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a北海道薬科大学社会薬学系薬事管理学分野,b慶應義
塾大学薬学部
e-mail: kishimoto-k@hokuyakudai.ac.jp
1533 YAKUGAKU ZASSHI 137(12) 1533―1541 (2017) 2017 The Pharmaceutical Society of Japan
―Note―
スマートフォン向けフリーマーケットアプリケーションにおける
医薬品出品の現状と違反報告への対応
岸 本 桂 子,,a 竹 内 智 重,a 福 島 紀 子b
Present Status of Displaying Pharmaceutical Products for Sale on Flea Market Applications
for Smartphones and the Responses to Illicit Selling by Service Providers
Keiko Kishimoto,,aTomoe Takeuchi,aand Noriko Fukushimab
aDepartment of Pharmaceutical AŠairs and Management, Faculty of Social Pharmacy, Hokkaido Pharmaceutical University School of Pharmacy; 71541 Maeda, Teine-ku, Sapporo 0068590, Japan: andbFaculty of
Pharmacy, Keio University; 1530 Shibakoen, Minato-ku, Tokyo 1058512, Japan.
(Received May 6, 2017; Accepted August 17, 2017; Advance publication released online September 5, 2017) In Japan, a pharmacy or drug store license is required for selling pharmaceutical products. However, civilians without a pharmacy or drug store license are displaying pharmaceutical products for sale on a ‰ea market application, which is illegal dealing. This study discussed the modality for implementing countermeasures for the illicit selling of pharmaceutical products. We extracted pharmaceutical products displayed for sale on three ‰ea market applications (Mercari, Rakuma, Fril) on one day. One hundred and eighty-one pharmaceutical products were displayed (49 on Mer-cari, 86 on Rakuma, and 46 on Fril). There were 6.1% (11/181) domestically prescribed drugs, 69.1% (125/181) domestic OTC drugs, 23.8% (43/181) foreign-made prescribed drugs, and 1.1% (2/181) foreign-made OTC drugs. The seller could display the product for sale without conˆrming whether it is prohibited. We alerted the service providers of this illicit selling at ‰ea markets at three diŠerent instances. The pharmaceutical product displays were deleted by the service providers at a rate of 55.1% (27/49) for Mercari and 51.2% (44/86) for Rakuma. The average number of drugs that were displayed for sale by each seller was 1.4 and the average number of total products that were displayed for sale by each seller was 100. The seller could have unintentionally displayed the pharmaceutical products for sale, without the knowledge that it is illegal. The service providers of ‰ea market applications should create mechanisms to alert the sellers that displaying pharmaceutical products for sale is an illicit act and regulate these violations.
Key words―‰ea market application; illegal trading; unapproved drugs; online ‰ea market
緒 言 平成 26 年通信利用動向調査によると,2014 年の インターネットの人口普及率は 82.8%であり,イ ンターネット利用者の末端として使用している機器 の種類は,「モバイル末端(携帯電話・PHS・タブ レット型末端及びスマートフォン)」の割合が 82.2 %と最も利用割合が多く,「パソコン」は 73.5%と なっている.1)情報環境としてインターネットは生 活の一部とも言える. 近年,フリーマーケットのようにネット上で中古 品をユーザー間で売買できるスマートフォン向けア プリケーション(以下,フリマアプリ)の利用が増 加している.2,3)フリマアプリへの出品の手続きは非 常に簡便である.アプリの会員登録をした後,出品 したい商品をスマートフォンで撮影,写真をアップ ロードし,商品の説明,価格などを設定すれば出品 は完了する.わが国で最も利用者数が多いといわれ ているフリマアプリ「メルカリ」は,2013 年 7 月 にサービスを開始した.2016 年 9 月 9 日に国内ダ ウンロード数が 3500 万に達したと公表しており, 急成長を遂げている.4)フリマアプリを中心とした
消費者間(consumer to consumer; CtoC)電子商 取引(electronic commerce; EC)は,従来型の企業 対消費者間(business to customer;BtoC)-EC の市 場を一部切り崩しているとも言われ,動向が注目さ れている.2)
が明記されている(メルカリ利用規約第 9 条及び 「禁止されている出品物」,フリル利用規約第 7 条及 び「出品禁止リスト」,ラクマ利用規約第 9 条及び 「禁止出品物」).また,多くのフリマアプリには, 禁止出品物の出品について運営者への報告機能が提 供されている.しかし,フリマアプリにおいて医薬 品の出品が散見される.フリマアプリが進展する以 前から展開していた CtoC-EC としてインターネッ トオークションがある.2014 年大谷らはインター ネットオークションにおける国内承認医薬品の違法 な個人間売買が多数行われている現状を報告し,取 締り強化の必要性を指摘している.5)当該インター ネットオークションを対象とした先行研究では海外 製品(未承認医薬品)は調査対象外としており,未 承認医薬品を含めた医薬品全体に関する個人間売買 の現状及び運営者の削除対応の実態は不明である. また,急成長を遂げているフリマアプリにおける医 薬品取り引きの現状について,これまで報告はない. 本研究では,フリマアプリにおける未承認医薬品 を含めた医薬品出品の現状の把握及び,規約違反で ある医薬品の出品への運営者の対応を検証し,フリ マアプリにおける医薬品の出品に対する対策のあり 方を検討する. 方 法 わが国において利用者数が多いフリマアプリであ るメルカリ,6)フリル,7)ラクマ8)のそれぞれのパソ コンサイトの検索機能から,錠剤又はカプセル剤の 医薬品の出品画面を網羅的に抽出可能な検索キー ワードを用い検索を行った(メルカリ:2016 年 7 月 11 日,ラク マ:2016 年 7 月 12 日,フ リル: 2016 年 7 月 13 日).検索キーワードを用い出品画 面の 1 次スクリーニングを行った後に,商品の写真 及び説明文から医薬品であるか判断を行い,医薬品 出品画面を抽出し,画面の保存を行った.なお,網 羅的に抽出可能な検索キーワードを明示すること は,違法である医薬品取り引きの検出の妨げ,隠蔽 析対象とした. また,出品者の医薬品出品の動向を調査するため に,過去に出品した品物を集計した.さらに,ス マートフォンを用いた各フリマアプリへの出品過程 を調査し,各フリマアプリ会員出品者への出品禁止 商品に関する情報提示の状況を調査した. 医薬品の出品画面を抽出した際に,運営者に対し 禁止商品の出品の報告を行った.1 回目の報告から 24 時間後毎に画面が閲覧可能な状態であるか確認 し,報告から 72 時間後に削除されていなかった出 品画面に対し 2 回目の報告を行った.2 回目の報告 から 72 時間後に再度画面の確認を行い,削除され ていなかった場合は 3 回目の報告を行い,72 時間 後に画面の表示を確認した.削除されなかった医薬 品出品画面に対して通算 3 回の禁止商品の出品の報 告を行った(Fig. 1).なお,フリルはスマートフ ォンアプリ上では禁止商品の出品の報告機能を有す るが,パソコンサイトから報告はできず,スマート フォンアプリ上とパソコンサイト上で表示される出 品画面に違いがみられたため(調査時点),本調査 ではメルカリ及びラクマを報告後の対応に関する調 査の対象とした. 結 果 1. 出品医薬品の集計結果 医薬品の出品件数 はメルカリ 49 件,フリル 46 件,ラクマ 86 件であ り,合計 181 件であった.そのうち,調査時点で購 入可能であったのは 22.1%(40/181 件)であり, それ以外は取り引きが完了していた.出品医薬品の 分類を Table 1 に示す.国内の医療用医薬品(承認 医 薬 品 ) が 6.1 % ( 11 / 181 件 ), 国 内 の OTC 薬 (承認医薬品)が 69.1%(125/181 件),海外の医療 用医薬品(未承認医薬品)が 23.8%(43/181 件), 海外の OTC 薬(未承認医薬品)が 1.1%(2/181 件)であった.国内 OTC 薬の出品が最も多く,続 いて海外医療用医薬品の出品が多かった. 国内医療用医薬品で複数出品されていたのはヨク
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Fig. 1. The Flow of Research about Responses to Our Alert by the Operators of Flea Market Applications
Table 1. The Total Amount of Medicine for Sale at Online Flea Market Apps. The number of drug trading
Domestic manufacture Foreign manufacture Prescription
drug OTCdrug Prescriptiondrug OTCdrug
Mercari 49 6 23 19 1 Fril 46 2 27 17 0 Rakuma 86 3 75 7 1 total 181 11(6.1%) 125(69.1%) 43(23.8%) 2(1.1%) 1535 YAKUGAKU ZASSHI Vol. 137 No. 12 (2017) イニン及び酸化マグネシウムであった(Table 2). 処方箋医薬品であるバレニクリン酒石酸塩(劇薬) 及びフィナステリド(劇薬)や,経口避妊薬の出品 もみられた. 出品されていた国内 OTC 薬の区分は,第 1 類医 薬品が 3.2%(4/125 件),第 2 類医薬品が 30.4% (38/125 件),第 3 類医薬品が 66.4%(83/125 件) であった.第 1 類医薬品であるトラネキサム酸含有 製品の出品が 4 件みられた.薬効大分類でみると (Table 3),ビタミン類を含有する滋養強壮保健薬 の出品が 74 件と最も多く,ついで漢方製剤が 20 件,消化器官用薬 10 件であった.消化器官用薬は すべて瀉下薬(下剤)であった. 海外の医療用医薬品(未承認医薬品)は 43 件の 出品 がみ ら れた が成 分 でみ ると 9 種類 であ っ た (Table 4).わが国において薬価未収載に該当する 生活改善薬であるオルリスタット(肥満症用薬), シルデナフィル(勃起不全治療剤),フィナステリ ド(男性型脱毛症用薬),ミノキシジル(壮年性脱 毛症用薬),タダラフィル(勃起不全治療剤),シブ トラミン(肥満症用薬)が,87.3%(36/43 件)を 占めた.肥満症用薬であるオルリスタットの出品が 17 件と最も多く,ついで勃起不全治療剤シルデナ フィルの出品が 11 件みられた.また,オルリス タット,ミノキシジル(内服),シブトラミンの 3 種類はわが国において承認された医薬品が存在して いない. 先発医薬品メーカによる製造品が 18.6%(8/43 件)であり,先発医薬品メーカ以外による製造品が 81.4%(35/43 件)であった.オルリスタットでは, 先発医薬品「XenicalOrlistat 120 mg」の出品は 2 件,フィリピンのメーカ製造「ORLIFASTorlistat capsules 120 mg」は 15 件,シルデナフィルでは, 先発医薬品である「Viagra100 mg」が 1 件,イン ドのメ ーカ製 造「KAMAGRA-100 GOLD 」が 10 件,プロパンテリンでは,先発医薬品「Pro-Ban-thine15 mg」が 4 件,フィリピンのメーカ製造 「PROSPAS」が 1 件であった. 海外の OTC 医薬品(未承認医薬品)は 2 件の出 品がみられたが,成分はメクリジン(酔い止め薬) の 1 種類であった. 2. 出品者の出品傾向 調査過程においてアカ ウントが削除された 15 名を除いた 132 名の出品者 について出品物の集計を行った.医薬品の出品件数 が 1 件の者は 74.2%(98/132 名),2 件の者は 21.2 %(28/132 名),3 件の者は 2.3%(3/132 名),4 件は 0.8%(1/132 名),7 件は 1.5%(2/132 名)で あった.一人あたりの平均出品件数は 100.0 件であ り,最小出品件数は 1 件,最大出品件数は 1494 件,出品件数の中央値は 52 件,最頻値は 26 件で あった.分類毎の平均出品件数は,医薬品 1.4 件, 食品・サプリメント 2.9 件,化粧品・衛生用品 27.9 件,電気製品 1.8 件,衣類 34.5 件,小物雑貨 23.4 件,チケット類 0.6 件,その他 7.5 件であった. 3. 出品過程における出品者に対する医薬品の出 品禁止の情報提示 メルカリでは,出品最終画面
Coix seed no ― Other crude drugs andChinese medicine for-mulations
Other crude drugs and Chinese medicine
formulations 3
Magnesium oxide no ― Digestive organ agents Antacids/Purgatives,clysters 2
Biˆdobacterium no ― Digestive organ agents Antidiarrheals, intes-tinal regulators 1
Fursultiamine
hydrochloride no ― Vitamins Vitamin B1 prepara-tions 1
Ascorbic acid,
Calcium pantothenate no ― Vitamins Multivitamin prepa-rations 1
の「出品する」のボタンの上部に「禁止されている 出品,行為を必ず確認してください」の記載がみら れた.出品最終画面上の「禁止されている出品」の 文字を指先で軽く叩くと(以下,タップ),次画面 が開き「禁止されている出品物」の文字が表示され, この文字をタップすると,禁止されている出品物リ ストを掲載した画面が開いた.リスト内で「医薬品」 の記載がみられた.医薬品の出品が禁止である旨 は,出品最終画面から 2 画面目で表示された. フリルでは,出品最終画面の「キャンセル」「出 品する」のボタンの上部に「利用規約をご確認いた だき,同意の上,出品してください」の表示がみら れた.出品最終画面上の「利用規約」の文字をタッ プすると利用規約を掲載した画面が開き,利用規約 内の「出品禁止リスト」の文字をタップすると,次 画面で「禁止商品リスト」の文字が表示され,さら に「禁止商品リスト」の文字をタップしたところ, 次画面で「医薬品・医療機器など」の記載がみられ た.医薬品の出品が禁止である旨は,出品最終画面 から 3 画面目で表示された. ラクマでは,出品最終画面の「出品する」のボタ ンの下部に「出品禁止商品や行為を必ず確認してく ださい」の記載がみられた.出品最終画面上の「商 品」の文字をタップすると,利用ガイドが掲載され た画面が開き,利用ガイドの禁止出品物内に「6) 医薬品(漢方薬,動物用医薬品を含む),コンタク トレンズや注射針などの医療機器」の記載がみられ た.医薬品の出品が禁止である旨は,出品最終画面 から 1 画面目で表示された. いずれのフリマアプリにおいても,出品過程にお いて禁止されている出品等のリンクをタップした場 合のみ医薬品の出品が禁止である旨が表示され,出 品者による能動的な確認操作を必要とした. 4. 禁止商品の出品の報告への対応 運営者に 対し禁止商品出品の報告を行ってから 24 時間後 に,表示が削除された医薬品の出品画面はメルカリ 49.0%(24/49 件),ラクマ 41.9%(36/86 件)で あった(Table 5).その後,報告 3 回目を実施して から 72 時間後に表示が削除された医薬品出品画面 は,メルカリ 55.1%(27/49 件),ラクマ 51.2% (44/86 件)であった.医薬品の区分別での削除率 (報告 3 回目実施後 72 時間経過時点)は,国内の医 療用医薬品(承認医薬品)が 22.2%(2/9 件),国 内の OTC 薬(承認医薬品)が 56.1%(55/98 件), 海 外の 医 療 用医 薬 品 (未 承 認 医薬 品 )が 46.2 % (12/26 件),海外の OTC 薬(未承認医薬品)が 100.0%(2/2 件)であった. 考 察 フリマアプリにおいて医薬品が多数出品されてい た.OTC 薬だけではなく医療用医薬品も出品さ れ,また,承認医薬品だけではなく未承認医薬品の
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Table 3. The Breakdown of Home-manufactured OTC Drug for Sale at Online Flea Market
Major classiˆcation The numberof cases Minor classiˆcation The numberof cases Classiˆcation ofOTC drugs The numberof cases Nourishing tonics and
health supplements 74 Vitamin C preparations 33 First-class 4
Third-class 29
Vitamin containing supplements 26 Designated second-class 1
Second-class 1
Third-class 24
Vitamin B2 based drugs 5 Third-class 5
Vitamin B1B6B12 based drugs 3 Third-class 3
Vitamin B2B6 based drugs 3 Third-class 3
Vitamin B1 based drugs 2 Third-class 2
Protein and amino acid based drugs 2 Third-class 2
Kampo preparations 20 Bofutsushosan 11 Second-class 11
Daisaikotokyodaio 5 Second-class 5
Boiogito 1 Second-class 1
Keishibukuryogan 1 Second-class 1
Unkeito 1 Second-class 1
Kumibinroto 1 Second-class 1
Agents for digestive
organs 10 Cathartics 10 Designated second-class 6
Second-class 2
Third-class 2
Drugs for women 9 Drugs for women's health 4 Second-class 4
Other drugs for women 5 Third-class 5
Agents for
integumen-tary system 7 Skin emollient (incl. pus extrusion) 7 Third-class 7
Agents for nervous and
sensory systems 2 Antivertigo drugs (incl. motion/morning sickness remedies) 1 Second-class 1
Tranquilizers for children 1 Second-class 1
Agents for
otolaryngo-logic use 1 Oral medicine for nasal in‰amma-tion 1 Designated second-class 1
Agents for urogenital
organs and anus 1 Hemorrhoid drugs for external use 1 Second-class 1
Agents for circulatory
system and blood 1 Arteriosclerosis drugsate and lecithin based drugs)(incl. linole- 1 Third-class 1
1537 YAKUGAKU ZASSHI Vol. 137 No. 12 (2017) 出品も多数みられた.出品された医薬品はビタミン 剤や漢方薬,瀉下薬,生活改善薬(勃起不全用薬, 脱毛症用薬,肥満症用薬)が多くを占め,一般に医 薬品として広く認識されている総合感冒薬や解熱鎮 痛薬,降圧薬,脂質異常症治療薬,血糖降下薬など の出品はみられなかった.しかし,承認医薬品の経 口避妊剤と禁煙補助薬,未承認医薬品の排卵誘発剤 と抗ウイルス化学療法剤の出品もみられた.また, 医薬品を出品していた者の全出品件数は平均 100 件,医薬品出品件数は平均 1.4 件であり,ほとんど の出品者は医薬品だけでなく身の回りの使用しなく なった物品を多数出品していたことから,一般的な 物品と同様の感覚で医薬品を出品している様子が窺 えた.調査対象であった 3 つのフリマアプリは出品 物が出品禁止物に該当しないことを出品者が確認す ることなく出品可能なシステムであり,運営者によ
Sildenaˆl present yes ― Erectile dysfunctionproducts 11 KAMAGRA-100 GOLD 10
Viagra100 mg 1
Propantheline present no ― Anticholinergics (Ithas also been used
for hyperhidrosis) 5
Pro-Banthine15 mg 4
PROSPAS 1
Finasteride present yes powerfuldrug Alopecia agents 4
Finpecia1 mg 3
Finasteride Tablets USP
1 mg 1
Minoxidil nota unknown unknown Alopecia agents 2 Noxidil Forte Tablets 2
Tadalaˆl present yes ― Erectile dysfunctionproducts 1 Jonalis20 mg 1
Sibutramine not unknown unknown Appetite depressants 1 Reduce-15 mg 1
Valaciclovir present yes ― Oral antiviral agent 1 Valtrex 500 mg 1
Clomifene present yes ― Ovulation stimulant 1 Cloˆ-50 1
OTC product
Meclizine presentb ― ― Antiemetics and
Antinauseants 2 MECLIZINE HCl 25 mg 2
aOnly external medicine approved in Japan.bSecond-class OTC drugs.
Table 5. Changing the Rate of Removal The rate of removal 24 h after the
ˆrst alert 48 h after theˆrst alert 72 h after theˆrst alerta 72 h after thesecond alertb 72 h after thethird alert
Mercari (n=49) 49.0% 51.0% 51.0% 55.1% 55.1% Rakuma (n=86) 41.9% 47.7% 47.7% 48.8% 51.2% Domestic manufacture Prescription drug (n=9) 11.1% 11.1% 11.1% 22.2% 22.2% OTC drug (n=98) 46.9% 53.1% 53.1% 54.1% 56.1% Foreign manufacture Prescription drug (n=26) 46.2% 46.2% 46.2% 46.2% 46.2% OTC drug (n=2) 50.0% 50.0% 50.0% 100.0% 100.0%
aThe second alert was done at this time.bThe third alert was done at this time.
る出品者への医薬品出品禁止に関する周知が十分と は言えない現状がみてとれた.また,本研究におい て医薬品の出品画面の 1 次スクリーニングに用いた 検索キーワードであるが,出品者の出品履歴を集計 した際に,当該キーワードで抽出された医薬品以外 に錠剤又はカプセル剤の出品が認められなかったこ とから,検索キーワードとしての妥当性が確認され た. わが国では 2014 年 6 月から OTC 薬(承認医薬 品)のインターネット販売が可能となった.また, 現行のわが国の制度では一般消費者が海外から医薬 品を個人輸入することが認められており,インター
1539 1539 YAKUGAKU ZASSHI Vol. 137 No. 12 (2017) ネット上に多数の個人輸入代行業者のサイトが存在 している.一般消費者がネットを介し未承認医薬品 (海外で流通している医薬品)を購入することが容 易な状況にある.フリマアプリに出品された医薬品 の 94%がネットを介し入手が可能な医薬品であっ た.これらのことから,一般消費者は総合感冒薬や 解熱鎮痛薬,降圧薬,脂質異常症治療薬,血糖降下 薬などを販売することは違法と認識しているがネッ トを介し入手が可能な医薬品をネットフリマに出品 し販売することは違法ではないと認識している可能 性や,ビタミン剤や漢方薬,瀉下薬,生活改善薬な どを健康食品・サプリメントと捉え,医薬品と認識 していない可能性が考えられた. フリマアプリへの医薬品の出品について禁止商品 出品報告を運営者に計 3 回行ったが,削除されたの は報告した医薬品出品画面の約半数であった.運営 者の対応システムや調査対象医薬品が異なるため直 接的な比較はできないが,2014 年に調査されたイ ンターネットオークション「ヤフオク!」における 承認医薬品(内服及び外用)の違法出品に関する運 営者に対する申告では,管理者による削除及び出品 者による出品の取り下げは,医療用医薬品では 68 %,OTC 薬では 15%であり,今回の調査結果と同 様に出品されたすべての医薬品が削除されなかっ た.5)当該インターネットオークションを対象とし た論文が 2015 年 3 月に公表された後,2015 年 9 月 に「ヤフオク!」サイト内の「お知らせ」において 「ヤフオク!では,医薬品の出品を禁止しています」 「医薬品の包装容器・箱や添付文書・説明書など, 医薬品に関する表示のある物品のみを出品する際 は,商品説明に,医薬品に関する表示のある物品の みの出品であることを明確にした上で,医薬品その ものは商品に含まれていないことを明記してくださ い.上記に反する出品物は発見次第削除いたしま す」等が通知されたが,9)禁止されている医薬品の 出品に対する監視体制の改善等に関するプレスリ リースはみられない.そして,2016 年 7 月に実施 したフリマアプリを対象とした本調査において禁止 出品物である医薬品の個人間売買は依然として存在 し,運営者に対する医薬品出品の報告により完全に 削除されなかったことから,CtoC-EC 運営者の出 品者に対する医薬品出品禁止の周知及び医薬品出品 に対する監視対応は十分とは言い難い. 2016年 9 月 9 日に開催された公正取引委員会に おける BBL ミーティング10)「フリマアプリ業界に おける株式会社メルカリの取組」の資料によると, CSチームが規約違反対応として監視対応及び通報 対応を行っており,「40 名+業務委託により,規約 違反が確認できる商品は,通報から最大で 1 h 程度 で削除等対応しております」「権利者様からいただ く削除要請についても 1~2 日以内に対応しており ます」と記載されている.11)しかし本調査において 2 つのフリマアプリ運営者に対し,計 3 回の医薬品 出品画面について報告を行ったが,削除されたのは 半数であった.メルカリでは 1 日 100 万品以上が出 品されていると言われており,12)膨大な出品数に対 して監視・通報対応の体制が十分ではない可能性 や,出品者だけではなく運営者も出品物が医薬品か 否か適切に判断できていない可能性も考えられる. また,2017 年 4 月に現金の出品等の問題が報道さ れ,メルカリは 2017 年 4 月 27 日に安心・安全への 取組みに関するニュースリリースを配信した.「200 名以上のカスタマーサポート体制を構築し,年中無 休でお問い合わせや規約違反への対応を行っていま す」「規約違反が確認できる商品は,通報から 30 分 程度で削除等の対応をしております」と明記されて いる.13)しかし,投稿時点である 2017 年 5 月 7 日 現在においても医薬品の出品は認められた.一方, 2014 年 11 月に提供が開始されたラクマでは,運営 する楽天株式会社のプレスリリースやラクマパソコ ンサイトにおいて医薬品出品に対する監視体制等に 関する記載は認められなかったが,2017 年 6 月 21 日に「ラクマ,AI(ディープラーニング)を活用 した画像認識技術を出品監視に導入」のニュースが 報告された.14)このニュースの中で,「『ラクマ』で は安心・安全な取引ができるプラットフォームを提 供するため,禁止出品物が出品されていないかの監 視を常時行っています.これまで出品商品名や商品 説明文などのテキスト情報に対しては,目視による 監視のほか,システムによって禁止ワードの投稿が できないようにするなどの対策をとってきました」 と,これまでの監視体制について確認できた.ま た,画像認識技術の導入により監視体制は強化され ると予測され,期待される.しかし,製品画像が 「医薬品」と認識されていなければ医薬品出品の検 出にはつながらないため,医薬品か否かの判断には
入者自身による使用を前提としたものであり,輸入 した医薬品を販売及び譲渡することは認められてい ない.15)また,本調査においてフリマアプリにおい てシブトラミン製剤の出品がみられた.シブトラミ ンは 2007 年に日本において製造販売承認申請が行 われたが,16)米国・欧州等における販売中止の動向 を踏まえ 2010 年に日本における製造販売承認申請 は取り下げとなった.17)シブトラミンを含有する健 康食品による健康被害が多数国内でも報告されてい る.18)また,処方箋医薬品に該当するバレニクリン 酒石酸塩,フィナステリド,レボノルゲストレル・ エチニルエストラジオールの出品がみられた.処方 箋医薬品は医薬品医療機器等法の第 49 条第 1 項に おいて,医師の処方箋の交付を受けた者以外に正当 な理由なく販売することが禁止されている.出品さ れていた未承認医薬品の中にはシルデナフィル,タ ダラフィル,バラシクロビル,クロミフェンといっ た国内において処方箋医薬品に該当するものも複数 出品されていた.医薬品は生命に直接的な影響を与 えるものである.健康被害が出る前に,フリマアプ リにおける医薬品出品を防ぐ対応を早急に講じる必 要がある. フリマアプリ運営者は,出品禁止リストの提示及 び利用規約内での出品禁止リストに掲示されている 製品の出品の禁止を明記しており,また,問題があ る出品に対する報告システムを整備している.しか し,現在のシステムでは医薬品の出品を十分に防ぐ ことができていない現状がみられた.医薬品の売買 を出品者や利用者の自己責任とするのではなく,医 薬品の安全性に対する認識が十分ではないあるいは 医薬品であるかの識別が十分ではない消費者が存在 することに鑑み,出品しようとする物品が医薬品を 含めた出品禁止物に該当しないことを出品者により 確認する作業の必須化や,錠剤及びカプセルの剤形 である経口摂取製品の出品を禁止するなど大きな枠 組みでの規制,医薬品出品に対する監視体制への薬 剤師の関与,CtoC-EC 市場での医薬品売買が禁止
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12) Mercari, Inc. ``The news release on December 16, 2016.'': 〈https://www.mercari.com/jp/
1541 1541 YAKUGAKU ZASSHI
Vol. 137 No. 12 (2017)
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13) Mercari, Inc. ``The news release on April 27, 2017.'': 〈https://www.mercari.com/jp/info/ 20170427_cspolicy/〉, cited 5 May, 2017. 14) Rakuten, Inc., Press Releases: 〈https://
corp.rakuten.co.jp/news/update/2017/0621_ 01.html〉, cited 31 July, 2017.
15) Ministry of Health, Labour and Welfare, ``Importing or Bringing Medication into Japan for Personal Use.'':〈http://www. mhlw.go.jp / stf / seisakunitsuite / bunya / kenkou_iryou/iyakuhin/kojinyunyu/topics/
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Novem-ber 29, 2007.'':〈http://www.eisai.co.jp/news /news200746.html〉, cited 4 January, 2017. 17) Eisai Co., Ltd. ``The news release on October
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``Detection of pharmaceutical ingredient (sibutramine and its analogues, and fen‰ur-amine) in health food supplement.'':〈http:// www.mhlw.go.jp/kinkyu/diet/other/031110-1. html〉, cited 4 January, 2017.