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父親の育児・家事参加と母親の育児ストレ ス・抑うつとの関連

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Academic year: 2021

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育児2

都市型子育て支援の現状と課題

−子育て支援提供者・利用者へのインタ ビュー調査より−

三木 祐子1、梶原 祥子2、織田 正昭3

1東京有明医療大学 看護学部看護学科、

2帝京大学 医療技術学部看護学科、

3福島学院大学 福祉学部福祉心理学科

P2-015

【目的】

近年、都市部の核家族化や住居の積層化等に伴い、親の子 育て不安が大きいと指摘されている。

本研究では子育て支援の提供者・利用者からみた親の子育 ての実際や問題点、住環境や地域特性との関連性を明らか にし、今後の大学教員による出張型子育て支援の可能性を 探った

【方法】

東京都23区の複数地域において、子育て支援提供者(専門 家)と利用者(母親)を対象に半構成的面接を行い、都市型 の子育てや支援に特化した内容に注目し、質的帰納的に分 析した。本研究は、研究者の所属大学の倫理審査委員会の 承認を受けた。

【結果】

1.対象者の概要

本研究における子育て支援提供者は、長年、親子に直接子 育て支援を行っている小児科医師・行政保健師・開業保健 師・企業保健師・社会福祉士・地域子育てサロン運営者

(もと保育士)・幼稚園教諭/保育士養成機関の教員(もと幼 稚園園長等)、一方、子育て支援利用者は、専業主婦、有 職母親であった。

2.子育て支援者からみた親の子育てや支援サービスの活 用 都内では、親(特に母親)の有職率が高く、高学歴や 教育熱心さの背景より「自分のスキルを子育てサロンで反 映し自己実現したい・親子で楽しみたい」、「ワーキングス ペースを使用したい」希望者が多い。また有名小中学校の 受験地域では、「子どもの習い事や塾通いのための支援サー ビスの需要が高い」が、一方、「塾通いしない小学生の居場 所がない」「相談やサービスの窓口に来所した)親自身が 何に困っているのか説明できない」ことを問題視している。

住環境では高級、またはタワーマンションが急増する中、

「セキュリティに守られている環境である」「外出なしでも インターネットや宅配で日受生活用品が得られる」ことよ り、母子の孤立化を促進する物理的要因も明らかとなった。

3.子育て支援利用者からみた親の子育てや支援サービス の活用 マンション建設や子どもの教育環境目的の転入者 が多い地域では、特に乳幼児とその親対象の支援サービス が急増するも、母親の子育てに関する精神的ストレスは依 然多く、「親に寄り添ったプログラムや人材が少ない」と支 援内容や運営に不満を感じる声も聞かれた。

【考察】

本研究では、都市型の乳幼児対象の子育て支援の現状や課 題を示唆した。近年、情報入手が容易、かつ情報量が豊富 な中、利用者は支援の質に着目する傾向にあり、今後親の 気持ちに寄り添う具体的支援内容の検討が必要と思われた。

父親の育児・家事参加と母親の育児ストレ ス・抑うつとの関連

弓気田 美香、高橋 泉

湘南医療大学 保健医療学部看護学科

P2-016

【目的】

育児には父親の協力が欠かせない。しかし父親もどのよう に育児・家事に参加すれば良いのかわからないことが多い。

本研究では父親の育児・家事への参加と母親の育児ストレ スや抑うつといった精神状態に与える影響を明らかにし、

どのような協力をすることにより母親の育児ストレスや抑 うつが軽減するのかを明らかにすることを目的とした。

【方法】

小児科クリニックに来院した0 〜 5歳までの健康な子ども を持つ母親196名を対象とした自記式質問紙調査を行った。

質問紙は属性、父親の育児・家事参加頻度、育児ストレス の尺度にはPSI育児ストレスインデックス(78項目、「親の側 面」8下位尺度「子どもの側面」7下位尺度)を使用した。抑う つ尺度にはQIDS-J(16項目、睡眠、食欲/体重、精神運動 状態から評価)を使用した。倫理的配慮として、東京医科 歯科大学医学部倫理審査委員会の承認を得た上で、口頭及 び文章で研究の目的や意義などを説明し同意が得られた方 に質問紙を配布した。分析にはSPSS23、Amos23を使用し、

相関、共分散構造分析を行い有意水準を5%とした。

【結果】

平均年齢は母親が34.2(±4.6)歳、父親が35.6(±5.1)歳、子 どもが30.1(21.7)ヶ月であった。PSI総点の平均値は181.7

(±33.6)で、QIDS-Jでの抑うつ重症度は、重症〜中等度 が8%、軽度が27%、正常が65%であった。父親の育児参 加頻度は「遊び相手」「オムツ交換」が多かった。父親の育 児参加とPSI下位尺度「夫との関係」との関連は「食事の世 話」(r=−.44)「オムツ交換」(r=−.40)「ぐずった時になだ める」(r=−.46)で、有意な負の相関が認められた。共分散 構造分析の結果、父親の育児参加からPSI「夫との関係」へ の係数が−.42であり、「夫との関係」から「親の側面」への係 数は.68、さらに「親の側面」から「抑うつ」への係数は.50で あり、すべてにおいて有意な推定値が得られた。適合度指 標はGFI=.993, AGFI=.92, CFI=1.000, RMSEA=.000であり、

十分な適合を示した。

【考察】

0 〜 5歳の子どもを持つ母親の35%に軽度〜重度の抑うつ 症状がある可能性が示唆された。父親の育児参加は母親の

「夫との関係」ストレスを軽減させ、「親の側面」でのストレ スや抑うつ症状を改善する可能性が示された。また父親の 育児参加は「食事」や「オムツ交換」「ぐずった時になだめる」

が効果的である可能性が示唆された。

本研究は「やずや食と健康研究所助成金」を受け実施した。

The 64th Annual Meeting of the Japanese Society of Child Health 219

一般演題・ポスター7

1日㊏

Presented by Medical*Online

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