杉 本 英 二
要 約
中小企業が多い地方都市周辺の企業の情事 釘ヒの状況 を探 るために,
1996年
3月郵送 に よるア ンケー ト調査 を行 った。既 にネ ッ トワー ク化が進 んでい る職場 では,専門的知識や技術の不足 を感 じなが ら着実 に情報化の歩み を進めている。
情報化 に遅れてい る職場では,「 情報化 したいのだけど, どうした ら良いのか分 か らない」とい う状況である。いずれの場合 に も,情報化のために大学の社会人 教育 を期待 してい る。本学が昨年実施 した社会人教育の講座 に参加 した75 パ ー セ ン トは,新規知識の学習 目的であった。多 くは将来の企業内情報化の進展 に備 えて 自主的 に教育 を受 けに来ている。社会人教育の場合,受講生 の多 くが職場の 具体的問題 を抱 えて即時的かつ直接的な解決方法 を期待 し,大学の従来の教 育 理念 と矛盾す るケースが ある。地域社会 との共存 あるいは時代 の要請 に応 え よ うとすれば,従来か らの価値観の変更が求め られ,受 け入れのための組織の再編 成が課題 になる。
目 次
1. は じめに
2.調査対象 とアンケー ト
3.職場 の状況
4.
地域特徴 の現状認識
5.
情報化 と大学の社会人教育
6.参考文献
〔 1 7 〕
78
商 学 討 究 第
47巻 第
1号
【 資料 1 】アンケー ト質問 と回答
【 資料
2】小樽商科大学 リカレント教育プログラム
1. は じめに
最近の情報技術の進展には目を見張 るものがある。特 にバブル崩壊後 の企業 活動の再構築 に関 して,大企業の情報分野の投資は極めて積極的である。業務の 効率化 を目指 して業務全体のシステム化,ネ ッ トワーク化 を大規模 に行 ってい るが,同時に,従来か ら従業員が持つべ き当然の能力であった「 読み書 きそろば ん」をパ ソコンの世界で要求す る 「 エ ン ドユーザーの情報武装」も進め られてい
る。
最近のインターネ ッ ト,イン トラネ ッ トを基盤 に したグループ ウェアの普及 によって,電話の代わ りに電子メール を使 うといった個人能力 としての情報能 力が要求 されているの もその表れである。現在の情報化の大 きな特徴の 1つは, 情報連絡 あるいは情報収集,情報整理 といった仕事 を全従業員がで きるように す るという情報基盤の人的整備の点である。仕事上 の情報 を共有す ることによ って,個人ひ とりひ とりの情報処理 ・活用能力を高めることを意味 している0
こうした新 しい時代の流れに直面 して,中小企業が多い地 方都市周辺の企業 の職場ではどの ような状況 になっているのだろうか。情報化‑の対応の遅れは ます ます大企業 との格差 を広 げ,地域社会の経済的地盤沈下 を引 き起 こす こと にな りかねず,情報化の推進 は一企業だけの経営課題ではな く,地域ネ 土合全体が 取 り組むべ き現代の重要な課題 となっているはずである。
本研究は,この ような動機か ら,本学が位置す る小樽 ・ 札幌圏の企業内部での
情事 鋸ヒの進行の程度 をアンケー ト調査 し,分析 した ものであるoまた同時 に,経
営管理層の情事釘ヒのための理解 を深めなが ら人材教育あるいは情報化のための
知識や技 術 教育などの,大学がこの地域の企業 あるいは社会か ら期待 されてい
る社会人教育 を実施す る際の問題点 を整理 し,今後の大学の リフレッシュ,リカ
レン トなどの教育のあ り方を考 える基礎データ とす るものである.
2.
調査対象 とアンケー ト
中小企業が多い地域での コンピュータ関連の調査では,必要 な情報が得 られ な くて大変苦労 させ られ る。著者の研究室では
,94年度小樽地域で
,95年度札幌 地域で企業の情報化の実態調査
[1,
2,3]を聞 き取 りで行ったが,現場の従業 員や責任者の多 くが, 日常使 っているシステムの内容 をほ とん ど知 らなかった か らである。
幸い小樽商科大学では,1
995年度に 『 現代の経営課題 と分散処理の新 しい方 法』というタイ トルで リカ レン ト教育プ ログラムを実施 した ( 詳細 は Ⅰ 資料
2】) 0 主 に企業の経営層 を対象 として,エ ン ド・ ユーザー ・コンピューティング ( End
UserComputing)の理解 と普及 をね らったか )キュラムであった。今回の調査
(1996
年
3月)は,このプ ログラムの参加者 を対象 に した。理由は,この地域で 最 も情報化 に関心がある人々である し,職場の状況 を良 く知 っている人々だか ら,郵送 によるアンケー ト調査ついての互 いの誤解が少ない と推測 され ること, また回収率 も一般の企業人 を無作為抽 出 した もの よりも高 くな ると予想 された か らである。
アンケー トは,講義の出席者46 名の うち出席 回数が極端 に少 ない人 を除いて
42名 に対 して行 った。回答 は
24名で,回収率
57パーセ ン トだった。標本数は少な いが,回収率 としては良い方である。アンケー トの質問 と回答 を 【 資料
1】に整 理 した。カ リキュラムの趣 旨の通 りに年配の経営管理層が多い。また仕事 もコン
ピュータ との関係が あ り,8割がワープ ロを使 えるoアンケー トは,各質問に対 して 「はい 」 「 いいえ」 とその中間の 「 少
し」か ら
1つ を選択す る方法である。
場合 によっては,「 その他」あるいは 「 不明」がある。部分的に記入漏れがあ り,
未記入の部分 は分析 にはカウン トしなかった。
20
商 学 討 究 第
47巻 第
1号
3.
職場 の状況
職場の情報化 をネ ッ トワーク導入の程度 で計 ることがで きる
【 質問
1】でほぼ全員が職場の情報化の必要性 を認め 【
A図4】 , 【 質問
2】で は
90パーセ ン トが 情報化のための何 らかの取 り組 みが職場で あると答 えてい る
【
A図5】。現代 の情報化の手段であるネ ッ トワーク化が職場 で進んでいるか を たずねたのが 【 質問
3】であるが,回答が積極的肯定 「はい」35 パ ーセ ン ト,消 極的肯定 「 少 し 」25 パ ーセ ン ト,否定 「 いいえ 」40 パーセ ン トと大 き く3つに分 かれた
【A図
6】 。
【 質問
2】と 【 質 問
3】の回答の相 関関係 を 【 図
1】に作成 した。 これによる と, 【 質問
3】で 「はい」と答 えたネ ッ トワーク化が進んでいる職場では, 【 質問
2】で情報化の取 り組みがある積極的な 「 はい」を答 えている。ネ ッ トワーク化 で 「 少 し」と答 えた職場では具体的な取 り組みに関す る態度が あいまいで,取 り 組 みに消極的な 「 少 し」が混 じる。ネ ッ トワーク化 で 「 いいえ」を回答 したグル ープでは,取 り組みの具体的姿が兄 いだせ ない状況 を示 してい ると考 えるべ き であろ う。
図
1情報化 の取 り組 み とネ ッ トワーク化の関係
どの職場 も専門家 を必要 とし,不足感がある
情報 システムの技術不足で悩んでいる職場 とネ ッ トワーク化の関係 を調べた
【 図 2】 。明 らかに,ネ ッ トワーク化 に手 を付 けていない職場の多 くが情報技術 の不足で悩んでいることが分かる。逆 に考 えれば,技術不足だか らネ ッ トワーク 化が進んでいない とも考 えられ,ネ ッ トワーク化の程度が職場の状況 を分析す
る指標 として役立つ ことが分かる。
【
A図
10】では,情報 システムに関す る専門家の必要性が非常に高い。 【 図
3】に専門家の必要性 をネ ッ トワーク化の程度で分類 した。ネ ッ トワーク化の進展 にかかわ らず,専門家の必要性 はどの職場で も高い。特 に 【 図
2】でネ ッ トワー ク化が進んでいない職場で技術不足の悩みが非常に高いのに, 【 図
3】では,そ の技術不足解消のために専門家が必要 とい うようには問題 を絞 りきれていない ことが分か る。
専門家の問題 を掘 り下げるために,専門家の不足感 を調べ たのが 【 質問
8】で
ある。専門家の不足感 はどの職場 にも当てはまるが,これ をネ ッ トワーク化の程
度で分類 したのが 【 図
4】である。 【 図
4】を 【 図
2】と比較す ると,ネ ッ トワ
ーク化が進んでいる職場で も,専門家が不足 している職場 と不足 していない職
場がある。不足 していない職場 を調べ ると,情報 システムが整備 されている官公
庁 と金融関係であ り, これは業務系 その ものが従来か ら汎用機で通信処理 され
ているものであって,今問題 に している
LANとい うネ ッ トワークとは性格が
少 し違 っている。この ような特殊な職場や業種 を除けば,すべての職場で専門家
の不足感があると言える。ただネ ッ トワーク化が進んだ職場では,専門家の不足
があって もそれが悩み とい う程ではないのは,技術的不足 を補 いなが らも情報
化 を進めることがで きている自信の表れで もあるだろう。
22
商 学 討 究 第
47巻 第
1号 図
2技術不足 とネ ッ トワーク化の関係
技術不足で 悩んでいま
すか
図
3専門家の必要性 とネ ッ トワーク化の関係
専 門家が必要 ですか
ネット ワーク化
が進んで
いますか
図
4職場での専門家 とネ ッ トワーク化の関係
情報化の進展 によって職場が変化 し,情報技術が要求 される
【 質問
5】は,今後進む情報化 によって職場が変化す る可能性の有無 をたずね ているが,程度の差があるにせ よ全員が変化の可能性 を指摘 している
【A図
8】 0 それをネ ッ トワーク化 との関連で見たのが 【 図
5】である。消極的な 「 少 し」は, ネ ッ トワーク化 されていない職場 に集中 している. 【 質問
6】では, その ような 情報化が進む ことによって,回答者 ( つ まりリカ レン ト教育参加者)に対 して情 報化のための専門的知識や技術の修得が, 自分 自身 に要求 され る可能性の有無 をたずねたが,ほ とんど全員その可能性があると回答 している。それをネ ッ トワ ーク化 との関連で分 けたのが 【 図
6】である。
【 図
5】と比較す ると,ネ ッ トワーク化が進んでいない職場では変化 に多少懐 疑的だが,にもかかわ らず,もしも必要があれば,自分たちに必要な専門的知識 や技術が要求 され ることを予想 して教育 を受 けに来たことが表れている。 まさ
に,情事酎ヒの先兵 を予感 して自主的に勉強 に来ていると思 われ る.ネ ッ トワーク 化が現在進行中あるいは検討中の職場では,迷 い もな ぐ情報化のための教 育を 受けに来ていることも見て取れ る。
【 図
6】で,ネ ッ トワーク化で 「はい」と回答 したのに専門的知識の要求では
24
商
学討
究第
47巻 第 1 号
「 少 し」とい うグループが意外 に も多い。データをよ く調べてみ ると,この職場 は主 に金融業であ り,回答者 自身が情報 システムの専門家 として期待 されては いないケースであった。
図
5情報化 による職場の変化 とネッ トワーク化の関係
職場 の変化が あ りそうですか
図
6専門的知識の要求 とネ ッ トワーク化の関係
専門的知識が要
求されますか
エ ン ドユーザー コンピューテ ィング (EUC)の職場での理解
【A
図
12】は,職場での
EUC理解 について評価が分かれていることを示 して
いるが,ネ ッ トワーク化が進んでいる職場 との関連 で分析す る ( 【 図
7】 )と, ネ ッ トワーク化の評価で 「 少 し」 と 「いいえ 」 と答 えたグル ープでは,
EUC理解
の評価 では懐疑的な 「 少 し」の件数が最 も多い。逆 に,ネ ッ トワーク化が進んで いる職場では,肯定的な 「はい」とい う回答が最 も多い。ネ ッ トワーク化が進む とエ ン ドユーザーコンピューテ ィングが理解 されやすいことが示 されている。
【
A表
5】にエ ン ドユーザーコンビュ‑テ ィ㌣グが進 まない理由や問題点 をア ンケー トか ら列挙 した。様 々の問題が,多様 な観点か ら列挙 されてお り,一筋縄 で解決がで きるものではない。
図 7 職場の EUCの理解 とネ ッ トワーク化の関係
4.
地域特徴の現状認識
小樽 ・札幌地域が全国の平均的水準 に比較 して遅れてい るか どうか を 【 質 問
11】 でたずねた。程度の差 こそあれ,ほぼ全員 この地域の遅れ を感 じている。こ の地域が遅れている原因 として,「 情報化 したいのだけど, どうした ら良いのか 分か らない」を回答者の
77パーセ ン トが選択 している
【A表
6】 。 これは, 【 質問
1
】 の回答 で情報化の必要性 が
96パーセ ン トだったことか ら考 えると,かな り深
26
商 学 討 究 第
47巻 第
1号
刻な事態 を示 している。情報化のためには教育が重要であることは疑 いない。
【
A表 6】か らは, こうした支援が適切 に行われて も,具体的に情報化が離陸 す るのには困難 な問題が残 っている。資金的問題 と,日常の業務に追われでl 青報 化 まで手が出せ ない時間的制約,さらには人材不足がある。急速な技術革新のテ ンポは,次の
2つの問題 を引 き起 こ している。資金的ゆ とりが無 く人材不足の中 小企業 に とって, この
2つの重な りは致命的であるように見 える。
1.知識 ・技術の習得 に追いつかない。
2.
導入 された設備の陳腐化。
この ような認識の下で情報化のための考 えを自由に書いて もらったのが 【 質 問
13】で,その回答が 【
A表
7】にある。 これ と
【A表
5,
6】と併せ ると,覗 状のキーワー ドが出そろった と思われ る。このデータは,小樽 ・ 札幌地域の人々 の意識か ら出た ものであるが, 日本中至 る所 にある普遍的な状況ではなかろ う か と思われる。
5. 情報化 と大学の社会人教育
5.1
リカレン ト教育受講後の評価 本学 リカ レン ト教育 を受講 した人々
北海道地域 リカ レン ト教育は
,1994年度に文部省の予算で開始 された社会人 のための教育プ ログラムである。本学は
1995年度が リカ レン ト教育の最初で,
「 現代の経営課題 と分散処理の新 しい方法」という学習 コースを設置 した 【 資料
2】
。この コースの受講者 にアンケー ト実施 した【 資料
1】。以下に特徴 を分析 し, 情報化 を目指 した社会人教育のあ り方を考 えたい。
講義内容 は期待 どお りだったか
教育内容が期待 していた内容だったか を聞 く【 質問
14】に対す る回答 は概ね良
い評価 を示 しているように見 えるが,消極的な評価の 「 少 し」に着 目す ると 【 図
8
a】 ,ネ ッ トワーク化が少 しで も進んでいるグループか らは,全体の30 パーセ
ン トの消極的評価があったQアンケー トが講義 開催者側か らだったことを考 え ると,消極的評価 とい うのは多少な りともク レーム的な評価 も含 んでいる可舵 性があると考 えて,ネ ッ トワーク化が進んだ職場では今回の講義内容 には不満 が残 っていることを示 していると考 えることがで きる。それが何なのか
,【A表
8】を手がか りに今後の調査 をなお進めることに したい。これ らの要望 と,講義 会場で交わされた話な どを結合 し,以下の
5点に対策 を整理す る :
1.受講者の レベル と受講のね らい とで,それぞれごとにコースを用意する
2.質問 ・疑問にとことんつ き合 うコース
3.
具体例 ・事例研究の コース
4.各種の実習 コース
5.
利用者相互で研究 しあうコース
【 図
8b】は,年齢 との関係 で並べ替 えた図である。年齢が30 才代 と
50才以上 のグループで,消極的評価である 「 少 し」が多いのが 目立 っている。 【 図
9C】で30 才代のグル‑プの多 くはネ ッ トワーク化があま り進んでいない職場である ことがわかる。
図
8aリカレン ト教育内容の評価 とネ ッ トワーク化の関係
28 商 学 討 究 第
47巻 第
1号 図
8bリカ レン ト教育内容 と年齢 の関係
講義内容理解 は,30 ,40 才代で難点あ り
理解の程度 を計 るために 【 質問
15】を行 った。積極的に理解で きた 「はい」の グループが48 パ ーセ ン ト,残 りの52 パ ーセ ン トの受講者 には納得がい く理解 を 得 られなかったことが分か る 【
A図
15】。56パーセ ン トが, 【 質問
14】で期待 して いた講義 内容だったのに,約半分の人々で理解が不十分 に終 わっている。内容が 期待 した内容だった と評価 した件数は
13件,その うち理解で きて 「 はい」と回答
した件数 は
6件で,残 りが半分で不十分 な理解で終 わっている。
理解の程度 を年齢別 に見 たのが 【 図
9a】である。 これでは,理解の評価が少 ないグループが30 才 と 40 才代 に集 中 していることが分か る。ところが,この図 を ネ ッ トワーク化で分 けて見 たのが 【 図
9b】である。 この図か らは,理解が進ん だ主なグループはネ ッ トワーク化で 「 はい」と答 えたグループであ り,逆 にネ ッ
トワーク化が進んでいない職場では理解 の程度が消極的な 「 少 し」が多い。
【 図 9
C】ではネ ッ トワーク化の程度 と年齢の関係 を調べ た。3 0 才代 と 40 才代
の多 くの職場ではネ ッ トワーク化が進 んでいないので, そ う した経験 が浅 か っ
た と思われ る 。30か ら40 才代の理解の程度が積極的 「はい」ではなかった主な理
由は,職場 の情報化が遅れている背景が あったか らだ と推測で きる。
図
9a講義の理解の程度 と年齢の関係
図
9b講義の理解 とネッ トワーク化の関係
ネットワーク 化が進んで
いますか
30 商 学 討
究第
47巻 第 1号 図
9C年齢 とネッ トワーク化の関係
講義内容が難 しいと感 じたか
受講 した講義が難 しかったか,あるいは易 しか ったか を推測す るために,リカ レン ト教育の教育 レベルの質問を行 ったのが 【 質問
16】である
。【A図
16】では, 評価が約
3等分 に分 かれたが, 【 図
10】は, リカ レン ト教育での講義内容が高い
と感 じたグループがネ ッ トワーク経験の少 ないグループ に偏 っているこ とを示 している。職場 でネ ッ トワーク経験 あるグループでは, 【 質問1
5】の ように講義 内容 について理解で きた し,講義の内容 も高い とは思 わなかったことがわか る。
以上の ことか ら,情報化 のための教育内容 は,ネ ッ トワーク化が進んだ職場 と
そ うでない職場 とを分 けたカ リキュラム を用意す るこ とが望 ま しい。ネ ッ トワ
ーク化 によって職場の状況が異 なって きてい るので,求 めている事柄が違 って
いるはずだろ うか ら。
図
10教育 レベル評価 とネッ トワーク化の関係
5.2
リフレッシュ教育のタイプ
電気通信大学の藤野書一教授 によれば,大学が従来か らの位置づ けに加 えて, 社会人教育に取 り組み出 したのは,単に第二次団塊の世代以降の就学年齢層の
先細 りに対応 しただけではな く,国際化 ・ 情報化 に代表 され る社会変化が経済・
産業界の変化 に対応す る必然性があったか らであるとい う
[4] 。現在の経済 ・ 産業界の主な変化 には,
1.能力主義 をもた らした雇用の流動化
2.技術の陳腐化 を押 し進めている情報化
3.
生産の空洞化 をもたらしたボーダー レス
な どがあ り,それぞれ,自己学習意欲,転換教育,高度化教育の とい うリフレッ シュのための教育が社会的な要請であることを指摘 し,従来の大学 をこれ らに 対応 した大学へ改革す るべ きだ と主張 されている。
社会人教育対象の リフレッシュ教育の特徴付 けとして,藤野教授 は,動機 と目 的 という
2つ軸 を提案 している。すなわち,教育 を受ける動機 は内的か外的か, 教育 を受 ける目的は高度化か転換かである。この
2つの軸 を交差 させて,「自己
開発 」 「キャ リアア ップ 」 「レベルア ップ 」 「 エ リ‑ ト育成」という4種類のタイ
32
商 学 討 究 第
47巻 第
1号
プ を区別 している 【 図11
】。高度化 目的 とい うのは現在の知識技術 を保持 してそれを高度化す ること,転換 目的 というのは現在 の知識 は別 に して新 たな知識体 系 を学習す ることという。動機が外発的 とい うのは会社の命令で教育 を受 ける
ことを指 し,内的 とは自分の主体的動機か らとい う。社命で現在の知識 を高める のな ら「 エ リー ト育成」であるし, 自分 自身の動機で新 しい分野の学習 を行 うな
ら 「自己開発 」 ということになる。
【 図11 】の数値 は,今回のア ンケー トの集計結果である。 自己開発 タイプが5
0パーセ ン トと高率である。今回の リカ レン ト教育プ ログラムには,個人の判断で 新 しい分野の勉強に来ていた方が半分 だったことが分 かる。 レベル ア ップ と合 計すると
,75パーセ ン トが新 しい分野の勉強に来ていた訳で,この分 野の教育が
この地域で不足 していることも表 していると考 えられ るだろ う。
図
11リフレッシュ教育 タイプ と本学の リカ レン ト受講者の特徴 内的動機
転換 目的
外発的動機
高度化 目的
5.3
今後の社会人教育のあ り方
社会人は,問題解決のための具体的問題 を抱 えて来 る。その解決のために,多
くの時間を待てない という切迫感がある。 こうした問題 に答 えようとす る良い
方法 は,コンサルタン トと同様の方法 を使 うことになるが,それが大学の活動 と して評価 され,運営で きるようにな らなければな らない。これ までの学術的研究 成果のみで評価 され る従来の大学の意識 とはかな り異なる意識 に切 り替 えて行 かな くてはな らない。地元の人々はこの ことを 『 商大 ( 小樽商科大学)の下野』
と表現 している ( 今回のア ンケー トで も提言 として書かれていた) 。情報化が遅 れている最大の原因である「 情報化 したいのだけど,どうした ら良いのか分か ら ない」という地元の戸惑いに対 して,教育機関である大学がいかに応えてい くか が問われている。
大学 は,社会的 にまだ普及 していない知識や技術 あるいは設備 などのセ ンタ ー としての役割 も持 っている。た とえば,今回の リカ レン ト教育で,インターネ ッ トを自由に使 うための実習 を提供 して欲 しい とい う希望が大変多かった。講 義の中でほ とん ど欠席がなかったのは, このイ ンターネ ッ ト実習の時だけだ っ たのは象徴的な現象だった。また受講者か らは,先端的なコンピュータやそれ ら 一連の設備 に触れ る機会,ソフ トを試 しに使 ってみたいなどの希望 も多かった。
インターネ ッ トや
LAN,あるいはデータベースな ど,まだ身近ではない様 々な もの触れて試 したい といいう希望 は,情報化の進展 によって ます ます時代の要 請になると考 えられ 大学が社会的に大衆化する現象の
1つであろう。技術の大 衆化 を押 し進めるということは,需要 と供給の接点 を広げることで もある。利用 者 と業者 とのインターフェイス としての役割である。 この両者 には部分的な誤 解や様々な行 き違 いや不信感 も見受け られ る。それ らをフェアーな立場か ら適 切 に助言す ることが大学の
1つの役割であるように感 じる。
もちろん,社会人教育に も学問 としての研究が重要な部分 もある。それは高度 化 目的の教育である。た とえばキャ リア ・ア ップ とエ リー ト育成 タイプである。
これ らのタイプであれば,理論 を中心 とした講義 を進めることがで きだろうし, 具体例 と理論 をバ ランス良 く含め ることもで きるだろ う。 まさに研究教育機 関
としての大学の存在が明示的に意味 を持つ分野である。しか しこの分野で,地方
都市で考 えられ る需要 とは,いったい何人だろ うか ?今 回の リカ レン ト教育 に
集 まった中の高度化 目的の人数は
5名 という少なさだった 【 図
11】ので
,継続的
34
商 学 討 究 第
47巻 第
1号 に需要 を確保することはかな り難 しいと思われる。
1995
年度の リカ レン ト教育で受講生か ら出された提言に,「 情報化 と言って も コンピュータのことではない。それ以前の問題だ」という指摘があった。業務分 析の手法 と,事例研究など具体的講義が必要だった と思われ るが
,2,3時尚の 講義では,自分の職場で業務分析で きるようになることは難 しい。社会人の人に も,それな りのコス ト( 時間,努力)がかかることを前提 に考えて もらう必要が ある。社会人教育を大学が進めるためには,社会人の 『 食欲 をそそる ( アンケー ト回答) 』内容 を提供す る仕組み作 りや考 え方が求め られている。つ まり情報化 の場合では,職場の状況に応 じた多様なカ リキュラムを用意 し,さらに受講生が 持ち込む問題解決のために具体的支援がで きる手間 と時間が必要であるが,覗 在の大学にはそのための余裕がほとんどない。そ して地元ではこの ような事情 についてなかなか理解 されない状況であ り,互 いの理解 にはまだ しば らく時間 がかかるだろう。
残 された問題 に企業経営層の意識の問題がある。情報化 といって も企業経営 なのだか ら特別なことではないという議論 もある。経営 には,個別企業の 自助努 力の問題 という側面 と地域社会の共同の問題 という側面 とがあって,情報化 も これが当てはまる。異なるのは,情報技術の技術革新の速度が極めて速 く,しか
も継続的であるので,常に情報技術 を学び続けなければならない。ここに社会人 教育の根付 く場所があ りそうである。アンケー トにあるように,情報化 によって 職場が変わ り【
A図
8】つつあるし,そのための情報技術の専門的知識が必要 と 認識 されている 【
A図
10】のだか ら。
6. 参考文献
1.佐藤亜希子ほか : 「コンピュータ利用実態調査‑1、 樽市内の企業 ( 流通業, 製造業,運輸 ・倉庫業)
,1994年‑」小樽商科大学卒業論文,1
995.2.杉本英二
: 「 経営情報 システムのオープ ン化 と小樽地域での状況」小樽商科
大学商学討究第4
5巻第
4号,1
995.3.
井神慎一郎 ほか : 「 経営情報 システムはどこまで浸透 しているか一日本の先 端 と札幌市内の企業 における現況 ‑」小樽商科大学卒業論文
,1996.4.
藤野喜一 :情報処理学会全国大会基調静演,電気通信大学
,1996.【 資料 1】アンケー ト質問 と回答 アンケー トの対象者
小樽商科大学 リカ レン ト教育プ ログラム参加者
42名。アンケー ト回答者
24名 ( 回 収率
57パーセ ン ト) 0
回答者のプ ロフィール
有効回答者の特徴 を以下に示す。 【
A表
1】に男女構成比率, 【
A表
2】に年齢構 成,【
A表
3】に会社内での位置づ けを大 まかにクラス分 け して示 した。【
A表
4】回答者
24名の所属す る会社 あるいは団体の業種 と主な仕事内容 を示す。
【
A表 1】回答者の男女構成 男女分類 人数 比率
男性
19 79%女性
5 21%【
A表
2】回答者の年齢構成 年齢 人数 比率
20
代
2 8yq 30代
6 25% 40代
7 29% 50才以上
9 39%36
商 学 討 究 第
47巻 第
1号
【
A表
3】会社内での位置づけ 会社での地位分類 人数 比率
取締役 クラス
6 25%課長 クラス
5 21%係長 クラス
4 17%その他
8 33%不明
1 4%【A 表 4 】回答者の業種 と仕事内容
業 種 主 な 仕 事
OA
機 器 取 り 扱 い パ ソコン .ワープ ロ講師
官
公庁 総括管理
企 画 . 印 刷 経営 .企 画 .営業
製 造 業 総務 :労務 .営業 .製造のデー タ整備 清 酒 製 造 システム開発
情 報 処 理サ ー ビ ス システム開発マ ネー ジメ ン ト
販 売 事務
清 酒 製 ̀ 造 販 売 酒類 の店舗販売,運営,企 画
官 公
庁 予算執行管理
官
公庁 本部次長
教 育 . 産 業 学校運営 システム開発
金 融 業 支店運営
小 売 業 経 理
旅 客 自動 車 運 送 業 企 画
金 融 業 広報 .地 区内経済動 向o情報提供 電 気 通 信 営業
金 属 製 品 製 造 販 売 総務会計
OA
ス ク ー ル
包 装 資 材 代表取締役
情 報 サ 「 ビ ス 営業部門
これ ら回答者 自身の仕事が コンピュー タ と関係 してい るか を調べ た 【 A
図 1】 .さらにコンピュータを使 って仕事 をす るには,キーボー ドを使 いこなすこ とが必要になるので,パ ソコン等での文書作成能力の有無 【
A図
2】お よび電子 メールの利用 を調べた 【
A図
3】 。
〔 A図 1〕仕事がコンピュータと関係 していますか いいえ
22%
〔A
図
2〕ワープ ロ作成能力があ りますか いいえ
17%
〔A
図
3〕電子 メール.使 っていますかはい
29%
いいえ
63% ・ i i ・ = : : : = i : . : i : i 鞄 … … 賢
【 質問 1】あなたの職場では情報化が必要 と考 えていますか ?
【A
図
4】
少 し
4㌫
はい 9 6㌫
【 質問
2】職場全体で情報化の取 り組みがあ りますか ?
【A
図
5】不明1 0㌫
はい 55㌫ 少 し
35㌫
38
商 学 討 究 第
47巻 第
1号
【 質問
3】職場のネ ッ トワーク化は進んでいますか ?
【A
図
6】はい
35㌫少 し
25㌫ いいえ
40㌫【 質問
4】職場の情報 システムで技術不足 に悩んでいますか ?
【A
図
7】はい
45㌫少 し
35㌫いいえ
20㌫【 質問
5】 今後の情報化の進展で,あなたの. 職場に変化が求め られ る可能性があ りますか ?
【A
図
8】はい
75㌫少 し 2
5㌫い
いえ 0 ㌫
【 質問 6 】今後の情事酎ヒの進展で,情報化 に関す る専門的な知識や技術の修得 が,あなたに要求 される可能性があると思いますか ?
【
A図
9】
不明
4㌫はい
71㌫少 し
25
㌫いいえ
0㌫【 質問
7】あなたの職場では,情報 システムや コンピュータ ( ネッ トワークも含 む)に関 しての専門家が必要 と考えていますか ?
【
A図
10】いいえ 8㌫
【 質問
8】あなたの職場では,情報 システムや コンピュータに関 しての専門家が 不足 していますか ?
【A
図
11】不明
4㌫はい
62㌫ 少 し
17㌫ いいえ
17㌫【 質問
9】エ ン ドユーザーコンピューテ ィング
(EUC)は職場の中で理解 され るとお考 えですか ?
【A
図
12】はい
45㌫少 し
41㌫いいえ
14㌫
【 質問
10】エ ン ドユーザー コンピューティングが進 まない理由,あるいは問題点 には何が考 えられますか
【
A表
5】
EUCが進 まない理由
1. カ ス タ マ イ ズ の 困 難 J性 o
2. 「中 央 官 庁 あ る い は 本 社 が 考 え る‑の で., そ れ か ら で.も良 い 」と い う意 識 カゞ弓重い o
3. 専 門 語 が 多 す ぎ る ○ 4. 業 務 分 析 力ゞ足 りな い ○ 5. 情 報 の 囲 い 込 み o
6. コ ン ピ ュ ー タ は ま だ 難 し い o
7.コ ス トが 大 き な 問 題 o 陳 腐 イヒに よ っ て 投 資 力ゞ無 駄 に な る 不 安 ○
8.40才 以 上 の 方 に 見 ら れ る ''ノヾソ コ ン '' と い う 言 葉 を 聞 い た だ け で も拒 否反 応 を 示 す こ と
9. コ ン ピ ュ ー タ は ホ ス ト
てゝ 一
元 管 理 す る もの と思 い こ み が 強 い の てらは な い か o10. イ国人 レべ }レで、P Cを使 い こ な し て い な け れ ば メ イ ン フ レ ー ム と の テオー タ リ ン ク を 理 解 で き な い と思 うo
ll. 専 従 して や る 時 間 が な い o 仕 事 が 分 か っ て い る も の が コ ン ビ ユ ‑ テ ィ ン クpを 理 解 して い な い O
12.‑ ‑ ドの 整 備 , ユ ー ザ ‑ 教 育 の 不 足 ○
13.費 用 対 効 果 が 必 ず し も明 確 で は な い 為 , 経 営 判 断 が 難 し い ‑(経 営 層 の 理 解 促 進 を 図 れ る よ う な 理 論 の 構 築 が 不 十 分 )○
14.取 り組 む 気 が あ る か 無 い か の 問 題 o
15.組 織 の そ れ な りの 地 位 に あ る 人 間 の 手堅解 が ま ず 必 要 o 16.経 験 不 足 o
17. 日 常 業 務 の 中 で 取 り組 む こ と は 難 し い o
40 商 学 討 究 第
47巻 第
1号
【 質問
11】この地域の情報化 は,全国の平均的水準 に比較 して遅れていると思 い ますか ?
【A
図
13】いいえ
4㌫【 質問
12】この地域が全国平均 よ りも遅れている原因 として考 えられ るものを, 次の単文か ら複数個 (
6個以内)選択 して くだ さい。
1.
産業的 に情報化が必要でない
2.
固定客が多 く安定 しているので情報化 は不要だ
3.日常の生産や営業 に追われで情報化 どころではない
4.難 しい技術 はわか らない
5.
博幸 馴ヒしたいのだけど, どうした ら良いか分か らない
6.お金がかか りす ぎる
7.
技術のテンポが速す ぎて追いつけない
8.情報化が進んでいることを知 らなかった
9.上司が理解 して くれない
10.
コンピュータをこなせ る人材がいない
11 .原因はコンピュータ技術ではな く,経営判断が悪いか らだ
12.良い経営 をしているで, コンピュータや情報化 は不要だ 13.情報化 して も効果がない
14.慌 てる必要はない 15.良いメーカーがいない 16.メーカーのサポー トが悪い
̀
【
A表
6】情報化 が遅れ ている原 因
この地域が遅れている原因 人数 比率
6
.情報化 したいめだけど, どうした ら良いか分 か らない
17 77%‑7
.お金がかか りす ぎる
14 64% 4. 日常の生産や営業 に追われて情報化 どころではない
13 590/.1.中小企業が多い ll
50%8.
技術のテンポが速す ぎて追 いつけない
10 45%【 質 問
13】あなたの企 業 も含 めて,今後小樽 ・ 札幌地域 の情報化 を推進す るには, どの ような こ とが考 え られ るで しょうか ?
【
A表
7】地域の情報化推進 に考 え られ ること
1. 情 報 イヒの 正 し い 理 解 ○ テ㌧′ リ ツ ト .メ リ ッ トの 事 里解 O
2. 高 速 通 イ 言網 の 整 備 が 遅 れ て い る こ とO( 普 ,小 樽 の 電 話 交 換 1 幾の 自 動 イヒが 遅 れ た の が , 本 支 店 の 札 幌 流 出 の 原 因 の 1つ に な っ た こ と は , 現 在 に も言 え る か も しれ な い )O . 3. 大 学 が も つ と地 域 の 企 業 現 場 に 降 りて き て ,公 開 講 座 も ど し ど し開 催 して くだ さ し,○
4. 現 状 を ラ ン ク 分 け して , そ の レベ ノレに あ わ せ て 講 . 座 を 展 開 す べ き だ ○
5. ネ ッ トワ ー ク 構 築 と技 術 知 識 の 修 得 の 場 の 拡 大 o
6. 経 営 者 の 理 解 ○
7 . コ ン ピ ュ ー タ 操 作 や 情 報 交 換 の 方 法 が 統 一 的 に な る こ と.
8. 電 卓 と 同 等 レベ ル の 操 作 性 に ノヾソ コ ン が な る こ と○
9 . 小 樽 は 家 業 が 多 い の で. , 若 い 世 代 へ 経 営 中 心 者 が 代 わ る こ と ( 親 父 が お 金 を握 っ て い る 現 状 を早 々 に 改 め る )a
10 . シ ス テ ム の 投 資 力ゞ失 敗 して も許 さ れ る く ら い の 金 額 に な っ て い く こ と (こ れ は 中 小 企 業 が 多 い の で. , 100 万 円 以 下 に 押 さ え る こ と ) ○
ll. 情 報 化 が 進 ま な け れ ば 企 業 の 存 続 す ら難 し い ○
12. 仕 事 の や り方 , 考 え 方 の 変 更 ○
13. 情 報 シ ス テ ム を 経 営 に 生 か せ る様 な 良 い お 手 本 ○
14.
経 営 者 の 改 革 ‑ の 積 極 的 な 取 り組 み の 意 識 改 「 革 o
15. ̲ 世 界 が , 世 の 中 が 「 情 報 化 の 時 代 に な っ て い る 」 と い う こ と‑ の 認 識 不 足 o
16. 企 業 経 営 シ ス テ ム の 標 準 イヒo
17. シ ス テ ム イヒを 行 う サ ー ビ ス 業 の 受 け 入 れ 体 制 の 末 書 熟○
18 . NTT で 行 っ て い る よ う な イ ン タ ‑ ネ ッ ト経 験 の 出 来 る 場 所 が 欲 し い ○ 操 作 の 仕 方
や , 情 報 案 内 な ど, 家 庭 や 企
業 の人 な ど , 多 くの 人 た ち が■ 体 験 で き る と良 い ○
42
商 学 討 究 第
47巻 第
1号
【 質問
14】 リカ レン ト教育の内容 は期待 していた内容で したか ?
【A
図
14】いいえ
9㌫はい
56㌫少 し
35㌫
【 質 問
15】リカ レン ト教育の内容 は理解で きましたか ?
【A
図
15】はい
48㌫少 し
52㌫
いいえ
0㌫
【 質問
16】リカ レン ト教育の レベル は高い と思 いましたか ?
【A
図
16】はい
38㌫少 し
38㌫ いいえ
24㌫【 質問
17】今後の大学の教育プ ログラムに何 を望 まれ ますか ?
【 A 表 8 】今後大学の教育プ ログラムに望 むこと
1. 経 営 情 報 シ ス テ ム の ケ ー ス ス タ テトィ. 実 践 して い る企 業 紹 介 O 2. 専 門 言吾の 解 説 ○
・3. 地 場 の 認 識 を 若 手 に 丁 寧 に 講 義 して 欲 しい o 4. シ ス テ ム 開 発 の 手 法 .技 術 oEUC
か . ら
EUDへ o 5. 作 業 , 実 習 の あ る 実 務 に 直 結 す る 講 座 o6.C/Sシ ス テ ム o 最 新 の コ ン ピ ュ ー タ に 触 れ る こ と○
7. ユ ー ザ ー サ イ ドの 具 体 的 な 話 の 充 実 o
8. 地 域 経 済 分 析 の 方 法 , 具 体 的 に 使 え る 統 計 〇一
9.ノヾソ コ ン 活 用 に つ い て 各 種 ア フ○リケ ‑ シ ヨ ン操 作 O.
【 資料
2】 小樽 商科大学 リカレン ト教育プ ログラム
この コースは,北海道地域 リカ レン ト教育推進協議会が設置,小樽商科大学が
実施 した教育プ ログラムである。学習 コース名 は「 現代の経営課題 と分散処理の
新 しい方法」である。平成
7年
10月か ら平成
8年
1月 まで,計
10回開催 された。
開催時間は
10回 目を除いて毎回午後
6時か ら
8時 までの
2時間。受講生 は
46名。
主 に経営管理層 を対象 に,ネ ッ トワ‑ク, クライア ン ト・サ‑バー ・システム, エ ン ドユーザー コンピューテ ィングな ど最新 の情報技術 と適用例 を講義 し,情 報化の理解 を深 め る教育プ ログラムで ある。次の
3つのサブ タイ トルか ら構成
されている。
●第
1回‑第
3回 :経営課題視点の情報化戦略 ( 何が必要か)
●第
4回一第
6回 :インターネ ッ ト ( 地域か ら世界‑)
●第 7 回〜第 9 回 :地域ニーズ と地域技術 ( 何がで きるか)
各回の講義の内容 を次の表 に示す :
回 ア
マ講 師
1
経営課題解決 d )ための情報戦 略最 前線 内田斉 ( ング
(株))ア ライ ドコンサル テ ィ
2現代 的経営課題 と
EUC酒井 弘一 ( 小樽 商科大学助教授)
3 EUC実現 に向 けた組織 戦 略 酒井 弘一 ( 小樽 商科大学助教授)
4 EUCにお け る個 人の情報創造 柴腎智
(iij)5
北海道 のネ ッ トワー ク環境 南弘征 ( 小樽 商科 大学助教授 )
6イ ンターネ ッ トとエ ン ドユ ‑ザ ‑マ ーケテ イング 南弘征 ( 小樽 商科大学助教授) 7 経営情報 システムのオープ ン化 と小樽地域 の状 況 杉本英 二 ( 小樽 商科大学教授 ) 7 流 通業 にお け る
LAN‑WAN適用事例 高木秀 二 ( 北酒連取締役)
8基幹業務 にお け るクライア ン ト .サ ーバ .システムの適 柳 谷竜一 ( 富士通北海道 システ
用 につ いて ムエ ンジニア リング課 長)
8 21
世紀 の コンピュー テ ィング環境 と最新 の技術動 向 石鍋信孝 (日本
DEC取締役)
9
企業 内 システム構 築 と組織風 土の問題 鈴木 弘明 役)
(JRシステム開発取締
9デー タベ ース管理̲ システム
ORACLEの活 用法 山田二郎 ( シー ズ .ラボ社 長)
10
総括 セ ッシ ョン 講師全員
10