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日本基礎心理学会第38回大会 シンポジウム1 視覚障害と基礎心理学(一般公開)企画趣旨

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Academic year: 2021

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DOI: http://doi.org/10.14947/psychono.39.6

46 基礎心理学研究 第39巻 第1号

日本基礎心理学会第38回大会

シンポジウム1

視覚障害と基礎心理学 (一般公開)

Visual impairment and psychonomic science

日   時: 2019年11月29日(金)15:05–17:30 場   所: 神戸大学瀧川記念学術交流会館 企 画 者: 喜多伸一(神戸大学) 司 会 者: 喜多伸一(神戸大学) 講 演 者: 三宅 琢(公益財団法人Next Vision・東京大学未来ビジョンセンター) 細川研知(NTTコミュニケーション科学基礎研究所・立命館大学) 吉本浩二(富士通株式会社) 鳥居修晃(東京大学名誉教授)・望月登志子(日本女子大学名誉教授) 指定討論者: 小田浩一(東京女子大学) 企 画 趣 旨 日本基礎心理学会38回大会を神戸大学で開催し,大 会委員長を拝命したとき,企画者はふたつのことを思い 浮かべた。ひとつは2017年に神戸ポートアイランドに 設立された神戸アイセンターである。この組織は,再生 医療をはじめとする医学研究,眼科診療,視覚障害者に 対するリハビリテーションと就労支援を総合的に行う日 本唯一の存在であり,再生医療に関しては,iPS細胞を 用いて作成した網膜色素上皮細胞シートを滲出型加齢黄 斑変性患者に対して移植した手術をはじめ数多くの成果 を産み出し,現在は視細胞の再生に着手しているとうか がっている。もうひとつは鳥居修晃氏と望月登志子氏が 1960年代から行ってきた,開眼手術を受けた先天盲患 者が経験と学習により視覚機能を獲得していく過程の研 究である。この研究はMolyneuxが18世紀に発した問い に端を発するものであり,視覚機能の獲得過程に関して 他では得られない知見をもたらしてきた。 このシンポジウムは,数十年を隔てて行われたこのふ たつの研究を結びつけ,その間に視覚招待と基礎心理学 について行われてきた研究内容を明らかにして,今後の 研究発展を望見するために企画した。そのため神戸アイ センターからは眼科医であるとともに産業医でもある三 宅琢氏に視覚障害者の日常生活やリハビリテーションを 中心に話していただき,鳥居修晃氏と望月登志子氏に開 眼手術を受けた先天盲患者の事例について話していただ いた。また神戸アイセンターと協力して視覚機能計測の 研究を行っている細川研知氏に研究内容について話して いただき,視覚障害の当事者であり大手企業の研究者と してユニバーサルデザインの研究開発を行っている吉本 浩二氏に視覚障害者の現状とユニバーサルデザインの研 究の現状について話していただいた。指定討論者には, 視覚障害の基礎心理学的研究に長らく従事している小田 浩一氏にお願いし,流れをまとめていただいた。このシ ンポジウムは日本基礎心理学会の会員だけでなく一般公 開としたので,神戸近隣や遠隔地の視覚障害当事者や視 覚障害の研究者にも来ていただいた。深謝する。 (神戸大学 喜多伸一)

The Japanese Journal of Psychonomic Science 2020, Vol. 39, No. 1, 46

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