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大学と産 官のネットワークよるグローバル キャリア教育産業支援を国家プロジェク トとして取組む 世界を担うグローバル人材育成の輩出と経済活動を活性させる新しい 産業構造となりグローバル人材教育産業が日本の重要な産業基盤の一つとなる 成果 教育産業の拡大による経済の活性化 日本の高等教育の知的資源の有

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Academic year: 2021

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2013 年 5 月 22 日

グローバル・キャリア教育産業の創設と育成の必要性

アフラック 創業者・最高顧問

大竹 美喜

1. 総論 グローバル化が進む世界の流れは知識基盤社会を目指している。現在の大学教育システムが、 提供されたカリキュラムや講義を学生が受動的に消化し、単位・学位を取得する「Supply-Push」 型であるのに対し、アメリカをはじめとする教育先進国では、社会のさまざまな変化に対応 するために、個人のニーズや状況に応じ生涯どの時点においても必要な知識や技能が学べる Demand-Pull」型の教育システムが追求されている。 グローバル・キャリア教育とは、学生一人ひとりの社会的・職業的自立の基礎となる能力や 態度を育て、留学・海外インターンシップ等によるグローバルレベルでのキャリア形成を行 う教育である。 経済・社会のグローバル化と情報コミュニケーション技術の戦略的活用によって、先進国を はじめアジアを中心とした新興国の教育市場は高成長産業として期待されている。またビジ ネスのグローバル化による、世界視野での雇用に必要なITスキルの習得、グローバル言語 としての英語の習得、そしてMBA等の資格の取得は、グローバル・キャリア教育産業のニ ーズを拡大している。 ここではグローバルビジネスを担うグローバル人材の育成に関わるグローバル・キャリア教 育産業の必要性を指摘するとともに、その具体策と実践方法を提案する。 2.目的 1)次世代産業としてのグローバル教育産業の創設と育成 世界のグローバル化を担うグローバル人材育成に関わるグローバル・キャリア教育産業 の育成 (1)次世代産業となるグローバル教育産業育成のための情報収集・人的交流をベースにし た研究を行う 2)グローバル競争激化への対応 多様化するグローバル人材育成に対応するための大学と産業界によるグローバル・キャ リア教育産業の共有プロジェクトの実践。 (1)大学と企業のネットワーク化による教育の産業化と流通 (2)グローバル・キャリア教育産業の確立によるグローバル人材育成の輩出と経済効果 3)海外各国と連携するグローバル教育

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大学と産・官のネットワークよるグローバル・キャリア教育産業支援を国家プロジェク トとして取組む。世界を担うグローバル人材育成の輩出と経済活動を活性させる新しい 産業構造となりグローバル人材教育産業が日本の重要な産業基盤の一つとなる。 ■成果 ・教育産業の拡大による経済の活性化 ・日本の高等教育の知的資源の有効活用 ・次世代産業となるグローバル教育産業の活性化 3.グローバル・キャリア教育の産業化への具体策 1)Global Education Trade 「教育輸出」の提唱

(1990 年代 英国ブレア首相が提唱した教育産業化政策) この概念には以下が包含されている (1)大学及び各教育機関のコースは「教育をサービス商品」として提供する考え方 (2)教育サービス商品の海外へのマーケティング -海外への教育輸出として(大学への留学生の受け入れ) (3)大学経営者(理事長・学長)、関係省庁、その他の教育機関の経営幹部、専門家による フォーラムの開催 -第一線の様々な機関と連携し、グローバルかつ学術的な人材育成プログラムの実施 日本でもグローバル人材育成に必要な outbound(日本→海外)と Inbound(海外→日本)の留 学生増加を目的とする教育産業を育成する政策が必要である。 2)日本の高等教育機関が核となり、国内外で活躍するグローバル人材の育成や留学を促 進する教育産業を育成する。

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■課題 ・各大学各コース単体でのマーケティングでは集客が難しい -各国の大学、大使館などが合同で留学フェア/展示説明会など販売会を開催する ・一回だけでは各国現地での留学フェア/展示説明会では教育サービス商品(留学)の 販売は難しい -各国・現地にて留学希望者(消費者)に常時各大学等の説明、案内、相談出来る 対応が必要となる 4.各国の事例:オーストラリア/アメリカ 1)オーストラリア オーストラリアの教育輸出産業は年率 15%の成長を続け、同国、第3位の輸出産業とな った。同国は世界各国からの留学生 34 万人(内 16 万人が高等教育機関に留学)を集め、 その波及効果はその波及効果は A$18Billion(1.5 兆円)ともいわれている。また個別の 大学にとっても留学生は、収入の 10%を超える収入源となっている。 2)アメリカ (1)ハーバード大学を筆頭に兆の単位の基金を運用する巨大なファイナンス力。そして米 <教育輸出> Inbound(海外→日本)(インバウンド) ・外国人留学生の国内教育機関への受入れ ・日本の教育機関や教材(コンテンツ)等 の海外での展開 <教育輸入> Outbound(日本→海外)(アウトバウンド) ・日本人の海外教育機関への留学 ・海外の教育機関や教材(コンテンツ)等 の日本での展開 グ ロ ー バ ル 人 材 各国グローバル企業・産業界 各国大学 JAOS、FELCA 等教育事業組織 教育機関

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国内は勿論、各国の政策にも重要な影響を与える強烈なポリティカル・パワー。 (2)UCLA は米西海岸の大学カルチャー発信源の代名詞とも言われ、1998 年以来、全米一の

志願者数を誇り、世界 100 カ国から留学生を惹きつける世界最強のブランド戦略を持つ。 また同校は公立大学でありながら約 3000 億円という巨額の寄付金を集め、優れた教育 環境を作り上げてきた。更に UCLA 医学部付属病院 UCLA Medical Center は世界でもト ップレベルの病院としてランクされて全米から多くの患者を集め、1000 人の医師と 3500 人の看護師等のメディカルスタッフを擁する。

(3)ウォール街やワシントンとのコラボレーション等を通して最先端で質の高い全米屈指 の生涯教育(専門家教育も含む)システムを持つ New York University。

(4)老舗メディアであるワシントンポスト社は、30校以上の大学・専門学校を買収、今 やその収益の半分(20 億ドル)を教育分野が占める世界有数の教育会社となった。同 グループは傘下のカプラン社を通じて留学予備校を米国及び世界に展開(FC 方式)し 4000 教室、生徒数 100 万人を集め、高い収益性を上げている。 (5)米国のコミュニティーカレッジ(短大、以下 CC)は、職業訓練校としての側面と、高 額な学費が必要とされる米大学の、一般教養課程の安価な代替手段、留学生の一時受 け入れ先としての機能を担う。また CC には海外展開(ノウハウの輸出)にも積極的に 取り組んでいる。それは発展途上国の経済成長のためには、トップ大学のハイテク技 術やマネジメントスキルではなく、CC の持つサービス者育成やローテク技術者育成等 の最適なノウハウを持っている。 3)その他 急速な発展を遂げる中で、日本との関係を急速に強めているベトナムは同国最大の投資 テーマの一つが教育である。 5. グローバル・キャリア教育の取組み 1)日/米 (1)近年、深刻に危惧されている、日米など共通して直面している米国留学減少の一因と して日本の大学と企業の就職活動の早期化がある。日本と卒業時期が違う米国大学留 学後の就職への雇用不安解消への具体策が必要とされている。 (2)留学による日米産学グローバル・キャリア教育を推進するために、日米の大学・高校 などの教育関係者、産業界、文部科学省、経済産業省、厚生労働省、地域・社会と連 携し、互いにそれぞれの役割を認識しながら、一体となった取り組みの推進が重要と なる。 米国留学による英語でのコミュニケーション能力と知識、思考、行動力のある人材を 育成し、多極化した人材のグローバル化に対応できる日米産学グローバル・キャリア 教育組織の設立が急務となる。

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(3)グローバル・キャリア教育による日米相互の大学、企業、官民の共同のネットワーク は米国留学・就職組織の新たな日米関係の「人財」ネットワークとなり、経済、文化 における人材交流の活性化を即し、両国の理解を促し緊密且つ強固な絆となる。 (4)米国勤務でのビジネス経験制度は留学で得た知識を研鑽し、グローバル・キャリア教 育の実務経験者による米国留学相互ネットワークを確立し、より強固な日米関係の構 築に寄与する。 ■雇用支援のための実施具体策 ・留学終了後の日米における協力企業への米国勤務を可能する就職制度により米国留 学を促進する ・米国留学終了後に両国企業への勤務ビザの発給制度。 ・米国内での勤務後日本勤務を可能とする制度により、日米の卒業時期の差による就 職の不安解消。 2)アジア各国 経済成長の潜在力のあるアジア地域においてビジネスネットワークを強化、拡張する ことは日本企業にとって喫緊の課題であるが、現地事情、社会、経済産業、行政機関、 歴史文化等に精通し、現地の人々との心の通った相互理解の下で、従来ビジネスの拡 大や新規事業の開拓ができる人材の育成が強く求められている。 6. 日本企業の幹部候補生向け教育 1)コアコンピテンシー教育 英語での説得力と発信力等を鍛えることによってハイ・インパクト・コミュニケーショ ン態度を育成する。多様性を価値づけ、紛争を予期し、コミュニケーションおよび交渉 上の差異を管理する異文化コミュニケーション能力を習得する。 2)発展的コンピテンシー教育 アジア各国でビジネスを実践するための中核的コアコンピテンシーとしてビジネス倫理、 人材マネジメント、パブリック・リレーションズ、Corporate Social Responsibility、 環境マネジメントを習得する。異文化理解を踏まえた日本ビジネスアイデンティティを 確立する。 3)アジアビジネス実践インターンシップの実践 対象国有力政府機関、有力企業のキーパーソンと人的ネットワークを形成する。あわせ て、対象国におけるコミュニケーション能力、異文化理解を踏まえた日本型ビジネスモ デルを開発する。

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■アジア各国間での双方向の留学生派遣を実現する多国間産官学コンソーシアムの形成

■日本国内におけるアジア各国の留学生によるインキュベーションを支援する教育制度の 設立

参照

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