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「クル マ 社 会 」 の 論 理 と環 境 政 策

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〈研 究 ノ ー ト〉

「クル マ 社 会 」 の 論 理 と環 境 政 策

「クル マ社 会」 の定 着化 と自動 車公 害 防止 政策 を 中心 に して

清 水 嘉 治

1.公 害 の 多 様 性 を ど う考 え る か

2.1960年 代 の 成 長 中 心 主 義 と 公 害 ・環 境 問 題

3.1970年 代 の 「安 定 成 長 」 政 策 の 論 理 と公 害 ・環 境 問 題 4・1980年 代 の 日 米 自 動 車摩 擦 の 論 理 と 自 動 ・車 公 害 問 題

5.「 クル マ 社 会 」 の メ リ ヅ ト と デ メ リ ッ ト (1)ク ル マ 公 害 は 深 刻 で あ る か

ク ル マ の 普 及 率 は 増 大 す る (3)な ぜ 「クル マ 社 会 」 は 定 着 し た か (4)「 クル マ 社 会 」 と都 市 問 題

ク ル マ の 生 産 が 欲 望 を 作 る

「ク ル マ 社 会 」 と雇 用 問 題

(7>rク ル マ 社 会 」 と公 害 ・環 境 問 題 (8)ク ル マ と交 通 事 故

6.横 浜 市 自動 車 公 害 防 止 計 画 を 考}る

1.公 害 の 多様 性 を ど う考 え る か

私 達 は,最 近 都市 にお け る 自動 車公 害 激増 の中で,自 動 車公 害 を どの よ うに な くす か とい う歴 史 的 課題 に直面 してい る。 それ は生 易 しい こ とで は な い。 現代 社会 が クル マ社会 に組 み込 まれ て い る ことを た えず 認識 しなが ら クル マ社 会 のデ メ リッ トで あ る 自動 車公 害 の対 策 を総合 的 に立 て てい か な けれ ぽ な らない。 この問題 は,あ る意 味 で,体 制 を こえた 問題 で あ る と 同時 に,体 制 内 での最 適 な 自動 車公 害 対策 の政 策 手段 の選 択 の 問題 で もあ る。 した が ってそれ は,個 別 自動 車 公害 対 策 に限定 して そ の問題 を 解 くこ

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32商 経 論 叢 第23巻 第4号 (7z)

とを不 可能 に してい る。 環 境 保全 と環 境 創 造 の課 題 は,自 動 車 公害 対 策 を 通 じて解 決 しなけれ ぽ な らない と同時 に,そ れ を こえた 環境 全 般 の 改善 の 問題意 識 を もって対処 しな け れ ぽな らない 。

横 浜 地域 政 策 の一環 としての 自動 車公 害 対 策 を政 策 科学 的に展 開す るに あ た っ て,日 本全 体 の環 境政 策 の 問題 意識 を もった 自動 車公害 対策 の あ り 方 を示 さなけ れ ばな らない 。

最近,各 自治 体 は地 域 政 策 の創造 的発 展 を 目指 す よ うにな った。 公 害 対 策 の基 本 問題 は発 生 源対 策 に あ る こ とはい うまで もない 。 本 来行 政 当局 は, 公 害 ・環 境破 壊 につ い て の実 態 の原 因を 科学 的 に 調査 し,そ の結果 を 地域

住 民 に公 表 し,具 体 的対 策 を立 て,問 題 解決 の ため に 実行 しな けれ ぽ な ら ない。 この10年 のあ い だ,主 要 な 自治体 で は,こ うした 視 点 か ら公 害 対策 を実 践 して きた。 に もか かわ らず,近 年 大 都市 圏 を 中心 に,窒 素 酸化 物 に よ る大気 汚染,閉 鎖 性 水域 に お け る水質 汚 濁や 交 通 騒 音が む しろ激 増 して い る。 ここに問 題 が あ る。

昭和62年 度版 の 『環 境 白書』 はr環 境 汚染 の発 生源,発 生形 態」 につ い て こ うい ってい る。 「経 済 のサ ー ビス化,ソ フ ト化 が 進展 し,国 民 の多 く が 都市 的環 境 と都 市 的生 活様 式 の中で 生 活す る よ うにな った こ とに伴 い, 工 場3事 業 場 に起 因す る もの の ほか,自 動 車 な どの 移動 発 生源 や,生 活排

水,生 活1音 等 家庭 生活 に起 因す る もの の ウ ェイ トが大 き くな ってい る。

また,先 端 技術 の進展,消 費 の多様 化 等 に伴 いf排 出 口だ けで な く生産, 流 通,使 用 廃棄 の各過 程 で 環 境 汚染 を 生 じ させ ない よ うにす る こ とが重 要

とな ってお り,環 境基 準 が 設定 され てい る汚 染 物質 以 外 に も環 境保全 上 監 視 すべ き物 質が 増 大 しつ つ あ る」(同 書1ペ ージ)と 。

こ こでわ か る こ とは,従 来 の成 長 至上 主 義時 代 の環 境 破 壊 の主 体 が産 業公 害 にあ った が,最 近 の低 成長 時代 の公 害 の主体 は家庭,先 端 技 術産 業 な ど に よる公害 で あ って,従 来 の公害 よ り多 様 性 をお び てい る とい うので あ る。

だがわ た くしは,そ うは考}な い 。 最近 の公害 は産 業公 害,生 活 騒音,雑 排 水a自 動 車公害,先 端技 術 公害 な どが 複 合 的 に発 生 してい る点 に特徴 性

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C7s) 「クル マ社 会 」 の 論理 と環 境 政策33

が あ る。1980年 代1,rな っ て,経 済 の サ ー ビス 化,ソ フ ト化 が 進 み,私 た ち は 都 市 的 環 境 と都 市 的 生 活 様 式 の 中 に 組 み 込 ま れ た 生 活 を せ ざ る を え な い 。 公 害 は 多 様 性 を も っ て 進 ん で い る。 戦 後 史 的 に 概 観 す る と,1960年 代, 1970年 代,1980年 代 に お け る環 境 破 壊 の 形 態 は,各 年 代 で 大 き く違 っ て き

て い る こ とは確 か な 事 実 で あ る 。

こ こで,わ た くし た ち は,地 域 環 境 の 保 全 と創 造 を 図 る た め に も,経 済 の 論 理 と環 境 の 論理 との か か わ りを 明 ら か に し た い と考 え る。 こ うした 中 で 自動 車 公 害 対 策 の 問 題 を解 明 し た い と考 え る。

2.1960年 代 の 成 長 至 上 主 義 と 公 害 ・環 境 問 題

本来,経 済 の論理 は,地 域 住 民 の ニー ズ に対 応 して発展 しな けれ ぽ な ら な い。 に もかか わ らず 市場 メカ ニズ ムを前 提 とす る社 会で は,市 場 にお け る価 格 メ カ ニズ ムが 優 先す る。 そ の背 景 に は資本 の論理 が 支 配 し,地 域経 済 は資 本 間 の競 争 に 左右 され る。 した が っ て市民 的 ニー ズは,こ の競 争 に 組 み 込 まれ る。 そ の結果,地 域経 済 は不均 等 に発 展 す る。 一 方 にお け る資 本 の集 積 ・集 中 が はか られ る と同時 に他方 で は 資本 の分 散 ・分離 が進 行 す る。 そ れ は 同時 に,人 口の都 市へ の集 積 ・集 中 が進 み,他 方 で農 村 の人 口 は減 少 す る。 それ に ともな って,人 口の集 積 ・集 中 は,急 速 な社 会 的資 本 の需 要 を 要求 す る。 自治体 は住 宅,学 校,病 院,保 健所,公 園,生 活 道 路, 福 祉施 設 の急 増 を余 儀 な くされ る。 つ ま り現 代 の工 業 化 に基 づ く都市 化 が 進 み,住 民 の生 活 関連 施 設 の拡 大 を要 請す る。1960年 代 の高度成 長 は,こ

うした資 本 の論 理 と生 活 の論理 との対 抗 関係 を 作 り 出 し た。 た と}ば, 1960年 代 に 入 って,池 田内 閣 の 「所 得 倍 増計 画」(1960年12月)は,年 経 済 成長 率7.2%を 想定 し,す べ て の経 済 諸 改革 を 調整 しつ つ,国 民 経済 の生 産 力 向上 を優 先 した。 高 度経 済成 長 政 策 の 中心 的課 題 を重 化学 工 業 の発 展 にお い た。 それ は同時 に,欧 米 の重 化 学工 業 との競 争 に おい て比 肩 し うる 力量 に 高め る こ とに あ った。 そ の政 策 は,重 化学 工 業 の 国際 価 格競 争力 の 強 化 として表 面 化 した。 そ の政 策 は,同 時 に 日本 の貿 易 収支 黒 字基 調 の経

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34商 経 論 叢 第23巻 第4号 t75;

済基 盤 を 作 る こ とにな った。 こ うした 対外 経 済競 争 力 の強 化策 は,当 然 国 内的 に は,既 存 の工 業 地域 にお け る重化 学 工 業 の発 展 を強 め ただ け でな く, そ の周 辺地 域 へ の工 業 地域 を 拡大 した。 工 場 の集 積,集 中 は,労 働 力 の集 積 ・集 中 を意 味 し,そ のた め,自 治体 は,生 活 関連 施 設 を急 速 に整 備せ ざ るを えな か った。

こ うした工 業化 に基 づ く都 市化 の変 貌 を政 策 的 にお し進 めた の が 「所 得 倍増 計 画」 で あ っ た。 こ の 計 画 の基 本 的特 徴 は,「 社 会 的 間接 資本」 の 強 化で あ る。す なわ ち 民間 資本 投 資 の基 盤づ く りの ため の社 会 資本 であ る。

それ は,2つ に 分け られ る。 第1は,産 業基 盤 強 化 のた め の社 会 資 本投 資 計 画で あ った。 産 業道 路,港 湾,鉄 道,空 港 な ど輸 送施 設,電 信電 話 な ど の通 信施 設,工 業用 地 ・用 水 な どの社会 資 本へ の重 点投 資 にあ った。 第2 は,住 宅 ・生活 環 境 な どの拡 充 に あ った。 こ うした生活 関連基 盤 投 資 を通 じ て都 市問題 を解決 す る こ とにあ った。 それ は工 業 化 に基 づ く都 市化 の立 ち遅れ を社 会 資 本へ の重点 投 資 に よって解 決 を 図 る政策 で あ った。

こ うした政 策 の結果 は,r加 速 度的 に環 境 汚 染 と 自然 の改 変」 を 「進行 」 させ た(昭 和62年度版 『環境 白書』)。とい うの は,重 化学 工 業 の 発 展 のた め の基 盤 づ く りを重 視 し,生 活 関連基 盤 へ の投 資を 軽 視 した か らで あ る。 そ れが 工 業地 帯 にお け る都 市 問題 として表 面化 した。 当時r重 化学 工 業系 の 大規 模企 業 が,生 産過 程 に お け る技術 革 新 を利用 し,労 働力,原 料,機 械 設備 の最 適 利用 を 考 え,さ らに都 市 の消 費市 場 の活 用,産 業 基 盤 として の 港 湾,道 路,橋 梁 な どの交 通 ・運輸 手段 の整 備 を利 用 しsさ らに工 業用 地, 工 業 用 水 の共 同的 利用 な どに よって総 体 として生産 費 ・流 通費 を節 約す る 行 動 様 式を 作 り出 した 。 この こ とは,「 産 業 が産 業 を よ ぶ 」 デ モ ン ス トレ ー シ ョン効果 を発 揮 し,周 辺 の関連 中 小企 業 の下請 化 の ネ ッ トワー クを作

り,地 域 開 発効 果 を あげ る こ とにあ った。 だが 同 時 に,そ の よ うな政 府 の 重 化学 工 業 優 先政 策 は,生 活 関 連施 設 へ の投 資 を遅 らせ,都 市 にお け る生 活 環境 を悪 化 させ る結果 にな った。 この課題 は,70年 代,80年 代 に部 分 的 に解 決 され たが,質 的 に は残 され た課題 とな った。

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(74) 「ク ル マ 社 会 」 の 論 理 と環 境 政 策35

一 般 的 にい え る こ とは,生 活環境 は,人 間 の生活 を と りま く自然 的 ・文 化 的 ・社 会 的 な有 形無 形 の 諸条 件が どの よ うにな ってい るかに よって規 定 づ け られ る。 現代 資本 主 義 の も とで は,そ の発 展 の条 件 に よって も異 な っ た形 態 を示 す が,今 日で は,物 的 生活 環境 は民 間資 本 の活動 に対 して生活 基盤 のた め の社会 資 本 の増 減 に よって規定 され る とい って もよい。 した が って 経済学 的に は,物 的 な社会 的 公共 設 備が どの よ うに人 間 の社 会 的 ・文 化 的 ・自然 的 生活 条 件 を維 持 してい くか に よって決 まって くる とい って も

よい で あ ろ う。

す で に述 べ て きた よ うに1960年 代 の環 境 破 壊 問題 は,基 本 的 に は,政 府 に よる重 化学 工 業 化 の急 速 な政策 展 開 に よる工 業地帯 にお け る都市 の社 会 資本 拡充 政 策 との矛 盾 の結果 生 じた ものであ る。 経 済学 的 に整 理す れ ばs つ ぎの よ うな 論理 に基 づ くもので あ る と考 え る。す なわ ち,重 化学 工業 の 急 速 な発展 は,巨 大 民 間資本 に よる外 部経 済(公 的利益)を 内部経 済 化(個 別利益化)す る こ とに よって可 能 で あ った。 そ の メ カ ニ ズ ムが,都 市 を 肥 大 化 し,人 口の過 密 化 と公 害 増大 に よ る社会 的 費用 を 増大 させ る結果 に な った ので あ る。工 業 化 に基 づ く都 市 化 は,社 会 的 費用 を増 大 し,そ れ を市 民な らび),Y公共 的財 サ ー ビス に転 化す るこ とに よって,都 市 問 題 を深 刻化 させた 。 都市 の過 密 化 は,半 ば無 計 画 的な工 業 優 先主 義 の地域 開発 政 策 に よる 人 口の都市 へ の集 中,お よびそ れ に基 づ く公 共サ ー ビス需 要 の量 的増 大 に対応 す る施 設 整備 の未解 決 に よって発 生 した 。 のみ な らず 都 市住 民 の 社会 的 ニーズ の拡 大 に対 して都 市行 政 が対 応 で きな くな った 点 にあ った 。 この メカニ ズ ムが結果 として公 害 問題 を激 増 させ る。 ここに都 市問 題 がお

こ り,都 市 政策 は,い や 応 な く住 民 自治,参 加 な くして解決 しえ な くな る。

各 自治体 も住 民 本位 の環 境 政策 を選 択 せ ざるを えな い。1960年 代 にお こっ た住 民 の反 公害 運動 は,自 らの生 命 と生活 を守 る こ とが 目的 とな った。 そ れ は,公 害反 対 運動 に と どま らず,都 市住 民 の生産 と交 通 と生 活 の様 式そ の もの の変革 を 求め る もので あ った 。 都市 住 民 の政 策要 求 に は,土 地 高騰, 交 通混 雑,住 宅 難,緑 地 ・公 園 の狭 駐性,上 ・下 水道 の未整 備,人 間疎 外

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36薩 而 経 言命 ∫寝 第23巻 第4号 (73)

状 況 に 対 す る 改 革 の 要 求 を 秘 め て い た 。

こ うした 都 市 問 題 の 激 増 の 中 で,1969年 に 「新 全 総 」 が 示 され た 。 各 自 治 体 は,市 民 ・国 民 本 位 の 総 合 計 画 と環 境 保 全 を 期 待 し た 。 だ が そ の 計 画 は,公 害 の 現 状 を 総 点 検 し,従 来 の 成 長 政 策 へ の反 省 か ら 出 発 す る も の で は な か った 。 そ れ は 「成 長 」 政 策 を 前 提 と した 環 境 政 策 を 配 慮 した 経 済 社 会 発 展 計 画 で あ っ た 。 そ れ は す で に 「情 報 化,高 速 化 とい う未 来 へ の 転 換 期 を 迎 え た 今 日,新 しい 観 点 か ら 国 土 利 用 の 抜 本 的 な 再 編 成 を 図 り,37万

平 方 キRメ ー トル の 国 土 を 有 効 に 利 用 し,ま た 開 発 す るた め の 基 本 的 方 向 を 指 し しめ す 」 とい った も の で あ っ た 。

一 方 「新 全 総 」 は

,「 巨 大 化 す る社 会 資 本 を 先 行 的,効 果 的 に 投 下 す る た め の基 礎 計 画 で あ り,あ わ せ て 民 間 の 投 資 活 動 に 対 して,指 導 的,誘 導 的 役 割 を 果 す もの で あ る 」 と強 調 した 。 そ の た め の 大 プ ロ ジ ェ ク トを 示 し た 。 第1は,全 国 的 な 通 信 網,航 空 網,高 速 幹 線 鉄 道 網,港 湾 な ど を 建 設

・整 備 し て,日 本 列 島 の 全 域 に わ た っ て 新 しい 交 通 ・通 信 の ネ ッ トワー ク を つ く る。 第2に,こ の 新 ネ ツ トワー ク の 形 成 と関 連 し な が ら展 開 す る 大 規 模 産 業 開 発 プ ロ ジ ェ ク トで,工 業,農 業,流 通,観 光 に 関 す る もの で あ

り,第3に,環 境 保 全 を 重 視 し,第1と 第2の 開発 と関 連 させ な が ら,自 然 ・資 源 ・農 山 村 ・地 方 都 市 ・大 都 市 な どの 環 境 保 全 を 考 え て い く とい う 発 想 で あ った 。

こ の 計 画 は,主 要 都 市 の 市 民 的 ニ ー ズ で あ る環 境 保 全 を 前提 と した 開発 計 画 で な い た め に,半 ぽ 失 敗 した ◎ そ れ は1971年 の ニ ク ソソ ・シ ョ ッ ク と, 1973年 末 の オ イル ・シ ョ ッ クに よ っ て,全 体 の 計 画 は,失 敗 した とい っ て

よい で あ ろ う。 な ぜ,環 境 対 策 を 軽 視 した か を 反 省 す べ き で あ っ た 。

3.1970年 代 の 「安 定 成 長 」 政 策 の 論 理 と公 害 ・環 境 問 題

1970年 代 は,従 来 の成 長 政 策 の 軌道 修 正 を余 儀 な く され た。 そ れ は, 1971年 度 の政 府 みず か ら認 めたr国 民 生活 白書』 に 典 型 的 に 示 さ れ た。

r白 書』 はい う。 「物 価騰 貴,と くに地 価 の急 上 昇 は,都 市 生活 者 を圧 迫 し

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(72) 「クル マ社 会 」 の 論理 と環 境政 策37

てい る。 中で も,東 京,大 阪 両地 域 の地 価が 極端 に高 いた め,住 宅 スペ̲..., スが狭 く,住 宅 費 も高 い。 また悪 臭,水 質 汚濁,騒 音,振 動,大 気 汚 染 と い った環 境 破iY対 す る苦 情,陳 情 が激 増 。わ ず か に地 盤沈 下 に関 す る苦 情 だけ が ここ一f二 年 に減 少 し てい る。 こ うした環 境 破 壊 は,累 積 効果 を 持 つ こ とや,一 度 破 壊 され る と修 復が 困難 で あ る,な ど重 要 な 問題 を含 ん で い るので,繁 栄 の代 償 として は,最 も深 刻 な もの の一つ で あ る」 と。 こ

の指摘 は,1987年 の地 価 高騰 の現 象 との 関連 で も意 味 を もってい る。

当時 のr国 民 生 活 白書』 は環 境保 全 を前 提 に しな い 限 り,開 発 は 困難 で あ る こ とを,国 民 生活 の 視点 か ら,自 己 認識 した ので あ る。 それ は 卓見 で あ った 。 さ らに 当時 注 目したい 点 は,経 済 企 画 庁が 監修 した 『資料 新全 国 総合 開発 計画』(1971年)の 第1編 第2章 に おい て 「人 間環 境 の破壊 」 を取 り上 げた点 で あ る。 この 点 は一一面 で 注 目すべ き指摘 で あ っ た。 「い ま 環 境 破 壊 の観点 か ら,あ らた め て 新全 国総 合 開発 計 画 を問 いな お して み る と・

環 境 の理 解 として 自然 環 境 と社 会環 境 を 想定 し,総 合 的 な環境 問 題 に対す る取 組み が み られ る」 として,つ ぎ の5点 をあ げ てい る。

「第1に,地 域 問題 に 対す る基 本 姿 勢 にお い て 自然 と人 間 の あ るべ き調 和 とい うr新 しい環 境 の形成 』 を 志 向 して い る。 開発 計画 の課 題 は 人類 が 自然 を 開発利 用 す る こ とに よって生 活 の場 を拡大 し,今 日の繁 栄 を もた ら した とい う理解 だ けで は もはや十 分 で はな く,自 然 の開発 利用 計 画 に加 え て 自然 保 護 を含 め た 開発 計 画 を位 置づ けて い る」,第2に 現代 の 開 発 行 為 に おい て 「自然 の秩序 を無 視 した行 為 や文 明 に対す る制 御(環 境保全技術を 含む)の 不 十 分」 さを認識 して い る とい う。 第3は,rr過 密 ・過 疎 問題 に 対 して,交 通通 信 の ネ ツトワー クの整 備 を通 じ て開発 可能 性 を 日本 列 島全 域 に 拡大 す る』 こ とを基 本 的 な課 題 としてい る」 とい う。 第4は,「 経 済 効 率 の観 点 ばか りで な くr安 全 性,快 適 性』 を重 視 してい る」 とい う。 第 5は 「将 来 を展 望 して余 暇 の生 活 に もつ 意 義を 重視 し,こ のた め の社 会環 境 の形成 」 を主張 し てい る。 それ ぞれ,人 間 の 自然 環 境f社 会 環 境 を重 視 した の は,住 民意 識 へ の対 応 を考 慮 しな ければ な らなか った か らで あ る。

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38商 経 論 叢 第23巻 第4号 (71)

だ が,「 人間 環境 破 壊」 が なぜ お こ り,そ れ を ど の よ うに解 決 した か の 姿 勢 をみ る こ とが で きな い。

こ うした 問題 に 積極 的 に対 応 した のは,日 本 の主 要 大 都市 の厳 しい公 害 対 策 で あ った。 東 京 都,川 崎市,横 浜 市,名 古 屋 市,京 都市,大 阪市,神 戸 市 な どに お け る公害 行政 の課 題 は,地 域住 民 の生 命 と生 活 を守 る公 害反 対 の住 民 の ニー ズに どの よ うに対応 す るか にあ った。

1970年 代 は,71年 の通貨 危機,73年 末 の石油 危機,79年 末 の第2次 石 油 危機 の中 で,先 進 国 は,従 来 の の成 長 中心 主義 の経 済 構造 の変 革 を迫 られ た。

60年 代 を 「高成長 」 の時代 とす れ ぽ70年 代 は 「低 成 長」 の時代 で あ る。

と くに73年 末 の石 油危 機 は,従 来 の 資源 依 存 の経済 体 質 の変 更 を余 儀 な く させ た。 従 来 の成長 至上 主 義 の経済 政 策 は,内 的 要因 と外 的 要 囚 に よ って, 厳 しい反 省 を迫 られ た 。 内 的要 因 としては,物 価 騰貴,公 害 ・環 境 破壊,

土地 騰貴r住 宅 高 騰,都 市 間題 の激 化 な どを あ げ る こ とがで き る。0方 外 的要 因 としては,71年8月 後 半 以 降 の 固定 相場 制 か ら変動 相場 制 へ の 移行 に基 づ く国際通 貨 危機,円 高 ドル 安,ド ル 高 「円安」 の為 替 変動 に よ る先 進 国の貿 易構 造 の脆 弱性,強 い 通 貨 国 と弱い 通 貨 国 との二 極 分化 の進行, 発 展途 上 国 へ の イソパ ク トをあ げ る こ とがで き る。 さらに1973年 末 の第1 次 石 油危 機 に よる原 油 高騰 が 先進 国の 石油 製 品価 格 を騰 貴 させ た 結果,消 費 支 出減,公 共 投資 の抑制,イ ソ フ レ とデ フレの ダ ブル ・パ ンチ に よる地 方 財政 の赤 字,環 境 破 壊 の部 分 的低 下 な ど とな って 表 面 化 し た。 さ ら に 1975〜78年 の世 界 景気 の停 滞,先 進 国 にお け る 各企 業 の減量 経営,失 業 率 の増大,国 際 収 支 の赤 字幅 の増大,ス タ グ フレー シ ョソの定 着,公 害 対 策 の後退 な どが 目立 った。 低成 長 政 策 はf石 油節 約,開 発 抑 制,不 況 とい う 論 理 の中 で,相 対的 に 量 として公 害 対策 の低下 とい う論 理 を作 った。

1970年 代全 般 にか け て先進 国 のみ な らず,発 展 途上 国 は不況 の連続,と りわ け ス タ グフ レー シ ョソに直 面 した 。 ガル ブ レイ ス の い う 「不確 実性 」 の時代),rL..入った ので あ る。1979年 の第2次 石 油危 機 は,長 期経 済 不 況 の原

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(70) rク ル ー7社会 」 の 論 理 と環 境 政 策39

因 に も な った 。 ア メ リ カ,イ ギ リろ フ ラ ソ ス・ イ タ リア な どに お い て は ・ 国 際 収 支 の 赤 字 幅 の 増 大,10%台 の 失 業 率,7〜8%台 の 物 価 上 昇 率,鉱 工

業 生 産 性 の 低 下,環 境 政 策 の改 善 な どが 目立 っ た 。ECは ・ 地 域 環 境 政 策 を 採 用 す る よ うに な っ た 。

こ うした 中 で,田 本 と西 ドイ ツ の 経 済 指 標 は,か な り順 調 な 伸 び を 示 し た 。 従 来 の成 長 産 業 の 不 況 の 中 で,と くに 日本 の 自動 車 産 業 は ・ 乗 用 車 生 産 高 に お い て 世 界 一 を 競 うよ うに な った 。 当 時 の 産 業 構 造 は 大 き く変 化 し た 。 造 船,鉄 鋼,ア ル ミ製 錬,石 油 化 学 な ど の 各 種 産 業 部 門 は1987年10月

頃 ま で 停 滞 を 余 儀 な くさ れ た 。公 害 現 象 を み る と,従 来 の 硫 黄 酸 化 物(SO・) の濃 度 は か な り低 下 し た が,自 動 車 排 出 ガ ス に 含 まれ る窒 素 酸 化 物 の濃 度 が 高 くな っ た の み な らず,自 動 車 騒 音 な ど に 対 す る 苦 情 が 多 くな っ た 。 自 動 車 公 害 問 題 は,交 通 事 故 死 者 の 年 平 均1万 人 前 後 を 筆 頭 に,大 気 汚 染, 騒 音,振 動 な ど深 刻 な 問 題 に な った 。

4.1980年 代 の 日米 自動 車 摩 擦 の論 理 と 自動 車 公 害 問 題

1980年 代 の 先 進 国 は,79年 の 第2次 石 油 危 機 以 降83年3月 ま で の世 界 不 況 を 経 験 し た 。

と くに ア メ リカ,イ ギ リス,フ ラ ソ ス,イ タ リア に お い て は,高 失 業 率, 国 際 収 支 の 大 幅 赤 字,物 価 高,労 働 生 産 性 の 低 下 な どに 直 面 す る。1979年 は,ア メ リカの3大 自動 車 産 業 で あ るGM,フ ォー ド・ ク ラ イ ス ラー の 乗 用 車 生 産 数 の 低 下 に 対 し て,日 本 の 乗 用 車 生 産 は1000万 台 を 突 破 し・ 世 界 一一に な る 。

1980年 代 に な っ て 日本 とア メ リカ の 貿 易 摩 擦 が 表 面 化 し た 。80年2月5 日全 米 自動 車 労 組 の フ レー ザ ー 会 長 は 日本 車 の 輸 出 規 制 を 要 求 し た 。 同年 5月18日 ア メ リカ上 院 は ア メ リカ 自動 車 産 業 を 日本 車 の 輸 入 急 増 か ら守 る た め の 決 議 案 を 可 決 し た 。

80年 の 日本 の 自動 車 の 生 産 台 数 は,1000万 台 に 達 し,ア メ リカ の 自動 車 生 産 台 数800万 台 を 突 破 し た。 こ の年 の 日本 車 の ア メ リカへ の 自動 車 台 数

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40商 経 論 叢 第23巻 第4号 Cs9)

は 約230万 台 で あ っ た 。 同 年 の 日本 の 自動 車 の 輸 出 比 率54%に 対 し て,ア メ リカ は10.1%で あ る。 ア メ リ カへ の 輸 出急 増 の 主 要 な 原 因 は,2度 の 石 油 危 機 で,日 本 車 の 低 価 格,高 性 能,省 燃 費 技 術 の 開 発,デ ザ イ ン の ユ ニ ー ク性 な ど に よ る

。 だ が1983年 原 油 価 格 の値 下 り と政 府 の 個 人 所 得 減 税 政 策 に よ っ て ア メ リカ の 景 気 が 回 復 し,乗 用 車 生 産 台 数 は,84年777万 台, 85年818万 台 に 増 大 した 。

ア メ リカ側 は,81年5月1日,日 本 政 府 に 対 し て 対 米 乗 用 車 輸 出 台i数を 1年 間 に168万 台 に 制 限 し た 。 こ の 規 制 は1987年 まで,続 け て い る 。 一 方, 1980年 代 に な っ て,日 米 自動 車 摩 擦 の 問 題 は,日 本 の ア メ リ カ現 地 で の 生 産 拠 点 を 作 る 方 向 に 発 展 し た 。 本 田 の オ ハ イ オ 州 で の 「シ ビ ッ ク」 の 生 産,

日産 の テ ネ シ ー 州 で の 「サ ニ ー 」 の 生 産,ト ヨ タ はGMと の 協 同 出 資 で カ リフ ォル ニ ア に 進 出 し 「ス プ リン タ ー」 の 生 産,松 田 が デ トβ イ トで フ

ォー ドの 協 力 の も とで 「カペ ラ」 の 生 産,三 菱 自工 が,ク ラ イ ス ラ ー と提 携 し,ク ラ イ ス ラー に 完 成 車 供 給,い すS,°は,GMと 提 携 し,rRカ ー 」 を 供 給 し て い る。 日本 の 自 動 車 メー カ ー は 日米 自動 車 摩 擦 の 数 量 制 限 的 矛 盾 の 一 部 を,ア メ リカで の 現 地 生 産 方 式 で 解 決 し て い る。

1985年 日米 経 済 摩 擦 は深 刻 化 し,日 本 の 対 米 貿 易 黒 字 は400億 ドルs86 年 に は560億 ドル に 増 加 し,1ド ル190円,1ド ル150円,1ド ル120円 台 と円 高 ドル 安 に 構 造 変 化 を とげ た 。 ア メ リカ の 対 日市 場 開 放 策 は 厳 し く な った 。1986年 日本 の 自動 車 産 業 は,ア メ リカへ の 輸 出 を 抑 制 し つ つ,内 需 拡 大 政 策 を 推 進 し た 。

こ うし た 中 で,r環 境 白 書 』(1987年)は こ う書 い た 。 「我 が 国 経 済 が 安 定 成 長 へ 移 行 し,産 業 構 造 の 変 化,省 資 源 ・省 エ ネ ル ギ ー が 進 展 し た こ と も

あ っ て,環 境 の 状 況b全 般 的 に は 改 善 を 示 し て き て い る。 し か し な が ら, 大 都 市 圏 を 中 心 に,窒 棄 酸 化 物 に よ る大 気 汚 染,閉 鎖 性 水 域 に お け る水 質 汚 濁, 交通 騒音等 の分野で は改 善が遅れ てお りi今 後,環 境 水準 の達成 に向 けて一層 の努 力 を要す る状 況にあ る」 と。

日本 経 済 の 構 造 変 化 の 中 で,国 内 の 環 境 状 況 も,変 化 し 「大 都 市 圏 を 中

(11)

(68) 「ク ル マ 社 会 」 の 論 理 と 環 境 政 策41

心 に,窒 素酸 化物 に よる大 気 汚染 」 の改善 が遅 れ てい る ことを 指摘 した の で あ る。

これ まで,市 場 の論理 と環 境対 策 の 問題 を1960年 代 ・70年 代・80年 代 の 日本経済 の,そ れ ぞれ の特 徴 の 中で示 して きた。 最 後 に 自動 車産 業 がr世 界 的水 準 に達 し,ア メ リカの 自動 車産 業 の 生産 台 数 を突 破 し,世 界 一 の 自 動 輕 業 「王 国」 にな った こ とを 明 らかセこした・ だ湘 ・米 自動蝉 擦 の 解決 の方 向 は,国 内に お け る 内需 拡 大 と輸 出抑制 に よ る代 替方 式 として の 現 地生 産 を選 択 してい る。 と くに 国 内 にお け る乗用 車 の 内需 拡大 は,改 め て,自 動 車公害 を もた らす こ とは必 然 で あ る。 す で に・ 七 大都 市 に おけ る 自動 車公 害 対策 は,改 め て都 市 環境 保 全 の 立場 か ら重 要課 題 に な りつ つ あ る。

い まや 自動 車公 害 対策 は,実 践 的課 題 で あ る と同時 に政策 科 学 的課 題 に な って い る。

政 策 科学 的課 題 とい うのは,自 動 車公 害 対策 の理論 と実証 に 基づ く客 観 的な 政策 提言 を 解析 す る課 題 で あ る とい うこ とで あ る。

5.「 ク ル マ 社 会 」 の メ リ ッ トと デ メ リ ッ ト

(1)ク ル マ 公 害 は 深 刻 で あ るか

1987年12月22日,環 境 庁 は,NO2(二 酸化 窒素)の 大 気 汚 染 が 東 京 ・ 神 奈 川,大 阪 の 三 大 都 市 地 域 で 深 刻 化 し,1986年 度 に は,こ れ ら の3地 域 の 主 要 沿 道 沿 い に あ る 自動 車 排 ガ ス測 定 局 で,環 境 基 準 を 達 成 で き な か った こ

とを 発 表 し た 。 測 定 局 に お け るNO2は,前 年 度 よ り3ポ イ ン ト増 加 しs 76%に な っ た こ とを 発 表 した 。 東 京 の 特 別 区 で は,28局 中22局(79%),横 浜 市 を 中 心 と した 地 域 で17局 中15局(88%),大 阪 を 中 心 と した 地 域 で23局

中15局(65%)で あ っ た 。 自 動 車 排 出 ガ ス 測 定 局 の み な らず 一 般 環 境 大 気 測 定 局 で も同 じ 傾 向 を み せ た。 基 準 を 超 え た の は 全 国1321局 の うち34局

(5都 府県13市)で,全 部 が 東 京f神 奈 川 を 含 む 首 都 圏 と 大 阪 で あ っ た 。 環 境 庁 は,か ね てNO2に つ い て は1985年 度 ま で,全 国 で 基 準 を 達 成 す る と

(12)

42 商 経 論 叢 第23巻 第4号

(67)

第1表 自 動 車

f メ リ 列 力

一 椚 酬‑一‑鞠 輔 一 一 一

11111111111 6677

9Q9Q 901234578888889999999

0年457,333(5) 52,181,275(22) 08,778,972(85)

7‑‑5‑一 一一1‑一̲一̲一一17,236,321 ̲(154) 22,667,297(196) 23,659,520×203) 24,012,270(209}

25,539,061{215}

26,835,455(221) 27,144,032(226) 27,844,580(231)

61,671,390(341) 75,257,58${387}

89,243,557(436)

̲一̲.一喜ρ蚕2‑71g,ヱ 璽旦玉5qq) ̲一̲1YS ,458,734{526}

121,723,650(436) 123,461,507(537) 123,697,863(533}

126,727,873(540) 127,86G,900(540) 130,364,000(545)

4,104,41.5(220}

5,279,373(268) 6,602,176(310) .̲§2‑870,3虹a鋤

9,985,146(421}

10,225,511(X36) io,199,388(419)l

i

10,530,355(438) 14,73].,520(431}

11,211,000(446) 11,225,000(442)

6677

Q0Q9

11 7888888

9999999

耀1

0年896,193(10) 54,118,745(42) 08,802,871(85) 510,$54,237(97) 913,563,716(117) 014,196,654(122) 115,008,687(127) 215,797,318(133) 316,546,125(139) 417,379,554(145) 518,312,681(152)

12,186,378(67)1,117

,450(62)

15・100・079(78)1,345 ,438(68)

19,1.74,640(94)i1,?37,761{82) 26,242,7二?5(123) ,2,157,804(95)

33・410・569(148)畑 顯鞠昂聞罰 冒144‑(123)『

34,166,042(150)2,955 ,299(126) 34,995,004(152)13,192,x .97(131}

35,811・962(154)3,293,406(134)

37,133,296(158)3,362 ,972(135) 38,630,770(163)3,461,500(138)

39,873,000(ZO7)3,500,000(138)

1960年 1,353,526{15) 73,857,768(409) 5,221,865(292)

f̲a 1965 6,300,020(64) 90,357,667(465) 6,624,811(337)

1970 17,58i,843{170) 108,418,197(529) S,339,937(392)

1975

■一 剛一一 一一一 囎 一 鴨 鰯r輔 閥 躍 劃   騨 開 闘 一

1979

28,090,X58(251)

幽 隔 圏^融 一 一 一 輌 一"一一 一 騨 冊r旧 レ ー 一 需 隔 順 層 一r‑ ̲h‑.帥 一̲巳

36,231,013(313) ̲̲ユ{ミi≧ 乳∫〜β1乳514(623}

151,869,299(674)

̲一̲..ユ ユ乳9鐙2111(48.5) 12,892,290(544) i980 37,856,X74(324) 155,889,692(684) 13,210,810(562)

19S1 39,620,957(336) 158,45F'コ,511(690) 13,391,585(550)

1982 41,336,379(348) 159,5D9,825(687) 13,823,761(561) 計 1983 42,931,X80{360) 163,$61,169(699) 14,494,492(566}

1984 44,523,586(371} 166,497,670{703) 14,672,500(584)

19S5 46,157,261(382) 170,237,0QQ(711} 14,725,000(580)

資 料:保 有(年 末 値):各 国 自工 会 資 料 等 人 口(年 央 値):国 連 統 計 局 「世 界 人 口 年 鑑 」"Monthly BulletinofStatistlcs',,総 務 庁 統 計 局 「推 計 人 口 」

(13)

C66) 「ク ル マ 社 会 」 の 論 理 と環 境 政 策 43

保 有 台 数 台,()内1000人 当 り

西 欧 主 要 国

イ ギ リ 刈 西 ド イ ツ

5,650,4fi1{108) 9,131,075(169) 11,801,777(213)

一̲̲̲14,060,973‑(251).

14,9?G,571(267) 15,437,733(276) 15,632,683(280) 1.6,074,735(285) 16,611,529{295) 17,313,409(306) 18,575,215(328)

4,856,217(89}

9,718,778(166) 14,376,484(237)

.一.̲一.一ユ ξL塾ユf}12ユ7?(2ぎ 〜迭).

22,613,508(368) 23,236,060(377) 23,680,91(384) 24,035,907(390) 24,688,843(402) 25,377,637(41.5}

26,099,297(42$)

5,430,000(119}

8,717,500(179) 12,280,000(242)

‑f‑̲̲̲̲15,555,090295) IS,52a,000(346) 19,150,000(357) 19,725,000(366) 20,420,000(377) 20,950,000(383) 21,175,000(385) 21,325,000(387)

1,976,188(39) 5,472,591(105) 10,191,042(190) .一,一一15一町9i…塾 一壁 遡曾一(2ヱo)

17,073,208(30G) 17,686,236(310) 18,603,369(326) 19,616,106(342) 20,388,599(359) 21,000,000(3G9) 21,600,000(378)

1,527,777(29) 1,741,796(32) 1,7G3,682(32) 1,926,ヱ 蔓身一難) '冒■"1;冒

932,832(35) 1,91.2,837(34)

1,852,723{34) 1,849,X41(33) 1,690,869(30) 1,589,399(28) 721,70G(13}

776,626{14) 995,968(17) 1,228,406(20) 1.,̲33'7,342̲̲(22)̲

…『

1,548,321(25) 1,616,657(26) 1,646,171(27) 1,647,S10×27) 1,673,74」(27) 1,693,297(28) 1,722,643(28)

1,603,000(35) 1,930,320(39}

2,114,750(42)

2,377,000{45) 一 膠

454,983(9) F64,421(13)

929,363(17) 1,192,X69 ̲̲(21)一

1,287,181(23) 1.,428,777{25) 1,547,361(27) 1,641,706(29) 1,764,378(31) 1,833,000(32) 1,896,000(33)

̲̲̲̲

2,524,50047

2,570,500(48) 2,625,000{49) 2,689,500(50) 2,733,500(50) 2,746,000{50) 2,765,500(50)

7,178,23S(138) 14,872,871(201}

13,565,459×245) 15,987,742(285)

.̲̲̲一 闇 騨一 一 一 一 一'輔 騨 一 曽 噛 順,‑一 一 噂 學 一 ■ 曽 層 層 騨 騨‑噂 一 一 ■o

5,632,843(103) 10,714,746(183) 15,604,890{257) 19,498,521(315) 24,161,829(393) 24,852,717(404) 25,327,082{411) 25,683,717(417)

7,033,000(154) 10,027,820(218) 14,394,7」4(284}

̲̲一 型z乳∫〜32!.QΩ!9‑(340).

21,‑049,500(394}

21,720,500(404) 22,354,000(415) 23,109,500(426) 23,683,500(433) 23,921,000(435) 24,090,500(437}

2,431,171(48) 6,137,012(118) 11,120,405(207) ..一ユ 旦!252,558(291),

18,3GO,38」(323) 19,li,013(33}

20,150,730(353) 21,257,812(375) 22,152,977×390)

22,833,000(401) 23,496,000(411)

1.6,859,403(302) 17,350,570(310) 17,515,406(314}

17,924,236(318) 18,302,398(325) 18,902,808(335) 19,296,921(341)

噛噌一一一.一 ■團一一一一‑ロ ー圃H‑一一暉聯響一一'罷 冒"需 一一i劇 脚・

26,362,592{429) 27,070,934(442) 27,821,940(456)

(出 所)『 自動 車 産 業 ハ ソ ドブ ッ ク』(1987年 版)紀 伊 国 屋 書 店,268〜269ペ ー ジ 。 (注)イ ギ リス の 保 有 台 数 は 年 に 車 程 分 類 の 変 更 が あ り・ そ れ 以 前 の 分 類 に よ る 。

(14)

44商 経 論 叢 第23巻 第4号

ts5) い っ ていた が・ 鯉 で あ った・ 撒 を ・年過 ぎて も,Nq麟 酸化物)の 纏 規 制 地域 にな ってい る棘 ,神 奈ノiL大 阪 をは じめ 北 海道 崎 玉f 葉 涼 都 浜 鼠 愛知 謡 岡 の+髄 槻 で約 勉 守 れ な か

った こ と臆 味 す る・ さ らに{粒 子状 獺 も自動輯 出 ガス測鵬 の72%で 猷 で き なか った・ こ うした理 由 には泊 騨 交 麗 の鰍 に よ る も

の と教 られ る・ と くに・3大 都 市 に紺 る 瞳 車交 麗 の増 大 臆 速 に 高 ま

ってい る。

この ま まデ ィ㎞ ゼル トラ ックの排 ガ槻 制や 自動車 公 害 対策 を 野放

しにす れぽ ・3大 都 市 の汚 染量 は・ さ ら1こ鍬 す るであ ろ う。 そ れば か りで な く

, 最 近 の繍 礫 栄 に も とつ く・ クル マ社 会 の定 着化 は泊 蜘 鰭 を増 大 させ る傾 向 に な って い る・ こ うし燗 題 こつ いて

,改 め て クル マ社会 の あ り方 を政策 科 学的 に蜥 す る こ とが い ま腰 となって い る.輪 で は, 横浜 市 自動 軸 翻 策 の聯 科 学 鰍 究 に あ るが

,そ 嚇 趾 して はQ の クル マ社 会 の メ リッ ト・ デ メ リッ トを総 合的 に論 じ る こ とに よ って クノレ マ公 害対 策 が いか に重 要 で あ るか がわ か

って くるであ ろ う。 た しか に クル マ社 会 は・ 坊 で識 会 にお け る生嵐 鞭 ,消 費 廃 棄 の 総雌 の 中で, き.・ て機 能的 役 割・ と くに輸 送 サ ぜ スの総 体 的役 割 媒 してい る

.と 同時 に・ 働 で・ クル 効 ミ・ 物流 人 流 の基 本 的 搬 として藪 雄 割 を 果 す こ とに よって・ そ の こ と自体 が誹 出 ガス に よ る公 害

,交 鯨 故談 音 な ど・ 社 会 的 マ イ ナス とい って も よい ほ どの社 会 的 災害 をお こす 性 格 を

もって い る・ この点 で・ クル マ はそ の運 用上

,機 能上,社 会 上 煉 ず 二重 の 背反 す る性 格 を にな って社 会 経 済 とのか か 籾 を も

ってい る調 知 の よ うに 自蜘 の社 会 関係 の 中で 蓮 視 し鮒 れ ば な らない の は

,社 会 的 蜘 であ ろ う・ この社 会r用 とい う概 念 は,「 私的 経済 の糸課,第 堵 あ る いは一 般 大衆 が こ うむ る直接,間 接 の損 失」(カ ップ)と い う内容 で示 され て い る。

と もあれ・ クル マ社 会 は・ クル マが どの よ うな性 格 と役 割 を社 会 関係 の 中 で もって い るか であ る・ クル マ公 害 を 轍 す る こ とは

,人 類 の課題 で あ ろ う・ クル マ公害 を 抑止 す るため に は,ク ル マを もつ こ とを必 要 として し、

(15)

(64) 「ク ル マ社 会」 の論 理 と環 境 政 策45

第2表 地域別 自動車保有 台数(昭 和61年度末現在)

地区矧 自辮 総計

乗 用 酬

地 区 人 口 普 及 率自動 車

(人/台)

横 浜 3.2

(台) 967,261

(台)

157,522 6281嘉!l 181,534(台)

(人) 3,066,YO6

(/}

goo

16.3C%)

64.918.8 C%)IC%)

川 崎

313,407 58,054 194,312 61,041

1,110,946

11

3.5

100 18.5fi2.0 19.5

横須賀 三 浦

z30,goy

26,0411147,017

57,846

738,920 3.2

goo 11.3 63.7125・ ・1

県 央

446,521 73・ ・4・1287・ ・38186・342,

i

1,168,366 2.6

100116.4

64,319.31. 1

392,876

56,6071249.6881

,5811 …SG

1 1,084,541 2.8

100 1

14・4163・

6122.0

足柄上

46,8・35,9・d27,X22・3・2751

411

103,943

2.2

goo ・2.G59・ ・128・1

西 湘

94・5471・6・692 54・654i23・2・ ・{1

?43,662 2.6

100 ・7・「57・S24.5

津久井

28,91113,822116>7808,3091

65,126 2.3

loo 1.3.2 58,028.7

全 県

2,536,5・6398,75911,6・3・9831523・7641

7,581,610 3.0

goo 15. 7163・612・ ・61i

(出 所)神 奈 川 県 環 境 部r神 奈 川 県 自 動 車 交 通 公 害 防 止 計 画 』(ユ988年1月)10ペ ー ジ 。

る社会 関 係 を分 析す る こ とか ら始 め た方 が よい で あ ろ う。 これ が クルマ公 害 抑止 の ため の政 策科 学 的 研究 に連 動 してい る と考 え る。

もち ろん クル マ社会 の原 点 は クル マを否 定 す る こ とに よって クル マの公 害 を な くす こ とに あ る こ とは い うまで もない 。 あ るい は クル マを否 定す る こ とに よって クル マ社会 のあ るべ き姿 を考 え る こ とで あ るか もしれ ない。

だが 現 実 に クル マ社会 な しに生 活 で きな くな って し まった メ カニズ ムを解

(16)

46 商 経 論 叢 第23巻 第4号 (63)

第3表 自 動 車

本 北 米

1960年 1965 1970 1975 1980

165,094 696,176 3,178,708 4,567,854 7,038,108

6,703,1.08 9,335,227 6,X50,128 6,716,951 6,375,506

325,785 706,810 940,389 1,05s,417 846,77?

1981 19S2 19S3 19S4 1985 19S6

6,974,131 s,881,586 7,15].,888

?,073,173 7,646,S16 7,809,809

6,X53,138 5,073,496 6,781,184 7,773,332 8,x.86,034 7,829,249

783,67?

787,848 955,498 1,023,357 1,077,932 1,061,738

1960年 1965 1970 19?5 19SO

316,457 1,1'9,43S 2,11Q,449 2,373,737 4,004,776

1,202,011 1,802,603 1,733,821 2,269,562 1,634,335

71,954 139,799 253,1$3 390,939 527,522

1 0QQQQ0 8880◎88 123456

4,205,831 3850,zos 3,959,771 4,391,747 4,624,279 4,450,008

1,fi89,778 1,912,099 2,443,637 3,151,449 3,467,922 3,505,992

496,822 447,820 546,827 811,722 856,178 792,680

1960年 481,551 7,905,119 397,739

1965 1,875,614 11,137,830 846,609

1970 5,289,157 8,283,949 1,193,572

1975 6,941,591 8,986,513 1,449,356

19S4 11,042,884 8,449,841 1,374,299

1981 11,179,9fi2 7,942,916 1,280,499

1982 10,731,794 6,985,595 1,235,668

1983 11,111,659 9,224,821 1,502,325

19S4 11,464,920 1Q,X24,781 1,835,079

1985 12,271,095 11,653,95fi 1,934,110

1986 12,259,817 11,335,241 1,854,418

資 料=各 国 自工 会 資 料等

(出所)前 掲 書r自 動 車産 業 ハ ン ドブ ック』(1987年 版)242〜243ペ ー ジ 。

(17)

(s2) 「ク ル マ 社 会 」 の 論 理 と 環 境 政 策 47

生 産 台 数

西 欧 主 要 国

リ ス

1

1,352,728 1,722,045 1,640,966 1,267,695 923,744 954,65Q 887,679 1,044,597 908,906 1,047,973 1,Q18,962 457,972 455,216 457,532 380,704 389,1.70 229,555 268,798 244,514 224,825 265,973 228,685 1,830,700 2,177,261 2,098,498 1,648,399 1,312,914 1,184,205 1,15G,477 1,289,111 1,133,731 1,313,946 1,24'7,647

西 ド イ

1,816,779 2,733,732 3,527,864 2,907,S19 3,520,934 3,577,807 3,761,436 3,877,641 3,790164 4,166,6S6 4,320,828 238,370 242,745 314,383 278,389 357,619 319,200 301,229 292,910 255,298 279,234 286,135 2,055,149 2,976,477 3,842,247 3,].86,208

3,878,553 3,897,007 4,062,665 4,170,553 4,045,462 4,445,920 4,596,963

1,115,600 1,397,800 2,245,340 2,544,491 2,938,581 2,611,864 2,777,125 2,960,823 2,713,289 2,632,366 2,773,094 233,613 218,507 258,445 314,588 439,852 407,506 371,682 375,039 348,863 383,740 421,521 1,349,213 1,616,307 2,503,785 2,859,079 3,3?S,433 3,019,370 3,148,807 3,335,862 3,062,152 3,0rs,106 3,194,615

イ タ リ ア

595,923 1,103,932 1,719,715 1,348,544 1,445,221 1,257,340 1,297,351 1,395,531 1,439,283 1,389,156 1,G52,452 48,710 71,616 134,537 110,085 165,066 176,403 155,692 179,620 161,894 183,751 178,637 644,633 1,175,548

1,854,252 1,458,629 1,610,287 1,433,743 3,453,043 1,575,151 1,601,177 1,572,907 1,831,089

オ ラ ソ ダ 45,343 59,801 85,559 71,066 80,779 77,922 90,615 105,597 108,59S 105,083 118,976 14,676

12,077 18,114 15,609 32,102 23,X12 18β90 16,640 20,523 20,891.

15,416

60,019 71,878 103,673

86,675 1.12,881 101,434 109,005 122,237 129,121 128,974 134,392 注:イ ギ リス を 除 い て,組 立 台 数 を 含 む 。

(18)

48商 経 論 叢 第23巻 第4号

tsl) 明 す る こ とで は あ る まい か 。 換 言 す れ ば クル マ 社 会 の メ リ ッ ト,デ メ リ ッ

トを 示 す こ とに よ っ て クル マ 社 会 の 本 性 を 見 抜 くこ とで は あ る ま い か

。 例 え ば ・ ス イ ス の ツ ェル マ ッ トの ま ち は,人 口約4000人 で sあ の 有 名 な マ ッ タ ー ホ ル ンへ の 観 光 の 電 車 の 起 点 に あ た る ま ち で あ る。 こ こで は,ク ル マ は,電 気 自動 車 しか 許 され て い な い 静 か な ま ち で あ る 。 市 議 会 は

,1986年, ま ち へ の クル マ の 出 入 りを 認 め な い こ とを 決 議 した とい う。 市 民 の80%が そ れ に 賛 成 した 。 こ の ま ち で は,苦 労 の な い と こ ろ に 静 け さ を 守 る こ とは で き な い こ とを 市 民 が 共 通 に 認 識 し て い る。 そ こで は ,金 持 ち も貧 乏 人 も, 環 境 を 守 る こ とに お い て 平 等 で あ る。

この ま ち の 市 民 社 会 は クル マ を 認 め な い こ とに よ っ て 快 適 な 生 活 を 送 っ て い る 典 型 的 な 事 例 で あ る。 だ が 多 くの 都 市 で は,ク ル マ な し に 生 活 が で き な くな っ て し ま っ て い る。 こ こ に 問 題 が あ る。

② クル マ の 普 及 率 は 増 大 す る

この 日本 で は,1985年,乗 用 車 と商 用 車 の 合 計 保 有 台 数 は4 ,616万 台 で あ る。1975年 の2,SOO万 台 の1.6倍 近 くの 増 大 ぶ りで あ る(第1表)。

1986年 の 神 奈 川 県 民 の クル マ の 保 有 台 数 は253万 台 で あ り,横 浜 市 民 の そ れ は97万 台 に な っ た(第2表)。

一 般 的 に い え る こ とは

,都 市 で は 一 世 帯 に1.3台 の クル マ を,農 村 で は 一 世 帯 に2 .3台 の クル マ を 保 有 す る よ うに な っ た 。

世 界 的 に み て も,1985年 の 統 計 に よ る と,ア メ リカ は1000人 当 り711台, カ ナ ダが580台,イ ギ リス が341台,西 ドイ ツが456台,フ ラ ン ス が473 台tオ ラ ン ダが368台,イ タ リアが411台,日 本 が382台 で あ る。 日本 は イ ギ リス,オ ラ ソ ダの 保 有 台 数 を こ え て い る。

とに か く 日本 の クル マ 保 有 台 数 は,先 進 国 並 み で あ る。 一 方 生 産 台 数 を み る と,1986年,ア メ リカ1,133万 台,カ ナ ダ185万 台,イ ギ リス124万 台,西 ドイ ツ460万 台,フ ラ ソ ス319万 台,イ タ リア183万 台,そ し て 日 本 が1,226万 台 で ト ップ で あ る(第3表)。

1980年 代 に な っ て 日本 の 対 米 貿 易 黒 字 の 中 で,自 動 車 の 黒 字 は か な りの

(19)

(60)「 クルマ社会」の論理と環境政策49

比 重 を 占 め,ア メ リ カか ら数 量 制 限 を 要 求 され,同 時 に 対 米 貿 易 戦 争 を 少 し で も避 け る た め,日 本 の 自動 車 メ ー カ ー は ア メ リカで の 現 地 生 産 を 開 始 し た こ とを,前 に 紹 介 し た 。1990年 ま で に,ア メ リカで の 生 産 台 数 は 本 田

第4表 会社別 自動車生産割 合(%)1986

ト ヨ タ34.4 産22.7 本 田 技 研13.1

マ ツ ダ10 ,4

三 菱 自 動 車7.4

計(そ の 他 を 含 む)100.0 実 数(1000台)7810

ト ヨ タ21.8 三 菱i自 動 車13.5 鈴 木 自 動 車13.9

産10.6 ダ ィ ハ ッ10.4

計(そ の 他 を 含 む)100.0 実 数(1000台)4408

ノく

ト ヨ タ34.1

産18.〇

三 菱 自 動 車15.3 い す ゴ 自 動 車14.1

日 野 自 動 車12.1

計(そ の 他 を 含 む)100.0 実 数(1000台)42

(出所)「 日本 自動 車工 業 会 」 の 資料 か ら作 る。

第1図 主 要 国 の 自 動 車 生 産 高 推 移 X400

1200 Yoao SQO soo goo 200

4 197476

日本 自 動 車 工 業 会 「自動 車 統 計 月 報 」

第2図

7880828486

(1987年2月 号)に よ る 。 四 輪 車 の み 。

世 界 の 自 動 車 生 産 高

ソ 連4・7力 才 ダ1'Fイ タ リ ア3・5

日 本 27.2%

ア メ リ カ 合 衆 国 25.8

西 ド イ ツ 3.9

フ ラ ン ス 6.7

1

そ の 他17.9

コ  

0%ユ02030405060708090100 総 生 産 高 は4514万 台a

(出 所)日 「自 動 車 産 業 ハ ン ド ブ ッ ク 」(1987年 版),紀 伊 国 屋 書 店 刊240ペ ー ジ 。

(20)

50 商 経 論 叢 第23巻 第4号 (59)

第5表 主 要 経 営 会社名

ト ヨ タ

マ ツ タ

決算期

'$5 . ,86 . S7,

903

,84 . '85 . ,86 .

ρ06ρ0

'84 .10 ,85 .10 ,86 .10

墜8蝿齢

58,9251

5?,612 54,573 59,467 61,655 63,89G

2,473,11 2,438,520 2,275,098 3,376,224 3,540,546 3,652,211 127 ,40!;1 27,609 28,429

1,148,X20 1,160,929 1,219,434

総売上高

3,61.8,076 3,754,372

自 動 車(含 KDセ ッ ト)

3,107,814 3,200,887 3・429β1712・882・959

5,472,681 6,0F4,X20 6,304,858

4,160,749 4,626,685 4,792,081

の 他

(含 二二市而耳証) 輸出 比率

510,262;58.2,,%

553,28559.

546,358i55.8

1,X31,X15 1,569,553 1,626,187

菱L

本 田 技 研

'85 . ,86 .

,87 . 翻 婁§;000()00

3i約23・000 1,85.

,86 . ,87 .

θ

20,X13 28,137 32,903

1,110β621 1,188,636 i

1,177,413

1,408,307 1,578,823 1,558,fi7d

x'80,833 1,160,821 1,233,7{)2i

1,929,519 2,245,743 2,334,597

1,311,932 1,437,735 1,al2,777

Q77Qρ4Ωn6

(UFD9(D暫⊥9L

320,916 363,726

45.1 48.0 44.7 36.5 0'7.7 374,04036.4

(

し84 .10 ,85 ,10 ,86 .10

15,52 15,997 16,064

21 i5.7

57.3 54.1

}・84 .

,85 .

,86 .

・h>ρ06

1,227,343 1,473,9r7 1・730・9331

70Z,]76,71.1 771,76668.8 coy,664i58.3 403,646

570006 573,789 10,501.

10,753 11,X47

550,280 587,607 579,3i5

769,071 1,016,250  1,013,434

555,165 767,706

786,521/

213,905149.3 248,54358.6 220,91356.5 469,950

515,911 535,645

410y406 440,234

×554971

富重

圭離

3114,5353114,1153i14,524 548,570611,575631,829 672,071768,423715,71F 560,174653,477603,600

鈴 木 自 工

し85 .3 '86 .3 '87 .3

12,411 12,219 1 12・8571

GJ3,0U9 824,664 872,848

580,841 722,336 '744,854

360, 4GG, 525,

(注3)

'85 .3 '86 .3 '87 .3

8,363}

S,302 8,476

60,024 71,283 52,572

444,358 470,590 '394 ,'192

375, 423y 351,

旦 産

ア イ 『 ゼ 』

'85 .3 '86 .3 '87 .3

G,467 6,109 5,667

36,219 36,339 31,899

280,524 261,550 Z20,648

207, 191, 157,

59,54220.7

75,62{321.0

79,613;1.1

{

112・115144・8 111,89646.8 114,946 152.3

220,813 255,55己 219,329

44.0 49.6 50.7 68,995'18.5 47,06723.5 43,473'114.5

1

73,401 70,318 63,319

29.8 28.1 24.4

1{釜群亨禾ll孟

148,184 124,07 118,555 521,7G7 648,009 488,385

55,526 71,G°22 20,343

20,737 17,473 10,725 G5,549 78,112 85,XO2

△5,864 12,764

△2,080

10,42c 11,525 S,264 30,074 30,531 Y4,841

資 料:各 有 価 証 券 報 告 書 」,自 工 会 「自 動 車 統 計 月 報 」,他 注:1.生 産 実 績 は 自 工 会 資 料 に 拠 る 。

2.そ の 他 売 上 高 に はKDセ ッ ト分 を 含 む 。

3.'86.3か ら 自動 車 の 売 上 高 に は トヨ タ 向 補 給 部 品 等 を 含 む 。

17,088 18,091 16,749 8,210 8,333 5,537 2,008 1,345 h3,574

参照

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