2000 年代におけるアメリカの貿易動向
本間 直行
【要旨】
2000
年代にアメリカの貿易はアジア特に中国向けを中心に増加した.品目では 輸出入共に製品特に機械の比重が低下し,一次産品特に燃料の比重が増大した.リーマンショックに伴い貿易は急減したが,回復は途上国向けを中心に急速だっ た.しかし,
12
年には貿易額の伸びは低下し,世界経済動向の転換を示唆してい る.【キーワード】 アメリカ経済,
NAFTA
,燃料,中国経済,リーマンショック1. はじめに
近年途上国の経済発展は著しく,高い成長率を達成してきた.世界経済,世界 貿易における途上国の役割は高まり,新興諸国とりわけ中国の地位は急速に高まっ ている.こうした世界経済の動向をうけて,一次産品の価格が上昇し,その貿易 額も増加している.しかも先進国経済の不調等に伴う大幅な金融緩和がこれらを さらに促進することにもなっている1.
この中でアメリカの貿易の世界に占める比重は低下していった.前稿でみたよ うに,アメリカの世界貿易における比重は,輸出で
2000
年の12.1
%から10
年1 本間(2012),参照.
の
8.4
%へ,輸入で18.9
%から12.8
%へと低下している.輸出における地位が 低下すると同時に,輸入における地位も低下し,その限りでは需要面から世界経 済の拡大を支えるという役割が変化したということも可能であろう.新興国の経 済拡大の反面ということができよう.そこで本稿ではアメリカの貿易動向を検討し,その特徴を明らかにしてゆきた い.以下,全体的な特徴と相手地域別の動向,品目別の動向,相手地域別の貿易 内容の順で検討してゆく.
経常収支
財収支 サービス収支
輸出 輸入 輸出 輸入
1990 -78,968 -111,037 387,401 -498,438 30,173 147,832 -117,659
1991 2,898 -76,937 414,083 -491,020 45,802 164,261 -118,459
1992 -51,613 -96,897 439,631 -536,528 57,685 177,252 -119,566
1993 -84,806 -132,451 456,943 -589,394 62,141 185,920 -123,779
1994 -121,612 -165,831 502,859 -668,690 67,338 200,395 -133,057 1995 -113,567 -174,170 575,204 -749,374 77,786 219,183 -141,397 1996 -124,764 -191,000 612,113 -803,113 86,935 239,489 -152,554 1997 -140,726 -198,428 678,366 -876,794 90,155 256,087 -165,932 1998 -215,062 -248,221 670,416 -918,637 82,081 262,758 -180,677 1999 -300,778 -337,374 698,218 -1,035,592 73,618 268,790 -195,172 2000 -416,317 -446,942 784,781 -1,231,722 69,605 288,002 -218,397 2001 -396,697 -422,512 731,189 -1,153,701 60,173 276,537 -216,364 2002 -457,800 -475,842 697,439 -1,173,281 57,678 283,440 -225,762 2003 -518,657 -542,273 729,816 -1,272,089 51,728 294,121 -242,393 2004 -629,327 -666,364 821,986 -1,488,349 61,466 341,739 -280,272 2005 -739,796 -784,133 911,686 -1,695,820 76,219 376,571 -300,352 2006 -798,478 -838,788 1,039,406 -1,878,194 86,389 421,386 -334,998 2007 -713,389 -822,743 1,163,605 -1,986,347 123,677 489,255 -365,577 2008 -681,343 -833,957 1,307,329 -2,141,287 131,655 533,003 -401,348 2009 -381,636 -510,550 1,069,475 -1,580,025 126,893 508,712 -381,819 2010 -449,471 -650,156 1,288,795 -1,938,950 150,777 555,674 -404,897 2011 -457,725 -744,139 1,495,853 -2,239,991 187,301 616,973 -429,672 2012 -440,416 -741,475 1,561,239 -2,302,714 206,819 649,346 -442,527 表 1 国際収支
(出所) USBEA(2013a),より作成.
2. 相手地域別動向
アメリカの経常収支は
1992
年以降95
,2001
,07
〜09
,12
年の6
年を除き基 本的に赤字を拡大してきた(表1
).経常収支の赤字に対し財貿易収支がその圧倒 的部分を占めるかそれを上回る赤字を記録しており,一方でサービス収支,所得 収支が黒字を拡大してはいるが,基本的には財収支の赤字が経常収支の動向を決資本移転 収支
対外資産負債変動 誤差脱漏
所得収支 経常移転
収支
米保有 対外資産
外国保有 対米資産
デリバティ ブ収支 受取 支払
28,550 171,742 -143,192 -26,654 -7,220 -81,234 139,357 n.a. 28,066 24,130 149,214 -125,084 9,904 -5,130 -64,388 108,221 n.a. -41,601 24,234 133,766 -109,531 -36,636 1,449 -74,410 168,349 n.a. -43,775 25,316 136,057 -110,741 -39,812 -714 -200,552 279,758 n.a. 6,314 17,146 166,521 -149,375 -40,265 -1,111 -178,937 303,174 n.a. -1,514 20,891 210,244 -189,353 -38,074 -222 -352,264 435,102 n.a. 30,951 22,318 226,129 -203,811 -43,017 -7 -413,409 547,885 n.a. -9,705 12,609 256,804 -244,195 -45,062 -256 -485,475 704,452 n.a. -77,995 4,265 261,819 -257,554 -53,187 -8 -353,829 420,794 n.a. 148,105 11,931 295,423 -283,492 -48,954 -4,176 -504,062 742,210 n.a. 66,806 19,178 352,478 -333,300 -58,159 -560,523 1,038,224 n.a. -61,382 29,728 292,430 -262,702 -64,086 13,198 -382,616 782,870 n.a. -16,755 25,175 282,701 -257,526 -64,810 -141 -294,646 795,161 n.a. -42,574 42,760 322,411 -279,651 -70,873 -1,821 -325,424 858,303 n.a. -12,401 64,129 415,793 -351,664 -88,559 3,049 -1,000,870 1,533,201 n.a. 93,947 67,630 537,339 -469,709 -99,512 13,116 -546,631 1,247,347 n.a. 25,964 43,338 684,677 -641,338 -89,417 -1,788 -1,285,729 2,065,169 29,710 -8,884 100,606 833,951 -733,345 -114,929 384 -1,453,604 2,064,642 6,222 95,745 146,144 814,086 -667,941 -125,185 6,010 332,109 431,406 -32,947 -55,235 123,580 606,599 -483,019 -121,559 -140 -128,860 315,063 44,816 150,757 177,659 678,051 -500,392 -127,751 -157 -909,953 1,333,921 14,076 11,585 232,648 760,829 -528,181 -133,535 -1,212 -452,304 969,006 35,006 -92,771 223,928 776,364 -552,437 -129,688 6,956 -97,469 543,884 -7,064 -5,891
(百万ドル)
定していたといえよう.財収支の赤字は
08
年にピークに達した後,リーマン ショックの影響で翌年は大幅に縮小したが,その後は再び大幅な赤字を持続して いる.この間輸出入共に同じように増加しているが,すでに輸入が輸出を上回っ ていた分赤字は拡大していった.ただし,GDP
比でみると06
年がピークであり,10
年以降再度赤字はGDP
比で拡大傾向にあるとはいえ,なお00
年代半ばほど の水準には達していない(図1
).輸出は
95
年以降では98
,2001
,02
,09
年に低下している(表2
).98
年の下 図 1 GDP 比貿易額・貿易諸指数(注) 指数は2000年を100とした指数.
(出所) UNCTAD (2012), USBEA (2013a), (2013b),より作成.
60 100 140 180
4 0 4 8 12 16
0 1 0 2 0
0 0 2 0
9 9 1
%
GDP
比輸入(←)
GDP
比輸出(←)
輸入単価指数
(→)
輸出単価指数
(→)
輸出量指数
(→)
輸入量指数
(→)
GDP
比財貿易収支(←)
8 20
(←)
落幅がわずかであったのに対して,
01
,02
年には連続して5
%を上回る低下とな り,さらに09
年には20
%近い大幅な下落であった.とはいえ,この間95
〜00
年に33.9
%,02
〜08
年に87.5
%,さらに09
〜12
年に46.3
%と大幅な増加を示 している.00
〜12
年に輸出額はほぼ2
倍に達したのである.GDP
比でも08
年 をピークに上昇していたが,輸入よりは伸びが小さく,他方リーマンショック時 の減少幅は小さかった(図1
).若干さかのぼると97
年に前のGDP
比のピーク があり,00
年代には90
年前後を下回ることが多く,97
年の水準を上回るのはよ うやく07
年のことである.輸出依存度が00
年代に低迷し十分に上昇を続けたわ けではないものの,00
年代半ば以降は国内経済規模に対してひとまず輸出の拡大 にある程度成功してきたということができよう2.相手地域でみると,先進国向けは
03
年以降の増加幅が全体のそれを下回り,08
年に00
年のほぼ1.5
倍になったにとどまり,さらに10
年からの増加幅も相対的 に小さなものにとどまった(表2
).かくてその比重は04
年頃までは50
%台後半 を維持していたが,その後急激に低下し,12
年には40
%台半ばとなっている.対照的に途上国向けは
90
年代後半に1.4
倍に増加し,02
年までやはり1
割以上 低下した後,08
年には00
年の1.8
倍,09
年以降にも1.6
倍ほどへと増加してい る.12
年には00
年のほぼ2.5
倍の水準に達している.その比重はかくてこの時 期急上昇し,12
年には52.9
%に達した.途上国向けは01
年には先進国向けより 若干低下幅は大きかったが,02
年,09
年の減少では低下幅が小さく,世界経済 の変化をうけ,輸出相手地域としての重要性を高めていることになる.移行経済 の比重は若干の上昇がみられるものの,基本的にはほとんど変わっていない.先進国向けについて立入ると,カナダ向け,
EU
向け共に00
年前後に比重の増 加が若干みられたが,07
年前後から輸出額の伸びは相対的に小幅となり比重は低 下し,00
年より数ポイント低い水準となっている.日本向けは08
年まで00
年 の水準以下にとどまり,その後の回復も小幅にすぎず,比重は継続的に低下して09
年以降5
%をも割込むに至っている.00
年代末からは先進各地域向けで比重 が低下し,これが先進国向け比重全体の急落となったのである.2 なお,リーマンショックからの回復後,12年の伸びが再度5%を下回る低いものであっ たことについては後述する.
世 界 先 進 国 途 上 国
カナダ EU 日本
輸出
1995 582,965 (100.0)343,199 (58.9)126,022 (21.6)126,795 (21.8) 64,260 (11.0) 235,456 (40.4)
1996 622,784 (100.0)361,254 (58.0)132,580 (21.3)130,914 (21.0) 67,515 (10.8) 255,905 (41.1)
1997 687,533 (100.0)391,279 (56.9)150,120 (21.8)144,919 (21.1) 65,658 (9.5) 290,905 (42.3)
1998 680,435 (100.0)395,673 (58.2)154,148 (22.7)153,200 (22.5) 57,884 (8.5) 279,490 (41.1)
1999 692,784 (100.0)408,537 (59.0)163,904 (23.7)155,241 (22.4) 57,481 (8.3) 280,726 (40.5)
2000 780,332 (100.0)444,498 (57.0)176,409 (22.6)168,442 (21.6) 65,252 (8.4) 331,939 (42.5)
2001 731,006 (100.0)417,299 (57.1)163,721 (22.4)163,051 (22.3) 57,637 (7.9) 309,341 (42.3)
2002 693,222 (100.0)391,411 (56.5)160,795 (23.2)147,354 (21.3) 51,438 (7.4) 297,478 (42.9)
2003 723,609 (100.0)409,041 (56.5)169,452 (23.4)154,873 (21.4) 52,062 (7.2) 310,376 (42.9)
2004 817,906 (100.0)454,398 (55.6)189,100 (23.1)173,535 (21.2) 54,400 (6.7) 358,089 (43.8)
2005 904,339 (100.0)496,229 (54.9)211,417 (23.4)187,387 (20.7) 55,408 (6.1) 401,658 (44.4)
2006 1,037,029 (100.0)554,646 (53.5)230,244 (22.2)214,978 (20.7) 59,648 (5.8) 474,774 (45.8)
2007 1,162,538 (100.0)615,832 (53.0)248,409 (21.4)247,701 (21.3) 62,664 (5.4) 535,137 (46.0)
2008 1,299,899 (100.0)671,557 (51.7)260,890 (20.1)275,192 (21.2) 66,573 (5.1) 613,471 (47.2)
2009 1,056,712 (100.0)531,354 (50.3)204,721 (19.4)221,140 (20.9) 51,178 (4.8) 516,451 (48.9)
2010 1,277,109 (100.0)611,496 (47.9)248,187 (19.4)240,234 (18.8) 60,543 (4.7) 655,516 (51.3)
2011 1,479,730 (100.0)693,624 (46.9)280,710 (19.0)269,137 (18.2) 66,160 (4.5) 772,275 (52.2)
2012 1,545,565 (100.0)711,969 (46.1)291,675 (18.9)265,743 (17.2) 70,043 (4.5) 817,704 (52.9)
輸入
1995 770,821 (100.0)437,605 (56.8)148,278 (19.2)139,724 (18.1)127,195 (16.5) 327,877 (42.5)
1996 817,627 (100.0)452,876 (55.4)159,691 (19.5)150,583 (18.4)117,963 (14.4) 359,758 (44.0)
1997 898,025 (100.0)489,249 (54.5)171,331 (19.1)166,691 (18.6)124,266 (13.8) 403,178 (44.9)
1998 944,350 (100.0)518,815 (54.9)177,916 (18.8)187,033 (19.8)125,090 (13.2) 418,124 (44.3)
1999 1,059,220 (100.0)575,327 (54.3)201,433 (19.0)206,794 (19.5)134,871 (12.7) 476,435 (45.0)
2000 1,258,080 (100.0)657,271 (52.2)232,678 (18.5)234,681 (18.7)150,632 (12.0) 590,640 (46.9)
2001 1,180,074 (100.0)620,760 (52.6)220,104 (18.7)233,798 (19.8)129,708 (11.0) 550,958 (46.7)
2002 1,202,284 (100.0)616,744 (51.3)213,905 (17.8)240,044 (20.0)124,633 (10.4) 576,909 (48.0)
2003 1,305,092 (100.0)649,410 (49.8)227,600 (17.4)261,334 (20.0)121,232 (9.3) 645,006 (49.4)
2004 1,525,269 (100.0)730,551 (47.9)259,732 (17.0)292,329 (19.2)133,339 (8.7) 779,342 (51.1)
2005 1,732,321 (100.0)802,574 (46.3)291,866 (16.8)319,637 (18.5)141,950 (8.2) 909,374 (52.5)
2006 1,918,997 (100.0)855,066 (44.6)307,723 (16.0)341,406 (17.8)152,244 (7.9)1,038,072 (54.1)
2007 2,017,121 (100.0)887,389 (44.0)317,482 (15.7)364,019 (18.0)149,423 (7.4)1,102,671 (54.7)
2008 2,164,834 (100.0)922,271 (42.6)339,074 (15.7)376,663 (17.4)143,352 (6.6)1,203,646 (55.6)
2009 1,601,896 (100.0)665,080 (41.5)227,577 (14.2)286,727 (17.9) 98,401 (6.1) 912,291 (57.0)
2010 1,966,497 (100.0)789,140 (40.1)279,275 (14.2)326,316 (16.6)123,556 (6.3)1,144,489 (58.2)
2011 2,262,586 (100.0)897,881 (39.7)319,101 (14.1)375,512 (16.6)132,442 (5.9)1,321,944 (58.4)
2012 2,333,805 (100.0)936,039 (40.1)327,482 (14.0)389,061 (16.7)150,401 (6.4)1,362,016 (58.4)
収支
1995 -187,857 -94,406 -22,256 -12,929 -62,936 -92,421
1996 -194,843 -91,622 -27,112 -19,670 -50,448 -103,853
1997 -210,493 -97,970 -21,210 -21,772 -58,608 -112,273
1998 -263,915 -123,143 -23,768 -33,834 -67,205 -138,634
1999 -366,436 -166,790 -37,530 -51,553 -77,390 -195,709
2000 -477,748 -212,773 -56,269 -66,240 -85,380 -258,701
2001 -449,068 -203,461 -56,383 -70,747 -72,071 -241,617
2002 -509,062 -225,333 -53,110 -92,690 -73,195 -279,431
2003 -581,483 -240,369 -58,148 -106,461 -69,171 -334,630
2004 -707,363 -276,153 -70,631 -118,793 -78,939 -421,253
2005 -827,981 -306,345 -80,448 -132,250 -86,542 -507,716
2006 -881,968 -300,420 -77,479 -126,428 -92,596 -563,298
2007 -854,583 -271,557 -69,073 -116,318 -86,759 -567,534
2008 -864,935 -250,714 -78,184 -101,471 -76,778 -590,175
2009 -545,184 -133,726 -22,857 -65,586 -47,223 -395,841
2010 -689,388 -177,644 -31,088 -86,083 -63,013 -488,973
2011 -782,855 -204,257 -38,391 -106,375 -66,282 -549,670
2012 -788,240 -224,070 -35,807 -123,319 -80,358 -544,312
表 2 相手地域別貿易
(出所) UNCTAD (2013a), (2013b), より作成.
移行経済
中南米 アジア
メキシコ NIES ASEAN4 中国
95,469 (16.4) 46,309 (7.9)129,778 (22.3) 74,245 (12.7) 23,870 (4.1) 11,748 (2.0) 3,735 (0.6)
108,590 (17.4) 56,759 (9.1)136,373 (21.9) 75,636 (12.1) 25,822 (4.1) 11,978 (1.9) 4,994 (0.8)
133,465 (19.4) 71,355 (10.4)145,619 (21.2) 78,293 (11.4) 30,144 (4.4) 12,805 (1.9) 5,003 (0.7)
141,697 (20.8) 78,997 (11.6)126,231 (18.6) 63,291 (9.3) 23,213 (3.4) 14,258 (2.1) 4,865 (0.7)
141,600 (20.4) 87,042 (12.6)128,806 (18.6) 70,963 (10.2) 23,228 (3.4) 13,118 (1.9) 3,135 (0.5)
170,376 (21.8)111,710 (14.3)150,238 (19.3) 84,722 (10.9) 28,975 (3.7) 16,252 (2.1) 3,578 (0.5)
159,320 (21.8)101,508 (13.9)137,327 (18.8) 72,109 (9.9) 25,539 (3.5) 19,234 (2.6) 4,093 (0.6)
148,429 (21.4) 97,531 (14.1)138,119 (19.9) 69,820 (10.1) 25,059 (3.6) 22,052 (3.2) 4,059 (0.6)
148,841 (20.6) 97,452 (13.5)150,572 (20.8) 71,699 (9.9) 27,274 (3.8) 28,417 (3.9) 3,997 (0.6)
171,432 (21.0)110,775 (13.5)172,859 (21.1) 83,474 (10.2) 27,000 (3.3) 34,721 (4.2) 5,175 (0.6)
191,592 (21.2)120,048 (13.3)194,067 (21.5) 86,688 (9.6) 27,622 (3.1) 41,835 (4.6) 6,225 (0.7)
222,343 (21.4)134,128 (12.9)233,048 (22.5) 97,936 (9.4) 31,398 (3.0) 55,224 (5.3) 7,477 (0.7)
242,990 (20.9)136,520 (11.7)268,009 (23.1)107,464 (9.2) 32,072 (2.8) 65,238 (5.6)11,131 (1.0)
287,831 (22.1)151,525 (11.7)296,419 (22.8)110,527 (8.5) 36,257 (2.8) 71,456 (5.5)14,660 (1.1)
237,538 (22.5)128,998 (12.2)253,977 (24.0) 90,467 (8.6) 28,201 (2.7) 69,576 (6.6) 8,660 (0.8)
300,493 (23.5)163,321 (12.8)326,033 (25.5)120,586 (9.4) 37,274 (2.9) 91,878 (7.2) 9,712 (0.8)
364,814 (24.7)197,544 (13.3)373,978 (25.3)137,263 (9.3) 40,266 (2.7)103,878 (7.0)13,599 (0.9)
398,448 (25.8)216,331 (14.0)385,377 (24.9)134,669 (8.7) 39,878 (2.6)110,590 (7.2)15,882 (1.0)
108,010 (14.0) 62,746 (8.1)203,373 (26.4) 84,690 (11.0) 45,154 (5.9) 48,506 (6.3) 5,258 (0.7)
126,112 (15.4) 74,108 (9.1)213,890 (26.2) 85,230 (10.4) 47,368 (5.8) 54,396 (6.7) 4,986 (0.6)
144,207 (16.1) 87,120 (9.7)237,568 (26.5) 88,559 (9.9) 52,112 (5.8) 65,812 (7.3) 5,585 (0.6)
149,834 (15.9) 96,075 (10.2)250,904 (26.6) 88,737 (9.4) 55,797 (5.9) 75,095 (8.0) 7,407 (0.8)
172,837 (16.3)111,067 (10.5)285,256 (26.9) 98,778 (9.3) 60,354 (5.7) 87,775 (8.3) 7,452 (0.7)
214,895 (17.1)137,448 (10.9)346,339 (27.5)115,516 (9.2) 69,437 (5.5)107,615 (8.6)10,164 (0.8)
204,496 (17.3)132,775 (11.3)319,298 (27.1) 96,606 (8.2) 61,319 (5.2)109,380 (9.3) 8,354 (0.7)
209,916 (17.5)136,142 (11.3)343,315 (28.6) 95,295 (7.9) 62,233 (5.2)133,484 (11.1) 8,630 (0.7)
223,673 (17.1)139,700 (10.7)387,070 (29.7) 96,137 (7.4) 63,060 (4.8)163,250 (12.5)10,671 (0.8)
263,023 (17.2)157,821 (10.3)467,563 (30.7)109,400 (7.2) 68,958 (4.5)210,517 (13.8)15,370 (1.0)
302,388 (17.5)172,481 (10.0)538,725 (31.1)106,596 (6.2) 78,351 (4.5)259,829 (15.0)20,370 (1.2)
341,020 (17.8)200,500 (10.4)612,805 (31.9)113,783 (5.9) 85,685 (4.5)305,779 (15.9)25,856 (1.3)
354,481 (17.6)212,878 (10.6)652,474 (32.3)115,184 (5.7) 82,515 (4.1)340,107 (16.9)27,055 (1.3)
385,094 (17.8)218,066 (10.1)700,846 (32.4)110,438 (5.1) 81,992 (3.8)356,305 (16.5)38,911 (1.8)
291,517 (18.2)178,322 (11.1)555,763 (34.7) 89,433 (5.6) 64,464 (4.0)309,530 (19.3)24,522 (1.5)
368,094 (18.7)231,920 (11.8)688,451 (35.0)109,998 (5.6) 75,940 (3.9)382,954 (19.5)32,863 (1.7)
443,834 (19.6)265,347 (11.7)782,782 (34.6)125,007 (5.5) 81,703 (3.6)417,303 (18.4)42,751 (1.9)
457,361 (19.6)280,017 (12.0)835,692 (35.8)127,204 (5.5) 82,453 (3.5)444,407 (19.0)35,728 (1.5)
-12,541 -16,436 -73,595 -10,445 -21,284 -36,757 -1,523
-17,521 -17,350 -77,517 -9,594 -21,546 -42,419 8
-10,742 -15,765 -91,949 -10,266 -21,968 -53,007 -583
-8,137 -17,078 -124,673 -25,446 -32,584 -60,837 -2,542
-31,238 -24,026 -156,450 -27,816 -37,127 -74,657 -4,318
-44,519 -25,738 -196,101 -30,794 -40,462 -91,362 -6,586
-45,177 -31,267 -181,971 -24,497 -35,780 -90,146 -4,261
-61,488 -38,612 -205,196 -25,475 -37,174 -111,432 -4,570
-74,832 -42,248 -236,498 -24,437 -35,786 -134,833 -6,674
-91,591 -47,045 -294,704 -25,927 -41,958 -175,796 -10,195
-110,796 -52,432 -344,658 -19,907 -50,729 -217,994 -14,144
-118,676 -66,372 -379,757 -15,848 -54,287 -250,555 -18,379
-111,491 -76,358 -384,465 -7,720 -50,443 -274,869 -15,924
-97,263 -66,541 -404,427 89 -45,736 -284,848 -24,250
-53,979 -49,324 -301,786 1,035 -36,263 -239,955 -15,862
-67,601 -68,599 -362,418 10,588 -38,667 -291,076 -23,151
-79,020 -67,804 -408,804 12,257 -41,437 -313,424 -29,152
-58,913 -63,686 -450,315 7,465 -42,575 -333,817 -19,847
(百万ドル,%)
他方,途上国向けの増加では中南米の比重増が一つの要因である.
12
年には00
年の2.3
倍へ増加しているものの,途上国向け全体よりはわずかに小さい増加幅 である.しかし,その比重は90
年代後半に5
ポイント近く増加し,さらに00
年 代末にも比重を伸ばし,12
年には全体の四分の一以上を占めるに至っている.そ の多くはメキシコ向けであり,この間中南米向けのほぼ半分以上を占めている.00
年代後半に比重は低下しているが,09
年の輸出額低下が中国を除く主要相手 国としては比較的小幅となり,09
年以降は比重が再び上昇し,12
年の14.0
%は 一国としてはカナダに次ぐ高い水準である.中南米に次いで地域として大きい輸出相手はアジアである.
03
年からの回復も 比較的早く,12
年には00
年の2.6
倍に達している.比重は90
年代後半から00
年前後に低下のあと,順調に回復し,10
,11
年にはやはり四分の一を上回るに 至った.ただし,アジア全域向けで比重が高まっていたわけではない.東南アジ ア向けの比重が継続的に低下しているのに対して,東アジア,南アジア,西アジ ア向けの比重が増加しており,とりわけ00
年代半ば以降の東アジア向け比重の 上昇が大きい.この中で,もともとの新興工業地域であるNIES
やASEAN4
向 けの比重は低下し,中国向けの比重が大幅に上昇しているのは,世界貿易の動向 とほぼ同じである.中国向けは00
年代半ばには毎年20
%を上回る伸びを続け,09
年の低下も2.6
%にすぎず,12
年には00
年の6.8
倍に達した.その比重は00
年代半ばから大きくなり,10
,12
年には7.2
%と,東アジアの半ばを占め,カナ ダを除く主要先進諸国をも上回ることになった.メキシコ向けの輸出額が01
,02
,09
年に途上国全体と同程度の低下を示しているのたいして,中国向け輸出は09
年を除くと00
年以降には減少していない3.輸入は
95
年以降では01
,09
年に低下している.前者で6
%強,後者で26
% と大幅な低下となっている.しかし,95
〜00
年に63.2
%,01
〜08
年に83.4
%,さらに
09
〜12
年に45.7
%と大幅に輸入額は増加し,12
年には00
年の1.9
倍に 達している.GDP
比では01
,02
年の低下後上昇に転じ,00
年代半ばには高水3 その他の新興国について,インド,ベトナム向けの輸出額は12年に00年のそれぞれ 6.1倍,12.6倍に達しているが,比重としてはそれぞれ12年に1.4%,0.3%とまだ低 水準である.
準となった.リーマンショックに伴い
09
年に00
年代初頭の水準まで低下した後 回復したものの頭打ちとなっている.すなわち,アメリカの経済規模に対して輸入は
90
年代以上に増加したという ことができよう.世界の輸出入総額の伸びには及ばないにしても,この時期を通 してアメリカの輸出入は共に大きく増加し,貿易依存度も上昇したのである.先進国からの輸入は輸出以上に比重を低下させた.
01
,02
年の減少後00
年の 水準の回復に04
年までかかり,その後の増加率もかなり小さくなっている.か くて00
年前後まで総額の5
割強を維持していたが,その後比重は低下し,11
年 には4
割を割込むことにもなっている.EU
の比重は02
,03
年には2
割まで上 昇し,09
年の低下率も相対的に小さいなど,先進国の中では比重低下は比較的小 幅にとどまっている.これに対して,カナダの比重は00
年代に入り低下し,12
年には95
年より5
ポイント以上の低下となっている.額の上でも09
年にはほぼ 三分の一減少し,12
年にも08
年の水準を回復していない.さらに先進国の中で も比重の低下幅が大きかったのは日本である.00
年以降6
回も輸入額は減少し,09
年の低下幅は30
%を上回っている.かくて比重は95
年以降ほぼ同じペース で低下を続け,12
年にはカナダ,EU
の半分以下の地位に落ち込んでいる.移行経済からの輸入比重は伸びているもののごくわずかであり,先進国との動 向に対応した輸入拡大の多くは途上国からのものとなった.途上国からの輸入も
01
年に6.7
%,09
年に24.2
%低下したものの,12
年には00
年の2.3
倍に達し,輸入全体に占める比重は大きく上昇し,
04
年に5
割を超え,先進国の比重を上回 り,11
,12
年と6
割弱に達している.このうちメキシコからの輸入は01
,09
年 に減少した以外は,比重も小幅な増加を続け,12
年には12.0
%に達し,中南米 全体では12
年に2
割近くに達している.しかし,ここでも比重の上昇が大きかっ たのがアジアで,とりわけ東アジアである.東アジアも01
年に6
%強,09
年に15
%を上回る低下を記録したが,12
年には00
年の2.7
倍に達し,09
年以降比 重は23
%を上回っている.かくて,東南アジアが若干比重を低下させたものの,アジアの比重は
00
年以降急上昇し,12
年には36
%弱に達している.ここでもNIES
,ASEAN4
からの輸入比重は着実に低下しており,中国の比重が00
年以降急上昇している.額でも
09
年の低下幅は13
%台にとどまり,その後の回復は他地域に比べ必ずしも特別大きいというわけではないが,
10
年には08
年の水準 を上回り,09
,10
,12
年に19
%台の高い比重を占めている.ここで貿易額を数量と価格に分解して検討してみよう.輸出量は
00
年代に入 り02
年までほぼ1
割低下したが08
年までほぼ5
割増加した.09
年の低下幅は15
%ほどであるが,その後の回復は順調で,11
年には08
年の水準を上回り,00
年より4
割以上の増加を示している.他方で輸入量は01
年にわずかに低下した ものの07
年まで40
%弱増加している.そして08
年にすでに4
%,さらに09
年 に16
%と大幅に低下し,その後の回復は必ずしも大きなものではなく,11
年に も08
年の水準にすら達していない.価格では輸出・輸入単価共に95
〜02
年にほ ぼ同程度低下したのに対して,その後輸入単価は輸出単価以上に急激な上昇に転 じた.両者共に09
年に下落したが,輸出単価は10
年には08
年の水準を上回っ ているものの,輸入単価は11
年には00
年より4
割高い水準で輸出単価より7
ポ イントほど高くなっている.こうして00
年代初めの減少は輸出額の方が大きく なり,08
年までの増加も輸入額の方が高水準を維持している.しかし,リーマン ショックの影響は輸入額の方に大きく現れ,回復も輸出額の方が大きかった.リー マンショックの経済動向への影響がさしあたり一般的に先進国に大きく,新興国 経済の役割が大きくなっていたことを確認することができる.世界の貿易動向と 比較すると,輸出入共に量の伸びは小さく,両者共に価格でも上昇幅が小さい.輸出量の伸びが
00
年代半ばから輸入量のそれを上回っていること,輸出単価の 伸びが輸入単価のそれを下回っていることが,世界の動向とは対照的である.こ うした動向は貿易品目に関わっている.品目別の検討に入る前に全体の財収支動向をみておこう.貿易赤字は
95
年以 降01
,07
,09
年を除いて拡大を続けた.伸び率は90
年代末がむしろ大きく,00
年代に入り赤字増加幅は小さくなったといえよう.11
,12
年の赤字額は09
年よ り大きいとはいえ,リーマンショックの影響により06
〜08
年より1
割程度少な くなっている.06
年の赤字は01
年の1.8
倍強だったのに対し,11
,12
年は1.6
倍強となっている.この赤字に占める先進国の比重は95
年に5
割を上回ってい たが,この後急速に低下し,09
年にほぼ四分の一となり,その後は若干上昇して いる.EU
が15
%程度で赤字の比重を維持する傾向であるのに対し,カナダが低下傾向にあり,さらに日本が決定的に比重を低下させている.
95
年に赤字額のほ ぼ三分の一を占めた対日赤字は,額としては増加したが比重は大幅に低下し,03
年以降は1
割前後にとどまっている.かくて,途上国に対する赤字が急増し,09
〜
11
年には7
割を上回っている.中南米も持続的に1
割前後を占めているが,ア ジア,とりわけ東アジアが比重を大幅に上昇させた.東アジアへの赤字は95
〜00
年に3
倍近くに,00
〜08
年に2.5
倍近くに,そして09
〜12
年に1.4
倍近くにそ れぞれ増加し,その赤字総額に占める比重は90
年代の20
%台後半から00
年代 後半に30
%台,10
年前後には4
割前後となっている.95
,96
年の40
%弱から09
〜12
年には5
割を上回るに至っている対アジア赤字の大半を占めている.この 中で,00
年前後に10
%近くを占めたNIES
の赤字は08
年以降には黒字に転換 し,ASEAN4
との赤字も90
年代の10
%強から10
年前後の5
%強へと大幅に低 下した.いうまでもなく対中赤字の急増が背景にある.中国への赤字は95
〜00
年にほぼ2.5
倍,その後も年に3
割増加する年もあり,00
〜08
年に3.1
倍に,さ らに09
〜12
年に1.4
倍に増加している.こうして,赤字に占める比重も,00
年 前後の20
%前後から09
〜12
年には40
%台前半へと急激に上昇している.ただ し,11
,12
年の伸びは1
割を割り,赤字総額の頭打ちをもたらす要因となってい る.3. 品目別動向
そこで貿易品目別の貿易動向をみることにしよう(表
3
).まず輸出では,一次産品が
90
年代後半には額でも比重でも低下していたのが,03
年以降大幅に増加している.とりわけ06
年からの増加が著しく,09
年には2
割を上回る低下を示したものの,低下幅は製品よりも小さかった.その後,10
,11
年と30
%を超える伸びを記録し,11
,12
年には輸出総額の四分の一を超えて いる.この急速な増加は燃料の増加による.燃料輸出は05
〜12
年に5
倍以上に 拡大し,食料輸出にほぼ匹敵する水準に達している.他方,工業製品は