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東京箱根間往復大学駅伝競走シード権獲得と 10000m 平均タイムとの関連性学籍番号 :12A0096 学生氏名 : 河西大輝周防俊也桃原誉 Ⅰ. はじめに東京箱根間往復大学駅伝競走 ( 以下 箱根駅伝 ) は学生駅伝最大であり今年で 92 を数える歴史の永い駅伝競走である テレビをはじめ多くのメデ

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日本体育大学 卒業抄録

陸上競技研究室 指導教員 別府 健至 准教授 学籍番号 12A0085 学生氏名 奥野 翔弥 道根 啓 1、はじめに スポーツにおいて、「試合や練習で最高のパフォーマンス を発揮するための準備」「ケガの予防」でウォーミングアッ プが挙げられる。確かにこれらの見解は正しいものだが、 大切なことはウォーミングアップの意味よりも捉え方や内 容である。最も重要であることは体温を上げることと言わ れている。 各大学、チーム、個人によってウォーミングアップ方法 は様々だが、先輩から受け継がれてきたものや、伝統的な 決めごとになっているものもよくあることである。効果的 であるということで自然と受け継がれているものであれば よいが、何となく続けているものについては目的が明確で はなくトラブルを招く原因となる為、注意しなければなら ない。 本研究では日本体育大学陸上競技部(駅伝ブロック)が 実施している動的ストレッチ・ウォーミングアップドリル における効果について調査した。 2、方法 本研究の被験者として日本体育大学の駅伝ブロックに所 属する長距離ランナー5名を対象とした。まず、ラジオ体 操と本学が朝練時実施する動的ストレッチ・ウォーミング アップドリル(現場では軽いジョギング・体操後実施して いる)前後での柔軟性及び心拍数の測定を実施した。 ※柔軟性は日本健康運動研究所の体力セルフチェック編か ら「肩甲骨」「脚裏・腰・臀部」から評価した。 (表1)ラジオ体操前後の柔軟性及び心拍数 前 後 前 後 前 後 被 A 44 45 3 8 64 70 被 B 33 38 1 4 68 76 被 C 33 35 8 9 64 68 被 D 43 52 2 3 64 80 被 E 45 50 -2 2 56 60 長 座体前屈 (㎝) 背中手つなぎ(cm) 心拍数 (1分/回) (表2)動的ストレッチ・ウォーミングアップドリル前後の 柔軟性及び心拍数 前 後 前 後 前 後 被 A 44 45 3 6 64 132 被 B 33 43 1 5 68 150 被 C 33 42 8 11 64 126 被 D 43 48 2 4 64 114 被 E 45 56 -2 4 56 116 長 座体前屈 (㎝) 背中手つなぎ(cm) 心拍数 (1分/回) (表3)ラジオ体操後と動的ストレッチ・ウォーミングアッ プドリル後の柔軟性及び心拍数 ラ ジ オ 体 操 ウォ ーミグアップ ラ ジ オ 体 操ウォ ーミン グアップ ラ ジ オ 体 操 ウォ ーミグアップ 被 A 45 45 8 6 70 132 被 B 38 43 4 5 76 150 被 C 35 42 9 11 68 126 被 D 52 48 3 4 80 114 被 E 50 56 2 4 60 116 長 座体前屈 (㎝) 背中手つなぎ(cm) 心拍数 (1分/回) 3、結果及び考察 2つの比較から、本大学が実施している動的ストレッ チ・ウォーミングアップドリルが長座体前屈では3 名、背 中手つなぎでは4 名において柔軟性が高いと示され、心拍 数においては120 回/1 分前後と全員が高くなっているこ とが確認された。特にウォーミングアップで重要とされて いる「体温を上げる」ということからも心拍数の上昇は効 果があると確認された。 しかし今回の調査では、ラジオ体操という一般的なもの と比較対象としたもので必ず効果があるというには疑問 である。今後、「対象被験者の増加」「他のウォーミングア ップとの比較」「実施時間の統一」「体温測定」等の多くの パターンを研究する必要があると考える。

日本体育大学陸上競技部(駅伝ブロック)実施の動的ストレッチ

・ウォーミングアップドリルにおける効果

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日本体育大学 卒業抄録

陸上競技研究室 指導教員 別府 健至 准教授 学籍番号 :12A0096 学生氏名 : 河西 大輝 周防 俊也 桃原 誉

Ⅰ.はじめに 東京箱根間往復大学駅伝競走(以下、箱根駅伝)は 学生駅伝最大であり今年で92 回を数える歴史の永い 駅伝競走である。テレビをはじめ多くのメディアに取 り上げられており、正月の風物詩として社会に親しま れている。 出場権は前回大会においてシード権を獲得した上 位 10 校と予選会を勝ち抜いた 10 校、および関東学 生連合チームを加えた21 チームによって争われる。 近年ではレースの高速化が言われており、1 区から各 大学エース級の選手が出走し非常に高いレベルのレ ース展開が繰り広げられている。特に箱根駅伝特有の 山区間(5・6 区間)では順位の入れ替わりが激しく 勝敗を大きく左右する重要区間であり、大会そのもの を盛り上げる最大の見せ場と言われている。 箱根駅伝においてシード権を獲得するためには 10000m、ハーフマラソンの走力強化が重要だと言わ れている。 そこで本研究では、過去10 年間における箱根駅伝 シード権獲得と 10000m 平均タイムとの関連性を調 査した。 Ⅱ.方法 1. 過去 10 年間における箱根駅伝総合成績調査 2. 過去 10 年間における出場大学の 10000m の平 均調査(上位10 人) 3. 10000m 平均ランキングと箱根駅伝シード権獲 得状況調査 Ⅲ.結果 10000m 平均ランキング 10 位以内からのシード権 の獲得は73%、11 位以降からは 27%と確認された。 特に83,92 回大会においては 10 位以内から 9 大学が シード権を獲得していた。 今回の調査からランキングが高い方がシード権を 獲得する確率が高いことが示された。 (表1)過去 10 年間における 10000m 平均ランキング とシード権獲得状況 大学名 83回 84回 85回 86回 87回 88回 89回 90回 91回 92回シード権獲得回数 東洋大学 4 4 1 5 2 3 3 1 6 5 10 早稲田大学 8 5 2 4 1 2 2 3 5 7 10 駒澤大学 7 1 9 3 5 1 1 2 1 2 9 青山学院大学 21 17 19 15 15 8 2 1 7 明治大学 10 8 6 3 5 4 4 3 4 7 日本体育大学 3 6 4 1 4 14 6 5 13 13 7 中央大学 6 10 10 11 8 11 8 19 18 17 6 山梨学院大学 13 17 5 9 9 12 13 7 4 3 6 中央学院大学 12 13 20 16 18 18 11 13 15 9 5 東海大学 9 2 7 10 10 8 11 7 8 4 日本大学 2 7 14 8 14 9 9 9 14 4 順天堂大学 1 11 6 5 18 11 6 4 城西大学 11 3 3 2 6 7 12 12 17 11 4 大東文化大学 15 11 18 14 14 16 12 19 3 帝京大学 15 16 15 16 17 7 6 10 10 3 國學院大學 18 15 20 16 21 16 2 亜細亜大学 5 8 20 18 2 東京農業大学 14 6 7 7 10 10 10 1 法政大学 14 19 19 17 15 16 1 拓殖大学 13 11 13 21 15 1 国士舘大学 17 12 17 9 17 1 専修大学 16 18 12 13 17 14 1 神奈川大学 19 16 15 12 19 19 23 14 12 0 上武大学 22 12 13 16 18 22 19 18 0 創価大学 20 0 東京国際大学 20 0 ※枠内は10000m 平均ランキングの順位 ※橙色は10000m 平均ランキング 10 位以内からの シード権獲得 Ⅳ.考察 10000m 平均ランキングが常に高い東洋大学と早稲 田大学は 10 回連続のシード権を獲得、駒澤大学は 9 回の獲得。近年成長が著しい青山学院大学は 7 回の獲 得、特に第91 回大会 10000m 平均ランキング 2 位で 初優勝、第 92 回大会ではランキング 1 位で 2 度目の 総合優勝を達成している。このことからも、シード権 獲得と10000m 平均ランキングとは関連性が高いと考 えられた。 しかし、11 位以降のシード権獲得が 27%という結果 から10000m の走力だけでなく、より持久力の求めら れるハーフマラソンの走力に関しても大きく関連して いることが推測される。また、箱根駅伝特有の山区間 (5・6 区)に関しても無視できないと考える。 今後ハーフマラソン走力との関連性や山区間(5・6 区)との関連性に関しても研究する必要性があると考 える。

東京箱根間往復大学駅伝競走シード権獲得と

10000m平均タイムとの関連性

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日本体育大学 卒業抄録

陸上競技研究室 指導教員 別府 健至 准教授 学籍番号 12A0100 学生氏名 勝亦 祐太 小泉 雄輝 Ⅰ、はじめに 東京箱根間往復大学駅伝競走(以下箱根駅伝)は、メデ ィアに注目され正月の風物詩となっている。 箱根駅伝は年々競技レベルが向上していることもあり、 多くの大学が強化に力を注いでいる。競技成績が優秀な人 材を獲得することは箱根駅伝で上位の総合成績を残すた めに強く影響すると言われている。 本研究では、第92回箱根駅伝総合成績上位10大学を対象 とし、過去6年間における全国高校5000mランキング1~ 50、51~100位までの入学者数との関連性を調査した。 Ⅱ、方法 1) 第92回箱根駅伝上位10大学への過去6年間における全 国高校5000mランキング1~50位、各大学への入学者数 調査 2) 第92回箱根駅伝上位10大学への過去6年間における全 国高校5000mランキング51~100位、各大学への入学 者数調査 Ⅲ、結果 第92 回箱根駅伝上位 10 大学における過去 6 年間の平均 総合成績が高いほど全国高校5000mランキング 1~50 位 までの入学者数が多い傾向があり、また有意な相関関係 (0.77705)が示された。逆に 51~100 位では有意な相関 関係(0.03935)は示されなかった。全国高校 5000mランキ ング上位ほど箱根駅伝総合成績が上位の大学に入学する 傾向があり、逆に51~100 位までは分散する傾向が示され た。 (表1)過去 6 大会における箱根駅伝総合成績 (表2)各大学過去 6 年間全国高校 5000mランキング 1~50 位の入学者数 ※4 以上は青 (表3)各大学過去 6 年間全国高校 5000mランキング 51~ 100 位の入学者数 ※4 名以上は青 Ⅳ考察 入学者は箱根駅伝総合成績を基にし、1~50 位の入学者 は上位の大学に、51~100 位は自身の能力・チームカラ ー・指導方針・生活環境などを考慮して決定すると推測さ れる。全国高校ランキング上位の入学者を多く獲得するこ とが、箱根駅伝で上位の総合成績を残すことに大きく関連 していると考えられる。 第91,92 回箱根駅伝で総合優勝をした青山学院大学は、 平均総合成績は6 位であったが近年では、全国高校ランキ ング1~50 位の入学者数が 25 名と最多であった。全国高 校ランキング1~50 位を多く獲得することがこの好成績 につながっていると考えられる。

東京箱根間往復大学駅伝競走総合成績と

競技レベル別入学者数との関連性

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日本体育大学 卒業抄録

陸上競技研究室 指導教員 別府 健至 准教授 学籍番号 12A0129 学生氏名 小泉 雄輝 勝亦 祐大 Ⅰ、はじめに 東京箱根間往復大学駅伝競走(以下箱根駅伝)は、メデ ィアに注目され正月の風物詩となっている。 箱根駅伝は年々競技レベルが向上していることもあり、 多くの大学が強化に力を注いでいる。競技成績が優秀な人 材を獲得することは箱根駅伝で上位の総合成績を残すた めに強く影響すると言われている。 本研究では、第92回箱根駅伝総合成績上位10大学を対象 とし、過去6年間における全国高校5000mランキング1~ 50、51~100位までの入学者数との関連性を調査した。 Ⅱ、方法 1) 第92回箱根駅伝上位10大学への過去6年間における全 国高校5000mランキング1~50位、各大学への入学者数 調査 2) 第92回箱根駅伝上位10大学への過去6年間における全 国高校5000mランキング51~100位、各大学への入学 者数調査 Ⅲ、結果 第92 回箱根駅伝上位 10 大学における過去 6 年間の平均 総合成績が高いほど全国高校5000mランキング 1~50 位 までの入学者数が多い傾向があり、また有意な相関関係 (0.77705)が示された。逆に 51~100 位では有意な相関 関係(0.03935)は示されなかった。全国高校 5000mランキ ング上位ほど箱根駅伝総合成績が上位の大学に入学する 傾向があり、逆に51~100 位までは分散する傾向が示され た。 (表1)過去 6 大会における箱根駅伝総合成績 (表2)各大学過去 6 年間全国高校 5000mランキング 1~50 位の入学者数 ※4 以上は青 (表3)各大学過去 6 年間全国高校 5000mランキング 51~ 100 位の入学者数 ※4 名以上は青 Ⅳ考察 入学者は箱根駅伝総合成績を基にし、1~50 位の入学者 は上位の大学に、51~100 位は自身の能力・チームカラ ー・指導方針・生活環境などを考慮して決定すると推測さ れる。全国高校ランキング上位の入学者を多く獲得するこ とが、箱根駅伝で上位の総合成績を残すことに大きく関連 していると考えられる。 第91,92 回箱根駅伝で総合優勝をした青山学院大学は、 平均総合成績は6 位であったが近年では、全国高校ランキ ング1~50 位の入学者数が 25 名と最多であった。全国高 校ランキング1~50 位を多く獲得することがこの好成績 につながっていると考えられる。

東京箱根間往復大学駅伝競走総合成績と

競技レベル別入学者数との関連性

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日本体育大学 卒業抄録

陸上競技研究室 指導教員 別府 健至 准教授 学籍番号 12A0149 学生氏名 早乙女 涼 竹内 洸貴 1. はじめに 東京箱根間往復大学駅伝競走(以下箱根駅伝)は1987 年か ら放送を開始したテレビ中継によって国内の学生スポーツ競 技会の中でも極めて高い人気を誇る。箱根駅伝において活躍し た選手の中には、世界へ羽ばたく選手も珍しくなく、箱根から 世界へというキャッチフレーズもよく耳にする。 しかし、正月の箱根駅伝にはどの大学でも出場できるわけで はなく、前回大会でシード権を獲得した10 校と、10 月に実施 される箱根駅伝予選会を通過した10 校(学連選抜等の順位や 記念大会等によって異なる)、のみが本戦で母校の襷を繋ぐこ とができるのである。本戦への出場がかかる予選会も近年注目 をされてきている。 本研究では、本戦出場をかけた箱根駅伝予選会を通過するた めの個人順位に着目し調査した。 2. 方法 過去5 年間における予選会成績 1~10 位までの大学を対象と する。91 回大会から連合チームの制度が変わり 10 位までが通 過できるため10 位までを基準として調査した。 ① 過去5 年間における 1~10 位までの各大学の上位 10 名 の平均順位調査 ② 過去5 年間における 10 位校上位 10 名の平均順位調査 3. 結果 (表 1)過去 5 年間の成績別平均順位 予選会成績 順位平均(位) 1 位 46.04 2 位 54.84 3 位 55.24 4 位 61.5 5 位 61.4 6 位 70.34 7 位 79.16 8 位 84.34 9 位 89.6 10 位 95.88 (表 2)過去 5 年間の 10 位校上位 10 名平均順位 チーム内順位 10 位校平均(位) 1 番目 8.2 2 番目 35 3 番目 54.8 4 番目 71 5 番目 88.8 6 番目 103.4 7 番目 125 8 番目 137.4 9 番目 155.2 10 番目 180 平均 95.88 予選会が上位の大学になるにしたがい、個人の平均順位も上位 にランクされており、過去5 年間における 10 位校では、10 番 目の選手が平均180 位以内でゴールすれば、予選会を通過して いることが確認された また、大学の上位10 名が平均 95 位以内でいくことで予選会 を通過する可能性が高いと示された。 4. 考察 箱根駅伝予選会を通過するためには総合タイムや各個人の 20km 等のタイムも重要ではあるが、気象状況により大きく異 なるため、各大学の上位10 名の平均順位や各個人の順位が通過 するための1 つの目安になると示された。 これまでの予選会では 5km 毎等で選手にタイムを伝達して いる光景があったが、タイムだけでなくその距離ポイントで個 人の順位を計り、順位を伝達することで通過をより確実にでき ると考えられる。また、箱根駅伝予選会に臨むにあたりタイム の目標だけではなく、上位10 名の平均順位(最低でも 95 位以 内)や各個人の順位目標(最低でも180 位以内)を立てること も必要である。 箱根駅伝予選会を通過するためには、特に順位が低下する10 位の選手が最も重要であると考えられる。

東京箱根間往復大学駅伝競走予選会を通過するための調査

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日本体育大学 卒業抄録

陸上競技研究室 指導教員 別府 健至 准教授 学籍番号 :12A0171 学生氏名 :周防 俊也 桃原 誉 河西 大輝

Ⅰ.はじめに 東京箱根間往復大学駅伝競走(以下、箱根駅伝)は 学生駅伝最大であり今年で92 回を数える歴史の永い 駅伝競走である。テレビをはじめ多くのメディアに取 り上げられており、正月の風物詩として社会に親しま れている。 出場権は前回大会においてシード権を獲得した上 位 10 校と予選会を勝ち抜いた 10 校、および関東学 生連合チームを加えた21 チームによって争われる。 近年ではレースの高速化が言われており、1 区から各 大学エース級の選手が出走し非常に高いレベルのレ ース展開が繰り広げられている。特に箱根駅伝特有の 山区間(5・6 区間)では順位の入れ替わりが激しく 勝敗を大きく左右する重要区間であり、大会そのもの を盛り上げる最大の見せ場と言われている。 箱根駅伝においてシード権を獲得するためには 10000m、ハーフマラソンの走力強化が重要だと言わ れている。 そこで本研究では、過去10 年間における箱根駅伝 シード権獲得と 10000m 平均タイムとの関連性を調 査した。 Ⅱ.方法 1. 過去 10 年間における箱根駅伝総合成績調査 2. 過去 10 年間における出場大学の 10000m の平 均調査(上位10 人) 3. 10000m 平均ランキングと箱根駅伝シード権獲 得状況調査 Ⅲ.結果 10000m 平均ランキング 10 位以内からのシード権 の獲得は73%、11 位以降からは 27%と確認された。 特に83,92 回大会においては 10 位以内から 9 大学が シード権を獲得していた。 今回の調査からランキングが高い方がシード権を 獲得する確率が高いことが示された。 (表1)過去 10 年間における 10000m 平均ランキング とシード権獲得状況 大学名 83回 84回 85回 86回 87回 88回 89回 90回 91回 92回シード権獲得回数 東洋大学 4 4 1 5 2 3 3 1 6 5 10 早稲田大学 8 5 2 4 1 2 2 3 5 7 10 駒澤大学 7 1 9 3 5 1 1 2 1 2 9 青山学院大学 21 17 19 15 15 8 2 1 7 明治大学 10 8 6 3 5 4 4 3 4 7 日本体育大学 3 6 4 1 4 14 6 5 13 13 7 中央大学 6 10 10 11 8 11 8 19 18 17 6 山梨学院大学 13 17 5 9 9 12 13 7 4 3 6 中央学院大学 12 13 20 16 18 18 11 13 15 9 5 東海大学 9 2 7 10 10 8 11 7 8 4 日本大学 2 7 14 8 14 9 9 9 14 4 順天堂大学 1 11 6 5 18 11 6 4 城西大学 11 3 3 2 6 7 12 12 17 11 4 大東文化大学 15 11 18 14 14 16 12 19 3 帝京大学 15 16 15 16 17 7 6 10 10 3 國學院大學 18 15 20 16 21 16 2 亜細亜大学 5 8 20 18 2 東京農業大学 14 6 7 7 10 10 10 1 法政大学 14 19 19 17 15 16 1 拓殖大学 13 11 13 21 15 1 国士舘大学 17 12 17 9 17 1 専修大学 16 18 12 13 17 14 1 神奈川大学 19 16 15 12 19 19 23 14 12 0 上武大学 22 12 13 16 18 22 19 18 0 創価大学 20 0 東京国際大学 20 0 ※枠内は10000m 平均ランキングの順位 ※橙色は10000m 平均ランキング 10 位以内からの シード権獲得 Ⅳ.考察 10000m 平均ランキングが常に高い東洋大学と早稲 田大学は 10 回連続のシード権を獲得、駒澤大学は 9 回の獲得。近年成長が著しい青山学院大学は 7 回の獲 得、特に第91 回大会 10000m 平均ランキング 2 位で 初優勝、第 92 回大会ではランキング 1 位で 2 度目の 総合優勝を達成している。このことからも、シード権 獲得と10000m 平均ランキングとは関連性が高いと考 えられた。 しかし、11 位以降のシード権獲得が 27%という結果 から10000m の走力だけでなく、より持久力の求めら れるハーフマラソンの走力に関しても大きく関連して いることが推測される。また、箱根駅伝特有の山区間 (5・6 区)に関しても無視できないと考える。 今後ハーフマラソン走力との関連性や山区間(5・6 区)との関連性に関しても研究する必要性があると考 える。

東京箱根間往復大学駅伝競走シード権獲得と

10000m平均タイムとの関連性

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日本体育大学 卒業抄録

陸上競技研究室 指導教員 別府 健至 准教授 学籍番号 12A0191 学生氏名 竹内 洸貴 早乙女 涼 1. はじめに 東京箱根間往復大学駅伝競走(以下箱根駅伝)は1987 年か ら放送を開始したテレビ中継によって国内の学生スポーツ競 技会の中でも極めて高い人気を誇る。箱根駅伝において活躍し た選手の中には、世界へ羽ばたく選手も珍しくなく、箱根から 世界へというキャッチフレーズもよく耳にする。 しかし、正月の箱根駅伝にはどの大学でも出場できるわけで はなく、前回大会でシード権を獲得した10 校と、10 月に実施 される箱根駅伝予選会を通過した10 校(学連選抜等の順位や 記念大会等によって異なる)、のみが本戦で母校の襷を繋ぐこ とができるのである。本戦への出場がかかる予選会も近年注目 をされてきている。 本研究では、本戦出場をかけた箱根駅伝予選会を通過するた めの個人順位に着目し調査した。 2. 方法 過去5 年間における予選会成績 1~10 位までの大学を対象と する。91 回大会から連合チームの制度が変わり 10 位までが通 過できるため10 位までを基準として調査した。 ① 過去5 年間における 1~10 位までの各大学の上位 10 名 の平均順位調査 ② 過去5 年間における 10 位校上位 10 名の平均順位調査 3. 結果 (表 1)過去 5 年間の成績別平均順位 予選会成績 順位平均(位) 1 位 46.04 2 位 54.84 3 位 55.24 4 位 61.5 5 位 61.4 6 位 70.34 7 位 79.16 8 位 84.34 9 位 89.6 10 位 95.88 (表 2)過去 5 年間の 10 位校上位 10 名平均順位 チーム内順位 10 位校平均(位) 1 番目 8.2 2 番目 35 3 番目 54.8 4 番目 71 5 番目 88.8 6 番目 103.4 7 番目 125 8 番目 137.4 9 番目 155.2 10 番目 180 平均 95.88 予選会が上位の大学になるにしたがい、個人の平均順位も上位 にランクされており、過去5 年間における 10 位校では、10 番 目の選手が平均180 位以内でゴールすれば、予選会を通過して いることが確認された また、大学の上位10 名が平均 95 位以内でいくことで予選会 を通過する可能性が高いと示された。 4. 考察 箱根駅伝予選会を通過するためには総合タイムや各個人の 20km 等のタイムも重要ではあるが、気象状況により大きく異 なるため、各大学の上位10 名の平均順位や各個人の順位が通過 するための1 つの目安になると示された。 これまでの予選会では 5km 毎等で選手にタイムを伝達して いる光景があったが、タイムだけでなくその距離ポイントで個 人の順位を計り、順位を伝達することで通過をより確実にでき ると考えられる。また、箱根駅伝予選会に臨むにあたりタイム の目標だけではなく、上位10 名の平均順位(最低でも 95 位以 内)や各個人の順位目標(最低でも180 位以内)を立てること も必要である。 箱根駅伝予選会を通過するためには、特に順位が低下する10 位の選手が最も重要であると考えられる。

東京箱根間往復大学駅伝競走予選会を通過するための調査

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日本体育大学 卒業抄録

陸上競技研究室 指導教員 別府 健至 准教授 学籍番号 12A0228 学生氏名 中石 俊朗 松本 美勇士 Ⅰ 緒言 第66 回全国高等学校駅伝競走大会(以下、都大路)は、 広島県立世羅高等学校の2 時間 1 分 18 秒という驚異的な 大会新記録で幕を閉じた。 大会新記録で優勝した世羅高等学校は出走者 7 人の 5000m 平均タイムが全出場校の中で最も速い14 分 01 秒で あった。 そこで本研究では、都大路上位8 校の総合成績とチーム 出走者7 人の 5000m 平均タイムとの関連性を調査するこ とにした。 Ⅱ 方法 ① 過去5 大会における上位 8 校の総合成績調査。(表 1) ② 過去5 大会における総合成績上位 8 校の出走者 7 人の 個人別5000m 最高記録調査。 ③ 過去5 大会における総合成績上位 8 校の出走者 7 人の 5000m 平均タイム調査。(表 2) 上記3 つの調査より、出走者 7 人の 5000m 平均タイム が総合成績に関連しているかを調査した。 Ⅲ 結果 (表1)過去 5 大会における総合成績上位 8 校 1 位 2 位 3 位 4 位 5 位 6 位 7 位 8 位 66 回 世羅 九州 学院 倉敷 佐久 長聖 小林 洛南 学法 石川 加 藤 学園 65 回 世羅 佐久 長聖 埼 玉 栄 秋 田 工 小林 市船 橋 学 法 石川 愛知 64 回 山 学 大附 大 牟 田 伊 賀 白鳳 世羅 佐久 長聖 小林 八千 代 学 法 石川 63 回 豊川 西脇 工 青 森 山田 倉敷 世羅 白鳳 足利 小林 山学 大附 62 回 世羅 倉敷 九州 学院 西 脇 工 青 森 山田 豊 川 工 浜 松 日体 農 大 二 (表 2) 上位 8 校の出走者 7 人の 5000m の平均タイム ※赤字は出走者7 人の 5000m 平均タイム 1 位のチーム 1 位 2 位 3 位 4 位 5 位 6 位 7 位 8 位 66 回 14 分 01 秒 14 分 23 秒 14 分 17 秒 14 分 33 秒 14 分 32 秒 14 分 38 秒 14 分 15 秒 14 分 37 秒 65 回 14 分 08 秒 14 分 20 秒 14 分 34 秒 14 分 23 秒 14 分 33 秒 14 分 48 秒 14 分 31 秒 14 分 23 秒 64 回 14 分 21 秒 14 分 24 秒 14 分 19 秒 14 分 18 秒 14 分 23 秒 14 分 33 秒 14 分 30 秒 14 分 27 秒 63 回 14 分 13 秒 14 分 12 秒 14 分 26 秒 14 分 36 秒 14 分 24 秒 14 分 32 秒 14 分 46 秒 14 分 38 秒 62 回 14 分 25 秒 14 分 38 秒 14 分 23 秒 14 分 15 秒 14 分 47 秒 14 分 19 秒 14 分 28 秒 15 分 04 秒 調査の結果、過去5 大会のうち、出走者 7 人の 5000m 平均 タイムが最も速いチームが優勝したのは、65,66 回の 2 大会 であった。また、62,63,64 回の 3 大会においても、出走者 7 人の5000m 平均タイムが 5 位以内のチームが優勝する結果 となっており、相関関係があることが認められた。 このことから、出走者7 人の 5000m 平均タイムと総合成 績が関連していると示唆された。 Ⅳ 考察 過去5 大会のうち、出走者 7 人の 5000m 平均タイムの 1 位が優勝しない年があった。その理由として、10km、8km、 5km、3km などの区間による距離の違いや、上り下りの適 性が関係していると考えられる。 また、天候・気温などの自然的要因、選手自身の心理的・ 身体的要因に、成績が左右されることが多いと考えられる。 今回の研究を生かし、今後は長距離選手におけるコンディ ショニング等を研究テーマにしていきたいと考えている。

過去 5 年間における全国高等学校駅伝競走大会上位 8 校の総合成

績とチーム出走者7人の 5000m 平均タイムとの関連性

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日本体育大学 卒業抄録

陸上競技研究室 指導教員 別府健至 准教授 学籍番号 12A0252 学生氏名 野末 隼佑 平田 健四郎 山本 敦史 東京箱根間往復大学駅伝競走総合優勝校における 5 区・6 区の比較 1.はじめに 近年、東京箱根間往復大学駅伝競走(以下箱根駅伝)において 5 区・6 区が重要視されている。この 2 区間は、コースの大半が上り、 もしくは下り勾配であるため体・足へかかる負担が大きいとされ ている。また、標高差が 800m以上にもなり気象状況の変化が大き く、体温調節等することが重要である。特殊なコースであるため タイム差が大きく開きやすく、数分差であっても逆転可能とされ ている。 本研究では、箱根駅伝で総合優勝するためには 5 区・6 区が重要 であると考え、過去 10 大会における総合成績から比較した。 2.方法 ①総合優勝校の 5 区・6 区走者の成績調査(表 1) ②5 区・6 区区間賞者の調査(表 2) ※過去 10 大会(第 83 回~第 92 回大会)における成績を基準に調 査。 3.結果及び考察 (表 1) 総合優勝校の 5 区・6 区走者成績 5区・ 23. 2k( 第83~90回大会は再計測前につき 23. 4k) 総合優勝校 走者 区間順位 区間タ イ ム 第83回 順天堂大学 今井正人 区間1位 1時間18分05秒 第84回 駒澤大学 安西秀幸 区間2位 1時間19分38秒 第85回 東洋大学 柏原竜二 区間1位 1時間17分18秒 第86回 東洋大学 柏原竜二 区間1位 1時間17分08秒 第87回 早稲田大学 猪俣英希 区間9位 1時間21分14秒 第88回 東洋大学 柏原竜二 区間1位 1時間16分39秒 第89回 日本体育大学 服部翔大 区間1位 1時間20分35秒 第90回 東洋大学 設楽啓太 区間1位 1時間19分16秒 第91回 青山学院大学 神野大地 区間1位 1時間16分15秒 第92回 青山学院大学 神野大地 区間2位 1時間19分17秒 6区・ 20. 8k 総合優勝校 走者 区間順位 区間タ イ ム 第83回 順天堂大学 清野純一 区間8位 1時間00分42秒 第84回 駒澤大学 藤井輝 区間12位 1時間01分12秒 第85回 東洋大学 富永光 区間12位 1時間00分48秒 第86回 東洋大学 市川孝徳 区間9位 1時間00分55秒 第87回 早稲田大学 高野寛基 区間2位 0時間58分55秒 第88回 東洋大学 市川孝徳 区間1位 0時間59分16秒 第89回 日本体育大学 鈴木悠介 区間7位 0時間59分33秒 第90回 東洋大学 日下佳祐 区間4位 0時間59分04秒 第91回 青山学院大学 村井駿 区間2位 0時間59分11秒 第92回 青山学院大学 小野田勇次 区間2位 0時間58分31秒 ※赤字は 5 区において、青字は 6 区において区間賞を獲得し総合 優勝した大学 (表 2) 5 区・6 区区間賞者 5区・23.2k(第83~90回大会は再計測前につき23.4k) 区間賞者 大学名 往路成績 第83回 今井正人 順天堂大学 往路1位 第84回 駒野亮太 早稲田大学 往路1位 第85回 柏原竜二 東洋大学 往路1位 第86回 柏原竜二 東洋大学 往路1位 第87回 柏原竜二 東洋大学 往路1位 第88回 柏原竜二 東洋大学 往路1位 第89回 服部翔太 日本体育大学 往路1位 第90回 設楽啓太 東洋大学 往路1位 第91回 神野大地 青山学院大学 往路1位 第92回 ダニエル・ムイバ・キトニー 日本大学 往路6位 6区・20.8k 区間賞者 大学名 復路成績 第83回 末吉翔 日本大学 復路2位 第84回 加藤創大 早稲田大学 復路3位 第85回 佐藤匠 大東文化大学 復路5位 第86回 千葉健太 駒澤大学 復路1位 第87回 千葉健太 駒澤大学 復路3位 第88回 市川孝徳 東洋大学 復路1位 第89回 千葉健太 駒澤大学 復路1位 第90回 廣瀬大貴 明治大学 復路7位 第91回 三浦雅裕 早稲田大学 復路3位 第92回 秋山清仁 日本体育大学 復路4位 ※赤字は 5 区において、青字は 6 区において区間賞を獲得し 往路または復路優勝した大学 5 区においては、過去 10 大会のうち第 84,87,92 回大会を 除く 7 大会で 5 区区間賞の大学が総合優勝であった。一方、6 区区間賞では第 88 回大会のみであった。また、第 83~91 回 大会の 9 大会で 5 区区間賞の大学が往路優勝、第 86、88、89 回大会の 3 大会で 6 区区間賞の大学が復路優勝であった。 箱根駅伝総合優勝には 5 区が 6 区に比べ大きく関連してい ることが確認出来た。要因として 5 区は、第 82 回大会から 10 区間中最長の 23.2 ㎞となったことや小田原中継所の標高 10m から標高 874m の国道 1 号線最高点まで駆け上りそして 4 ㎞を下るという非常にタフなコースへと変貌したことが大き いと考えられている。そのため大きなタイム差となって成績 に表れている。近年は棄権者も出ており、脱水・低体温症等 が大きな問題にもなっている。この 5 区を制する大学が箱根 を制すると言われていることからもこの区間の難しさと同時 に重要性が想像できる。 しかし、今後は 5 区の距離短縮が検討されていることによ り、重要性が軽減することが考えられている。同時に箱根駅 伝の戦い方も大きく変わることが予想され、新たな研究も必 要になってくると考える。

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日本体育大学 卒業抄録

陸上競技研究室 指導教員 別府 健至 准教授 学籍番号 12A0276 学生氏名 平田 健四郎 野末 隼佑 山本 敦史 東京箱根間往復大学駅伝競走総合優勝校における 5 区・6 区の比較 1.はじめに 近年、東京箱根間往復大学駅伝競走(以下箱根駅伝)において 5 区・6 区が重要視されている。この 2 区間は、コースの大半が上り、 もしくは下り勾配であるため体・足へかかる負担が大きいとされ ている。また、標高差が 800m以上にもなり気象状況の変化が大き く、体温調節等することが重要である。特殊なコースであるため タイム差が大きく開きやすく、数分差であっても逆転可能とされ ている。 本研究では、箱根駅伝で総合優勝するためには 5 区・6 区が重要 であると考え、過去 10 大会における総合成績から比較した。 2.方法 ①総合優勝校の 5 区・6 区走者の成績調査(表 1) ②5 区・6 区区間賞者の調査(表 2) ※過去 10 大会(第 83 回~第 92 回大会)における成績を基準に調 査。 3.結果及び考察 (表 1) 総合優勝校の 5 区・6 区走者成績 5区・ 23. 2k( 第83~90回大会は再計測前につき 23. 4k) 総合優勝校 走者 区間順位 区間タ イ ム 第83回 順天堂大学 今井正人 区間1位 1時間18分05秒 第84回 駒澤大学 安西秀幸 区間2位 1時間19分38秒 第85回 東洋大学 柏原竜二 区間1位 1時間17分18秒 第86回 東洋大学 柏原竜二 区間1位 1時間17分08秒 第87回 早稲田大学 猪俣英希 区間9位 1時間21分14秒 第88回 東洋大学 柏原竜二 区間1位 1時間16分39秒 第89回 日本体育大学 服部翔大 区間1位 1時間20分35秒 第90回 東洋大学 設楽啓太 区間1位 1時間19分16秒 第91回 青山学院大学 神野大地 区間1位 1時間16分15秒 第92回 青山学院大学 神野大地 区間2位 1時間19分17秒 6区・ 20. 8k 総合優勝校 走者 区間順位 区間タ イ ム 第83回 順天堂大学 清野純一 区間8位 1時間00分42秒 第84回 駒澤大学 藤井輝 区間12位 1時間01分12秒 第85回 東洋大学 富永光 区間12位 1時間00分48秒 第86回 東洋大学 市川孝徳 区間9位 1時間00分55秒 第87回 早稲田大学 高野寛基 区間2位 0時間58分55秒 第88回 東洋大学 市川孝徳 区間1位 0時間59分16秒 第89回 日本体育大学 鈴木悠介 区間7位 0時間59分33秒 第90回 東洋大学 日下佳祐 区間4位 0時間59分04秒 第91回 青山学院大学 村井駿 区間2位 0時間59分11秒 第92回 青山学院大学 小野田勇次 区間2位 0時間58分31秒 ※赤字は 5 区において、青字は 6 区において区間賞を獲得し総合 優勝した大学 (表 2) 5 区・6 区区間賞者 5区・23.2k(第83~90回大会は再計測前につき23.4k) 区間賞者 大学名 往路成績 第83回 今井正人 順天堂大学 往路1位 第84回 駒野亮太 早稲田大学 往路1位 第85回 柏原竜二 東洋大学 往路1位 第86回 柏原竜二 東洋大学 往路1位 第87回 柏原竜二 東洋大学 往路1位 第88回 柏原竜二 東洋大学 往路1位 第89回 服部翔太 日本体育大学 往路1位 第90回 設楽啓太 東洋大学 往路1位 第91回 神野大地 青山学院大学 往路1位 第92回 ダニエル・ムイバ・キトニー 日本大学 往路6位 6区・20.8k 区間賞者 大学名 復路成績 第83回 末吉翔 日本大学 復路2位 第84回 加藤創大 早稲田大学 復路3位 第85回 佐藤匠 大東文化大学 復路5位 第86回 千葉健太 駒澤大学 復路1位 第87回 千葉健太 駒澤大学 復路3位 第88回 市川孝徳 東洋大学 復路1位 第89回 千葉健太 駒澤大学 復路1位 第90回 廣瀬大貴 明治大学 復路7位 第91回 三浦雅裕 早稲田大学 復路3位 第92回 秋山清仁 日本体育大学 復路4位 ※赤字は 5 区において、青字は 6 区において区間賞を獲得し 往路または復路優勝した大学 5 区においては、過去 10 大会のうち第 84,87,92 回大会を 除く 7 大会で 5 区区間賞の大学が総合優勝であった。一方、6 区区間賞では第 88 回大会のみであった。また、第 83~91 回 大会の 9 大会で 5 区区間賞の大学が往路優勝、第 86、88、89 回大会の 3 大会で 6 区区間賞の大学が復路優勝であった。 箱根駅伝総合優勝には 5 区が 6 区に比べ大きく関連してい ることが確認出来た。要因として 5 区は、第 82 回大会から 10 区間中最長の 23.2 ㎞となったことや小田原中継所の標高 10m から標高 874m の国道 1 号線最高点まで駆け上りそして 4 ㎞を下るという非常にタフなコースへと変貌したことが大き いと考えられている。そのため大きなタイム差となって成績 に表れている。近年は棄権者も出ており、脱水・低体温症等 が大きな問題にもなっている。この 5 区を制する大学が箱根 を制すると言われていることからもこの区間の難しさと同時 に重要性が想像できる。 しかし、今後は 5 区の距離短縮が検討されていることによ り、重要性が軽減することが考えられている。同時に箱根駅 伝の戦い方も大きく変わることが予想され、新たな研究も必 要になってくると考える。

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日本体育大学 卒業抄録

陸上競技研究室 指導教員 別府 健至准教授 学籍番号 12A0305 学生氏名 松下 拓磨 山中 秀仁 Ⅰ、はじめに 近年、東京箱根間往復大学駅伝競走(以下箱根駅 伝)はお正月の風物詩として多くの人々が期待し、 楽しみにしている。毎年 1 月の 2 日 3 日に行われ、 大会当日は現地やテレビの前で多くの人々が応援 している光景は今日では、お正月のおなじみの光景 である。 第 92 回大会では、青山学院大学が 2 年連続の総 合優勝を果たし 1 区から一度も首位を譲らず実に 39 年ぶりの完全優勝を成し遂げた。この箱根駅伝 を最終目標としたランナーも多く日々練習に取り 組んでいる。 各大学ともに箱根駅伝で総合優勝するためには 山登りの 5 区が重要であるとされている。そこで本 研究では、過去 10 年間における総合成績と 5 区の 区間成績との関連性を調査した。 Ⅱ、方法 ① 過去 10 年間における 5 区区間賞者の成績調 査(表1) ② 過去 10 年間における 5 区区間賞者所属チー ムの往路・総合成績調査(表2) ③ 過去 10 年間における総合優勝校の 5 区走者 の成績調査(表3) Ⅲ、結果及び考察 過去 10 年間において 7 校が、5 区区間賞・往路 優勝そして総合優勝という成績だったことが確認 できた。このことから、5 区の区間成績が往路及び 総合優勝に及ぼす影響は非常に高いことが示され た。 また、復路での逆転優勝が 2 大学しかなかったこ とから 5 区の重要性を示すものであると考えられ る。この傾向は、5 区の距離が 82 回大会に延長さ れてから大きくなってきていることも確認出来た。 今後箱根駅伝で総合優勝するためには 5 区の適 性を見極め、育成していくことが課題となってくと 考えられる。 (表 1)過去 10 年間における 5 区区間賞者

区間賞獲得者 大学

タイム

第83回 今井正人

順天堂大学

1:18:05

第84回 駒野亮太

早稲田大学

1:18:12

第85回 柏原竜二

東洋大学

1:17:18

第86回 柏原竜二

東洋大学

1:17:08

第87回 柏原竜二

東洋大学

1:17:53

第88回 柏原竜二

東洋大学

1:16:39

第89回 服部翔太

日本体育大学

1:20:35

第90回 設楽啓太

東洋大学

1:19:16

第91回 神野大地

青山学院大学

1:16:15

第92回 D・キトニー

日本大学

1:18:24

(表 2)過去10年間における 5 区区間賞者往路・総合成績

区間賞者

大学

往路・総合成績

第83回 今井正人

順天堂大学

往路1位・総合1位

第84回 駒野亮太

早稲田大学

往路1位・総合2位

第85回 柏原竜二

東洋大学

往路1位・総合1位

第86回 柏原竜二

東洋大学

往路1位・総合1位

第87回 柏原竜二

東洋大学

往路1位・総合2位

第88回 柏原竜二

東洋大学

往路1位・総合1位

第89回 服部翔太

日本体育大学

往路1位・総合1位

第90回 設楽啓太

東洋大学

往路1位・総合1位

第91回 神野大地

青山学院大学

往路1位・総合1位

第92回 D・キトニー

日本大学

往路6位・総合11位

(表 3)過去10年間における総合優勝校の 5 区走者成績

  大学

5区走者

区間順位

第83回 順天堂大学

今井正人

  1位

第84回

駒澤大学

安西秀幸

  2位

第85回 東洋大学

柏原竜二

  1位

第86回 東洋大学

柏原竜二

  1位

第87回

早稲田大学

猪俣英希

  9位

第88回 東洋大学

柏原竜二

  1位

第89回 日本体育大学 服部翔太

  1位

第90回 東洋大学

設楽啓太

  1位

第91回 青山学院大学 神野大地

  1位

第92回

青山学院大学 神野大地

  2位

※赤文字は往路優勝から総合優勝に結び付けた大学 ※青文字は総合優勝校が5区で区間賞を獲得できな かった大学

東京箱根間往復大学駅伝競走における総合成績と 5 区区間成績と

の関連性

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陸上競技研究室 指導教員 別府 健至 准教授 学籍番号 12A0310 学生氏名 松本 美勇士 中石 俊朗 Ⅰ 緒言 第66 回全国高等学校駅伝競走大会(以下、都大路)は、 広島県立世羅高等学校の2 時間 1 分 18 秒という驚異的な 大会新記録で幕を閉じた。 大会新記録で優勝した世羅高等学校は出走者 7 人の 5000m 平均タイムが全出場校の中で最も速い14 分 01 秒で あった。 そこで本研究では、都大路上位8 校の総合成績とチーム 出走者7 人の 5000m 平均タイムとの関連性を調査するこ とにした。 Ⅱ 方法 ① 過去5 大会における上位 8 校の総合成績調査。(表 1) ② 過去5 大会における総合成績上位 8 校の出走者 7 人の 個人別5000m 最高記録調査。 ③ 過去5 大会における総合成績上位 8 校の出走者 7 人の 5000m 平均タイム調査。(表 2) 上記3 つの調査より、出走者 7 人の 5000m 平均タイム が総合成績に関連しているかを調査した。 Ⅲ 結果 (表1)過去 5 大会における総合成績上位 8 校 1 位 2 位 3 位 4 位 5 位 6 位 7 位 8 位 66 回 世羅 九州 学院 倉敷 佐久 長聖 小林 洛南 学法 石川 加 藤 学園 65 回 世羅 佐久 長聖 埼 玉 栄 秋 田 工 小林 市船 橋 学 法 石川 愛知 64 回 山 学 大附 大 牟 田 伊 賀 白鳳 世羅 佐久 長聖 小林 八千 代 学 法 石川 63 回 豊川 西脇 工 青 森 山田 倉敷 世羅 白鳳 足利 小林 山学 大附 62 回 世羅 倉敷 九州 学院 西 脇 工 青 森 山田 豊 川 工 浜 松 日体 農 大 二 (表 2) 上位 8 校の出走者 7 人の 5000m の平均タイム ※赤字は出走者7 人の 5000m 平均タイム 1 位のチーム 1 位 2 位 3 位 4 位 5 位 6 位 7 位 8 位 66 回 14 分 01 秒 14 分 23 秒 14 分 17 秒 14 分 33 秒 14 分 32 秒 14 分 38 秒 14 分 15 秒 14 分 37 秒 65 回 14 分 08 秒 14 分 20 秒 14 分 34 秒 14 分 23 秒 14 分 33 秒 14 分 48 秒 14 分 31 秒 14 分 23 秒 64 回 14 分 21 秒 14 分 24 秒 14 分 19 秒 14 分 18 秒 14 分 23 秒 14 分 33 秒 14 分 30 秒 14 分 27 秒 63 回 14 分 13 秒 14 分 12 秒 14 分 26 秒 14 分 36 秒 14 分 24 秒 14 分 32 秒 14 分 46 秒 14 分 38 秒 62 回 14 分 25 秒 14 分 38 秒 14 分 23 秒 14 分 15 秒 14 分 47 秒 14 分 19 秒 14 分 28 秒 15 分 04 秒 調査の結果、過去5 大会のうち、出走者 7 人の 5000m 平均 タイムが最も速いチームが優勝したのは、65,66 回の 2 大会 であった。また、62,63,64 回の 3 大会においても、出走者 7 人の5000m 平均タイムが 5 位以内のチームが優勝する結果 となっており、相関関係があることが認められた。 このことから、出走者7 人の 5000m 平均タイムと総合成 績が関連していると示唆された。 Ⅳ 考察 過去5 大会のうち、出走者 7 人の 5000m 平均タイムの 1 位が優勝しない年があった。その理由として、10km、8km、 5km、3km などの区間による距離の違いや、上り下りの適 性が関係していると考えられる。 また、天候・気温などの自然的要因、選手自身の心理的・ 身体的要因に、成績が左右されることが多いと考えられる。 今回の研究を生かし、今後は長距離選手におけるコンディ ショニング等を研究テーマにしていきたいと考えている。

過去 5 年間における全国高等学校駅伝競走大会上位 8 校の総合成

績とチーム出走者7人の 5000m 平均タイムとの関連性

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陸上競技研究室 指導教員 別府 健至 准教授 学籍番号 12A0317 学生氏名 道根 啓 奥野 翔弥 1、はじめに スポーツにおいて、「試合や練習で最高のパフォーマンス を発揮するための準備」「ケガの予防」でウォーミングアッ プが挙げられる。確かにこれらの見解は正しいものだが、 大切なことはウォーミングアップの意味よりも捉え方や内 容である。最も重要であることは体温を上げることと言わ れている。 各大学、チーム、個人によってウォーミングアップ方法 は様々だが、先輩から受け継がれてきたものや、伝統的な 決めごとになっているものもよくあることである。効果的 であるということで自然と受け継がれているものであれば よいが、何となく続けているものについては目的が明確で はなくトラブルを招く原因となる為、注意しなければなら ない。 本研究では日本体育大学陸上競技部(駅伝ブロック)が 実施している動的ストレッチ・ウォーミングアップドリル における効果について調査した。 2、方法 本研究の被験者として日本体育大学の駅伝ブロックに所 属する長距離ランナー5名を対象とした。まず、ラジオ体 操と本学が朝練時実施する動的ストレッチ・ウォーミング アップドリル(現場では軽いジョギング・体操後実施して いる)前後での柔軟性及び心拍数の測定を実施した。 ※柔軟性は日本健康運動研究所の体力セルフチェック編か ら「肩甲骨」「脚裏・腰・臀部」から評価した。 (表1)ラジオ体操前後の柔軟性及び心拍数 前 後 前 後 前 後 被 A 44 45 3 8 64 70 被 B 33 38 1 4 68 76 被 C 33 35 8 9 64 68 被 D 43 52 2 3 64 80 被 E 45 50 -2 2 56 60 長 座体前屈 (㎝) 背中手つなぎ(cm) 心拍数 (1分/回) (表2)動的ストレッチ・ウォーミングアップドリル前後の 柔軟性及び心拍数 前 後 前 後 前 後 被 A 44 45 3 6 64 132 被 B 33 43 1 5 68 150 被 C 33 42 8 11 64 126 被 D 43 48 2 4 64 114 被 E 45 56 -2 4 56 116 長 座体前屈 (㎝) 背中手つなぎ(cm) 心拍数 (1分/回) (表3)ラジオ体操後と動的ストレッチ・ウォーミングアッ プドリル後の柔軟性及び心拍数 ラ ジ オ 体 操 ウォ ーミグアップ ラ ジ オ 体 操ウォ ーミン グアップ ラ ジ オ 体 操 ウォ ーミグアップ 被 A 45 45 8 6 70 132 被 B 38 43 4 5 76 150 被 C 35 42 9 11 68 126 被 D 52 48 3 4 80 114 被 E 50 56 2 4 60 116 長 座体前屈 (㎝) 背中手つなぎ(cm) 心拍数 (1分/回) 3、結果及び考察 2つの比較から、本大学が実施している動的ストレッ チ・ウォーミングアップドリルが長座体前屈では3 名、背 中手つなぎでは4 名において柔軟性が高いと示され、心拍 数においては120 回/1 分前後と全員が高くなっているこ とが確認された。特にウォーミングアップで重要とされて いる「体温を上げる」ということからも心拍数の上昇は効 果があると確認された。 しかし今回の調査では、ラジオ体操という一般的なもの と比較対象としたもので必ず効果があるというには疑問 である。今後、「対象被験者の増加」「他のウォーミングア ップとの比較」「実施時間の統一」「体温測定」等の多くの パターンを研究する必要があると考える。

日本体育大学陸上競技部(駅伝ブロック)実施の動的ストレッチ

・ウォーミングアップドリルにおける効果

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日本体育大学 卒業抄録

陸上競技研究室 指導教員 別府 健至准教授 学籍番号 12A0349 学生氏名 山中 秀仁 松下 拓磨 Ⅰ、はじめに 近年、東京箱根間往復大学駅伝競走(以下箱根駅 伝)はお正月の風物詩として多くの人々が期待し、 楽しみにしている。毎年 1 月の 2 日 3 日に行われ、 大会当日は現地やテレビの前で多くの人々が応援 している光景は今日では、お正月のおなじみの光景 である。 第 92 回大会では、青山学院大学が 2 年連続の総 合優勝を果たし 1 区から一度も首位を譲らず実に 39 年ぶりの完全優勝を成し遂げた。この箱根駅伝 を最終目標としたランナーも多く日々練習に取り 組んでいる。 各大学ともに箱根駅伝で総合優勝するためには 山登りの 5 区が重要であるとされている。そこで本 研究では、過去 10 年間における総合成績と 5 区の 区間成績との関連性を調査した。 Ⅱ、方法 ① 過去 10 年間における 5 区区間賞者の成績調 査(表1) ② 過去 10 年間における 5 区区間賞者所属チー ムの往路・総合成績調査(表2) ③ 過去 10 年間における総合優勝校の 5 区走者 の成績調査(表3) Ⅲ、結果及び考察 過去 10 年間において 7 校が、5 区区間賞・往路 優勝そして総合優勝という成績だったことが確認 できた。このことから、5 区の区間成績が往路及び 総合優勝に及ぼす影響は非常に高いことが示され た。 また、復路での逆転優勝が 2 大学しかなかったこ とから 5 区の重要性を示すものであると考えられ る。この傾向は、5 区の距離が 82 回大会に延長さ れてから大きくなってきていることも確認出来た。 今後箱根駅伝で総合優勝するためには 5 区の適 性を見極め、育成していくことが課題となってくと 考えられる。 (表 1)過去 10 年間における 5 区区間賞者

区間賞獲得者 大学

タイム

第83回 今井正人

順天堂大学

1:18:05

第84回 駒野亮太

早稲田大学

1:18:12

第85回 柏原竜二

東洋大学

1:17:18

第86回 柏原竜二

東洋大学

1:17:08

第87回 柏原竜二

東洋大学

1:17:53

第88回 柏原竜二

東洋大学

1:16:39

第89回 服部翔太

日本体育大学

1:20:35

第90回 設楽啓太

東洋大学

1:19:16

第91回 神野大地

青山学院大学

1:16:15

第92回 D・キトニー

日本大学

1:18:24

(表 2)過去10年間における 5 区区間賞者往路・総合成績

区間賞者

大学

往路・総合成績

第83回 今井正人

順天堂大学

往路1位・総合1位

第84回 駒野亮太

早稲田大学

往路1位・総合2位

第85回 柏原竜二

東洋大学

往路1位・総合1位

第86回 柏原竜二

東洋大学

往路1位・総合1位

第87回 柏原竜二

東洋大学

往路1位・総合2位

第88回 柏原竜二

東洋大学

往路1位・総合1位

第89回 服部翔太

日本体育大学

往路1位・総合1位

第90回 設楽啓太

東洋大学

往路1位・総合1位

第91回 神野大地

青山学院大学

往路1位・総合1位

第92回 D・キトニー

日本大学

往路6位・総合11位

(表 3)過去10年間における総合優勝校の 5 区走者成績

  大学

5区走者

区間順位

第83回 順天堂大学

今井正人

  1位

第84回

駒澤大学

安西秀幸

  2位

第85回 東洋大学

柏原竜二

  1位

第86回 東洋大学

柏原竜二

  1位

第87回

早稲田大学

猪俣英希

  9位

第88回 東洋大学

柏原竜二

  1位

第89回 日本体育大学 服部翔太

  1位

第90回 東洋大学

設楽啓太

  1位

第91回 青山学院大学 神野大地

  1位

第92回

青山学院大学 神野大地

  2位

※赤文字は往路優勝から総合優勝に結び付けた大学 ※青文字は総合優勝校が5区で区間賞を獲得できな かった大学

東京箱根間往復大学駅伝競走における総合成績と 5 区区間成績と

の関連性

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日本体育大学 卒業抄録

陸上競技研究室 指導教員 別府 健至 准教授 学籍番号 12A0352 学生氏名 山本 敦史 野末 隼佑 平田 健四郎 東京箱根間往復大学駅伝競走総合優勝校における 5 区・6 区の比較 1.はじめに 近年、東京箱根間往復大学駅伝競走(以下箱根駅伝)において 5 区・6 区が重要視されている。この 2 区間は、コースの大半が上り、 もしくは下り勾配であるため体・足へかかる負担が大きいとされ ている。また、標高差が 800m以上にもなり気象状況の変化が大き く、体温調節等することが重要である。特殊なコースであるため タイム差が大きく開きやすく、数分差であっても逆転可能とされ ている。 本研究では、箱根駅伝で総合優勝するためには 5 区・6 区が重要 であると考え、過去 10 大会における総合成績から比較した。 2.方法 ①総合優勝校の 5 区・6 区走者の成績調査(表 1) ②5 区・6 区区間賞者の調査(表 2) ※過去 10 大会(第 83 回~第 92 回大会)における成績を基準に調 査。 3.結果及び考察 (表 1) 総合優勝校の 5 区・6 区走者成績 5区・ 23. 2k( 第83~90回大会は再計測前につき 23. 4k) 総合優勝校 走者 区間順位 区間タ イ ム 第83回 順天堂大学 今井正人 区間1位 1時間18分05秒 第84回 駒澤大学 安西秀幸 区間2位 1時間19分38秒 第85回 東洋大学 柏原竜二 区間1位 1時間17分18秒 第86回 東洋大学 柏原竜二 区間1位 1時間17分08秒 第87回 早稲田大学 猪俣英希 区間9位 1時間21分14秒 第88回 東洋大学 柏原竜二 区間1位 1時間16分39秒 第89回 日本体育大学 服部翔大 区間1位 1時間20分35秒 第90回 東洋大学 設楽啓太 区間1位 1時間19分16秒 第91回 青山学院大学 神野大地 区間1位 1時間16分15秒 第92回 青山学院大学 神野大地 区間2位 1時間19分17秒 6区・ 20. 8k 総合優勝校 走者 区間順位 区間タ イ ム 第83回 順天堂大学 清野純一 区間8位 1時間00分42秒 第84回 駒澤大学 藤井輝 区間12位 1時間01分12秒 第85回 東洋大学 富永光 区間12位 1時間00分48秒 第86回 東洋大学 市川孝徳 区間9位 1時間00分55秒 第87回 早稲田大学 高野寛基 区間2位 0時間58分55秒 第88回 東洋大学 市川孝徳 区間1位 0時間59分16秒 第89回 日本体育大学 鈴木悠介 区間7位 0時間59分33秒 第90回 東洋大学 日下佳祐 区間4位 0時間59分04秒 第91回 青山学院大学 村井駿 区間2位 0時間59分11秒 第92回 青山学院大学 小野田勇次 区間2位 0時間58分31秒 ※赤字は 5 区において、青字は 6 区において区間賞を獲得し総合 優勝した大学 (表 2) 5 区・6 区区間賞者 5区・23.2k(第83~90回大会は再計測前につき23.4k) 区間賞者 大学名 往路成績 第83回 今井正人 順天堂大学 往路1位 第84回 駒野亮太 早稲田大学 往路1位 第85回 柏原竜二 東洋大学 往路1位 第86回 柏原竜二 東洋大学 往路1位 第87回 柏原竜二 東洋大学 往路1位 第88回 柏原竜二 東洋大学 往路1位 第89回 服部翔太 日本体育大学 往路1位 第90回 設楽啓太 東洋大学 往路1位 第91回 神野大地 青山学院大学 往路1位 第92回 ダニエル・ムイバ・キトニー 日本大学 往路6位 6区・20.8k 区間賞者 大学名 復路成績 第83回 末吉翔 日本大学 復路2位 第84回 加藤創大 早稲田大学 復路3位 第85回 佐藤匠 大東文化大学 復路5位 第86回 千葉健太 駒澤大学 復路1位 第87回 千葉健太 駒澤大学 復路3位 第88回 市川孝徳 東洋大学 復路1位 第89回 千葉健太 駒澤大学 復路1位 第90回 廣瀬大貴 明治大学 復路7位 第91回 三浦雅裕 早稲田大学 復路3位 第92回 秋山清仁 日本体育大学 復路4位 ※赤字は 5 区において、青字は 6 区において区間賞を獲得し 往路または復路優勝した大学 5 区においては、過去 10 大会のうち第 84,87,92 回大会を 除く 7 大会で 5 区区間賞の大学が総合優勝であった。一方、6 区区間賞では第 88 回大会のみであった。また、第 83~91 回 大会の 9 大会で 5 区区間賞の大学が往路優勝、第 86、88、89 回大会の 3 大会で 6 区区間賞の大学が復路優勝であった。 箱根駅伝総合優勝には 5 区が 6 区に比べ大きく関連してい ることが確認出来た。要因として 5 区は、第 82 回大会から 10 区間中最長の 23.2 ㎞となったことや小田原中継所の標高 10m から標高 874m の国道 1 号線最高点まで駆け上りそして 4 ㎞を下るという非常にタフなコースへと変貌したことが大き いと考えられている。そのため大きなタイム差となって成績 に表れている。近年は棄権者も出ており、脱水・低体温症等 が大きな問題にもなっている。この 5 区を制する大学が箱根 を制すると言われていることからもこの区間の難しさと同時 に重要性が想像できる。 しかし、今後は 5 区の距離短縮が検討されていることによ り、重要性が軽減することが考えられている。同時に箱根駅 伝の戦い方も大きく変わることが予想され、新たな研究も必 要になってくると考える。

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日本体育大学 卒業抄録

陸上競技研究室 指導教員 別府 健至 准教授 学籍番号 :12D0092 学生氏名 :桃原 誉 河西 大輝 周防 俊也

Ⅰ.はじめに 東京箱根間往復大学駅伝競走(以下、箱根駅伝)は 学生駅伝最大であり今年で92 回を数える歴史の永い 駅伝競走である。テレビをはじめ多くのメディアに取 り上げられており、正月の風物詩として社会に親しま れている。 出場権は前回大会においてシード権を獲得した上 位 10 校と予選会を勝ち抜いた 10 校、および関東学 生連合チームを加えた21 チームによって争われる。 近年ではレースの高速化が言われており、1 区から各 大学エース級の選手が出走し非常に高いレベルのレ ース展開が繰り広げられている。特に箱根駅伝特有の 山区間(5・6 区間)では順位の入れ替わりが激しく 勝敗を大きく左右する重要区間であり、大会そのもの を盛り上げる最大の見せ場と言われている。 箱根駅伝においてシード権を獲得するためには 10000m、ハーフマラソンの走力強化が重要だと言わ れている。 そこで本研究では、過去10 年間における箱根駅伝 シード権獲得と 10000m 平均タイムとの関連性を調 査した。 Ⅱ.方法 1. 過去 10 年間における箱根駅伝総合成績調査 2. 過去 10 年間における出場大学の 10000m の平 均調査(上位10 人) 3. 10000m 平均ランキングと箱根駅伝シード権獲 得状況調査 Ⅲ.結果 10000m 平均ランキング 10 位以内からのシード権 の獲得は73%、11 位以降からは 27%と確認された。 特に83,92 回大会においては 10 位以内から 9 大学が シード権を獲得していた。 今回の調査からランキングが高い方がシード権を 獲得する確率が高いことが示された。 (表1)過去 10 年間における 10000m 平均ランキング とシード権獲得状況 大学名 83回 84回 85回 86回 87回 88回 89回 90回 91回 92回シード権獲得回数 東洋大学 4 4 1 5 2 3 3 1 6 5 10 早稲田大学 8 5 2 4 1 2 2 3 5 7 10 駒澤大学 7 1 9 3 5 1 1 2 1 2 9 青山学院大学 21 17 19 15 15 8 2 1 7 明治大学 10 8 6 3 5 4 4 3 4 7 日本体育大学 3 6 4 1 4 14 6 5 13 13 7 中央大学 6 10 10 11 8 11 8 19 18 17 6 山梨学院大学 13 17 5 9 9 12 13 7 4 3 6 中央学院大学 12 13 20 16 18 18 11 13 15 9 5 東海大学 9 2 7 10 10 8 11 7 8 4 日本大学 2 7 14 8 14 9 9 9 14 4 順天堂大学 1 11 6 5 18 11 6 4 城西大学 11 3 3 2 6 7 12 12 17 11 4 大東文化大学 15 11 18 14 14 16 12 19 3 帝京大学 15 16 15 16 17 7 6 10 10 3 國學院大學 18 15 20 16 21 16 2 亜細亜大学 5 8 20 18 2 東京農業大学 14 6 7 7 10 10 10 1 法政大学 14 19 19 17 15 16 1 拓殖大学 13 11 13 21 15 1 国士舘大学 17 12 17 9 17 1 専修大学 16 18 12 13 17 14 1 神奈川大学 19 16 15 12 19 19 23 14 12 0 上武大学 22 12 13 16 18 22 19 18 0 創価大学 20 0 東京国際大学 20 0 ※枠内は10000m 平均ランキングの順位 ※橙色は10000m 平均ランキング 10 位以内からの シード権獲得 Ⅳ.考察 10000m 平均ランキングが常に高い東洋大学と早稲 田大学は 10 回連続のシード権を獲得、駒澤大学は 9 回の獲得。近年成長が著しい青山学院大学は 7 回の獲 得、特に第91 回大会 10000m 平均ランキング 2 位で 初優勝、第 92 回大会ではランキング 1 位で 2 度目の 総合優勝を達成している。このことからも、シード権 獲得と10000m 平均ランキングとは関連性が高いと考 えられた。 しかし、11 位以降のシード権獲得が 27%という結果 から10000m の走力だけでなく、より持久力の求めら れるハーフマラソンの走力に関しても大きく関連して いることが推測される。また、箱根駅伝特有の山区間 (5・6 区)に関しても無視できないと考える。 今後ハーフマラソン走力との関連性や山区間(5・6 区)との関連性に関しても研究する必要性があると考 える。

東京箱根間往復大学駅伝競走シード権獲得と

10000m平均タイムとの関連性

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日本体育大学 卒業抄録

陸上競技研究室

指導教員 別府 健至 准教授

学籍番号 13A2047

学生氏名 木下 亜紗実 宍戸 花

Ⅰ.背景 近年、空前のマラソンランニングブームと言われ、 市民ランナーも増加し、都市マラソンの火付けとなっ た東京マラソンを筆頭に全国各地で様々なマラソン 大会が行われている。現代社会では、マラソンランニ ングブームがすっかり確立されている。もはや、ブー ムというよりはライフスタイルの一部ともなってい る。ブームと言われるようになったのには様々な要因 が考えられる。スポーツクラブで走る喜び、汗をかき 心地よさを知ったランナーがロードで走るようにな った。仕事前の早朝に走る人や、夜遅くに走る人を目 にする機会も多くなっている。人々は、病気にならな いための健康維持や美しく綺麗でいるための美容効 果、痩せたいというダイエットなど様々な目的を持ち マラソンランニングに取り組んでいる。 しかし、良い面だけではなくマラソンランニングに よって怪我をしてしまうケースも多い。ストレッチ不 足や急激な運動によって起こる筋損傷をはじめとし、 捻挫、シンスプリント、腸脛靭帯炎、膝蓋靭帯炎、足 底筋膜炎などの様々な怪我で、走れなくなってしまう ランナーが増加している。一度怪我をしてしまうと治 すまでの期間に時間がかかり、走ることができなくな ってしまう以外にも怪我をする以前の体力、メンタル 面を元の状態に戻すまでに時間がかかってしまう。ラ ンナーにとって怪我は致命的になるため、少しでも減 らすことが重要である。 Ⅱ.目的 近年、街中ではおしゃれなランニングウエアーを着 て、時間帯関係なくランニングを行っている人々をよ く見かける。マラソンランニングブームということも あり、一人一人が目標を持ち、ランニングに取り組ん でいる。 しかしその反面、ランニングをすることで怪我を し、ランニングを中止、もしくは辞めるランナーも多 くいる。怪我の種類も多く、軽度から重度と多種多様 である。 そこで、マラソンランニングをする上で、どのよう な怪我につながってしまうのか、どのようにしたら未 然に防ぐことができるのか、また、怪我をしてしまっ た時どのような原因、改善策があるのかを目的として 調査した。 Ⅲ.方法 1. 筋損傷に関する調査 (1) 症状 (2)原因 (3)改善策 2. 捻挫に関する調査 (1)症状 (2)原因 (3)改善策 3.シンスプリントに関する調査 (1)症状 (2)原因 (3)改善策 4.腸脛靭帯炎に関する調査 (1) 症状 (2)原因 (3)改善策 5.膝蓋靭帯炎に関する調査 (1) 症状 (2)原因 (3)改善策 6.足底筋膜炎に関する調査 (1)症状 (2)原因 (3)改善策 Ⅳ.まとめ 今回の調査から、膝に関連する怪我、それに対する 原因、そして改善策が多いことがわかった。また他の 怪我、原因、改善策も確認することができた。 特に、マラソンランニングを継続的に実施するため に重要なことは、実施前のウォーミングアップ(準備運 動)であった。多くのランナーが走ることばかりに目を とられ、疎かになり省かれていることが多いようであ った。ウォーミングアップは「怪我の予防」以外にも 「動作の予行演習」「集中力を高める」「体調を把握す る」など多くの目的があると考えられている。最も重 要なことは「体温を上げる」ということである。今一 度、ランナーは何のために走っているのか考え安全に 健康的に継続していけるよう計画的に実施してほしい と考える。 今後はランナーにとってどのような種類のウォーミ ングアップが必要なのか、どのようなタイミングで実 施すべきかなど調査していきたい。

マラソンランニングにおける怪我の種類とその対策

参照

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