• 検索結果がありません。

EMC® NetWorker®およびEMC Data Domain®重複排除デバイス 8.2 統合ガイド

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "EMC® NetWorker®およびEMC Data Domain®重複排除デバイス 8.2 統合ガイド"

Copied!
108
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

EMC

®

NetWorker

®

および

EMC

Data Domain

®

重複排除デバイス

バージョン 8.2

統合ガイド

302-000-692 REV 01

(2)

6 月, 2014 発行 EMC Corporation は、この資料に記載される情報が、発行日時点で正確であるとみなしています。この情報は予告なく変更される ことがあります。 この資料に記載される情報は、「現状有姿」の条件で提供されています。EMC Corporation は、この資料に記載される情報に関す る、どのような内容についても表明保証条項を設けず、特に、商品性や特定の目的に対する適応性に対する黙示の保証はいたし ません。

EMC²、EMC、および EMC ロゴは、米国およびその他の国における EMC Corporation の登録商標または商標です。他のすべての 名称ならびに製品についての商標は、それぞれの所有者の商標または登録商標です。 ご使用の製品に関する規制等についての最新情報は、EMC オンライン サポート(https://support.emc.com)を参照してください。 EMC ジャパン株式会社 〒151-0053 東京都渋谷区代々木 2-1-1新宿マインズタワー http://japan.emc.com お問い合わせは http://japan.emc.com/contact

(3)

7 9 11 DD Boost 機能および環境 15 DD Boost 統合機能... 16 DD Boost とデータ重複排除...16 Client Direct データ処理... 16 DD Boost デバイス ストレージ...16 DD Boost シンセティック フル バックアップ... 17 DD Boost クローン・オペレーション... 17 DD Boost 操作の NMC 管理... 18 統合でサポートされていない機能... 18 Data Domain ネットワーク環境...18 FC と IP ネットワーク接続... 18 Data Domain ストレージ システム... 18 NetWorker クライアント ホスト... 19 NetWorker サーバー ホスト...19 NetWorker ストレージ・ノード...19 NetWorker アプリケーション モジュール... 19 Data Domain システムでのライセンス... 20 NetWorker のライセンス... 20 Data Domain ライセンス... 21 計画および実施 23 DD Boost ストレージ特性... 24 DD Boost のストレージ構造および制限...24 DD Boost ボリューム共有... 25 DD Boost のパフォーマンス... 25 DD Boost のメモリ要件... 25 混在デバイス環境のデバイス...25 DD Boost デバイスおよびメディア プール... 26 期限切れストレージ領域の再利用... 26 DD Boost デバイスの削除... 26

Extended Retention システム上の DD Boost デバイス...26

ネットワークの条件...27 Ethernet IP のサポート...27 FC サポート... 28 ファイアウォールの要件...29 重複排除の効率性... 29 保存期間... 30 バックアップされたデータのタイプ... 30 変更率... 30 フル バックアップの頻度... 30 図 表 序文 第 1 章 第 2 章

(4)

ホストの命名ガイドライン... 30 IP アドレス... 31 名前形式の例... 31 バックアップ環境の例... 32 Client Direct の重複排除環境...32 災害復旧環境... 33 カスケード レプリケーション環境... 34 共有データゾーン環境...36 専用ストレージ ノード環境... 37 ソフトウェア構成 39 DD Boost 構成のロードマップ...40

DD Boost のための Data Domain システムの構成... 40

DD Boost デバイス用の NetWorker の構成... 43 DD Boost デバイス パフォーマンスの考慮事項... 43 DD Boost デバイスの構成方法... 43 ウィザードを使用したDD Boost デバイスの構成... 43 NMC プロパティ ウィンドウを使用した DD Boost デバイスの構成... 46 NMC の[エンタープライズ]ビューへのホスト Data Domain システムの 追加...46 プロパティ ウィンドウでの DD Boost デバイスの構成... 47 DD Boost デバイスのボリューム ラベル テンプレートの作成... 51 DD Boost デバイスをターゲットとするプールの作成...52 ストレージ ノードのデバイスのラベル付けとマウント... 54 DD Boost デバイスにバックアップするクライアントの構成... 54 ウィザードを使用したバックアップ クライアントの構成... 54 NMC プロパティ ウィンドウを使用したバックアップ クライアントの構成 ... 56 DD Boost デバイスの停止および削除... 59 デバイスを読み取り専用に変換...59 デバイスの無効化... 59 AFTD デバイスの削除... 60 データのクローン作成とレプリケーション 61 DD Boost のクローンとレプリケーションのサポート... 62 クローン形式... 62 ネイティブのData Domain レプリケーションの考慮事項... 62 CCR 用のバックアップ グループおよびプールの構成... 63 CCR 環境の構成...64 クローン オペレーションの構成... 66 スケジュール設定クローン操作を手動で開始する... 69 [構成]ウィンドウからクローン オペレーションを手動で開始する... 69 [モニタリング]ウィンドウからクローン オペレーションを手動で開始する ... 69 Clone レポート... 69 nsrclone を使用したクローン作成... 69 データのリストア 71 DD Boost 重複排除データのリストア... 72 重複排除データのリストア要件... 72 サポートされるNetWorker リストアの処理手順... 72 FC 対応デバイスから IP を介した Client Direct によるリストア...72 第 3 章 第 4 章 第 5 章

(5)

災害復旧...73 災害の原因...73 潜在的な損失... 73 災害復旧に関する要件... 73 災害復旧のシナリオ...74 監視、レポート作成、およびトラブルシューティング 75 Data Domain イベント、統計情報、およびログのモニタリング...76 統計情報、ログ、アラートの表示... 76 NMC でのバックアップ統計の表示... 77 NMC でのバックアップ アラート(SNMP トラップ)の表示... 77 Data Domain で使用する SNMP の構成...78 Reports... 79 レポートの構成...79 バックアップ レポートのタイプ...81 Data Domain 統計情報レポート... 82 先進的なレポート作成機能...83 障害が発生したか古いストレージ ノードの交換... 83 トラブルシューティング... 85 名前解決の問題... 85 ネットワーク接続の問題... 85 デバイス アクセス エラー... 85 旧NetWorker アプリケーション モジュールでバックアップが失敗する ... 86

2 GB 未満の RAM の AIX クライアントで複数の SSID の復旧が失敗する ... 86 DD Boost の変換とアップグレード 87 従来のDD Boost 構成からのアップグレード...88 IP 接続から FC 接続への DD Boost デバイスの変換...88 他のデバイスからDD Boost に対するバックアップのリダイレクト... 88 従来のセーブセットの新しいデバイスへの移行... 90 移行とネイティブのData Domain レプリケーション... 91 移行方法... 91 DD Boost デバイスへの従来のセーブセットの移行...92 移行シナリオ... 93 従来のテープまたはAFTD から DD Boost への移行... 93 重複排除VTL または AFTD ストレージから DD Boost への移行...95 NetWorker 7.6 SP1 リリースからのアップグレード 97 フォルダ構造およびバックアップ・セッションに対する変更...98 アップグレードの計画... 98 99 105 第 6 章 付録 A 付録 B 用語集 索引

(6)
(7)

Client Direct バックアップと従来のストレージ ノード バックアップ... 33

災害復旧用CCR... 34

複数Data Domain システムにカスケードされる CCR... 36

2 つの NetWorker データゾーンで共有されている Data Domain システム...37

複数の専用ストレージ・ノードと1 つの高帯域幅リンクがある 1 つのデータゾーン... 38 DD Boost デバイスのデバイス名およびアクセス情報の例...49 クローン リソースの一般設定でのクローンのスケジュール設定...67 DD Boost デバイスに表示される NetWorker 管理... 77 監視するData Domain アラート...79 レポート構成...80 従来のストレージから別のストレージ ノードの DD デバイスへの移行... 94 従来のストレージから同じストレージ ノードの DD デバイスへの移行...95 VTL から別のストレージ ノードの DD Boost デバイスへの移行... 96 VTL から同じストレージ ノードの DD Boost デバイスへの移行... 96 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14

(8)
(9)

改訂履歴... 11 DD Boost 用ファイアウォール・ポート... 29 Data Domain レポートの構成パラメーター ... 80 Data Domain の基本レポート ... 81 Data Domain 統計のドリルダウン レポート... 82 1 2 3 4 5

(10)
(11)

製品ラインを改善するための努力の一環として、EMC ではソフトウェアおよびハードウェア のリビジョンを定期的にリリースしています。 そのため、このドキュメントで説明されている機 能の中には、現在お使いのソフトウェアまたはハードウェアのバージョンによっては、サポー トされていないものもあります。 製品のリリース ノートには、製品の機能に関する最新情報 が掲載されています。 製品が正常に機能しない、またはこのマニュアルの説明どおりに動作しない場合には、 EMC のテクニカル サポート プロフェッショナルにお問い合わせください。 㽷 このマニュアルには、発行時点で正確だった情報が記載されています。 EMC オンライン サ ポート(http://japan.emc.com/support-training/support/online-support.htm)にアクセスし て、このマニュアルの最新バージョンを使用していることを確認してください。 目的

このマニュアルには、EMC NetWorker バックアップおよびストレージ管理環境内で DD Boost デバイスを使用するための計画、手順、構成情報が掲載されています。 対象読者 このドキュメントは、システム管理者を対象としています。 このマニュアルの読者は、次のタ スクに精通している必要があります。 u NetWorker データゾーンを構成するさまざまなハードウェアおよびソフトウェアのコンポ ーネントを識別する。 u ストレージ管理オペレーションを構成するための手順に従う。 u 問題を特定してソリューションを実装するためのガイドラインに従う。 改訂履歴 次の表に、このドキュメントの改訂履歴を示します。 表 1 改訂履歴 リビジョン 日付 説明 01 2014 年 6 月 18 日 EMC NetWorker 8.2 のこのドキュメントの最初のリリース 関連ドキュメント 次に示すEMC 関連の資料に補足情報が記載されています。 u 「EMC NetWorker オンライン ソフトウェア互換性ガイド」 EMC 情報保護ソフトウェアの各バージョンでサポートされているクライアンント、サーバ ー、ストレージのオペレーティング システムの一覧が記載されています。 「オンライン ソ フトウェア互換性ガイド」には、EMC オンライン サポート サイト(support.EMC.com)でア クセスできます。 [製品ごとのサポート]ページで、[製品の検索]を使用して NetWorker を検索してから、[インストール、ライセンス、構成]リンクを選択します。 u 「EMC NetWorker 管理ガイド」 NetWorker ソフトウェアの構成および使用方法が記載されています。 u 「EMC NetWorker クラスタ統合ガイド」 クラスター サーバーおよびクライアントでの NetWorker ソフトウェアの構成に関連する 情報を含みます。

(12)

u 「EMC NetWorker Installation Guide」 サポートされるすべてのシステム上でクライアント、ストレージ ノード、サーバー用の NetWorker ソフトウェアをインストール、アンインストール、更新する方法に関する情報 が記載されています。 u 「旧リリースからのEMC NetWorker の更新ガイド」 NetWorker ソフトウェアを以前にインストールされたリリースから更新する方法について 説明します。 u 「EMC NetWorker リリース・ノート」 最新のNetWorker ソフトウェアの新機能と変更内容、修正された問題、既知の制限、環 境とシステム要件に関する情報が記載されています。 u 「EMC DD OS 5.3 管理ガイド」 Data Domain オペレーティング システムの構成、管理、保守の方法が説明されていま す。

u EMC NetWorker Avamar デバイス統合ガイド」

NetWorker 環境で Avamar デバイスを使用する計画および構成に関する情報が記載さ れています。

u 「EMC NetWorker Command Reference Guide」

NetWorker のコマンドおよびオプションに関する参照情報が記載されています。 u 「EMC NetWorker Module for Databases and Applications」

NMDA ソフトウェアの構成および使用方法に関する情報が記載されています。 u EMC NetWorker Module for Microsoft Applications」

NMM ソフトウェアの構成および使用方法に関する情報が記載されています。 u 「EMC NetWorker Module for SAP」

NMSAP ソフトウェアの構成および使用方法に関する情報が記載されています。 u 「EMC NetWorker エラー メッセージ ガイド」

一般的なNetWorker エラー メッセージに関する情報が記載されています。 u EMC NetWorker Licensing Guide」

NetWorker 製品および機能のライセンスに関する情報が記載されています。 u 「EMC NetWorker License Manager インストールと管理ガイド」

NetWorker License Manager 製品のインストール、セットアップ、構成に関する情報が記 載されています。

u 「EMC NetWorker 管理コンソール オンライン ヘルプ」

NetWorker 管理コンソールと NetWorker の[管理]ウィンドウで日常の管理タスクを実行 する方法を説明しています。 ヘルプを表示するには、メイン メニューでヘルプをクリック します。

u EMC NetWorker User オンライン ヘルプ

NetWorker User プログラムは、Windows クライアント インタフェースです。 ネットワーク 経由でファイルのバックアップ、リカバリ、アーカイブ、リトリーブを行うためにサーバに 接続するWindows クライアント インタフェースである NetWorker User プログラムの使 用方法について説明します。 このマニュアルで使用される特記事項の表記規則 EMC では、特別な注意を要する事項に次の表記法を使用します。 抩䩴 負傷に関連しない作業を示します。 㽷 重要ではあるが、危険ではない情報を表します。

(13)

表記規則 本書では、以下の表記規則を使用します。 [太字] ウィンドウ名、ダイアログ ボックス、ボタン、フィールド、タブ名、キー名、メ ニュー パスなど(ユーザーが選択またはクリックする)インタフェース要素 の名前に使用されます。 「斜体」 本文内で参照される出版物の完全なタイトルに使用されます。 Monospace 次の場合に使用されます。 l システム コード l エラー メッセージやスクリプトなどのシステム出力 l パス名、ファイル名、プロンプト、構文 l コマンドおよびオプション [モノスペース斜体] 変数に使用します。 モノスペース太字 ユーザー入力に使用します。 [ ] オプション値 | 縦棒は、選択肢を示し、「または」を意味する { } 中括弧内は、ユーザーが指定する必要のある内容を示す(例:x、y、z) ... 省略記号は例の中で省略した重要でない情報を示す サポート EMC のサポート情報、製品情報、ライセンス情報は、次の場所で入手できます。 製品情報 ドキュメント、リリース ノート、ソフトウェア アップデートや、EMC 製品の詳細については、 EMC オンライン サポート(https://support.emc.com)を参照してください。 テクニカル サポート EMC オンライン サポートにアクセスして、[サービス センター]をクリックします。 EMC テクニ カル サポートへの問い合わせ方法がいくつか表示されます。 サービス リクエストを開始す るには、有効なサポート契約が必要です。 有効なサポート契約の入手方法の詳細や、アカ ウントに関する質問については、EMC 販売担当者にお問い合わせください。 オンライン・コミュニティ ピアの連絡先、対話、製品サポートおよびソリューションのコンテンツについては、EMC コミ ュニティ ネットワーク(https://community.emc.com)にアクセスしてください。 すべての EMC 製品について、対話形式により、カスタマー、パートナー、認定専門資格保持者とオン ラインで対話します。 ご意見 マニュアルの精度、構成および品質を向上するため、お客様のご意見をお待ちしておりま す。 本書についてのご意見をDPAD.DOC.Feedback@emc.comにお送りください。

(14)
(15)

1 章

DD Boost 機能および環境

この章は、次のセクションで構成されています。 u DD Boost 統合機能... 16 u Data Domain ネットワーク環境...18 u Data Domain システムでのライセンス... 20 DD Boost 機能および環境 15

(16)

DD Boost 統合機能

EMC Data Domain®システムとのEMC® NetWorker®統合では、DD Boost 重複排除デバイ

スを使用することから、次の統合機能がもたらされます。

DD Boost とデータ重複排除

NetWorker クライアント ソフトウェアは、DD Boost コンポーネントを使用して、Data Domain システム上のDD Boost 論理ストレージ デバイスと統合し、データ重複排除バックアップを 実行します。 データ重複排除は重複する情報を削除する一種のデータ圧縮であり、ストレ ージ・デバイスに送信されるバックアップ・データの量が大幅に減り、データ転送に必要な帯 域幅が削減されます。 DD Boost では、バックアップ/リカバリ セッション用に DD Boost デバイスごとに 60 コンカレ ント セッション(セーブ ストリーム)まで実行できます。 このようにスループットが多いことに より必要なデバイス数が少なくなるため、Data Domain システムのパフォーマンスや保守へ の影響を軽減できます。 これにより実現できるパフォーマンスの向上は、同程度に高いセッ ション・レートを処理できない従来のAFTD(アドバンスト・ファイル・タイプ・デバイス)や VTL (仮想テープ・ライブラリ)のインタフェースに勝ります。 NetWorker クライアント・ソフトウェアは、クライアントで重複排除操作を実施できるようにす る2 個の DD Boost ソフトウェア・コンポーネントを含んでいます。

u DD Boost ライブラリ API。NetWorker ソフトウェアと Data Domain システムの通信を可 能にします。

u DSP(分散セグメント処理)コンポーネント。Data Domain システムにすでに保存されてい るデータをレビューし、一意のデータのみをストレージに追加します。

NetWorker クライアントへのリカバリ時に、保存されたデータが、Data Domain システムによ り元の重複排除されていない状態に変換されます。

Client Direct データ処理

Client Direct 機能により、クライアントは、Data Domain システムに直接ネットワーク接続ま たはDFC(Data Domain ファイバー チャネル)接続する、Data Domain AFTD デバイスおよび DD Boost デバイスとの間でデータを直接送信および受信できるようになります。 Client Direct では、NetWorker ストレージ・ノードをバイパスするクライアント・データの複数コンカレ ント・バックアップ/リストア処理をサポートしているため、潜在的なボトルネックが排除されま す。 ストレージ・ノードは、クライアントの使用するデバイスを管理しますが、バックアップ・デ ータは処理しません。 Client Direct は、以前には DFA(ダイレクト ファイル アクセス)と呼ば れました。

接続が使用可能な場合、NetWorker ではデフォルトで Client Direct を有効化し、NetWorker が単一のストレージ・ノードを使用して実行した重複排除されたバックアップのリカバリにも Client Direct を使用します。

DD Boost デバイス ストレージ

Data Domain システムは、Data Domain システムにある DD Boost ストレージ デバイスに、 重複排除されたNetWorker バックアップを保存します。 NetWorker サーバ、ストレージ・ノー ド、Client Direct クライアントは、いずれも DD Boost デバイスにアクセスできます。 DD Boost デバイスは、SU(ストレージ ユニット)パーティションに存在するフォルダーとして表示 されます。

(17)

安全なマルチ テナンシー

NetWorker 8.2 は、DD OS 5.5 以降のシステムでは、SMT(安全なマルチ テナンシー)ストレ ージでDD Boost デバイスをサポートします。 SMT では、サービス プロバイダーが Data Domain システムでテナント ユーザーを分離できます。 グローバル ストレージ管理者は、各 テナント ユーザーに TU(テナント ユニット)を割り当てまたは作成します。 バックアップ管理 者などのテナント ユーザーは、DD Boost ユーザー名とパスワードを使用して、DD Boost デ バイスがデータを保存する安全なストレージ ユニットを作成する必要があります。

保存階層のストレージ制限

DD OS 5.2 以降で利用できる Data Domain Extended Retention ソフトウェア オプションによ り、Data Domain のストレージ構造が、重複排除されたバックアップ・データを長期保存する ための内部階層によって拡張されます。 Data Domain 操作は、アクティブ階層から保存階 層へとデータを移行するために使用できます。

Extended Retention ソフトウェアが有効になっている Data Domain システムでは、 NetWorker ソフトウェアはアクティブ階層に対してのみ機能し、内部ストレージ階層間の移 行アクティビティは認識されません。

DD Boost シンセティック フル バックアップ

NetWorker のシンセティック・フル・バックアップ機能は、既存のフル・バックアップと部分バッ クアップを組み合わせて新しいフル・バックアップを効率的に作成する方法の1 つです。 こ の機能は、NetWorker 8.0 以降のシンセティック フル バックアップ機能と DD OS 5.3 以降の 仮想シンセティック機能を統合した機能です。 シンセティック・フル・バックアップは、DD Boost デバイスに直接作成されます。 NetWorker と Data Domain の両方が、デフォルトで、 DD Boost シンセティック・フル・バックアップを有効にするように構成されます。

詳細については、「EMC NetWorker Administration Guide」を参照してください。

DD Boost クローン・オペレーション

DD Boost デバイスに保存されたバックアップのクローンを作成し、保護の強化と効率的な 災害復旧のためにリモート・オフサイト・ストレージにコピーできます。 NetWorker クローン機 能では、クローン・オペレーションを構成し、NetWorker ストレージ・ポリシーによって構成さ れている保存期間に合わせてクローン・コピーをインデックスづけします。 NetWorker クロー ン オペレーション用のすべてのデータ移動で、DFC(ファイバー チャネル)または IP ネットワ ーク接続を使用する必要があります。 クローン オペレーションには次の 2 種類があります。 u NetWorker CCR(クローン制御レプリケーションまたは最適化されたクローン操作)は、 DD Boost デバイスから異なる場所にある別の DD Boost デバイスにデータをレプリケー ションするために実行できます。 CCR では、重複排除データ形式を保持して、Data Domain システム間で使用する帯域幅を最小限に抑えます。 デフォルトでは、並列セー ブセット セッションと同様に、NetWorker は各 CCR 操作に対して、最大 30 個の並列クロ ーン作成セッションまたはスレッドを実行します。 u DD Boost ストレージからディスク、テープなどの従来のストレージ・メディアにデータのク ローンを作成するネイティブ・フォーマットの操作に対してクローン作成を実行できます。 この操作では、データを重複排除されていないネイティブ形式に戻します。これは、従来 のディスク・デバイスまたはテープ・デバイスからデータをリカバリできるようにしておく場 合に必要になります。 DD Boost シンセティック フル バックアップ 17

(18)

DD Boost 操作の NMC 管理

DD Boost デバイスの構成、モニタリング、レポート作成のすべてのオペレーションが NMC ソフトウェアによって効率的に管理されます。 NMC サーバは、管理する各 Data Domain シ ステムにネットワーク経由でアクセスできる必要があります。 NMC デバイス構成ウィザードを使用することで、DD Boost ストレージ・デバイス、バックアッ プ・クライアント、ストレージ・プール、ボリューム・ラベル操作、セーブセットのクローン操作 の構成が容易になります。

統合でサポートされていない機能

統合でサポートされていないData Domain または NetWorker 機能は、次のとおりです。 u Data Domain Retention Lock は、デフォルトでは DD Boost デバイスでサポートされませ

んが、この機能のRPQ(製品認定依頼書)を送信できます。

u ネイティブData Domain ディレクトリ レプリケーション(MTree レプリケーション)では、DD Boost デバイスを完全にはサポートされず、読み取り専用ディレクトリとして示されま す。詳細については、ネイティブのData Domain レプリケーションの考慮事項(62 ペ ージ)を参照してください。

Data Domain ネットワーク環境

Data Domain ネットワーク環境の NetWorker に含まれるコンポーネントは、次のとおりで す。

FC と IP ネットワーク接続

DD Boost デバイスでは、データ・バックアップ操作とデータ・リカバリ操作で、FC(ファイバ・チ ャネル)接続とEthernet IP ネットワーク接続の両方を介したデータ転送をサポートしていま す。 DD Boost デバイス用の FC 接続では、NetWorker 8.1 以降および DD OS 5.3 以降が必 要です。

NetWorker サーバでは、DD Boost 操作に関係する全ホストとの通信や、NetWorker クロー ン制御レプリケーション操作中のデータ移動のためにEthernet IP 接続も必要とします。 㽷 DD Boost デバイスへのクライアント ダイレクト バックアップは、64 ビットの Linux システム にインストールされた32 ビット Linux NetWorker クライアント用の FC 経由ではサポートされ ません。 クライアント ダイレクト バックアップは、ストレージ ノード バックアップに復元されま す。

Data Domain ストレージ システム

DD OS 5.0 以降を実行する Data Domain システムでは、重複排除バックアップまたはクロ ーン・データをDD Boost デバイスに保存できます。

Data Domain システムでは、混在環境がサポートされており、DD Boost デバイス、VTL、お よびCIFS AFTD ディスクまたは NFS AFTD ディスクの構成を含めることができます。 Data Domain システムは、DD Boost 機能のために追加のライセンスを必要とすることがありま す。

NetWorker との完全な互換性を実現するために、DD OS の最新アップグレードをインストー ルしてください。

(19)

Data Domain Extended Retention

Data Domain Extended Retention システムは、長期データ保存のための特別なモデルで す。 DD OS 5.0 以降のソフトウェアを実行する Data Domain Extended Retention システム 上でDD Boost デバイスを作成できます。 アーカイブ階層に追加の容量ライセンスは必要 ありません。

このモデルのData Domain システムでは、混在環境がサポートされており、DD Boost デバ イス、VTL、および CIFS AFTD ディスクまたは NFS AFTD ディスクの構成を含めることができま す。

NetWorker クライアント ホスト

NetWorker クライアントは、データのバックアップおよびリストア サービスが必要なサポート されているホストです。 NMC サーバー、NetWorker サーバー、および NetWorker ストレージ ノードもNetWorker クライアントです。

u Client Direct 重複排除を使用する NetWorker クライアントには、NetWorker クライアント 8.0 以降がインストールされている必要があり、データを保存する Data Domain システ ムへの直接ネットワーク・アクセスが必要です。 このクライアント ソフトウェアには、 NetWorker 8.0.x リリース用の DD Boost 2.4.1 以降および NetWorker 8.0 SP1 以降用 のDD Boost 2.5 以降が含まれています。 NetWorker では、デフォルトで Client Direct を有効化します。

u DD Boost デバイスへの FC 接続を使用する Client Direct では、NetWorker クライアント 8.1 以降が必要です。

サポートされているリリースについては、「EMC NetWorker Online Software Compatibility Guide」を参照してください。

NetWorker サーバー ホスト

Data Domain システム上のクライアント・データの保存、クローン、またはリカバリを行う NetWorker サーバ上に NetWorker 8.0 以降をインストールする必要があります。 NMC に は、NetWorker サーバ運用のためのグラフィカル・ユーザー・インタフェースが用意されてい ます。

サポートされているData Domain 機能の詳細については、[EMC NetWorker Release Notes] を参照してください。

NetWorker ストレージ・ノード

NetWorker ストレージ・ノードは、DD Boost およびその他のストレージ・デバイスを管理しま す。 Client Direct の重複排除を使用しない NetWorker クライアントからのバックアップ・デー タは、NetWorker ストレージ・ノードで重複排除されてからストレージ用に DD Boost デバイ スに送信されます。 DD Boost デバイスにクローン・データを保存する各ストレージ・ノードに NetWorker 8.0 以降 をインストールする必要があります。 この DD Boost デバイスを使用する同じ NetWorker デ ータゾーンに含まれるすべてのストレージ ノードは、サービス パックを含めて、同じリリース を実行する必要があります。

DD Boost デバイスへの FC 接続を使用する Client Direct では、NetWorker ストレージ ノード 8.1 以降のソフトウェアが必要です。

NetWorker アプリケーション モジュール

NetWorker 8.0 以降では、NMDA(NetWorker Module for Databases and Applications)、 NMM(NetWorker Module for Microsoft Applications)、NMSAP(NetWorker Module for SAP)などのサポートされている NetWorker アプリケーション モジュールを導入したクライア

(20)

ントでのClient Direct 重複排除バックアップ/リカバリをサポートしています。 クライアント は、Data Domain システムに直接ネットワーク アクセスまたはファイバー チャネル アクセス できる必要があります。 詳細については、アプリケーション モジュールのリリース ノートを参 照してください。

Data Domain システムでのライセンス

NetWorker リリースの新規インストール(アップグレードではない)では、Data Domain 機能 を含むすべての機能を評価できます。30 日間は Enabler(ライセンス・キー)は必要ありま せん。 30 日間の期限が切れる前に認証コードとして「grace」を入力すると、この評価期間 を15 日間延長できます。 評価期間後は、恒久的な Enabler をインストールするまでバック アップを実行できません。

NetWorker のライセンス

以降のセクションで説明しているとおり、ライセンスの2 つの代替タイプによって NetWorker サーバはData Domain システムと通信できるようになります。 NetWorker の先行リリース の一部では、アップグレードEnabler を必要とすることがあります。

先行リリースとは異なり、NetWorker 8.0 以降では、Data Domain システム用に複数のイン タフェースと複数のネットワークID をサポートするために必要な Enabler は 1 個だけです。 先行のNetWorker リリースでは、Data Domain システムに NIC の ifgroup ソフトウェア構成 を必要としました。これにより、複数のストレージ ノードで単一のネットワーク ID と単一の Data Domain Storage System Enabler を使用できるようになりました。 ライセンスの共有に ifgroup は必要なくなりましたが、帯域幅集約においては、DD Boost デバイス用の ifgroup は、引き続き有効であり推奨されるプラクティスです。

ライセンスの詳細については、「EMC NetWorker ライセンス・ガイド」を参照するか、EMC 担当 営業にお問い合わせください。

従来のライセンス

従来のライセンスでは、クライアント、モジュール、ストレージ・デバイスごとと、Data Domain ストレージなどその他のライセンス供与されたコンポーネントごとに、個々のEnabler を NetWorker サーバにインストールする必要があります。 Data Domain ストレージの場合、こ のライセンスには、次のように、Data Domain を使用するための Enabler と、この使用量を 指定するEnabler が必要です。

u Data Domain Storage System Enabler(DD Boost Enabler)。データゾーン内で無制限の 数のData Domain システムおよび DD Boost デバイスを有効化します。

u Data Domain Capacity Entitlement Enabler。購入した容量までデータゾーン内の Data Domain システムの使用を可能にします。

NetWorker 容量資格ライセンス

NetWorker 容量資格ライセンスによって、無制限の数のクライアント、モジュール、ストレー ジ・デバイス、およびData Domain ストレージを含むデータゾーン内で使用される関連づけ られたコンポーネントを使用できるようになります。 このタイプのライセンスに必要な Enabler は、次のとおりです。

u NetWorker Source Capacity Datazone Enabler。Data Domain ストレージを含むデータゾ ーン内のすべてのNetWorker コンポーネントまたは機能を有効化します。

u Tiered Capacity Entitlement License Enabler。Data Domain ストレージを含むデータゾ ーン内のサポートされているすべてのコンポーネントまたは機能に対して、購入した容 量まで保護を有効化します。

(21)

EMC NetWorker Capacity Entitlement ライセンスを使用する環境の要件については、「EMC NetWorker ライセンス ガイド」を参照してください。 詳細については、EMC 担当営業までお問 い合わせください。

Data Domain ライセンス

DD Boost 操作用の次のライセンスを使用して、Data Domain システムまたは、Extended Retention ソフトウェアが有効な Data Domain システムを有効化する必要があります。 u DDBOOST ライセンス

u レプリケーション ライセンス(CCR を使用する場合)

Data Domain システムで有効になっているライセンスをリストするには、license show コマン ドを入力します。 DD Boost ライセンスがインストールされている場合はリストに

OPENSTORAGE が含まれ、レプリケーション・ライセンスがインストールされている場合は REPLICATION が含まれます。詳細については、 DD Boost のための Data Domain システム

の構成(40 ページ)を参照してください。

ライセンスについては、次のアドレスのData Domain ポータルでサービスおよびサポートを お問い合わせください。https://my.datadomain.com

(22)
(23)

2 章

計画および実施

この章は、次のセクションで構成されています。 u DD Boost ストレージ特性... 24 u ネットワークの条件...27 u 重複排除の効率性... 29 u ホストの命名ガイドライン... 30 u バックアップ環境の例... 32 計画および実施 23

(24)

DD Boost ストレージ特性

NetWorker では、DD Boost デバイスにバックアップ データを保存することによって、Data Domain システムとの統合を実現します。

先行リリースとは異なり、NetWorker 8.0 以降のリリースでは読み取り専用のミラー・デバイ スは作成されません。 詳細については、統合でサポートされていない機能(18 ページ)を参 照してください。

サポートされているリリースについては、「EMC NetWorker Online Software Compatibility Guide」を参照してください。

DD Boost のストレージ構造および制限

DD Boost デバイスでは、次の特徴を持つ Data Domain システム上のフォルダ構造を使用 します。

u Data Domain ストレージは、SU(ストレージ・ユニット)または MTree(管理ツリー)と呼ば れる個別の論理パーティションで構成されます。 u NetWorker デバイス構成ウィザードでは、デフォルトで、単一の NetWorker データゾー ンを処理する各SU を作成します。 SU は、NetWorker サーバーの短いホスト名に基づ いて命名されます。 u Data Domain システム上で最大 99 のアクティブ SU を定義できます。 5.3 より前の DD OS の場合、14 個を超えるアクティブ SU を実行すると、パフォーマンスに悪影響を与え るおそれがあります。 u SU は、サブフォルダーとして表示される DD Boost デバイスの親フォルダーです。 u DD Boost デバイスは、1 つの NetWorker ストレージ ボリュームとのみ関連づけるこ とができます。 一方、1 つの NetWorker ボリュームは複数の DD Boost デバイスを共有 でき、この結果、一部の環境ではパフォーマンスが向上します。 u SU および DD Boost デバイスの作成、および DD Boost デバイスへの SMT(安全なマル チ テナンシー)アクセスには、DD Boost 認証情報を使用する必要があります。 u SMT の場合、NetWorker では SU あたり最大 512 の DD Boost デバイスがサポートされ ます。 それ以外の場合は、作成できる DD Boost デバイスの数について制限はありま せん。 最適なパフォーマンスを得るには、使用するデバイスの数を減らし、各デバイス のバックアップ・セッションの数を増やします。

u Data Domain MTree クォータは、SU の有効容量を管理します。 MTree がクォータに到 達すると、実行中のDD Boost バックアップ操作が終了します。

安全なマルチ

テナンシー構造

SMT(安全なマルチ テナンシー)ストレージの場合、グローバル ストレージ管理者が TU(テ ナント ユニット)に割り当てて、DD Boost ユーザー(例:バックアップ管理者)を分離します。 1 つの TU が Data Domain システムにまたがることはできません。 1 人の DD Boost ユーザ ーを割り当てることができるTU は 1 つのみですが、複数の DD Boost ユーザーを同じ TU に割り当てることはできます。 DD Boost ユーザーは、各自の TU 内でのみ SU(ストレージ ユニット)を作成できます。 セキュリティは、TU レベルでは DD Boost ユーザー割り当てによ り実施され、SU レベルでは DD Boost 認証情報により実施されます。 次に例を挙げます。 テナント1: bob、tu1、su1 テナント2: joe、tu2、su2

(25)

テナント3: sue、tu2、su3

DD Boost ボリューム共有

異なる名前またはエイリアスによって指定された複数DD Boost デバイスで、単一の NetWorker ストレージ ボリュームをコンカレントに共有できます。 u DD Boost デバイスは、単一の NetWorker ストレージ・ボリュームを使用して動作しま す。デバイス・アクセス・パス名によって各デバイスを指定する必要があります。 u 各デバイスにエイリアスとして異なる名前を指定すれば、同じデバイス・アクセス・パス 名で複数のデバイスを作成できます。 たとえば、同じボリュームを共有する異なるクラ イアント・ホストを管理するために、異なるデバイス・エイリアスを使用できます。 デバイス アクセス情報の詳細については、プロパティ ウィンドウでの DD Boost デバイスの 構成(47 ページ)を参照してください。

DD Boost のパフォーマンス

DD Boost デバイスは、デバイス 1 台につき複数のコンカレント nsrmmd(メディア・ムーバ ー)プロセスを使用し、各nsrmmd プロセスは複数のコンカレント・セーブ・セッション(ストリ ームまたはスレッド)を使用します。 バックアップ操作またはクローン操作を最適化するに は、アクティブ・デバイスの数を減らします。 これにより、パフォーマンスおよび保守の Data Domain システムに対する影響が小さくなります。 新しいセッションが負荷の最も小さいデバイスに接続されるように、利用可能なDD Boost デバイス間のセッション・ロードのバランスを調整してください。 最良のパフォーマンスを実 現するためには、デバイスのターゲット・セッション、最大セッション、および最大nsrmmd カ ウントの属性を調整できます。 セッション設定の詳細については、プロパティ ウィンドウでの DD Boost デバイスの構成 (47 ページ)を参照してください。 セーブ セッションおよびパフォーマンスの詳細については、Data Domain のマニュアルを参 照してください。

DD Boost のメモリ要件

NetWorker ストレージ ノードおよび Client Direct クライアントの物理メモリ要件は、DD Boost デバイスのピーク使用量によって異なります。

次のメモリ要件を確認します。

u 他の標準的なデバイスおよび標準的なサービスと合わせてDD Boost デバイスをホスト するストレージ・ノードは、最低8 GB の RAM を搭載する必要があります。

u Client Direct バックアップのベスト・パフォーマンスを保証するために、DD Boost クライ アントにはバックアップ時に最低4 GB の RAM が必要です。

u DD Boost デバイスには、ストレージ ノードおよび Client Direct クライアントで初期の 24 MB の RAM が必要です。 各 DD Boost セーブ セッションには、追加で 24 MB 必要 です。 たとえば、10 のセッションを実行するには、24 + 240 MB 必要です。 DD Boost デ バイス1 台あたりのデフォルトの最大セッション値である 60 セッションには、24 + 1440 MB 必要です。

混在デバイス環境のデバイス

Data Domain システムでは混在 NetWorker 環境をサポートでき、DD Boost デバイス、VTL、 およびCIFS AFTD ディスクまたは NFS AFTD ディスクの構成を含めることができます。 それ ぞれの異なるストレージ環境では、異なるインタフェース接続を使用する必要があります(IP データ転送の場合はNIC、SAN データ転送の場合は FC ポート)。 これらの従来型ストレー

(26)

ジ環境に保存された従来のデータを、NetWorker クローン プロセスを使用し、IP 接続を介し て、DD Boost デバイスに移行できます。

DD Boost デバイスおよびメディア プール

メディア プールは、クライアント・バックアップまたはバックアップ・データのクローン・コピーを 特定のストレージ・デバイスに転送するために使用できます。 次の重要な考慮事項に従っ て、DD Boost デバイスのプールを構成する必要があります。 DD Boost デバイスが含まれるプールは、他のタイプのストレージ・メディアを含んではいけ ません。また、複数のData Domain システムのデバイスを含んでもいけません。 このプラクティスにより、最低限の干渉による最適なバックアップ・ウィンドウと重複排除率 が確保されます。 各バックアップを単一の Data Domain システムに保存すると、復旧およ びData Domain ファイルのレプリケーションが単純化されます。 未使用のプールを定期的にレビューし、ストレージ環境に関連しないプールを削除します。

期限切れストレージ領域の再利用

Data Domain システムでのバックアップが保存期限に達すると、そのデータへのすべての 参照が無効になります。 ただし、従来のストレージ・システムとは異なり、Data Domain シス テムでは、デバイスのスペースをすぐには解放しません。これは、他の既存のバックアップ またはクライアントがそのデータを重複排除のために継続的に参照している可能性がある からです。 たとえば、1 GB データを削除した場合、NetWorker から見ると一意のデータであっても、 Data Domain システムで 1 GB の領域をすぐに利用できるようになるわけではありません。 DD OS の filesys show space または df コマンドを実行すると、削除できるデータが [Cleanable GiB]列に表示されます。 Data Domain システムでは、重複排除の参照とストレージ領域を定期的にレビューし、クリ ーンアップを実行します。 デフォルトでは、これらのクリーンアップは 1 週間に 1 回行われ ます。 㽷 バックアップ中にDD Boost デバイスがいっぱいになると、バックアップは即座に失敗しま す。 デバイスは、領域が使用できるようになるまで一時停止することも待機することもありま せん。

DD OS の filesys clean コマンドを実行すると、満了した NetWorker セーブセットおよ びその他の冗長データまたは満了したデータを再利用およびリサイクルするために使用で きる、使用可能なすべてのオプションが表示されます。

DD Boost デバイスの削除

DD Boost デバイスを削除するには、特別な処理手順を使用する必要があります。 詳細については、AFTD デバイスの削除(60 ページ)を参照してください。

Extended Retention システム上の DD Boost デバイス

このセクションで説明する考慮事項に従って、Data Domain Extended Retention システム上 のSU フォルダーまたは MTree および DD Boost デバイスを、標準 Data Domain システム 上の場合と同じように使用できます。

Data Domain Extended Retention 機能の詳細については、Data Domain のマニュアルを参 照してください。

(27)

アクティブ階層と拡張保存階層の構造

Data Domain Extended Retention システムでは、SU の 2 階層にデータを保存できます。 ア クティブ階層と拡張保存階層があります。 u Data Domain では、すべての受信データをまずアクティブ・ファイル・システム階層に配 置します。この階層は、短期データ・ストレージ用で、標準のData Domain システムと似 ています。 適切なデータ移動ポリシーおよびデータ保存ポリシーを適用していれば、クライアント・ バックアップ用にアクティブ階層を使用できます。 ベスト・プラクティスとしては、バックア ップ操作用に個別のSU を作成します。 u SU レベルで適用したデータ移動ポリシーに基づいてアクティブ階層からアーカイブ階層 にデータを移動できます。 DD OS 5.0 および 5.1 以降では、Extended Retention ソフトウェア機能を使用して、最大 14 のアクティブなSU と 99 の定義済み SU がサポートされます。 NetWorker では、システムで 作成できるDD Boost デバイスの数について制限はありません。

階層間のデータ移動

各SU にはデータ移動ポリシーが 1 つあります。このポリシーは、デバイスが NetWorker AFTD か DD Boost デバイスかどうかにかかわらず、対応する NetWorker データゾーン内で このSU が機能するすべてのデバイスに適用されます。

Data Domain SU データ移動ポリシーを作成して、アクティブ階層のデバイスからアーカイブ 階層のデバイスにデータを移動する時期を指定できます。 一般的に、30 日未満でアーカイ ブ階層にデータを移動することはありません。 ポリシーおよび移動は Data Domain

Extended Retention システム内部で使用されるものであり、NetWorker ソフトウェアはこれら を認識しません。

NMC または nsradmin を使用して作成した、この目的に特化した追加 SU を使用すると、ク ライアント・データに代替のデータ移動ポリシーを割り当てることができます。 たとえば、異 なるアーカイブ・ポリシーを持つ別々のSU にある異なるアーカイブ DD Boost デバイスにデ ータを格納できます。 CCR を使用して、同じ Data Domain Extended Retention システム内 でデータを移動することもできます。

Extended Retention ソフトウェア機能を含む同じ Data Domain システムでの CCR では、2 個の異なるSU 間でレプリケーションを行う必要があります。 データを効率的に管理するた めに異なる保存ポリシーを適用できます。

ネットワークの条件

DD Boost デバイスでは、データ・バックアップ操作とデータ・リカバリ操作の両方で、 Ethernet IP ネットワークと FC SAN 環境の両方を介したデータ転送をサポートしています。 NetWorker サーバでは、DD Boost 操作に関係するすべてのホストを制御するために Ethernet IP 接続を必要とします。

Ethernet IP のサポート

DD Boost デバイスでは TCP/IP ネットワーク タイプ(LAN、WAN、MAN)を区別せず、パケット 消失が厳密に0%でレーテンシーが 5 ミリ秒未満で正常に動作できます。 RPQ(製品認定 依頼書)を送信することにより、高レーテンシーのサポート対象であるかどうかを確認できま す。

推奨されるData Domain システムへの最小の Ethernet IP ネットワーク接続は、2 つの 1 GbE ネットワーク・リンクを含めることです。 リンクの 1 つは管理に使用され、もう 1 つは、FC を使用しない場合にデータ・バックアップ用に使用されます。 さまざまなタイプのネットワーク

(28)

接続により、Data Domain システムのモデルに応じて、データ・スループットを向上できま す。 複数の接続または高帯域幅の接続を使用することで、Data Domain システムのデータ・ス ループットを最大化できます。 たとえば、専用ストレージ ノードおよびストレージ デバイスに 複数の1 GbE 接続を使用できます。 10 GbE 用の接続も使用可能であり、この接続を 1 GbE インタフェースの代わりに使用したり、併用したりできます。 10 GbE 接続を使用できない環境では、代わりに次の 2 つの方法を使用できます。 u ストレージ ノードから Data Domain システムまで直接専用の 1 GbE データ接続を使用

する。 この接続により、高帯域幅の専用データ接続が実現し、Ethernet 接続を共有す る場合のレーテンシーや複雑性を回避できます。 ただし、管理や NMC アクセスのため に別に従来のEthernet 接続がもう 1 つ必要です。

u Data Domain の ifgroup コマンドを使用して、1 GbE 接続が統合された Data Domain シ ステムで複数のNIC を使用する。 このグループ化により、データ容量が増加し、弾力性 が得られます。 Data Domain システムでは、NIC 接続に自動的に使用される高度なロ ード バランシングおよびリンク フェイルオーバーがあります。 詳細については、Data Domain のマニュアルを参照してください。

FC サポート

NetWorker では、次のように、SAN として構成された DFC または FC(Data Domain ファイバ・ チャネル)接続を介して、DD Boost デバイスへのデータ・バックアップ操作およびデータ・リ カバリ操作をサポートします。

u NetWorker ストレージ・ノードおよびすべての Client Direct クライアントは、FC 対応 DD Boost デバイスを持つ Data Domain システムに FC SAN ネットワーク経由でアクセスで きる必要があります。

u この環境には、Ethernet IP ネットワークも必要です。 NetWorker サーバでは、IP 接続を 使用して、クライアント、ストレージ・ノード、Data Domain システムと通信します。 CCR 操 作に関係するDD Boost デバイスでは、データ転送用の IP 接続が必要です。

u FC 対応 NetWorker クライアントは、サポートされている Windows または Linux オペレ ーティング・システムで実行する必要があります。

u NetWorker クライアントおよび NetWorker ストレージ ノードは、NetWorker 8.1 以降のソ フトウェアを実行する必要があります。 u Data Domain システムは、DD OS 5.3 以降を実行する必要があります。 u FC を使用するすべてのホストは、帯域幅の容量が 4 Gbps 以上の HBA カードを搭載し ている必要があります。 各カードのイニシエータ・ポート 1 個を DD Boost デバイスの FC 専用にする必要があります。 アクセス グループを構成する必要があります。 詳細につ いては、「EMC DD OS 管理ガイド」を参照してください。 u FC 対応 DD Boost デバイスでは、クライアントで FC 接続と設定を有効にしてあれば、FC を介したClient Direct のバックアップとリストアをサポートします。

u Data Domain システムでは、同じ Data Domain システム上での FC 対応 DD Boost デバ イスとVTL デバイスの共存をサポートしています。 ただし、FC 対応 DD Boost デバイス では、同じData Domain システム上の VTL デバイスとイニシエータを共有することはで きません。 u 保存データを失うことなく、既存のDD Boost デバイスを、IP から FC の接続および設定 に変換できます。 FC 接続を介して FC 対応 Data Direct クライアントにデータをリストア でき、ストレージ・ノードを介してIP 専用クライアントにデータをリストアできます。詳細に ついては、IP 接続から FC 接続への DD Boost デバイスの変換(88 ページ)を参照し てください。 u NetWorker サーバでは、VTL またはテープ・デバイスに保存された従来のバックアップ・ データをFC 対応 DD Boost デバイスに移行できます。 この移行用のクローン・プールを

(29)

作成できます。詳細については、 従来のセーブセットの新しいデバイスへの移行(90 ページ)を参照してください。

u クローン制御レプリケーションは、Data Domain システム間に IP 接続があれば、FC 対 応DD Boost デバイス間でサポートされます。 ファイバ・チャネル・ネットワーク越しの CCR はサポートされていません。

「サポートされているバージョンの最新の詳細については、」「EMC NetWorker Online Software Compatibility Guide」「を参照してください。」

ファイアウォールの要件

使用しているネットワーク接続に関係なく、ファイアウォールを介した通信では、サイトでバッ クアップ、モニタリング、レプリケーションを行うための特定のポートと特定のプロトコルを使 用する必要があります。 以下の表は、Data Domain、NetWorker、NMC サーバ間で開いて いる必要のあるファイアウォール・ポートの一覧です。 表 2 DD Boost 用ファイアウォール・ポート [ポート] 技術的および非技術的な問題について、 TCP 111 NFS ポートマッパー TCP 161 NMC サーバがアラートおよび統計のクエリーを実行するためのポート TCP 162 NMC サーバがステータスおよびイベントを監視するための SNMPTRAP TCP 2049 NFS

TCP 2051 CCR を使用する場合、Data Domain から Data Domain システムへのレプリケーション TCP [xxxx] NFS mountd 用にランダムなポートを選択。デフォルトは 2052 Data Domain システム

からSE モードで次のコマンドを入力します。 # nfs set mountd-port [xxxx] Data Domain システムを再起動します。 Data Domain システムには、ネットワーク構成とネットワーク機能をレビューする機能が用 意されており、問題の診断に役立つSSH Telnet が用意されています。

重複排除の効率性

この重複排除の割合により、データ重複排除/圧縮テクノロジーによるストレージ領域の削 減の効率性が測定されます。 5:1 の削減でも非常に有益ですが、20:1 の割合を広く達成で きます。 重複排除率には複数の要因が関与します。 u 保存期間 u バックアップされたデータのタイプ u 変更率 u フル バックアップの頻度 u 暗号化と圧縮の使用 ストレージ領域の使用を最適化するには、次のセクションで説明する要因と、使用期間が満 了したストレージ領域の定期的なクリアや未使用のプールの削除について考慮します。 ファイアウォールの要件 29

(30)

保存期間

重複排除の割合は、データ保存期間が長くなるほど増加します。 保存されているセーブセ ットを長く保持するほど、後続の各バックアップの重複排除に使用される同一のデータがス トレージにすでに存在している確率が高くなり、ストレージの使用効率も上がります。

バックアップされたデータのタイプ

データの一部のタイプ(テキスト・ドキュメント、スライド・プレゼンテーション、スプレッドシー ト、メール、ソース・コード、大部分のデータベース・タイプなど)は、冗長データが含まれてい ることが知られており、重複排除の有力候補になります。 また、すでに圧縮データが含まれているデータ・タイプ(オーディオ、ビデオ、スキャンしたイ メージなど)もあります。 通常、このようなデータ・タイプの重複排除のフル・バックアップを初 めて行う場合、削減量は多くはありません。ただし、データがあまり変更されていなければ、 一般的に後続のバックアップで重複排除の割合が高くなります。

変更率

変更の割合が低いデータは、バックアップ間での変更が少ないために重複排除の割合が 高くなり、重複排除の有力候補になります。 重複排除では、ストレージにすでに存在するデ ータが削除され、新しいデータのみが保存されます。 新しいセーブセットを重複排除する場合、セーブセット内の一意のブロック数はデータ・タイ プによって大きく変わります。通常、重複排除できるブロックはほとんどありません。 ただ し、Data Domain システムではデータ・ブロックが圧縮されるため、一般的に 2:1~3:1(50 ~75 パーセント)のデータが削減されます。 重複排除バックアップでは、バックアップで一意のデータ・ブロックのみをディスクに書き込 むため、セーブセットの後続の各バックアップでストレージの節約量が増え始めます。 従来 のビジネス・オペレーションでは、一般的にデータ変更の割合が低く、一意のデータは、追 加の各バックアップ・セットに存在するデータの1~2%にすぎないことがあります。 残りのバ ックアップは、システムにすでに保存されているデータに対して重複排除されます。

フル

バックアップの頻度

フル・バックアップを頻繁に行うと、重複排除の割合は高くなりますが、NetWorker ストレー ジ・ノードまたはClient Direct クライアントでのデータ処理操作も増加します。 たとえば、フ ル重複排除バックアップ毎日行う場合、フル重複排除バックアップを1 週間に 1 回行い、追 加で差分バックアップを毎日行う場合を比べてみましょう。 この両方のスケジュールで、基 本的に、同じ量のストレージ領域を必要とし、ストレージ・ノードとData Domain システム間 に同じネットワーク帯域幅を必要とします。 バックアップでは、フル・バックアップの場合で も、一意のデータのみがストレージに送信されます。 ただし、毎日フル バックアップを実行するスケジュールの方が、インクリメンタル バックアッ プを毎日実行してフル バックアップを週に 1 回実行するスケジュールよりも、クライアントか らストレージ ノードに送信される処理データ量が大きくなります。

ホストの命名ガイドライン

ネットワーク環境はホスト名の解決方法に影響するため、メーカーの推奨事項に従う必要 があります。 ローカル ホスト ファイルは、名前付けの問題の診断や解決に役立ちます。 Data Domain システムで net hosts add コマンドを使用すると、ホストを/etc/hosts ファイル に追加できます。

(31)

次のガイドラインに従って、DD Boost 環境での構成、レポート生成、トラブルシューティング の作業効率を向上する識別しやすいホスト名を作成してください。 u すべてのNetWorker データゾーンで一意の名前を作成する。 administration、 backup、cloning、production など、ネットワークの役割を識別する名前を使用する。 ロ ケーションやサーバ名を名前に含めることもできます。 u 同じNetWorker データゾーン内の各 NIC、IP、または FC インタフェースに関連づけられ ている1 つのホスト名を使用する。 u ネットワーク接続が正しいかどうかを迅速に識別するために、ソースまたはターゲットの 略語を名前に含めることができる。 たとえば、ストレージ ノード ホスト名の略語を Data Domain 名に追加したり、Data Domain ホスト名の略語をストレージ ノード名に追加した りします。 これらの名前が Data Domain の/etc/hosts ファイルに含まれていることを確 認してください。 u NetWorker サーバおよびストレージ・ノードのそれぞれのクライアント・リソースで、すべ てのエイリアス(長い名前、短い名前、IP アドレスなど)を指定する。 クライアント・リソー スの[グローバル1/2]タブでエイリアスを指定します。 u 複数の場所から双方向でネットワークのすべてのホスト名を常に解決できることを確認 するテストを行う。 たとえば、短い名前を IP アドレスに、長い名前を IP アドレスに、IP ア ドレスを短い名前に、IP アドレスを長い名前に解決できることを確認します。 u 通常、デバイスおよびストレージ ノードの IP アドレスや完全修飾名の文字列ではなく、 短くて簡単に識別できる説明的な名前を使用します。 一部のビューでは、長い名前の 場合に収まりきらない可能性があります。 次の例は、長い名前と短い名前を 1 つずつ 含んでいます。 NWDD365-1.burloak.lab.mycorp.com:/NWDZ_Dr1 NWDD365-1:/NWDZ_Dr1 u プール名およびホスト名を除き、スペースなし、特殊文字なしで、ドット(.)、ハイフン(-)、 下線(_)を含む標準英数字文字を使用する。 プール名およびホスト名では下線を使用 できない。 u テキスト・フィールドの長さおよび大文字や小文字に関して一貫した形式を使用し、先頭 に数値の0 を含め、最大 50 文字にする。 u 日付は変わったり、今後意味をなさなくなったりする可能性があるため日付を名前に使 用することは避ける。

IP アドレス

数値は説明的な名前よりも識別およびトラブルシューティングすることが難しいので、IP アド レスの使用は避けます。 ただし、次のような例外があります。

u Data Domain システムで、ifgroup とのインタフェースとして IP アドレスを使用して高度 なロード・バランシングおよびリンク・フェイルオーバー機能を実現する必要がある場 合。

u CCR の場合に、ソース Data Domain システムのホスト・ファイルでターゲット Data Domain システムの IP アドレスをリストする必要がある場合。 そうしていない場合、CCR では、バックアップ/リストア処理で使用するものと同じネットワーク・アクセスを使用しま す。 詳細については、Data Domain のマニュアルを参照してください。

名前形式の例

次の例に、名前形式のいくつかを示します。 IP アドレス 31

(32)

DD Boost デバイス

形式:[Data_Domain_system_name]-[device_name] 次に例を挙げます。 dd-tenendo-device01

Data Domain システムのフォルダ

NetWorker ストレージ・ノードを参照する DD Boost デバイス名を作成し、バックアップ操作に 使用するのか、クローン操作に使用するのかを指定します。 形式: s[torage_node_name-operation-device_name] 次に例を挙げます。 dzburl-back-dd01

Data Domain のボリューム ラベル

形式:[media_type-label_number] 次に例を挙げます。 ddmedia-001

バックアップ環境の例

このセクションでは、Data Domain の統合を NetWorker バックアップ環境に導入する方法に 関するいくつかの例を示します。 Ethernet IP ネットワークでのベスト プラクティスは、管理用 の1 GbE とデータ用の 10 GbE の 2 個のインターフェイスを使用する方法です。 FC 環境の 場合は、管理およびクローン操作にIP インタフェースを使用し、バックアップ操作 SAN イン タフェースを使用します。 次の例を参考に環境を計画してください。

Client Direct の重複排除環境

Client Direct 機能は、データ・バックアップ/リカバリ操作のクライアント・リソース設定でデフ ォルト選択です。 クライアントが Data Domain システムに直接ネットワーク接続していない 場合、これらの操作では、従来のストレージ ノード ワークフローが自動的に使用されます。 Client Direct データ処理(16 ページ)では、クライアントDSP ソフトウェアを活用して重複排 除データをクライアントからData Domain システムに直接送信し、ストレージ ノードをバイパ スするClient Direct 機能について説明しています。 次の図にClient Direct 環境の例を示します。 Client Direct の重複排除の利点は、次のとおりです。 u クライアント ホストの重複排除によって、バックアップ データ転送用の帯域幅が大幅に 削減されます。 u 1 つのストレージ・ボリュームを DD Boost デバイス間や複数バックアップ・ホストおよび 複数ストレージ・ノード間で共有できます。 複数のデバイスを作成するのではなく、1 台 のデバイスにつき複数のホストおよび複数のセッションを構成することで、パフォーマン スとメンテナンス性を向上できます。 u Client Direct の重複排除は、専用ストレージ ノード環境(37 ページ)で説明するよう に、専用のNetWorker ストレージ ノードとともにインストールされた NetWorker クライア ントを使用する環境の代替環境を提供します。 専用ストレージ・ノード環境では追加の ライセンスおよび構成が必要であり、バックアップ・クライアントまたはクライアント上の アプリケーションでは専用ストレージ・ノードをサポートしないことがあります。

図  1  Client Direct バックアップと従来のストレージ ノード バックアップ 災害復旧環境 災害復旧環境では、 CCR を使用して、Data Domain システムから地理的に離れた場所にあ る別の Data Domain システムに、個々のセーブセットまたはボリューム全体をコピーできま す。  各クローン・レプリケーション(最適化されたクローン)は、ソースの重複排除データの独 立した完全なコピーです。  NetWorker ポリシーでは、ソース(プライマリ)とクローン(セカンダ リ)の両方
図  3  複数 Data Domain システムにカスケードされる CCR 共有データゾーン環境 2 つの個別のデータゾーンからのバックアップを単一の Data Domain システムに保存でき ます。  この構成では、ストリーム・カウントとメモリ・リソースを分割して、2 つのデータゾーン を独立したエンティティとして管理することを検討してください。  1 つのデータゾーンによっ て、他のデータゾーンのパフォーマンスに影響が及ばないようにしてください。  ストリームと デバイスの総数は、 Data Dom
図  4  2 つの NetWorker データゾーンで共有されている Data Domain システム
図  5  複数の専用ストレージ・ノードと 1 つの高帯域幅リンクがある 1 つのデータゾーン
+7

参照

関連したドキュメント

まず,PREG 及び PROG の重水素標識体をアルカリ条 件下での交換反応により合成し,それぞれを IS として Fig.. 7) .コント

ステップ 2 アプリに [installer] としてログインし、 SmartLogger の画面上で [ その他 ] > [ システム保守

[リセット] タブでは、オンボードメモリーを搭載した接続中の全 Razer デバイスを出荷状態にリセットで きます。また Razer

[r]

ユーザ情報を 入力してくだ さい。必要に 応じて複数(2 つ目)のメー ルアドレスが 登録できます。.

注意: 条件付き MRI 対応と記載されたすべての製品が、すべての国及び地域で条件付き MRI 対応 機器として承認されているわけではありません。 Confirm Rx ICM

[r]

*Windows 10 を実行しているデバイスの場合、 Windows 10 Home 、Pro 、または Enterprise をご利用ください。S