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(1)

東京女子体育大学紀要 第37 2002  73 

小学校体育における「体ほぐしの運動」について

ー「体ほぐしの運動」に関する教師の意識調査一

吉 野 尚 也

はじめに

平成

8

8

月、文部大臣から「教育課程の基準の 改善について」諮問を受けた教育課程審議会は平成

1 0

7

月「審議のまとめ」°を答申した。

その中で「体育・保健体育」の「改善の基本方針」

には「児童生徒の体力等の現状を踏まえ、心と

1

本を より一体としてとらえる観点から、新たに自分の体 に 気 付 き 、 体 の 調 子 を 整 え る な ど の 「 体 ほ ぐ し 』

(仮称)にかわる内容を示す。」と述べ、さらに「こ の新たな内容は現行の『体操』領域に示すとともに、

その他の運動領域等の活動や保健における心の健康 に関する学習などとしても、取り入れられるように する。これに伴い『体操』領域の名称を変更する。

また、指導に当たっては、運動を通して仲間との交 流を深め、他人と協調し思いやる心をはぐくむこと

に配慮する」(3)と述べられている。

これを受けて、平成

1 0

1 2

月改訂の新学習指導要 領・体育の目標の中に「心と体を一体ととらえ_(5) という文言が掲げられ、これまでの学校体育が一貰 して求めてきた心と体の健康づくりが改めて強調さ れている。

さらに、内容として「体つくり運動」領域が「体 操」領域に代わって登場し、運動の内容に「体ほぐ

しの運動」が位置付けられた。

しかし、「体ほぐしの運動」の具体的な教材は、

「小学校学習指導要領解説・体育編」に「他の運動 領 域 の よ う な 例 示 と は 異 な る の で 」 と 前 置 き し 、

[行い方の例] (6)を示すにとどめ、指導者の工夫・

改善・創意性がより重視されるものとなっている。

また、高学年の「保健

J

では「心の健康」のねら

いとして「心と体は密接な関係にあり、互いに影響 し合うこと」(6)とされている。

そこで、平成14年度の完全実施に向けて、「体力づ くりに新たな視点を加えることになった」ェ小学校 体育において「心と体を一体としてとらえる

J

こと や「体ほぐしの運動」について、小学校の担任教師 がどのような意識•関心を持っているかを調査・分 析し、今後の体育授業における身体活動の質と鼠と の改善をどう図るべきか、理論と実践の一体化への 道筋をつけるひとつの基礎資料として本調査研究2〉

を実施したものである。

1 .

調査方法

(1)調査目的:小学校新学習指導要領・体育展開へ の関心度と「体ほぐしの運動」に関する教師の意 識調査

( 2 )

調査方法:質間紙法による意識調査8)

( 3 )

調査項目

①新学習指導要領・体育展開への関心度

②「体ほぐしの運動」についての意識•関心度

( 4 )

調査対象:東京都公立小学校教諭

5 0 6

( 3 8

( 5 )

調査期間:平成

1 3

1

月から平成

1 3

2

( 6 )

有効回収率:

84.2% 426/506

2 .

調査結果とその分析

1 .

新学習指導要領・体育展開への関心度について 平 成

1 0

1 2

月 に 文 部 省 が 告 示 し た 新 学 習 指 導 要 領・体育の授業展開について、小学校の担任教師が どのような意識•関心を抱いているかについての調 査結果と分析は以下のとおりである。

(2)

74  吉 野 尚 也

( 1 ) 体育の授業の好嫌度

表ー 1

体育の指導は他の教科と比較して好きですか

(1)

とても好き

69  16%  (2)

好き

158  38% 

(3)

まあまあ好き

156  37% 

(4)

あまり好きではない

40  9%  (5)

好きではない

1  0% 

合 計 424  100%  9 Ò 16̀ 

38

(1)

とても好き

m(2)

好 き

(3)

まあまあ好き

(4)

あまり好きではない

CJ (5)

好きではない

図ー 1

体育の指導は他の教科と比較して好きですか

9 1 本育の指導は他の教科と比較して好きですか」

という設間に対して、表‑ 1 のように「とても好き」

(16%

)と「好き」

(38%)

を加えると

54

%が他の教 科と比較して「体育の授業」が好きであると答えて いる。更に、「まあまあ好き」の

37

%を加えると全 体の

91

%が体育の授業展開について「好ぎ」だとい

う傾向がみられる。

一方、体育の指導は他の教科と比較して「あまり 好きではない」

(10%)

と「好きではない」

(0.5%)

を加えると全体の

10.5

%の教師が体育の指導は「あ まり好きではない」という傾向がみられる。

( 2 ) 新学習指導要領・体育展開への関心度

表ー2

新学習指導要領での新しい体育の展開に関心があり ますか

(1)

非常にある

(2)

ある

(3)

あまりない

(4)

まったくない

合 計

13" 

67̀ 

54  13¥  286  67% 

80  19%  4  1%  424  100% 

(1)

非常にある

(2)

あ る

Cl(3)

あまりない

8(4)

まったくない

図ー2

新学習指導要領での新しい体育の展開に関心があり ますか

その担任教師は「新学習指導要領・体育展開に関 心がありますか」との間いに、「非常にある」

(13%)

「ある」

(67%

)を加えると

80%

もの教師が「関心が ある」と答え、その高い関心度が見られる。

一方、「あまりない」

(19%

)、「全くない」

(1%) 

を加えると

20

%の教師が新学習指導要領・体育展開 に対して関心をあまり示していない傾向がある。

( 3 ) 心や体の変化と体育科の果たす役割は

担任教師が「小学生の心や体の変化に対し、体育 科の果たす役割について」どのように考えているか、

意識調査の結果は以下のとおりである。

表ー3

子ども達の心や体の変化と、体育科の果たす役割に ついてどう考えますか

(1)

非常に大きい

(2)

大きい

(3)

あまりない

(4)

まったくない

合計

140  33% 

267  63% 

15  4% 

0% 

422  100% 

(1)

非常に大きい

m(2)大きい

(3)

あまりない

(4)

まったくない

図ー3

子ども達の心や体の変化と、体育科の果たす役割に ついてどう考えますか

表 ‑3 のように、子どもたちの心や体の変化と、

体育科の果たす役割は、「非常に大きい」

(33%

、 )

「大きい」

(63%)

を加えると、

96

%の教師が子ども たちの心や体の変化に対し、体育科の果たす役割が 大きいと認識している。

( 4 ) 「心と体を一体としてとらえる」とは

今回、学習指導要領・体育科の改訂方針の一つと して、前記の如く改めて「心と体を一体としてとら える」ことを強調している。

この「心と体を一体としてとらえる」という記述

内容に対して、小学校の担任教師が具体的にどの程

度理解しているのか、その調査結果は以下のとおり

である。

(3)

小学校体育における「体ほぐしの運動」について 75 

表ー4 「心と体を一体としてとらえるという言葉は具体的に どんなことを言おうとしているのでしょうか (1)とてもよく理解している 14  3% 

(2)理解している 160  38% 

(3)あまり理解してない 233  55% 

(4)まったく理解していない 17  4% 

合 計 424  100% 

4̀  3% 

図一4

(1)とてもよく理傾している D (2)理解している

(3)あまり理解してない

9(4)まったく理解していない

「心と体を一体としてとらえるという言葉は具体的に どんなことを言おうとしているのでしょうか この改定方針を理解していると回答した教師は、

4が示す如く「とてもよく理解している」 (3%) 

「理解している」

(38%)

を加え、全体の41%となっ ている。

しかし、「あまり理解していない」

(55%

)、「全く 理解していない」

(4%

)と答えた教師は全体の

5 9

%を示している。

今回、新学習指導要領・体育科改訂方針の一つと された「心と体を一体としてとらえる」という考え 方は、残念ながらこの調査段階では

5 9

%の教師に理 解されていないことが推測できる。

(5)体操領域が「体つくり運動」と名称変更され たことをご存知でしたか

平成1012月に学習指導要領が改訂され、平成11

5

月に解説書・体育編が公表された。

その中で、昭和53年改訂時、新たに設けられた 5 ・ 6年の「体操

J

領域は今回の改定で「体つくり 運動」と名称変更された。

改訂後約3年を経たこの調査で、名称変更をどの くらいの教師が認識しているか、その調査結果は以 下のとおりである。

表 5

のとおり、今回の小学校学習指導要領の改 訂で「体操」が「体つくり運動」と名称変更されこ とを「知っている」が5

9

%に対し、「知らなかった」

41%という調査結果がえられた。

表ー 5 新学習指導要領では5• 6年の「体操」領域の名称を

「体つくり運動」と変更されたことはご存知でしたか

(1)知っている

(2)知らなかった 合 計

2 5 1

‑ 1 7 5 ‑ 4 2 6  

59% 

41% 

100% 

図ー5

(6) 体つくり運動が「体ほぐしの運動」と「体力 を高める運動」で構成されたことをご存知でし たか

今回の改訂では、更に、体つくり連動が「体ほぐ しの連動

J

と「体力を麻める連動」とで構成された が、その構成内容についての調在結果は以下のとお

りである。

表ー6

(1)知っている

m(2)知らなかった 新学習指導要領では5• 6年の「体操」領域の名称を

「体つくり運動」と変更されたことはご存知でしたか

「体つくり運動」の領域は「体ほぐしの運動」と「体力 を高める運動」で構成されていることをご存知でしたか

(1)知っている

(2)知らなかった 合 計

2 1 6

‑ 2 1 0 ‑ 4 2 6  

翠 ︳

g

図ー6

(l)知っている

ID (2)知らなかった

「体つくり運動」の領域は「体ほぐしの運動」と「体力 を高める運動」で構成されていることをご存知でしたか

表 6

が示すように、

1

本つくり運動が「体ほぐし の運動」と「体力を高める運動

J

とで構成されたこ とを、「知っている」と答えた教師は

51%

、「知らな かった」も49%とほぼ二分された調査結果がでた。

新学習指導要領はこの調査実施のほぼ一年後の平 成14年度から完全実施である。その移行期における 小学校教師の体育に関する認識度の一面を知ること ができる。

(4)

76  吉 野 尚 也

(7)「体ほぐしの運動」が新たに加わった理由は 小 学 校 学 習 指 導 要 領 解 説 ・ 体 育 編 で は 、 「 体 育 科 改訂の要点」として、「

( 1 )

目標について」「教科の 目 標 は 、 心 と 体 を 一 体 と し て と ら え る こ と を 重 視 し、」と述べ、「

( 2 )

内容について」では、「児童の体 力等の現状を腔まえ、心と体をより一体としてとら える観点から、新たに自分や仲間の体の状態に気付 き、体の調子を整えたり、仲間と交流したりするね らいをもった『体ほぐし』にかかわる内容を従前の

『体操』領域に示した。これに伴い、『体操』領域の 名称を『体つくり運動』と変更した」(6)と改訂の理 由を述べている。

表 ー7 「体ほぐしの運動」が新しく加わった理由についてご 存知でしたか

( 1 )

とてもよく知っている

2 2   5 %   ( 2 )

知っている

1 4 1   3 3 %   ( 3 )

あまり知らない

2 0 5   48% 

( 4 )

まったく知らない

5 7   1 3 %  

合 計

4 2 5   1 0 0 %  

1 3 ̀  

3 3

(1)とてもよく知っている

(2)知っている

(3)あまり知らない

(4)まったく知らない 「体ほぐしの運動」が新しく加わった理由についてご

存知でしたか

表 7

が 示 す 如 く 「 体 ほ ぐ し の 運 動 」 が 新 た に 加 わった上記の理由について、「とてもよく知ってい

(5%

)あるいは「知っている」

(33%)

と答え た 教 師 は 全 体 の

38%

となっている。一方、「あまり 知らない」

(49%

)、「全く知らない」

(13%)

と答え た教師は

6 1

%を示し、「体ほぐしの運動」が新たに 加わった理由について、認識の低いことが指摘でき

(8)「体ほぐしの運動」の具体的な運動例にはどん なものがあるとお考えですか

表 ー8 「体ほぐしの運動」の具体的な運動例にはどんなもの があるとお考えですか

( 1 )

体育について実践研究して

いるので運動例をたくさん知って

2 1   5 %  

いる

( 2 )

これまでにも授業で実践して

きたのである程度の運動例は

7 3   1 7 %  

知っている

( 3 )

教育委員会や研究会が運動

例を示してくれたのでその程度

8 6   2 

は知っている

( 4 )

こんなことをやればよいので

1 5 6   3 7 %  

はないかくらいは知っている

(5)まだ良く知らない

8 8   2 1 %  

合計

4 2 4   1 0 0 %  

東 京 都 の 各 公 立 小 学 校 に お い て は 、 東 京 都 教 育 委 員 会 か ら 「 体 つ く り 運 動 」 に つ い て の 「 運 動 例 」 が 体 育 指 導 資 料5) 6)として、平成

1 1

3

月 と 平 成

1 2

3月の2度にわたって配布されている。

また、平成

1 2

年度東京都小学校体育研究会・体つ くり運動領域部からは「体ほぐしの運動・メニュー ブック」 が作成され、各区市の研究会を通じた研 修 や 講 習 が 地 道 に 行 わ れ て い る 現 状 が あ る 。 そ の 研 修・講習の成果の一面が、この調査結果から考えら れる。

すなわち、東京都の小学校体育の先導的な役割を していると思われる教師が

5

%、校内研究会や地区 の 研 究 会 等 で 教 育 情 報 を 得 て い る と 思 わ れ る 教 師 が

17%

、 前 記 の 「 指 導 資 料 」 等4)により実践例を得て いる教師は20%となり、具体的な指導事例を得てい る教師は全体の

42

%程度で「こんなことをやればよ い の だ ろ う 」 と 考 え て い る 教 師 が

37%

、「まだ良く 知らない」教師は

2 1

%といった割合になっている。

小 学 校 体 育 に は じ め て 「 基 本 の 運 動 」 が 位 置 付 け られた昭和

5 3

年 の 学 習 指 導 要 領 改 訂 時 、 筆 者 は 小 学 校体育の教育指導行政(指導主事)を経験した。

その経験から言えることは、小学校教師は一人で 全 教 科 を 指 導 す る た め 各 教 科 の 教 材 研 究 に 追 わ れ

(5)

小学校体育における「体ほぐしの運動」について 77 

従って、学習指導要領の改訂時にはそれぞれ真剣 に取り組むものの、短期間に全教科の改訂方針や詳 しい改訂の内容にまではなかなか至らないのが硯実 である。そこで、改訂方針や内容の本質を易しい言 葉や図で示し、各教師の頭の中に新学習指導要領が ねらうものの座標軸と地図を作り、小学校教師を支 援することが新学習指導要領具現化の

1

つの方策で

はないかと考えている。

(9)「体ほぐしの運動」への取り組み意欲

そのような教師が、新しく設けられた「体ほぐし の運動」にどのように関わろうとしているのか、そ の意欲についての調査結果は以下のとおりである。

表ー9 「体ほぐしの運動」を実践することについてどう考え ておられますか

(1)進んで取り組みたい (2)取り組みたい

(3)あまり取り組みたくない (4)取り組みたくない

4ロ云it 

4 ̀  

°%  18% 

78̀ 

74  18% 

320  78% 

16  4% 

2  0% 

412  100% 

(1)進んで取り組みたい (2)取り組みたい (3)あまり取り組みたくない (4)町り組みたくない 図ー8 「体ほぐしの運動」を実践することについてどう考え

ておられますか

9

のように、「体ほぐしの運動」への取り組み 意欲は、「進んで取り組みたい」 (18%)、「取り組み たい」 (78%)を加えると全体の96%が「体ほぐし の運動」への取り組みに高い意欲を示している。

各設問間の相関関係に基づくクロス

集計結果

各々の設問間について、ひとつのめやすとして相 関係数を算出し0.3以上 (r>0.3) をクロス集計し、

考察した。

(1)「体育展開への関心度」と「名称変更への認識 度」について

(A)設問②新学習指導要領・体育展開への関心度 (B)設間⑤体操領域が「体つくり運動」と名称変更さ

れたことへの認識度

(r 0.3453 

x 2  

39.752  P 

0.001)  表ー10 「体育展開への関心度」と「名称変更への認識度」

との関係

1知っている 2知らなかった 1非常にある 49  5  54  2ある 170  1 16  286 

< 3あまりない 29  51  80 

4ない 2  2  4 

250  174  424 

新学習指導要領・体育展開への関心度は高く「非 常にある」「ある」を加えると80%にもなる。

し か し 、 表10か ら は 、 関 心 度 の 高 さ に 比 べ 体 操 領域が「体つくり運動」と名称変更されたことを知 っている教師は59%で、新学習指導要領への関心は あってもその内容の理解にまでは必ずしも到ってい ないことが指摘できる。

特に、関心が「ある」と答えた286 (67%)中 116 (40.5%)が「知らなかった」と答えている ことに注目したい。

(2)「体育展開への関心度」と「心と体をとらえる とは具体的にどんなことか」について

(A)設問②新学習指導要領・体育展開への関心度は (B)設問①「心と体を一体としてとらえる」とは具体

的にどんなことを言おうとしているのでし ょうか

(r 0.3455  X 79.408  P 

0.001) 

1 1

か ら は 、 新 学 習 指 導 要 領 ・ 体 育 展 開 へ の 高 い 関 心 度 が80%と高いが、それに対し、「体つくり 運動」や「体ほぐしの連動」実施の基本的な考え方

として今匝改めて強調された「心と体を一体として とらえる」という認識を「あまりしていない」教師 が60%となって、必ずしも認識するに至っていない 様子が指摘できる。

(6)

78  吉 野 尚 也

表 ー11 「体育展開への関心度」と「心と体をとらえるとは 具体的にどんなことか」との関係

B  1とて 2理解 3あま 4して もよく してい りして ない

理解 る ない 1非常にある 8  32  14 

54 

2ある 4  113  159 

, 

285 

<( 3あまりない 2  15  57  6  80 

4ない

゜゜

14  160  232  17  423 

(3)「体操領域の名称変更の認識度」と「体ほぐし の運動が新しく加わった理由への認識」との関 係について

(A)設問⑤体操領域が「休つくり運動」と名称変更 されたことをご存知でしたか

(B)設問⑦「体ほぐしの運動」が新しく加わった理由」

( r  = 

0.4678  X 

105.001  P <0.001)  表 ー12 「体操領域の名称変更の認識度」と「体ほぐしの運

動が加わった理由への認識」との関係

1知っている 2知らなかった

9とても知ってる 21  1  22  2知ってる 122  19  141 

<( 3あまり知らない 97  108  205  4知らない 11  46  57  251  174  425 

今回の改訂で体操領域が「体つくり運動」と名称 変更されたことは前記の表‑5の如く全体の59%の 教師が知っているが、その理由について「知ってい る」教師は 38% となり、表— 12 からはその関係が読 み取れる。

すなわち、名称変更は「知っている」 (251名・

S9%)が、その理由は「あまり知らない」 (97名)

「知らない」 (11名)教師は251名中108名 (43%) と 40%を越えていることがわかる。

また、この二つの設問間にはやや高い相関がみら れた。

(4)「体育の好嫌度」と「新学習指導要領・体育展 開への関心度」について

(A)設問①体育の指導は好ぎですか

(B)設問②新学習指導要領・体育展開への関心度

( r  

0.3792  163.537  < 0.001)  表 ー13 「体育の好嫌度」と「新学習指導要領・体育展開へ

の関心度」との関係

B  1非常 2ある 3あま 4まっ にある りない たくな

1とても好き 32  33  3  1  69  2好き 14  124  18  1  157 

<( 3まあまあ好き 6  105  44 

155 

4あまり きではない 2  23  15  1  41 

5好きではない

54  286  80  4  424 

13からは、体育の指導が「とても好き」「好き」

な49%と、「まあまあ好き」な40%が新学習指導要 領への関心が高く、「あまり好きではない」「好きで はない」と答えた12%の関心が低いという関係がみ られる。

ただ、指導は「好き」だが関応が「あまり•まっ たくない」と答えた24名の理由を知るために追試の 必要性が考えられる。

(5)「体育の好嫌度」と「体ほぐしの運動例の認識 度」について

(A)設問①「体育指導」は好きですか

(B)設間⑧「体ほぐしの運動」例にはどんなものがあ るかご存知ですか

( r  

0.3732  112.823  < 0.001)  表 ー14 「体育の好嫌度」と「体ほぐしの運動例の認識度」

との関係

1  2  3  4  5 

し—•

る さ ん <  知 れ な 知

度 た

. . . .  

と な

る 度

1とても好き 14  26  14 

, 

6  69  2好き 6  31  35  58  28  158  3まあまあ

1  13  28  79  34  155 

<( 好き

4きあでまはりな好い

, 

10  19  40 

5好きでは

゜゜

ない

21  73  86  156  88  424 

(7)

小学校体育における「体ほぐしの運動」について 79 

表— 14 からは体育指導は「とても好き」「好き」

「まあまあ好き」 (69+158+155=382) との回答は全 体の90%だが、いざ具体的な運動例となると「こん なことをやればよいのではないか」 (9+58+79=146 名)「よく知らない」 (6+28+34=68名)といった認 識が50%を越える (214/382=56%)状況がみられる。

更に、「好き」「まあまあ好き」 (158+155=313) と答えた全体の73%の内「こんなことをやればよい のではないか」 (58+79=137名)「よく知らない」

(28+34=62名)といった認識は (137+62/313=63.5%)  その中の63.5%となっている。

このことから、新学習指導要領完全実施をほぼ1 年後に控えた移行措置期間である本調査時期におい て、小学校担任教師の認識実態の側面が推測できる。

(6) 「新学習指導要領・体育展開への関心度」と

「体ほぐしの運動が新しく加わった理由への認 識度」について

(A)設間②新学習指導要領・体育展開への関い変 (B)設問⑦「体ほぐしの運動」が新しく加わった理由

への認識度

( r  

=0.4177  X = 113.33  P 

0.001)  表ー15 「新学習指導要領・体育展開への関心度」と「体ほぐ

しの運動が新しく加わった理由への認識度」との関係」

B  1 2知っ 3あま 4知ら 知って ている り知ら ない

いる ない

1非常にある 11  32 

, 

2  54 

2ある 10  102  149  25  286 

<( 3あまりない 1  6  47  25  79  4ない

゜゜゜

22  140  205  56  423 

じ ? 羞 >

T

40 20 0  16 01 40 12 10 86  

4ない bまりない

•: ' , 7 

/  2

ある

1非常にある

荘 二

ふ ⇔ .[I

= 且枇 マ

15からは、新学習指導要領・体育展開への高 い関心度を示す「非常にある」 (54名・ 13%)、「あ る」 (286名 •67% )と回答した全体の 80 %の教師の 中で「あまり知らない」 (9+149名)「知らない」 (2+25 名=185)担任教師が半数以上 (185/340=54.4%)の 54%を示している。

このことから、体育展開について80%と高い関心 度を示しながらも、「体ほぐしの運動」が新しく加 わった理由については、あまり認識してはいない教 師が半数を超える状況があることを示している。

(7) 「新学習指導要領・体育展開への関心度」と

「体ほぐしの運動」例への認識度について (A)設問②新学習指導要領・体育展開への関心度 (B)設問⑧「体ほぐしの運動」の例にはどんなものが

あるとお考えですか

( r  

= 0.3701  = 105.627 

0.001)  新学習指導要領・体育展開への高い関心度を示す

「非常にある」 (54名・ 13%) 、「ある」 (286名 •67%) と答えた全体の80%の教師が「体ほぐしの運動」の 展開例をどのくらい知っているか、その関係を見た。

表ー16 「新学習指導要領・体育展開への関心度」と「体ほ ぐしの運動」例への認識度との関係

1 2あ 3 4こ 5よ 山知 る程 され んな く知 って た程 こと らな いる 程 唐

1非常にある 12  20  10  8  4  54  2ある

, 

47  67  116  46  285 

 

3あまりない

, 

30  35  79 

4ない

゜゜

21  73  86  154  88  422 

表— 16 が示すように、この高い関心度を持つ全体 の80%の教師の中で、「こんなことをやればよいの ではないか」 (8+116=124名)、あるいは「よく知ら ない」 (4+46=50名 ) と い っ た 認 識 を 持 つ 教 師 (124+50/313=55.5%)は55.5%となり、半数を越え る状況がみられる。

図ー9 「新学習指導要領・体育展開への関心度」と「体ほぐし の運動が新しく加わった理由への認識度」との関係」

(8)

80  吉 野 尚 也

(8)「心と体を一体としてとらえる」という言葉ヘ の認識度と「体ほぐしの運動」が新しく加わっ た理由との関係について

(A)設問④「心と体を一体としてとらえる」という言 葉は具体的にどんなことをいうのか (B)設問⑦「体ほぐしの運動」が新しく加わった理由

についてご存知でしたか

( r  

0 . 5 2 0 1   X 

2 3 8 . 5 0 8   P  <  0 . 0 0 1 )  

表ー

1 7

「心と体を一体としてとらえる」という言葉への認識度

と「体ほぐしの運動」が新しく加わった理由との関係

1

2

知っ

3

あま

4

知ら 知って ている り知ら ない

いる ない

1とてもよく理解

,  3  2 

1 4  

2理解している

1 0   8 7   5 9   3  1 5 9  

< 3あまりしてない

3  49  1 4 1   40  2 3 3   4

してない

1 4   1 7  

2 2   140  204  5 7   4 2 3  

「心と体を一体としてとらえる」という言葉への 教師の認識度は「とてもよく理解している」

(3%

「理解している」

(38%)

4 1

%に対し、「あまり理 解 し て い な い 」

(55

% ) 「 全 く 理 解 し て い な い 」

(4%)

教師が全体の

59

%を示している。

この傾向は「体ほぐしの運動」が新しく加わった 理 由 に つ い て も 同 様 に 「 と て も よ く 知 っ て い る 」

(5%)

、「知っている」

(33%)

が約

38%

、「あまり 知らない」

(48%

)、「全く知らない」

(13%)

6 1% 

を示し、この二つの設問間には

0 . 5 2 0 1

の相関がみら れた。

(9)「領域名称変更」と「体つくり運動」構成内容 の認識との関係について

(A)設間⑤「体操」が「体つくり運動」と領域名称変 更したことをご存知でしたか

(B)設問⑤「休つくり運動」は「体ほぐしの運動

J

「体力を高める運動」で構成されているこ とをご存知ですか

( r   =  0 . 7 2 2 8  

=  2 2 2 . 5 3 9 6  

<  0 . 0 0 1 )  

18  「領域名称変更」と「体つくり運動」構成内容の認 識との関係

1

知っている 2知らなかった

1

知っている

203  4 8   2 5 1  

<( 2知らなかった

1 3   1 6 2   1 7 5  

216  210  426 

「体操」が「体つくり運動」と領域名称変更した ことを「知っている」は

59

%に対し「知らなかった」

4 1

%である。

一方、その構成内容を「知っている」は

5 1

%に対 し[知らなかった」も

49%

と二分している。

1 8

が 示 す よ う に 、 こ の

2

つ の 設 間 間 に は 高 い 正相関

( 0 . 7 2 2 8 )

がみられた。

( 1 0 )

「 体 ほ ぐ し の 運 動 」 が 新 し く 加 わ っ た 理 由 と

「体ほぐしの運動」例への認識度との関係につ いて

( A )

設問⑦「体ほぐしの運動」が新しく加わった理由 についてご存知でしたか

(B)設問⑧「体ほぐしの運動」の具体的な運動例には どんなものがあるとお考えですか

( r   =  0 . 5 3 3 8  

=  1 9 3 . 4 2 9  

<  0 . 0 0 1 )  

表ー

1 9

「体ほぐしの運動」が新しく加わった理由と「体ほ

ぐしの運動」例への認識度との関係

1

2

3

4~

5

山知 る程 され んな く知

って

t = :  

らな いる 租 度 9よく知

1 0   , 

2 2  

っている

2

知って

1 1   3 8   40  46  6 1 4 1  

いる

< 

3

あまり

2 5   4 3   84  5 1   2 0 3  

知らない

4

知らない

1  2 4   3 1   5 7  

2 1   7 3   8 6   1 5 5   8 8   423 

「体ほぐしの運動」が新しく加わった理由を「と てもよく知っている」

(5%

)、「知っている」

(33%)

が全体の

38%

、「あまり知らない」

(48%

)、「全く知

らない」

(13%)

6 1

%を示しているが、この表

‑ 2 0

(9)

小学校体育における「体ほぐしの運動」について 81 

からは、具体的な運動例までとなると「知っている」

割合がさらに減少する傾向が推測できる。

すなわち、「体ほぐしの運動」が新しく加わった 理由を「とてもよく知っている」あるいは「知って いる」と答えた全体の3

8

%の教師のうち、具体的な 運動例までとなると「沢山知っている」「ある程度 知っている」教師は

6 8

(10+9+11+38)

となって、

「知っている」教師の

41.7% (68/163=41.7%)

とな り、全体からみると「知っている」教師は

1 6

%とな ってしまうことを表‑

1 9

は示している。

考 察

(1) 体育の好嫌度と新学習指導要領・体育展開へ の関心度について

小学校では、そのクラスの全教科を一人の担任教 師が指導する場合がほとんどといってよい現状があ る。その中でも「体育」の指導は他の教科と比較し て「好き」と答える調査結呆が多い。

この調査でも

89

%の担任教師が「とても好き」

「好き」「まあまあ好き」と答えている。これは、ひ とつには小学生が「体育」という「大筋活動を中心 とする運動文化を媒介とした」(8)授業が好きである ということと、その学習・指導効果が比較的はっき りしたかたちで表れやすいからとも考えられる。

従って、新学習指導要領・体育展開への関心度も

「非常にある」「ある」が8

0

%を示し、その意欲が強 く感じられるものとなっている。

(2) こどもの心や体の変化と体育科の果たす役割 への認識について

さらに、こどもたちの心や体の変化と体育科の果 たす役割についても、「非常に大きい」「大きい」と 考える担任教師が96%と高い数値を示している。

体カ・運動能力の低下傾向が問題となって久しい が、子ども達の心の問題も含め、その実態を肌で感 じているのは学校であり、日々子どもと直接接する 教師なのである。従って、体育科教科教育の研究者 の一人として、本調査結果にも表れた体育科の果た す役割を大きく捉えている小学校の教師に応える教

育研究実践の一層の必要性を指摘することができ る。

(3) 「心と体を一体としてとらえる」という認識に ついて

日本体育学会は東京オリンピック後の第

1 7・  1 8

回 大会

( 1 9 6 6・  1 9 6 7 )

において、体力問題が全休シン ポジウムの課題として取り上げられ、「体力が重要 であっても、単に体力のための体力であっては意味 がない。人間は全一体としての人間の価値を実現す るための体力であって、はじめて重要な意味をもっ てくるのではあるまいか」(2)と、当時の日本体育学 会会長松井三雄は述べている。

この「心と体を一体としてとらえる」という考え 方が、今回の学習指導要領・体育絹の改定に改めて 強調されたものともいえよう。

その中には、「心と体の発達の状態を踏まえて、

運動による心と体への効果、健康、特に心の健康が 運動と密接に関連していることなどを理解すること の大切さを示したものである」(6)と述べられている。

本調査では、「心と体を一体としてとらえる」と いう認識を「とてもよく理解している」 (3%)、

「理解している」

(38%)教師が全体の約4 1

%に対し、

「あまり理解していない」

(55%)

「全く理解してい ない」

(4%)

教師が全体の59%を示している。

今後、

6

割もの教師がなぜ「理解していない」の かを調査・分析する必要性があると考える。

(4) 「体操が体つくり運動と領域名称変更されたこ と」と「体つくり運動が体ほぐしの運動と体力 を高める運動で構成されたこと」への認識度に ついて

体操の領域名称変更への認識は「知っている」が

59%

、「知らなかった」が4

1

%という調査結果であ る。一方、その構成内容の認識は、「知っている」

が51%、「知らなかった」が49%という調査結呆で ある。

平成

1 0 年 1 2

月、文部省により小学校学習指導要領 が改定3)され告示された。その後、平成1

1 年 5月

、 小学校学習指導要領解説・体育編が発行された。

(10)

82  吉 野 尚 也

本調査は、平成

1 3

1

月である。従って、新学習 指導要領の告示から

3

1

カ月、小学校学習指導要 領解説・体育絹が発行されてから

1

8

カ月後であ る。更に、平成

1 1

6

月に示された「文部省告示第

1 2 8

号」によると、「平成

1 2

年度及び平成

1 3

年度の第

l

学年から第

6

学年までの体育の指導に当たって は、現行小学校学習指導要領第

2

章第

9

節の規定に かかわらず、その全部又は一部について新小学校学 習指導要領第

2

章第

9

節の規定によることができ るJ(5)となっていることから、各学校ともいわゆる 移行措置期間となっている。

その状況の中で、担任教師が学習指導要領の改定 移行期に改訂の内容に対し、どのような認識度を示

しているのかを知る一つの資料でもある。

(5)「体ほぐしの運動」が新しく加わった理由と

「体ほぐしの運動」例についての認識について

「体ほぐしの運動」が新しく加わった理由を「と てもよく知っている」「知っている」が38%、「あま り知らない」[知らない」が6

1

%を示しているが、

表‑

1 9

の相関表からは、具体的な運動例までとなる と「知っている」割合がさらに減少する傾向が推測 できた。

指導内容・方法の工夫を一層必要とする「体ほぐ しの運動」をより定着させ、教育効果を向上させて いくためには、この認識度を今後如何に混乱や戸惑 いなく高めるかが一つの分かれ道となろう。

(6) 「体ほぐしの運動」への取り組み意欲について

「体ほぐしの運動」への取り組み意欲は、「進ん で取り組みたい」

(18%

)、「取り組みたい」

(78%)

を加えると全体の96%となる。それは、小学校の教 師が「体ほぐしの運動」への取り組みに対する高い 意欲を示している。

昭和52年の学習指導要領改定時、小学校体育に始 めて登場した「基本の運動」の授業展開に対して、

筆者らは各小学校教師と共に意欲的に取り組んだ経 験がある。

今回の改定に示された「体ほぐしの運動」の具体 的な授業展開に対しても同様な意欲を感じる調査結

果となっている。

(7)「体育展開への関心度」と「名称変更への認識 度」について

新学習指導要領・体育展開への関心度は高く

80%

にもなる。しかし、関心度の高さに比べ体操領域が

「体つくり運動」と名称変更されたことを知ってい る教師は

5 9

%で、関心はあってもその内容の理解に までは必ずしも到っていないことが気になる結果と なっている。

特に、「関心がある」と答えた

286

名中

116

名、

4 0 . 5

%もの教師が「名称が変更されたことを知らな かった」と答えていることは、単に周知に至るまで の時間だけの問題なのか、今後更に調査・分析する 必要があるのではなかろうか。

まとめ

小学校体育の体操領域は戦後のわが国の学校体育 において、その名称および内容は幾度の学習指導要 領の改訂3)とともに種々変遷してきた。その流れの 中で、今回の改訂により「体操」から「体つくり運 動」へと名称・内容・方法等が変えられてきた。

今回、特に「体ほぐしの運動」は、「いろいろな 手軽な運動や律動的な運動を行い、子ども達が体を 動かす楽しさや心地よさを味合うことによって、自 分や仲間の体や心の状態に気付き、体の調子を整え るとともに、仲間と豊かに交流できることをねらい に行われる運動」(4)である。

すなわち、そのねらいが自分や仲間の体の状態に

「気づき」「調整」「交流」したりする運動とされて いるだけに、各教育実践者・教師がそれをどう捉え、

具体的な教育実践へと結びつけるかが、今後の普 及・定着への一つの鍵である。その視点に立ちなが

ら、本調査研究を通して若干の提言をする。

周知のとおり、戦後の我が国の学習指導要領「小 学校体育」において、「体操」領域は「体力づくり」

「動きづくり」また「基本の運動」等を経て今匝の

「体ほぐし」の流れがある。

しかし、今回の学習指導要領解説でも「体ほぐし」

(11)

小学校体育における「体ほぐしの運動」について 83 

の例示は[行い方の例](6)として

4

項目が示された だけで、他には特に示されておらず、各学校の教育 実践の場で工夫し、行うようになっている。

換言すれば、研究者が理論を示し、教育実践者で ある教師が、日々の教育活動の場で工夫・改善する ことが求められている。更に、実践が理論を修正し て い く こ と も 大 切 な 研 究 の 視 点 で は な い か と 考 え

すなわち、理論と実践の一体化を如何に具現化す るかが一層大切なことになろう。

一方、本研究の調査結呆が示すように、小学校の 担任教師が、改めて強調された「心と体を一体とし てとらえる」という観点を今後どのように咀噌し、

小学校体育科教育の「体つくり運動」わけても「

1

ほぐしの運動」の指導をどう具体化していくか、そ のことの難しさが問われているのではなかろうか。

運動文化・身体文化等における「体操」の運動領 域は存在しており、その価値論は別の次元としても、

小学校体育の「体操」をその内容の取り扱いを改善 することに留まらず、「名称を変更」した以上、「近 年の子どもの心と体をめぐる閉塞的な状況」mから のひとつの突破

D

として、さらに、有効な体育の領 域として扱いたいものである。

そのためには、教育行政及び大学や研究機関の場 で研究・研修を重ね、教育実践者・教師と共に研究 の実践化を推し進めていくための時と場を具現化す ることが必要不可欠なものと考える。

謝辞

本研究の調査にあたり、ご多忙の中を快く回答を お寄せいただいた東京都公立小学校

3 8

校の校長先生 をはじめ

5 0 5

名の先生方に厚く御礼申し上げます。

附記

本研究は日本体育学会第

5 2

大会

( 2 0 0 1

9

月北海 道大学)において口頭発表したものに加筆修正をし たものである。

引用文献

( 1 )

井谷恵子

( 2 0 0 1 )

アメリカの学校体育における フィットネスプログラムの変容、体育学研究

46:

p324 

(2) 加藤橘夫•前川峯雄・猪飼道夫 (1970) 青少年 の体格と体力、杏林書院

p2

( 3 )

教育課程審議会「審議のまとめ」

( 1 9 9 8 ) p62  ( 4 )

文部省

( 2 0 0 0 )

学 校 体 育 実 技 指 導 資 料 第

7

体つくり運動、

p12

( 5 )

文 部 省

(1999)

学 習 指 導 要 領 ・ 体 育 編

p80 pl04 

( 6 )

文音屈省

( 1 9 9 9 )

小学校学習指導要領解説・体育

p p 5 ‑ 6 .p 1 2 .   p 6 9 .   p 8 5  

( 7 )

村田芳子

( 2 0 0 0 )

「体ほぐしの運動」の導入と その可能性、日本体育学会

5 1

回 大 会 体 育 科 教 育 学シンポジウム資料

p 1 0 6

( 8 )

高橋和子・高橋健夫

( 2 0 0 1 )

「体ほぐしの運動」

授 業 の 確 立 を め ざ し て 一 往 復 書 簡 、 体 育 科 教 育

( 2 0 0 1 ‑ 4 )   p 1 5  

参考文献

1 )

第十六期中央教育審議会・第一次答申

( 1 9 9 6 ) 2 )

藤谷かおる

( 2 0 0 0 ‑ 9 )

「よいからだ」に関する調

査研究、体育科教育学研究、

1 7 ‑ 1p p l ‑ 8   3 )

文部省

( 1 9 6 9 ) ( 1 9 7 8 )   ( 1 9 8 9 )

小学校指導書・

体育編

4 )

高橋健夫、三木四郎、松本富子、藤井喜一、長 谷川聖修

( 2 0 0 0 )

体 ほ ぐ し の 運 動 体 育 科 教 育 別 冊、

4 8 ‑ 5p p 9 8 ‑ 1 5 4  

5 )

東京都教育委員会

( 1 9 9 9 ‑ 3 )

小学校体育指導資 料「体育パノラマ」ポスター

6 )

東京都教育委員会

( 2 0 0 0 ‑ 1 2 )

体育指導資料「体 ほぐしの運動」の使い方についてポスター 7)東 京 都 小 学 校 体 育 研 究 会 体 つ く り 運 動 領 域 部

( 2 0 0 0 )

体ほぐしの運動メニューブック

p p l ‑ 2 6 8 )

鷲野明久

( 2 0 0 0 )

「体つくり運動」領域「体ほぐ

しの運動」についての教師の意識調査、日本体育 学会

5 1

回大会発表資料

118N20104p494 

参照

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