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財団法人文京区地域・文化振興公社

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Academic year: 2021

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Ⅱ.財団法人文京区地域・文化振興公社の財務事務及び事業の

管理について

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目 次 第1 外部監査の概要... 1 1.外部監査の種類... 1 2.特定の事件(テーマ)... 1 3.特定の事件を選定した理由... 1 4.外部監査対象期間... 1 5.外部監査実施期間... 1 6.外部監査の方法... 2 (1) 監査の要点... 2 (2) 外部監査の主な監査手続 ... 2 7.外部監査の実施者... 2 第2 外部監査対象の概要... 3 1.財団法人文京区地域・文化振興公社について ... 3 2.財団法人文京区地域・文化振興公社の事業について ... 5 3.財団法人文京区地域・文化振興公社が管理している施設について ... 5 第3 外部監査の結果... 23 <総括事項>... 23 1.「公社の抱える問題点あるいは課題は何か」について ... 23 2.「契約手続は所定の基準に従ってなされているか」について ... 23 3.「公社の固定資産等の財務管理は適切か」について ... 24 4.「公社の受託施設の資産管理運営は適切か」について ... 24 5.「受託施設における稼働状況とさらなる活用の可能性があるか」について ... 25 <個別事項>... 25 1.区から公社への職員派遣について ... 25 2.公社の経営努力の仕組み構築について ... 26 3.単年度契約でなく、リース契約として締結すべきもの ... 26 4.固定資産の現物管理を適切に行うべきもの ... 27 5.備品を適切に管理すべきもの... 28 6.情報資産のセキュリティに関して対応すべきもの ... 29 7.事務の効率化のための契約方法について ... 31 8.効率的な事務処理につき工夫すべきもの ... 32

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10.総合体育館・スポーツセンターの使用料の回収方法について ... 34 11.舞台照明用電球等の受払いについて ... 34 12.PC のリース契約(実質)において、購入との比較を行うべきもの ... 35 13.スポーツセンターにおける和室、スポーツ資料室及び駐車場について有効活用を図るべ きもの... 35 14.スポーツセンター内のレストランの早期再開について ... 36 第4 外部監査の意見... 37 1.長期計画の作成が望まれるもの ... 37 2.過去 5 年間の施設別行政コスト計算書及び分析結果 ... 38 (1) 行政コスト計算書の必要性 ... 38 (2) 行政コスト計算の前提条件等 ... 39 (3) 過去 5 年間の行政コスト計算書 ... 39 (4) 行政コスト計算書に基づく施設別分析 ... 40 ① シビックホール... 40 ② 寿会館... 40 ③ シルバーセンター... 40 ④ 区民センター... 40 ⑤ スポーツセンター... 40 ⑥ 総合体育館... 40 3.自主事業損益管理... 41 (1) 自主事業におけるコスト計算の趣旨 ... 41 (2) 自主事業におけるコスト計算の前提条件及び計算仮定 ... 41 (3) 自主事業のコスト計算書 ... 42 第5 利害関係... 43

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財団法人文京区地域・文化振興公社の財務事務及び事業の管理について

第1 外部監査の概要

1.外部監査の種類

地方自治法第 252 条の 27 第 2 項に定める文京区との包括外部監査契約に基づく監査

2.特定の事件(テーマ)

財団法人文京区地域・文化振興公社の財務事務及び事業の管理について

3.特定の事件を選定した理由

現状において、文京区における区税及び財政調整交付金をはじめとした一般財源は減少傾 向にあり、限られた予算をより効率的に使うことが重要な課題となっている。 文京区は財団法人として文京区地域・文化振興公社を設立しており、同公社へ補助金・委 託金等の形で一定額の資金を交付している。このため、同公社の財務事務及び事業の管理を 検討することは意義があるものと考える。 また、社会・経済状況の変化や区民ニーズの多様化を踏まえ、住民サービスのあり方が大 きく変化してきていることに対応するため、区として、公社組織のあり方についても、その 存在意義まで踏み込んだ検討を行う必要性が、一つの課題として提起されてきている。 このため、公社組織のあり方については、今後も区主導のもとで検討されることになると 思われるが、それらの判断の基礎となる行政コストを明らかにし、検討における一助となる こともまた有意義と考え、「財団法人文京区地域・文化振興公社の財務事務及び事業の管理」 を今年度のテーマとして選定する。

4.外部監査対象期間

主として平成 14 年度執行分、ただし、必要に応じて平成15年度及び過年度分について も監査した。

5.外部監査実施期間

平成 15 年 4 月 1 日から平成 15 年 12 月 18 日まで

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6.外部監査の方法

(1) 監査の要点 ① 公社の抱える問題点あるいは課題は何か ② 契約手続は所定の基準に従ってなされているか ③ 公社の固定資産等の財務管理は適切か ④ 公社の受託施設の資産管理運営は適切か ⑤ 受託施設における稼働状況とさらなる活用の可能性があるか (2) 外部監査の主な監査手続 ① 施設の運営の実情を把握するため、監査対象のうち、代表的な施設に対して調査を実 施した。 ② 公社の財産管理、契約、出納等に関する事務処理について、担当者への質問、関係書 類との照合等を行った。 ③ 固定資産等については、現物の管理状況を確認するため、現物調査を実施した。

7.外部監査の実施者

包括外部監査人 公 認 会 計 士 田 中 章 同 補 助 者 公 認 会 計 士 中 村 元 彦 同 補 助 者 公 認 会 計 士 須 山 誠一郎 同 補 助 者 行政実務経験者 都 筑 宏 充 同 補 助 者 行政実務経験者 佐々木 威 夫

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第2 外部監査対象の概要

1.財団法人文京区地域・文化振興公社について

財団法人文京区地域・文化振興公社(以下「公社」)は区の目標とする「心のふれあう み どり豊かな 文化の香り高いまち」づくりを進めるため、区行政を補完し、地域社会の発展 と豊かな区民生活の形成に資することを目的として区が全額出資する民法第 34 条に基づく 公益法人として昭和 61 年 10 月 1 日に設立された。 公社の組織及び人員の規模は次のとおりである。 ① 組織図 (理事会) (事務局) 理事長 理 事 8 人 事務局 管理部 庶務課 区民センター シルバーセンター 寿会館 評議員会 20 人 監 事 2 人 事業部 スポーツセンター 総合体育館 シビックホール 管理課 事業課 ② 公社の役員 理 事 定 数 6 人以上 12 人以内 理 事 長 1 人 常勤 理 事 8 人 内部 1 人(区民部長) 外部 7 人 監 事 2 名 内部 1 人(副収入役) 外部 1 人(税理士) ③ 公社の評議員 評議員定数 13 人以上 25 人以内 評 議 員 20 人(区議会関係 9 人 区民関係 11 人)

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④ 公社事務局職員数(平成 15 年 4 月 1 日現在)103 人 派 遣 職 員 52 人(内、管理職 3 人、係長級 8 人) 固 有 職 員 25 人(理事長含む) 非常勤職員 26 人 公社の平成 14 年度の収支計算書は<図表 1-2-1>のとおりであり、11 百万円の収支差額 が計上されているが、文京区から受託事業収入及び補助金が 1,208 百万円あり、公社のみを 対象に収支計算やコスト計算の分析を実施しても経営成績や財政状況の実態を把握するこ とが出来ない。そこで、施設単位でコスト計算をすることとした。それにより、当該施設に どれだけのコストをかけ、利用者に便益を提供しているかを明らかにすることが可能となる。 <図表1−2−1(収支計算書)> 平成 14 年 4 月 1 日から平成 15 年 3 月 31 日まで (単位:円) 科 目 合 計 一般会計 ホール事業 特 別 会 計 内部取引消去

Ⅰ 収入の部

基本財産運用収入 1,955,217 1,955,217 0 事 業 収 入 457,869,680 407,060,787 50,808,893 補 助 金 収 入 805,709,712 805,709,712 0 雑 収 入 23,495,808 22,699,200 796,608 繰 入 金 収 入 − 0 32,663,010 △ 32,663,010 当 期 収 入 合 計 1,289,030,417 1,237,424,916 84,268,511 △ 32,663,010 前期繰越収支差額 90,603,879 90,603,879 0 収 入 合 計 1,379,634,296 1,328,028,795 84,268,511 △ 32,663,010

Ⅱ 支出の部

事 業 費 1,197,774,283 1,113,505,772 84,268,511 管 理 費 65,935,574 65,935,574 0 固定資産取得支出 1,295,469 1,295,469 0 特定預金積立支出 12,383,856 12,383,856 0 繰 入 金 支 出 − 32,663,010 0 △ 32,663,010 当 期 支 出 合 計 1,277,389,182 1,225,783,681 84,268,511 △ 32,663,010 当 期 収 支 差 額 11,641,235 11,641,235 0 次期繰越収支差額 102,245,114

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2.財団法人文京区地域・文化振興公社の事業について

公社は、コミュニティの育成及び文化・スポーツの振興に寄与し、もって地域社会の発展 と豊かな区民生活の形成に資することを目的として次の事業を営んでいる。

<公社の事業>

① コミュニティ意識の啓発事業(情報の提供・情報誌の発行) ② コミュニティ・文化振興事業(講演会、音楽・演劇等事業、寿教室等事業、高齢者大学 等事業) ③ スポーツ振興事業(スポーツ教室等事業) ④ コミュニティ活動への援助事業(公社ふれあいのつどい等事業) ⑤ 区から受託する施設の管理運営に関する事業(施設の運営、維持管理事業) ⑥ その他公社の目的を達成するために必要な事業

3.財団法人文京区地域・文化振興公社が管理している施設について

公社が受託管理している施設は区民センター、スポーツセンター及び総合体育館(昭和 61 年 10 月)、教育の森公園(昭和 63 年 4 月)、寿会館(平成元年 4 月)、シビックホール及 びシルバーセンター(平成 7 年 1 月)であり、詳細は以下のとおりである。 (1) シビックホール ① 施設設立の目的 音楽、演劇等の芸術鑑賞及び創作活動を通じて区民のより広い交流を促進し、区民文 化の一層の向上を図る目的で建設されたホールで、小ホールは平成 7 年 2 月より、大ホー ルは平成 12 年 3 月より使用されている。 なお、建設費は建物のみで、小ホール 990 百万円、大ホール 14,609 百万円を要して いる。 ② 施設内容及び利用可能日等は次のとおりである。 地下1階 多目的室(160 人)、練習室 1・2(20 人∼40 人) 1階 大ホール(座席数 1,802 席)、楽屋 8 室 2階 小ホール(座席数 371 席)、楽屋 4 室 3階 会議室 1・2(30∼60 人)、特別応接室(8 人) 開館時間は午前 9 時から午後 10 時まで、休館日は年末年始(12 月 28 日∼1 月 4 日)、 館内整備日(偶数月の第 4 火曜日、休日の時は翌日)となっているため、小ホールの貸 出可能日数は年間 339 日程度、大ホールの貸出可能日数は年間 315 日程度になっている。

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③ 施設利用料等 施設の使用料一覧は、以下のとおりである。 大ホール < 1,802 席(1 階 1,242 席、2 階 560 席)> 小ホール < 371 席(電動可動椅子 325 席、移動椅子 46 席)> (単位:円) 使 用 料 午 前 午 後 夜 間 全 日 施 設 名 種 別 9:00∼12:00 13:00∼17:00 18:00∼22:00 9:00∼22:00 平 日 153,000 268,000 344,000 690,000 基本料金 (入場料金 5,000 円超) 土・日曜日・休日 184,000 322,000 413,000 828,000 平日 131,000 228,000 293,000 587,000 減額料金 (入場料金 5,000 円以下) 土・日曜日・休日 157,000 274,000 352,000 704,000 平 日 92,000 161,000 207,000 414,000 区民料金 (入場料金 3,000 円以下) 土・日曜日・休日 111,000 194,000 248,000 497,000 平 日 65,000 113,000 145,000 290,000 大 ホ ー ル ※区民料金 (入場料金 3,000 円以下) 土・日曜日・休日 78,000 136,000 174,000 348,000 楽屋 1( 30 人) 71.03 ㎡ 1,400 2,400 3,100 6,900 楽屋 2( 30 人) 71.03 ㎡ 1,400 2,400 3,100 6,900 楽屋 3( 1 人) 15.06 ㎡ 400 700 900 2,000 楽屋 4( 1 人) 15.06 ㎡ 400 700 900 2,000 楽屋 5( 9 人) 34.29 ㎡ 700 1,300 1,600 3,600 楽屋 6( 15 人) 35.93 ㎡ 700 1,300 1,600 3,600 楽屋 7( 24 人) 57.13 ㎡ 1,100 1,900 2,400 5,400 楽 屋 楽屋 8( 24 人) 52.72 ㎡ 1,100 1,900 2,400 5,400 平 日 18,000 32,000 42,000 85,000 小ホール 土・日曜日・休日 21,600 38,400 50,400 102,000 楽屋 9( 12 人) 32.37 ㎡ 700 1,300 1,600 3,600 楽 屋 楽屋 10( 12 人) 34.92 ㎡ 700 1,300 1,600 3,600 ※ 使用料は、入場料金 3,001 円から 30%増し、5,001 円から 50%増しとなる。 ※ 小ホール使用料には、楽屋 2 室(楽屋 A 6 人、楽屋 B 4 人)分が含まれている。

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④ 利用状況 小ホール及び大ホールの年間貸出可能日数、利用回数(1 日を午前、午後、夜間に区 分したコマの利用コマ数)、利用率(利用コマ数/利用可能コマ数)、入場者数の過年度 の推移<図表 2-1-2>は以下のとおりである。 小ホール、大ホールともに利用率は高水準で推移しており、区の施設としては、有効 に活用されていると判断できる。 なお、平成 11 年度の小ホールの利用回数が、例年の 3 分の 1 程度であるが、これは、 平成 11 年 5 月から 12 月まで8ヶ月間改修工事のため休館という特殊事情による。 <図表2−1−2(シビックホール利用状況の推移)> 大ホール 平成 12 年度 平成 13 年度 平成 14 年度 単位 貸出可能日数 308 316 315 日 利 用 回 数 629 695 731 回 利 用 率 68.9 73.8 78.5 % 入 場 者 数 228,759 243,643 252,938 人 大ホール(利用回数・利用率) 550 600 650 700 750 平成12年度 平成13年度 平成14年度 (%) (回) 64.0% 66.0% 68.0% 70.0% 72.0% 74.0% 76.0% 78.0% 80.0% 利用回数 利用率

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小ホール 平成 10 年度 平成 11 年度 平成 12 年度 平成 13 年度 平成 14 年度 単位 貸出可能日数 334 113 333 333 339 日 利 用 回 数 847 291 870 873 912 回 利 用 率 84.5 85.8 88.0 88.4 91.0 % 入 場 者 数 78,023 29,327 85,993 86,842 90,314 人 小ホール(利用回数・利用率) 0 100 200 300 400 500 600 700 800 900 1000 平成10年度 平成11年度 平成12年度 平成13年度 平成14年度 (%) (回) 80.0% 82.0% 84.0% 86.0% 88.0% 90.0% 92.0% 利用回数 利用率

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(2) 寿会館 ① 施設設立の目的 高齢者文化教養・健康・福祉の向上及び余暇の活用を図るために取得又は建設された 施設で、その施設では、健康・教養・娯楽・趣味の各教室、健康音楽教室、無料マッサー ジの他、無料入浴サービスも行っている。 ② 区内施設は 17 会館あり、その施設内訳及び利用可能日等は次のとおりである。 (単位:円) No. 寿会館名 取得年月 構 造 取得価額 1 白 山 S 55. 3 非 木 造 95,600,000 2 西 原 S 45. 3 木 造 14,947,060 3 向 丘 S 45. 3 非 木 造 7,860,179 4 礫 川 S 44. 2 木 造 0 5 根 津 S 63. 3 非 木 造 35,133,743 6 白 山 南 S 45. 12 木 造 12,095,000 7 大 塚 S 46. 12 木 造 0 8 本 駒 込 南 S 47. 2 木 造 16,140,000 9 本 郷 S 47. 3 木 造 12,090,000 10 水 道 S 48. 6 非 木 造 15,745,693 11 本 駒 込 北 S 49. 12 非 木 造 19,133,067 12 千 石 S 50. 3 木 造 23,500,000 13 小 日 向 S 53. 1 木 造 43,600,000 14 湯 島 S 55. 3 非 木 造 106,791,638 15 千 駄 木 S 55. 8 非 木 造 71,150,000 16 森 川 S 55. 12 木 造 59,500,000 17 目 白 台 H 3. 3 非 木 造 139,135,506 合 計 672,421,886 開館時間は午前 9 時から午後 5 時まで、休館日は年末年始(12 月 29 日∼1 月 3 日)、 館内整備日(第 4 月曜日、休日の時は翌日)となっており、利用方法は個人利用(火・ 水・金・土曜日)と団体利用(日・月・木曜日、休日)となっている。 また、寿会館は、夜間、区民会館として有料で貸し出されている。

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③ 利用状況 寿会館の利用状況<図表 2-2-1>、入浴サービス利用者の推移<図表 2-2-2>及び実施 講座又は実施サービスの利用状況<図表 2-2-3>から判断すると、会館自体の利用者は 減少の一途をたどっており、平成 14 年度は、平成 10 年度と比較し、約 1.7 割も減少し ている。入浴サービスについては、平成 14 年度は、平成 10 年度と比較し、約 2.2 割も 減少しており、寿会館利用者の減少以上に入浴サービス利用者離れが進んでいる。 しかし、高齢者を対象にした講座等の中で、高齢者無料マッサージは人気が高く、開 催のたび、ほとんど満員になる程の盛況ぶりである。従って、寿会館自体の存在の周知 不足というよりは、高齢者のニーズの変化に対して、柔軟に対応しきれていない面があ ると思われる。 <図表2−2−1(寿会館利用状況)> 利用人員(合計) 0 20,000 40,000 60,000 80,000 100,000 120,000 140,000 160,000 180,000 200,000 平成10年度 平成11年度 平成12年度 平成13年度 平成14年度 (人)

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(単位:人) 会 館 名 平成 10 年度 平成 11 年度 平成 12 年度 平成 13 年度 平成 14 年度 白 山 寿 会 館 15,165 13,190 12,713 11,768 11,417 礫 川 寿 会 館 4,813 4,328 5,042 5,039 4,707 西 原 寿 会 館 9,054 9,686 8,568 7,200 6,941 向 丘 寿 会 館 5,492 5,011 4,616 4,855 4,645 根 津 寿 会 館 16,865 14,405 15,115 15,462 16,086 白 山 南 寿 会 館 6,351 5,681 5,825 5,487 4,085 (重度心身障害者・児) (517) (546) (393) (433) (363) 大 塚 寿 会 館 10,571 9,207 9,931 8,766 7,691 本 駒 込 南 寿 会 館 12,812 13,194 12,635 12,613 12,286 本 郷 寿 会 館 9,606 9,500 10,088 7,752 7,614 水 道 寿 会 館 11,617 11,294 10,698 9,738 8,838 本 駒 込 北 寿 会 館 8,583 7,317 7,110 7,411 6,805 千 石 寿 会 館 9,735 9,623 8,545 9,007 9,162 小 日 向 寿 会 館 8,021 7,416 7,104 6,091 5,857 湯 島 寿 会 館 14,453 13,996 12,411 12,046 12,376 千 駄 木 寿 会 館 14,849 13,998 13,165 12,169 12,020 森 川 寿 会 館 8,506 7,826 7,516 6,864 6,636 目 白 台 寿 会 館 14,719 13,605 13,367 12,870 12,734 合 計 181,212 169,277 164,449 155,138 149,900

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<図表2−2−2(入浴サービス利用者の推移)> 利用人員(合計) 0 10,000 20,000 30,000 40,000 50,000 60,000 70,000 80,000 90,000 100,000 平成10年度 平成11年度 平成12年度 平成13年度 平成14年度 (人)

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(単位:人) 会 館 名 平成 10 年度 平成 11 年度 平成 12 年度 平成 13 年度 平成 14 年度 白 山 寿 会 館 7,538 5,685 5,856 5,374 4,921 礫 川 寿 会 館 2,314 2,122 2,640 2,509 2,391 西 原 寿 会 館 5,887 6,554 5,757 4,810 4,127 向 丘 寿 会 館 3,131 2,912 2,941 2,801 2,228 根 津 寿 会 館 10,069 8,634 9,907 9,061 8,487 白 山 南 寿 会 館 2,674 2,301 2,697 2,539 1,751 大 塚 寿 会 館 5,082 4,232 4,199 3,686 2,807 本 駒 込 南 寿 会 館 5,249 5,505 5,741 5,082 4,919 本 郷 寿 会 館 4,649 4,964 5,396 4,658 3,813 水 道 寿 会 館 4,362 4,425 4,574 4,193 3,925 本 駒 込 北 寿 会 館 4,967 4,038 4,243 4,453 3,919 千 石 寿 会 館 4,152 4,473 3,878 4,227 4,213 小 日 向 寿 会 館 3,468 3,209 3,260 2,603 2,606 湯 島 寿 会 館 7,409 6,404 6,095 5,849 5,684 千 駄 木 寿 会 館 7,473 6,511 6,912 5,887 5,323 森 川 寿 会 館 5,353 4,636 4,072 3,950 3,545 目 白 台 寿 会 館 7,360 7,079 7,177 6,951 5,992 合 計 91,137 83,684 85,345 78,633 70,651 <図表2−2−3(実施サービスの利用状況)> (単位:人) 平成 10 年度 平成 11 年度 平成 12 年度 平成 13 年度 平成 14 年度 講 座 数 12 11 11 10 10 教 養 講 座 488 465 331 170 183 健 康 講 座 817 707 893 517 687 趣 味 講 座 1,468 1,510 1,447 1,505 1,465 娯 楽 講 座 212 246 235 216 185 寿教室計 2,985 2,928 2,906 2,408 2,520 マッサ ージ無料サービス 1,527 1,498 1,439 1,535 1,896 健 康 音 楽 教 室 891 769 373 278 541 合 計 8,357 7,776 7,151 6,657 5,956

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(3) シルバーセンター ① 施設設立の目的 高齢者の生きがいと健康づくりや社会参加の促進を図るために平成 7 年 1 月にシビッ クセンター内に設けられた施設で高齢者大学や囲碁交流会、将棋交流会等の事業を実施 している。なお、建設費は建物のみで 491 百万円を要している。 ② 施設内容及び利用可能日等は次のとおりである。 シルバーホール (定員 105 名) 会議室 A(定員30 名) 会議室 B(定員36 名) 和 室(定員 48 名) 和 室(定員 6 名) 実習室(定員 36 名) 開館時間は午前 9 時から午後 5 時まで休館日は土・日曜日、休日、年末年始(12 月 29 日∼1 月 3 日)となっている。 ③ 利用状況 利用件数、利用率及び利用人員の推移は<図表 2-3-1>のとおりであり、利用人員は 平成 14 年 5 月より、会議室 B が開設されたこともあり、確実に増加しているが、利用 率が平成 13 年度より、10%以上下落している。これは、平成 13 年度に実施した使用料 の見直しのためと考えられる。今後、シビックセンター内という好立地を生かし、有効 活用を検討すべきと思われる。

(18)

<図表2−3−1(シルバーセンター利用件数、利用率及び利用人員の推移)> 平成 10 年度 平成 11 年度 平成 12 年度 平成 13 年度 平成 14 年度 単位 利 用 件 数 1,511 1,531 1,502 1,558 1,973 件 利 用 率 77.1 78.4 76.6 64.6 68.0 % 利 用 人 員 33,972 34,217 31,773 35,859 46,436 人 利用件数・利用率 0 500 1,000 1,500 2,000 2,500 平成1 0年度 平成1 1年度 平成 12年 度 平成1 3年度 平成1 4年度 (件) 0.0% 10.0% 20.0% 30.0% 40.0% 50.0% 60.0% 70.0% 80.0% 90.0% (%) 利 用 件 数 利 用 率 利 用 人 員 0 5,000 10,000 15,000 20,000 25,000 30,000 35,000 40,000 45,000 50,000 平成10年度 平成11年度 平成12年度 平成13年度 平成14年度 (人)

(19)

(4) 区民センター ① 施設設立の目的 区民の交流や自主的活動の場として、広く開放し、コミュニティの育成に役立たせる 目的で、東京都から譲渡を受けた施設である。 ② 施設内容及び利用可能日等は次のとおりである。 2 階商工会議室 3 階区民会議室 2A 会議室(定員 350 名) 2B 会議室(定員 30 名) 2C 会議室(定員 20 名) 2D 会議室(定員 20 名) 3A 会議室(定員 470 名) 3B 会議室(定員 30 名) 3C 会議室(定員 60 名) 3D 会議室(定員 36 名) 開館時間は午前 9 時から午後 9 時 30 分まで、休館日は年末年始(12 月 29 日∼1 月 3 日)、 館内整備日(第 4 月曜日、休日の時は翌日)となっている。 ③ 利用状況 利用件数、利用率、利用人員は<図表 2-4-1>のとおりであり、利用率は約 7 割前後 で推移しているものの、平成 13 年 4 月から 4 階の貸出を中止したことにより利用件数 及び利用人員は減少傾向にある。

(20)

<図表2−4−1(区民センター利用件数、利用率及び利用人員の推移)> 平成 10 年度 平成 11 年度 平成 12 年度 平成 13 年度 平成 14 年度 単位 利 用 件 数 8,083 8,082 7,502 6,062 5,782 件 利 用 率 70.5 65.9 69.2 72.7 69.4 % 利 用 人 員 313,632 323,518 319,232 256,084 239,436 人 利用件数・利用率 0 1,000 2,000 3,000 4,000 5,000 6,000 7,000 8,000 9,000 平成1 0年度 平成1 1年度 平成1 2年度 平成1 3年度 平成1 4年度 (件) 0.0% 10.0% 20.0% 30.0% 40.0% 50.0% 60.0% 70.0% 80.0% 90.0% (%) 利 用 件 数 利 用 率 利 用 人 員 0 50,000 100,000 150,000 200,000 250,000 300,000 350,000 平成10年度 平成11年度 平成12年度 平成13年度 平成14年度 (人)

(21)

(5) スポーツセンター ① 施設設立の目的 区民の体育、スポーツ及びレクリエーションの普及振興を図り、健康で文化的な生活 の向上並びに青少年の健全育成に寄与することを目的に昭和 61 年 10 月に開設した。建 設費は建物だけで 2,623 百万円を要している。 ② 施設内容及び利用可能日等は次のとおりである。 1 階 競技場(バレー3 面、バスケット 2 面、バドミントン 8 面、卓球 24 台)、 卓球場(7 台) 2 階 プール(25m・温水 2)、会議室(A・B)、保健室 3 階 トレーニングルーム、スポーツ資料室(スポーツ相談室)、 ミーティングコーナー等 4 階 柔道場、剣道場、弓道場 開館時間は午前 9 時から午後 9 時 30 分まで、休館日は年末年始(12 月 29 日∼1 月 3 日)、 館内整備日(第 3 月曜日、休日の時は翌日)となっている。 ③ 利用状況 利用者区分別の利用状況の推移<図表 2-5-1>及び施設別利用状況の推移<図表 2-5-2>からは、スポーツセンター全体の利用者数及びスポーツセンター内の施設ごと に比較してもここ数年で著しい変化はないことが読み取れる。

(22)

<図表2−5−1(スポーツセンター利用者別の利用状況の推移)> (単位:人) 平成 10 年度 平成 11 年度 平成 12 年度 平成 13 年度 平成 14 年度 貸切利用者数 248,074 244,585 211,884 214,854 233,910 定期利用者数 54,141 53,258 52,849 49,282 55,788 公開利用者数 12,095 13,311 12,687 14,105 14,245 個人利用者数 67,355 76,606 66,879 55,800 56,652 合 計 381,665 387,760 344,299 334,041 360,595 利用者数 0 50,000 100,000 150,000 200,000 250,000 300,000 350,000 400,000 450,000 平成10年度 平成11年度 平成12年度 平成13年度 平成14年度 (人) 個人利用者数 公開利用者数 定期利用者数 貸切利用者数 <図表2−5−2(スポーツセンター施設別利用状況の推移)> (単位:人) 平成 10 年度 平成 11 年度 平成 12 年度 平成 13 年度 平成 14 年度 競 技 場 135,346 130,206 111,043 116,718 133,353 柔 道 場 26,820 26,927 29,297 29,096 28,041 剣 道 場 19,364 20,877 20,388 21,783 22,534 卓 球 場 29,564 31,133 25,604 23,535 24,985 弓 道 場 11,295 11,038 10,952 12,256 12,539 トレーニングルーム 34,640 31,892 30,307 28,999 31,073 ス ポ ー ツ テ ス ト 930 737 4 6 0 医 事 相 談 14 12 8 0 0 温 水 プ ー ル 92,824 103,233 93,929 77,929 83,620 会 議 室 30,868 31,705 22,767 23,719 24,450 合 計 381,665 387,760 344,299 334,041 360,595

(23)

(6) 総合体育館 ① 施設設立の目的 区民の体育、スポーツ及びレクリエーションの普及振興を図り、健康で文化的な生活 の向上並びに青少年の健全育成に寄与することを目的に昭和 42 年 10 月に開設した。建 設費は建物だけで 232 百万円を要している。 ② 施設内容及び利用可能日等は次のとおりである。 1 階 競技場(バレー2 面、バドミントン 6 面等)、 会議室、プール(25m・温水 1) 2 階 トレーニング室(2)、卓球場、柔道場、剣道場 3 階 弓道場 開館時間は午前 9 時から午後 9 時 30 分まで、休館日は年末年始(12 月 29 日∼1 月 3 日)、 館内整備日(第 4 月曜日、休日の時は翌日)となっている。 ③ 利用状況 利用者区分別の利用状況の推移<図表 2-6-1>及び施設別利用状況の推移<図表 2-6-2>からは、総合体育館全体の利用者数からは著しい変化はないと思われるが、総 合体育館内の施設ごとに比較するとトレーニングルームの利用者が減少傾向にある。 実際に現地を視察した限りにおいては、総合体育館はスポーツセンターに比べ、ト レーニング室が狭く、空調設備もないことから、利用者のニーズに十分応えきれていな い状況にあると思われる。

(24)

<図表2−6−1(総合体育館利用者別の利用状況の推移)> (単位:人) 平成 10 年度 平成 11 年度 平成 12 年度 平成 13 年度 平成 14 年度 貸切利用者数 96,195 97,583 88,924 90,319 94,152 定期利用者数 22,620 23,958 20,022 18,173 19,855 公開利用者数 9,315 9,056 8,500 8,087 8,673 個人利用者数 36,390 40,958 39,285 31,359 35,305 合 計 164,520 171,555 156,731 147,938 157,985 利用者数 0 20,000 40,000 60,000 80,000 100,000 120,000 140,000 160,000 180,000 200,000 平成10年度 平成11年度 平成12年度 平成13年度 平成14年度 (人) 個人利用者数 公開利用者数 定期利用者数 貸切利用者数 <図表2−6−2(総合体育館施設別利用状況の推移)> (単位:人) 平成 10 年度 平成 11 年度 平成 12 年度 平成 13 年度 平成 14 年度 競 技 場 63,392 64,616 57,421 60,479 62,386 柔 道 場 10,875 10,776 11,199 11,643 11,461 剣 道 場 8,051 9,360 8,080 8,872 9,088 卓 球 場 9,769 10,274 10,208 10,269 8,722 弓 道 場 9,443 7,394 6,959 7,594 8,391 トレーニングルーム 9,686 10,293 9,124 7,916 7,707 医 事 相 談 64 63 43 0 0 ス ポ ー ツ テ ス ト 0 0 0 49 76 温 水 プ ー ル 53,240 58,779 53,697 41,116 50,154 合 計 164,520 171,555 156,731 147,938 157,985

(25)

(7) 教育の森公園 教育の森公園は、旧東京教育大学移転跡地を国から払い下げを受けて、昭和 61 年 10 月 に開園した公園で、誰でも自由に遊ぶことが出来る芝生広場やイベントの出来る正門広場、 じゃぶじゃぶ池、ちびっ子広場等が設けられている。 さらに、地震などの災害時に区民の安全を確保する避難広場として活用するため防災機 能も備えている。 なお、当公園は休園日や閉園時間等を設けていないため(隣接する占春園を除く)、い つでも利用することが可能である。

(26)

第3 外部監査の結果

<総括事項>

1.「公社の抱える問題点あるいは課題は何か」について

この監査要点は、他の監査要点を包含するものと言えるが、監査実施上、公社を取り巻く 環境についても認識しながら行った。それは、平成 15 年の地方自治法の改正を受け、「指定 管理者制度」の拡充が図られたからである。この、指定管理者制度の拡充とは、従来、地方 公共団体の有する公共施設の管理・運営は一定の要件を満たした第三セクターなど公共性の 強い団体にしか認められなかったところ、株式会社をはじめとする民間事業者一般にまで拡 大されたというものである。 文京区においても、新行財政改革推進計画(素案)において、公社に委託している施設に ついて民間委託の可能性を検討する旨が記載されている。 このことから、監査においても民間の視点をより強く意識して実施している。 民間の視点で捉えると、まず、公社において経営努力を行いやすい仕組みを構築すべきで あると考えている(個別事項(2))。すなわち、公社においては経営努力により委託料の残額 が生じるとその全額を返還しなければならず、経営努力を行ってもこれが公社自身のインセ ンティブとしてつながってこない。ある程度の余剰に対しての留保は、インセンティブとし て認める仕組みが有効ではないかと考える。 また、民間ではビジョンに基づいた青写真である中長期計画を策定し、その計画の進捗管 理を行いながら、計画の修正も含めて適切な実現を図っていくのが通常である。また、コス ト分析に基づいた評価も併せて実施するものである。 公社としても、文京区の政策との整合性を図りながら長期計画を作成し(外部監査の意見 1)、行政コストの把握による数値による判断材料の提供を行うことが望まれる(外部監査の 意見 2、3)。

2.「契約手続は所定の基準に従ってなされているか」について

この監査要点については、公社の契約に焦点を当て、法的な面での問題がないかについて 検討を行った。 監査の結果として、いくつかの改善を図るべき事項が見られた。 特に、区から公社への職員派遣に関する条例での定めがないという点(個別事項(1))に ついては、民間であれば当然のこととして取り決めがなされるものであり、法的な面でも十 分な検討をすべきものである。 また、実態としてリース契約である場合において、単年度契約でなくリース契約として締 結すべきである(個別事項(3))。 過去の慣行にとらわれることなく実態で判断するとともに、法的に問題となる場合につい ては、早急に適切な措置が必要となる。

(27)

3.「公社の固定資産等の財務管理は適切か」について

この監査要点については、公社が所有している資産について適切に管理されているかとい う観点から監査を実施したものである。さらに、情報システムについても区としては、「情 報資産」というとらえ方をしており、情報流出等の問題が生じることによって、公社のみな らず区として損害が生じる可能性があることから、この点についても監査を実施している。 監査の結果として、いくつかの検討すべき事項が見られた。固定資産や備品についての現 物管理が実施されておらず、実際に管理簿と対応する現物がないケースがあった(個別事項 (4)、(5))。遊休資産があれば他への転用などの利用も可能であるため、管理を適切に行う ことが必要となる。 また、情報管理という点から情報システムについて見ると、個人情報に関するセキュリテ ィやコンピュータウイルスへの対応が弱い面等があり、区民からは公社での問題は区と一体 と見られる可能性が高いため、適切に対応する必要がある(個別事項(6))。

4.「公社の受託施設の資産管理運営は適切か」について

この監査要点については、受託施設の資産管理運営に関して、効率性の観点も加えて実施 している。監査の結果、経営管理において向上を図るべきと考えられるものがいくつかにお いて見られた。 内容を分類すると、契約や事務処理などの効率化を図るべきもの(個別事項(7)、(8))、 休止設備に関しての経済的な設備運用を図るもの(個別事項(9))、不正・誤謬の防止の点か ら牽制の仕組みを構築するべきもの(個別事項(10)、(11))、購入かリースかの比較を行い 調達すべきもの(個別事項(12))が存在した。 事務処理などの効率化を実施する一方で、コインロッカーの使用料の回収などは複数人で 実施するなどの相互牽制の仕組みを構築することも重要であり、効率化を追求しつつも、不 正や誤謬の発生を防止するということを認識する必要がある。また、区民センター駐車場に おいて老朽化により機械式の1台が運用休止しており、この管理について経済合理性の観点 からの検討が必要であった。さらに、単年度による予算に基づいて公社の運営が行われてい るが、長期的にみて購入の方がリースよりも有利であれば本来は購入を検討すべきであり、 単年度のみの議論で結論を出すことは避ける必要がある。

(28)

5.「受託施設における稼働状況とさらなる活用の可能性があるか」について

この監査要点については、公社が管理を受託している施設は、区の所有物であり、この受 託施設の稼働状況の向上とさらなる効率化は当然のこととして求められることとなるもの である。さらに、意見として行政コストという観点で施設の有効性について検討を実施した。 監査の結果として、いくつかの施設での検討すべき事項が見られた。区としても、新行財 政改革推進計画(素案)において寿会館のあり方について提案がなされているところである が、意見での行政コスト計算書でも毎年コストは増加傾向であり、平成 14 年度で利用者一 人当たり約 2,500 円となることが行政コストの面でも明らかとなっている(外部監査の意見 2)。 また、文京スポーツセンターにおける和室とスポーツ資料室、駐車場についての有効利用 (個別事項(13))、スポーツセンター内でのレストラン撤収後の場所の利用(個別事項(14)) など、有効利用に関しての検討すべき事項が存在した。 既存施設についてはいかに有効に利用するかを検討するとともに、必要に応じて行政コス トというコスト計算に基づく客観的な検証を実施していくことが必要となる。

<個別事項>

1.区から公社への職員派遣について

「問題点」 地方公共団体においては、従来は公益法人等に対する人的援助の観点等から、職務専 念義務の免除等既存制度の運用により、職員派遣を行ってきた。しかし、平成 14 年 4 月 から公益法人等への職員派遣の適正化、手続きの透明化等を図るため「公益法人等への 一般職の地方公務員の派遣等に関する法律」(平成 12 年 4 月法律第 50 号)が施行され ている。 それによると、区から公社へ派遣されている職員(平成 15 年 4 月 1 日現在 52 名 内 管理職 3 名)については、①職員派遣に関する取り決め事項②派遣職員の職務への復帰 ③派遣職員の復帰時等における処遇等を条例で定める必要がある。 しかし、監査の時点では条例が定められていないため、派遣法に抵触する状態にある。 「結論、改善点」 公社への派遣職員の身分保障等については、早急に確定しなければならない状況にあ る。区においては、派遣法の趣旨に則り条例を整備するか、現在の不適切な状況を改善 する有効かつ適切な措置を講ずる必要がある。

(29)

2.公社の経営努力の仕組み構築について

「問題点」 現在、区から公社に委託された施設の維持管理費用で残金を生じると、実績に基づい て、事業終了後に区に全額返還している。平成 14 年度の施設管理・運営委託精算額は 約 4,525 万円である。 一方、補助金については人件費を除いた不用額の一部を公社の自主事業等の財源とす るために、「活動への援助事業等積立預金」へ積立てている。通常は補助金については 不用額が生じた場合にはその全額を返還するが、このように補助金の残額を内部留保す るのは適切ではない。 また、委託料についても公社が経営努力を行い経費節減に努めたとしても、その分を 含め全額を区に返還したのでは、公益法人としての経営に対するインセンティブが働か ないのではないか。 「結論、改善点」 まず、補助金については不用額の一部を公社の自主事業等の財源とするために「活動 への援助事業等積立預金」へ積立てているが、全額返還させる方式に改める必要がある。 また、委託料については現在概算払いとしているが、委託内容を十分精査の上、委託 金額を積算し、経費節減をした場合には、公社の自主財源とすることが可能な、より公 社の経営努力が報われるような仕組みについて、構築することが必要と思われる。 なお、このような仕組みの構築が今年 6 月の地方自治法の改正に伴う、公の施設の管 理委託に対しても有効に機能すると思われる。

3.単年度契約でなく、リース契約として締結すべきもの

「問題点」 現状ではパーソナルコンピュータ(以下、PC という。)の調達について、実態はリー ス契約であるが、単年度で締結するとともに、OA 機器等の借上げ及び保守委託という 委託契約となっている。しかしながら、見積書においては 48 ヶ月使用することを前提 として算出となっており、内容は PC の賃貸借に係わるリース契約と保守の委託契約に 分かれるものである。 「結論、改善点」 契約している業者との間で口頭により 48 ヶ月での契約とするとしており、再契約に ついての明確な取り決めはなされていないことから、48 ヶ月以降に例えば再リースと して利用すれば、すでにコスト的には過大となってしまう。本来、実態と契約とが乖離

(30)

4.固定資産の現物管理を適切に行うべきもの

「問題点」 固定資産台帳に記載されている中から、任意に抽出し、現物の実査を実施したところ、 以下の問題点が見られた。 番 号 所 在 品 名 耐用 年数 取得年月日 規格等 数 量 取得金額 (円) 現在簿価 (円) 実査結果 1 総 合 体 育 館 テ レ ビ 3 昭和 63. 5. 30 ナショナル TH-29BZ 1 132,000 6,600 故障中で 使用不可 2 総 合 体 育 館 運 動 遊 具 2 昭和 63. 6. 4 WB-102W (レッグカールマシン) 1 311,250 15,563 シール番号 記入ミス 3 総 合 体 育 館 脚 立 8 昭和 61.10. 21 12M ローリングタワー 1 388,000 19,400 シール添付 なし 4 寿 会 館 ワードプロセッサ 5 平成 2. 4. 1 オアシス LX30 1 149,000 7,450 現物なし 5 シ ビ ッ ク ホ ー ル 掲 示 板 10 平成 7. 4. 1 グローリー KP-110 回転式 ポスター掲示機 1 475,000 94,503 シール添付 なし 6 スポーツセンター P C シ ス テ ム 4 昭和 63.10. 31 オンライン体力 診断システム 1 720,000 720,000 使用不可 及びシール 添付なし 7 スポーツセンター テ レ ビ 3 昭和 63. 5. 30 ナショナル TM-29B2 1 132,000 132,000 現物不明 8 スポーツセンター 巻 取 器 2 平成 15. 3. 31 帳簿なし、 金額記載 なし 9 スポーツセンター 鏡 2 昭和 61.10. 21 セノ-HD-0110 1 243,700 243,700 備品のシー ル添付 「結論、改善点」 公社としての現物の定期的な実査は特に行っておらず、実査した際に寿会館における ワードプロセッサーなどのように現物が存在しないケースが 2 件存在していた。現物の 定期的な確認作業は、現物の実在性の確認という点からも必要である。 また、実査においてテレビで使用していないものが存在するなど、実在性の点からは 問題がないにしても、資産の有効利用の点から問題があるケースがあり、遊休の状態に ある資産については情報を公社内および区に対して提供することにより再活用の余地 を広げることが必要である。 さらに、ロケーション管理がしっかりしておらず、シールの添付がなされていない ケースと記入ミスのケースが 5 件見られた。台帳上にロケーションを明記し、どの施設 のみでなく、どの場所にあるのかもわかるようにしておくことが望まれる。

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5.備品を適切に管理すべきもの

「問題点」 備品台帳より任意に抽出し、実物と照合したところ、次の不備が検出された。 所 在 番 号 種 類 検 出 事 項 シビックホール 04-010 整 理 箱 台帳 5 個に対し現物 4 個。台帳への処理誤り。 シビックホール 04-023 保 管 庫 台帳 8 台に対し現物 3 台。台帳への処理誤り。 シビックホール 05-010 整 理 ス タ ン ド 台帳 3 台に対し現物 2 台。台帳への処理誤り。 礫 川 寿 会 館 10-012 カラオケ装置 取得価額 103,500 円のため、固定資産に計上 し、減価償却を行うべき。 礫 川 寿 会 館 19-006 電 気 掃 除 機 台帳 3 枚に対し現物 2 台。さらに、現物は台 帳と異なる型番 1 台あり。 礫 川 寿 会 館 46- ラジウム温容機 1 台 146,000 円のため、固定資産に計上し、減 価償却を行うべき。 シルバーセンター 01-031 演 卓 取得価額 100,000 円以上であり、固定資産とし て処理すべき。 シルバーセンター 23-009 プロジェクター 取得価額 100,000 円以上であり、固定資産とし て処理すべき。 区 民 セ ン タ ー 07-005 チェックライター 新品。昭和 61 年購入から使用実績なし。 区 民 セ ン タ ー 10-028 テープレコーダー 台帳 8 台に対し現物 8 台確認できず。 廃棄処理漏れ。 スポーツセンター 13-010 タ イ マ ー 修理後、発電機室に置かれて放置したまま。 スポーツセンター 24-016 訓 練 用 人 形 取得価額 133,000 円のため、固定資産に計上 し、減価償却を行うべき。なお、添付ラベル は固定資産。 総 合 体 育 館 10-032 ビ デ オ テ ー プ 取得価額 165,000 円ため、固定資産に計上し、 減価償却を行うべき。台帳処理誤り。 総 合 体 育 館 25-041 人 体 測 定 器 台帳 1 台に対し現物なし。台帳処理誤り。 総 合 体 育 館 45-015 冷 水 機 台帳 3 台に対し現物 2 台。台帳処理誤り。 「結論、改善点」 以上より、備品は金額的には少額のものが多いが、財産の適正管理及び有効活用の観 点から、台帳と現物の定期的な照合が望まれる。 また、固定資産と備品は取得価額 100,000 円を基準に区分しており、備品として整理 してあるもののうち、固定資産として扱われるべきものが含まれているのは合規性の観 点からも問題と判断する。 さらに、区民センターには購入後使用実績のない備品(チェックライター)がダンボー ル箱に保管されてあった。備品の有効活用のために今後使用予定のない備品のデータ

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6.情報資産のセキュリティに関して対応すべきもの

(1) 施設予約システムに関するセキュリティについて 「問題点」 公社は施設予約に関する情報システム(施設予約システム)を保有しており、ここで は施設の予約に関する個人情報を扱っている。外部との接続はないが、LAN によるネ ットワークを構築しているため、サーバーに接続している端末からは施設予約システム に接続することができる。 しかしながら、施設予約システムについて ID・パスワードの設定はされているが一 つを共通利用しており、公社における事務局の端末などから施設予約システムを利用し た際に誰による利用かが分からない状況となっている(端末は合計 11 台)。 文京区は、「文京区情報セキュリティに関する規則」、「文京区情報セキュリティに関 する規則事務要領」を作成し、区の保有する情報資産を脅威から保護し、情報セキュリ ティの確保と信頼される区政の実現を図ることを目指している。ここで、情報資産は「情 報システム及び情報並びに当該情報システムを運用管理するために必要とする紙等の 有体物に出力された行政情報及び個人情報」としている。また、情報は「情報システム により記録される電磁的記録」としている。 区では規則の中で情報資産をセキュリティの対象としている。公社は区の委託を受け て業務を実施しているが、施設予約システムの対象となる個人情報は公社のみならず区 としてもセキュリティの確保をすべきものとなる。特に、公社の位置付けからしても、 もし個人情報の公社からの流出が発生すれば区民からは区による個人情報の流出と同 一視されてしまうと考えられる。 「結論、改善点」 外部からの侵入の可能性は低くなっているが、内部からの情報流出が生じた場合、 ID・パスワードが共通となっているため原因を探ることは難しい状況となっており、 セキュリティ対策上不備があると言わざるを得ない。セキュリティの問題は、問題が発 生するまでは見えにくい部分であるが、不測の損失をもたらす可能性があり、非常に重 要な問題である。このため、公社として個人別の ID・パスワードの設定を行うととも に、アクセス記録の保管などの適切なアクセスコントロールを実施し、情報流出の可能 性を可能な限り低く抑えることが必要である。 また、現状では委託契約書での個人情報の保護に関する特記事項として秘密の保持や 目的外使用の禁止などを取り決めているが、これに加えて文京区のセキュリティ基準に 従い対応すべきことを明記すべきである。

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(2) ウイルスソフトを適切に導入すべきもの 「問題点」 公社として保有しているパーソナルコンピュータ(PC)は施設予約・財務会計の端 末分も含めて 23 台存在しており、この内の 17 台は公社事務局内にあり、11 台が LAN で接続されている。事務局内の 17 台の内、残りの 6 台はホームページ管理用1台、イ ンターネット接続用 5 台としており、ISDN 回線でインターネットへの接続が可能とな っている。また、他の1台はオンラインバンキングの利用を行っていた。 ウイルスソフトの導入状況について確認したところ、3 台についてはウイルスソフト が導入されておらず、ウイルスソフトについては2種類を利用しており、個々にライセ ンスの購入を行っていた。 「結論、改善点」 当該 PC がインターネットへの接続がなされていなくとも、LAN で接続されていれば コンピュータウイルスの危険性があるため、本来、ウイルスソフトを LAN で接続され ている PC に導入するとともに、ウイルスの最新状況に対応するためのパターンファイ ルを適時に更新する必要がある。 また、管理上から、ウイルスソフトについては統一させることが望ましく、コスト面 で費用対効果があればサイトライセンス契約を行うべきである。 (3) コンティジェンシープランを作成すべきもの 「問題点」 公社において、施設予約については情報システムに依存しており、情報システムが停 止すると業務上も支障を生じることとなる。 しかしながら、公社においてコンティジェンシープラン(緊急時の業務の復旧や継続 についての対応方針、対応要領をあらかじめ定めた計画)を作成していない。施設予約 システムのサーバの近くには周辺に紙類が置かれており、またサーバに対する空調は用 意されておらず、サーバの床は耐震ではあるが免震ではなく、トラブルが生じる可能性 は低いと言い切れる状況とはなっていない。 「結論、改善点」 情報システム停止は同時に区民に対しサービスを提供できなくなることを示すため、 コンティジェンシープランとして緊急時の対応策は最低限作成し、年間1回程度は訓練 しておくことが必要である。 また、サーバの近くに紙類を置かないなど、費用対効果を検討しつつ、可能な対策に

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7.事務の効率化のための契約方法について

「問題点」 公社の物品購入・保守点検委託等の 1 年間の契約件数は今回提出された監査調書によ るとおよそ 770 件と多数におよんでいる。 しかし、これらの中には下表事例のように、年間単価契約の方法を取り入れる、複数 の契約を一本にする等、契約件数を減少させることが、可能なものが多数ある。 「結論、改善点」 公社設立にあたっては、事務処理等についても区とは異なる、小回りがきく運営形態 いわば公社としたメリットが求められていたはずである。契約についても、事務の簡素 化及び事務の効率化を目指して、予算の適正な執行方法が図れる方策について検討され たい。 また、1 万円未満の少額の物品購入等がかなりあるが、例えば、小口資金制度の導入 を図ることも合わせて検討されたい。 (事例)契約をまとめることが可能なもの 件 名 年間購入件数 年間購入金額 (単位:円) 備 考 トイレットペーパーの購入 10 368,791 シビックホールのみ ほぼ毎回同一金額 フィルム現像・引き伸ばし 17 107,625 ゴ ム 印 の 購 入 13 56,758

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8.効率的な事務処理につき工夫すべきもの

「問題点」 区と公社は、平成 14 年度補助金の交付決定から精算までの事務処理についてみると、 下表のとおりとなっている。 (単位:千円) 年月日 文書番号 所 管 部 補助対象事業 補助額 H14.4.1 14 文区区第 2 号 区 民 部 公会堂・事務局、区民センター 309,754 H14.4.1 14 文教生体第 1 号 生 涯 学 習 部 スポーツセンター、総合体育館 195,486 交 付 決 定 H14.4.1 14 文福高第 1 号 介 護 保 険 部 シルバーセンター・寿会館 343,761 H15.4.30 15 文区区第 165 号 区 民 部 公会堂・事務局、区民センター 294,472 15 文教生スポ第 39 号 生 涯 学 習 部 スポーツセンター、総合体育館 176,031 額 の 確 定 H15.5.21 15 文介高第 116 号 介 護 保 険 部 シルバーセンター・寿会館 335,206 区 民 部 公会堂・事務局、区民センター 15,282 生 涯 学 習 部 スポーツセンター、総合体育館 19,455 精 算 書 15 文公庶発第 73 号 介 護 保 険 部 シルバーセンター・寿会館 8,555 区民部区民課庶務係 人件費補助 9,344 同部同課同係 事業費補助 3,425 同部同課同係 運営費補助 2,513 生涯学習部スポーツ振興課スポーツ施設係 人件費補助 15,974 同部同課同係 事業費補助 3,481 介護保険部高齢者福祉課 人件費補助 8,099 精 算 金 振 込 み H15.5.8 同部同課 事業費補助 456 事業の効率的な運営・執行のために行われているはずの公社への補助金に係る事務処 理が、多項目に分解されて処理されている状況にある。殊に、補助金交付事務担当者別 と思われる 7 件に分けての精算金の納付作業については、その意味を見出すことは困難 といわざるを得ない。このような複雑な仕組みの中での処理であるために、補助金額の 確定処理の日付けと精算金の払込の日付が逆転するような現象も生じている。 「結論、改善点」 速やかに、事務処理窓口の一本化等効率的な事務処理につき工夫されたい。

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9.区民センター駐車場の管理について

「問題点1」 区民センター駐車場は、建設後約 30 年を経過する施設で、最近 13 年間の利用台数及 び使用料収入は下表のとおりである。 平成 14 年 3 月には、施設の老朽化に対してメンテナンスでの対応では利用者の安全 を確保することが困難になったことを理由に運用を休止している。 これに伴い、駐車場の運用をどうするかについての検討時間がなかったこともあり、 受電設備の改修を行わなかったため、平成 14 年度の業務用電力供給契約の内容が契約 受電設備を減少する場合に見合ったものとなっていない恐れがある。 「結論、改善点」 速やかに調査の上、経済的な設備運用とするよう工夫されたい。 「問題点2」 この駐車場の利用状況についてみると、平成 4 年度の 10,352 台/年をピークに減少 傾向にあり、平成 13 年度の利用実績は 2,326 台まで落ち込んでいる。 ことに、1 日平均利用台数でみると、平成 6 年 12 月 26 日にシビックセンターの駐車 場(現在の駐車可能台数:243 台)が供用開始されて以降の落ち込みが激しいこと、ま た、修繕に要する費用が膨大であることなどから、駐車場のあり方について検討が必要 な時期にきているものと考える。 利用台数 年度 定 額 減額 免除 合 計(A) 使 用 料 (円) 営業日数 (B) 1 日平均 利用台数 (A)÷(B) 元 5,912 2 0 5,914 5,684,700 347 17 2 8,468 5 57 8,530 8,708,700 347 25 3 9,997 10 306 10,313 10,195,425 347 30 4 10,182 18 152 10,352 12,585,875 348 30 5 8,635 13 163 8,811 10,720,800 339 28 6 8,881 8 139 9,028 11,191,000 347 28 7 7,300 17 50 7,367 9,303,700 348 21 8 3,374 9 20 3,412 4,135,300 206 17 9 5,478 17 52 5,547 5,630,800 347 18 10 1,273 13 3 1,289 1,881,750 121 11 11 3,258 26 1 3,285 4,789,100 348 9 12 2,805 24 0 2,829 3,888,600 347 8 13 2,301 23 2 2,326 3,020,375 347 7 * 平成 10 年度は、設備故障のため 4 月から 12 月まで使用を中止している。 「結論、改善点」 シビックセンター駐車場の利用状況等を考慮に入れて、区民センター駐車場のあり方 についての早急な検討が望まれる。

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10.総合体育館・スポーツセンターの使用料の回収方法について

「問題点」 総合体育館・スポーツセンターのロッカーからの使用料回収は月に 2∼4 回行ってい るが、現在職員 1 人で行っている。コインロッカーは投入されたコイン数を記録する仕 組みにはなっておらず、回収結果をそのまま使用料金としている。 「結論、改善点」 現金の回収については安全及びチェック体制確保の点から複数人で行うべきである。 年間の金額も両者で 185 万円程度とかなりの額になっている。

11.舞台照明用電球等の受払いについて

「問題点」 シビックホール舞台照明用電球等の平成 14 年度の主な購入状況は下表のとおりで ある。 品 名 数 量 (個) 単 価 (円) 金 額 (円) 契 約 月 日 舞 台 照 明 用 電 球 60 8,500 510,000 平成 14 年 10 月 25 日 舞 台 用 電 球 100 6,100 610,000 平成 15 年 1 月 23 日 舞 台 用 電 球 50 8,170 408,500 同 上 舞 台 用 電 球 20 10,450 209,000 同 上 舞 台 用 電 球 1 K 40 6,100 244,000 平成 15 年 2 月 1 日 舞 台 用 電 球 1 . 5 K 20 8,170 163,400 同 上 舞 台 用 電 球 2 K 10 10,450 104,500 同 上 舞 台 ス ポ ッ ト ラ イ ト 12 66,000 792,000 平成 15 年 2 月 6 日 舞台スポットライト用電球 16 5,900 94,400 同 上 しかし、これらについては高額なものであるにもかかわらず、消耗品のため受払いが 記帳されてなく購入の都度、業者に一括払い出され、その後の使用状況、残高等も明確 になっていない。 「結論、改善点」 受払い簿で出し入れを明確にし、業者の側にも使用簿を整備させ、チェック管理体制 を整備すべきである。 また、照明用電球以外の消耗品についても、受払いを明確にしておくべきである。

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12.PC のリース契約(実質)において、購入との比較を行うべきもの

「問題点」 PC の調達は原則としてリースを前提として契約しているが、特に購入との比較は実 施していない。 「結論、改善点」 リースにおいてはリース会社にリース期間に渡り所有権が生じるため、リース料の中 にリース会社で負担する固定資産税が加わることになり、この検討も加える必要がある が、一般的にリース料率(平成 15 年 3 月購入の PC に関する予定リース料率は 2.4%) と調達金利(平成 15 年度の起債では5年償還の場合としてミニ市場(区公募債)で 0.32%)を比較して、調達金利の方がある程度低ければ購入を選択した方が長期的には 区の財政面からも有利になると考えられる。 このため、今後についてPCの導入に当たり購入の所要経費と比較を行うことが必要 である。

13.スポーツセンターにおける和室、スポーツ資料室及び駐車場について有効活用を

図るべきもの

「問題点」 文京スポーツセンターの 1 階にある和室は現在ほとんど利用していない。また、3 階 にあるスポーツ資料室は以前、スポーツ相談室と資料室が一緒であったが、相談室とし ては人を常駐させなくなったため、現在はスポーツ資料室のみの使用であり、所長の了 解があるときに限定して利用を認めており、料金は無料となっている。しかしながら、 保有している資料も古いものとなっており、利用状況はあまり多くない状況との説明で ある。 駐車場について、十数台置くことができるが台数は少ないため、一般には告知してお らず、団体に特別に荷物を出し入れする際に無料で許可しているのみである。 「結論、改善点」 施設の有効利用の観点から1階にある和室についても貸し出しの対象とすべきであ る。また、3 階にあるスポーツ資料室についても同様に有料での貸し出しとしての検討 が望まれる。 駐車場についても施設の有効利用の観点から適切な駐車場の貸し出しについて検討 が望まれる。

(39)

14.スポーツセンター内のレストランの早期再開について

「問題点」 スポーツセンター3 階には軽食を主体としたレストラン(28.8 ㎡:厨房のみの面積) があり、今年の 3 月まで利用者の利便に供されていた。しかし、業者が営業成績不振に より、撤収したため、監査日現在(平成 15 年 9 月)、業者不在のまま空きスペースの閉 鎖状態が続いている。再開するには新たに改装工事費がかかることもネックになって いる。 「結論、改善点」 現行の使用料は文京区行政財産使用料条例により算定されているが、その使用料が売 上高に対して高額のため営業が継続できないとのことであるが、使用料の減免も視野に 入れて、早期に業者を決めて再開するよう考慮されたい。その際は営業形態、営業品目 等にあまり拘らず、利用者の要望を考慮しながら、幅広く業者の選定を行うべきである。

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第4 外部監査の意見

1.長期計画の作成が望まれるもの

「問題点」 現在、公社には長期的な経営計画にあたるものが存在していない。公社の目的として、 「コミュニティの育成及び文化・スポーツの振興に寄与し、もって地域社会の発展と豊 かな区民生活の形成に資することを目的とする。」を掲げているが、この目的を実現の ための公社としてのビジョンと中長期的な青写真である計画が作成されていない。 また、公社としての情報システムに関する中長期的な計画についても同様に作成され ていない。 「結論、改善点」 公社は、単年度の事業計画書は作成しているが、本来、公社のあり方の方向性を踏ま えた 3 年程度の中期的なビジョンを明確にし、それに向かって各年度でどのように進め ていくかを事業計画書で示すことが望まれる。 一方、区は、区政運営の指針として、文京区基本構想を作成し、ここでは達成度の検 証が可能なものとして位置付け、今後 10 年程度の計画期間を設けている。さらに、文 京区基本構想実施計画として、3 年間の計画を実効性あるものとして策定している。 また、例えば情報システムのように多額な投資が必要となるものは、一度投資すると システムの入れ替えまでに長期間を要することが多い。従って、単年度で考えるのでは なく、長期的に検討することが重要となり、中長期的な計画が示されることが望まれる。 本来、公社の位置付けとして区から独立して存在させるのであれば、公社としてのビ ジョンと具体的な中長期的な計画を明らかにし、その計画の進捗管理をしながら適切に 実行するとともに、区の政策との整合性を取りながら、必要時には適時に修正していく ことが本来あるべき姿といえる。 結論として、公社は文京区との政策の関連性および公社の存在意義を踏まえて、ビジ ョンと中長期的な計画を示すことが望まれる。

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2.過去 5 年間の施設別行政コスト計算書及び分析結果

(1) 行政コスト計算書の必要性 現在、公社は会計年度ごとに収支計算書を作成し、収入及び支出の状況を各種分析に活 用している。しかし、収支計算書は現金を伴う取引のみを対象に作成しているため、一般 の企業会計的な考え方からするとコストとして認識すべき取引であっても、実際の出金を 伴わない限り、一切反映されない。 現金の動きを把握することが第一目的であれば、収支計算書を作成することがベストで あるが、公社の事業活動を把握し、今後の施設の有効活用等の意思決定に役立てる資料と しては、収支計算書に現金の動きを伴わなくともコストして認識すべき取引を付け加えた 「行政コスト計算書」が有意義であると考える。 また、行政コスト計算書は収支計算書に出金は伴わないがコストとして認識すべき取引 を追加するだけで作成出来るため、少しの手間で公社の活動をより実態に近い形で把握す ることが可能になる。 具体的には、資産の減価償却費の計上や、公社へ派遣されている文京区職員の退職給与 引当金繰入がある。土地を除く有形固定資産は通常、資産の利用や時間の経過に伴って、 その資産価値が減少していく。減価償却とはその資産価値の減少を会計期間ごとにコスト として認識することをいう。一般的に、減価償却費は取得価額(取得に要した金額)から 残存価額(資産として使用できなくなったときの見積価値)を控除した金額を耐用年数(使 用し続けることの出来る年数)で除することによって、各会計期間で認識すべきコストと して算出される。 また、収支計算書における退職手当は、職員が定年等により退職し、現金等の支出を行 ったときにコストとして認識される。しかし、企業会計の「退職時に支払う手当等は勤務 期間を通じた労働の提供に伴って発生するものと捉える」考え方に従えば、ある職員が退 職した場合に支給される退職手当等は、退職時に当該退職手当の金額が突如として発生し たものではなく、区の職員として採用され、勤務を開始してから退職するまでの期間にお いて、提供し続けた労働時間に応じて、退職手当等は増加し続けてきたと考える方が合理 的であると思われる。今回の行政コスト計算では、退職給与引当金繰入という概念を使用 しており、これは、各会計期間における退職手当等の増加分を意味している。 次に、「新行財政改革推進計画(素案)平成 16 年度∼20 年度」において、施設の有効 活用を検討されており、その中で施設運営の基本的な考え方が示されている。その中で、 「利用度の低い施設及び施設内の空間について、地域における多目的な活用を図る」旨の 方針が掲げられているが、統廃合の議論を進める過程で、利用度等の検討が行われると思 われる。その際に、利用者や利用率等による利用状況の検討に加え、行政コスト計算書の データから「利用者 1 人あたりのコスト」、「区民 1 人あたりが負担するコスト」等を考慮 することで、費用対効果の視点から利用状況の検証が可能となると考えられる。 さらに、今後の施設の有効活用を意思決定する際には、行政コスト計算書から得られる 現在かかっているコストの把握だけではなく、近い将来(今後 10 年程度)発生すること が予想される施設の維持補修のコストを見積り、その見積コストを加味した分析資料に基

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