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医療関連感染防止のために感染経路遮断の目的で消毒剤の使用は有効な手段です しかしながら医療現場にはさまざまな消毒剤があり 最適に選択 使用することは 重要な要素となります 本冊子は 医療現場において有効かつ安全にご使用いただくために必要な情報を 集約いたしました この冊子が 皆様の感染防止活動のお役

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Academic year: 2021

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のための

感 染 防 止

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目 次

目 次

Contents

 医療関連感染防止のために感染経路遮断の目的で消毒剤の使用は有効な手段です。

 しかしながら医療現場にはさまざまな消毒剤があり、最適に選択、使用することは

重要な要素となります。

 本冊子は、医療現場において有効かつ安全にご使用いただくために必要な情報を

集約いたしました。

 この冊子が、皆様の感染防止活動のお役に立てば幸いでございます。

丸石製薬株式会社 学術情報グループ

 製品情報、製品写真などは 2016年 2 月 1 日現在の情報を収録しております。

 消毒剤の毒性、中毒の情報につきましては、弊社ホームページ(URL : http : www.

maruishi-pharm.co.jp/)医療関係者情報サイト:製品情報のページでご覧ください。

消毒剤全般

 滅菌と消毒  消毒剤選択と使用法のポイント  消毒剤の分類と適用一覧  製品紹介

消毒剤の選択と使用法

 標準的な消毒法   人体   医療機器・器具・物品   患者環境  微生物別の消毒のポイント   一般細菌・酵母真菌・梅毒トレポネーマ   MRSA、VRE   緑膿菌、セパシア、セラチア   結核菌   芽胞形成菌   糸状真菌   ウイルス   HBV・HCV・HIV

各消毒剤 Q

&

A

 消毒剤全般  グルタラール  次亜塩素酸ナトリウム  エタノール・イソプロパノール  クロルヘキシジングルコン酸塩・エタノール  アルコール手指消毒剤  高頻度接触面の消毒  ポビドンヨード・ポロクサマーヨード  フェノール・クレゾール  クロルヘキシジングルコン酸塩  ベンザルコニウム塩化物  両性界面活性剤

製品紹介

 製品一覧  製品情報

附 表

 主要消毒剤希釈表

消毒剤検索システムのご紹介

 消捜院

索 引

 索引

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消 毒 剤 全 般

消 毒 剤 全 般

 一般に、微生物を殺滅させることを『殺菌』といいます。『滅菌』,『消毒』は、一般に次の通り定義され、両用語 とも殺菌する行為を意味しますが、滅菌と消毒では殺菌する微生物の範囲が異なります。  滅菌や消毒を行うには次のような方法があります。  医療現場では、医療関連感染防止のために滅菌、消毒、さらに洗浄を含めて、状況に応じた方法を選択する ことが重要になります。  殺菌や消毒を行う手段として、熱をかけられる物に対しては、熱水や蒸気による物理的な消毒方法が選択で きます。しかし、熱をかけられない場合には、薬液による化学的な消毒法を選択する必要があります。  上記のように、消毒とは「細菌やウイルス等の微生物が感染しない程度までその量を減少させること」をい います。そして、その効果を期待して使用する薬剤を、消毒剤、あるいは殺菌消毒剤と呼んでいます。  本冊子では、主に化学的消毒法に用いる消毒剤について解説します。  消毒剤を選択する際には、いくつかの留意点があります。

1 どの微生物を消毒するか?

 消毒剤には、すべての微生物に対して効果があるものとそうでないものがあります。微生物に対する消毒効 果は消毒剤ごとで異なり、消毒剤の選択を間違えると、消毒したつもりでも、実際には効果が発揮されていな いという危険もあります。

2 消毒対象は何か?

 消毒対象がどのようなものか。消毒剤は対象の違いによって適用できるものとできないものがあります。適 用できない対象物を消毒した場合、人体では副作用が生じたり、器具では変質・劣化などにより、場合によっ ては使用できなくなることもあります。

3 消毒剤を上手に使うには…

 使用方法に合った消毒剤をその特性から選択する必要があります。例えば、有機物が付着した対象物の消毒 には、消毒効果が有機物の影響を受けにくい消毒剤を選択します。 『滅菌とは、物質中のすべての微生物を殺滅または除去することをいう』 『消毒は生存する病原微生物の数を減らすために用いられる処置法で、必ずしも微生物をすべて殺滅したり除 去するものではない』

滅菌と消毒

滅菌の種類と方法 (1)滅菌法 (2)物理的消毒法 (1)化学的消毒法 (2)ろ過法 ①加熱法:高圧蒸気法、乾熱法 ②照射法:放射線法、高周波法 ③ガス法:酸化エチレンガス法、      過酸化水素低温ガスプラズマ法 ①流通蒸気法 ②煮沸法 ③間けつ法 ④紫外線法 消毒の種類と方法

消毒剤選択の留意点

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消毒剤の選択

 消毒剤を使用する場合、消毒の目的とする微生物、消毒対象物等を考慮して最適な消毒剤を選択します。

1 Spauldingによる消毒効果のレベル分類

1)  消毒剤を選択する上で最も重要なのは、有効な微生物の種類です。Spauldingは、消毒剤を有効な微生物 により、段階的に高水準、中水準、低水準に分類しています(表1)。 ①高水準に分類される消毒剤 最も効果が強く、細菌芽胞やB型肝炎ウイルスを含め、ほぼ全ての微生物に有効であり、滅菌的な効 果も期待できます。 ②中水準に分類される消毒剤 細菌芽胞やB型肝炎ウイルスには効果が期待出来ませんが、結核菌、細菌、真菌、多くのウイルスに 対して有効です。 ③低水準に分類される消毒剤 一般細菌には有効ですが、細菌芽胞や結核菌、ウイルスには無効です。また、MRSAや緑膿菌、セラチ ア、セパシア等のブドウ糖非発酵性グラム陰性桿菌には十分な効果が得られないことがあります。 表1 Spauldingによる消毒効果のレベル分類

2 消毒剤の適用範囲

 消毒剤は、消毒対象物により適用できるものとできないものがあります。適用範囲をはずれた消毒剤を 使用すると効果が認められても消毒対象物の変質等で使用できなくなったり、人体に対して影響を及ぼす ことがあります。  ①高水準消毒剤 器械・器具専用で人体には適用できません。薬液が皮膚に付着すると皮膚炎を起こしたり、蒸気が呼 吸器粘膜を刺激する等人体に対する影響もあり、使用時は、換気のよい場所で、マスク、ゴーグル、手袋、 エプロン等を着用し、蒸気を吸入しないように、薬液が皮膚に接触しないように十分注意してください。  ②中水準消毒剤 消毒剤により器械・器具類に使用できるものとできないもの、人体に使用できるものとできないもの があります。例えば、次亜塩素酸ナトリウムは金属腐蝕作用があるので、ガラスや樹脂製の器具の 消毒に使用されます。また、消毒用エタノールは粘膜を消毒すると刺激があるため、正常な皮膚や医 療機器に使用されます。  ③低水準消毒剤 人体に対して比較的安全性が高く、手指、皮膚、器械・器具類、環境の消毒等に幅広く使用されていま す。しかし、クロルヘキシジングルコン酸塩は、口腔等の粘膜に使用し、ショックを起こした報告が あるため、粘膜へは使用禁忌です。  4∼7 ページに消毒剤の分類と有効な微生物及び適用できる消毒対象物を一覧にして紹介します。 細 菌 結核菌 ○ ○ × 栄養型 ○ ○ ○ 高 水 準 中 水 準 低 水 準 菌種 評価 細菌芽胞 ○ × × 小 型 ○ ○ × ○ ○ △ 中 間 ○ ○ ○ ウイルス ○……有効  △……菌種により有効または無効  ×……無効 真 菌

消毒剤選択と  

使用法のポイント

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表2 消毒剤の効果に関わる基本条件 ① 使 用 濃 度 ② 作 用 温 度 ③ 消 毒 時 間 表3 消毒効果に影響を及ぼす因子 微生物の数 血液等の有機物 吸着物質の存在 化学反応 pH

消毒剤の効果に関わる基本条件

 消毒剤の効果を十分に発揮するためには、その使用時に、使用濃度、 作用温度、消毒時間の3つの基本条件(表2)が揃うことが必要です。  これら3つの条件は、それぞれ密接な関連性があり、お互いにある程 度は補完しあいますが、一方で、いずれかの条件が不足すると十分な効 果が得られなくなります。

1 使用濃度

 消毒剤は一般に濃度が高くなれば消毒効果も高くなります。しかし、濃度が高くなるほど対象物(人体を 含む)に対する作用も強くなるため、適用濃度は効果と悪影響のバランスを考えて設定されています。  また、濃度の上昇と消毒効果が一致しないものもあります。例えばエタノールなどのアルコールは至適 濃度が存在し、対象微生物によって異なる場合もありますが、幅広い微生物に対して消毒効果を発揮でき る約80vol%が消毒用として至適濃度です。  さらに、使用開始後に濃度が低下することにも注意が必要です。使用開始後の濃度低下を引き起こす原 因として有機物や洗浄水の混入、経時的な成分の化学変化、揮発などが挙げられます。

2 作用濃度

 化学的な変化を作用機序とする消毒剤は一般に作用温度が高くなれば消毒効果も高くなります。消毒剤 の効果は20℃や25℃で試験されている場合が多く、冬季など、水温が低下する環境では注意が必要です。 消毒剤の温度が高くなると消毒剤自身の化学変化が促進されて安定性が低下するもの(クロルヘキシジン・ アルコール溶液、グルタラール、次亜塩素酸塩)や、揮発が促進されて有効濃度が低下するもの(アルコー ル)もありますので注意が必要です。

3 消毒時間

 微生物を瞬時に死滅させる消毒剤は存在しません。消毒剤が効果を発揮するには微生物に対してある一 定以上の接触時間が必要です。微生物を死滅させるために必要な時間は、各種消毒剤に対する微生物の感 受性により異なります。  また、使用時には消毒前の微生物の数、血液等の有機物による汚染、吸着物質の存在等消毒効果に影響 を及ぼす因子が存在するため、実際の消毒時間はかなり余裕をみて設定しなければなりません。例えば、 手指消毒の場合、「医療施設におけるWHO手指衛生ガイドライン」では20∼30秒が必要とされています2)

消毒効果に影響を及ぼす因子

 実際に消毒する場合には、微生物の数、血液等の有機物による汚染、 吸着物質の存在、化学反応、pH等の消毒効果に影響を及ぼす因子(表 3)が存在するため、消毒前にそれらの因子をできるだけ少なくすること が必要です。なお、影響を及ぼす因子は、消毒剤によって異なります。  これらの因子の中で、特に血液等の有機物による汚染を取り除き、さ らに消毒前の微生物の数を少なくするために消毒前に予備洗浄を実施し ます。予備洗浄は、消毒の基本操作であり、消毒を行うときは通常5ス テップで行うことが必要です(表4)。  消毒薬には有機物の影響を受けやすいものがあり、次亜塩素酸ナトリ ウムなどは、有機物により急速に濃度低下を起こし、消毒に要する時間 が延長したり、効果が不十分になる可能性があります(28ページ J−7参 照)。  予備洗浄の際には、感染を受けないよう注意することが必要です。器 具等は、直接手で触れないように網カゴ等に入れ、手袋、ガウン等を着 用し、水等が飛び散らないように丁寧に行います。  その他留意すべき点として、クロルヘキシジングルコン酸塩やベンザ ルコニウム塩化物等では、調製済み綿球の長期保存により消毒成分が繊 維に吸着し薬液濃度が低下します(56ページ C−7、58ページ B−4参照)。  また、これらの消毒剤は陽イオンを持つため、洗浄に使用した陰イオンを持つ石けんが存在すると、化学反 応を起こし効果が減弱します。  その他、グルタラールは、原液のpHは酸性で安定ですが、十分な効果が得られないため、十分な効果を得る ために使用時に緩衝化剤を加えてアルカリ性として使用する必要があります。

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表4 消毒の 5 ステップ ① 水 洗       ② 洗 浄  予備洗浄 ③ 水 洗   ④ 消 毒   ⑤ 水 洗  

参考資料 1)Spaulding EH. Chemical disinfection of medical and surgical materials. : Lawrence C, Block SS, eds.        Disinfection, sterilization, and preservation. Philadelphia:Lea & Febiger, 1968:517−31.【19639】

参照

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