ムスタファ・ディケチ著 : 都市の怒り 排除された者 た ち の 反 乱,Mustafa Dikeç : Urban Rage : The Revolt of the Excluded, Yale University Press, 2017, 252 p,$26, ISBN 9780300214949(Hardcover) 1990 年代以降,世界各地の都市において,都市民衆 の異議申し立てと反乱がその頻度と強度を増してい る。本書は,民主主義の長い歴史を有し,経済的にも 比較的豊かであるとされる国々(アメリカ,イギリス, フランス,スウェーデン)とギリシャおよびトルコを 対象にして,排除されたマイノリティの怒りの複合的・ 構造的要因と,人々の間に蓄積された不和および不満 の根深さを論じたものである。 著者によれば,各国の為政者は都市の反乱や暴動と いう事態に直面した際,その社会・経済・地域的背景 などは異なっているにもかかわらず,ある類似の認識 枠に基づいて共通の対策を取ってきた。それは,怒れ る者たち,特に若者や移民出自の人々を「社会のクズ」 と呼んで「スティグマ化」し,そのやむにやまれぬ行 為を,突発的で非合理的な略奪を目的とした逸脱行動 として「正常な行為」から区別することで,強権的な 取り締まりの強化を正当化するという言説の手法であ る。 暴動の要因を個人の資質や集団心理,文化特性に還 元しようとするこうした論法は,ある意味でおなじみ のものだが,著者はこれを「病理的」枠組みと呼んで 拒否し,それに代えて「構造的」枠組みによる理解の 必要性を訴える。つまり,民主主義の日常生活の下で 常態化しているマイノリティに対する排除と抑圧の力 学および構造と,排除された人々の怒りの蓄積過程を 明らかにすることで,この問題をあくまでも「政治」 の次元に位置づけることである。 暴動発生の直接的なきっかけは,警察による若者の 暴行・殺人事件など極端な暴力の行使である。ただし, それが直ちに暴動を生じさせるわけでは必ずしもな く,家族などによる真相究明の要求(そもそも事件と して認知されない場合も多い)が無視され,また当初 は平和的に進められていた抗議行動が暴力的に抑え込 まれることで,はじめて暴動に発展する場合が多い。 民衆は警察や行政の不当で挑発的な行為に不信感を募 らせ,両者の緊張関係が高まるわけだが,その根幹に は,人種差別主義を剥き出しにした警察の暴力が,差 別された地域社会に対して日常的に行使されていると いう事態が長年に亘って放置され,むしろ奨励さえさ れてきた事実がある。マイノリティを狙い打ちした路 上での頻繁な誰何,恣意的な交通罰則の適用,警察犬 を使用したいやがらせなどによる抑圧の経験が,人々 の不平等と不正義の感覚を先鋭化させ,暴動へと駆り 立てるのである。
イギリスの場合,誰何(‘stop and search’)は犯罪の 発見や予防のためではなく,移民出自の若者に容疑を かけ,その行動を統制する手段となっている。またア メリカでも,アフリカ系やヒスパニック系住民に対す る過剰で不必要な暴力行為は,警察内部において抑制 されるのではなく,積極的に評価される傾向が強い。 さらに罰則金は警察や裁判所の主要な歳入源となって おり,その増収がノルマ化されることで,司法の場は 法に基づく中立的な審判ではなく,「キャッシュ・マ シン」として機能しているという。このように警察に よる暴力行為が反復される背景には,他者に対する恐 怖と差別の観念や心理のみならず,財政的・制度的な 要因があり,行為の不当性の自覚は妨げられることに なる。 こうしたあらゆる場所で日々反復される直接の暴力 に加えて,日常の基本的生活機能・手段のはく奪と社 会からの排除が,マイノリティの怒りと絶望を深めて きた。経済構造の変化,緊縮財政,若者の高い失業率 と低い生活水準,貧困の悪化,住宅や教育など公的サー ビスの供給減少,経済的不平等の拡大,移民などが居 住する社会住宅の減少および建て替えによるジェント リフィケーション,公的空間の私有化,市民的自由の 衰退など,既存の経済・社会過程によって生み出され た経済的はく奪と搾取が怒りを蓄積させ,暴動の全国 的拡大とその激化の要因となっている。 フランスの場合,この困難な状況が集中的に現出し ている地域が存在する。社会住宅団地が集中し,アラ ブやアフリカ出身の移民や白人の労働者階級が多く居 住する大都市圏の郊外 banlieue である。郊外は,長年 に亘り周囲から空間的に分断され,社会的に孤立させ られてきたが,都市政策を見ると,社会資本の改善や 職業教育の支援など,マイノリティの「社会的包摂」 がある程度意図されていた時期もあった。しかし,次 第に政策が変更され,「脆弱な地域」としてスティグ マ化が強化されることで,暴力の行使が正当化される ようになり(Dikeç, 2007),この傾向は,2000 年代以
降の戦争とテロリズムによって,一層強まっている。 この過程で郊外の問題は,社会・経済的貧困や政治 過程からの排除ではなく,文化的差異,つまり「移民, 民族主義,イスラーム」としてのみ言説化され,郊外 は「フランス・アイデンティティ」を脅かす場所およ びコミュニティとして表象されるようになる。ここで 著者が注意を促すのは,この「共和主義者のポストコ ロニアルな人種差別主義」が,現在の場所に対する恐 怖とそのスティグマ化のみならず,植民地大国時代の フランスの記憶にその根をもつ点である。2005 年の非 常事態宣言の背景には,郊外をアルジェリアと同一視 し,その反乱に対処しようとする「植民地的想像力」 が作用していたのである。 こうした郊外の問題は,ヨーロッパにおいてフラン スにとどまらず,「社会福祉国家」の優等生を自他共 に任じてきた「スウェーデンにおいてさえ」(本書第 5 章の題目で,アラン・プレッドが 2000 年に刊行した 書物の題名),深刻化している。新自由主義の荒波の なかでスウェーデンは,過去数十年間に OECD のなか で最も経済格差が拡大した国のひとつであり,ネイ ティヴと外国人の失業の格差も拡大した。特に 1960 年代から 70 年代にかけて労働者・移民向け住宅地区 が建設された郊外は,移民の集住地区となり,フラン ス同様に否定的な意味を付与されるようになる。さら に 90 年代以降の利潤優先の住宅政策の導入によって, 「再生による立ち退き ‘renoviciton’」が推進されたこと で,郊外居住者は不平等感や疎外感を高め,2000 年代 以降の暴動激化の要因となった。 ジェントリフィケーションや不動産投機による環境 と地域社会の破壊に対する抗議として,市民がその集 合的な身体的存在を示すことは有効な手段のひとつで ある。2008 年 12 月のギリシャにおける反乱は,1974 年の民政移管以後,その規模と激しさにおいてヨー ロッパでも最大の運動のひとつとなった。歴史的な反 乱となった理由は,脆弱な経済構造と労働市場,公的 債務の累積,汚職事件の頻発に加えて,2004 年のオリ ンピック開催時に強引に推進された都市開発による生 活の悪化と都市管理の厳格化に対する闘争の経験が, 連帯のネットワークを構築していた点がある。特に若 者たちが民族を超えて新たな政治主体として登場し, その動きはアテネ中心部のエクサルヒア地区からギリ シャ全土に広がっていくことになった。 トルコの場合,2000 年代以降公正発展党(エルドア ン党首)の建設業と不動産開発を重視する発展モデル によって,一時的に急速な経済成長を遂げたが,大統 領府など不要な大型施設の建設が環境と公共空間を破 壊し,また集権的で利潤重視の都市開発計画は貧富の 格差を拡大させた。第二次世界大戦後に,都市に流入 した人々が公共地に自力で建設した住宅群は,住宅問 題を一時的に緩和し,また資本家にも好都合であった ことから,事実上黙認されてきた。しかし公共地の民 間開発を促進する政策転換によって,こうした地区は 行政にスティグマ化され,大規模な立ち退きを強制さ れることで,激しい闘争の場所となる。2013 年イスタ ンブールのゲジ公園再開発に反対する運動が大きなう ねりとなった背景には,強権的体制への不満の蓄積と 都市空間への権利の高まりがあった。 本書は,各地域の反乱のローカルな社会・経済・政 治的条件を詳しく分析するとともに,その比較を通し て,為政者のステレオタイプの言説の無意味を明らか にし,この反乱の合理性と正当性を説得的に論じるこ とに成功している。都市の反乱は新しい現象ではなく, かつて日本においても既存の秩序がもたらすさまざま な暴力に抗議し,「政治」を取り戻すための手段とし て機能していた。こうした遺産が途切れてしまったか に見える現在の日本において,外国人差別や都市再開 発の問題点を再考する上で,本書の議論は D. ハーヴェ イの研究(2013)などとともに,多くの有益な視点を 与えてくれるように思われる。 (遠城明雄) 文 献
Dikeç, M. (2007): Badlands of the Republic : Space, Politics
and Urban Policy. Blackwell, Cambridge.
ハーヴェイ著,森田成也ほか訳(2013): 反乱する都市. 作 品 社.Harvey, D.(2012): Rebel Cities. Verso, London. 海津正倫著 : 沖積低地─土地条件と自然災害リスク─, 古 今 書 院,2019 年,152 頁,4,000 円 + 税,ISBN : 978-4-7722-5328-4 著者の海津氏は,日本における沖積低地研究の第一 人者であることは今更言うまでもあるまい。本書の特 徴は,既存の地形図や空中写真に加え,著者が長年世 界各地で撮り溜めてきた現地写真や地理院地図で閲覧 できる陰影起伏図等を多用することで,わずかな高低 差しかない平野の微地形を視覚的に容易に認識できる よう工夫している点にあろう。この高低差が自然災害 リスクと大きく関わってくるのである。まえがきには, 人々の生活と活動が集中する沖積低地の自然災害リス クをできるだけ多くの人に理解してもらいたいという
思いから執筆に至ったことが述べられているが,上記 の工夫はその思いを実現するために欠かせないものな のである。 しかし,本書の目的はそればかりではなさそうだ。 第 I 章は東急目蒲線沿いに見られたアシの生えた大き な池の幼少時代の記憶から始まる。今は失われてし まったその池の正体は何だったのか,著者は古い地形 図(旧版地形図)や空中写真,さらには陰影起伏図を 用い,それが多摩川の旧河道であったことを突き止め ていく。その旧河道と川岸は,今でも湾曲する道と道 沿いのやや高い土地にその名残があることを著書自ら が撮影した写真で示している。第 I 章を読むと,古い 地図や空中写真を眺めることで,その地域の元々の地 形や土地利用の変化が見えてくることの楽しさに気づ いてもらいたいという著者の思いが伝わってくる。 本書は,第 I 章「過去の地図や空中写真からわかる 沖積低地の変化」,第 II 章「沖積低地を理解する」,第 III章「沖積低地の地形を知る」,第 IV 章「沖積低地の 自然災害リスク」,第 V 章「地形の把握と地形分類」 の 5 章から構成される。 第 I 章は前述したように旧版地形図や空中写真が過 去の地形や土地利用の変化を知る手がかりになること に加え,Google Earth などで閲覧できる衛星画像や地 理院地図を始めとした Web サイトから,誰もが容易 にこれらの情報を入手できることを紹介している。 第 II 章,第 III 章は,いわゆる地形学の教科書とし 不可欠な,沖積低地の成り立ちやそこで見られる様々 な地形について解説しているが,ここでも地形図や空 中写真,さらには陰影起伏図やオリジナルの現地写真 等を駆使することで,初学者にも理解しやすくなるよ うな工夫がなされている。 第 IV 章は,どのような地形条件の場でどのような 自然災害が起こり得るのかを,扇状地,氾濫原,谷底 平野,三角州・海岸平野に分けて解説している。ここ でも災害現場の写真を多用することでリアリティのあ る解説を試みているが,国内の災害現場に関しては, 生々しいクローズアップの写真は使用せずに,被災者 の感情に配慮したものとなっている。 第 V 章は災害から身を守るためには土地条件として の地形を知ることが大切であり,そのためには地形分 類図の利用が有効であることが述べられている。また, 公的機関による地形分類図はどのようにして作成され ているのかを,専門家として長年それらの監修や チェック作業に関わってきた経験に基づいて概説して いる。さらに,これまでに公的機関によって作成され た様々な地形分類図が一覧表にまとめられており,そ れらの活用を促す工夫もなされている。 沖積低地は,洪水,土石流,内水氾濫,高潮,津波, 液状化など,その土地条件に応じて様々な自然災害リ スクに直面する土地であるにもかかわらず,近年益々 多くの人々が生活し,活動する場となっている。頻発 する地震災害や地球温暖化の影響で大規模な気象災害 が多発化する中で,近年人々の防災意識は高まりつつ あるようにも思えるが,地形と自然災害リスクの関係 は必ずしも十分に理解されているとは言い難い現状が ある。 あとがきに,本書は,地域の防災現場で活動してい るけれども,必ずしも地形学を専門とはしていない 方々に読んでもらうことを意識して執筆したこと,ま た,2022 年度から必修化される高等学校の地理総合で は,その柱の一つとして防災が取り上げられることと なっているが,その授業を担当する先生方の一助とな ればという思いが記されている。 この書評を読んで下さる方は,おそらく地形学を専 門とするか,少なくとも関心のある方と思われるが, まずは本書をご一読いただくと共に,防災や教育の現 場で活躍する,必ずしも地形学を専門とはしない皆さ んにも,本書をご推薦いただければ幸いである。 (藤本 潔) マリー・シャブロール,アナイス・コッレ,マテュー・ ジルー,リディー・ロナイ,マックス・ルソー,オル ヴィック・テル・ミナシアン著 : ジェントリフィケー ション,Marie Chabrol, Anaïs Collet, Matthieu Gir-oud, Lydie Launay, Max Rousseau, Holvig Ter Minas-sian : Gentrifications, Paris, Éditions Amsterdam, 2016, 357p, 21€, ISBN 978-2-35480-145-8 (pbk.) 近年「ジェントリフィケーション」に関する論文数 が 急 増 し, 論 文 集 の 刊 行 も 相 次 い で い る(Lees, 2018)。この背景には,金融資本による不動産・都市 開発とその過程で生じる価値収奪が,先進国にとどま らず地球規模でその強度を増したことで,社会・空間 的不平等が拡大し,生活環境の破壊が急速に進んでき たことがある。住宅や公共空間をめぐる紛争・闘争が 世界各地で頻発しており,その当事者たちはジェント リフィケーションという言葉を用いて,自分たちが直 面する事態を理解し,集合的な抗議活動を行っている のである。こうした状況のなかで,研究初期の「北」 の大都市をフィールドにして生まれた経験・理論研究 の到達点を踏まえて,ジェントリフィケーションを
ローカルな社会・政治・経済・文化的諸条件に埋め込 まれた複線的な歴史・空間的過程として位置付けるこ とで,新たな理論と方法論の開拓を目指す努力が続け られてきたと言えるだろう。 本書は,フランスの大学に所属する地理学者,社会 学者,政治学者による共同研究であり,複数形の書名 は,上述のような研究と現場の動向と同時に,都市と は「多元的・複数的」であるべきという著者の思考を 示している。ただし著者は,ジェントリフィケーショ ンを多くの社会問題を論じる「総称的概念」とする議 論には反対であり,場所・空間の物理的・象徴的な再 価値化を通じた新たな空間的不平等の形成過程をめぐ る階級・階層・世代間の闘争,および空間における社 会的支配の再編成の問題として定義している。本書は, 序論以下,「構造」,「政策」,「居住者」の 3 部から構 成されており,バルセロナ,リスボン,グルノーブル, パリ,モントルイユ,シェフィールドなど,性格と規 模の異なる 9 都市の街区をめぐるフィールド調査の成 果を踏まえて,ジェントリフィケーションを促進する, あるいは抑制する,またそれに抵抗する諸条件を,ロー カルな社会・空間的状況のなかから剔抉し,比較検討 することで,グローバルな社会・経済過程と都市変化 の分析のより繊細な統合が目指されている。ここでは 本書の提起する議論のうち三点のみを紹介することに したい。 第一は,「グローバル都市」のみならず,「縮小都市」 におけるジェントリフィケーションの諸段階と社会的 不平等の拡大が議論されている点である。今後,先進 国の多くの都市が縮小段階を迎えるなかで,「グロー バル都市」の研究では必ずしも明示されない問題がそ こにすでに現出しているゆえに,その研究は独自の意 義を持つことになる。シェフィールドやフランスの地 方都市ルーベの場合,1970 年代以降産業構造の転換が 進み,製造業(繊維産業)に対して不動産開発(ロフ トなど)や観光業などの重要性が高まり,中心街区の 一部で都市再開発が活発化し都市イメージも変更され たが,その推進主体が地元の不動産開発業者や製造業 出身の資本家と市行政など地元限定のネットワークで あることや,限られた文化資源に依拠した再開発戦略 の脆弱性と限界などが,論点として指摘されている。 つまりジェントリフィケーションという手法は,衰退 した地域経済の根本的解決には必ずしもつながらない のである。 第二は,上記の点と関連して,公権力による都市政 策の役割とその評価をめぐる問題である。1980 年代以 降,ジェントリフィケーションが中央・地方政府にとっ て都市「再開発(再生)」の有力な処方箋と戦略になっ ている事態が,N. スミスなど多くの論者により指摘さ れてきた。政府は具体的な都市改造と同時に,都市と 街区の表象・イメージを刷新するための手段として ジェントリフィケーションを推進してきたのである が,本書は,都市政策の意図した目的とそれが具体的 に住民および都市空間に与える影響のズレに着目する ことで,この問題を再考している。 まず確認されることは,多くの都市において,商業 施設や新たな文化施設の建設,また「ソーシャル・ミッ クス」といった都市計画と,歴史遺産の再評価などの 文化政策,および都市・街区スケールでの新たな表象・ イメージの生産(「民衆街区」や「多文化街区」)が, 意図せざる場合でも,社会住宅の供給を減少させ,住 民の立ち退きを促進させてきた事実である。例えばバ ルセロナの場合,左派と右派の政権の都市政策は一見 対極にありながらも,結果として中心街区のイメージ を「脱政治化」し再開発を促進してきた点で,大きな 相違はなかったと評価される。政府の縮小と都市間競 争を強いる「分権化」や民間の権限拡大という都市「ガ バナンス」の状況が,公権力のもつ影響の幅を狭めて いるのである。 ただし,都市政策がジェントリフィケーションを抑 制する場合もあり,著者は行政による施策と表象を, ローカル/グローバルな経済条件に相対的に規定され ながらも,さまざまな行為者間の折衝によって「曖昧 さ」を持つ闘争の領域として位置付けている。例えば 家賃や不動産価格の基本設定,社会住宅の建設割り当 てなど既存の施策やルールを順守することで,公権力 が都市を歓待と連帯の場所よりも資本蓄積の場とする 新自由主義に抗する政治的位置を占める可能性が示唆 される。 第三は,ジェントリフィケーションに関わる行為者 の再考である。本書では,「ジェントリファイヤー」 と立ち退きを余儀なくされる人々という従来の二項対 立的なカテゴリー分けが退けられて,「住まう」とい う視点(ある空間に住宅を持つ人々だけでなく,そこ を頻繁に利用し,集合的に占有する人々などを含む) から,新旧居住者や利用者の個人や家族の移動・居住 歴,生活様式などその社会的実践の検討を通じて,多 様な住まい方がジェントリフィケーションに及ぼす影 響が議論される。 新たに街区に到来した人々の場合,初期の芸術家か ら専門管理層など高所得者へと段階的・直線的に入れ
替わってきたわけではない。統計上は同一カテゴリー に含まれる集団の居住行動や世帯構成が世代によって 異なることに加えて,1970 年代以降の雇用構造の変化 (非正規雇用の増加)や地域の住宅市場の特徴といっ た要因によって,その移動・居住履歴が多様化し,ひ とつの集団として把握しがたくなっているのである。 一方,ジェントリフィケーションが進行する街区に おいて,そこにすでに居住する住民が一様に立ち退き を強いられるわけではなく,また転居を選択するわけ でもない。ここで著者が着目するのが,街区や通りご との建物とその内部の住居構成や,街区を取り巻く状 況(文化施設や地下鉄駅の有無など)などの建築的・ 形態学的特徴,その所有と相続および賃貸の諸関係な ど住宅市場の相違,さらには民衆による空間の集合的 利用・占有の日常的実践(「住まうこと」)による街区 の雰囲気の持続など,ミクロスケールの諸条件であり, これらの要素がジェントリフィケーションのリズムと 形態にいかなる影響を及ぼすかが問題となる。 民衆や移民は,基礎的な生活資源の不足という脆弱 な経済・社会条件の下で厳しい状況に置かれながらも, 相互の助け合いや社交的関係(ソシアビリテ)を強化 し,また家主や地主と利害を共有して連帯を強めるな ど様々な戦略を使って,街区に住み続ける選択を取る。 また街区の外に住む元居住者や利用者も,街区を頻繁 に訪れて,日常的に買い物や施設利用を行い,連帯感 や場所への愛着を維持することで,街区の文化的・象 徴的特徴の持続に貢献しており,こうしたミクロレベ ルでの差異が,ジェントリフィケーションの過程に微 細だが無視できない作用を及ぼすことになる。ただし, その可能性は様々に制約されており,元からの住民と 新住民の混住が進行した場合でも,相互認識が深化す ることはなく,学校の選択などその住まい方の多様性 が,却って街区内部の緊張関係を高める要因になる場 合があることを著者らも認めている。この「居住者」 をめぐる議論は,ミクロかつ日常的次元に関心を寄せ る本書の特徴が最もよく現れている部分であり,パリ のグートドール地区などでの長年のフィールドワーク に基づく個人・家族の移動経歴や体験の多様性とその 蓄積に関する記述は,興味深い内容になっている。 本書は,資本の運動など大きな経済的条件よりも, ローカルスケールで作用する複数の構造と人々の日常 的実践に着目することで,ジェントリフィケーション が不可避な過程ではなく,また政策的に都市問題を解 決する手段にならないことを,説得力をもって提示し ていると言えるだろう。なお著者のひとりであるジ ルー(元パリ東大学准教授)は,2015 年 11 月にパリ 市内で発生したテロ事件で犠牲者となった。同氏は,D. ハーヴェイ『パリ モダニティの首都』のフランス語 翻訳を企画するなど(Harvey, 2012),アングロ・サク ソン圏のラディカル/批判的都市研究の視点を,フラ ンスに積極的に導入してきた人物であり(Gintrac et Giroud, 2014),本書にも国際的視野で先行研究の批判 的発展を目指した氏の都市研究の歩みを,読むことが できるように思われる。 (遠城明雄) 文 献
Gintrac, C. et Giroud, M. dir. (2014): Villes contestées. Pour
une géographie critique de l’urbain. Les Prairies Ordi-naires, Paris.
Harvey, D. (2012): Paris, Capitale de la Modernité. Les Prairies Ordinaires, Paris.
Lees, L. with Phillips, M. ed. (2018): Handbook of
Gentrifi-cation Studies. Edward Elgar, Cheltenham (UK). 田林 明編著 : カナダにおける都市−農村共生システ ム―農村空間の商品化と地域振興―,農林統計出版, 2020年 2 月 刊 行,288 p,3,780 円( 税 別 ),ISBN : 978-4-89732-417-3 今回紹介する本書は,すでに農林総計出版から刊行 されている,田林 明編著(2013):『商品化する日本 の農村空間』,田林 明編著(2015):『地域振興とし ての農村空間の商品化』に続く,農村空間の商品化に 関する一連の研究の 3 冊目である。第 1 冊目は,日本 各地の農村空間における産品や地域の文化や人々その ものを , 商品化という観点から,農山漁村の発展の可 能性を明らかにしている。また,第 2 冊目では地域振 興による日本の農村空間の復活の手がかりを検討して いる。 3 冊目の本書は,魅力的な自然景観が広がり,地域 ごとに特徴ある農業が営まれ,多様な地域資源を活か した農村空間の商品化が進んでいるカナダのブリ ティッシュコロンビア州を事例に,農村空間の商品化 がいかなる形態でどのように進み,農業・農村が維持 されているか,それにより農村と都市の共生システム がどう構築されているかを明らかにしたものである。 本書の構成は,以下の 10 章から成る(節等省略)。 はしがき(田林 明) 第 1 章 序論 : ブリティッシュコロンビア州における 農村空間の商品化の展開と都市−農村共生シ
ステム(田林 明) 第 2 章 ブリティッシュコロンビア州の農業地域区分 (仁平尊明) 第 3 章 バンクーバー大都市圏における都市農業の発 展に伴う農村空間の商品化と都市−農村共生 システム(菊地俊夫) 第 4 章 フレーザー川下流平野における農村空間の商 品化による地域活性化(田林 明・仁平尊明・ 菊地俊夫・兼子 純・トム ワルデチュック) 第 5 章 バンクーバー島カウティンバレー地域におけ る農資源の活用―ワイナリーを基軸とした都 市−農村共生システムの構築―(菊地俊夫・ 兼子 純・田林 明・仁平尊明・トム ワルデ チュック) 第 6 章 オカナガンバレーにおけるワインツーリズム による農村空間の商品化(矢ケ﨑典隆・矢ケ 﨑太洋) 第 7 章 トンプソン・カリブー地域における大規模牧 畜農場の再編とそれに伴う農村空間の商品化 (菊地俊夫・トム ワルデチュック・田林 明・ 仁平尊明) 第 8 章 クートニー地域における有機農業の発展にみ る農村空間の商品化(田林 明・菊地俊夫・ トム ワルデチュック) 第 9 章 ピースリバー地域における農村空間の商品化 (兼子 純・菊地俊夫・田林 明) 第 10 章 ブリティッシュコロンビア州における農村 空間の商品化による都市−農村共生システ ムの構築(田林 明・菊地俊夫) あとがき(田林 明) まず,はしがきでは,第 1,第 2 冊目などの成果と 課題を整理し,本書の研究の課題と手順を示している。 第 1 章では,ブリティッシュコロンビア州における 農業と都市の発展や,農村空間の商品化のタイプを 4 類型に整理し,農村空間の商品あるいはその組み合わ せが,州内の各地域をどのように特徴づけるのかを述 べている。そして,本書の全体構想を示している。 第 2 章では,ブリティッシュコロンビア州の農業地 域区分について,農業センサスを用いて因子分析とク ラスター分析を行っている。そして,フレーザー川下 流平野,バンクーバー島南部,オカナガンバレー,ト ンプソン・カリブー・ネチャコ,クートニーとロッキー 山脈,太平洋沿岸,ピースリバー,ロッキー山脈北部 の 8 つの農業地域に区分し,その概要を述べている。 第 3 章では,バンクーバー大都市圏における都市農 業の発展に伴う農村空間の商品化について,リッチモ ンド市を事例に考察している。大都市の市街地に点在 する農地や公園の一部をコミュニティ・ガーデンとし て提供する NPO 団体や行政は,農地の有効利用を図 りながら農村空間の商品化を図っている。利用者は農 産物を入手するとともに,余暇空間や緑地空間などと しての価値を享受していることを明らかにしている。 第 4 章では,フレーザー川下流平野における農村空 間の商品化について,ローワーメインランドを事例に 考察している。1990 年代から大都市への農産物の供給 に加えて,ホビー農業や農産物直売,農村居住などの 農村空間の商品化が進んだ。サークル・ファーム・ツ アーでは,都市住民が週末などに日帰りで農場や ファーマーズ・マーケットや名所を訪ね , 農村ならで はのサービスを受けたり,農村の友好的な雰囲気に触 れて非日常性を体験していることを明らかにしてい る。 第 5 章では,バンクーバー島のカウティンバレー地 域の農村空間の商品化について考察している。1990 年 代から,農業体験や観光農業,地元産品を使用したレ ストラン,宿泊施設などを経営する農牧場が現れた。 また,カナダ国内や外国からの移住者による新規就農 者が,小規模な野菜や果樹の栽培,醸造用のブドウ栽 培とワイン醸造を始めている。スローシティの運動に みられる地元の農産物を使用したレストラン,ファー マーズ・マーケット,ワイナリーなどの結びつきによっ て農村空間の商品化が進んだ。利用者は,州内やアメ リカ西海岸からの観光客,カナダ各地から退職後に移 住してきた高齢者が多いことを明らかにしている。 第 6 章では,オカナガンバレーにおける農村空間の 商品化について,ワインツーリズムを中心に考察して いる。多くのワイナリー経営者は,かつては州内や外 国出身で都市的産業に従事していた移住者が多い。彼 らが,多種類のワイン生産や併設レストラン,宿泊施 設,ワインツアー,ワイントレイルなどに取り組んだ ことにより,農村空間の商品化が進んだ。また,この 地域で観光開発が進められたこともあり,バンクー バーやカルガリーの大都市圏住民と,カナダ各地から 観光客を引き付けていることを明らかにしている。 第 7 章では,トンプソン・カリブー地域における大 規模牧畜農場の再編とそれに伴う農村空間の商品化に ついて考察している。かつては粗放的な大規模牧畜地 域であったが,主にバンクーバー大都市圏の都市住民 を顧客に,オーガニックの牛乳生産に専門化し市乳や
乳製品の生産,醸造用のブドウ栽培とワイン醸造,大 規模な野菜栽培,ホビーファームなどに再編され,農 村空間の商品化が進んだことを明らかにしている。 第 8 章では,クートニー地域における有機農業の発 展にみる農村空間の商品化について考察している。地 元産の安全・安心な農産物の需要に応える形で有機農 業が発展し,地産地消による農村空間の商品化が進ん だ。多くの商品化の主体は,他地域から移住してきた 比較的若い人々であることを明らかにしている。 第 9 章では,ピースリバー地域における農村空間の 商品化について考察している。北米や世界市場向けの 穀物と肉牛の産地だが,地域コミュニティなどが主体 となって,ロッキー山脈の近接性をいかしたウイン ターアクティビティや,アラスカハイウェーの起点と いう歴史性をいかした観光,チェンソーカービングに よるまちづくり,世界ジオパークなど,小規模ながら 農村空間の商品化がみられ,アルバータ州やアメリカ 合衆国からの観光客が多いことを明らかにしている。 第 10 章では,ブリティッシュコロンビア州におけ る農村空間の商品化の地域差や商品化の性格,商品の 供給者と消費者,地域振興が実現するための条件を考 察し,都市−農村共生システムがいかに構築されてい るのか,日本と比較しながら検討している。州の農村 空間の商品化は,日本と同様に地域振興の重要な役割 を果たしているが,日本と比べてより消費者との関係 を重視し,商品やサービスがより魅力的なことが多い。 商品化を進めている主体の多くは,外国を含む他地域 からの移住者の新規就農であり,各主体でネットワー クされ地域全体に機能している。また,カナダに限ら ず世界から消費者や移住者が引き付けていることを明 らかにしている。最後に,田林氏は需要に応じた地域 戦略の持続には,商品化を牽引する経営感覚と力量の ある主体の存在・育成が重要であると指摘している。 以上が本書の大まかな概要である。それでは,評者 の立場から本書の特色について述べたい。まず本書は, ブリティッシュコロンビア州の人口分布や農業,自然 環境と土地資源などの地域的条件などを反映して,多 様な農村空間の商品化と,時間的・空間的な都市住民 の消費活動,農村と都市共生システムがどのように構 築されているかを論究している。また,事例 3 地域の 相互関係の図(図 4.9)や農村空間の商品化の地域差(表 10.1),農村空間の商品化による都市−農村共生システ ムの概念図(図 10.2)は興味深い。ブリティッシュコ ロンビア州では,日本に比べて強固な都市−農村共生 システムが構築されており,農村空間の商品化は全体 として地域の産業や社会を維持するために重要な役割 を果たしていることが分かる。 以上のように,本書の研究成果は海外地域のフィー ルドワークによる貴重なものであり,先進諸国の農村 地域の理解がより深まる。また,日本の農業・農村地 理学の新しい視点と可能性などにも有用な手がかりを 与えるといえ,とても意義深い。農業・農村を研究対 象とする地理学や関連分野の研究者や学生に,是非, 読んでもらいたい 1 冊である。 (深瀬浩三)
2020 年度東北地理学会第 1 回研究集会報告
千葉県北部での「里山グリーンインフラ」の研究と実践
2020年度第 1 回研究集会を,8 月 21 日 18 : 00-19 : 30,Zoom によるオンライン形式で開催した。本研究集会は, 東北地理学会内の里山研究グループ(代表 西城潔)が企画したものであり,国立環境研究所気候変動適応センター の西廣淳氏を講師にお迎えして開催した。事前登録制の形で実施したところ,非学会員も含め 28 名の参加者があっ た。司会進行は目代邦康(東北学院大)が務めた。研究グループ代表の西城による趣旨説明と講師紹介に続いて 西廣氏に約 40 分間のご講演をいただき,さらに質疑応答が交わされた。以下に講演の発表要旨を掲載する。 千葉県北部での「里山グリーンインフラ」の研究と実践 西廣 淳(国立環境研究所) 筆者らは里山グリーンインフラ勉強会というミー ティングをほぼ毎月開催しており,千葉県北部の印旛 沼や手賀沼流域で自然環境保全の活動をしている市民 団体,自治体の職員,土地改良区事務所の方,環境・ 建設コンサルタント職員,研究者,学生など,毎回 30 −40 名が参加している。「里山グリーンインフラ」は, 自然を活かした魅力的な地域づくりを目標とした,地 域の自然の利活用の取り組みである。 現在,里山グリーンインフラ勉強会では谷津の活用 について特に議論している。印旛沼流域には現在でも 600箇所近い谷津(下総台地の辺縁に発達した小規模 な谷)が残存しており,その谷底面の土地利用は,約 6割が放棄水田である。稲作は行われていなくても, 斜面の下部で地下水が湧出している場所は多くある。 農業政策的には,放棄水田は減らすべき対象とみなさ れやすいが,野生生物からすれば,貴重なハビタット が残されている場ともとらえられる。さらに,今後さ らに重要性が増す治水や水質浄化の機能を有すること がわかってきている。 台地・谷津・低地の水循環を回復させることで,治 水・水質浄化・生物多様性保全といった複数の側面で の機能が期待できる。それらの機能は,草刈りや土手 の補修といった湿地に管理の手を加えることによって 向上しうる。里山グリーンインフラ勉強会に参加して いる市民団体の多くは,意図的あるいは生物保全など の目的に付随した結果として,これらの生態系機能を 高める活動を実践してきた。ただし治水や水質浄化の 機能を,気候変動適応として効果があるレベルまで高 めるには,数箇所での取り組みでは不十分であり,広 域的な計画とそれを推進する体制が不可欠である。グ リーンインフラの整備・維持・管理を地域計画の中心 課題として,地域の総合計画や基本計画に位置付け, 行政が支援することも重要だろう。また市民活動にお いても,自然保護活動を続けてきた団体と,地域活性 化・まちづくりを進める団体・個人が連携し,これま で守られてきた貴重な自然を地域資源として保全しつ つ活かしていく取り組みが重要になるだろう。 文 献 西廣 淳(2020): 千葉県での「里山グリーンインフラ」 の取り組み.グリーンインフラ研究会・三菱 UFJ リサー チ&コンサルティング・日経コンストラクション(編) 「実践版!グリーンインフラ」.日経 BP.幹事会 〈10 月 8 日〉Zoom による会議(18 : 00∼19 : 15)出 席者 : 磯田幹事長,浅川,小田,遠藤,西城,中谷, 村山,松宮,高野会長,関根編集委員長。欠席 : 宮本。 ① 入退会者なし。② 秋大会の準備状況を確認した。 ③ 学術会議会員推薦者の任命拒否問題について,他 の学協会と連携した声明の発出に賛同するとともに, 東北地理学会からも独自に声明を出すことを決定し た。 〈11 月 24 日 〉Zoom に よ る 会 議(18 : 20∼19 : 15) 出席者 : 磯田幹事長,遠藤,小田,大竹,中谷,関根 編集委員長,高野会長。欠席 : 浅川,西城,松宮,宮本, 村山。 ① 入退会者なし。② 2021年度春季大会は5月15日, 16日にオンライン開催とすることを決定した。 〈12 月 15 日 〉Zoom に よ る 会 議(18 : 05∼19 : 15) 出席者 : 磯田幹事長,浅川,遠藤,小田,大竹,松宮, 関根編集委員長。欠席 : 小田,西城,中谷,宮本,村山。 ① 退会者 1 名を承認。② 11 月編集委員会報告。③ 2021年度春季大会で総会・評議会をオンラインで例年 通り開催することを承認。③ 春季大会の発表申し込 み〆切日等を検討。 〈1 月 19 日〉Meet による会議(18 : 30∼19 : 15)出 席者 : 磯田幹事長,浅川,小田,遠藤,西城,中谷, 村山,松宮,宮本,高野会長,関根編集委員長。欠席 : 松 宮。 ① 入退会者なし。② 12 月編集委員会報告。③ 春 大会の会告について検討した。④ 評議員選挙をオン ライン投票で実施することとし,関連して選挙規定 14 条の「氏名」を「氏名等」に修正することが承認された。 ⑤長谷川賞の選考委員について検討した。 編集委員会 〈10 月 27 日〉Zoom 会議(18 : 00∼19 : 30)。出席者 : 関 根委員長,岩動,大月,北村,酒井,庄子。 ① 校閲結果審議。研究ノート 1 編,短報 1 編につ いて審議。② 72 巻 4 号の掲載原稿について審議。短 報 1 編を受理。③ 新規投稿(研究ノート 1 編)を受付, 校閲者と担当委員を決定。 〈11 月 30 日〉Zoom 会議(18 : 30∼20 : 30)。出席者 : 関 根委員長,岩動,大月,北村,酒井,境田,佐々木達, 庄子,高橋,丹羽,目代,山本。 ① 幹事会報告。② 校閲結果審議。研究ノート 3 編 について審議。③ 新規投稿(研究ノート 1 編,短報 1 編を受付,校閲者と担当委員を決定。④ 72 巻 4 号の 掲載原稿について審議。 〈12 月 21 日〉Zoom 会議(18 : 30∼20 : 30)。出席者 : 関 根編集委員長,岩動,大月,今野,酒井,高橋,山本。 ① 幹事会報告。② 校閲結果審議。研究ノート 2 編 について審議。③ 新規投稿(論説 1 編)を受付,校 閲者と担当委員を決定。 〈1 月 25 日〉Zoom 会議(18 : 03∼21 : 30)。出席者 : 関 根委員長,岩動,大月,北村,今野,酒井,境田,佐々 木達,庄子,丹羽,山本。 ① 幹事会報告。② 校閲結果審議。論説 1 編,研究 ノート 2 編,短報 1 編について審議。③ 新規投稿(特 集論文 4 編)を受付,今後の作業プロセスについて確 認。④ 72 巻 4 号の掲載原稿について審議。⑤ 長谷川 賞の選考委員として山崎委員,山本委員を選出。 訃 報 内藤博夫会員は 2020 年 8 月 6 日に逝去された。謹 んで哀悼の意を表します。