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がん診療におけるFDG FDG-PET/CTの役割

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(1)

第 第1010回回 地域がん診療連携拠点病院地域がん診療連携拠点病院 医療従事者研修会医療従事者研修会

がん診療における

がん診療における

FDG

FDG

-

-

PET/CT

PET/CT

の役割

の役割

倉敷中央病院

倉敷中央病院

放射線科

放射線科

石守

石守

崇好

崇好

2007.10.4 2007.10.4

(2)

PET/CT

PET/CT

検査件数の推移

検査件数の推移

PET検査件数の推移 106 161155158155 192 179 244242 209214 232 217231 200 85 48 95 98 147 0 50 100 150 200 250 300 200 6年 2月 2006 年3 月 2006 年4月 200 6年 5月 2006 年6月 2006 年7月 2006年 8月 2006 年9月 2006 年10 月 2006 年11 月 2006 年12 月 2007年 1月 2007 年2月 200 7年 3月 2007 年4 月 2007 年5月 2007年 6月 2007 年7月 200 7年 8月 2007年 9月 総件数 ドック 紹介 院内

(3)

今日のお話

今日のお話

z

z 「がん」をなぜ画像で「がん」をなぜ画像で診る診るのかのか z

z FDGFDG--PETPETとは?とは?PET/CTPET/CTとは?とは? z z 検査の方法検査の方法 z z PET/CTPET/CTの有用性と限界の有用性と限界 z z 放射線被曝量の問題放射線被曝量の問題 z z 健康保険適用について健康保険適用について z z がん健診についてがん健診について

(4)

なぜ「がん」を画像で診断するのか?

なぜ「がん」を画像で診断するのか?

z z 診察:見えるもの、触れるもの以外はわからない診察:見えるもの、触れるもの以外はわからない z z 腫瘍マーカー:がんの部位や広がりはわからない腫瘍マーカー:がんの部位や広がりはわからない z z 画像診断:外から見てもわからない体の中の様子画像診断:外から見てもわからない体の中の様子 を、目で見えるような形に映し出すことができる を、目で見えるような形に映し出すことができる

X

X

線写真(レントゲン)、超音波、

線写真(レントゲン)、超音波、

CT

CT

MRI

MRI

核医学(シンチグラフィー)、・・・

核医学(シンチグラフィー)、・・・

(5)

画像診断法ごとの特徴

画像診断法ごとの特徴

単純 単純XX線写真線写真 • • 短時間で撮影できる短時間で撮影できる • • 放射線を使うものの中では被曝量が最も少ない放射線を使うものの中では被曝量が最も少ない • • 詳しいことは結局よくわからないことも多い詳しいことは結局よくわからないことも多い CT CT • • 体の断面が見えるため、小さな病変もよくわかる体の断面が見えるため、小さな病変もよくわかる • • 最新の最新のCTCTではかなり短時間で撮影できるではかなり短時間で撮影できる • • 被曝量は比較的多い被曝量は比較的多い

(6)

画像診断法ごとの特徴

画像診断法ごとの特徴

MRI MRI • • 磁石と電波を使って体の中の信号を集める磁石と電波を使って体の中の信号を集める • • 放射線被曝がない(放射線被曝がない(RFRF被曝はある)被曝はある) • • 撮影時間が長く(撮影時間が長く(2020∼∼3030分)、うるさい音がする分)、うるさい音がする • • 多くのコントラストの画像を組み合わせて病変を詳多くのコントラストの画像を組み合わせて病変を詳 しく分析することができる

しく分析することができる(multi(multi--contrast)contrast) • • 撮影の原理が複雑で、結果の診断に熟練を要する撮影の原理が複雑で、結果の診断に熟練を要する • • 心臓ペースメーカーや体の中に金属のある人など、心臓ペースメーカーや体の中に金属のある人など、 検査できない場合がある 検査できない場合がある

(7)

Kurashiki Central Hospital

拡散強調像

拡散強調像 ADC mapADC map

T2 T2強調像強調像 T1T1強調像強調像 異なる 異なる撮像法を組み合わせて診断撮像法を組み合わせて診断 MRI MRI

(8)

画像診断法ごとの特徴

画像診断法ごとの特徴

超音波 超音波 • • 放射線被曝がない。妊娠中でも安全。放射線被曝がない。妊娠中でも安全。 • • 機械が小型で、病室や診察室、手術室、機械が小型で、病室や診察室、手術室、ICUICUなどどなどど こでも検査できる こでも検査できる • • 形態だけでなく流れの情報形態だけでなく流れの情報((dopplerdoppler))、硬さの情報、硬さの情報 ( (elastographyelastography))なども得ることができる。なども得ることができる。 • • 体の深部、空気の多いところなど、映し出せない体の深部、空気の多いところなど、映し出せない または または わかりにくい場所が多いわかりにくい場所が多い • • 検査者の技術(熟練度)の影響が大きい検査者の技術(熟練度)の影響が大きい

(9)

画像診断法ごとの特徴

画像診断法ごとの特徴

核医学(シンチグラフィー) 核医学(シンチグラフィー) • • 放射性薬剤を体内に投与放射性薬剤を体内に投与(注射・内服)して、体内(注射・内服)して、体内 から出てくる放射線を検出して画像化 から出てくる放射線を検出して画像化 • • XX線写真<被曝量<線写真<被曝量<CTCT • • 生理機能を反映した診断法で、使用薬剤の種類に生理機能を反映した診断法で、使用薬剤の種類に よって診断できる病気が異なる よって診断できる病気が異なる • • 全身を一度に撮影することが簡単にできる全身を一度に撮影することが簡単にできる • • 空間分解能の粗い画像しか撮れないので、細かい空間分解能の粗い画像しか撮れないので、細かい 病変はわかりにくい 病変はわかりにくい • • 一般的に値段が高い(数万円∼一般的に値段が高い(数万円∼1010万円)万円)

PET

PET

」は核医学検査の一種です

」は核医学検査の一種です

(10)

PET

PET

とは

とは

PET

PET

P

P

ositron

ositron

E

E

mission

mission

T

T

omography

omography

1. 1. ポジトロン(陽電子)標識薬剤の体内分布を断層ポジトロン(陽電子)標識薬剤の体内分布を断層 像に表示する核医学画像診断およびその装置 像に表示する核医学画像診断およびその装置 2. ( 2. (高価な高価な)PET)PET専用機が必要専用機が必要 3. 3. サイクロトロン施設で薬剤を合成するサイクロトロン施設で薬剤を合成する

(11)

FDG

FDG

-

-

PET

PET

の特徴(利点)

の特徴(利点)

・ ・ 従来の核医学画像に比し、解像度・定量性に優れる。従来の核医学画像に比し、解像度・定量性に優れる。 ・ ・ 非侵襲的に体内の糖代謝情報を与える。非侵襲的に体内の糖代謝情報を与える。 ・ ・ 一度に全身の検索が可能。一度に全身の検索が可能。 ・ ・ 病変が陽性に描出され認識しやすい。病変が陽性に描出され認識しやすい。 ・ ・ 安全性が極めて高く、検査の禁忌がほとんどない安全性が極めて高く、検査の禁忌がほとんどない (例外:妊産婦、高度の糖尿病、20−30分静止でき (例外:妊産婦、高度の糖尿病、20−30分静止でき ない ない or or 常時介助を要するような状態不良の場合)常時介助を要するような状態不良の場合)

(12)

FDG

FDG

-

-

PET

PET

の特徴(弱点)

の特徴(弱点)

・ ・ 決して腫瘍特異的ではない。(生理的分布、炎症巣へ決して腫瘍特異的ではない。(生理的分布、炎症巣へ の集積) の集積) ・ ・ CT/MRICT/MRIに比し、解像度で劣る。に比し、解像度で劣る。(1cm(1cm以下の病変以下の病変)) ・ ・ 解剖学的情報に乏しい。解剖学的情報に乏しい。((病変の局在病変の局在)) ・ ・ 撮像に時間がかかる。(動きの影響)撮像に時間がかかる。(動きの影響)

PET/CT

PET/CT

による改善

による改善

(13)

FDG

FDG

-

-

PET

PET

はどのくらい見えるか

はどのくらい見えるか

2mm 2mm 12mm 12mm 10mm 10mm 8mm 8mm 4mm 4mm 6mm 6mm

(14)

FDG

FDG

1818

F

F

-

-

フルオロデオキシグルコース

フルオロデオキシグルコース

)

)

とは

とは

・ ・ グルコース(ブドウ糖)の類似物質グルコース(ブドウ糖)の類似物質 ・ ・ 糖を多く使う組織に集まる糖を多く使う組織に集まる 脳、心臓、活動中の筋肉、悪性腫瘍 脳、心臓、活動中の筋肉、悪性腫瘍 などなど ・ ・ 悪性腫瘍は、糖をたくさん使って増殖しようとする。悪性腫瘍は、糖をたくさん使って増殖しようとする。 ・ ・ 1818FF(フッ素)(フッ素)::陽電子を出す放射性同位元素陽電子を出す放射性同位元素 半減期 半減期 110 110 分分 ブドウ糖 ブドウ糖 放射能は約 放射能は約22時間で半分時間で半分 4 4時間で時間で 1/41/4 6 6時間で時間で 1/81/8 ・・・ ・・・ 24 24時間で時間で 1/4096

18

18

F

F

1/4096

(15)

18 18

F

F

-

-

FDG

FDG

2-[fluorine-18]fluoro-2-deoxy-d-glucose 細胞 Glucose Glycogen Glu-6-P Fru-6-P CO2 FDG FDG-6-P × × Glucose(ブドウ糖) OH HO HO OH OH O Glucose CO2 18F-FDG FDG 18F OH HO HO OH O : Glucose transporter ブドウ糖は細胞に取り込まれると代謝されますが、 ブドウ糖は細胞に取り込まれると代謝されますが、FDGFDGははFDGFDG--66--PPから先の代から先の代 謝が行われず細胞内にとどまるため、 謝が行われず細胞内にとどまるため、PETPETでイメージングできます。でイメージングできます。

(16)

FDG

FDG

の供給について

の供給について

FDG

FDG

:特別な装置(サイクロトロン)で製造

:特別な装置(サイクロトロン)で製造

・短半減期のため作り置きができない ・短半減期のため作り置きができない ・従来は病院内にサイクロトロンを設置し、自 ・従来は病院内にサイクロトロンを設置し、自 家製造して使用 家製造して使用 ・ ・20052005年より、薬剤メーカーから購入できるよ年より、薬剤メーカーから購入できるよ うになった(当院でも使用)。 うになった(当院でも使用)。

薬剤工場:全国

薬剤工場:全国

9

9

箇所

箇所

(札幌、東京、神奈川、愛知、 (札幌、東京、神奈川、愛知、石川、石川、京都、神戸、岡山、福岡)京都、神戸、岡山、福岡) 当院は岡山工場(岡山市)より 当院は岡山工場(岡山市)より検査時間にあわせて検査時間にあわせて配達配達 予約以外の時間帯には検査できません 予約以外の時間帯には検査できません

(17)

PET

PET

で画像が作られるしくみ

で画像が作られるしくみ

陽電子と陰電子が衝突し 陽電子と陰電子が衝突し て反対向きに出る放射線 て反対向きに出る放射線 ( (消滅放射線消滅放射線))を、同時に計を、同時に計 測して信号として検出する 18F 18O 陽電子 検出器 検出器 検出器 検出器 測して信号として検出する 反対向きに出る 反対向きに出る 消滅放射線 消滅放射線 陰電子 (普通の電子) FDG

(18)

腫瘍診断における

腫瘍診断における

FDG

FDG

-

-

PET

PET

の役割

の役割

悪性度の評価

悪性度の評価

((鑑別診断)鑑別診断)

病巣の進展範囲の評価

病巣の進展範囲の評価

((病期診断病期診断))

治療効果判定

治療効果判定

(残存腫瘍の有無)(残存腫瘍の有無)

再発診断

再発診断

健康診断

健康診断

(スクリーニング)(スクリーニング) (注)健康保険適応外のものもあります (注)健康保険適応外のものもあります

(19)

FDG

FDG

-

-

PET

PET

でよくわかる腫瘍

でよくわかる腫瘍

z 肺癌 z 消化器癌(食道癌・結腸癌・直腸癌・膵臓癌・ 転移性肝癌) z 婦人科悪性腫瘍(子宮癌・卵巣癌) z 乳癌 z 悪性リンパ腫 z 頭頚部癌 など

(20)

PET/CT

PET/CT

の有用性

の有用性

FDG-PET 解剖学的情報に乏しい。 腫瘍・活動性炎症・生理的 集積の鑑別がしばしば困難 FDG-PET/CT 高精度の 腫瘍画像診断 CT 微細な解剖学的情報。 病変の部位・大きさによっ ては有意な病変かどうか しばしば分かりにくい。 CT CTの役割の役割 1. 解剖学的情報を得る 2. 吸収補正を行う

(21)

PET/CT

PET/CT

とは

とは

PET

PET

CT

CT

が一体化された装置

が一体化された装置

PET

PET

CT

CT

を続けて撮影して、両方の画像

を続けて撮影して、両方の画像

を重ねあわせて診断する

を重ねあわせて診断する

(正常例) PET PET/CT CT

(22)

PET

PET

および

および

PET

PET

-

-

CT

CT

稼働台数推移

稼働台数推移

0 50 100 150 200 250 300 350 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 PET/CT PET 2007年 2007年11月月3131日現在日現在

(23)

FDG FDG--PET/CTPET/CT検査の実際検査の実際 1.前処置: 1.前処置:44∼∼55時間以上の絶食(長ければ長いほどよい)時間以上の絶食(長ければ長いほどよい) カロリーを含まない飲料(水・茶など)は可 カロリーを含まない飲料(水・茶など)は可 (むしろ積極的に摂取するほうが望ましい) (むしろ積極的に摂取するほうが望ましい) カロリーのある点滴は不可 カロリーのある点滴は不可 インスリン投与は避ける インスリン投与は避ける 前日・当日に運動しない 前日・当日に運動しない 2.受診者来棟、問診・検査説明 2.受診者来棟、問診・検査説明 絶食の確認 絶食の確認 身長・体重の計測 身長・体重の計測 血糖値の測定(簡易血糖測定器) 血糖値の測定(簡易血糖測定器)

(24)

FDG FDG--PET/CTPET/CT検査の実際検査の実際 3. 3.FDGFDG注射注射 a. a. 自動注入器を使用して薬を注入自動注入器を使用して薬を注入 4.45∼60分待機(待機室) 4.45∼60分待機(待機室) a. a. 安静にリラックスして待機するのが重要(診断能に影響)安静にリラックスして待機するのが重要(診断能に影響) b. b. 飲水飲水OKOK c. c. 摂食・雑談や会話・運動などは禁止摂食・雑談や会話・運動などは禁止 d. d. 撮像直前に必ず排尿。撮像直前に必ず排尿。

(25)

FDG FDG--PET/CTPET/CT検査の実際検査の実際 5. 5.PET/CTPET/CT撮像撮像 a. a. およそ20分およそ20分(頭∼大腿上部)(頭∼大腿上部) b. b. 始めに始めにCTCT撮像、その後撮像、その後PETPET撮像撮像 6.しばらく待機(30∼60分) 6.しばらく待機(30∼60分) a. a. 放射能が減っていくのを待つ放射能が減っていくのを待つ b. b. ちゃんと写真が撮れていることの確認ちゃんと写真が撮れていることの確認 c. c. 22回目の写真を撮像するかどうかの決定回目の写真を撮像するかどうかの決定 7.帰宅 7.帰宅 ((oror 病棟帰室)病棟帰室) a. a. 当日は可能な限り不特定多数との接触を避ける当日は可能な限り不特定多数との接触を避ける b. b. 当日は乳幼児や妊産婦との接触を避ける当日は乳幼児や妊産婦との接触を避ける

(26)

PET/CT

PET/CT

装置

装置

Aquiduo

Aquiduo

16 (

16 (

東芝)

東芝)

(27)

Kurashiki Central Hospital

PET/CT

PET/CT

検査室

検査室

PET/CT,操作室 処置室(注射室) 待機室 調剤室

(28)

SUV

SUV

の考え方

の考え方

FDG FDGが体内にまんべんなく分布したと仮定した場合に、が体内にまんべんなく分布したと仮定した場合に、 目的部位にその何倍の量の 目的部位にその何倍の量のFDGFDGが集積しているかを表が集積しているかを表 す半定量的指標 す半定量的指標

SUV

SUV

目的部位の

目的部位の

FDG

FDG

の量

の量

[

[

Bq/g

Bq/g

]

]

FDG

FDG

投与量

投与量

[MB

[MB

]/

]/

体重

体重

[kg]

[kg]

( (注注1) FDG1) FDG投与量は投与量はPETPET検査開始時の値に補正検査開始時の値に補正 ((物理的半減期補正物理的半減期補正) ) しています。しています。 (

(注注2) SUV2) SUVは、血糖値は、血糖値//腫瘍サイズ腫瘍サイズ//再構成再構成/PET/PET装置の性能等により値が変動します。装置の性能等により値が変動します。

正常組織の 正常組織のSUV (SUV (参考値参考値)) 甲状腺 甲状腺 :: 1.7(0.21.7(0.2--2.8) 2.8) 、、 肺肺 :: 0.6(0.20.6(0.2--1.8) 1.8) 、心筋、心筋 :: 3.0(0.43.0(0.4--12.5)12.5) 肝臓 肝臓 :: 2.8(1.42.8(1.4--5.0) 5.0) 、胃、胃 :: 2.1(0.82.1(0.8--4.4) 4.4) 、、 大腸大腸 :: 1.8(0.61.8(0.6--5.7)5.7) Ann

(29)

実際の症例

実際の症例

(30)

既に「がん」原発巣が判明している場合

既に「がん」原発巣が判明している場合

(31)

乳癌

乳癌

• • 左乳癌+リンパ節転移左乳癌+リンパ節転移(1cm(1cm弱弱)) CT PET PET PET/CT

(32)

左乳癌術後

左乳癌術後

腋窩リンパ節転移

腋窩リンパ節転移

CT

PET

(33)

左乳癌術後

左乳癌術後

局所再発(皮膚転移)

局所再発(皮膚転移)

CT

PET

(34)

喉頭癌

喉頭癌

(

(

早期

早期

)

)

CT

PET

(35)

FDG

FDG--PETPET 肺癌

肺癌 リンパ節転移リンパ節転移

(36)

CT

CT

肺癌

肺癌 リンパ節転移リンパ節転移

(37)

PET/CT

PET/CT

肺癌

肺癌 リンパ節転移リンパ節転移

(38)

悪性リンパ腫

悪性リンパ腫 治療前治療前(stage1)(stage1) FDGFDG--PETPET

(39)

悪性リンパ腫

悪性リンパ腫 治療前治療前(stage1)(stage1) PET/CTPET/CT

(40)

FDG

FDG--PETPET 治療後

治療後

(41)

Kurashiki Central Hospital

PET/CT

PET/CT

治療後

(42)

悪性リンパ腫

悪性リンパ腫 治療前治療前(stage4)(stage4) FDGFDG--PETPET

(43)

悪性リンパ腫

悪性リンパ腫 治療前治療前(stage4)(stage4) PET/CTPET/CT

(44)

FDG

FDG--PETPET 治療後

治療後

(45)

Kurashiki Central Hospital

PET/CT

PET/CT

治療後

(46)

S

S

状結腸癌術後

状結腸癌術後

肝転移

肝転移

CT

PET

(47)

S

S

状結腸癌術後

状結腸癌術後

リンパ節転移

リンパ節転移

CT

PET

(48)

既に「がん」原発巣が判明している場合

既に「がん」原発巣が判明している場合

z

z PET/CTPET/CTは全身スクリーニングが容易。は全身スクリーニングが容易。PET/CTPET/CT でより正確な病期診断を得てから治療方針を決 でより正確な病期診断を得てから治療方針を決 定することが患者・医療者双方に有益である。 定することが患者・医療者双方に有益である。 z z 原発巣治療後の原発巣治療後のfollow upfollow up方法方法((検査間隔など検査間隔など)) は未確立であるが、多くの「がん」の再発巣検出 は未確立であるが、多くの「がん」の再発巣検出 に にPET/CTPET/CTは有用。は有用。 z z 診察や他検査診察や他検査((腫瘍マーカーなど腫瘍マーカーなど))で再発の疑いで再発の疑い が強い場合や、より厳密に再発を否定したい場 が強い場合や、より厳密に再発を否定したい場 合(経過観察終了前など)にはとくに有用。 合(経過観察終了前など)にはとくに有用。

(49)

「がん」原発巣が判明していない場合

「がん」原発巣が判明していない場合

(50)

症例:原発不明縦隔腫瘍

症例:原発不明縦隔腫瘍

(主訴:進行性の労作時呼吸困難、

(主訴:進行性の労作時呼吸困難、

全身倦怠感、胸痛)

全身倦怠感、胸痛)

(51)

PET/CT fusion image

PET/CT fusion image

(52)

FDG

FDG--PETPET

(53)

PET/CT fusion image

PET/CT fusion image

(54)

CE

CE--CTCT

(55)

CT

(56)

症例:

症例:

B

B

細胞性悪性リンパ腫

細胞性悪性リンパ腫

• • PET/CTPET/CTで鑑別診断を絞りきれなくても、病変で鑑別診断を絞りきれなくても、病変 の のactivityactivityをみることにより、生検の適切な部位をみることにより、生検の適切な部位 の選択に役立った。 の選択に役立った。

(57)

「がん」原発巣が判明していない場合

「がん」原発巣が判明していない場合

z

z PET/CTPET/CTは全身スクリーニングが容易。は全身スクリーニングが容易。PET/CTPET/CT で病変分布をみて、蓋然性の高い原発巣の推定 で病変分布をみて、蓋然性の高い原発巣の推定 をもとに検査の戦略を立てることが診断の早道。 をもとに検査の戦略を立てることが診断の早道。 z z FDGFDG集積の強い部分を生検の集積の強い部分を生検のtargettargetとすることでとすることで 偽陰性を減らすことが可能。 偽陰性を減らすことが可能。PETPET画像への影響を画像への影響を 少なくする意味でも、生検など侵襲的・観血的検 少なくする意味でも、生検など侵襲的・観血的検 査より前に 査より前にPETPET施行が望ましい。施行が望ましい。 z z 腫瘍マーカー高値の原発不明癌−検出可能な腫瘍マーカー高値の原発不明癌−検出可能な 場合もあるが確率はあまり高くない。 場合もあるが確率はあまり高くない。

(58)

意外な病変が見つかることもあります

意外な病変が見つかることもあります

(59)

FDG

FDG--PETPET 前立腺癌

前立腺癌

(60)

PET/CT

PET/CT

前立腺癌

前立腺癌

(61)

PET

PET

では難しいこともあります

では難しいこともあります

(62)

胃癌

胃癌

CTCT

(63)

胃癌

胃癌

FDG

FDG--PETPET

(64)

胃癌

胃癌

PET/CT

PET/CT

(65)

FDG

FDG

は悪性腫瘍だけに集まるのではない

は悪性腫瘍だけに集まるのではない

脳 扁桃 声門 心臓 腎臓 尿管 膀胱 肝臓 腎臓

生理的集積

生理的集積

(正常でも集まる)

(正常でも集まる)

良性病変への集積

良性病変への集積

(炎症など)

(炎症など)

(66)

慢性甲状腺炎

慢性甲状腺炎

CT PET PET/CT PET

(67)

慢性甲状腺炎

慢性甲状腺炎

PET/CT

CT

(68)

(悪性リンパ腫症例)

(悪性リンパ腫症例)

塵肺などの炎症性集積

塵肺などの炎症性集積

治療前 治療前 治療後治療後 炎症性 炎症性 集積は 集積は 残存 残存 腫瘍は 腫瘍は 縮小 縮小

(69)

PET

PET

の限界

の限界

PET

PET

は「微小ながんを発見できる」ことに利

は「微小ながんを発見できる」ことに利

点があるわけではない

点があるわけではない

これまで診断が難しかった「がん」が

これまで診断が難しかった「がん」が

PET

PET

よく見えるようになった。

よく見えるようになった。

しかし

しかし

PET

PET

でも見えない癌、癌と見間違う良

でも見えない癌、癌と見間違う良

性の病変があり、万能の検査法ではない

性の病変があり、万能の検査法ではない

(70)

PET

PET

の正診率

の正診率

癌の種類 癌の種類 従来の画像診断従来の画像診断 PETPET 乳癌 乳癌 67%67% 89%89% 大腸癌 大腸癌 80%80% 94%94% 食道癌 食道癌 68%68% 83%83% 頭頸部癌 頭頸部癌 65%65% 87%87% 肺癌 肺癌 68%68% 82%82% 悪性リンパ腫 悪性リンパ腫 64%64% 88%88% メラノーマ メラノーマ 80%80% 91%91% 膵臓癌 膵臓癌 65%65% 81%81% 睾丸腫瘍 睾丸腫瘍 68%68% 92%92% 子宮癌 子宮癌 43%43% 87%87%

The Journal of Nuclear Medicine Supplement, Volume 42, Number 5,

(71)

PET/CT

PET/CT

検査前の

検査前の

注意事項

注意事項

大切なのは「十分な絶食」

大切なのは「十分な絶食」

(72)

食事の影響

食事の影響

−同症例で再検査の場合−−同症例で再検査の場合− 十分な絶食 絶食が不十分 見えない 見える 筋肉などの薬の取り込みが増えて、 診断が難しい画像になります。 小さな病変も発見しやすく、 診断が容易な画像になります。

(73)

PET/CT

PET/CT

の偽病変

の偽病変

胃の中のバリウム

胃の中のバリウム

CT

CT PET/CTPET/CTののPETPET

PET/CT

PET/CTの直前(の直前(11週間)はバリウムを週間)はバリウムを 使った検査を受けてはいけません

(74)

糖尿病の場合

糖尿病の場合

・ ・ 血糖値がコントロールされていないと病変がよく血糖値がコントロールされていないと病変がよく 見えなくなることがあります。 見えなくなることがあります。 (空腹時200 (空腹時200mg/dlmg/dl以下)以下) ・ ・ インスリンや糖尿病薬が効いている間に検査をインスリンや糖尿病薬が効いている間に検査を すると筋肉などがよく光り、病変がわかりにくくな すると筋肉などがよく光り、病変がわかりにくくな ります。 ります。 • • 前日夜以後絶食、前日夜以後絶食、投薬なし投薬なしで朝に検査で朝に検査 またはまたは • • 当日朝以後絶食、当日朝以後絶食、投薬なし投薬なしで午後検査で午後検査

(75)

PET

PET

の歴史

の歴史

<「クリニカル <「クリニカルPETPET」以前>」以前> ・ ・ 19751975年年 PETPET装置の開発装置の開発 ・ ・ 19771977年年 1818FF--FDGFDGの開発の報告の開発の報告 初期は主に脳疾患、心疾患の研究に用いられる 初期は主に脳疾患、心疾患の研究に用いられる ・ ・ 19791979年年 放射線医学総合研究所で放射線医学総合研究所で日本初の日本初のPETPET施設の設置施設の設置 ・ ・ 19821982年年 ヒトの脳腫瘍/大腸癌肝転移にて初めて報告ヒトの脳腫瘍/大腸癌肝転移にて初めて報告 ・ ・ 19821982年年 京都大学に国立大学でははじめて京都大学に国立大学でははじめてPETPET装置の設置装置の設置 ・

・ 19941994年年 PET/CTPET/CTのコンセプトが提唱されるのコンセプトが提唱される (Townsend(Townsendらら)) ・ ・ 19961996年年 高度先進医療にて診療開始高度先進医療にて診療開始 ・ ・ 19981998年年 米国で公的保険による保険認定開始米国で公的保険による保険認定開始 世界初の 世界初のPET/CTPET/CTが米国ピッツバーグ大学に設置が米国ピッツバーグ大学に設置

(76)

PET

PET

の歴史

の歴史

<「クリニカル <「クリニカルPETPET」時代>」時代> ・ ・ 20002000年∼年∼ PET/CTPET/CTが米国で急速に普及が米国で急速に普及 ・ ・ 20022002年年 日本で日本でFDGFDG--PETPET保険診療開始保険診療開始 ・ ・ 20032003年末年末 日本で日本でPET/CTPET/CT複合機の薬事認可複合機の薬事認可 ・ ・ 20042004∼∼20052005年年 日本での日本でのPET/CTPET/CT市場に複数のメーカーが参入市場に複数のメーカーが参入 ・ ・ 20052005年年 FDGFDG商用供給開始商用供給開始 ・ ・ 20062006年年22月月 倉敷中央病院倉敷中央病院 PET/CTPET/CT稼動稼動

(77)

放射線被曝の問題

放射線被曝の問題

成人に通常使う量の 成人に通常使う量のFDGFDGを投与した時に受けるを投与した時に受ける 放射線の量は「 放射線の量は「33∼∼55ミリシーベルト」である。ミリシーベルト」である。 放射線の被曝量(ミリシーベルト) 50 職業人の限度 43 心臓カテ−テル検査 12 胃透視検査 3∼7 「PET」検査 2.4 自然からの放射線 0.01 胸部X線検査

(78)

FDG

FDG

による被曝

による被曝

7.0 10 370 4.9 7 259 3.5 5 185 2.1 3 111 被ばく [mSv] 投与量 [mCi] 投与量 [MBq]

Gunnar Brix, PhD, et al:Whole-Body Dual-Modality 18F-FDG PET/CT Examinations. J Nucl Med 2005; 46:608‐613

(79)

PET

PET

-

-

CT

CT

検査の被曝

検査の被曝

14.1 Diagnostic CT Diagnostic CT with CA 7.0 PET 370MBq 18F-FDG 2.4 Low-dose CT 23.7 0.2 Topogram H4 7.0 PET 370MBq 18F-FDG 17.6 Diagnostic CT Diagnostic CT with CA 24.8 0.2 Topogram H3 8.5 7.0 PET 370MBq 18F-FDG 1.3 Low

Low--dose CTdose CT

0.2 Topogram H3 14.1 Diagnostic CT Diagnostic CT with CA 5.7 PET 300MBq 18F-FDG 4.5 Low-dose CT 24.4 0.1 Topogram H2 26.4 7.0 PET 370MBq 18F-FDG 18.6 Diagnostic CT Diagnostic CT with CA 0.8 2 Topograms H1 Per Examination Per Scan Type Effective dose (mSv) Scan Hospital Gunnar

(80)

PET/CT PET/CTの被曝量の被曝量 診断用CTと 同じ条件のCT 低線量CT 吸収補正用のみ CT PET/CT PET/CTでないでない 従来の 従来のPETPET 0 10 20 30 40 32 mSv 8.9 mSv 5.5 mSv 5.3 mSv FDGによる被曝量 CTの被曝量 PET/ PET/CTのCTのCTCTのの部分が部分が それぞれ以下の場合 それぞれ以下の場合 1. 2. 3. 4. 放射線被曝量 (ミリシーベルト) (国立がんセンター東病院のデータ)

(81)

PET/CT

PET/CT

の放射線被曝量

の放射線被曝量

PET/CT

PET/CT

検査の受診者の放射線被曝の大

検査の受診者の放射線被曝の大

部分は

部分は

CT

CT

撮影の被曝です。

撮影の被曝です。

→ → 普通の普通のCTCT検査とあまり違いはありません。検査とあまり違いはありません。

(82)

保険

保険

適応

適応

リスト

リスト

○ ○ × 子宮癌 ○ ○ × 卵巣癌 ○ ○ × 食道癌 ○(原発巣 の検索) ○ 転移性肝癌 × × ○ 原発不明癌 ○ × × 脳腫瘍 ○ ○ × 悪性黒色腫 ○ ○ × 悪性リンパ腫 ○ ○ ○ 膵癌 ○ ○ ○ 頭頚部癌 ○ ○ ○ 大腸癌 ○ ○ ○ 乳癌 ○ ○ ○ 肺癌 転移・再発診断 病期診断 存在診断

(83)

米国における

米国における

PET

PET

検査保険適用

検査保険適用

$731.24 (88,000円) $2,484.66 (298,000円) 心臓PET検査料 $950 (114,000円) $1,250 (150,000円) PET-CT検査料 $855.43 (103,000円) $1,150 (138,000円) PET検査料 2007年から 2006年まで ・ 公的保険制度 ‐ Medicare(公的老齢者医療保険制度)およびMedicaid(低所得者医療扶助制度) で、FDG PET検査が保険適用 ・ 肺癌、大腸癌、食道癌、頭頸部腫瘍、悪性黒色腫、メラノーマ、甲状腺癌、 乳癌、心筋血流、心筋バイアビリティ、てんかん、アルツハイマー病、など ・ 民間の保険会社 ‐ 一般の国民は民間の保険会社と契約 ‐ 民間の保険会社は、MedicareやMedicaidで保険適用された検査をベースに保 険の適用範囲を決定する。

(84)

FDG

FDG

-

-

PET/CT

PET/CT

健診の考え方

健診の考え方

・ ・ 個別の「がん」健診があるもの個別の「がん」健診があるもの (肺、乳房、子宮、胃、大腸、 (肺、乳房、子宮、胃、大腸、etcetc)) それぞれについては それぞれについてはPET/CTPET/CTよりも個別の検査のほうよりも個別の検査のほう がよくわかります。 がよくわかります。 ・ ・胃:胃透視や内視鏡胃:胃透視や内視鏡 ・ ・乳房:マンモグラフィー、超音波乳房:マンモグラフィー、超音波 ・ ・子宮:細胞診子宮:細胞診 などなど ・ ・ PET/CTPET/CT健診の特徴健診の特徴 個別の「がん」健診がないもの(卵巣、リンパ腫、・・)を含めて 個別の「がん」健診がないもの(卵巣、リンパ腫、・・)を含めて 全身の大まかなチェックを 全身の大まかなチェックを楽に安全に楽に安全にできるできる ・ ・ 報告例では受診者の報告例では受診者の2%前後2%前後に「がん」が見つかるに「がん」が見つかる

(85)

FDG

FDG

-

-

PET/CT

PET/CT

健診の考え方

健診の考え方

・ ・ 「がん」総合健診として「がん」総合健診として 人間ドックの他の検査と 人間ドックの他の検査とPET/CTPET/CTをを あわせて受けるのが望ましいです。 あわせて受けるのが望ましいです。 ・ ・ PET/CT+PET/CT+腫瘍マーカー腫瘍マーカー ¥¥105,000105,000- -・ ・ PET/CT+PET/CT+日帰りドック日帰りドック ¥¥136,500136,500- -・ ・ PET/CT+PET/CT+一泊二日ドック一泊二日ドック ¥¥159,600159,600-

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-FDG

FDG

-

-

PET/CT

PET/CT

期待

期待

・ FDGFDG--PET/CTPET/CTは多くの「がん」の診断に有用。は多くの「がん」の診断に有用。 ・

・ PETとPETとCTCTを組み合わせたを組み合わせたPET/CTの方が、従来のPET/CTの方が、従来のPETPET単単 独機より遥かに有用。 独機より遥かに有用。 ・ ・ 健康保険の適用になる「がん」が多い。健康保険の適用になる「がん」が多い。 ・ ・ FDGFDG--PET/CTPET/CTはその高いスクリーニング性を生かし、診はその高いスクリーニング性を生かし、診 断の早期の段階に組み入れることで、より早く正確な診 断の早期の段階に組み入れることで、より早く正確な診 断を得ることができる。 断を得ることができる。 ・

・ FDGFDG--PET/CTPET/CTは万能ではなく、他の検査法は万能ではなく、他の検査法(MRI(MRI、内視、内視 鏡、・・)とも組み合わせて総合的診断が必要。

鏡、・・)とも組み合わせて総合的診断が必要。 ・

(87)

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参照

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