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Academic year: 2021

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(1)

~脊髄小脳変性症・PT編~

吉野内科・神経内科医院

理学療法士 江田真紀

自宅で出来る簡単リハビリ

!決定版!

(2)
(3)

バランスがとれない

正確な運動ができない

筋緊張の低下

支持基底面を広げる 自由度を下げる(固くする) 不安による過剰な筋緊張 筋緊張のアンバランス 小脳性運動失調による 一次性機能障害 適応的変化・代償動作 頸部、肩甲帯周囲の過緊張 手を広げたりする 体幹部(腹部)の低緊張 体幹部の動揺 ワイドベース・酩酊歩行 下肢の過緊張 下肢関節の動きの減少(棒足様)

(4)

SCD患者さんへのリハビリテーション

二次的な機能低下の

予防・改善

代償動作の偏りの修正

身体機能に適した機能的な

動作方法の再学習

自助具や補装具の使用や

環境整備

患者さんの持っている身体機能を有効に用いて、起居移動動作能力やADL

の自立度を維持・改善し、少しでも活動的で豊かな生活に結びつけること

(5)

関節可動域運動、筋力増強運動、静的・動的バランス運動、協調性課題、

ステッピング練習、歩行練習などを1日2時間、4週間行ったところ、運動失

調、ADL、歩行速度などに介入効果があり、フォローアップで運動を継続

した結果、6か月後も持続効果がみられた

Miyai I,Ito M,et al:Cerebellar ataxia rehabilitation trial in degenerative Cerebellar diseases.Neurorehabil Neural Repair.2012;26:515-22

⇒改善は四肢の失調よりも

体幹の失調により認められた

より軽症者で効果が持続

していた

1回1時間、週3回、バランス練習、協調運動練習などで構成されたリハ介入

を4週間施行したところ、SARAが平均5.2ポイント改善し、8週間効果が持

続した。また介入終了後も家庭での自主練習を継続したところ、1年後の評

価でもSARAは介入前よりも改善していた

Ilg W,et al:Intensive coordinative training improves motor performance in degenerative cerebellar dis-ease.Neurology 2009;73:1823-1830

(6)

1日20分間のバランス練習を中心とした自主練習を6週間実施し

たところ、歩行速度や重複歩調などが改善し、その効果は1か月

続き、さらに、患者の主観的な難易度が高いほど歩行速度の改善

も大きかった

Keller JL,Bastian AJ:A home balance exercise program improves walking in people with cerebel-lar ataxia.Neurorehabil Neural Repair 2014;28:770-778

自宅での自主練習に関するエビデンス

(7)

SCD患者さんの代償動作の特徴

バランスがとれない

正確な運動ができない

筋緊張の低下

支持基底面を広げる 自由度を下げる(固くする) 不安による過剰な筋緊張 筋緊張のアンバランス 小脳性運動失調による 一次性機能障害 適応的変化・代償動作 頸部、肩甲帯周囲の過緊張 手を広げたりする 体幹部(腹部)の低緊張 体幹部の動揺 ワイドベース・酩酊歩行 下肢の過緊張 下肢関節の動きの減少(棒足様)

(8)

バランス安定のためには

体幹安定化の促通

体幹強化

(9)

体幹安定化の基本⇒ドローイン

(腹部引き込み)

左右に手を当ててお

くと、お腹の動きが

よく分かります。

① 仰向けに寝て膝を立 てます。 ② 何度か腹式呼吸をし てお腹を動かします。 ③ 息をゆっくり吐きな がらお腹をへこませ ていきます。 ④ 息を吐ききってこれ 以上はお腹がへこま ないというところま でいったら、その状 態をキープしながら 浅い呼吸を繰り返し ます。 ⑤ 10~30秒キープした ら元に戻します。

(10)

トレーニング①

座位での左右への重心移動とバランス練習

1. バスタオルを丸めて タオルロールを作り ます 2. お尻の下に入れて座 ります 3. 身体は横に曲がらな いように、できるだ けまっすぐのまま行 います 4. 座った姿勢で左右へ の重心移動の練習を 行います

左右5回ずつ合計10回

(11)

トレーニング②フロントブリッジ

肘とつま先で体を支えます。 つま先で支えるのが難しい場合 は膝で支えても大丈夫です。 身体が一直線になるように意識 しましょう。

10秒×3回

長くできればできるだけ でも呼吸は止めずにやりましょ う!

(12)

トレーニング③バードドッグ

四つ這い姿勢から、片方の手と反対側の足を一緒にあげます。 そのまま、姿勢が崩れないように

5秒間

維持します。

(13)

トレーニング⑦バードドッグで上下肢屈伸

四つ這い姿勢で、片 方の手と反対側の足 を上げた状態から、 手足を一緒におなか に近づけるように曲 げ、またしっかり伸 ばします。姿勢が崩 れないように注意し ながら行います。

5回

(14)

トレーニング④スイングアーム

膝立ち位で姿勢を保ち ながら、両手を大きく スイングします。

(15)

トレーニング⑤膝立ちでの前後左右移動

膝立ち位で姿勢を保ちながら、

前へ5歩、後ろへ5歩

同様に、

右へ5歩、左へ5歩

(16)

トレーニング⑥膝立ちからのフロントステップ

膝立ち位から、片膝立ちになります。片膝立ちになったら

5秒間

維持します。 バランスが崩れやすい場合、壁に手をつくと安全です。

(17)

トレーニング⑧立った姿勢での屈伸運動

1. 壁に背中をつけて立 ちます。 2. 肩幅くらいに足を開 きます。 3. 背中は壁につけたま ま、膝の屈伸をしま す。

5回

(18)

トレーニング⑨フロントランジ

立位姿勢から一歩前へ踏み出します。そのまま3秒間維持。 足を戻し、反対側も行います。

(19)

トレーニング⑩多方面へのリーチ

1. 足を肩幅より少し 広げて立ちます。 2. 右手を左足の外側 につくイメージで 手を伸ばします。 3. 反対も同じように 行います。

左右5回ずつ合計10回

(20)

転倒の特徴

ヒトとのすれ違いで転倒することがある

歩行中、突然バランスを崩すことがある

自分の足でひっかかることがある

何かの動作を始める時や方向転換時によく転ぶ

寝起きは四肢・体幹の不安定さが強くなる

(21)

転倒予防

①転倒しない身体を作る

②転倒しにくい環境を作る

(22)

②転倒しにくい環境を作る

生活動線を

考慮

不用意に床にものを

置かない

手すりの設置

支持物として利用しても

倒れない家具の配置

標準的な高さ

(大転子)より

少し高めに!

(23)

補装具として杖や歩行器、車いすを使用する

杖はT字杖よりもロフストラ ンド杖のほうが安定する。 T字杖よりもストック型が よい。 少し長めに杖を調整する。 歩行器は抑制ブレーキ付 き歩行器がおすすめ。 もしくは、歩行器自体に重 りをつけて、より安定性を 高めて使用する。

(24)

③転倒しても大事に至らないようにする

ベッド柵の保護には

保温カバー

(ホームセンターの配管 パイプコーナーなど)

家具の角やへりには、

コーナークッション/セーフティテープ

保護帽子

(25)

まとめ

リハビリの目標は安心して動ける状態をつくること!

自ら開始した運動が、いつでも自在に制御できる状態

をつくることです。

体幹を安定させることが重要です!

自宅での自主練習はバランス能力の向上や歩行能力の

向上につながり、継続することで効果は持続する!

無理のない範囲で、難易度の高いトレーニングに挑戦

し、継続してください!

参照

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