第151回NRIメディアフォーラム
日本が変わる、エッジが変える
エッジ産業分析レポート
~健康食品~
~健康食品~
2011年 5月 31日
株式会社野村総合研究所 株式会社野村総合研究所 消費財・サービス産業コンサルティング部 副主任コンサルタント笠井
洸
笠井
洸
〒100-0005 東京都千代田区丸の内1-6-5 丸の内北口ビルはじめに
本資料においては、一般食品のうち明確に健康や美容を訴求した宣伝や販売を行ってい
るもの、および特定保健用食品を健康食品とする
健康食品に対する明確な定義はいまだ存在していない
健康食品に対する明確な定義はいまだ存在していない
健康食品市場の範疇(生鮮食品は含まない) 特定保健用 食 医薬品 薬部外 通常 食 一般食品 商品コンセプトによる分類 法律上の分類 食品・ 飲 健康機能を訴求している食品 食品 医薬部外品 通常の食品 本資料における 健康食品の領域 大正製薬「リポビタンD」 ロッテ 「キシリトールガム」 大塚化学 「オロナミンC」 (粉 レ ッ 飲 料 形状に よ る 花王 「ヘルシア緑茶」 大塚製薬 「カロリーメイト」 ファンケル 「ス パ 青汁 薬状 粉 末・ カ プ セ ル ッ ト ・ ミ ニ ド リ る 分類 いわゆる健康食品 アサヒフードアンド ヘルスケア 「エビオス錠」 日本水産 「イマーク」 キューサイ 「ト チミン 「スーパー青汁」 DHC 「ビタミンC」 サントリーウエルネス 「セサミンEプラス ル ・ タ ブ リ ン ク ) 「トーチミン」 「セサミンEプラス」 協和「仙生露」目次
1.健康食品市場の歴史
2 通信販売を中心とする第二の成長
2.通信販売を中心とする第二の成長
3.今後の市場で勝つための要諦
1.健康食品市場の歴史
健康食品市場は、2005年から始まった踊り場を抜け出せずにいる
長年にわたって成長してきた市場だが 2005年以降は1 8兆円規模で推移
長年にわたって成長してきた市場だが、2005年以降は1.8兆円規模で推移
健康食品市場規模の長期時系列推移 下落~横ばい 17,807 15 000 20,000 10,000 15,000 市 場 規 模 5,000 模( 億 円) 0 1 9 19 19 19 19 19 19 19 19 19 19 19 19 19 91 19 19 20 20 20 20 02 20 20 20 20 20 20 (年) 9 83 984 985 986 987 988 989 990 991 992 993 994 995 996 997 998 999 000 001 002 003 004 005 006 007 008 009 010 出所)富士経済「H・Bフーズマーケティング便覧2011」などを元に作成 (年)1.健康食品市場の歴史
食の安全に関する事件・事故の発生から、食品メーカーの健康食品への取り組みが鈍化
健康食品市場は、国民や産業界からの要請を背景に、行政の後押しによって成長してきた
しかし、2000年代後半に発生した健康食品や食全体の安全性に関する問題から、健康を訴求することで企
業ブランド全体を毀損するリスクが意識されるようになった
1990年代 2000年代 ブーム終焉と安全問題 マスメディアの需要喚起による健康ブーム そ 後 安全 信頼を揺るがす問題が多発 17,807 1980年代 1990年代 規制緩和による市場拡大 分析技術の進歩に伴い、健康産業が誕生 行政はトクホ制度と規制緩和で後押し その後、安全・信頼を揺るがす問題が多発 zTV番組捏造 1980年代 経済成長に伴う市場の顕在化 経済成長に伴ったストレス社会への対応 として、健康食品が注目を浴びる 行政 クホ制度 規制緩和 後押 zミネラル類の規制緩和 zアミノ酸ブーム z中国茶で死亡 zTV番組捏造 z冷凍餃子事件 z和菓子賞味期限改ざん z食肉偽装事件 として、健康食品が注目を浴びる zビタミンブーム zトクホ制度スタート zヨーグルトがトクホ取得 zビタミンの規制緩和 zハーブ類の規制緩和 zCoQ10ブーム zにがり健康被害 z花王エコナ販売自粛Copyright(C) 2011 Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved. 4
1983 1984 1985 1986 1987 1988 1989 1990 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010
出所)富士経済「H・Bフーズマーケティング便覧2011」などを元に作成 (年)
1.健康食品市場の歴史
健康食品問題に関する報道が広まったことで、生活者の消費マインドも変化した。
「効果・効能」と「安全性」に対しては、特に厳しい目を向けるようになった
2009年のアンケートによれば 生活者が健康食品を購入する際 使用を中止する際とも 重視しているのは
健康食品を購入する際に重視する点(n=1,000/ MA) 健康食品の使用を中止するとき(n=1,000/ MA)
2009年のアンケ トによれば、生活者が健康食品を購入する際、使用を中止する際とも、重視しているのは
「効果・効能」と「安全性」
健康食品を購入する際に重視する点(n 1,000/ MA) 71.5% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 効果・効能に不満がある 健康食品の使用を中止するとき(n 1,000/ MA) 69.9% 58.8% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 期待される効果 安全性 42.2% 39.7% 安全性に不満がある 価格に不満がある 31 4% 53.1% 37.4% 37.0% 安 性 価格の安さ 摂取方法、食べやすさ 含有成分の種類 成分の配合(含有)量 9.0% 31.5% 16.0% 製造企業や販売企業が信用できない 味に不満がある 販売元のアフターサービスに不満がある 13.6% 20.7% 24.9% 31.4% 成分の配合(含有)量 メーカー 内容量 味 6.3% 7.1% 9.0% 販売元のアフタ サ ヒ スに不満がある その他 使用をやめることはない 3.1% 4.3% 7.9% 9.5% 賞味・消費期限 信用・信頼できる方からの紹介 宣伝内容 パッケージ等の見た目 1.9% その他 出所)経済産業省「消費者ニーズに基づく安全性等評価を活用した健康食品ビジネスの展開方策に関する調査」2009年1.健康食品市場の歴史
2010年にチェックの枠組みが整備されたことは、市場にとって大きな前進。
今後は生活者からの信頼回復と、優良メーカーによる市場創造が期待される
2009年の消費者庁設立 2010年の安全性第三者認証制度の開始など 行政と業界団体による安全性チェ
【行政】 監視によるネガティブチェック
【業界団体】 認証マークによるポジティブチェック
2009年の消費者庁設立、2010年の安全性第三者認証制度の開始など、行政と業界団体による安全性チェ
ックの枠組み作りが進んでいる
z2009年、消費者庁設立 z虚偽、誇大広告などの監視を強化 z食品の安全性や表示のあり方については継続検討 z2010年に「安全性自主点検認証制度」を開始し、生活 者による前向きなチェック体制を導入 z今後これまでの成分、製造に関するマークと合わせて、 食品の安全性や表示のあり方については継続検討 業界標準を刷新する方針 健康食品の安全性自主点検認証制度(第三者認証) 消費者庁による監視の例 健康食品認証制度 協議 協議会 認証機関 (日健栄協) 事業者 申請 認証の適切性を判断 (日健栄協) 認証 将来統合 新マーク JHFAマーク 規格規準Copyright(C) 2011 Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved. 6
将来統合 新 ク 業界標準の刷新 出所) 消費者庁公表資料をもとに作成 出所) 消費者庁ホームページより引用 GMPマーク 適正製造規範 安全性自主 点検マーク
目次
1.健康食品市場の歴史
2 通信販売を中心とする第二の成長
2.通信販売を中心とする第二の成長
3.今後の市場で勝つための要諦
2.通信販売を中心とする第二の成長
インターネット通販の拡大に伴って、通信販売チャネルが市場を牽引する
テレビ通販・ネット通販の拡大、参入障壁の低さによる中小企業の参入により、通販チャネルが躍進
今後は、ネット通販の普及により、潜在ユーザーへの訴求機会がさらに拡大すると見込まれる
BtoC EC市場規模の推移 健康食品市場のチャネル別シェア 25% 30% 102 429 110,995 118,005 120,000 140,000 15% 20% ネ ル別 シ ェ ア 73,123 82,815 92,809 102,429 80,000 100,000 模 (億円) 5% 10% チャ ネ 56,897 64,269 40,000 60,000 市場規 模 0% 2002 2004 2006 2008 2010 0 20,000 (年度) (年)Copyright(C) 2011 Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved. 8
通信販売 訪問販売 薬局・薬店
量販店 CVS その他
出所) 富士経済「H・Bフーズマーケティング便覧2011」などを元に作成
2.通信販売を中心とする第二の成長
健康食品の通販市場は、2015年度に5,000億円を突破すると見込まれる
インターネット通販の拡大を主要因として、健康食品の通信販売は今後も拡大を続ける
今後5年間で1,660億円拡大し、うちインターネット(モバイル含む)経由が1,180億円を占める
7,000 健康食品の通信販売市場規模予測 CAGR(2010-2015) 7 8% 3 630 3,960 4,300 4,660 4,990 5,290 4 000 5,000 6,000 億 円) CAGR(2010 2015) 7.8% 3,630 2 000 3,000 4,000 市 場規模( 億 0 1,000 2,000 市 0 2010 2011 2012 2013 2014 2015 (年度)2.通信販売を中心とする第二の成長
日本の財政悪化に伴い、セルフメディケーションがこれまで以上に推進される可能性がある
留意すべきは、家計の可処分所得減少に対応したコミュニケーション戦略の強化
日本通信販売協会によれば、2011年3月期の健康食品通販の売上は前年同月比-7.9%の落ち込みとなった
一方で、将来的には健康食品が果たす社会的役割の拡大が期待される
東日本大震災が与える影響シナリオ 商品の安全性に対する 東日本大震災 生活者の 消費価値観の変化 ○安全性を訴求する既定路線を強化すべき 健康食品業界への示唆 東日本大震災が与える影響シナリオ 意識の高まり 東日本大震災 被災による資本 ストックの喪失 →安全性の高い商品が広まること は、市場全体のイメージ改善に もつながる 財源捻出のため、 景気刺激策が後退 →将来的には増税 可処分所得が減少し、 嗜好品への支出を抑制 ×健康ニーズ、予防ニーズを喚起 するため、これまで以上に顧客コ ミュニケーションが求められる 巨額の復興 費用が発生 将来的には増税 財政再建のため、 医療費抑制 取り組 政府によるセルフメディ ○業界を挙げて、健康食品をきっ かけとした国民の健康意識向上Copyright(C) 2011 Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved. 10
医療費抑制の取り組 みを強化 政府によるセルフメディ ケーションのさらなる推進 かけとした国民の健康意識向上 に寄与すべき
目次
1.健康食品市場の歴史
2 通信販売を中心とする第二の成長
2.通信販売を中心とする第二の成長
3.今後の市場で勝つための要諦
3.今後の市場で勝つための要諦
食品メーカーにとって、通信販売の躍進は対岸の火事ではない。
通販のノウハウ獲得は、基幹商品を維持成長させるための全社的課題
これまで店頭販売が中心だった商品が徐々に通信販売へとチャネルシフトしている
これまで店頭販売が中心だった商品が徐々に通信販売へとチャネルシフトしている
もともと通信販売と相性が良い健康食品は、通販ノウハウを獲得するために打ってつけの商材といえる
生鮮食品市場
加工食品の周辺市場における通販シフトの事例化粧品市場
z
オイシックスをはじめとする、生鮮食品の通販
企業が躍進
z
2010年のチャネル別売上高で、通信販売がド
ラッグストアに次ぐ2位に浮上
z
セブン&アイ・ホールディングスをはじめとする、
ネットスーパーの本格的拡大
z
国策として推進される農業の6次産業化におけ
z
米エスティローダー傘下「CLINIQUE」のチャネル
別売上高1位は通販サイト
z
資生堂は2011年からの中期経営計画で 化
z
国策として推進される農業の6次産業化におけ
る、インターネット通販への注目
z
資生堂は2011年からの中期経営計画で、化
粧品のネット通販への本格参入を発表
Copyright(C) 2011 Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved. 12
3.今後の市場で勝つための要諦
健康食品の通信販売に参入する大手食品メーカーは多い。
しかし、売上上位を占めているのはサントリーを除けば通販専業が中心
健食通販売上高ランキング(08年6月~09年5月) 大手食品メーカーの通販事業(抜粋) 順位 企業名 1 サントリー 2 DHC 企業名 参入時期 商品名など 味の素 1997年 グリナ、Jino(化粧品)、アミノバイタル カゴメ 1998年 野菜ジュース、植物性サプリメント 3 やずや 4 山田養蜂場 5 エバーライフ 6 ファンケル カルピス 1999年 高血圧体質向け機能性飲料、アレルギ ー体質向け機能性飲料 サントリー 2001年 セサミン、その他健康食品、化粧品、シ ャンプーなどのトイレタリー 7 わかさ生活 8 キューサイ 9 アサヒ緑健 10 健康家族 ャン などのトイ タリ 江崎グリコ 2001年 ローカロリー食品、スポーツ系、コラー ゲン系補助食品 明治製菓 2002年 アミノコラーゲンEX、ザバス トマト ブドウ由来のポリフ ノ ルサプ 11 サニーヘルス 12 えがお 13 メディア・プライス 14 オークローンマーケティング キッコーマン 2003年 トマト、ブドウ由来のポリフェノールサプ リメント 森永製菓 2004年 雑穀やカテキンなどの「天使の健康」シ リーズ 15 小林製薬 16 DMJ 17 オルビス 18 カゴメ ハウス食品 2006年 J-Diet、活性ウコン、活性黒にんにくな ど ヤクルト 2006年 ダイエット食品「エリータ」、青汁、各種 サプリメント、「REVECY」など(化粧品) 19 八幡物産 20 協和 出所)通販新聞より作成 サッポロビール 2007年 「完食野菜」(青汁) ミツカン 2007年 マインズ(飲むお酢)など 出所)各種報道資料より作成3.今後の市場で勝つための要諦
食品メーカーが勝てない理由は、「加工食品×店頭販売」の成功体験に囚われているため
「健康食品×通信販売」は、バリューチェーン上で強みを発揮すべきポイントが異なる
製品開発 調達・生産 マーケティング 物流 販売 アフターフォロー バリューチェーン上で発揮すべき強みの比較 加工食品 zニーズの変化 に沿って、新し い製品を投入 し続ける企画 z 大口取引によ るバイイングパ ワーの発揮 z 全国の自社工 z マスメディアを 使った大々的 なプロモーショ ンによる幅広 z工場から全国 の卸・小売に 安定して供給 できる物流網 z全国に営業拠 点を持ち、有力 な小売との関 係を深化 z苦情や意見を 受け付けるた めのインバウ ンド対応(お客 ×店頭販 売 力 zゼロから自社 で開発できる 研究開発力 z 全国の自社工 場で量産し、製 造コストを圧縮 z 認証取得等の 安全性担保 い認知 z棚割で競合よ りも有利なポジ ションを確保 様相談室等) の充実 売 研究開発力 安全性担保 健康 食 z有望素材・成 分は限られて いるため、1つ z 製造原価が低 いため、豊富 な外部リソース z 特定の悩みを 持った層に対 して深く訴求し z多くの場合、 3PL業者に委 託(規模が拡 z情報発信やコ ンタクトセンタ ーを活用した満 z個別顧客の購 買履歴や好み などを踏まえた 食 品×通信 販 の商品をじっく りと育成 z既に健康に良 いと認知されて を利用可 z 認証取得等の 安全性担保 て問題提起、 ニーズ発掘 z トライ&エラー によるクリエー 大すれば、納 期短縮のため 物流拠点を整 備) 足度の向上とリ ピート促進 z自社にとって CPO*等の良い 細やかな対応 zアウトバウンド による営業とCopyright(C) 2011 Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved. 14
販 売 いと認知されて いる素材の活 用 によるクリエ ティブの細かな 作り込み CPO 等の良い 媒体枠の発掘 と確保 による営業と 効果実感のサ ポート
3.今後の市場で勝つための要諦 ~製品開発~
健康食品は成分による栄枯盛衰が強いため、
成分毎のプロダクトライフサイクルを踏まえた商品ポートフォリオが欠かせない
多くの成分のプロダクトライフサイクルは、立上期→成長期→調整期→成熟期と推移していく
成分別の市場規模と成長率(2011年) アスタキサン チン(23%) オルニチン(210%) スッポン (36%) 成長期 成分別ライフサイクルのイメージ タキ ( ) ゴマペプ チド コラ ーゲン 中鎖脂肪酸 難消化性デキストリン 20% 成長期 ) カ ロ リー調整食品 ギムネマ酸 グルコサミン 鉄 黒酢 食事型カ ロリー調整食品(セットタイプ) 深海鮫エキス 難消化性デキ リン 非ヘム鉄 野菜粒 10% 0 08 ‐2 011 es t) 成熟期(一定需要を確立) 8 -2011予測 立上期 成長期 調整期 ~成熟期 時間軸 DHA EPA ウーロ ン茶重合ポリフェノール ウコン オタネニンジン カ フェ イン カ ルシウム カ ロ リ 調整食品 クロ ロ フィル系 ゴマエキス ヒアルロ ン 酸 ビ タミン ブ ルーベリー ヘム鉄 マカ ロ ーヤルゼリー 養バ 食物繊維 新甘味料 青汁 大豆イ ソフラボン 0% CAG R ( 2 0 成熟期(国民的に浸透) 成熟期(一定需要を確立) 立上期 C AGR(200 8 成熟期 β- カロチン γ‐リノレン 酸 アミノ酸 アロ エ オタネニンジン オリゴ糖 カ テキン キシリトール クロ レラ コエン ザイムQ10 スピ ルリナ ハーブ ビ ール酵母 プ ロ テイン プ ロ ポリス ルテイ ン 栄養バラ ンス 乳酸菌 複合 調整期(ブーム後、市場規模が調整中) C アロ エ ビ ール酵母 ‐10% 0 50,000 100,000 150,000 200,000 250,000 市場規模(2011est, 百万円) 販売終了 市場規模(2011予測, 百万円) 出所)富士経済「H・Bフーズマーケティング便覧2011」などを元に作成3.今後の市場で勝つための要諦 ~製品開発~
「成長3年・100億市場」のポテンシャルを有するかが事業性判断の1つの目安となる
NRIの分析によれば、生き残る成分
*は市場形成の過程で以下のいずれかの特徴を有している
z
成長期が3年以上続いた (=一時的ブームでない成長)
z
過去のピーク時に100億円以上の市場を形成した (=国民的な“市民権”の獲得)
生き残る成分 ピ ク時 市場規模 上を維持 る成分 健康食品の成分別ライフサイクル分析 *生き残る成分=ピーク時の市場規模の60%以上を維持している成分 乳酸菌類 ビタミン キシリトール カロリ 調整食品 青汁 コラーゲン 複合 ブルーベリー グルコサミン ウコン ヒアルロン酸 ウーロン茶重合ポリフェノール 食物繊維 ニンニク ルテイン 非ヘム鉄 中鎖脂肪酸 マカ 植物ステロール 難消化性デキストリン 黒酢 ノコギリヤシ ゴマペプチド グァバ葉ポリフェノール マルチミネラル フレグランス系 冬虫夏草 アスタキサンチン ビール酵母 野菜粒 80% 100%成長継続期間3年以上
コラーゲン ブルーベリー グルコサミン ビタミン 青汁 ヒアルロン酸 複合 ウーロン茶重合ポリフェノール 中鎖脂肪酸 食物繊維 ニンニク マカ ルテイン 非ヘム鉄 植物ステロール 難消化性デキストリン 黒酢 ノコギリヤシ グァバ葉ポリフェノール マルチミネラル フレグランス系 ゴマペプチド アスタキサンチン 冬虫夏草 キシリトール カ 調整食 ウコン 80% 100%ピーク時市場規模100億円以上
市 場規模 ) 市 場規模 ) カロリー調整食品 黒酢・香醋 コエンザイムQ10 リカルデント イチョウ葉 γ-アミノ酪酸 エキナセア セントジョーンズワート 梅エキス フレグランス系 植物抽出エキス 甜茶 ビ ル酵母 40% 60% 0 年予測値/ ピ ー ク 値 イチョウ葉 エキナセア セントジョーンズワート シャンピニオンエキス系 黒酢・香醋 リカルデント コエンザイムQ10 梅エキス フレグランス系 植物抽出エキス γ-アミノ酪酸 甜茶 カロリー調整食品 シャンピニオンエキス系 60% 0 年予測値/ピ ー ク値 現 在 /ピーク 市 現 在 /ピーク 市 カテキン アミノ酸 ジアシルグリセロール アガリクス ガルシニア・カンボジア 大豆イソフラボン POS-Ca もろみ酢 ギャバ プ ド 乳酸菌類 ビ ザクロ ガウクルア エキナセア 20% 40% 20 1 例外(問題発生、集計から除外など) アガリクス 大豆イソフラボン POS-Ca 乳酸菌類 ガウクルア もろみ酢 ギャバ ザクロ エキナセア ガルシニア・カンボジア 20% 40% 201 0 例外(問題発生) 市場残存率 ( 現 市場残存率 ( 現Copyright(C) 2011 Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved. 16
ラクトトリペプチド ビタミンK2 ビール酵母 マルチトール 0% 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 立ち上がり期間(ピーク時の20%から80%へ到達する期間)(年) ジアシルグリセロール ラクトトリペプチド ビタミンK2 エキナセア 0% 0 10,000 20,000 30,000 40,000 50,000 60,000 ピーク時市場規模(百万円) 成長継続期間(年) ピーク時市場規模(百万円) 出所)富士経済「H・Bフーズマーケティング便覧2011」などを元に作成
3.今後の市場で勝つための要諦 ~販売・アフターフォロー~
顧客ニーズの解決には、コミュニケーションを必ず併用する
商品を売り続けるだけでは顧客の健康ニーズを必ずしも満たせず、離反や低価格品へのシフトを招く
商品を売り続けるだけでは顧客の健康ニ ズを必ずしも満たせず、離反や低価格品へのシフトを招く
z CPOを考えれば、短期の離反ではビジネスモデルとして成立しない→撤退に追い込まれる
そこで、ライフスタイルの提案、企業ブランド、オペレーターの励ましなど無形の価値を含めた、トータルの満
足度として「健康」を売る必要がある
足度として 健康」を売る必要がある
健康食品事業に立ちはだかる壁 顧客のニーズ 価値提供 一般品 (例) デザートが食べたい (例) ケーキを販売する ニーズとマッチ顧客満足を向上させるための壁
健 健康になりたい 顧客の考える「健康」の定義があ 健康食品を販売する いまい 本人の生活習慣が悪ければ、健顧客満足を向上させるための壁
売りっぱなしは離反に繋がる 健 康食品 本人の生活習慣が悪ければ、健康になれない 医薬品のように効果効能を明示 できない 顧客コミュニケーションを通じて 健康を感じさせる+
ズとマ チ ニーズ設定の 見直し 売り ぱなしは離反に繋がる 健康を感じさせる 健康を感じたい ニーズとマッチ ・生活習慣の改善 ・効果の示唆まとめ
健康食品市場は
「安全性 信頼性
回復
と
ネ ト通販 普及
に伴う
「第2
健康食品市場は、
「安全性・信頼性」の回復
と、
ネット通販の普及
に伴う
「第2の
成長ステージ」
を迎える
通信販売は、
2015年度に5,000億円を突破
することが見込まれる有望チャネル
日本の財政問題から、中長期的に起こりうる
セルフメディケーションの推進により
健康食品が注目される
可能性がある
食品メーカーにとっては
本業を守るための成長エンジン
としての価値がある
勝つための第一歩は、
店頭販売の成功体験から脱却
すること
z
目指すは
「成長3年、100億市場」
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