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うですが 大雑把な推定であり 大勢に影響はないので そのまま使うことにします 下表がつなぎ合わせて作成した損益計算書です H30 年度に築地から豊洲市場 に移転する表になっています 表をクリックすると拡大します 東京都中央卸売市場 市場会計の損益計算書 単位 : 億円 / 消費税抜 単年度損益 H2

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Academic year: 2021

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6. 豊洲移転で 60 年累積赤字1兆円は詐欺的論理 少し刺激的なタイトルを付けました。2017 年4月8日の市場問題 PT 小島座長 ほかによる築地市場での意見交換会の資料には、「60 年間の累積赤字 約 11,420 億円」、というタイトルの市場会計の収支試算の資料が掲載されています。 ・ 先ず、豊洲を含まない現在の市場会計は、僅かながら黒字で推移していると説 明されます。 ・ 次に、豊洲市場は、減価償却費を考慮すると、年間 100 億円の赤字になるとあ ります。 ・ 最後に、豊洲を含む11市場の市場会計の60年間の累積赤字が1兆円を超え ると説明されます。 このように説明されれば、誰だって豊洲に移転すると、1兆円もの赤字が発生すると 思ってしまうでしょう。 それを信じて、豊洲移転なんて絶対ダメとウェブ・ページに書いている慌て者もいます。 しかし、小池都知事や特別顧問の言葉は、よく吟味することが必要です。 結論を言えば、1兆円規模の赤字は11市場全体の話です。豊洲市場の建設は、 築地の跡地の売却益利用を前提にしたもので、豊洲市場だけに限定すれば、減価償 却費を考慮しても、60 年間の累積赤字は5分の 1 くらいなものです。1兆円云々は、 市場会計全体の話であり、以下に説明します。 <60 年間の市場会計損益計算書> この先60年間の11市場全体の損益計算ですから、仮定を含む大雑把なものにな らざるを得ません。 市場問題 PT 第 1 次報告書には、H27~H40 年度までの損益計算書が掲載さ れています。都の中央卸売市場が作成したものと思われます。H27~H29 は実績値 です。 上記の小島座長等による築地市場での意見交換会の資料には、H90 年度までの 10 年毎の損益計算が示されています。両者をつなぎ合わせて、60 年間の累積損益 を調べてみようと思います。築地市場の意見交換会の資料には、少し間違いがあるよ

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うですが、大雑把な推定であり、大勢に影響はないので、そのまま使うことにします。 下表がつなぎ合わせて作成した損益計算書です。H30 年度に築地から豊洲市場 に移転する表になっています。表をクリックすると拡大します。 東京都中央卸売市場、市場会計の損益計算書 単位:億円/消費税抜 H27 H28 H29 H30 H31 H32 H33 H34 H35 H36 H37 H38 H39 H40 H50 H60 H70 H80 H90 営業収益 147 152 153 169 169 169 169 169 168 168 168 168 168 167 166 164 162 160 150 売上高割使用料 31 32 33 33 33 33 33 33 32 32 32 32 32 31 29 27 25 23 21 施設使用料 79 79 79 82 83 83 83 83 83 83 83 83 83 83 63 63 63 63 63 雑収益 36 40 41 54 54 54 54 54 54 54 54 54 54 54 54 54 54 54 54 営業費用 167 225 227 305 309 313 316 319 322 325 328 331 335 338 368 398 428 458 417 管理費等 116 174 175 196 196 196 196 196 196 196 196 196 196 196 196 196 196 196 196 減価償却費 51 51 52 109 113 117 120 123 126 129 132 135 139 142 172 202 232 262 221 △ 20 △ 74 △ 74 △ 136 △ 140 △ 143 △ 146 △ 149 △ 154 △ 157 △ 160 △ 163 △ 166 △ 170 △ 202 △ 284 △ 266 △ 298 △ 269 営業外収益 34 88 47 35 35 80 69 58 46 35 35 34 34 34 35 35 35 35 35 営業外費用 7 59 18 24 24 24 15 15 15 12 9 6 4 4 4 4 4 4 4 7 △ 44 △ 45 △ 125 △ 128 △ 87 △ 93 △ 107 △ 123 △ 134 △ 134 △ 135 △ 136 △ 140 △ 171 △ 208 △ 285 △ 267 △ 228 特別利益 - - - 388 - 744 744 744 744 744 - - - -特別損失 4 - - 1,191 68 5 35 - - - -3 △ 44 △ 45 △ 929 △ 196 652 616 637 621 610 △ 134 △ 135 △ 136 △ 140 △ 171 △ 208 △ 285 △ 267 △ 228 51 3 15 △ 23 △ 22 23 20 9 △ 4 △ 12 △ 9 △ 6 △ 5 △ 5 1 △ 1 △ 3 △ 5 △ 7   単年度損益 営業損益 データ出所 市場問題プロジェクトチーム第1次報告書、66頁、損益計算書 東京都専門委員による説明と意見交換、2017年4月8日、築地市場講堂、 豊洲移転案、13頁 経常損益 当年度純損益 経常損益 (減価償却費等除く) <60 年間累計値> H30 から H89 年度までの 60 年累計値を計算し、次頁の表に示しました。豊洲市 場のみと、豊洲を除く 10 市場の値も併記しましたが、それらは後述します。 同60年累計値の表で、営業収益と営業費用の差額は、約1兆4,200億円です。 この値には減価償却費が考慮されており、一方、築地市場用地の売却益は考慮され ていません。 上記に、営業外収益と営業外費用を含めたものが経常損益で、約1兆 2,300 億 円です。営業外収益で大きな項目は、一般会計から市場会計への補助金で、約 1,200億円が含まれています。ほとんどの自治体で、中央卸売市場は経済的に成り立 たないので、それなりに補助金が投じられているようです。 上記に、特別利益と特別損失を含めたものが純損益になり、60 年累計で約9,500 億円です。特別利益の主なものは、築地市場用地の売却益で、特別損失の主なも のは、築地市場の閉鎖によるものです。 以上は 11 市場全体の損益ですが、次に、豊洲市場だけの 60 年累計の損益を調 べることにしましょう。

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単位:億円/消費税抜 11市場 豊洲市場 豊洲を除く 10市場 営業収益 9,790 3,964 5,826 売上高割使用料 1,625 658 967 施設使用料 4,079 1,806 2,273 雑収益 3,240 1,500 1,740 営業費用 23,498 8,990 14,508 管理費等 11,760 5,340 6,420 減価償却費 11,738 3,650 8,088 △ 14,209 △ 5,026 △ 9,183 営業外収益 2,206 0 2,206 営業外費用 348 0 348 △ 12,352 △ 5,026 △ 7,326 特別利益 4,108 4,596 △ 488 特別損失 1,303 1,299 4 △ 9,544 △ 1,729 △ 7,815 △ 169 △ 1,376 1,207          市場会計60年累計値 営業損益 経常損益 当年度純損益 経常損益 (減価償却費等除く) <豊洲市場だけの営業収益> 下表は、H27 年度の築地市場と、移転初年度の豊洲市場の営業収益と営業費 用を示すもので、市場問題 PT 第1 次報告書に掲載されているものです。 豊洲市場の移転初年の営業収益は、使用料が 43 億円、その他が 25 億円と推定 されています。 人件費等 委託料 光熱水費 資産 減耗費 その他 築地市場 (H27年決算額) 40 11 50 7 26 4 8 10 0 3 12 44 豊洲市場 (開場後概算額) 43 25 68 7 82 4 34 42 1 0 71 160 営業費用 築地市場と豊洲市場の営業損益 (出所:市場問題PT第1次報告書) 使用料 その他 計 営業収益 管理費等 償却費減価 計 本庁分

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市場の使用料は、売上高割使用料と施設使用料に分けられます。60 年間の損益 検討では、前者は 5 年毎に 3%ずつ減少すると仮定されています。市場の取扱数理 量は減少すると予測されており、それを反映したものです。 現在の10 市場の売上高割使用料の割合は約30%です。豊洲市場にもその割合 であると仮定すると、初年度の売上高割使用料は12.9億円、施設使用料は30.1億 円になります。 売上高割使用料が5年毎に3%ずつ減少すると仮定すると、60年間の累計は、6 58億円になります。施設使用料とその他の 60 年累計は、単純に 60 倍して、各々 1,806 億円と 1,500 億円になります。 従って、豊洲市場の営業収益の 60 年累計は、3,964 億円になります。 <営業費用> 同様に、市場問題PT 第1 次報告書によれば、豊洲市場の初年度の営業費用の うと管理費等は89億円、減価償却費は71億円と推定されています。管理費等の60 年累計は、単純に 60 倍して 5,340 億円です。減価償却の 60 年累計は次項以下に 示します。 <建設費> 2017 年以降に予定されている豊洲市場の改造 費を除くと、豊洲市場の建設費は、用地取得費用な どを含めて5,884億円です。そのうち、減価償却費の 対象とされるのは 3,050 億円とされています。 残りの 2,462 億円の多くは、用地の取得と土壌汚 染対策に要した費用です。その費用により、土壌汚 染対策を施した 40.7ha の土地が、東京都の資産と して残ったわけです。市場問題 PT によれば、その土 地は、4,000 億円前後で売却できる可能性があると 言われます。

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<減価償却費> 減価償却対象の3,050億円を償却年数で割った額が、年間の減価償却費の一部 になります。償却年数の取り方はいくつか考えられますが、60 年間の総額は 3,050 億 円です。 加えて毎年の減価償却費には、長期の大規模補修の費用を考慮する必要があり ます。大規模補修にいくら掛かるかは推測になります。なお、毎年必要な設備補修費 は、営業費用の管理費等に含まれています。 市場問題 PT 第5回に中央卸売市場が提出した資料には、他の中央卸売市場 や類似の大規模施設の実績などに基づく長期大規模補修費が参考値として紹介され ています。因みに、東京国際展示場の 21 年間の実績を年間にすると 8.5 億円になる そうです。 4 月 8 日の市場問題 PT 小島座長などによる築地市場での意見交換会の資料に は、減価償却対象額の1/3 の約1,000億円を設備と考え、設備更新を15年としたう えで、その 20%だけを更新することを仮定しています。その場合、15 年毎に 200 億円 の大規模補修費が発生します。60 年間では 600 億円になります。 その値を用いると、60年間の減価償却費の累計は、3,050億円と600億円を合わ せた 3,650 億円になります。 <築地の売却益> 築地市場用地の売却益については、幾つかの試算があるようですが、都の市場の あり方戦略本部の資料「中央卸売市場会計の持続可能性の検証」(2017 年 6 月 15 日)の値を用いました。 平成 33 年に 4,596 億円で一般会計に売却(有償所管換)するもので、環状 2 号線用地を除いた面積で、埋蔵文化財調査費用等の 200 億円を差し引いた額にな っています。損益計算書では、特別利益として計上されます。 <築地市場閉鎖の特別損失>

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築地市場用地を売却するためには、築地市場を閉鎖しますが、市場会計上では特 別損失が発生するものと思います。先の損益計算表の H30~H33 の特別損失の合 計1,299 億円がその関係と考え、豊洲移転関連の費用として考慮しました。 <豊洲市場だけの損益> 一般会計からの補助金などの営業外収益と、営業外費用は無いものとします。以 上をもとに示したのが、前記の市場会計 60 年累計値の豊洲市場の値です。 繰り返しになりますが、豊洲市場の建設は、築地市場用地の売却益を利用するこ とを前提にしていたもので、築地市場用地の売却益が特別利益、築地市場の閉鎖関 連が特別損失として、豊洲市場の欄に計上されています。 60年間の純損益は、約1,700億円の赤字です。これは、11市場全体の5分の1 であることが分かります。 60 年累計の損益計算をみると、豊洲を除く 10 市場の減価償却費の累計が、 8,000 億円以上になっています。どのような仮定で、10 市場の減価償却費を算定した のか不明ですが、10 市場の赤字は、将来的に減価償却費が増大する結果です。 豊洲市場の赤字は、一年当たりなら 28.8 億円です。一般会計からの補助金を含 まない値です。また、公共施設に準じた設備として、市場の利用料が低く設定されて いることもあります。公共施設にはお金が掛かるのは当たり前であり、大騒ぎするような 赤字ではないと思います。 <60 年後の豊洲市場建替え> 豊洲市場の赤字に関し、減価償却費を考慮すべきか否かの議論がありました。豊 洲推進派は、豊洲の建設費は、移転を延期しても戻ってこない「サンクコスト(埋没 費用)」であり、減価償却費を考慮し損益計算で、移転の是非を判断すべきではな いと主張しました。 一方、豊洲移転の赤字を大きく見せたい築地残留派、特に小島座長などは、減価 償却費を含まない市場会計は、使い捨て・使い切りの施設の会計であると主張しまし た。

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最後に、60 年後の豊洲市場の建替えについて少し考えてみましよう。60 年後に、 取扱い数量がかなり減少しても、現状のような中央卸売市場が残っていると考えるの は、想像力が貧困である様に思います。しかし、取り敢えず規模か縮小した豊洲市場 の建替えを考えることにしましょう。 現状の豊洲市場は、大き過ぎると考えられています。60 年後には、半分の大きさの 豊洲市場で十分でしょう。豊洲市場の用地は 40ha あるのですが、敷地もその半分で 十分でしょう。20haの用地を売却すれば、2,000億円前後の売却益が得られるでしょ うから、それで新たな豊洲市場を建替えることができます。減価償却で資金を積み立 てなくても、豊洲市場は持続可能なわけです。

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