2005 年6月(新様式第 1 版) 日本標準商品分類番号 872646
医薬品インタビューフォーム
日本病院薬剤師会の IF 記載要領(1998 年 9 月)に準拠して作成剤
形
軟膏剤・クリーム剤・ローション剤規
格
・
含
量
1 g 中 プロピオン酸デプロドン 3mg(0.3%) 含有一
般
名
和 名 :プロピオン酸デプロドン 洋 名 :Deprodone Propionate製 造 承 認 年 月 日
薬価基準収載年月日
発
売
年
月
日
製 造 承 認 年 月 日 薬価基準収載年月日 発 売 年 月 日 :2003年2月27日 :2003年7月 4日 :1997年4月15日(軟膏・クリーム) :1998年3月16日(ローション)開 発 ・ 製 造 ・ 輸 入 ・
発 売 ・ 提 携 ・
販
売
会
社
名
販 売 元:鳥 居 薬 品 株 式 会 社 製造販売元:
久 光 製 薬 株 式 会 社担 当 者 の 連 絡 先 ・
電
話
番
号
・
F
A
X
番
号
[2003 年 7 月販売名変更] 販売名変更前の承認日 :[軟膏・クリーム] 1 9 9 2 年 3 月 1 7 日 :[ローション] 1 9 9 7 年 1 0 月 9 日 販売名変更前の薬価収載日 :[軟膏・クリーム] 1992 年 5 月 22 日 :[ローション] 1997 年 12 月 19 日IF 利用の手引きの概要―日本病院薬剤師会―
1. 医薬品インタビューフォーム作成の経緯
当該医薬品について製薬企業の医薬情報担当者(以下、MR と略す)等にインタビュー
し、当該医薬品の評価を行うのに必要な医薬品情報源として使われていたインタビュー
フォームを、昭和
63 年日本病院薬剤師会(以下、日病薬と略す)学術第 2 小委員会が
「医薬品インタビューフォーム」
(以下、IF と略す)として位置付けを明確化し、その
記載様式を策定した。そして、平成
10 年日病薬学術第 3 小委員会によって新たな位置
付けと
IF 記載要領が策定された。
2. IF とは
IF は「医療用医薬品添付文書等の情報を補完し、薬剤師等の医療従事者にとって日常業
務に必要な医薬品の適正使用や評価のための情報あるいは薬剤情報提供の裏付けとな
る情報等が集約された総合的な医薬品解説書として、日病薬が記載要領を策定し、薬剤
師等のために当該医薬品の製薬企業に作成及び提供を依頼している学術資料」と位置付
けられる。
しかし、薬事法の規制や製薬企業の機密等に関わる情報、製薬企業の製剤意図に反した
情報及び薬剤師自らが評価・判断・提供すべき事項等は
IF の記載事項とはならない。
3. IF の様式・作成・発行
規格は
A4 判、横書きとし、原則として 9 ポイント以上の字体で記載し、印刷は一色刷
りとする。表紙の記載項目は統一し、原則として製剤の投与経路別に作成する。
IF は日
病薬が策定した「IF 記載要領」に従って記載するが、本 IF 記載要領は、平成 11 年 1
月以降に承認された新医薬品から適用となり、既発売品については「IF 記載要領」によ
る作成・提供が強制されるものではない。また、再審査及び再評価(臨床試験実施によ
る)がなされた時点ならびに適応症の拡大等がなされ、記載内容が大きく異なる場合に
は
IF が改訂・発行される。
4. IF の利用にあたって
IF の策定の原点を踏まえ、MR へのインタビュー、自己調査のデータを加えて IF の内
容を充実させ、IF の利用性を高めておく必要がある。
MR へのインタビューで調査・補足する項目として、開発の経緯、製剤的特徴、薬理作
用、臨床成績、非臨床試験等の項目が挙げられる。また、随時改訂される使用上の注意
等に関する事項に関しては、当該医薬品の製薬企業の協力のもと、医療用医薬品添付文
書、お知らせ文書、緊急安全性情報、
Drug Safety Update(医薬品安全対策情報)等に
より薬剤師等自らが加筆、整備する。そのための参考として、表紙の下段に
IF 作成の
基となった添付文書の作成又は改訂年月を記載している。なお適正使用や安全確保の点
から記載されている「臨床成績」や「主な外国での発売状況」に関する項目等には承認
外の用法・用量、効能・効果が記載されている場合があり、その取扱いには慎重を要す
る。
目次
I. 概要に関する項目
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1
1. 開発の経緯・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1 2. 製品の特徴及び有用性・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1II. 名称に関する項目・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2
1. 販売名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2 2. 一般名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2 3. 構造式又は示性式・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2 4. 分子式及び分子量・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2 5. 化学名(命名法)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2 6. 慣用名、別名、略号、記号番号・・・・・・・・・・・・・3 7. CAS 登録番号 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3III. 有効成分に関する項目・・・・・・・・・・・・・・・・・
4
1. 有効成分の規制区分・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4 2. 物理化学的性質・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4 3. 有効成分の各種条件下における安定性・・・・・・5 4. 有効成分の確認試験法・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5 5. 有効成分の定量法・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6IV. 製剤に関する項目・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
7
1. 剤形・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7 2. 製剤の組成・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7 3. 用時溶解して使用する製剤の調整法・・・・・・・・8 4. 懸濁剤、乳剤の分散性に対する注意 ・・・・・・・・8 5. 製剤の各種条件下における安定性 ・・・・・・・・・・8 6. 溶解後の安定性 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9 7. 他剤との配合変化(物理化学的変化)・・・・・・・9 9. 溶出試験・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9 10. 生物学的試験法・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10 11. 製剤中の有効成分の確認試験法 ・・・・・・・・10 12. 製剤中の有効成分の定量法・・・・・・・・・・・・・11 13. 力価 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11 14. 容器の材質・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11 15. 刺激性・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11 16. その他・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11V. 治療に関する項目
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
12
1. 効能又は効果・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12 2. 用法及び用量・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12 3. 臨床成績・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12VI. 薬効薬理に関する項目
・・・・・・・・・・・・・・・
14
1. 薬理学的に関連ある化合物又は化合物群 ・14 2. 薬理作用・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・14VII. 薬物動態に関する項目・・・・・・・・・・・・・・・
19
1. 血中濃度の推移・測定法・・・・・・・・・・・・・・・・・19 2. 薬物速度論的パラメータ・・・・・・・・・・・・・・・・・・22 3. 吸収・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・22 4. 分布・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・22 5. 代謝・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・23 6. 排泄・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・23 7. 透析等による除去率 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・23VIII. 安全性(使用上の注意等)に関する項目
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
24
1. 警告内容とその理由・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・243. 効能・効果に関連する使用上の注意とその理由 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 24 4. 用法・用量に関連する使用上の注意とその理由 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 24 5. 慎重投与内容とその理由・・・・・・・・・・・・・・・・・ 24 6. 重要な基本的注意とその理由及び処置方法 25 7. 相互作用・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 25 8. 副作用・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 25 9. 高齢者への投与・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 27 10. 妊婦、産婦、授乳婦等への投与・・・・・・・・・・ 27 11. 小児等への投与・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 27 12. 臨床検査結果に及ぼす影響・・・・・・・・・・・・・ 27 13. 過量投与・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 27 14. 適用上の注意及び薬剤交付時の注意(患者等 に留意すべき必須事項等)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 27 15. その他の注意・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 28 16. その他・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 28
IX. 非臨床試験に関する項目
・・・・・・・・・・・・・
29
1. 一般薬理・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 29 2. 毒性・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 29 3. 動物での体内動態・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 31X. 取扱い上の注意等に関する項目・・・・・・・・
33
1. 有効期間又は使用期限・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 33 2. 貯法・保存条件・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 33 3. 薬剤取扱い上の注意点・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 33 4. 承認条件・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 33 5. 包装・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 33 6. 同一成分・同効薬・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 33 7. 国際誕生年月日 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・33 8. 製造・輸入承認年月日及び承認番号・・・・・・34 9. 薬価基準収載年月日・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・34 10. 効能・効果追加、用法・用量変更追加等の年 月日及びその内容・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・34 11. 再審査結果、再評価結果公表年月日及びそ の内容・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 34 12. 再審査期間・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・34 13. 長期投与の可否・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・34 14. 厚生省薬価基準収載医薬品コード・・・・・・・34 15. 保険給付上の注意 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・34XI. 文献
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
35
1. 引用文献・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・35 2. その他の参考文献 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・36XII. 参考資料
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
37
XIII. 備考
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
38
1. その他の関連資料 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・38I. 概要に関する項目
1.
開発の経緯
近年、強力な特にハロゲンを含む副腎皮質ホルモン外用剤が開発され、皮膚炎症性疾患の治療 は飛躍的な進歩をとげた。しかし、その反面効果が強力になるにつれて顔面潮紅、毛細血管拡張、 皮膚萎縮などの局所的副作用及び副腎皮質系機能抑制などの全身的副作用が問題となり、臨床効 果が優れているだけでなく副作用の少ない製剤が要求されるようになった。 エクラーは英国ブーツ社より合成されたプロピオン酸デプロドンを主成分とするハロゲンを含 まない新しい構造の副腎皮質ホルモン外用剤である。 基礎試験においては、ラットを用いた各種炎症モデルに対し吉草酸ベタメタゾンとほぼ同等の 抗炎症作用を示した。また、ヒト健常皮膚を用いた血管収縮試験においても吉草酸ベタメタゾン より強い作用を示した。 臨床試験は、1985 年 3 月から第Ⅰ相試験、1985 年 7 月から第Ⅱ相試験、1988 年 1 月から比較 試験が開始され、その結果、本剤の有用性及び安全性が確認され、1992 年 3 月軟膏及びクリーム 剤の製造承認を得た。 また、ローション剤は1987 年より前臨床試験及び一般臨床試験が行なわれ、薬効薬理試験、血 管収縮試験及び薬物動物試験において、エクラークリームとの間に同等性が認められたことから、 1997 年 10 月製造承認を得た。2.
製品の特徴及び有用性
(1) ヒト皮膚血管収縮試験において軟膏及びクリームは各々吉草酸ベタメタゾン軟膏及びクリームよ り強い作用を示した。また、ローションはクリームと同等の成績が得られた。 (2) 軟膏及びクリームはラットを用いた各種炎症モデルに対して、各々吉草酸ベタメタゾン軟膏及びク リームとほぼ同等の抗炎症作用を示したが、全身作用の指標である胸腺萎縮は少なかった。 (3) 難治性を含む各種皮膚疾患を対象とした臨床試験における改善率は、軟膏で 84.3%(721 例/855 例) <かなり軽快以上>、96.3%(823 例/855 例)<やや軽快以上>、クリームで 81.4%(664 例/816 例) <かなり軽快以上>、93.8%(765 例/816 例)<やや軽快以上>、ローションで 78.5%(520 例/662 例) <かなり軽快以上>、92.6%(613 例/662 例)<やや軽快以上>であった。 (4) 副作用発現率は軟膏で 1.0%(9 例/859 例)、クリームで 2.1%(17 例/824 例)、ローションで 1.6%(12 例/728 例)であった。II. 名称に関する項目
1.
販売名
(1)和名
エクラー®軟膏0.3%、エクラー®クリーム0.3%、エクラー®ローション0.3%
(2)洋名
ECLAR® OINTMENT 0.3%, ECLAR® CREAM 0.3%, ECLAR® LOTION 0.3%
(3)名称の由来
特になし2.
一般名
(1)和名(命名法)
プロピオン酸デプロドン(JAN)(2)洋名(命名法)
Deprodone Propionate(INN)
3.
構造式又は示性式
構造式:4.
分子式及び分子量
分子式:C24H32O5 分子量:400.515.
化学名(命名法)
(+)-11β,17-dihydroxy-1,4-pregnadiene-3,20-dione 17-propionate6.
慣用名、別名、略号、記号番号
[治験番号] 軟 膏: DP-O ク リ ー ム: DP-C ロ ー シ ョ ン: DP-L7.
CAS 登録番号
軟膏・クリーム・ローション: 20424-00-4III. 有効成分に関する項目
1.
有効成分の規制区分
指定医薬品2.
物理化学的性質
(1)外観・性状
白色∼帯黄白色の結晶性の粉末で、においはないか、又はわずかに特異なにおいがあり、味はな い。(2)溶解性
溶 媒 プロピオン酸デプロドン 1g を 溶解するのに要する溶媒量(mL) 日本薬局方の 溶解度の表現 エタノール 15 やや溶けやすい ジエチルエーテル 599 溶けにくい メタノール 20 やや溶けやすい ジオキサン 8 溶けやすい クロロホルム 0.98 極めて溶けやすい 水 20,000 以上 ほとんど溶けない(3)吸湿性
吸湿平衡測定法により検討した結果、本品はほとんど吸湿性を示さなかった。(4)融点(分解点)
、沸点、凝固点
融点 225∼230℃(5)酸塩基解離定数
該当資料なし(6)分配係数
オクチルアルコール、Britton-Robinson 緩衝液(pH2∼10)系における分配計数(水層中の濃度/オ クチルアルコール層中の濃度)で約 0.002∼0.006 でほとんどオクチルアルコールに分配された。(7)その他の主な示性値
比旋光度 [α]20 D =+23∼+27゜(0.4g、ジオキサン、20mL、100mm)3.
有効成分の各種条件下における安定性
保 存 条 件 保存期間 結 果 長 期 室 温 42 ヵ月 性状(色、形状、におい、味、溶解性)、 確認試験、旋光度、乾燥重量、定量値と も変化は認められず安定であった。 40℃ 6 ヵ月 50℃ 熱 60℃ 3 ヵ月 性状(色、形状、におい)、定量値とも変 化がなく安定であった。 40℃・75%RH 6 ヵ月 50℃・75%RH 湿度 60℃・75%RH 3 ヵ月 性状(色、形状、におい)、水分、定量値 とも変化がなく安定であった。 1,000 ルックス 3 カ月後にわずかに淡褐色を帯びたが形 状、におい、定量値とも変化がなく分解 物も検出されなかった。 光 直射日光 3 ヵ月 1 カ月後に淡褐色に変色し、分解物を認 めた。また 3 カ月後に定量値の低下を認 めた。 熱 室温 40℃ 3 ヵ月 性状(外観)、定量値とも変化がなく、分 解物も検出されなかった。 1,000 ルックス 1 ヵ月 10 日後分解物、1 ヵ月後に定量値低下を 認めた。 中性 溶液 光 直射 日光 水:エタノール (1:1) 3 時間 1 時間後分解物、3 時間後に定量値低下を 認めた。 酸性 溶液 室温 40℃ 1NHCl 試液 :エタノール (1:1) 2 ヶ月 1 ヵ月後に分解物が認められ 2 ヵ月後に 定量値低下が認められた。 苛 酷 アルカリ性 溶液 熱 室温 0.1NNaOH 試液 :エタノール (1:1) 3 時間 1 時間後に分解物が認められ、3 時間後に 定量値低下が認められた。4.
有効成分の確認試験法
(1) 本品 2mg に硫酸 2mL を加えるとき、液は黄褐色を呈する。この液は紫外線(主波長 365nm)を 照射するとき、黄褐色の蛍光を発する。この液に注意して水10mL を加えるとき、帯黄白色綿状 の浮遊物を生じる。 (2) 本品のメタノール溶液(1→100)1mL にイソニアジド試液 1mL を加え、水浴上で 2 分間加熱すると き、液は黄色を呈する。 (3) 本品 0.05g に水酸化カリウム・エタノール試液 2mL を加え、水浴上で 5 分間加熱する。冷後、薄 めた硫酸(2→7)2mL を加え、1 分間穏やかに煮沸するとき、プロピオン酸エチルのにおいを発 する。 (4) 本品及びプロピオン酸デプロドン標準品を乾燥し、赤外吸収スペクトル測定法の臭化カリウム錠剤 法により測定し、両者のスペクトルを比較するとき同一波数(波長)のところに同様の強度の吸収を5.
有効成分の定量法
IV. 製剤に関する項目
1.
剤形
(1)投与経路
経皮(2)剤形の区分、規格及び性状
1)剤形の区分
軟膏剤、クリーム剤、懸濁性ローション剤 2)規格
軟膏、クリーム、ローション共に、本剤1g 中 プロピオン酸デプロドン 3mg(0.3%) 3)性状
[軟 膏] :白色∼微黄色の軟膏で、においはない。 [クリーム] :白色の乳剤性軟膏で、わずかに特異なにおいがある。 [ローション] :白色の懸濁性ローションで、においはない。(3)製剤の物性
[クリーム] :pH 4.5∼5.5 [ローション] :粒子径 本品を良く混ぜた後、その一部をスライドガラス上に取り、3 視野 の顕微鏡写真(200 倍)を撮り、粒子数を計測するとき、3 視野中の総粒子数 に対する50μm 以上の粒子数は 0.5%以下であることを確認した。 pH 4.0∼4.8 比重 1.00±0.05(4)識別コード
[軟 膏] :HP2100-O(チューブに記載) [クリーム] :HP2101C(チューブに記載) [ローション] :HP2102L(容器に記載)(5)無菌の有無
資料なし(6)酸価、ヨウ素価等
該当しない2.
製剤の組成
(1)有効成分(活性成分)の含量
軟膏、クリーム、ローション共に、1g 中 プロピオン酸デプロドン 3mg(0.3%)を含有する。(2)添加物
[軟 膏] :白色ワセリン、軽質流動パラフィン、ジブチルヒドロキシトルエン [クリーム] :アジピン酸ジイソプロビル、セタノール、白色ワセリン、プロピレングリコー ル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、モノステアリン酸グリセリン、クエ ン酸、クエン酸ナトリウム、ジブチルヒドロキシトルエン、パラオキシ安息香 酸メチル、パラオキシ安息香酸ブチル [ローション] :カルボキシビニルポリマー、ヒドロキシプロピルセルロース、プロピレングリ コール、安息香酸ナトリウム(3)添付溶解液の組成及び容量
該当しない3.
用時溶解して使用する製剤の調整法
該当しない4.
懸濁剤、乳剤の分散性に対する注意
[ローション]:よく振ってから使用すること。5.
製剤の各種条件下における安定性
(1)軟膏
1) 保 存 条 件 保存期間 保 存 形 態 結 果 長期 室温 42 ヵ月 ポリエチレン容器に充填し、 紙箱に入れて保存 42 ヵ月間安定 40℃ 6 ヵ月 6 ヵ月間安定 50℃ 温度 60℃ 3 ヵ月 3 ヵ月間安定 40℃・75%RH 6 ヵ月 6 ヵ月間安定 50℃・75%RH 湿度 60℃・75%RH 3 ヵ月 3 ヵ月間安定 1000 ルックス 3 ヵ月後に微黄色の変色が認 められたが定量値は安定で あった。 光 直射日光 3 ヵ月 ポリエチレン容器に充てん し保存 1 ヵ月後より微黄色∼黄褐色 の変色、定量値の低下が認め られた。(2)クリーム
1) 保 存 条 件 保存期間 保 存 形 態 結 果 長期 室温 42 ヵ月 ポリエチレン容器に充填し、 紙箱に入れて保存 42 ヵ月間安定 40℃ 6 ヵ月 6 ヵ月間安定 50℃ 温度 60℃ 3 ヵ月 3 ヵ月間安定 40℃・75%RH 6 ヵ月 6 ヵ月間安定 50℃・75%RH 湿度 60℃・75%RH 3 ヵ月 3 ヵ月間安定 1000 ルックス 3 ヵ月 3 ヵ月間安定 光 直射日光 21 日 ポリエチレン容器に充てん し保存 7 日後より定量値の低下が認 められ、14 日後には微黄白 色の変色が認められた。(3)ローション
2) 保 存 条 件 保存期間 保 存 形 態 結 果 長期 室温 39 ヵ月 ポリエチレン容器(密栓) 39 ヵ月間安定 60℃ 温度 60℃→4℃* 3 ヵ月 褐色ガラス容器(密栓) 3 ヵ月間安定 25℃・22%RH 3 ヵ月 3 ヵ月間安定 湿度 40℃・75%RH 6 ヵ月 ポリエチレン容器(密栓) 6 ヵ月間安定 無色ガラス容器(密栓) 2 ヵ月後に約 5%の定量値の 低下が認められた。 光 1000 ルックス 2 ヵ月 ポリエチレン容器(密栓) 2 ヵ月安定 *:60℃で 1 週間、引き続き 4℃で 1 週間放置し、これを 1 サイクルとし、6 サイクルの試験とした。6.
溶解後の安定性
該当しない7.
他剤との配合変化(物理化学的変化)
8.
混入する可能性のある夾雑物
9.
溶出試験
該当しない10.
生物学的試験法
該当しない11.
製剤中の有効成分の確認試験法
(1)軟膏
1) 1)本品約 0.7g(プロピオン酸デプロドン約 2mg に対応する量)にクロロホルム 10mL を加え、10 分 間振り混ぜて溶かした後、メタノール30mL を加えて振り混ぜる。次に 10 分間冷水中で冷却し た後、遠心分離する。上澄液をろ過し、溶媒を留去する。残留物にメタノール 1mL を加えてよ く振り混ぜた後、遠心分離し、上澄液にイソニアジド試液1mL を加え、水浴上で 2 分間加熱す るとき、液は黄色を呈する。 2)本品約 0.7g にクロロホルム 10mL を加え、10 分間振り混ぜて溶かした後、メタノール 30mL を 加えて振り混ぜる。次に 10 分間冷水中で冷却した後、遠心分離する。上澄液をろ過し、溶媒を 留去する。残留物にメタノール 1mL を加えてよく振り混ぜた後、遠心分離し、上澄液を試料溶 液とする。別にプロピオン酸デプロドン標準品約0.02g をとり、メタノールを加えて溶かし 10mL とし標準溶液とする。これらの液につき、薄層クロマトグラフ法により試験を行う。試料溶液及 び標準溶液5μL ずつを薄層クロマトグラフ用シリカゲルを用いて調整した薄層板にスポットす る。次に石油エーテル・クロロホルム・氷酢酸・無水エタノール混液(60:15:10:3)を展開溶媒とし て約12cm 展開した後、薄層板を風乾する。これに硫酸・氷酢酸のメタノール溶液を均等に噴霧 し、110℃で 10 分間加熱した後、これに紫外線(主波長 365nm)を照射するとき、試料溶液及び標 準溶液から得たスポットは黄褐色の蛍光を発し、それらのRf 値(約 0.3)は等しい。(2)クリーム
1) 1)本品約 0.7g(プロピオン酸デプロドン約 2mg に対応する量)に水 30mL を加え、クロロホルム 30mL で 2 回抽出する。クロロホルム層を合わせ、無水硫酸ナトリウムで脱水した後、溶媒を留 去する。残留物にメタノール 1mL を加えてよく振り混ぜた後、遠心分離し、上澄液にイソニア ジド試液1mL を加え、水浴上で 2 分間加熱するとき、液は黄色を呈する。 2)本品約 0.7g に水 30mL を加え、クロロホルム 30mL ずつで 2 回抽出する。クロロホルム層を合 わせ、無水硫酸ナトリウムで脱水した後、溶媒を留去する。残留物にメタノール 1mL を加えて よく振り混ぜた後、遠心分離し、上澄液を試料溶液とする。別にプロピオン酸デプロドン標準品 約0.02g をとり、メタノールを加えて溶かし 10mL とし標準溶液とする。これらの液につき、薄 層クロマトグラフ法により試験を行う。試料溶液及び標準溶液 5μL ずつを薄層クロマトグラフ 用シリカゲルを用いて調整した薄層板にスポットする。次に石油エーテル・クロロホルム・氷酢 酸・無水エタノール混液(60:15:10:3)を展開溶媒として約 12cm 展開した後、薄層板を風乾する。 これに硫酸・氷酢酸のメタノール溶液を均等に噴霧し、110℃で 10 分間加熱した後、これに紫外 線(主波長 365nm)を照射するとき、試料溶液及び標準溶液から得たスポットは黄褐色の蛍光を発 し、それらのRf 値(約 0.3)は等しい。(3)ローション
3) 1)本品約 0.7g(プロピオン酸デプロドン約 2mg に対応する量)に水 20mL 及び塩化ナトリウム 2g を 加え、クロロホルム30mL で 2 回抽出する。クロロホルム層を合わせ、無水硫酸ナトリウムで脱 水した後、溶媒を留去する。残留物にメタノール1mL を加えて溶かし、イソニアジド試液 1mL を加え、水浴上で2 分間加熱するとき、液は黄色を呈する。2)本品約 0.7g に水 20mL 及び塩化ナトリウム 2g を加え、クロロホルム 30mL で 2 回抽出する。ク ロロホルム層を合わせ、無水硫酸ナトリウムで脱水した後、溶媒を留去する。残留物にメタノー ル1mL を加えて溶かし、試料溶液とする。別にプロピオン酸デプロドン標準品約 0.02g をとり、 メタノールを加えて溶かし10mL とし標準溶液とする。これらの液につき、薄層クロマトグラフ 法により試験を行う。試料溶液及び標準溶液 5μL ずつを薄層クロマトグラフ用シリカゲルを用 いて調整した薄層板にスポットする。次に石油エーテル・クロロホルム・氷酢酸・無水エタノー ル混液(60:15:10:3)を展開溶媒として約 12cm 展開した後、薄層板を風乾する。これに硫酸・氷酢 酸・メタノール溶液を均等に噴霧し、110℃で 10 分間加熱した後、これに紫外線(主波長 365nm) を照射するとき、試料溶液及び標準溶液から得たスポットは黄褐色の蛍光を発し、それらの Rf 値(約 0.3)は等しい。
12.
製剤中の有効成分の定量法
1)3) 本品約0.7g(プロピオン酸デプロドン約 2mg に対応する量)を精密に量り、水 20mL 及び塩化ナトリ ウム2g を加え、クロロホルム 30mL で 3 回抽出する。クロロホルム層を合わせ、無水硫酸ナトリ ウムで脱水した後、クロロホルムを加えて正確に100mL とする。この液 10mL を正確に量り、溶 媒を留去する。残留物に内標準溶液10mL を正確に加えて溶かし、試料溶液とする。別にプロピオ ン酸デプロドン標準品を105℃で 3 時間乾燥し、その約 0.05g を精密に量り、メタノールを加えて 溶かし正確に100mL とする。この液 2mL を正確に量り、メタノールを加えて正確に 50mL とし、 この液10mL を正確に量り、溶媒を留去する。残留物に内標準溶液 10mL を正確に加えて溶かし、 標準溶液とする。試料溶液及び標準溶液20μL につき、次の条件で液体クロマト法により試験を行 い、内標準物質のピークの高さに対するプロピオン酸デプロドンのピークの高さの比QT及びQSを 求める。 プロピオン酸デプロドンの量(mg)=プロピオン酸デプロドン標準品の量(mg)×QT/QS×1/25 内標準溶液 フタル酸ジn-プロピルの移動相溶液(1→20000)13.
力価
該当しない14.
容器の材質
〔軟膏・クリーム〕 容 器 :アルミニウムチューブ キャップ :ポリエチレン [ローション] 容 器 :ポリエチレン15.
刺激性
局所刺激性は弱い。16.
その他
なしV. 治療に関する項目
1.
効能又は効果
湿疹・皮膚炎群(進行性指掌角皮症、ビダール苔癬、日光皮膚炎、皮脂欠乏性湿疹、脂漏性 皮膚炎を含む)、薬疹・中毒疹、虫さされ、痒疹群[蕁麻疹様苔癬、ストロフルス、結節性痒疹(固 定蕁麻疹)を含む]、乾癬、紅皮症、紅斑症(多形滲出性紅斑、ダリエ遠心性環状紅斑)、ジベル薔薇 色粃糠疹、掌蹠膿疱症、特発性色素性紫斑(マヨッキー紫斑、シャンバーグ病)、円形脱毛症2.
用法及び用量
通常、1日1∼数回、適量を患部に塗布する。3.
臨床成績
(1)臨床効果
4)5)6) 軟膏、クリームについては一般臨床試験964 例、比較臨床試験 707 例の総計 1671 例、ローショ ンについては一般臨床試験662 例について臨床試験を実施し、本剤の有効性が認められた。 有効率(%)(かなり軽快以上/例数) 疾 患 名 軟 膏 クリーム ローション 湿疹・皮膚炎群 91.4(352/385) 88.8(310/349) 83.2(252/303) 薬疹・中毒疹 95.0( 38/ 40) 92.1( 35/ 38) 100.0( 33/ 33)) 虫さされ 95.5( 42/ 44) 88.6( 39/ 44) 92.3( 72/ 78) 痒疹群 82.6( 38/ 46) 69.2( 30/ 42) 71.4( 30/ 42) 乾癬 69.7(106/152) 71.4( 92/133) 77.8( 7/ 9) 紅皮症 85.2( 23/ 27) 81.3( 13/ 16) 41.7( 5/ 12) 紅斑症 91.2( 31/ 34) 94.7( 36/ 38) 90.5( 19/ 21) ジベル薔薇色粃糠疹 84.4( 27/ 32) 95.0( 38/ 40) 91.7( 22/ 24) 掌蹠膿疱症 75.7( 28/ 37) 59.5( 22/ 37) 51.1( 23/ 45) 特発性色素性紫斑 80.8( 21/ 26) 78.8( 26/ 33) 71.1( 27/ 38) 円形脱毛症 46.9( 15/ 32) 50.0( 23/ 46) 52.6( 30/ 57) 全疾患 84.3(721/855) 81.4(664/816) 78.5(520/662)(2)臨床薬理試験:忍容性試験
該当資料なし(3)探索的試験:用量反応探索試験
該当資料なし(4)検証的試験
1) 無作為化平行用量反応試験 該当資料なし 2) 比較試験6) 臨床効果と副作用を考慮した有用性の優劣比較で吉草酸ベタメタゾンと同等以上の成績である。 3) 安全性試験 該当資料なし 4) 患者・病態別試験 該当資料なし(5)治療的使用
1) 使用成績調査・特別調査・市販後臨床試験 該当資料なし
2) 承認条件として実施予定の内容又は実施した試験の概要 該当しない
VI. 薬効薬理に関する項目
1.
薬理学的に関連ある化合物又は化合物群
外用副腎皮質ホルモン剤2.
薬理作用
(1)作用部位・作用機序
作用部位:皮 膚 作用機序:副腎皮質ホルモンは標的細胞と接触すると細胞膜を通過して細胞質の中に入り込む。 細胞質の中には副腎皮質ホルモンに特異的な受容体蛋白が存在し、この蛋白と結合し てホルモン・受容体複合体が形成される。この複合体がさらに活性化されて核膜を通 過して核の中に入り、DNA と結合し、次いで RNA ポリメラーゼがこの DNA に結合 すると、遺伝子情報がmRNA に転写され、特異的な mRNA が形成される。さらに特 異的な mRNA は、核の外に出て細胞質で特有な蛋白が合成され、この蛋白が抗炎症 作用を発現する。7)8)(2)薬効を裏付ける試験成績
1) 血管収縮作用 ①軟膏、クリーム9) 吉草酸ベタメタゾン軟膏、同クリームを対照として、プロピオン酸デプロドン軟膏、同クリー ム各々30mg を健常人 15 例に 1 時間及び 2 時間単純塗布し、薬剤除去後の血管収縮作用を比較 した。 その結果、プロピオン酸デプロドン軟膏、同クリームの血管収縮作用は、塗布 1 時間、2 時間 いずれにおいても吉草酸ベタメタゾン軟膏、同クリームより強かった。 軟 膏:プロピオン酸デプロドン>吉草酸ベタメタゾン (p<0.01) クリーム:プロピオン酸デプロドン>吉草酸ベタメタゾン (p<0.01) 優劣比較に Bonferroni の検定②ローション、クリーム10) 湿疹・皮膚炎を認めない健常成人男子15 名を対象に、エクラーローション及びエクラークリー ムをパッチテスト用絆創膏を用いて被験者の左右の背部に、それぞれ 2 ヵ所、2 時間貼付し、 血管収縮能の程度を皮膚の蒼白化を指標に比較検討した。その結果、いずれの観察時点におい ても両製剤間に有意差はみられず、同等の成績が得られた。 2) 局所抗炎症作用 ①ラットのカラゲニン誘発浮腫に対する作用11):急性炎症モデル(軟膏、クリーム) DP-O(n=6) DP-C(n=6) *,**:p<0.05,p<0.01 vs Control ** :p<0.01 vs Control #,##:p<0.05,p<0.01 vs DP-O 基剤 #,##:p<0.05,p<0.01 vs DP-C 基剤 $ :p<0.05 vs DP-O Scheffe の多重比較検定 DP-O:プロピオン酸デプロドン軟膏 DP-C:プロピオン酸デプロドンクリーム BV-O:吉草酸ベタメタゾン軟膏 BV-C:吉草酸ベタメタゾンクリーム カラゲニン投与時間 カラゲニン投与時間
[軟 膏]
DP-O 塗布群は、Control 及び DP-O 基剤塗布群に比較して、カラゲニン注射 3、4 及び 5 時 間後のいずれの時点においても足蹠浮腫を有意に抑制した。また、比較薬に用いたBV-O 塗布 群は、DP-O 塗布群とほぼ同等の抗炎症作用を示した。 [クリーム] DP-C 塗布群は、Control 及び DP-C 基剤塗布群に比較して、カラゲニン注射 3、4 及び 5 時 間後のいずれの時点においても足蹠浮腫を有意に抑制した。また、比較薬に用いたBV-C 塗布 群は、DP-C 塗布群とほぼ同等の抗炎症作用を示した。 ②ラットのカラゲニン誘発浮腫に対する作用12):急性炎症モデル(ローション、クリーム) 急性炎症モデル(カラゲニン誘発浮腫)としてラットを用い、エクラーローション、ローション 基剤及びクリームをカラゲニン注射 2 時間前にラット足蹠全体に各 50mg 塗布し、浮腫率を 検討した。その結果、エクラーローションは、無処置対照群及びローション基剤に対して有意 な抑制作用を認め、エクラークリームとの間に統計学的な差はなく、同程度の抗炎症作用を示 した。 ③ラットのペーパーディスク肉芽腫に対する作用11):亜急性炎症モデル(軟膏、クリーム) [軟 膏] 薬 剤 例数 肉芽腫乾燥重量 (mg) 抑制率 (%) 体重比臓器重量 (mg/100gB.W.)胸腺 Control 8 50.4±4.0 − 154.2±5.0 DP-O 基剤 8 52.1±2.9 −3.4 143.6±10.0 DP-O 8 34.3±2.9**,## 31.9 (34.2a) 115.5±8.1**,# BV-O 8 27.8±1.5** 44.8 071.6±4.2**,$$ (平均±S.E.) DP-O :プロピオン酸デプロドン軟膏 BV-O :吉草酸ベタメタゾン軟膏 ** :P<0.01 vs Control #,## :P<0.05,P<0.01 vs DP-O 基剤 $$ :P<0.01 vs DP-O a :DP-O 基剤に対する抑制率 Scheffe の多重比較検定
DP-O の 7 日間連続塗布群は、ペーパー・ディスク埋没による肉芽形成を Control 及び DP-O 基剤塗布群のいずれと比較しても有意に抑制した。また、比較薬に用いた BV-O 塗布群は、 DP-O 塗布群とほぼ同等の抗炎症作用を示した。
一方、胸腺重量に対してはいずれの軟膏も減少を示したが、その程度は比較に用いたBV-O 塗 布群の方がDP-O 塗布群に比較して有意に大きかった。
薬 剤 例数 肉芽腫乾燥重量 (mg) 抑制率 (%) 体重比臓器重量 (mg/100gB.W.) 胸 腺 Control 8 50.4±4.0 − 154.2±5.0 DP-C 基剤 8 51.1±2.3 0−1.4 130.5±8.1* DP-C 8 29.8±1.8**,## 40.9 (41.7a) 120.3±6.4** BV-C 8 29.3±2.4** 41.9 076.5±3.7**,$$ (平均±S.E.) DP-C :プロピオン酸デプロドンクリーム BV-C :吉草酸ベタメタゾンクリーム ** :P<0.05,P<0.01 vs Control #,## :P<0.05,P<0.01 vs DP-C 基剤 $$ :P<0.01 vs DP-C a :DP-C 基剤に対する抑制率 Scheffe の多重比較検定 DP-C の 7 日間連続塗布群は、ペーパーディスク埋没による肉芽形成を Control 及び DP-C 基 剤塗布群のいずれと比較しても有意に抑制した。また、比較薬に用いたBV-C 塗布群は、DP-C 塗布群と同等の抗炎症作用を示した。 一方、胸腺重量に対してはいずれのクリームも減少を示したが、その程度は比較に用いた BV-C 塗布群の方が DP-C 塗布群に比較して有意に大きかった。 ④ラットのアジュバント関節炎に対する作用11):慢性炎症モデル(軟膏) DP-O(n=8) Scheffe の多重比較検定 *,**:p<0.05,p<0.01 vs Control #,##:p<0.05,p<0.01 vs DP-O 基剤 DP-O:プロピオン酸デプロドン軟膏 BV-O:吉草酸ベタメタゾン軟膏 アジュバント処置足に対して DP-O 塗布群は、Control に比して塗布開始 3 日目(17 日)以降に 有意な浮腫抑制作用を示した。また、DP-O 基剤塗布群に比しては、5 日目(19 日)以降に有意 な浮腫抑制作用を示した。 一方、比較に用いたBV-O 塗布群は、Control に比して塗布開始 3 日目(17 日)と 7 日目(21 日) に有意な浮腫抑制作用を示した。 アジュバント非処置足に対してDP-O 塗布群および BV-O 塗布群は、ともに塗布開始 3 日目(17 日)より浮腫を抑制し始めたが、7 日目(21 日)のみに有意な浮腫抑制作用を示した。DP-O およ びBV-O のアジュバント処置足および非処置足に対する抗炎症作用は、ほぼ同等であった。 アジュバント投与後日数
⑤アジュバント関節炎浮腫に対する作用12):ラット(♂)、n=8 (ローション) 慢性炎症モデル(アジュバント関節炎)としてラットを用い、エクラーローション、ローション 基剤及びクリームをアジュバント注射後15 日後から 1 日 1 回ラット足蹠全体に各 100mg 塗 布し、浮腫率を検討した。その結果、エクラーローションは、無処置対照群及びローション基 剤に対して有意な抑制作用を認め、エクラークリームとの間に統計学的な差はなく、同程度の 抗炎症作用を示した。
(3)薬理学的特徴
1)局所抗炎症作用と全身作用の分離 ①ペーパーディスク肉芽腫11):ラット(軟膏、クリーム) エクラーの局所抗炎症作用と全身作用の分離について、ラットのペーパーディスク肉芽腫(軟 膏及びクリーム塗布)を用いて、対照薬である吉草酸ベタメタゾンと比較したところ、局所抗 炎症作用においては、ほぼ同様の作用を示したが、全身作用(胸腺重量減少)においては、軟 膏、クリーム共にエクラーの方が吉草酸ベタメタゾンに比較して有意に少なく(p<0.01)、局 所抗炎症作用と全身作用の分離を示した。 ②コットンペレット肉芽腫抑制と胸腺萎縮作用13):ラット (ローション) ラットを用いて、プロピオン酸デプロドンの局所投与による抗炎症作用(コットンペレット肉 芽腫抑制)及び全身作用(胸腺萎縮)を吉草酸ベタメタゾンと酪酸ヒドロコルチゾンを対照に 検討した。その結果、プロピオン酸デプロドンは、他の 2 剤と比較し抗炎症作用に優れ、全 身作用は少ないという結果が得られた。VII.薬物動態に関する項目
1.
血中濃度の推移・測定法
(1)治療上有効な血中濃度
該当資料なし(2)最高血中濃度到達時間
該当資料なし(3)通常用量での血中濃度
1)軟膏、クリーム14) 健常成人男子5 名の腰背部に、エクラー軟膏及びクリームの各々2g(プロピオン酸デプロドンと して6mg)を 12 時間密封塗布したときの血漿中濃度を EIA で測定した。その結果、プロピオ ン酸デプロドン(DP)濃度は投与開始約 12 時間後、その代謝物である 6β,11β,17-トリヒドロ キシ-1,4-プレグナジエン-3,20-ジオン 17-プロピオネート(M2)については 15 時間後まで上昇し、 以後緩やかに消失した。投与開始 48 時間後には全例において検出限界(4pg/mL)付近あるいは 検出限界以下となった。 [軟 膏] 平均血漿中濃度の推移 塗布開始からの時間(hr) 薬物動態パラメータ 製剤 化合物 Cmax (pg/mL) Tmax (hr) AUC0→48 (pg・hr/mL) Kel (hr-1) T1/2 (hr) AUC0→∞ (pg・hr/mL) 蓄積率 定常状態 到達投与 回数(回) DP 92.9 ±25.1 12 ±0 1203.5 ±230.1 0.114 ±0.077 7.9 ±3.9 1203.5 ±230.1 1.558 ±0.408 5 DP-O M2 57.9 ±13.6 15 ±0 809.0 ±156.0 0.143 ±0.053 5.5 ±2.4 809.0 ±156.0 1.298 ±0.247 4[クリーム] 平均血漿中濃度の推移 塗布開始からの時間(hr) 薬物動態パラメータ 製剤 化合物 Cmax (pg/mL) Tmax (hr) AUC0→48 (pg・hr/mL) Kel (hr-1) T1/2 (hr) AUC0→∞ (pg・hr/mL) 蓄積率 定常状態 到達投与 回数(回) DP 112.6 ±42.9 12 ±0 1484.0 ±478.0 0.092 ±0.028 8.1 ±2.5 1494.2 ±496.9 1.568 ±0.280 6 DP-C M2 79.6 ±30.9 15.6 ±1.3 1054.1 ±347.4 0.104 ±0.028 7.1 ±2.0 1054.1 ±347.4 1.450 ±0.213 5
2)ローション15) 健常成人男子20 名の腰背部に、エクラーローション 2g(プロピオン酸デプロドンとして 6mg) を12 時間密封塗布し、プロピオン酸デプロドン及びその主代謝物である 6β-ヒドロキシ体の 血中濃度を経時的に測定したところ、プロピオン酸デプロドン濃度は投与開始約12 時間後、6 β-ヒドロキシ体については、15 時間後まで上昇し、以後緩やかに消失した。投与開始 48 時間 後にはプロピオン酸デプロドンについては約半数例が、6β-ヒドロキシ体では全例が検出限界 (4pg/mL)以下となった。このときの総累積尿中排泄率は、投与量の約 0.06%と低値であった。 平均血漿中濃度の推移 薬物動態パラメータ 成分及び 代謝物 Cmax (pg/mL) Tmax (hr) AUC0→48 (pg/hr/mL) Kel (hr-1) T1/2 (hr) AUC0→∞ (pg・hr/mL) 蓄積率 定常状態 到達投与 回数(回) プロピオン酸 デプロドン 125.3 ±67.9 12.3 ±1.5 1692.7 ±807.1 0.086 ±0.022 8.6 ±2.2 1740.6 ±810.0 1.620 ±0.244 6 6β-ヒドロキ シ体 60.7 ±31.4 15.0 ±0.0 781.0 ±336.2 0.128 ±0.030 5.7 ±1.5 801.2 ±336.2 1.313 ±0.154 4
(4)中毒症状を発現する血中濃度
該当資料なし2.
薬物速度論的パラメータ
(1)吸収速度定数
該当資料なし(2)バイオアベイラビリティ
14) [軟 膏] :AUC0→∞=1203.5±230.1(pg・hr/mL) [クリーム] :AUC0→∞=1494.2±496.9(pg・hr/mL) [ローション] :AUC0→∞=1740.6±810.0(pg・hr/mL)(3)消失速度定数
14) [軟 膏] :Kel=0.114±0.077(hr-1) [クリーム] :Kel=0.092±0.023(hr-1) [ローション] :Kel=0.086±0.022(hr-1)(4)クリアランス
該当資料なし(5)分布容積
該当資料なし(6)血漿蛋白結合率
16) 78∼80(%)3.
吸収
吸収部位:皮膚 吸収率 :資料なし4.
分布
(1)血液−脳関門通過性
該当資料なし(2)胎児への移行性
該当資料なし(3)乳汁中への移行性
該当資料なし(4)髄液への移行性
該当資料なし(5)その他の組織への移行性
該当資料なし5.
代謝
(1)代謝部位及び代謝経路
該当資料なし(2)代謝に関与する酵素(CYP450 等)の分子種
該当資料なし(3)初回通過効果の有無及びその割合
該当しない(4)代謝物の活性の有無及び比率
該当資料なし(5)活性代謝物の速度論的パラメータ
該当資料なし6.
排泄
(1)排泄部位
尿中(2)排泄率
14) 総累積尿中排泄率:投与量の0.06%(3)排泄速度
該当資料なし7.
透析等による除去率
(1)腹膜透析
該当資料なし(2)血液透析
該当資料なし(3)直接血液灌流
該当資料なしVIII. 安全性(使用上の注意等)に関する項目
1.
警告内容とその理由
該当しない2.
禁忌内容とその理由
(解説) これらの疾患が増悪するおそれがある。 (解説) 穿孔部位の治癒の遅延及び感染のおそれがある。 (解説) 皮膚の再生が抑制され、治癒が遅延するおそれがある。3.
効能・効果に関連する使用上の注意とその理由
該当しない4.
用法・用量に関連する使用上の注意とその理由
該当しない5.
慎重投与内容とその理由
該当しない (1) 細菌・真菌・スピロヘータ・ウイルス皮膚感染症及び動物性皮膚疾患(疥癬、けじらみ等) (2) 本剤の成分に対して過敏症の既往歴のある患者 (3) 鼓膜に穿孔のある湿疹性外耳道炎 (4) 潰瘍(ベーチェット病は除く)、第 2 度深在性以上の熱傷・凍傷6.
重要な基本的注意とその理由及び処置方法
7.
相互作用
(1)併用禁忌とその理由
該当しない(2)併用注意とその理由
該当しない8.
副作用
(1)副作用の概要
軟膏では、3,753 例中副作用が報告されたのは 16 例(0.43%)で、その主なものは皮膚の刺激感 4 件(0.11%)、瘙痒感 4 件(0.11%)、接触皮膚炎 4 件(0.11%)、毛のう炎 4 件(0.11%)等であった。(承 認時及び再審査終了時までの調査) クリームでは、2,119 例中副作用が報告されたのは 34 例(1.60%)で、その主なものは皮膚の刺激 感13 件(0.61%)、熱感 7 件(0.54%)、接触皮膚炎 6 件(0.28%)、瘙痒感 5 件(0.24%)、毛のう炎 5 件(0.24%)等であった。(承認時及び再審査終了時までの調査) なお、本項には頻度が算出できない副作用報告を含む。 ローションでは、728 例中副作用が報告されたのは 12 例(1.65%)で、その主なものは皮膚の刺激 感6 件(0.82%)、瘙痒感 5 件(0.69%)、皮膚乾燥 4 件(0.55%)等であった。(承認時、注−再審査該 当品目ではない) 1) 重大な副作用と初期症状 (1) 皮膚感染を伴う湿疹・皮膚炎には使用しないことを原則とするが、やむを得ず使用する必要が ある場合には、あらかじめ適切な抗菌剤(全身適用)、抗真菌剤による治療を行うか、又はこ れらとの併用を考慮すること。 (2) 大量又は長期にわたる広範囲の密封法(ODT)等の使用により、副腎皮質ステロイド剤を全 身的投与した場合と同様な症状があらわれることがある。 (3) 本剤の使用により症状の改善が見られない場合又は症状の悪化を見る場合は使用を中止する こと。 (4) 症状改善後は、できるだけ速やかに使用を中止すること。 重大な副作用(頻度不明) 緑内障、後のう白内障 眼瞼皮膚への使用に際しては、眼圧亢進、緑内障を起こすことがあるので注意すること。大量又 は長期にわたる広範囲の使用、密封法(ODT)により、後のう白内障、緑内障等の症状があら われることがある。2) その他の副作用 頻度 種類 5%以上又は頻度不明 0.1∼5%未満 皮膚の感染症注 1 皮膚の真菌症(カンジダ症、白癬等)・細 菌性(伝染性膿痂疹、毛のう炎等)感染 症、ウイルス感染症〔密封法(ODT)の場 合、起こりやすい〕 その他の皮膚症状注 2 長期連用により、ステロイド痤瘡(尋常性 痤瘡に似るが、白色の面皰が多発する傾 向がある)、ステロイド酒さ・口囲皮膚炎 (顔面に紅斑、丘疹、毛細血管拡張、痂 皮、鱗屑を生じる) 長期連用により、ステロイド皮膚(皮膚萎 縮、毛細血管拡張)、魚鱗癬様皮膚変化、紫 斑、多毛、色素脱失等 過敏症注 3 皮膚の刺激感、発疹等 下垂体・副腎皮質系 機能 大量又は長期にわたる広範囲の使用、密 封法(ODT)により、下垂体・副腎皮質系 機能の抑制 注 1)このような症状があらわれた場合には、適切な抗真菌剤、抗菌剤等を併用し、症状が速やかに改善しない 場合には、使用を中止すること。 注 2)このような症状があらわれた場合には徐々にその使用を差し控え、副腎皮質ステロイドを含有しない薬剤 に切り替えること。 注 3)このような症状があらわれた場合には使用を中止すること。
(2)項目別副作用発現頻度及び臨床検査値異常一覧
久光製薬集計 剤 形 軟 膏 ク リ ー ム ローション 調査時期 承認時および 再審査終了時 承認時および 再審査終了時 承認時 調査症例数 3,753 例 2,119 例 728 例 副作用等の発現症例数 16 例 34 例 12 例 副作用の発現件数 20 件 42 件 18 件 副作用発現症例率 0.43% 1.60% 1.65% 副作用の種類 副作用等の種類別発現症例(件数)率(%) 皮膚・皮膚付属器障害 6(0.16) 6(0.28) 1(0.14) ステロイド痤瘡 2(0.05) 3(0.14) − 毛包炎(毛のう炎) 4(0.11) 5(0.24) 1(0.14) 血管(心臓外)障害 1(0.03) − − 皮膚血管拡張 1(0.03) − − 適用部位障害 9(0.24) 27(1.27) 16(2.20) 接触(性)皮膚炎 4(0.11) 6(0.28) 1(0.14) 投与部位刺激感 4(0.11) 13(0.61) 6(0.82) 投与部位熱感 1(0.03) 7(0.33) − 投与部位疼痛 − 1(0.05) − 投与部位反応 4(0.11) 6(0.28) − 瘙痒感 − − 5(0.69) 皮膚乾燥 − − 4(0.55) 抵抗機構障害 − 1(0.05) 1(0.14) 伝染性膿痂疹 − 1(0.05) − 真菌感染 − − 1(0.14)(3)基礎疾患、合併症、重症度及び手術の有無等背景別の副作用発現頻度
該当資料なし(4)薬物アレルギーに対する注意及び試験法
本剤の成分に対して過敏症の既往歴のある患者には投与禁忌。また、過敏症(皮膚の刺激感、発 疹等)があらわれることがあるので、これらの症状があらわれた場合には使用を中止すること。9.
高齢者への投与
10.
妊婦、産婦、授乳婦等への投与
11.
小児等への投与
12.
臨床検査結果に及ぼす影響
該当しない13.
過量投与
14.
適用上の注意及び薬剤交付時の注意(患者等に留意すべき必須事項等)
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人に対しては大量又は長期にわたる広範囲の使用を避ける こと。[妊婦に対する安全性は確立していない] (2) 使用方法 患者に化粧下、ひげそり後などに使用することのないよう注意すること。 (1) 使用部位 眼科用として使用しないこと。 乳児・幼児及び小児では、長期・大量使用又は密封法(ODT)により発育障害をきたすおそれが ある。 大量又は長期にわたる広範囲の密封法(ODT)等の使用により、副腎皮質ステロイド剤を全身的投与 した場合と同様な症状があらわれることがある。 一般に高齢者では生理機能が低下しているので、大量又は長期にわたる使用に際しては特に注意 すること。15.
その他の注意
16.
その他
なし (1)本剤の使用により症状の改善がみられない場合又は症状の悪化をみる場合は使用を中止するこ と。 (2)症状改善後は、できるだけ速やかに使用を中止すること。IX. 非臨床試験に関する項目
1.
一般薬理
プロピオン酸デプロドンはグルココルチコイド共通の利尿作用、肝グリコーゲン沈着作用及び摘 出臓器に対する軽度な抑制作用がみられた以外、特別な薬理作用を示さなかった17)。2.
毒性
(1)急性毒性試験
18) 1)LD50 LD50(mg/kg) ICR 系マウス(5 週齢) SD 系マウス(5 週齢) 雄 経口 雌 >6000 >7200 雄 皮下 雌 >2000 >2000 2)サル(カニクイザル)雌雄ともプロピオン酸デプロドン皮下 80mg/kg の最大投与量でも著明 な毒性症状は認められなかった。(2)亜急性毒性
18)19) 1)ラット(SD 系 5 週齢:n=♂20、♀20)にプロピオン酸デプロドン 0.04mg/kg/day15 週間皮 下投与したところ、雄で軽度の体重抑制、雌でごく軽度の胸腺萎縮がみられた。 2)サル(カニクイザル:n=♂3、♀3)にプロピオン酸デプロドン 0.2mg/kg/day13 週間皮下投与 したところ変化は見られず、2mg/kg/day 投与で糖質コルチコイド作用がみられた。 3)イヌ(ビーグル犬:n=♂2、♀2)にプロピオン酸デプロドン 0.1mg/kg/day を 1 ヵ月間皮下投 与したところ殆ど変化はなく、5mg/kg/day 及び 50mg/kg/day 投与では、白血球数の増加、 血清蛋白分画α2の上昇などの症状変化、死亡例がみられた。(3)慢性毒性試験
18) 1)ラット(SD 系 5 週齢:n=♂30、♀30)にプロピオン酸デプロドン 0.01、0.04、0.6mg/kg/day を 52 週間皮下投与(4 週間回復期間)したところ、0.04mg/kg/day 以上の投与で体重増加抑 制、脱毛がみられたため、最大無影響量は0.01mg/kg/day であると推定された。 2)イヌ(ビーグル犬:n=♂6、♀6)を用いた 12 ヵ月慢性毒性試験において、プロピオン酸デプ ロドン 0.04mg/kg/day 以上の投与で白血球数増加、肝肥大等、薬剤の影響が顕著に認めら れた。 0.01mg/kg/day 投与においても投与部発毛不良、角膜混濁等、若干の変化が認められたが、 そ の 変 化 は 主 に 本 剤 の 薬 理 作 用 に 基 づ く 変 化 で あ っ た 。 し た が っ て 、 最 大 無 影 響 量 は 0.01mg/kg/day であると推定された。(4)生殖発生毒性試験
1)妊娠前及び妊娠初期投与試験(皮下投与) 20) ラット(SD 系 6 週齢)♂(n=20)に交尾前 60 日間、♀(n=20)に交尾前に 14 日間及び妊娠 7 日 目までプロピオン酸デプロドンを投与した。0.01mg/kg/day 投与ではいずれの影響も認められ なかったが、0.08mg/kg/day 投与では雌の体重増加抑制のみが認められた。 0.6mg/kg/day 投与では、生殖能に影響はみられず催奇形性も認められなかったが、胎仔死亡率 の増加がみられた。したがって、雌雄親動物の生殖能に対する最大無影響量は 0.6mg/kg/day、 胎仔に対する最大無影響量は 0.08mg/kg/day、親動物の一般毒性学的最大無影響量は雄 0.08mg/kg/day、雌 0.01mg/kg/day と考えられた。 2)胎仔の器官形成期投与試験(皮下投与)21)22) ①ラット(SD 系 10 週齢:n=30)に妊娠 7 日目から 11 日間プロピオン酸デプロドンを投与した ところ、母体では0.4mg/kg/day 以上、新生仔で 0.08mg/kg/day 以上の投与で体重増加抑制、 10mg/kg/day 投与で母体致死作用ならびに胎仔致死作用及び催奇形性作用がみられた。した がって、母体に対する最大無作用量は0.08mg/kg/day、次世代については 0.08mg/kg/day 未 満と考えられた。 ②ウサギ(日本白色種ウサギ:n=12)に妊娠6日目から 13 日間プロピオン酸デプロドン 0.08mg/kg/day を投与したところ、変化はみられず、2mg/kg/day 及び 0.4mg/kg/day 投与で 胎仔致死作用及び催奇形性作用と考えられる変化が認められた。したがって、最大無影響量 は0.08mg/kg/day と考えられた。 3)周産期及び授乳期投与試験(皮下投与)23) ラット(SD 系 10 週齢:n=25)に妊娠 17 日目から分娩後 21 日目まで 26∼28 日間プロピオン酸 デプロドンを投与した。0.6mg/kg/day 投与では母体に軽度な毒性を示すものの新生仔に影響を 及ぼさなかった。0.01mg/kg/day 及び 0.08mg/kg/day 投与では、母体及び新生仔とも影響を認 めなかった。したがって、最大無影響量は母体0.08mg/kg/day、次世代については 0.6mg/kg/day と考えられた。(5)その他の特殊毒性試験
1)抗原性試験24)モルモット(Hartley 系:n=♂5)を用いて、ASA 反応及び PCA 反応試験を行った結果、プロピ オン酸デプロドンは抗原性を示さなかった。 2)光感作性試験24) モルモット(Hartley 系雄性モルモット)を用いて、プロピオン酸デプロドン軟膏・クリームの光 感作性試験を行ったが、いずれの製剤にも光感作性は認められなかった。 3)皮膚感作性試験24) モルモット(Hartley 系雄性モルモット)を用いて、プロピオン酸デプロドン軟膏・クリームの Maximization テストを行ったが、いずれの製剤にも感作性は認められなかった。
4)局所刺激性(ローション) 25) 試験項目 動物種 投与(適用)経路 投与量 試験結果 皮膚感作性 モルモット (n=♀ 10) 感作 1 回目:皮下投与 2 回目:経皮投与 惹起:経皮投与 感作 1 回目:0.1mL/部位 2 回目:0.2mL/部位 惹起:0.1mL/部位 陰性 光感作性 モルモット (n=♀ 10) 経皮投与 感作:0.1mL/部位 惹起:0.02mL/部位 陰性 一次刺激性 ウサギ (n=♂ 5) 損傷皮膚経皮投与 0.05mL/部位 なし 眼刺激性 ウサギ (n=♂ 5) 眼粘膜点眼 0.05mL/眼 なし 光毒性 モルモット (n=♀ 6) 経皮投与 0.03mL/部位 なし