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6 SP1 リリースからのアップグレード

この付録は、以下のセクションで構成されています。

u フォルダ構造およびバックアップ・セッションに対する変更...98

u アップグレードの計画... 98

NetWorker 7.6 SP1リリースからのアップグレード 97

フォルダ構造およびバックアップ・セッションに対する変更

NetWorker 8.0よりも前のNetWorkerでは、Data Domainシステムで異なるストレージ構造

を使用していました。この構造が変更されたことにより、NetWorker 8.0以降の環境へのア ップグレードには特別な処理手順を使用する必要があります。

NetWorker 7.6 SP1を使用する場合、NetWorkerでは、Data Domain SU(ストレージ・ユニッ ト)のレベルでDD Boostデバイスを作成し、SUフォルダごとにDD Boostデバイスは1個 だけ存在していました。 NetWorkerでは、これらのデバイスSU数を制限していませんでし た。

NetWorker 7.6 SP2以降では、各SUフォルダのサブフォルダとしてDD Boostデバイスが

作成されます。 NMCデバイス構成ウィザードは、デフォルトで、デバイスを作成する

NetWorkerサーバの短いホスト名を使って各SUフォルダを命名します。最適なパフォーマ

ンスを得るには、使用するアクティブなSUフォルダ数を14以下にする必要があります。

NetWorkerでは、各SUフォルダ内に作成できるDD Boostデバイス数が制限されていませ

ん。ただし、DD Boostデバイスの数が増加するとData Domainシステムのパフォーマンス

と保守に影響を及ぼす可能性があります。

アクティブSUの数を14個に制限するという例外的な状況は、サービス・プロバイダがクォ ータ強制を許可できるようにしたり、アプリケーション・グループごとまたはカスタマーごとの 実際の使用容量および重複排除率に関するレポートを作成したりする場合などに適用され ます。

DD Boostデバイスごとに有効化できるバックアップセッション(セーブストリーム)の最大数

が増えました。

u NetWorker 7.6 SP1ではDD Boostライブラリ2.2.2が使用されていましたが、これによ

り各DD Boostデバイス(SU)での最大セッション数10が適用されていました。この制

限が原因で、一部の環境では、多数のDD Boostデバイスを使用していました。

DD Boostライブラリ2.2.2を使用するNetWorker 7.6 SP1では、DD OS 4.8および4.9 をサポートしています。

u NetWorker 7.6 SP2以降ではDD Boostライブラリ2.3.1以降が使用されるため、デバ

イス(nsrmmdプロセス)1台あたりのセッション数が最大60に増加しています。そのた

め、これまでのデバイスと同じセッション・ロードを少ないデバイスで処理できます。

DD Boostライブラリ2.3.1を使用するNetWorker 7.6 SP2では、DD OS 4.9および5.0 以降をサポートしています。

アップグレードの計画

NetWorker 7.6 SP2以降へのアップグレードによって、NetWorker 7.6 SP1でSUフォルダー として作成したDD Boostデバイスは変更されません。これらのデバイスは変更なしで引き 続き使用できます。これらの古いデバイスはNetWorker管理プログラムの[デバイス]ビュ ーに表示されますが、NMCデバイス構成ウィザードには表示されません。

DD OS 5.0以降では、パフォーマンスの低下を防ぐために使用するSUフォルダを14個以

下にしてください。これらの14のSUフォルダで14のNetWorkerデータゾーンのDD

Boostデバイスに対応できます。ただし、既存のDD OS 4.9システムには、Data Domain

SUのレベルですでに14を超えるDD Boostデバイスが構成されている可能性がありま す。

「サポートされているNetWorkerとData Domainのバージョンおよびアップグレードオプションの 詳細については、」「EMC NetWorker Online Software Compatibility Guide」「を参照してくださ い。」

この用語集では、このガイドで使用されている用語の定義について説明します。

A

AFTD(アドバンストファイ ルタイプデバイス)

ボリュームマネージャを使用して複数のコンカレントバックアップ/リカバリ操作を有効化し、

利用可能なディスク領域を動的に拡張するディスクストレージデバイス。

C

CCR(クローン制御レプリ ケーション)

あるDD Boostデバイスからコピーした重複排除データのレプリカを別のDD Boostデバイス

に作成すること。NMCクローン機能でスケジュール設定でき、NetWorkerサーバによってイン デックスが付けられてトラッキングされます。

Client Direct クライアントで、バックアップデータの重複排除を行うことと、NetWorkerストレージノードをバ

イパスしてAFTDまたはDD Boostストレージデバイスにこのデータを直接送信することを可 能にする機能。ストレージノードはバックアップデバイスを管理しますが、バックアップデー タは処理しません。

D

DD Boost 最適化されたライブラリおよび通信フレームワーク。これには、特別なData Domain APIが用

意されており、バックアップソフトウェアからData Domainシステムのストレージデバイスを 定義したり、ストレージデバイスとやり取りしたりできます。

DD Boostデバイス Data Domainシステムに作成される論理ストレージデバイス。NetWorkerの重複排除バック

アップを保存するために使用されます。 NMCでは、各デバイスはData Domainシステムのフ ォルダとして表示され、ストレージボリューム名とともにリストされます。

DD OS Data Domainオペレーティングシステム。

DSP(分散セグメント処理) DD Boostインタフェースの一部。これにより、データをストレージ用にData Domainシステム に送信する前に、データの重複排除をホストで実行できます。

E

イネーブラコード[いねー ぶらこーど]

ソフトウェアを起動するための一意のコード。

u 評価Enablerまたは一時Enablerは、一定期間が経過すると使用期間が終了します。

u 基本Enablerは、ソフトウェアの基本機能のロックを解除します。

u アドオンEnablerは、ライブラリサポートなどの追加機能または製品のロックを解除しま

す。

ライセンスキー以下を参照してください。

EMC NetWorkerおよびEMC Data Domain重複排除デバイス8.2 統合ガイド 99

I

ifgroup 1つのグループIPアドレスとして論理的に指定された複数のネットワーク インターフェイスか

らなるData Domainシステムで構成されたプライベートネットワーク。 ifgroupで、ダイナミッ

クロードバランシングやグループ内のフォールトトレランスが提供され、従来のネットワーク 統合よりネットワーク帯域幅使用率が向上します。

M

MTree 「Managed tree」の短縮形で、ストレージユニットとも呼ばれる。Data Domainファイルシステ

ム内のネームスペースの論理パーティションであり、管理を目的としてファイルのセットをグル ープ化するために使用できます。通常、MTreeは、単一のNetWorkerデータゾーンと関連づ けられます。

N

NetWorkerサーバー NetWorkerサーバソフトウェアを実行しているネットワーク上のコンピュータ。オンラインイン

デックスを保持し、同じネットワーク上のクライアントやストレージノードに、バックアップサー ビスとリストアサービスを提供します。

NMC(NetWorker管理コン ソール)

NetWorkerサーバとクライアントの管理に使用されるソフトウェアプログラム。 NMCサーバ

は、すべてのNetWorkerプロセスに対してレポート作成機能および監視機能も提供します。

S

ssid(セーブセットID) セーブセットに割り当てられた内部的な識別番号。

SU(ストレージユニット) NetWorkerのデータゾーンに関連づけられたData Domainシステム上のディスクストレージ の論理ユニット。

V

VTL(仮想テープライブラ リ)

物理テープライブラリストレージシステムのソフトウェアエミュレーション。

オンラインインデックス クライアントのバックアップ(クライアントファイルインデックス)とバックアップボリューム(メデ ィアデータベース)に関するすべての情報が保存されているNetWorkerサーバ上のデータベ ース。

管理されるアプリケーショ ン

コンソールサーバから監視および/または管理されるプログラム。

administrator 一般にネットワーク コンピュータ上のソフトウェアをインストール、構成、および管理する人、

およびユーザーを追加し、ユーザー権限を定義する人。

client バックアップサーバソフトウェアを使用してデータをバックアップおよびリストアできるコンピュ

ータ、ワークステーション、アプリケーションサーバなど、ネットワーク上のホスト。

クライアントファイルイン デックス

バックアップしたすべてのデータベースオブジェクト、ファイル、ファイルシステムをトラッキン グするために、NetWorkerサーバによって管理されるデータベース。 NetWorkerサーバで は、クライアントコンピュータごとに別々のクライアントファイルインデックスを維持していま す。

クライアント・リソース クライアントでバックアップされるセーブセットを特定するNetWorkerサーバリソース。クライ アントリソースはまた、スケジュールやブラウズポリシー、保存ポリシーなど、セーブセットの バックアップについての情報も指定します。

グループ 指定した1つのスケジュールまたは条件のセットに応じて、バックアップをまとめて実施する ように構成された1台以上のクライアントコンピュータ。

クローン 1. NetWorkerサーバによってインデックスが付けられてトラッキングされる、バックアップさ

れたデータの複製コピー。複数の単独セーブセット、またはボリューム全体のクローンが 可能です。

2. ストレージアレイに固有のミラータイプ。

災害復旧 ハードウェアに故障が発生したときまたはソフトウェアが破損したときにデータおよび業務活 動をリストアおよびリカバリすること。

最適化されたクローン CCR(クローン制御レプリケーション)以下を参照してください。

参照ポリシー バックアップエントリーをクライアントファイルインデックスに保存する期間を指定する

NetWorkerポリシー。インデックスに一覧にされたバックアップは、参照が可能で、リカバリの

ために簡単にアクセスできます。リテンションポリシー以下を参照してください。

取得 アーカイブされたファイルおよびディレクトリの場所を探知し、リカバリすること。

スケジュールバックアップ 指定した時刻に1つ以上のNetWorkerクライアントのグループに対して自動的にバックアッ プを開始するように構成されたバックアップ。予定されたバックアップは、セーブセットを生成 します。

ストレージデバイス デバイス以下を参照してください。

EMC NetWorkerおよびEMC Data Domain重複排除デバイス8.2 統合ガイド 101

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