofAgricLllturalScience,TokyoUniversityofAgricultureandTechnol‑

ogy,Tokyol83‑8509

2)FacultyofAgriculture,TokyoUniversityofAgricultureandTechnology,Tokyol83‑8509 3)FacultyofAgriculture,UtsunomiyaUniversity,Tochigi321‑8505

A27‑dayfeedingtrialduringfatteningperiodusing60malebroilerchickenswas conductedtostudytheeffectsofmicro‑phytasesupplementationonperformanceand mineralutilizationunderthehighconstantenvironmentaltemperature.Relative retentionofmineral(P,Ca,Mg,Zn,Cu),mineralcontentintibiaash,plasmaandexcreta weremeasuredasmineralutilizationindicators・Theexperimentaldesignwascom‑

pletelyrandomizedwitha3×2×2factorialarrangementoftreatments.Thevariables includeddietarynon‑phytatephosphoruslevels(0.20%,0.40%,0.60%),phytase supplementationlevels(OandlOOOunits/kg)andtheconstantenvironmentaltemper‑

aturelevels(20℃and30℃).Feedandwaterwereprovided""6"況沈throughoutthe feedingtrial.

Bodyweightgainandfeedintakeunderthehighenvironmentaltemperaturewere lessthanthoseinthenormalenvironmentaltemperature.Phytasesupplementation hadnoeffectongrowthperformance・Phytasesupplementationincreasedrelative retentionofminerals,decreasedexcretacontentoftotalP,Ca,Mg,Zn・Theresults showthatphytasesupplementationunderthehighenvironmentaltemperatureim‑

provedmineralutilizationofbroilerdul‑ingfatteningperiod.

(cノヒz""esePozJZ"yScjg7zcg,40:e〃‑JZ2,2003) Keywords:Broiler,Environmentaltemperature,Phytase,Performance,Mineralutili‑

zation

参照

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