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労 働 協 約 法 の 一 考 察

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(1)

干仔f

ごちだ

〈五〉〈ー〉

A明日規範正しての間鴨協約

はしがき協約の経済的重要性

f

〈四〉〈ー〉

偽岡協約法研究の必要簡家の枇合規範たる協約に針ナる慈度

一九一九年法解説

(1)  1

(2) 

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ぎ《p

""" 

柑労働協約法の一考察 Q

A

働問協約法の特色

(2)

一八六

3)

ω締決方法ω内容

w費施期

ω

存績期間

∞款カ

ω制裁規定

↓東京製制株式令枇封日本勢働総同盟二円魯漁業株式命同社設日本海員組合

ソゲイエ1ト社合主義共和困聯邦銭山努働者組合

本法の批評

V 'i.

北樺太石油株式合枇封

弓 ふftfj

. . 

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道込

園陸協約の重要性

I

﹁宮める者主貧しき者といであへb︒之に売を奥よる者はエホバなb

であへる﹂富者左貧者とは︑その立ち塞った封立関係を︑彼等自身にては如何ともなし難いのであ

γ

b︑渋水の激流と化して枇曾闘家は破壊せら

λ

乙れに光を奥へねば攻らない︒3すれば︑そ之に平和の生命の断えぎる力︑愛

(3)

の源泉は生れ来るのである︒

b︑﹁正義の救助﹂である︒紳は利害得失をのみ求むる人聞の一

切の努力を永劫にわたっ℃喜ばれない︒只正義の光の照す所にのみ富者も貧者も最善の徳性吃完う

し得︑そ乙に永遠の和平ぞ得ることが出来るに至るものであb︑叉掛かる所に始め℃貧者は富者と

協調し︑些の妬みなく生活することが詐さるLのである︒叉斯くして始めτ︑富者は貧民を良き伴

侶と−なす事が出来︑貧富雨階級の裡に欣伐を見出し得るに至るであらヲ︒

ギリジア︑17の滅亡せるはその外敵の魚にあらずしτ

圏内が二つの恒久的且世襲的な階

級ーー持てる階級と持たゴる階級ーーに分裂したるが魚に外ならない︒富者と貧者といであっτ

乙れに光を興へ得ぎb

然るに︑過古一世紀の聞を||目而して現今も向

ll

支配し℃をる迷想は乙の﹁義の先﹂を暗くする

事を正嘗づけて居る経済皐を云ふ皐問である︒即ち乙の串間によれば︑総℃人類は自己のみの利盆

を園る動物である︒しかも乙の﹁利己心﹂﹁自愛心﹂の無制限なる稜展にまかす時に﹁見えぎる手﹂は

3て吐曾金躍の利盆と幸一臓とを生み出すに至るであらう︒枇合的愛

情︑枇合的正義とに何等無関係に﹁利己心﹂の﹁自然﹂の導きにまかす事が︑枇合図家に便盆であb

叉枇曾全般の利盆に最も善く趨会するに至るものであb︑食慾と利己慾のみが人類の恒常的活動要

柑労働協約法の一考察

(4)

E

一八八

素であb︑人類は飽くなさ利慾の車なる機誠人であb︑又かくある事が赴舎︑園家を繁築に導く道

に外ならないと説明するは何たる悲しむ可き皐問であらう︒

個人に立擦し︑財産を中心として完成を途げたロ!?法はナポレオン法典に於て美しくもその再

生の喜びを得て︑死代諸園の法制の基本をなすに至った︒而して乙の個人及び財産本位の法制は︑

前越の﹁利己心﹂中心の経済墜と相結んで︑乙︑に近代岡家の経済組織の義建に甚大な力をなしたの

ではあるが︑然しか︑る経済島?と︑か︑る法律思想とを以てしては﹁富者と貧者といであへる﹂に至

った時には︑之に先||義の日l

輿

一閣の生産業に従事する者は︑如何にして己のみを利せんかといよ事のみを唯一の目的と

して︑日夜心身を勢すべ3ものでない︒勿論か︑︑る動機も必要には相違なく又乙れが人類の経済活

一面の異理には相違ないが︑乙れは結果であって目的であってはなら

設い︒私は一園生産業者の主眼とす可3

b3品をよb安債に岡民に供給す可3

か ﹂

動の根源の一つである事も︑

を専念するにあって︑自己の利得のみ乙れ計ると云ふ事︑がある可3でまいと確信する︒若し草に利

己のみを以て生産業の目的なbと解し︑乙れに従事する者がある・ならば︑彼は必ずや最後に於てそ

の一枇曾生活を完うし得ゴるに至る可主事は明であらう︒

の生命を失ふ者は之を得﹂︵マタイ停十六章二十五節︶といよは千古の明言であって︑之れは富者た

(5)

ると貧者たるとに於℃何等獲る所がないのである︒

ラスキンはその﹁乙の後の者にも﹂

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rF

23

τ商工業者がその岡氏の見めに死

﹁生産業者はこれ等の職分︵最も純良且低廉に生産し旦乙れを最も必要とする地方に最も廉債に℃

分配する事﹀を正営に果す魚には︑軍人や醤師等と同じく︑必要の場合には︑要求せらる︑昔︑に︑自

己の生命をも鴎つだけの覚悟を持づてゐなければならない﹂と︒而して彼は︑叉︑法律家は岡氏の問

に正義を蹴行する乙とが其責務であb

bは寧ろ死を選ぶべきであると教τ不正を認容せんよ

へて居る︒然し如何に多︿の生産業者と法律家は彼の理想を裏切った事であらラ︒誠にか︑る理想

を有する生産業者は乙れな見出すに困難の様である︒蓋し経済皐と法律皐との原則は︑叉かL

産業者主生み出す矯めにはあま

b

相反する皐聞とし℃止まって居るが魚であらうか︒然し般にかk

︑る事問の教ゆる原則が如何であっ℃も︑叉よしか︑る理想主有する者を現在に見出し得まいとす

るも︑我等は人類の有する高き理想の賓現を希望し︑叉それが魚めに努力を査さねばならないと品

よ︒只不幸な事は人類の不完杢性である︒乙の悲しむ可主人間の不完全性i||正義の完成を望みな

がら︑しかもこれに正反針攻る境貨に生さんとする人間性ーーーを我等は費知し攻がら︑しかも之を

︿

き明、ril

雌労働協約渋の一考察

(6)

酢i

5

O

程は本論に於て︑資本家主勢働者との問に取b結ばれる圏館協約に関する備閣法制の筒草なる解

誌を試みんと思って居る︒蓋し圏鰹協約制度三そ︑最もよく勢資の関係主平和に︑経済的に︑合理

的に規律し得ると考ふるが故である︒然し如何なる法令も結局は上越の人間性の問題に結審する︒

﹁総℃は倫理問題即ち人聞の理想の覗買に封する戟に外ならない︒資本と勢働との闘争と一五ふも結

局は資本家なる一階級に劃する︑他の階級たる勢働者の戦ではなく︑資本家に依って最も露骨に代

表せられた人間性の一つの方面に卦する争闘である︒||而し℃此方面は︑矢張b勢働者其の他の

階艇に属する者にも存在する︒

l l

結局利己心に到する人闘の到想的性質の反抗に外ならない︒﹂

︵田中耕太郎氏﹁法と宗教と枇曾生活﹂二八七頁︶

如何なる立法を以℃しτ

1

1位令それが資本主義に基くとも枇曾主義制度

bとし℃屯

i l

結局は乙の醜械なる人間の二元性が取b除かれまる限b︑不断の闘争は繰かへL

される︒然し我等はそれを悲しんではいけない︒我等は正義のり命ずる所に従つ℃準み︑奮闘を綬け

ねばならない︒何故なれば﹁富者をも貧者をも造れるは神であh

いであへる時之に光主奥へろ者も亦紳である﹂︵銭言二十九章十三節︶からである︒

私は決し℃枇曾立法州労働立法が富者と貧者といであへる時之に﹁義の日﹂を奥へ得る様な崇高なる

紳の富山であるとは考へ設い︒然し現買の枇曾生活に即して︑貧富が相針抗せA

乙れに

(7)

光を血︵へ得る制度としては︑相官力あb︑考慮せらる可きもの﹂一つであると考ふ可3ものと信ず

9とするならば︑醜械なる人間性は︑いよいよその暴威を

たくましうし︑絡には如何なる岡家法制を以℃し℃志︑如何ともなす事能はず︑闘争につぐに闘争

を以℃する外はない結果と在らう︒かく℃は詑にか三る枇曾岡家には神の義の日は恵まれず︑永遠

に正義の光は来らない事とならう︒

法律と枇曾規範

強力なる中央集権的園家が成立し︑それに生活する我等は我等の一枇曾生活関係を規律する総℃の

関係を岡家の法規にのみ求むる様になb易い︒而して自己の生活する園家法規を君重し乙れを生活

関係の準縄とする乙とは望ましい事賞には相違ない︒然しヲ々の結果は遁法即正義であb︑法にふれ

ゴる所即ち善事攻bと云ふ様な考をもっ様になb易い︒前しτ一方図家は高能であって枇台高般に

わたって総ての闘係を規律し得るかの様な迷想にとらわれ易くなる︒

する法令は決して複雑極b

il

殊に日に日に進み行く枇曾寓般の現象を総℃にわたっ

て規律出来ないのは勿論であb︑叉︑法によれざる限b即ち正義であるとも云ふ事を相官ない︒如何

に多くの法令が時の政治の便宜主義に基き℃︑制定せられ来ったかを考ふる吹らぱ︑蓋し思以宇ば

努働協約法の一考祭

L

(8)

a

G

2 7 S

の聞各第一日比﹁最も康い意味に於ての法とは事物自然に基く必然的社諸蹴係である︒乙の意

味からし℃一切の存在は皆その法を持って居る﹂と云ふて居る︒

人類が共同生活を在す所

i i

而して菌鰭的︑祉曾的生活をな詰ピる人類を︑我等は想像し得ない

1

乙の事貨は︑闘家︑又は主催と比は必ず乙の共同生活を規律する規範が生れるものである1c

人主し壬生活せざる人類を我等は思考する乙とを得在い︒而し℃社合生活比は必然的民相E的従属

関係

11

枇曾連帯閲係が生れ来るものでああ︒却ち突の事貨は我等が否認し持者い費盤的事茸であ

即ち入類は現に世脅的生活を・なす事︑人類は常に舵曾的生活をなし拘る事及以かLる耽曾的生存

を在し叉なしたるに非ぎれば人としての生存を完うし得ゴbし事︑而も乙白人類の枇曾性は原始的

自然︑本性に基く事寅であって︑入の意思︑約束︑契約等民基い完結果でない事︑か︑︑る事貨から

高人は皆枇曾閤踏の一部を構成する︒社曾の檎成員たる乙とに依って︑初めて各人は自己の要求︑

傾向趣味

i i

倒性が認められ又捷揮し得るのである︒即ち各人の個性は世合性をその出接結として

(9)

乙の伺性と一祉合性との闘係は種々な複雑限b

乙の関係を規律する慮の規範が生れ来ることは営然の事賓である︒故に我等は規範君主社曾を想

像し得ないのである︒︵

dE 80

Iy︑イヱリング一涙の読︿が如く︑法は園

家を外にしては思惟する乙とを得ず︑叉園家によAソ裁可を奥へられたる日よb存在するものである

9

5

日 件 ︒ ︒

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件 目 ︒

5 0 H

h凶宮想以下参照︶かLる見解よらすれば一家には各自一家として一定の規範があ

一宗教闘韓民は叉回開国有の規範が生れ来る︒教育園鰹等には皆その構成員の準援す可き規範

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が生る︑︑ものである︒工場には叉工場調特の規範が定めら︑る︒而しでかL

る規範は寅際に於

τ

は︑非常に強力なる拘束力を以て各国膿員を規律するものである乙とは︑図家的制裁を件ム同家規

範たる法令と何等異なることがない︒否或場合はは岡家的規範よ9も︑よb強力なる拘束性を圏韓

3へあるのである︒蓋し自己の所属国瞳よb規範違反によh迫はるLことは︑時に

彼にとっ℃直接生活の不安となる結果を誌へ見る場合を生ずるからである︒国家的法律のみを至上

のものと考へ︑高能のものなbと信ずるのは︑非常なる誤bであると謂はねばならない︒

而して此現貨の事賀出囲家自身に於ても之を認めて居る︒例へば商法第一一保︑民法第九二僚に於

て﹁慣習に従ふ﹂可主事を規定して居るのは共一例であるが︑猶一般的に康範なる規定を法例第二候

"

"' 

勢働協約法の一考察

一 九 一 一

(10)

に定めτ居る︒即ち﹁公ノ秩序文之官良ノ風俗−一反セザ

uy

慣習A

9ア認メタY

Yモノニ限ヲ法律ト同一ノ殻力ヲ有ス﹂と規定して居る︒品別論この

規定は見様によっては本僚の要件を具有する限h

τ︑本僚の毅力にょっτ︑慣習は園家的法律

となるものであると説明し得るかも知れないが︑か﹂る設明が失営である事は明である︒即ち形式

に於℃は裁判所は︑本僚によって岡家的法律となbたるが鵠に︑祉曾規範たる慣習に岡家的援助を奥

よるものであると説明し待たbとするも︑その貴質に於℃は︑それが嘗該一耽曾の規範たるが魚に裁

判所は菅該事件に付て他の現範を以τしては官際に裁剣し梓ぎるが震に外ならないが故である︒若

PK他の法規によって裁決を興ふるならば︑必ずや営事者は勿論嘗該枇曾闇躍の全部の承認を

得ぎる結果となる事が明であるからである︒

かくの如く一定の枇曾岡躍には︑必ずそこに枇曾的規範が生れ出るものであb︑枇曾は︑共等規

範一を白からの力を以て強行し究施せしめて居るのである︒而して図家は一面白己の法令を以てし℃

bなき枇曾現象に什℃規定し得︑さる事を珠期して﹁公ノ秩序叉二番良ノ風俗

MY

Y

Y

一法律ト同一ノ致力﹂を典ム可主事を概括的に規定せまる可からぎるに至ったものである︒従ってこ

の規定あるが故に︑一枇命日規範たる慣習が法律と同一の殻力を有するに至ったと説明する事は本末を

(11)

顕倒せるものと云はねば主ちない︒

今乙れを︑雇傭主と被傭者との聞に於ける勢働傑件決定に付て考へてみる︒若し仮b

主左特定の被傭者間関との問に雇傭保伴決定に付て張固なる周鰹協約︑が存在し︑而し℃か−Lる園鶴

協約がかLる特定闇盟問の慣習或は営該枇曾に於ける規範とる見らる可3

場合に於℃は︑者し営一事

者が雇傭健件に付て︑乙れに基き裁剣所の援助を求めたる場合に於ては︑宜しく裁剣所は法例第二

僚の精神に従って︑こ机に同家的援助を奥ム可きものであっτ︑決し℃協約ど以て雇主︑被傭者間

の自由契約によるものであbとなす可きもので攻いと考へる︒

一雇主及被傭者闇瞳問に生れたる一雇傭闘係に閲する慣習を︑かく営該嗣鰹に於ける祉AM

b

と見る事によって︑始めて︑最低賃銀に闘する法規の法律的基礎も考へ得らるL事となb︑圏館協

約民間する特別法の根本的立訟疎由も理解し得るものではあるまいか︒若し︑岡龍協約の法律的保護

を以τ︑単純に協約に閲する特別法民基く殻呆のみによるものであると考ふるならば︑それは宛も

慣習志る枇曾規範が︑法律的殻力を生ずるは只法例第二保あるが急であると説明すると等し3b

τ︑原因結果を混同せるものであると謂はねばならない︒圏膿協約が草純に私訟の契約理論

を以てし℃は説明し得ざる結があるのも乙れが侍に外在らない︒

枇曾規範とし℃の圏臆協約

努働協約法︒一考察

(12)

叫玉、3

園家はその闘士に生を享けて居る園民を外散に針し保護し︑その物質的一服利を完からしめ安λ

て生を享興せしむる様に努力せねばならない︒最大多数の物質的最大卒一職︑乙れが園家の第一の目

的である︒園民の精神的︑道徳的︑霊的の問題に付℃は現代岡家の任務は二次的のものだるに過ぎ

ないと思ム︒恒産ある所恒心あ

9 0

失業と餓死とに隣pりするが如き生活不安に岡氏の大多数を放置

して顧みぎるが如きは︑岡家存立の第一目的を浸却するものであると謂はねばならない︒

私は乙の意味からし℃︑闘民は各自その闘家によb物質的生活の定成を完うし符ねばならないも

のと考へる︒従って若し一国家にし℃その岡民を外散に艶し保護する事を件ず︑或は国民全般に付

て卒等氏︑物質的一噛利を完うし得ゴらしむるが如き股態に放置するな︑らば︑鼻︑等岡家は最早や岡家

たる存在理由を失った本のと謂以得るのではあるまいか︒三れ逗伐園家が或は失業者保護に専念

し︑或は中小商工業者の保護に︑或は賃銀勢働者︑小作人の保護に留意する所以であるずと思ふ︒

若し岡家は岡民一般の物質的頑利幸一加増進の矯の存在であるとする見方をとるならば︑岡家はそ

れが侍に閤宮の増進を計る可3事は勿論である︒而して富の生産の矯めには︑資本と州労働と経替と

の三者の完全なる協調を必要とするものである事は︑戸一一口を侯たない︒然し図家は只草に富の生産増

加を以℃のみ満足す可きものではない︒乙れが分配に闘しτ最も留意を要す可き必要が存する︒生

産せられたる岡富が︑岡氏の一部のみを宮古しむる結果となb︑周民の最大多数は︑か︑る美しき

(13)

饗宴に奥b得ゴる結果となるならば||カI

Yの所謂﹁英閣は富に満ちて居るが︑その英闘民

は今や餓死民︑瀕して居る﹂と云ょが如き有様であるならば︑ーーその園家は健全なるものと云ふ事

これを代図家が︑高率なる相績枕︑所得税率を定め︑或は奮来の所有権の紹卦性の否認

l擢利乱用ーーの思想の生れ出先る理由であると思ふ︒

かつてアIヲヱは﹁文明人は︑飢ゑに遣はれて苑なない所では︑貧窮のために徐々に餓死するか︑

不健康な食物を取らせらるる魚に飢死するか︑或は熱病や虚弱を惹起する温度の勢働によb︑有毒

な職業に従事する事はよb︑過勢を耐える事によb︑突然に死んで行︿﹂と云ひ︑叉彼は﹁現代には

目下惇染病が流行してゐる︒此等病人は病院に牧容3τ︑食物を輿へられるや否や癒ってしまふ︒

彼等の惇染病は飢餓である︒﹂と云ふて居る﹁四個運動論﹂︒かLる執劫な貧之病を流行するがまL

に放任し℃顧みゴる時︑園家存立の理由を何庭民求め得ょうか︒八種惇染病の珠防に力を議す闘家

は何故に︑よb恐る可き偉染病の撲滅にその全力を用びないでい﹂であらラか︒又かLる事買を自

然の現象な

LY

となし︑反ってこれを正嘗視せんとする所の経済皐が邪道にあるものなbとなす皐説

の生れ来る事も無理からね事ではあるまいか︒

誠に近代の岡家は︑その法令の基礎観念をロIマ法に源を接しナポレオン法典によb再び近世に

生れ出た法律思想に負

pp

℃居夕︑叉此等園家は自由競守と利己心とを本質とする経済皐の理論的構

努働協約法の一考察

(14)

Jl'J:i 

成を基として居る之とは︑前議した通bである︒即ち所有権の絶艶性と︑契約自由とは︑その楯の宇面

b︑趨者生存︑替利心はその楯の他の宇面である︒か︑ろ法律の基礎観念と経済観念とを円以て生

農の要素たる査本︑勢働︑経替の三者を間滞なる一穂として協調せしめ︑完全なる問利民福の目的を

得るととが出来るであらうか︒﹁持てる階級﹂と﹁持力ぎる階級﹂とは常に一関内氏絶へぎる争議を生

み︑一枇命日不安はいづれの日民消滅し得る事であらうか︒甚だ浴ぼつかなきものと云はねばならない︒

然し断へぎる闘争の聞からも︑平和的規範が生れて来る︒それは宛も園際問に於ける己むを得ゴ

る悪である戦争から︑平和が生れ︑此等職事に閲する法規3へ完備する様になると同様である︒

L

する︒而し℃か﹂る祉舎は猫自の一枇曾的規範ゲ一生む︒闘家はその必要に臆じ︑此等枇命日閤鵠の主要

目的|!即ち勢働なる捌概念!ーを中心としτ種々なる法規を制定する︒しかし此等の立法は必ずし

も練てに及Aで勢働を中心ムする枇曾規範を規律し得ないのである︒乙︑民国煙協約なる規範が生

れ出でねばならない事正なる︒即ち関瞳協約は︑従来勢賓聞は慣習化︑規範化して居った雇主の専

躍的攻勢働保件決定方法||所有権と替利心とを中心として正営親しされ来った勢働傍件決定方法

1

1が︑雇主と被傭者双方の協議によ︑相互的の協約による可3ものとなった産業枇曾の枇曾的規b

範比外在らない︒これは自由契約と︑特利心在︑自由競争とに到する反旗であ夕︑不信である︒援

(15)

解たる民主主義をその思想的母盟として生れ出先天才見であると一五以得るかも知れない︒

以下少しく囲韓協約の枇曾的及経済的重要性を説明し序論を絡らうと思ふ︒

協約の枇曾的重要性

間際枇舎には図際枇合生活の枇曾的規範が生れる︒図際法が強力なる裁判︑制裁を歓くを以て︑

法規にあらずと主張するならば︑その失嘗である事は明白である︒一図の生産的園瞳生活をなす所

にも亦︑種々なる一枇曾的規範が生れ出る︒工場内の就業規則の如さ︑或は一庭備に閲する一枇曾的規範

たる協約の如き︑その一例である︒園家が法律を以℃乙れに成る可く援助主興ふると否とには無関

係に︑その枇合的の力は勢賓の相互的貿力関係︑営事者の誠意を基としτ︑そ乙に枇合的制裁を有

するに至るものである︒

元来人類は平和を欲求する本性を具有する︒人類が吐命目的生活をなす事も︑畢一覧するに平和を欲

するが矯に外ならない︒平和ある所に︑人は人たる徳性を完全は議揮し得るに至るものである︒人

類の歴史は結へぎる闘宰の歴史であると云ふ見方は説bである左は云以得なくとも偏狭の見解であ

ると一再はねばならない︒人類はその本性に於℃平和を望み︑絶へずその賞現比努力しつL

あるもり

ホップスの主張する様な︑人類は互に征服しようといふ欲望のみを有し℃居ったと一五ム読

明は︑合理的でない︒人類にとっ℃は﹁平和︑が第一の自然法である﹂と云ふモンアスキーの言は異理

努働協約法の一考察

(16)

であると謂はねばならない︒

之れを法律の大本とも見る可3刑法の進化に付て見るも︑復讐及復讐制限制度は賠償制度に︑失

で刑罰制度比進化したる事は︑人類枇命日が平和を欲求するよb出でたる自然の進化である乙とは多

くの皐者の説く所である︒一世合闇躍が平和を欲するならば︑其慮に必ず園躍の吐曾的規範を持た

ねばならず︑叉必ずかLる枇曾的規範が生れ出るものである︒産業吐曾に於℃弊賓の聞に平和を欲

するならば︑その営該枇舎の進歩に臆じた吐曾規範が生れ来る可主事は︑自明の理と云はねばなら

ない︒闇瞳協約もかくして生れ出た産業枇曾の規範である︒平和を望U人類が︑進み行く産業枇曾

に順臆して生み出したる規範である︒之︑に協約の一枇命日的重要性の根本が横はる︒

従って若し︑かLろ吐合同必然の産物である規範を弊資の一方に於℃遵守せ︑ぎるに於℃は︑必ずや

そ之に︑枇合的不安が生れ︑闘宰が起AY︑還には産業吐曾は破壊されτ︑新らしき組織を有する産

業一耽曾が生れ出る場合ともなるのである︒而し℃その結果の如何は別問題とし℃も︑闘争は常に

精力の浪費であb︑岡富の破壊である︒暫くの問︑被傭者は勢働の貨幣化の機曾を失し︑雇主はその

査本を利用する機舎を失以︑社曾岡家は其生産力を失よ結果となb︑一耽曾的に影響する所甚大なる

今般A

一因家に於ける或階級が︑特に平和に反し開局すをのみ事とする主張︑行動あbと云ふ

(17)

が如き現買の主張及事責があっても︑乙れを以℃︑直にかLる吐命日開館の構成員が只草に闘争を愛好

するものである左のみ主張してはならない︒我等は冷静にかLる枇曾園躍を観察せねばならない︒必

ずやそ乙民正義の光の影泊乏τ︑其枇舎の必然的に有せねばならない︑社曾規範が守られて居ない事

賞を見るであらう︒闘争を主張する者は︑その本性よb好んで乙れを口にし︑叉貴行せんとして居

るものでない︒彼等は白畳的なるか或は無自畳的なるかの匝別はあらうが︑正義の寅現に向って行

動して居るに外・ならない︒彼等の闘争は︑畢一覚︑正しき枇曾的規範の確立を獲得せんとし℃︑行動

せる比外ならないのである︒若し雇傭主にし℃その被傭者を過するに︑己の異賓の子弟に劃する

が如3愛情と︑封等の人格者とし℃の地位とを奥ふる考慮をはらい︑相等なる生活を保護するに於

ては︑勢資聞の闘争は︑必ずや消滅するに至る可3ものであらう︒叉かL

可き枇曾規範が確立せられて︑それが遵守せらるLならば︑吐合不安は容易に除去し得ら−る︑に至

るであらう︒我園識者の多くが欧米の勢資の聞に︑卒和︑が保たれをる事賞︑殊に勢働圏臨が闘雫をの

み乙れ目的とする傾向を有せ︑ぎる事を栴讃し︑我園勢働圏樫の闘争性多きを非難するも︑乙れは皮

相の見解であると云はねばならない︒欧米に於ける産業枇曾に於ては︑正義に基く枇合規範︑

11

1

勢働立法の制定に多大の努力が排はれτ居る︒被傭者はその人格を認められ︑国結の権利は法認苫

れ︑最低賃銀制度は規定せられ︑社曾保険は確立3れて居る︒加之︑勢働保件決定氏関する圏臆協約は

勢働協約法の一考察

(18)

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付℃は︑或図は特に法制を定め︑或園に於ては︑それが枇合同規範として完杢に杢般的に賞施され℃

居る︒図民の最大多数をしむる﹁有せぎるが故に働く必要のある人々﹂は︑その勢働力の貰買に於

て︑買主たる費本家と封立して商取引を行う事が出来︑従つτ人間とし℃の生を享棄しτ行けるの

である︒か︑る枇曾生活に於℃は︑平和を愛好するの本性に反して︑何を好んで守閣をのみ目的とし

相事ふ事をのみ欲するであらうか︒我閣の識者が我闘勢働圏贈の闘争性︑非合法性を高撃に主張す

る前に︑果して彼等に何を輿へ︑如何に彼等を過してをるやを考へねばならない︒園家は亦如何な

る積極的な枇曾政策を樹立したか︑失業即飢餓と一五ふが如き悲しむ可き現肢を︑如何にして救済せ

んとし℃居るか︒食を得る乙と能はぎる時︑人は如何なる事をも途行するものである︒世曾政策︑

勢働立法の最も遅れたる闘に最も暴力的勢働争議が行はれ︑時代革命の途行せらる﹂事あるは︑乙

れを過去の偽闘の草命或は最近のスペイン革命に見るも明である︒

勿論﹁障を得℃萄を望む﹂は︑不幸にし℃人の悲しむ可き快姑であるに相違ない︒従って勢資問の

事議の絶滅は︑三れを望み得ない事であらう︒しかし雫議の統計を見るに︑欧米各閣に於℃は多く

罷業数の指示線は︑輪出指示線と正比例し︑失業教と反比例し℃居る︒即ち罷業教は一園経済的繁

築の場合には増加し︑経済界の洗滞又は品川慌時代には減少するものである︒

ηノスト教授も既に

論じて居る所である︒

P1

g早川勢働法六八頁︶乙の事買は罷業が草純なる経済的争議たる場合に

(19)

止変るならば︑勿論かくあらねばならない理であると思ふ︒然し我聞に於τは乙の例外を示し℃居

る事は︑大正十四年︵二九三件の罷業数︶以来事議款は毎年増加し昭和四年は五七一件に及えで居

b︑且宰誌が究第に暴力化しっ︑ある悲しむ可さ事貫を見るのである︒乙の原因は多々あらうξ

ふが︑主要なる貼は勢働階級の人今︑が自暴自棄︑死物狂以となる魚︑争議が経済的の性質のみに止

b得ない故ではあるまいか︑

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宇都町γ即位向間的宇官一り山判即間町

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伶心︑伊断

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の我闘にとって甚だ必要であると息ふ︒乙れは相営経蹄的基金の重なる勢働組合が︑常に比較的右

翼化して行くのを見るに挽ても明である︒死線下に暦迫サちれた所の者︑

11

寝るにようやく雨露1

をしの﹁小屋根のみわずかに奥へられ︑食pんにようやく胃の・加を満たす宇杯の飯が奥へられ︑且失

業の不安にをの︑く者にとっては只緩慢なる餓死か︑闘雫か︑縞強盗か︑官貝淫かの外にr一

3道が

興へられないのである︒従つτ不況時の雫議が彼等に如何に不利であるかどさへ判断し得︑きる矯

民︑時代極端なる煽動家の乗︑ずる所左なる貰例にと.ほしく君いのである︒﹁溺る\ものは藁をもつか

UL

とか一五よ︒忍は我闘の勢働階級は︑決して他の欧米諸問の勢働階級に比して︑よb争議を愛好

する宰闘性あるものとは︑決して信ずる事を待ないのである︒否寧ろ︑彼等は外岡勢働者に比して︑

温順且優秀なる多くの貼をもっ℃居る︒私は︑普℃東京電気曾吐のグ

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尽の談とし℃次の様なWI

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I

努働協約法の一考祭

(20)

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であると云よ事を断言し得る﹂と︒叉同祉のヲII氏もつ日本は天然資源に於て融けてゐますが︑

たむ一つ他闘が有してゐないものがある︒それは優秀なる勢働者の群である﹂と云はれたと記憶す

る︒在は必ずしも日本の勢働者が欧米州の勢働者比比較しかやわ温順且優秀である事︑上速の雨氏

の語の如しとは考へて居ない︒然し決して我岡勢働者が欧米勢働者よbドド狂暴にして︑ドド闘争

牲が騒いとは認め符ないのである︒然るに何故に日本の勢働者が経済闘争を超ヘカ多くの暴行を敢

行するに至るのであらうか︒な共の考へねばならぬ所は此の姑である︒要するに我困現下の勢働宰

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産業吐曾ををく事が出飛るかと云ふ事である︒在は我闘識者の思をよく乙Lに致ヨれん事を切に欲

するものである︒﹁卒和を欲する者はまづ戟を準備せよ﹂︵弘司古宮

25

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︶と云よ事の如B

何に危険であb︑﹁平和を欲する者はまづ正義を培へ﹂︵弘司佐官

25

g号吉出﹀と云よの如何

に至言であるかを想起せねばならね︒

従って若し勢働関躍が園結の力によって資本家正封等闘係に立ちて︑将来の雇傭傑件に付τ

協約を平和の間に締結せんと欲するならば︑雇傭主も喜んで乙れに臆じ︑勢働階級の人ι

認め︑進λで雇傭関係に闘する奮来の専擢的勢働傑件決定に闘す忍枇曾規範をすてL︑宜しく新ら

LS一雇傭傑件決定方法の慣習を樹立すお様に努力す可きではあるまいか︒蓋し乙れは準み行く産業

参照

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