6年生保護者 様
1.教科の調査から~国語(A「知識」 B「活用」)・算数(A「知識」 B「活用」)~
余子小 県 全国 評価
国語A 71.9 75.2 72.9 C
国語B 56.7 58 57.8 C
算数A 80.9 77 77.6 A
算数B 47.2 46.8 47.2 B
(1)調査結果の概況
秋冷の候、保護者の皆様にはますますご健勝のこととお喜び申し上げます。日ごろより、本
校の教育活動につきまして、ご理解とご支援をいただき感謝しております。
さて、4月19日に実施しました「全国学力・学習状況調査」の結果が返ってきました。
小学校では、6年生を対象に国語・算数の2教科で実施され、出題範囲は、小学校5年生ま
でに学習した内容を原則としています。また、児童の学習意欲、学習方法、学習環境、生活の諸
側面に関する質問紙調査もあり、実態把握ができるまとめも返ってきています。
個人の結果につきましては、「個人票」を同封してお届けいたします。
お子様の学力・学習状況をご確認いただき、各家庭での学習や生活の向上に生かしていただ
きますようお願い致します。
ここでは、本校の結果につきましてお知らせします。学校では、児童の学力や学習状況の結
果を十分に考察し、改善の具体策を立てながら、今後の指導に生かしていきたいと考えており
ます。保護者の皆様のご理解ご協力をよろしくお願い致します。
なお、境港市全体の概要につきましては、別添の境港市教育委員会資料をご覧ください。
平成28年10月14日
平成28年度全国学力・学習状況調査の結果と個人票の配布について
境港市立余子小学校
校長 坂井 敏明
【評価について】
A:全国平均との差が+3%を超える B:全国平均と同等か+3%まで
C:全国平均との差が-3%まで D:全国平均との差が-3%を下回る
・表の数値は平均正答率(%)を表しています。
・分析は著しく課題のある問題を重点に取り上げています。
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国語A 国語B 算数A 算数B
各教科全体の結果
余子小 県 全国
【評価について】
A
:全国平均との差が+3%を超える
B
:全国平均と同等か+3%まで
C:
全国平均との差が-3%まで
D
:全国平均との差が-3%を下回る
・表の数値は平均正答率(%)を表しています。
・分析は著しく課題のある問題を重点に取り上げています。
(2)国語 A 【主として知識に関する問題】
余子小
県
全国
評価
全体
71.9%
75.2%
72.9%
C
話す聞く
77.8%
79.8%
79.2%
C
書くこと
75.0%
73.3%
72.8%
B
読むこと
84.7%
79.6%
78.5%
A
言語事項
68.1%
74.3%
71.1%
B
☆課題に対する対策
〈学校では〉
○ローマ字については、普段からパソコンでローマ字入力をしたり、看板等身の回りにある
ローマ字に興味を持ったりするようにし、意識して使うようにします。
○漢字の読み書きで正答率の低かった問題は、漢字とその意味が一致していないものであっ
たため、作文等で既習の漢字を使ったり、意味を理解した上での漢字練習や短文づくりをした
りします。
〈家庭では〉
○宿題だけでなく、自主学習でも既習の漢字を使った短文づくりや日記に進んで取り組むよう
声かけをお願いします。
○語彙を増やすために、日頃から、新聞やテレビ、広告等で目にする言葉や漢字、ローマ字を
読み合ったり、クイズにしたりする等、家族で楽しみながら学ぶ機会を増やしていただくと効果
的です
国語A【 主として知識に関する問題】
全体としては、全国平均をやや下回っています。
◎「読むこと」の領域で正答率の高かったのが、物語文における登場人物像の読み取りでした。
これは、毎日朝読書に取り組んでいることで育ってきた力によるものと考えられます。
◎漢字の読み書きについては、一部を除いては高い正答率でした。学期始めに集中的に漢字
学習をし、その後繰り返し復習することで定着していると考えられます。
▲「言語事項」の領域で正答率のきわめて低いものがローマ字の読み書きでした。3年生で学
習してから、実生活の中で使う場面が少なく、定着していないためだと考えられます。
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話す聞く
書くこと
読むこと
言語事項
余子小
県
全国
(3)国語B 【主として活用に関する問題】
余子小
県
全国
評価
全体
56.7%
58.0%
57.8%
C
話す・聞く
55.6%
51.3%
51.1%
A
書くこと
54.6%
53.5%
53.4%
B
読むこと
64.8%
70.3%
69.3%
D
国語B【主として活用に関する問題】
全体的に全国平均を下回っており、「学習したことを活用すること」に課題があることが
分かります。
◎話し手の意図を捉えながら聞き、話の展開に沿って質問することができています。
▲複数の文章や資料を読み比べながら答えを求める問題の正答率が低いです。これは、何を
問われているのかを理解し、どの情報を使うか選ぶ力が不十分であることがわかります。
▲資料をもとに分かったことを的確に書いたり、目的に応じて自分の考えをまとめて書いたり
することに課題があります。
☆課題に対する対策
〈学校では〉
○読み取りの力をつけるのに、読書をすることは大事なことです。好きなジャンルの本だけで
なく、多様な本を読むことも必要になります。調べ学習で目的に合った本を選んだり、同じ作者
の本を読み比べたりする学習に取り組んでいきます。
○授業や宿題の中で、目的に応じて自分の考えを短く書く学習を繰り返していくことで、中心の
はっきりしたわかりやすい文章を書く力が育っていくと考えます。
〈家庭では〉
○読書の習慣を身につけるためには、読書環境を整えることが大切です。家族で本を読む機会
を設けましょう。自分が得た情報を必要に応じて選択して使うことのできる力は、今のネット社
会での情報に溺れず、正しい知識を選ぶことのできる力につながっていきます。
○高学年では、新聞を読む経験も積ませたいです。文章を速く正しく読み取る力をつけるには、
日々の積み重ねが大切です。この力は算数や理科、社会など他の教科でもとても役立ちます。
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話す・聞く
書くこと
読むこと
余子小
県
全国
(4)算数A 【主として知識に関する問題】
余子小 県 全国 評価
全体 80.9% 77.0% 77.6% A
数と計算 85.6% 80.6% 80.5% A
量と測定 76.4% 75.1% 77.0% C
図形 80.6% 78.9% 78.8% B
数量関係 68.5% 66.6% 68.5% B
4
算数A 【主として知識に関する問題】
全体として全国平均を上回っていますが、「量と測定」領域については、課題があることが
わかります。
◎整数、小数及び分数の意味についてしっかりと理解できています。数の大小関係とその表し方について
問われる問題の正答率も高かったです。
◎図形についても概ね理解しています。日々の授業の中で、操作活動を重視ながら図形の性質について指
導したことの成果と考えられます。
▲単位量当たりの大きさの求め方を理解しているかどうかをみる問題の正答率が低かったです。
▲割合の意味について理解しているかどうかを見る問題の正答率が低かったです。無回答率も他の問題
よりも高く、図を使って数量関係を整理し、正しく割合の大きさを理解することが大切です。
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数と計算 量と測定 図形 数量関係
余子小
県
全国
☆課題に対する対策
〈学校では〉
○チャレンジタイムなどを活用して、正しい演算決定や四則計算の定着を図るようにします。
○図と式を関連づけて、単位量あたりの大きさや割合の求め方を理解できるように、繰り返し学
習します。
〈家庭では〉
○学習したことを繰り返すことで定着を図りましょう。生活の中で、小数や分数を使うようにし
て、興味や関心を高めましょう。
(5)算数B 【主として活用に関する問題】
余子小 県 全国 評価
全体 47.2% 46.8% 47.2% B
数と計算 41.7% 42.9% 44.4% C
量と測定 50.6% 43.7% 43.7% A
図形 41.7% 35.0% 36.3% A
数量関係 40.7% 43.1% 42.9% C
5
5
算数B 【主として活用に関する問題】
全体としては、全国平均と同じ結果ですが、「数と計算」「数量関係」領域については、課
題があることがわかります。
◎示された条件を基に、他の場合についても同じきまりが成り立つかどうかを調べる問題の正答率が高
かったです。
◎角の大きさに着目し、示された四角形を並べてできる形を判断できるかどうかを見る問題の正答率
が高かったです。
▲示された式について、式の意味や数値の意味を解釈し、それを言葉や数を用いて立式する問題の正答
率が低かったです。
▲グラフから必要な情報を読み取り、それを根拠に、示された事柄が正しくない理由を記述できるかどう
かを見る問題の正答率が低かったです。
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数と計算 量と測定 図形 数量関係
余子小
県
全国
☆課題に対する対策
〈学校では〉
○図・表・式などいろいろな表現方法を使いながら、考えたり言葉で説明したりする活動を大切にして
いきます。
○問題解決のために必要な情報を収集し、目的に応じて表やグラフを用いて表したり、適切な判断を
したりする学習を充実します。
〈家庭では〉
○宿題や自主学習で計算技能の定着を図るだけでなく、問題作りや予習復習をしたりして、反復の回
数を増やすことで力をつけていきましょう。 また、学習して身についたことを日常の生活の中で活用
することも意識してみましょう。
2.児童質問紙調査~学習習慣や生活習慣になどに関する質問~
【全国より10%以上、上回っている項目】
質問項目 余子小(%) 全国比
学校に行くのは楽しい。
83.8 +28.6
学級みんなで協力して何かをやり遂げ、うれし
かったことがある。 75.7 +17.2
国語の勉強が好きである。 72.9 +14.6
算数の勉強が好きである。 81.1 +15.1
授業中分からないことがあったら、友達に聞くことが多
い。 43.2 +11.5
算数の授業で学習したことは、将来社会に出た時に役
に立つと思う。 81.1 +13.5
住んでいる地域の行事に参加している。
83.8 +15.9
【全国より10%以上、下回っている項目】
質問項目 余子小(%) 全国比
難しいことでも失敗を恐れないで挑戦している。 64.8 -11.3
昼休みや放課後、休日に、学校図書館や地域の図書館
に年に数回しか行かない、または全く行かない。 70.2 -10.7
先生から示されたり、自分達で立てたりした課題に対し
て、自ら考え自分から取り組んでいる。 18.9 -11.8
普段(月曜日~金曜日)1日当たり3時間以上テレビや
ビデオ、DVDなどを見ている。 48.6 -15.8
学校の授業以外に、普段(月曜日~金曜日)1日当たり1
時間以上勉強している。 51.3 -11.2
家で、学校の授業の復習をあまりしない、または
全くしない。
56.7 -12
3.本校児童の良さと課題
( ◎良さ ▲課題 →課題に対する対策 )
◎90%以上の児童が、決まった時間に起きて、毎日朝食を食べてから登校しています。
好ましい生活リズムが定着していることが伺えます。
◎学校での出来事について話したり、家の人が授業参観日や学校行事に来ている、地域
の行事に参加していると答えた児童が多かったです。家庭や地域とのつながりが強いこと
が分かります。このことから、多くの児童が落ち着いて生活して学習に向かうことができる
環境にあることが伺えます。
◎「学校に行くのが楽しい」「友達に会うのが楽しい」「学級みんなで協力して何かをやり
遂げ、うれしかったことがある」と答えた児童が多いです。学校や学級で楽しく前向きに過
ごしている児童が多いことが分かります。
◎「国語や算数、総合的な学習の時間などの学習が好き」「学校で好きな授業がある」と
答えている児童が、全国や県の平均と比べて、約15%ほど多いです。また「物事を最後ま
でやり遂げて、うれしかったことがある」と答えている児童も83.8%おり、自分でがん
ばっていこうという意欲や達成感から自信を持って生活しており、学習への意欲にもつな
がっていると考えられます。
7
▲宿題をする児童は増えてきましたが、予習や復習をする習慣や自分で計画を立ててする自主学
習の力は、まだ十分とは言えません。「のりのり勉強週間カード」におうちの方からのメッセージが書
いてあると励みになります。
➡お忙しいとは思いますが、励ましの一言やチェック欄の記入をよろしくお願いします。
◎「学校のきまりを守っている」(97.3%)「いじめはどんな理由があってもいけない(97.3%)」と規範
意識が高いです。さらに「人の役に立つ人間になりたい」と多くの児童が考えています。
◎国語や算数の勉強は大切だと考え、意欲的に取り組もうとしているという回答が多いです。勉強
が将来役に立つと考え、目的を持って学んでいる児童が多くいます。また、「分からないことがある
と、友達に尋ねる」と答えている児童が、全国比より高く、友達同士で教え合ったり学び合ったりする
姿が学び方のスタイルとして、定着してきています。
▲「テレビやインターネットでニュースを見る」と回答した児童が91.9%と多かったですが、「新聞を
週1回以上読んでいる」と回答した児童は24.1%と少なかったです。
また「普段、授業時間以外に1日当たり1時間以上読書をしている」と回答した児童は21.6%。また、
「昼休みや放課後、休日に図書館に週1回以上行く」と回答した児童は10.7%で、「年に数回か、全く
図書館にいかない」と回答した児童が約70%でした。
➡高学年になると読書の時間を確保するのが難しいということもありますが、読書や新聞を活用
した学習を積極的に取り入れることで、学習意欲や読解力の向上に有効だと考えます。
▲「課題に対して、自ら考え取り組んでいる」児童が18.9%にとどまっています。「難しいことでも失
敗を恐れないで挑戦している」も、全国比より11.3%も低く、自分のすることに自信がもてない姿が
伺えます。学校生活での様々な活動で、友達と一緒に取り組むことはできますが、一人で挑戦するこ
とができない児童が多いです。
➡いろいろな教科や活動の場面で、頑張りやよさを認め合う言葉かけや評価を与えることで、さら
に自信をもって頑張ろうとする意欲を高めていきたいです。今後ご家庭でも、子ども達のよさや頑
張りを認める言葉かけなどをお願いしたいと思います。
▲「普段(月~金曜日)に、1日当たりテレビやビデオ・DVDを視聴する時間が3時間以上である」と
回答した児童が、48.6%(県34.2%、全国32.8%)でした。「テレビゲームや携帯ゲーム等をしている
時間が1時間以上」と回答した児童は54%で、そのうち約半数は3時間以上している児童でした。携
帯電話やスマートフォンを使ったゲームも含めて、テレビゲームなどをする時間がかなり伸びてい
ます。
➡ご家庭では、引き続き「テレビ・ゲームの時間の短縮やルールづくり」にご理解、ご協力をお願い
します。