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皮革鞣製に於るポリヴイニール・アルコールの處理に就いて I 主にクローム鞣による底革製造の予備試驗-香川大学学術情報リポジトリ

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Academic year: 2021

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皮革喋製に於るポリゲイニール。アルコールの虞理に就いて

Ⅰ 主にクロ・−ム喋による成算饗避の予備試駿

官 辺 豊 紀

On the treatmeilt Ofhide withpoly・vinyl

乱1coholin tannlI唱

IPreliminarIylnVeStigationon the manuLaLture

of shoe−base by chrom tanning

By

ToyokiMIYABE

(LaboratoryoFLivestock PrQdTICt声■・manufacture)

1緒

皮革製造申、靴底単の振興に.はここ曹通クンニン騒が行£ごてれて居る。元来、底草の目的とする処は堅牢に

して且つ盈層である寄を必要とする。随ってクンニ/経て∴於て−は皮繊維の緊縮、ク′/ニ・ンの充分努る吸

潜及び不溶性タンニンの沈着等む計らなけれぽな.らない馬、−叔に・峰株鼠工琴をロッカー・(Ro¢ker)レ

ーヤー・(Layer.)レクシニング(Retanning)の3段階に分けて操製せられ、この間のE!数も各々兵る

が2∼さケ月はか1わ、クンニンの使用畳も大である。

此処濫於て筆者はこれらタン.ニン操の費用及び日数の節約の観点よわクローム抹の底革製迫を一統みた

が、クロ・・−・ム揉は言及する迄もなく日数は短かく、又、帳製の一億日数左二通ると掛って失敗する憤れが

あ匂、庭草の如き堅牢露膠なものは得られないのが普蘭である。故に本試験で阜う■.ポリヴイニーリレ・アル

コ←・ルむクロ1−・ム揉に魔用レ、これが処理による効典を虜の掛剛軋クロー・ム吸着乱熱収縮試験等に

就いで予備実験を/行った。軌鬼毛皮の明碁接にも訊験してみたのであるが、鼓に・2,8の結果を∴得たの

で敵貸する吹第である。

終わに臨み、本稿を∴草するに当わ御懇篤なる御指導を.働った九州大学木壕静雄発生濫対し、深甚なる

謝意を表すると共に、実験に助力された満淵健太郎武に対レ感謝する次第である。

Ⅱ実験村料及び方法 1供託原皮及株数試験法

(り供試原皮比和隼(牡牛)にして、これ馴致毛した燕墟乾皮む附近の農家よむ入手したものを.■用

ひ、その化学的成分の分・析結果は次に掲げた如くである。 第一表 供親牛皮(Hide)の化学的成分 (2)先づ生皮を:水潰して生戻しを行ひ・、その後ポリヴイ;島・一ル・アル==−−・ル溶液に授潰した。この濃 度は照,1・,5,15%とし12,(;0時間毎にその浄変を測定しこれを膨脹率にて表じした。 (8)水済を/路E)たる皮を更にrPancreatin及びTrypsin鰭索のこ区K:・分けで試験を:行った。

● (4)澄渡液の濃延ば水切、わしたる皮の澄畳に対して塩願ぃ〃−り2,食塩6%,水100−120%の配合割

合とした。この時の酸度は浸酸液の】00に対して1規定の苛性嘗達15e・蝿とした。この浸酸液に浸し1時

間後に・取わ出して操液中に浸摂した0

(5)硬軟を/経った生皮は既製の操液の三倍の稀釈液とたしたるものを各試験区に笥1日日は二60.第2:

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(2)

23 層別ま2ひのクロー・ム練液を二各々・添加し、第3日日も同様に鋤む添加した。 (6)接製作業の経った皮革揉礪砂4,フk120の割合の中和液をこもつて約】時間浸潰してこれ老中和し た。中和完了後乾燥をこをし、こ針しら¢二操製後め皮革元就き観察及び分析む行った。 2。挽異皮革の分析法(り 水分は細切試料5gを:秤茎瓶に.取りJ克湿乾燥希に■で柁燥レ恒畳となしたる後、水分量を算出した。蛋 白質路試料5gを∵隙取しケ←・ルダー・ル添により窒素をこ定量し、これを2..62催した。クロー・ムの定■蚤に−は」先 づ5gの細切試料を儲忽皿申に最初ろづ、徐々に加熱し、沃化後赤熱し、白金で撹絆し乍ら暗緑色の衣となる 迄灼倒し、次化後、淡醸加重及び痢砂の等分混合物を8gとわて親分と混和したる後猪熱熔融せしめ、約 20分で酸化クローム軋完全にクt【・−・ム酸曹連に酸化され水溶性とたる。槍融後は冷却して磁製皿と共忙 蒸溜水中に.投じ、塩鞍を加へ・て酸性ならレめクロ←ム酸常連の熔解塊を溶解し、一兎膚に腐釈しその適 蚤を二吸取して沃変法に依り吹亜硫酸曹連をこ以て癖患しCI・望0$として瀞出した。 クワーーム.畢煮沸試験片1000C沸騰水中に各試験区の皮革を.投入してその枚縮状態等む測定した○ 軌兎皮?明楚操製試験に∴供した兎毛皮は偏色祐乗哲の無塩乾皮にして、操作はクロ・−ム株と同様に して他は異験紳奥の部にゆする。 f

肛 突放結果及び考察

1.ポリヴイ;.←・ル.アルマーールの処理が牛皮(Hide)のタロー・ム梓に及ぼす効果 水摂中に∴於るポリゲイェ・−ル。プルコ・−ル膿安と皮の膨張率転成いて試験したが、承涜神の乾皮の膵 変をAとし、水溶申の皮浮腰む】2時間、60時間靂過に分けて測り、60時間後の厚安(m)を・・Bとして−膨 脹率をA/Bで算出して−衆はした。 笛二表 兼摂申に於けるPolyviI】yl・・Ål¢Obol濃密と、皮の膨張率 水潰60時間後 の皮の膨脹率 水没筏水切りした皮申の PoIylぺnyll水没前申乾皮蓼 水流 申の皮の膵庶 AIcらbolわ lめ隆度Å 〉〉 60時間後の皮 遠義落度‘(義議事養mm)】讐慧璽攣㌘皮 m の厚度叫 の厚庶mm】∋ 41.5 44..望 45..9 46.9 U..81】 53。1 この結具ばポリヴイニ−・ル・アルコー・ル(t%でけ.63,5%で0..76,10%で0.91倍の膨脹率を示し会わ管 しい効具は評められなかった。叉、1∂免ーでは二0.81借で精々伴い偲をこ示してい.た。而乍、水滴後水切わし た皮申の乾物最は、0%で4L.5.%、】5%で46..9%に’して、これは15一%の場合にポリヴイニ・−ル。アルコ ールが皮中に吸着された罫を「示して居る。 供試クロ−ム柊液の配合割合は次に衆示せる如くである。供試慣皮は8相中方に・細分して各試験区に 対し10枚宛償用した。 † l 蛋クp・−ム酸加盟 只..0% 濃 嘩 酸 2い5% 欲張硫酸曹う牽 j)..0% (水切むした皮霧畳1ひ0に.射し) 塩 8=0% 水 10(ノ% クローム昧液の配合剤合 次に酵素の処理であるが、庶畢の製造にPancreatin及びTrypsinの処理む行ふ罫ぼ却って皮革を柔軟 にして不適当であると思ったが廣革以外の目的も免ねて処埋時間を攣へ・て比餃対照してみた。′stather 及びMachoI】氏(2)、Kuntzel及びDietsche氏(3)等の研究に,礎・つてPancre皇Itinの濃度ほ二O.O5%に.L,て乾 皮8gに対してこの溶液50¢・・¢を.・加へ・た。p王iは8い0と存し恒旺轡に・て∂20Cに緯湿した。これ等、四試験区 のPancreatin処理時間は賂−・区を:顛処理とし、駕.=.、≡区及び第四区は各々8O分、60分、120分とした。 叉、Trypsinに就いてはThomas及びSeymour−iones武(4)の研究町従って、源加深度を:O.5%としpHは 一.5り9に調節レで同株忙.380Cに保温した。これを三試験区に分けて処理時間を「第一・区は無処理、窃二区

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(3)

24 及び三区は各々2・4時間、72時間とした。 ポリヴイニール・アルコーーー・ルの添加濃密け各々0,5,1∂.%にして、これらの鉾製後の皮革のクローー・ム 及び窒素量並びに蛋∃質萱の分析結農と数枚雑談翰(1000C,1分間)及び硬軟変に、就いで試験した経 典は儒三表に用げた如ぐである。 第≡∵衆 クロー・ム味に於けるPolyvi刀yl−AIcobolの作用 酵素処理黎件 〉 rancIea[1n (p王‡8・・町酎那即C) Tfypこ;1n (pH5・9 況淀380C〕 Ⅰ〉0まvviny・1 ・.AIc()ヽ()1 の 添加濃度 鞍繋ぎ技葦のクローム及び蟄素曳 鞍製後の乾草中の 鞍製後甲 皮革試挽 、

い..∴∴

熟 牧 桁 試 験 (1uノ’Cl分間.) (弾力性) 硬敏渡 C工霊08% _________ て子ーさ +=¶⋮冊 乾皮0・5gに対L■ F O% Panc工eatinO、朋ヲる 5% 処理時鹿0時間 15% 慧5∴;Ol7’=0

.:.;∴;∴

(稗l鏡面内に孝蟄曲) 殆んど攻縮せず 殆んど放桁せず (稚い ′′ ) 熱収縮せず 処理時間ユ時間i15プ右 殆んど収縮せず (柏乙銀詣i外に轡曲) 殆んど収附せず (柵ミ鏡面内に轡曲) 熟収縮せず

f−ヱぷl7り.87

9 7 Qり βU qり ハ !1,78 66‖flユ つ.8ユi 9.S$ 芦 5う.55 乾皮0小5gに.対L T工ypSinO・5% 処;喝時間72時間 備 考i試論クローム囁液中のCr203のタ責盛結果4‥4dヲ右 クローム株に.於るポリヴイニ−・ル。アルコールの効典は添加浪変15%のものけ∴堅牢にして熟牧解読瞼 にも及好であった。即ち、ポ。ア無添加のものは比絞的柔軟であった。伎」単中のクロ−ムの吸着愈はポ ・7&:添加したもの程少く、処理時間でけ鼠ⅦCreatin o時間よわ2時吼処理の■方が少たかった。Trypsin 勉理はP乱nCre紙料処理よりクロ・−・ムの選が比鮫肌多かった。この吸着最2…8l−4小69韓愛であった。而乍 蛋白質はクp・−ムの最と払全く反対の傾向を示した。蛋白質畳は46.、1∼7ひ.1の程安であった。固形分ば ポ・アの標加農が多い程、高い億宜・示した。熱収縮はPaneI’eatin囁処理のものとTr’ypSin処理のもの及 びポ・アの添加螢が多い程、耐熱性がある様に偲はれたが管しい差異は認められなかった。傭ポ,ア の漆加澄田5%が限変であわ寧ろl(I%程安が適当である。 2.兎毛皮の明暴抹に於けるホリヴイニ=′−・ル・7ルコ ーリレの作用 ポリヴイニイーリレ・アルコールの漆加濃変は0∼0‖8%の範園にし・て、0.3%以上になると凝固する。 明昼夜の覚蟄度は、4%に・し■で、務四表で軋分牲稀釈法に.より、第1日日は1/3、第2日目は2/3、第8机‡i に・予定の明饗濃変4%になる棟にした。筒石:虞では筍1日目よ鋸亘ちに・4%濃密の明饗液に浸潰して各 力訊験を行った。 即ち、ポ・アの添加濃密を高める程、拝製後の感触は硬く且つ、アルミニ・ユ・ウムの吸着畳も少なかつ た。而し、勲収縮試験は路記タロ・−・ム拝と同株、ポ。ブコ■の添加量が多い程、良好た結果が得られた。ポ ア無味加のもので750C、0。.2∼ひ..3%一組∼耶OCであった。 帰し、使用明碁液の配合割合は次の如くである。

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25 饗塩 盟 ∫ヽ■、 明碁控汲配合割合 箪Ⅳ衆∵明替操製に於けるPolyvinylAIcoholの作用 定 型 鞍 Polylinyl∴A.lcolol鞍異彼の の 添 力口 濃 度≡ Al望0$ % 熟収縮温度 0 。 葦 3て:…≡ 稚硬い 精柔軟 =普 通 明野操披申の明哲濃度ほ 0・5′一4・・0%の範囲に3回 に分けて追加する(分注 稀釈法) 0.6ご1 1 雲つぃ7’0 第五表 明替慄製に於けるPolyv;ー.Yl阜1eobolの作用 ⅠⅤ 引 用 文 (り 沢山智、皮革塀蘭学、:ラ6頓.、㍍6チ頓(1936) (慧)SEaChe工and Machon,Colleg.,719(ユ93‘り (■:り Klユnヒ之eland DieこSChe,Bi〇〇bem,ZeiヒSCh,雲31,・4ヨ3(19ご;1) (■4)Thomま3and Seym9ユ㌣jole;,.丁・・・互m・C■1つ、n…S(Iこ‖,4与,1515(ユ93;り ぐ5)相田審−・、皮革凝道学、別笹貫(1949)

(6)duDont de Nemours&Co and Coie Co11idge.Brit”56う,5S耳,JanlI4,(「10拍)(after Chemical Abstract19ま7pl12与e)

Resume

Poly、∴inyiqalcoholtrIeatmentS Ofhidein chrom tannlngWere Carried on and the results

areslユmmalizedas重01low:

(1)Hidewhichwastr・eaedwithlO−15%pぐ1yvinyl−alcohoIsolution afterISOaking,

seemstobemor・e endurableintheboilingtest(at】000C,One minute)thah that

whichwastreatedwithO9るsolutioム.

(2)Although the effectsofhideexpansionwhichwastr’eatedwith polyvinyl:alcohoI

COulden’t be distinctlyrecognized,10形s()1ution of polyvinyl■・alcohoIwas deemedto

b占thesuitable concentrIation・namelythevalue ofO”76宛witllP。AO9る,0・91ク右With

lO%P。A but,On the contraryit was disturbed with above15%P・A

(3)Withregardtothe tr’eatmentsof pancreatin and・tr’ypsin,the absorption ratio

Ofchromafter tanning showsthelowvalueininverse prortion oF additionalP。A.・The

Valueofぐhr’on abs〇Sption(as Cr.チ;0:;)wasin thelimits of2小8ld−4.69and the total

proteinpercentage eXhibitsthevalueininverse proporti(}nOf chromabsorptionper−

Centag−e

(4)Thetr■ial()fpolyvinyl−・alcoholinalum−tanning(fur)result申in thewrong state,Or

generally f■urItreateawi亡hP・A seenlStObe toughbuttheyhav?乱tendency、Ofgood r−eSults(750C with O%P・A,80−85つL;with O.2−・0。3ク右P・A)in b(}ilingte亭t’.

参照

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