理 学 療 法学
第31巻第
3
号168
〜
174
頁 (2004年
)報 告
訪 問
リ
ハ
ビ
リ
テ
ー
シ
ョ
ン
の
目
的
に
対 す
る
理
解
度
に
関す
る
検
討
*矢 野
秀 典
1)吉 野
貴 子
2)飯 島
節
3) 要旨
本 研 究の 目 的は
,
訪 問
リハ ビ リテー
ショ ンに おけ
る リハ ビ リテー
ショ ン・
プロ グラムの目的
に関 す
る 患者
お よ び家
族の「
理解 度」
と訪 問
リハ ビ リテー
ショ ン に対
.
す
る「
満
足 度」
を検 討
し,
そ れ
らに関 与 す
る因
子
を明
らか に す ること
であ
る。対 象
は,
訪 問
リハ ビリ テー
シ ョ ン に携
わ る 理学 療 法
上 およ びその療 法
士 が担 当す
る患者
な ら び に その家 族
とした。 理学 療 法
士 に対
し ては
,
患 者
の疾 患 名
,
発症
か らの期 間
,
1
囗の離 床 時 聞
,
プログラ ムの 目 的説 明
の有 無
を,
患者
お よ び 家 族 に対
して は,
プロ グラムにつ い ての「自覚 的
理 解 度 」
,
各
リハ ビ リテー
ショ ン・
プ
ロ グラム の目 的
,
訪 問
リハ ビ リ テー
シ ョ ン に対 す
る「
満
足度」 を
,
そ れ ぞ れ質
問紙
を用
い て調
査 した。
そ し て,
理学 療 法
士 が考
えている 目的
と患 者 お
よ び家 族
が考
え ている そ れ との一
致 率 を 求
め,
実 際
の「
理解
度」
と した。 ア ン ケー
ト に 対 す る 回答
は,
患 者
27
名
と その家族
47
名
お よ び担 当
理学 療 法 士
12
名
か ら得
ら れ た。
リハ ビ リ テー
シ ョ ン・
プログ ラムにつ いての「自覚 的
理解
度 」 は
,
患 者
・
家 族
と も に平 均
95
% 以 上 と極
めて高 かっ た。一
方
,
実 際
の「
理解
度 」
は,
患 者
で は平 均
33
%
,
家 族
では31
% と,
「
自覚 的 理 解 度 」
に比 して著
し く低
かっ た。実 際
の「
理 解 度 」 と 訪 問 リハ ビリ テー
シ ョ ンに対 す
る「
満
足度」 と
の間
には
,
家 族
において有
意
な正
の相 関 が 認
め ら れ た.
ま た, 目的 説 明
の有 無
に 関 し て理 学 療 法
士の回 答
との 間 に食
い違
いが認
め ら れ た 家 族,
「自覚 的
理解 度」
の低い家 族
,
お よび1
日の離床 時 間
の短
い患 者
,
脳
血管
疾患
の患 者
,
発 症 か
らの期 間
が 長い患 者
に おい て,
実 際の 「理 解度」
が有
意 に 低 かっ た。
訪 問
リハ ビリ テー
ショ ン に対 す
る意 見
で は,
患 者,
家 族 と も
に頻 度
の増 加
と時
間 の延 長 を 求
め る ものが多 く
,一
方
,
理 学 療 法
十 で は, ゴー
ル設 定
の困 難
さ を 指 摘 す る ものが最 も多
かっ た。
訪
問 リハ ビリ テー
シ ョ ン・
プ
ロ グラム の「
理解
度」
と,「
満 足 度 」
や離 床 時 間
な どとの 間に は密 接
な関係
があ り
,
これ を向
上 さ せ る ため の対 策
の必要 性
が 示唆
さ れ た。
キー
ワー
ド訪 問 リ
ハ ビ リテー
ション,理 解 度
,
満 足 度
はじ
め に現 在
,
わ が 国 で は地 域
リハ ビ リテー
ション活動 と し
て,
保 健
・
医 療
・
福 祉の 分 野で様
々 な取
り組 み が行 わ れ
てい る。そ
の ひ とつ で ある訪 問
リハ ビリ テー
ショ ン (以 ド,
訪 問
リハ)
は,
リハ ビリ テー
シ ョ ン専門 病 院
,
一
般病 院
*
Examination of U”derstanding the Purpese 〔)f Home
.
VisitRehabilitatkm
Services
1) 仙 台 医療 技 術 専 門学 校理 学 療 法 学科
(〒982
−
0011 宮 城 県仙台 市太n
区 長 町4丁 目3−
55}HidcnI}ri Yano
、
MS,
RPT:Department of Physical Therapy.
Sendai Conege Qf Medlcal Technology 2) 茨 城 県立医 療 大 学埋学療 法 学 科
Tnkako Yoshino
,
MS,
RPT :Department of Physical Therapy、
Ibaraki Prefectural IjnTversity of Healしh Scienues
3 )筑 波 大 学 教育 研 究 科カ ウ ン セ リング専 攻リハ ビ リ テ
ー
ション コー
スSetsu Iijimu
,
MD,
PhD:Institute of Disability Sciences,
Universityof Tsukuba (受
t
’
]日 2003年5月 31凵 / 受 理 日 2004年2月21トD
介 護 療 養 型 医 療 施 設
お よび訪
問看 護
ス テー
ショ ンな ど に よっ て幅 広 く実 施
さ れ てい る。
訪 問
リハ・
プログ ラム を作 成 す る に あ た り,
理学 療 法
士 は 必ず 各
々 のプロ グ ラム の 目的
を考
えてい る。す
な わ ち,
理 学療 法士
は患 者
や家 族
な ら び に 周 囲の環境
に対 し
て最 大
の効 果
を もた らす
こと を 期待
して訪 問 リハ・
プロ グ ラムを作
成 してい るのであ
る。そ
して,
その 目 的 をリ ハ ビリ テー
シ ョ ンの受
け手
であ
る患 者
や家 族
が 正確
に 理解 す
る こ と は,
リハ ビリテー
ショ ン の効 果
を ヒげ る た め には非常
に 重 要 で あ ると考 え
られ
る。 とこ ろ が,
実 際に患 者
や家
族 が その 凵的 を 理解
しているのか ど う か は明
ら かではな
い。
受
け予
がリハ ビリ テー
ショ ン の 目 的 を 正確
に理解
で き てい る か どう
か を検 討 す
る た め には, リハ ビ リテー
シ ョ ンを説 明
し実 施
す る 側 と受
け手
の双 方
か らの 調 査 が 必要
であ
る。
筆 者
らの調
査 し た 限 りで は,
医師
や看 護 師
が行 う 医 療NII-Electronic Library Service
訪 問リハ ビ リテー
シ ョ ン の凵的に 対 す る 理解 度に関す る検 討 169 表1 調査項 目 患 者に対 する調 査 項目 リハ・
プロ グラム の 目的に関する説 明の有 無 リハ・
プロ グ ラ ム の 目的に 関 す る 「自
覚 的理解 度一
1 (非常
に よく理解で きた,
だい たい 理解で き た,
ど ち ら と もい え ない,
あま り理 解で き なかっ た,
まっ た く理 解 で き な かっ た) 実 施し てい る各リハ・
プロ グラ ム種目の 目的を どの ように理 解し てい る か 〔6
択1
訪 問リハ 全 体の目標 (6
択)訪 問リハ に対す る
「
満 足 度 」 〔V[sua 且.
AnalogueScale
}訪 問リハ に 関する意見 (白由 記 載) 家 族に 対 す る 調 杏 項 目 リハ
・
プロ グ ラム の目的に関する説 明の有 無 リハ・
プロ グラム の目的に 関する 「自覚 的 理 解 度一
〔非 常に よく理解できた,
だいたい 理 解できた,
どちらと もい えない,
あ ま り 理解で きなかった,
まった く理解で き な かっ た 〕 実 施し てい る各リハ・
プロ グラ ム種目の 目的を どのように理解 してい る か (6
択1
訪 問リハ の全体の凵標 (6
択 )訪閊 リハ に対す る 「満 足 度 」 〔
V
[sualAnalogue
Scale
)訪 問リハ に 関する意見 〔白由 記載〉 担 当 理 学療 法 士に
対す
る調 査 項目 患 者へ のリハ・
プロ グ ラムの 目的に 関する 説 明の有無
と その程 度 (非 常に詳しく説 明し た,
詳 し く説 明した,
だい たい 説明 し た,
あ ま り説 明 し な かっ た,
まったく説 明しなかっ た} 家 族へ のリハ・
プログ ラム の目的に関 する説 明の有 無 と その程 度 (非 常に詳しく説明 し た,
詳し く説 明 し た,
だい たい 説明し た,
あ まり説 明して いない,
まったく説明 し てい ない ) 実 施 し てい る各リハ・
プロ グラ ム種 目の目的 (6
択 ) 訪 問リハ全 体の 目標(
6
択)
患 者の性 別・
年 齢・
主 たる疾患 名 思 者の発 症 か らの期 問 主 たる介護 者の性 別・
年 齢・
続 柄 訪 問リハ に関する意 見 (自由 記載 )行 為
にま
つ わるイ
ンフ ォー
ム ドコ ン セ ン トの「
理解 度 」
に関 す
る研 究報 告
は少
なく
ない が,
訪 問 リハ ビリテー
シ ョ ンや リハ ビリテー
ショ ン全 般に関
して,
その プロ グ ラ ム の凵的
につ いて の理学療 法
士の説 明
や患 者
・
家 族
の理
解
度に関
する調
査,
研 究
は皆 無
である。
方
,
訪 問
リハ は.
病 院
や保 健 施
設で行
われる リハ ビ リ テー
シ ョ ンと異 な り
,
第
3
者
の 凵 に触
れ ること が 少 な い家 庭 内
で行
われ る た め に,
患 者 や 家 族の 目 的 に 対 す る 理解
が低
い口∫能 性 も考
え ら れ る。
し た がっ て,
訪 問
リハ に お け る 理学 療 法
十 に よ る リハ・
プログ
ラ ム の凵的
につ い て の説
明 と,
そ れに対 す
る患 者
や家 族
の理解
に関 して検 討
を加 え
る ことは,
意 義 深
いも
のと考 え
ら れ る。
本 研
.
究
で は,
患 者
・
家 族
の訪 問
リハ・
プログラム の 目的
につ い て の「自覚
的 理解
度」
,
「
自覚
的 理解 」
と 理学 療
法 士
の意 図
し た 凵 的と
の関連 性
, な ら び に 患者
・
家 族
の「
理 解 度 」
と「
満
足度 」 と
の 関係
を 明 ら かにする こ と を 凵 的と して, 訪 問 リハ ビ リテー
ショ ンに携
わる理 学 療 法
十
お よ び受
け る 側 で あ る 患者
・
家 族
の両 面
か ら調 査 を実
施
し た。
対
象
対 象
は,
訪
問 リハ を 実 施 してい る6
施 設
に所 属 す
る 理 学療 法
上12
名
お よ び その理学 療 法
士 が担 当
してい る74
組
の患 者
な ら び に その家 族 と した。
そのう
ち,
痴 呆 等
で ア ンケー
トに対 し回 答 が 不
ロ∫能
であ
ると担 当
理学 療 法
士 が判 断
し た患 者
35
名
は除外
した。
方
法
患 者
,
家 族 お よ び 理学 療 法
十に対
し て,
表
1
に示す
調 査項
目 か ら な る質 問紙
に よる調 査 を 行
った
。患 者
・
家 族
に対
す る質 問紙
は,
以下
の よう
に個 別
に調 整
した
。
まず
,
対 象
の理学 療 法
上に対
し て,
「
現在
,訪
問 リハ を 実 施 し てい る担 当患 者
は質 問紙
に答 え
ら れ る か」
,「
実 施 してい る訪 問
リハ・
プログラム の内
容 は何
か」
を調
査 した。そ
し て,
実施
している訪 問
リハ・
プログ ラム種 目
のそ れ ぞ れの 凵 的 を6
つ の選 択 肢
か ら1
つを 選 択 す
る質 問 紙
(
例 :関 節
の山 げ伸
ばし の運動
の卞 な 目 的 は 何 だ と理 餠 しています
か ?L
硬 く
なっ た 関節
を 柔 ら か くす る,
2
.
関 節
をこれ
以 上硬 くな
らな
い よう
にす
る,
3
.
関 節 周 囲 の清 潔
を維 持 す
る,
4
.
介
助 を 楽 に す る,
5
,
痛 み を 緩和
・
予防 す
る,6,
身
σ)回 り動 作の維持
・
向
一
ヒ)
を各
々 の患 者
ごと に作 成
し た (目 的に関す
る設 問 数
は実 施
し て い る種
目 数 )。
質 問 紙 は 密 封 して返信
用封 筒
と とも
に担
当
の理学 療 法
士 を 経 由 し て 患者
・
家 族
に対
して配 布
し,
郵 送
に て回収
し た。
理
学 療 法
士 に 対 す る 質 問 紙 は,
訪 問 リハ・
プログ ラ ム の 目的
に 関 す る 設 問 を 担 当 してい る 患者
・
家 族
に実 施 し
た6
件 法
の 同 じ設
問俵
現法
は 若 干 異 なる) と して作
成 N工 工一
Eleotronio Library170
理 学 療 法 学 第31
巻 第3
号 表2
理学 療 法士によ る訪 問リハ・
プロ グラ ム の 目 的 に 関する説 明 表3
患 者・
家 族の訪 問リハ・
プログ ラム の 目的に対する 「自覚 的 理 解 度 」 患 者に対して家
族に対し て 非 常に詳 し く説 明 した詳
しく説 明した だいたい 説 明 した あまり説 明し な かっ た まった く説 明し な かっ た 11列(2%)
1
{列(
2
% ) 15f列 (29%) 23暫叮 (46% )19
例 (37
% ) 18例 (36%)6
例 (12
% )5
例 〔10% )10
イ列 (20
% )3
{列 (6
%) 患 者 家 族 非常に よく理解できた だい たい 理解で き た ど ち ら ともい えない あ ま り理 解できなかっ た まっ た く理 解できな かっ た 5佰日 (24%) 12佰亅 〔30
% ) ]5
イ列 (71
% ) 27{列 (67%)li
列 (5
% )lf
列 (2
% )0
例 (0
%)0
例 (0
% ) 0例 (0
%)0
例 (0
%)
表
4
各種 プロ グラム別 目的の 「理 解 度」 患 者
家
族一
致 不一
致一
致 不一
致 関節 可 動域 運動 筋力強 化 運動 端 座 {立{呆手寺 車 椅 子 座 位 歩 行 訪 問リハ 全 体のH
標 31%@
(6fSl
]39
% (7
{ )29
% (2
列)0
%0
例)20
% 41列) 42%11f
列 ) %q3 例)6
刀i1
ユ例)7
刀@(5
イ列)oo
%(1
例)8
刀@(16
イ列> % (15
{列)44
% (17f
列)5
刀@(
22
伊匹)
21
%(
4f
列)% (
15
暫墮)23
% (6
{列) 77% (20
伊の33
% (2t
列)67
% (41
列) 32% (7i列) 68% (⊥5
i
列)45
% (20
伊 )55
%
(
24
{列 )
し
た。 質 問
紙は筆 者
らが接
配 布 して 回 答後 に回 収し
た 。 本研 究
の目
的の
1
は
, 患者 な
らび に
家族は ,理学
療
法士
が 意図 し実 施てい る各 種
訪問リハ・プロ
グ ラム
の 凵 的 を 理 解 し て るの か否
かを明ら か
に する
こ と で
ある
が,理
解とい 概念に
は,
絶 対的な 定
義はな
い
。 そ のため
,本 研
究 は ,訪 問リハ・ プロ グ
ラ
ムの 目的 に 関 する
同じ設 問
おい
て
患者
・ 家族
と担
当
理
学 療法
士との
回 答 の一 致も
っ て,
患者・ 家族
が「 リ
ハ ・プ
グ
ラ ムの目
的 を 理解
してい
る」
と定
義し
た
。し
て ,患者お よ
び家 族 の
「理 解
度 」や「 満 足 度 」 と
れら
に関与する諸因子を 検 討
し た 。統計学 的手法として ,
Wil
xon
検 定お
よ びSpearman
順
相
係
数 を 用い ,有
意 水準を5
%未 満 とし た 。 結ア
ン
ケ ー
トを 配
布
し た
74
組 の
患 者
(回答
不
能の
35
を 含む)
・家 族
のうち
,患 者27
名
(男
性12
名 ,女性
14名 , 不
明1
名
; 年 齢
80
,
4
±
7 .5
歳
;脳
血管
疾 患14
, 内
部疾
患
6
名
,整形
外
科 疾
患3
名, そ
の他4
名) ,家族
5
名 ( 男 性6
名 , 女性37名 , 不
明9
名;年
齢61
,7
11 ,6
歳)
から
回答 が得 ら れ ,解 析 対
象 とした 。
ら れ た 回 答
の
中 には欠 損の 部 分 も
認め ら
れた た め
各解
に よ り若干 解 析対象者
数は異 なる 。質
問
紙配
布数
に対す
回収率
は , 患者
692
% , 家
族70
,
3
%であ
っ
た
。た
,
回答し
た家
族 の患者
に対
する
続 は,
配偶 者18
名 ,娘
17
名
, 嫁6
名 . その
他1
名
不
明10
名で
あった。ハ
・
プログ
ラム の目的を 説 明 し と答 え たか
を 表2 に示
す
。患
者
に
対して
は
68 %, 家族に
対し て は84
%
に説 明
し た と 回 答 し て い た 。一 ・
方 ,リ
ハ・プ
ログラム
の的
に つ
い ての
説明
に 対 す る自覚的
な理解に
関し
ては ,患で は
,5
例(
24
%
)が
「 非 常 に よ く 理解でき
た」,15
(71
%
)が「だ
いた
い理
解 で きた
」と
回
答
し , 家族はそ れ
ぞ れ12 例(30
%) ,
27 例(67
%)
であ
た。
す
な
わち, 患 者・ 家
族と もに
自
覚
には
,
95
% 以E
が訪問リ
ハ・ プロ
ラ
ム の
Li
的を 理 .
解し て いると
捉 え てい
た(表3
。2
.各 種
プ ログ ラ
ム別の 「
理解度
」実
施し
い る 各
種訪 問
リハ ビリテ
ーシ ョ
ン
・ プ
ログ
ラ ム 種目
目的お
よ
び訪問リハ 全
体
の
目標にお い
て,
理学
療法
が考 え てい
る目
的と
患 者 ・家 族
が考 えて い る 目 的
と
一 致して いる 割合,
すな わち
実
際 の「
理解
度
」
を表
ノ
示す
。回 答の 得 ら れ た 患者のうち 車椅
子座位
が実 施
ウ
れ
てい
たの
は1例 の
み で,その
回答が不一 致
で あっ
ため
,その「 理 解 度 」 は0
%と な
った。 その
他の各
種目
「理解度」は
,患 者 で20
% 〜39
% , 家 族 で は,
21
〜
44
%と
お
おむ
ね3
割前
後であ った。 その「 理
度」
に お いて 患者
と 家 族と の問に 有意
な差 異を
認め
種
目は
な
く,また
,患 者,家
族とも
に 各 プ ロ グ ラム問で
の差 異 も認 られ
なか
った 。
実
施
プロ
グ ラ ム の 「 理 解 度 」の 平マ
は
,患
9
’
32
.7
±27 .7
% ,家
族 では 平均3
D2
±30
,1
で, 同
様 に患 者
・家 族間 に
差は
認め
られな か っ た
。1
.
理 学療
法 士によ
る説明 の 有 無と
患 者 ・ 家族 の
「自
覚
的 理 .
度
」 理学療法士 が患者およ び家族に対し,ど の 程 度 訪 問リ3 .
患者NII-Electronic Library Service
訪 問 リハ ビ リテー
ショ ン の 目的に対 する 理解度
に関する検 討 171 表5 理学 療 法 士と患 者・
家 族との 乖 離と 「満 足 度一
1・
1
一
理 解 度 」 との関係
患 者 〔n=
27
) 家 族 〔n≡
46
) 乖 離 あ り乖 離な し
p値 乖離あり
乖 離 なし
p値 「満 足 度」
74
.
5
±11
.
3
79
.
0 ± 21.
30
.
40858
,
7
±14
.
6
822
±15
.
30
.
OOa* 「理 解 度」36
.
6± 28D31
.
9 ± 28.
2e
.
696 248
± 20.
332
.
2 ± 31.
40
.
693表
6
自覚 的理解 度と 「満 足 度 」・
「理解 度」 との関 係 患 者 (n;
20
) 家 族 (n=
39
) 高 理 解 群通常群 P値 高 理
.
解 群 通常 群 P値 「満足 度」87
、
4±15
.
377
.
8±19
.
80
.
865
91
.
2
±10
、
977
.
9±15
、
60
.
022
*「
理角犀度一
138
.
2± 25,
9 29
.
9
±29
,
50
.
59129
,
8± 3⊥.
932
.
1±3
⊥、
8
0
.
952
表7
患 者の疾 患名と
一
満足度 」・
「理 解 度 」との関 係 患 者 (n=
26
) 家 族 (n=
43) 脳血管 疾 患 その他 p値脳血
管
疾 患その他
p値
「
満足 度 」73
.
1
±25
.
3 83
.
4 ± 15.
30
.
68577
.
7± 21.
0 81
.
2
±12
.
70
.
823 「理解度 」21
.
9± 25.
043
.
6 ± 2620
.
035
*
32
.
5± 34.
227
.
5
±26
.
8 0
.
669
ンに対 す
る「
満 足 度 」
は,
思 者
で は,
78
.
2
±19
.
9
/100
(
24
〜
100AOO
)
,
家族
で は,
78
.
4
士17
.
51100
(45
一
100
/100
)
と ど ち らも非 常
に高 値
を示
し,
両 者 間
に差 を認
めな
かっ た。また
,
こ の「
満
足 度」
と 目的
に対 す
る「
理 解 度 」 と
の関 連 を
Speamlan
の順位 相 関係 数
で み る と,
患
者では r=0.
367
(
p=
0
.
142
)
,
家 族
で は r=0.
327
(
p≡
0
.
03
)
と,家
族 に おい て「
満 足 度」 と 「
理解 度 」
との間
に有 意
な相 関
が認
め られ た。
4
.
「
満 足 度 」
,
「
理解 度」
に影 響
を及
ぼす
因 子 につ い て.
凵 的に関 す る 説 明の有 無理
学 療
法 士 が 患者
に対
し「目的 を説 明
し た」
と してい る にも
か か わ らず
,
「説 明
を受
けてい ない」 と す る 患者
が22
例 中5
例(
45
%)
に認
め ら れ,家
族 に関
しても
,
同様
の乖 離
が40
例 中
6
例 (
29
%)
に認
め ら れ た。 これ
らの乖 離
の有
る もの と 無い もの との間
で「
満 足 度 」
と「
理解 度 」 を
比 較 し た結 果
,
乖 離 が 認
めら
れ た家 族
の「
満 足 度 」
は 乖 離の ない もの に比 し
,
有 意 な低 値
を 示 し た(
表5
)。
患
者
,
家 族
の「自覚 的理 解 度」
患
者,
家 族
を「自覚 的 理 解 度 」
に よ り,
「非 常
に よく
理解
し た」
と 回答
した高
理解
群 と その他
の通 常 群
に分 類
し,
そ
れぞ れ
の「
満
足度」
お よ び「
理解 度 」
を比 較
した
。高
理解 群
の家 族
は,
通常 群
に 比べ有 意
に「
満
足度」
が 高 かっ た。
し か し,
その他の比較
で は差
は認
め られ な かっ た(
表
6
)
。患 者
の疾 患 名
患
者
の主た る疾 患
名 で 脳lfn
管疾 患
とそ
の他
との2
群
に分 類
し,
患 者
・
家 族
の 「満 足 度」
お よ びH
的
に対 す
る「
理 解 度 」 を
比 較 し た。
疾 患名
が脳
血管
疾 患の場 合,
患者
の 「理 解 度 」 は21
.
9
±25
.
0
% と その 他の疾 患
の43
.
6
±26
.
2
%に比
べ有 意
に低 値 を
示 し た。
しか し な が ら,
患者
の「
満 足 度 」
,
家
族の 「理 解 度 」 お よ び「
満 足 度 」
には 差 を認
め なか っ た(
表
7
)
。
疾 患
の発 症
か らの期 間患 者
の 主 た る疾 患の発 症 から の期
間 と患
者の「
理解 度」
との問
に は,
相 関係 数
r=− 0.
623
(
p〈O
.
05
)
と有 意 な
逆相 関
が認
め ら れ た が,
期 間 と 「
満
足 度」
との間
に は有
意 な関 連
は認
め られ な かっ た(
r =一
.
101
)
。ま
た,
同様
に発 症
か らの期
間 と家 族の「
満 足 度 」 (
r=−
O
.
050
)
お よ び「
理 解 度 」
(r=
0
.
215
)
との問
に は有 意
な 相 関 は認
め られ な かっ た。
患 者
の1
日の離床 時 間
患 者
の1
日 の離 床 時 間
と患 者
の 「満 足 度 」 との問
には有 意 な
正の相 関 (
r≡0.
577
, p 〈0
.
05
)
が認
め られ た
。 し か し,
離床 時 間 と他
の 項 目 との間
の相 関係 数
はそ れ ぞ れt患 者
の「
満 足 度 」r=
0
,
203
,
家 族
の「
満 足 度 」
r≡
0.
024,
「
理解
度」
r=−
0
,
063
と有 意 な 関連 性
は 認 め られな
かっ た。
5
.
訪問
リハ に対 す
る患 者
・
家 族
・
理学 療 法
士の意 見
(
表
8
)
訪 問リハ に
対 す
る患 者
の意 見 と しては,
訪 問
リハ頻 度
の増加
,
時 間
の延 長 を望 む声
が2
件
ずつ と多
かっ た,、
家 族におい て
も
,
患 者
と同 様 に 訪 問 リハ 頻 度の増 加
や 時 聞の延 長 を 望 む声
が多
かっ た。
ま た,
「
患 者
は痴 呆 が
あ る た めに良 くな
る と 困 る」
ユ件
,
「高齢
なの で現 状 維
持 は 困難
である」
1
件
と否定
的 な 意 見 も あっ た、
、
N工 工一
Eleotronio Library172 理 学
療法学 第
3
上巻第
3
号
表8 訪 問リハ ビ リテー
ショ ンに対 する患 者・
家 族・
理 学 療 法 上の意 見 患 者の意見 件 数 訪 問リハ の頻 度を増や し て欲しい 言方問リノ 、a)H寺間 力§短し・
感 謝し ている 担 当 を指 名できると良い の だが リハ に向かう意 欲 が 出た 良いPT
に 来 てもらっ
てい る 221111 家 族の意 見 件数訪
問リハ の頻 度 を増やして欲 しい 訪 問リハ の時 間 が 短い 効果 に満 足してい る 感 謝して いる 助かっ ている 生 活 意 欲が アップする リハ の進 行 状 況を説明 し て 欲 しい良
くな る よう
期 待し てい る 痴 呆があるた め良 くなる と困る 高齢なので 現状 維 持は困 難644421
ー ユ ー 1 理 学 療 法 上の意 見 件 数 ゴー
ル 設定が 難 しい が重 要である 生 活 に 密 着 した リハ を心がけてい る 患者に か か わ る他 職 種 との連 携 不 足 患 者・
家 族 との方 針 が 異 なる場合 が難しい 社 会 活 動へ の参 加が 大事
である 効 果 判定が難しい 心 理 的サポー
トが 重 要 介 護 者の介 護 量 軽 減 を 目指し てい る 患者
と家 族 とでニー
ドが 異 なる場 合が難しい 病 院と異 な リリスク管理 が 不 [一
分 に な る 2次 的障害の予 防 が 大事で あ る 痴 呆 患 者へ の指 導・
訓練 が 難しい 維 持 期であ る た め に リハ がマ ンネ リ化し て しま う 訪問 リハ は,
まだ確立されてお らず
.
こ れ か ら確 立 し てい くべ き 63332222 ⊥ 11111一
方
,
理 学 療 法
上の意見
で は,「
ゴー
ル設 定
が難
しい が重 要
であ
る」
が6
作
と最
も多
く,次
に「
生 活
に密 着 し
た リハ ビ リ テー
シ ョ ンを 心 が けてい る」
3
件
,
「
患 者
に か か わ る他 職 種 と
の連 携
が不 足 し
てい る」
3
件
,
「
患者
と家
族 とでニー
ドが異 な
る場 合 が 難
しい」
3
件
で あっ た。
ま た,
ゴー
ル 設 定 に 関 する設
問で は,
「
ゴー
ルを 設 定 し,
現 在 もそ
れ に沿
っ た リハ ビ リ テー
シ ョ ンを実 施
してい る」
29
例
,
「
ゴー
ル を 設定
し た が 現在
は不 明確
にな
っ て い る」
15
例
,
「
ゴー
ル を 設 定 し てい ない」
7
例 とゴー
ルを 考 慮
せず
にリハ ビ リテー
ショ ンを実 施
してい るも
のが’
卜数
近く
あっ た。
考
察
理
学 療 法
士 は,
家 族に対 して,
8
割 以
.
上が 訪 問
リハ の 目 的 を 説 明 した と し てい る の に対
し,
患 者に対 して は,
7
割 弱
にす ぎ な
かっ た。
これ は,
患 者 には痴 呆 患者
が含
ま
れていたこ と に 起 因 す る もの と推
測 さ れた。ま
た,
訪
問
リハ 施 行 時 に家
族 が 同席
し ない場 合 もあ
る の で,
お お む ね,
理 学 療 法 十 は 説 明 可能 な状 況
においては,
その 目的
を説 明
してい る もの と考
え ら れた。
と こ ろ が.
そ の説
明
の有 無
に関
して.
理学療 法
士 と患 者
・
家 族 と
の問
に乖
離 が 認め ら れ た例 も
み ら れ た。
こ の よう
な 認識
の違
い に.
.
1…
分 配慮
し て,
理 学 療 法 士 か ら
の説 明
を繰 り
返す
こと が 必 要で あろう
。
ま
た,
家 族
に おいて は乖 離 な
しのも
の の「
満
足 度 」 が 乖 離 が 認 め ら れ る もの よりも 有 意
に高 く
,
訪 問
リハ の目的
につ いての説
明 を受
け たと
いう意 識
がそ
の「
満 足 度」
を向
上 させ た 可 能性
が 示唆
さ れ た。訪 問
リハ・
プログ ラム の 目 的 に 対 す る 「自
覚 的 理解 度 」
は,
「
非 常
によく理 解
でき
た」
と「
だい たい 理 解 で き た」
を あ わ せ る と,
患 者
で95
%,
家 族
でも
97
%で あ り,
患
者
,
家 族
と も に自
覚
的 には, その 目的
を 理解
してい る と考
えていた。
し か し な が ら,
理学療 法 士
の回答
との.・
致
率
に よ る実 際
の「
理解
度 」 は,
患 者・
家 族 とも
に約
3
% であ り
.
「自覚 的
理解 度 」
と 比べ る と か な り低 く
,
「自覚 的 理 解 度」
と実 際
の「
理解 度 」
との間 に乖
離を
認 め た。
し た がっ て,患 者
・
家 族
が自覚 的
に理解
し た と し てい て も,
何
ら かの手 段
で実 際
の「
理 解 度 」 を確 認 す
る 必要 性
が あると考
え ら れ た。
この よう
に,
患 者
,
家 族
とも
に実 際
の「
理 解 度 」
が低
い こと は, リハ ビリテー
ショ ン施 行
lt
お
よ び イン フォー
ム ドコ ン セン トの観 点
か らも
問 題 で あ り,
何
ら か の方 法
で これ を向
上 さ せ る 必要
があ
る と考
え ら れ る。
「
自覚
的 理解 度 」
に おけ
る,
「
非 常
に よく
理解
し た」
群 と その他の群 との比 較 で は,
家
族の「
非 常
に よく
理解
し
た」 群
の「
満
足度」
が その群 に 比べ,
有 意
に高値 を 示
した。
こ れ は,
自覚
的 な 理 解 は他覚
的 な 理解 を示 す も
の で はなく
,
むし ろ「
満
足 度」
を 反 映 している 可 能 性 も考
え
ら れ た。
実 施 プロ グラ ム別の 目 的に
対 す
る「
理解 度」
は,
患 者,
家 族
とも約
40
% 以 下であ り, それぞれ の種
目問
の「
理解 度 」
には 差異
を認
め な かっ た。
し た がっ て,
訪 問
リハ ビ リ テー
シ ョ ン におい て理 学 療 法 十 が 実 施 す る リハ ビリ テー
シ ョ ン・
プログ ラム種
.
目
で は,
理解
し やす
い もの,
理解
し にく
いも
のな
どの差 異
は ない もの と 思 わ れ た。
Visua
]Analogue
Scale
に よ る訪 問
リハ に対 す る 「満 足 度 」 は,患 者
,
家 族
とも約
80
%
と,
ど ち ら も非 常
に高
い値 を 示 し た。
本 研 究
で は,
訪 問
リハ 全体
の「
満
足 度 」 のみ し か 調査
しておらず
,
どの よう
な事 柄
に対 して満 足 し てい るのか,も
しく
は,
どの ような も
の には,
不 満
が あ るの か は 不明
であ り
,
今 後
の検 討 課 題
であ る。
訪 問 リ ハ に対 す
る 「満 足 度」
と「
理解 度」
との関
連では,
家 族 に おい て有 意
な正
の柑
関 が認
め ら れ,
患 者
において は,
症 例 数
が少 な く
,
統 計 学 的
に は 有 意 で は な かっ た が,
相
関 係
数は家 族 よ り も 高 値 を 示 した。
したがっ て,
患 者
お よ び家
族の 「満 足 度 」を向
上 さ せ る ひとつ の手 段 と して,
NII-Electronic Library Service
訪
問リハ ビリ テー
ショ ン の 凵 的 に 対 す る 理解 度に関 する検 討 173 プログラムの 凵的
へ の「
理解 度」
を 高 め ること が右 用
であ
る可 能性
が示 唆
さ れ た。
患 者
の主
たる疾 患名
で み る と,
脳 血 管 疾 患の患者
は,
他
の疾 患の患 者に比較
して有 意
に「
理解
度」
が低 下
して いた。
これ は.
脳
血管 疾 患
に は痴 呆
や 高 次 脳機 能 障 害
が 合併す
る こ とが多 く
,
理 解 力 全 般の 低 下 を 反 映 して いる もの と考
えられた。
中島
らリ.
ド津
2)等
,
多 く
が報 告
し て い る よう
に,
わ が 国の訪 問
リハ対 象 者
は 圧倒 的
に脳
lfll
管
疾 患の患 者 が多 く
,
担 当理 学 療 法
士 がこの脳
血管 疾 患
患者
の理解 度
の低
下 に留 意
し て リハ ビリテー
ショ ンを実
施 す
べき
であ
ると
思 わ れ た。
患 者
の主 た る 疾患
の発 症
か らの期 問
と患 者
の「
理解 度
」 との問 に は負
の相 関
が認
め られ
た. これ は,
罹 病 期
間 が 長い と その障 害
は固定
し,
リハ ビ リ テー
ショ ン の 目 的 意識 も薄 れ
てく
ること
が.
一
因 で あ る と考
え ら れ た。患 者
の1
日の離 床 時
聞の長 さに関
して は.
「
理 解 度 」
との間 に は 関 連 性 は 認 め ら れ な かっ たが,
患 者
の「
満
足 度」
との問
に有 意 な
正の相 関 が認
めら
れ た。
し た がっ て,
寝
か せ きり
に しな
い こと が患 者
の 「満 足 度 」 向 上に もつ な がる こ とが考 え
られ る。
訪 問
リハ ビ リ テー
ショ ンに対 す
る患 者
・
家 族
の意 見
で は,
訪 問 リハ 頻 度の増 加
と時 間
の延 長
を望
む声
が 最 も多
かっ た。
介 護 保 険 制 度 が
2000
年
4
月
にス ター
ト し,
介護
サー
ビス に訪 問
リハ ビ リ テー
ショ ンが位
置付
け ら れ,
知名 度
の向
.
一
ヒと共
に需 要 が 拡 大 し た が,
供 給
す る事 業 所
や人 材 不 足
に より
需要
に追
い つ い てい け ない現 状
があ
る。
いく
つかの行
政単 位
では,
介 護 保 険 事 業 計 画
の中
で,
各種
サー
ビ ス の需 給 関係 を示 し
ており
,
千 代
田 区3〕で は,
平
成12
年 度
の供 給 率 が
,
訪 問 介 護
,
訪
問看 護
と も に100
%であ
る の に対
し,
訪 問 リハ は,
わ ず か14
.
3
%に と どま
っ てい る。
ま
た, 平 成 ユ6
年 度
の見
込 み供 給 率
でも
20
,
6
%
に しか な ら ない予 測である。
同 様
に,
文京 区
’
uも
平成
16
年
度の 見 込 み 供 給率
を19
.
2
% と してい る。ま
た, 理 学療
法 士協 会
,
作 業 療 法
士協会
,
言 語 聴 覚 士 協 会
の3
協 会
が 実 施 し た介 護 保 険
に関す
る調査
51 で は,
要介
護
度 別
に訪 問
リハ の供 給 率 を
示 し て おり
,
29
.
6
〜
46
.
5
%
とし
てい る。
し た がっ て,
こ の訪 問
リハ ビリ テー
シ ョ ンに 対 す る頻 度 増 加
や時 問延 長
の要 望 は, 我 が国
の 理学 療 法
士 に よ る訪 問
リハ ビ リテー
ショ ン の供 給 量 が需
要
に 比べ て圧 倒 的に不足
し てい る現 状 を 反 映 している も の と考
え ら れ たttま た
,
訪 閊
リハ の内 容
の如何
に か か わ らず,
埋学 療 法
十の来 訪 自体
に感 謝
している もの も多
かっ た。
こ の こ とが 今
回の調 査
に お け る1
一
満
足度」
が非 常
に高
かった 要 因
の1
つと推
.
定
さ れるが,
リハ本 来
の 凵的
や効
果 が ト分 理 解 さ れ ず に 来訪
の みが感 謝
され ている 現 状 は決
して好
ま しいも
の と はいえ な
い。一
方
,
理学 療 法
上の 意 見 で は,
「ゴー
ル設定
が難
しい が 重要
であ
る」
が6
件
と最
も.
多
かっ た。一
瀚
6),
備 酒
7) は,
訪 問
リハ に お け る問
題点
と して目標 設 定
の不 明確
さ を 挙 げている。
訪問
リハ におけ
る ゴー
ル設 定
の あ り方
に つ い て の検 討
が今 後
の重 要 な課 題
であ
る と考
え
ら れ た。
訪 問
リハ の目的
に関 す
る実 際
の「
理解
度」
は,
患者
,
家 族
とも
に低
い という
現 状 が認
め ら れ た。 こ の こと は,
リハ ビ リ テー
ショ ンの効果
と「
満
足度 」
を高
めるため にも
,
ま
た インフ ォー
ム ドコ ンセ ン トの観 点
か らも
問 題で あり
,
こ の「
理 解 度」 を 向
E
さ せ る た めの対策
の 必 要 性 が示 唆
さ れ た。引 用 文 献
1) 中 島 雪 彦,
今田吉 彦・
他 :訪 問 リハ ビ リテー
ショ ン脳 卒
中
一.
OT
ジャー
ナル32
〔5}:448−
453,
1988,
2
) 下 津 光 史 :介護保険 下の訪 問リハ ビリ テー
ショ ンサー
ビ スの 現 状と問 題 点
.
PT ジャー
ナル35
(2
):118
−
]20
,
2001
.
3)
T』
代田区 :千 代出区 介護 保 険事 業 計画.
2000
,
4)文京 区 :文 京 区 介 護 保 険 事 業 計 画,
20D2
.
5)H
本 理 学 療 法士協 会,
凵 本 作 業 療 法 士協会,
凵本 言 語 聴 覚十協 会 :訪 問リハ ビリ テ
ー
シ ョ ン に関 する中 間 報 告,
2003
.
6
)三輪 磨理 子 :訪 問 リハ ビリテー
ショ ン にお ける目標の設 定 につ い て,
理学 療 法 学 28(学 会 特 別 号No2 ):236
.
2001
.
7
〕 備 酒 伸 彦 :訪 問 リハ ビ リテー
ショ ン の実 際一
訪 問理学 療法
の適応
一.
PT
ジャー
ナル34
(8
):549
−
554
,
2000
,
N工 工一
Eleotronio Library
174
ee"dital
ag31
tsrg3e
<Abstract>
Examination
ofUnderstanding
the
Purpose
ofHome-Visit
Rehabilitation
Services
Hidenori
YANO,
MS,
RPT
Departnient
ofPhorsical
71herqpy,
Sendai
Coltage
ofMedical
7k2ehnology
Takako
YOSHINO,
MS,
RPT
Dqpartment
ofPhb,sical
TheraJry,
Ibaraki
Prefectural
U}iiversity
ofHealth
Scienees
Setsu
IIJIMA,
MD,
PhD
Institute
ofDisabililySeiences,
University
of
7lsukuba
The
purpose ofthe
present study wasto
assessthe
level
of understanding of the aims ofprograms
in
home-visit
rehabiLitation services amongpatients
and theirfamily
members, as well as・
the
level
oftheir
satisfaction withit,
in
order tospecify the reLevantfactors
affectingtheir
outcomes,Subjects
ofthe
studyincluded
physical
therapists, their respective client patients, andthe
family
members ofthem.
A
questionnaire wasgiven
to
the
subjects, askingphysical
therapists
the
nameof the
disease
of each patient,the
time
from
onsetthe
ameunt of timehefshe
stays out ofbed
per
day,
and whetherthey
had
explained tehimfher
about the aims of theprograms.
At
the sametime,
it
askedpatients
andtheir
families
their
subjective understanding ofthe
programs,
the
aimsof each rehabilitation
program,
and theirlevet
of satisfaction withhome-visit
rehabilitation services,Based
onthese
results, what apatient
andhisfher
family
regarded as a pregram aim was compared to the physicaltherapist
in
charge ofhimlher,
andthe
correlation ratiobetween
the
two was usedto
determine
the actualleve!
oftheir
understanding.Replies
to
thequestionnaire
were obtainedfrom
27
patients
and47
family
members, as wetl asthe
12
physical therapistsin
charge of thesepatients.
Subjective
understanding of aims of the programsby
the
patients andtheir
families
wasvery
high,
withpatients
andfamily
members scoring a rating of over95%.
The
actualieveL
oftheir
understanding, onthe
contrary, waslow,
32.7%
for
patients
and31.296
for
their
families,
exhibiting a substantiaL gapbetween
their
subjective and actual understandinglevels.
Correlation
coethcientsbetween
thelevel
of actual understandingby
thefamily
and that oi their satisfaction withhome-visitrehabititation services show a significant positive corretation.
The
level
ef actual understandingwas
lower
in
thefolLowing
subsets:families
whose answerdisagreed
withthat
of theirphysical
therapist
regarding whether there was an explanationgiven
by
the
therapist
about the aims of the programs;famiLies
with atower
LeveL
of subjective understanding: patients showingthe
smaLleramount of
time
out ofbed
per
day;
patients with cerebrovasculardiseases:
andpatients
whosctime
from
onset waslonger,
As
for
subjects' comments onhome-visit
rehabilitation services,both
patients
andtheir
families
showed a majordemand
for
morefrequent
visits andtonger
stays, whereasthe
physical