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編  集  後  記

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Academic year: 2021

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 山形医学29巻1号をお届け致します。本号の掲載論文は、原著論文2編、症例報告1編とト ピックス1編で、比較的充実した内容となっています。原著論文は、医療政策学講座(伊藤嘉高 先生)と放射線腫瘍学講座(金子崇先生)の2編であり、症例報告(英文)は第3内科(加藤裕 一先生)からの投稿でした。他の1編(トピックス)は、米国に留学中の森谷敏幸先生(第1外 科)より投稿いただいた「留学の勧め」と題する文章で、「トピックス」の項に掲載するのは適当 ではないのかも知れませんが、米国で活躍している様子が活き活きと記載されており、これから 留学を目指す若手研究者には是非読んでいただきたい文章です。

 伊藤先生の論文は、山形県における医師不足の現況について網羅的に調査された結果を全国の データと比較している、大変に興味深い論文です。医学論文と言うより「報告書」と言った方が しっくりするものですが、どの様に分類しようと、内容の興味深さには変わりないでしょう。

もっとも調査対象は一般病院のみですので、「医師不足の現況」ではなく、「勤務医師不足の現況」

と題した方が内容をより良く示すものと思いました。勤務医師不足は確かであり、医師の勤務超 過は早急に解決しなければならない問題ですが、一方で開業医からは「患者の減少」と言う声も 折に触れて聞こえて来ます。この傾向は開業医密度の高い村山地区、特に山形市が顕著の様です。

現在起こっている「医師不足」は、単に医学部卒業生を増やせば解決するものとは到底思えませ ん。当直と救急に関連する問題が「(勤務)医師不足」の最大の要因であることは間違いないもの と考えます。この辺で民主党政権の行った「事業仕分け」を医療の分野でも行う必要があるので はないでしょうか。

 金子先生の論文も、頭頸部癌患者の照射による頸部の皮膚障害を目の当たりにしている私とし ては興味深く拝見しました。そう簡単に解決する問題とも思えませんが、これをもとに安全で効 率良い放射線治療を目指していただければと思います。

 平成18年から6年間務めさせていただいた編集委員長の職もあと2ヶ月余りで退任となります。

この期間に従来と比較して「山形医学」が充実したとは思いませんし、今後飛躍的な発展を望め るとも思いませんが、大学の研究においてこの様な雑誌は必須なものと思います。今後「山形医 学」が、電子ジャーナル化の問題も含めて充実したものに発展しますことを祈念しつつ、最後の 編集後記と致します。

編集委員長  青  柳   優 (平成23年1月21日記)

編  集  後  記

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