中学校技術科におけるカリキュラムの現状と今後の在り方
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(2) 90. 中村祐治. 活 様式や経済活動を 環境に配慮したものに. 変革し循環を. 基調とする環境保全型社会を 形. 成していくことの 大切さを学ぶ。 」。* りを示している。 技術 料 では, ものづくりの 体験から,. 生産工程や流通過程,及び,生産者や消費者の立場での省資源や 省エネ、ルギー及びリサイ クル の在り方を実践的に 学ばせる環境教育の 教育内容を取り 入れることが 技術科の課題と. なる。 限られた授業時数内で は困難であ. ,技術料 としての問題や 技術 料 に課せられた 課題を解決すること. る。 限られた授業時数内で. 手足と頭を使い 生活に役立っ「ものづくり」の 学習. 過程で育つ技術的な 問題解決方などの 教育力を発揮させ. ,時代の要請を受け入れるために. は,領域中心のヵ リキュラムから ,課題解決学習中心のヵ リキュラムに 転換させる必要が あ ると考える。 現在こうした 技術 料 がかかえる目標達成の 問題や技術 料 が要請されている 課題に技術 料 カリキュラム 構想が提案。"" されているが , び 題材の現状を. ここでは,現状の領域中心のカリキュラム. 及. 検討し今後の 技術 料の カリキュラム 及び題材の在り 方を探って い ぎたい。. 11 現在のかⅠキュラム 及び題材の現状 ]. これまでのカリキュラムの 問題点 領域の目標を 達成させながら. ,教科の目標を達成させるカリキュラム 構造は,下記に. 示す理由により ,第1 のねらいであ る「生活に必要な 基礎的な知識と 技能の習得」の 達成 にも困難を生じ. ,究極のねらいとなる「家庭生活や社会生活と技術とのかかわりの. 理解を. 深める」こと 及び「進んで 工夫し創造する 能力と実践的な 態度を育てる」の 達成にはなお. の困難をぎたしている。 ①技術科の授業時数が. 削減されている。. 男女差別撤廃の うご きから,昭和56 年度実施学習指導要領。 " 。)から男子生徒は 家庭領. 域を女子生徒は 技術領域を 1 領域履修するいわゆる 相互乗り入れになり ,平成5 年実施 学習指導要領では 男子女子の別なく 履修する方式になった。 そのため,男女の別がない履修方式になってからは ,表1 のように技術・ 家庭全体の 授業時数枠が 減少した上に ,指導事項が技術系列と家庭系列の 2 倍となるため ,実質的 には,技術科の授業時数が 2 分の 1 になり大幅な 授業時数の削減となった。 また,社会の情報化に対応させ 技術 料 に平成 5 年実施の学習指導要 伊 "7)から「情報 基礎」領域が. 新設された結果,. 「ものづくり」の 領域にかけ ろ 授業時数が大幅に 削減さ. れる結果となった。 そのため,学習指導要領で「第 8 節 技術・家庭」 W) の r 木材加工」,「電気」 「金 属加工」,「機械」領域の目標に示された , 「設計を通して」,「製作品をまとめる 能力」,. 「実践的能力」,「活用する. 能力」を育てる 指導に授業時数の. 制限から,多くの時間を掛. げることがでぎなくなり ,製作が中心になってきている。このため,ある程度加工され た部品がパックで 準備されている 教材キットを 説明書に沿って 単に組み立てる 題材が多 くなってきている。 ( 表 2 の 3 9 例の内キットは 2 7 例であ る 0 ).
(3) 中学校技術 料 におけるカリキュラムの 現状と今後の 在り方. 91. ②領域の指導内容の 知識を伝達する 場になっている。. 1980 年代 掛 "8) から製造技術や 電子技術の進歩が 生徒を取り巻く 生活場面にも 影響を. 与え,家庭電化製品が数多く出回る ,機械の電子化,電気機器の 部品の集積化やブラッ クボックス化などにより ,電気機器や機械の仕組みや 整備の学習をする 教材の役目がで ぎなくなる,様々な種類の機器を 技術科の授業で 学習させるには ,膨大な指導時間が必 要 になる,学習した直接的な知識が 社会に出たときは 適用しなくなるなどの 問題を生じ るよ. う. になってぎた。. 表1. 授業時数及び 履修方式の変遷. 授業. - - - -Ⅰ - - -. 時数設計製図 一. 木材加工-. 竿. 金属加工-. 午. 栽培. ; .. -- -". 製図. -l -". :. 木材 加 1. 金属加工 2. 技術領域. 35. 金属加工,. 技術領域. 電気 70. 35. 技術領域 Ⅰ. 05. 設計製図. 木材加工. ニー. 木材加工・. 金属加工. 半. 金属加工. 機械. 午. 機械. 電気. 70 電気 1 ,,,機械 2 ,,. /. 電気 2. 栽培 Ⅰ. 的にマイナス となり、 ]05. O5. 機械. 機械. ミ-. 電気. 学. 総合実習. 電気 栽培. 105. ∼. ; 家庭領域履修. 午. ,, ,,, ,,. 同じ割合で 割り当てた 場合. 122.5 とな る. の 相互乗人の. ため 245 時間が 20. ∼. 35 マイナ. ∼. 履修. 技術領域と 家庭領域を. ス になり、 210. 105. 合計. 情報基礎領域 新設のため 従 来 領域が実質. 315. 男子向き 形態 ;女子向き. 3Ⅰ5. 男子向き 女子向き. : 210. ∼. 225 となる・ 225. 一部 槙 域の 相互乗 入. :. 105 ∼ 122.5. 男女共通履修. 87.5. 男女共通屈 修.
(4) 中村祐治. 92. このため,電気部品のはたらき,木材材料の性質,のこぎりの使い方などの 知識を習得 させる指導形態から ,目的に合った材料や加工法の 選択,効果的な手順を考えた 製作方法 などの技術的な 思考力や問題解決力や 学習の仕方を 学ばせる指導形態に 変革させる必要を. 生じている。 またⅠ中央教育審議会教育内容等小委員会の 審議経過報告 ("。, 」で , 学ぶ意欲や学び 方を 学ばせるなどの「自己教育力」を. 今後の教育で 重視する必要があ. ることが示されていた。. 「木材」,「金属」,「電気」,「機械」,「栽培」に 関する工学や 農業分野での 学問体系の区分に よる領域を構成させた 指導事項を学習させたのでは ,いき おい学問領域に 従った木材に 関 する,機械に関する知識伝達式の. ,指導形態の改善に対応できない. 授業になってしまい. 危. 険があ る。 技術・家庭の 目標の表現が ,昭和 56年度実施の学習指導要 樹 " 、のから「養 う 」から「育 てる」になったにもかかわらず ,領域目標は「養 う 」の表現になっており ,学習指導要領 基本的な考え 方が領域の指導事項の 習得に置かれている. 2. 点、もあ る。. 題材の現状. 2 一. ]. 領域構成と題材. 達成を目指して 関連のあ るものを指導単位にまとめて. のではなく,目標 組織し,これに指導時数を配当し ,. 指導過程や指導の 順序等を示唆したもののことをい. 。 」。 "")と 定義されている。. 技術・家庭科における. 題材とは,. 「各領域の指導事項を 断片的に扱 う. う. この定義は, 「木材加工」,「電気」,「機械」などの 各領域の目標達成のため ,各領域の 指導事項を総合的に 品であ. 含み,製作や実習等の学習活動を 通して,完成する具体物としての. るとも置き換えられる。 すなわち,各領域の指導事項毎の. 作. 単独の教材を 包括した 総. 定義される。 学習活動を通しながら ,達成され. 合された教材 群 でかつ実践的活動や 体験的活動によって 体得できるものと. 従って,教科目標は,各領域の題材の製作や実習等の る仕組みになっている。 昭和 37年度及び昭和 用する題材は. 47年度の学習指導要領の 改訂が実施された 当時では,学校現場で利 領域単位であ ったが,昭和55年から 2 つ以上の領域の 指導事項を含んだ 図 1. に 示すようないわゆる 図. 1. 融合題材と呼ばれる 題材が ("12) に出現してきた。. 融合題材と領域の 指導事項. 領域の指導事項 (倒. 木材加工 ) 融合題材 (. 領域の指導事項 (例. 金属加工 ). (2 領域以上にまたがる. 側木材材料を. 指導事項 ). 主に金属材料を 用いた題材. ).
(5) 中学校技術 料 におけるカリキュラムの 現状と今後の 在り方. 93. 昭和 37 年度及び昭和 47 年度に改訂実施された 学習指導要領では ,. 「木材加工」,「金属加 工」,「機械」,「電気」 ( 昭和 47 年度のみ ) の領域が 2 学年にまたがって 配置されていた。 各領域とも,双年に学んだ領域の 学習成果の評価を 基に次の領域の 学習内容を高めたり 補 完したりするスパイラル 方式のカリキュラムが 可能であ ったため,各領域の指導事項の定 着がしやすかった。 昭和 56 年実施の学習指導要領。 ",。)からは,領域として木材加工と金属 加工が 2 領域示されているが ,履修形態は,総授業時数の関係で,技術系列の九領域の中 から 5 領域を選択する 方式になり,すべての領域を 2 回繰り返し学習する 図 2 のような ス パイラル方式がとれなくなった。 図. 2. スパイラル方式の. 木材加工. 2. の指導事項. 2. 領域 制. ( 「木材加工」の. 木材加工 2 の指導事項. づ. ll Ⅰ. 木材加工. 1. 例). 次の領域の. ・. の題材. 指導事項. 中. 中. 題材. 木材加工 2 の題材. づ. また,一題材にかけろ 時間が, 「金属加工」の 例では昭和 37 年度実施の学習指導要領で は 70 時間を標準とし 昭和 47 年度では 52 ∼ 62 時間 て 示され,設計や製作の実習時間が 確保 できていた。 しかし,昭和56 年改訂実施された 学習指導要領では ,学習指導要領上は70 時 間 確保できるが 実際には,領域を選択して指導計画を 作成する 裁 権 が認められたため , 実態は 35 時間になった。 そこで, 「木材加工」領域に「金属加工」領域の 指導事項を加味 した題材が現れるようになったと 考える。 また,平成元年告示の学習指導要領からは ,各領域が一領域構成になり,各領域とも 1 領域構成でスパイラルしながら 学習の定着を 図る方式がとれなくなったため ,図3 のよう な本題材に加えて 副題材,試行題材や導入題材 ("")が先行研究として 昭和 62 年頃 から見ら れるよさになってきた。 この方式は, あ まり時間をかげないで 製作できる副題材を 学習させ,一領域構成でも ス パイラル方式の 利点を補お う とするものであ る。 図. 3. 副題材. 1. 領域 制 に出現した. 領域の指導事項 @@ Ⅴ. 中 ・. 題材方式の例. 材. 題. 主. 今 ". 材. 題. 右 ) 行 試. 百四. ︵.
(6) 中村祐治. 94 2 一. 2. 題材中心のカリキュラム 開発. 現在中学校で 利用されている 題材を生徒の 意思が尊重される 設計の重視の 程度で分類す. ると次のようになる。 A : 生徒全員が決められた 製作題材を与えられた 設計図通りに 製作するパターソ B : いく っ かの製作題材の 中から好きな 題材を生徒が 選び , 与えられた設計図通りに 製 作するパターソ. C. :. 決められた製作題材に 周囲のかたちを 丸くするなど 若干の工夫をし ,ほぼ 与えられ た 設計図通りに 製作するパターソ. D. :. キット材料を 用いるが,あ る制約条件の 基で指定された 題材を設計し ,製作するパ ターソ. E. :. 一枚の板など 加工しない素材を 材料として,あ る制約条件の 基で指定された 題材を 設計し製作するパターソ. 都内乱多摩地区技術・ 家庭科作品展 を. 5. ( 平成 10年 3 月 ). に出品した. 人の技術 料 教師が判断して A ∼ E に分類した結果は 表. 表2. 2. のよ. う. 2 1. 校を調査し,作品. であ る。. 設計方式による 作品分類. パターソ. A. B. 作品数. 7. 4. D. C 1. 設計の学習ができると 判断した作品は , D. 1. と. 4. E の. 1 7. ム計. E 1. 仁コ. 3. 3. Ⅰ. 9. であ り,製作したひ作品が選択で. きる,形が少し工夫できるなど 若干の工夫の 余地があ るが設計の学習ができないと 判断し た。 出品した地区の 学校数は, 7 1 校であ り,作品に自信があり比較的熱心に 指導してい る 学校 2 1. 校が出品しており , 出品していない 学校では A ∼ C の割合がもっと 高くなるこ. とが想定でき る 。. 設計の学習ができない A ∼ C の割合が多い 理由は,技術の授業時数が減少した 結果, 設. 計 に多くの時間をかけ ろ ことができない ,生徒の製作体験が乏しくなり設計に 必要な基礎 知識がないため 設計する能力が 落ちている,設計に自由度を与えると 教師の個別対応が 多 くなり指導が 煩雑になるどであ る。 こうした生徒の 発想が生きない 設計の余地が 少ない現状の 題材では,技術料 が目指す 最 終 のねらいであ る「進んで工夫し 創造する能力と 実践的な態度」は 育成できないと. 考える。. そこで,限られた授業時数内で ,生徒の発想が生かせる設計の 学習に重点をおくため , 表 3 に示すようないくつかの 題材の指導事項を 複合的に含む 題材 (複合題材と称している で 構成したカリキュラムが 提案。"'。' されている 実践研究。",。' されている。. 0. ). このカリキュラム 構想の基で,現在4 校で.
(7) 中学校技術 料 におけるカリキュラムの 現状と今後の 在り方. 表3. 95. 題材中心のカリキュラム 基本構想. 複合題材. (. 創. 3. る題材. ). 2. 田 昂. 5. 5 3. つくる楽しさを 味わう. 複合題材. 2 ). 午時 蔑Ⅱ 学 位 単. 造る題材 第. 1. 5 3. 午時 間 学位 単. 第. 年時 数 半 導 導 指 指. (. ものづくりの 基礎・基本. 設計で生か. せる生徒の 発想の程度. 目的に合ったものづくり 創意工夫したものづくり. 指導. 指導車. 中心となる. 「木材加工」領域に 関. 「電気」に関する. 指導事項. する指導事項. 事項. 項. 関連する. 「情報基礎」「金属加. 「情報基礎」「機械」. 「電気」「栽培」「金属加. 指導事項. 工 」に関する指導車. 「木材加工」「金属加. 工」「情報基礎」「木材 加. 工 」に関する指導車. 工 」に関する指導事項. 「機械」に関する. このカリキュラムの 基で生徒の発想を 生かした学習指導を 展開するのは ,従来のように 教師が如何に 生徒に指示するかでなく ,生徒がもつ発想を教師が 如何に引き出すための 誘 導するかが必要になる。. そこで,次の表 4. ( 原島作成 ). に示す形式の 指導計画を「支援計画」として 作成した。. この支援計画は ,生徒の予測される学習活動に対して ,教師がど う 支援するかを 示した ものであ る。 予測される学習活動に 対する支援活動は ,主体性を重んじる程度から,生徒 同士の援助活動,教師の支援,教師の指示,教師の準備と並べた。 この支援活動は ,同じ 題材を用いた 授業記録から 予測される行動を 拾い出し,その行動に対して ,生徒の意思を 尊重する生徒や 教師のすべき 支援活動を配列したものであ る。 技術の授業には ,危険を中 ぅ 作業もあ るため,安全上押さえるべき 点 ,授業運営上必要な事項は,教師からの一方的 な指示も大切になるので , 表. 4. 「教師の指示」として 示した。. は,設計の進め方の違いにより ,. このタイプは ,. 3. つの支援タイプを 準備した内の. 1. 例であ る。. もっと工夫したいという 生徒の要求に 応える支援を 配慮したものであ る。.
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(9) 中学校技術 料 におけるカリキュラムの 現状と今後の 在り方. 97. I11 具体的なカリキュラム 構想、 ]. 構想案の基本的考え 方 従来の領域中心のカリキュラムにおける 指導事項と題材との 関係は,図 4 のようになる。 図. 4. 指導事項と題材の 関係 指導事項を満たす 指. 「木材加工」を. 導. 事. 製. 項. 作. 題. 材. 例にすれば,学習指導要領 ( 巾 7)に示された「使用目的や 使用条件に即. して,製作品の機能と構造について 知ること。 」,「接着剤や 緊 結 材の特徴とそれらの 適 切な使用法を 知ること。 」, 「木工具を適切に 使い, げ がき,切断及び切削などができる こと。 」などの事項をすべて 含む教材として 例えば本立てやカ ツセ トラックの題材が 想定 できる。 しかし, この方法をとると①基礎的・ 基本的事項は 指導できるが 製作題材が固定化し 生 徒の創意工夫の 余地が少なくなる ,②限られた授業時数で学習指導要領に 示された各領域 0 基礎的事項を 全て押さえることができない ,③学校で習得した技能が社会に 出たとぎ通 用しなくなる 恐れがあ るなどの弊害がでる。 そこで,限られた授業時数で,技術科の 目標を達成させるには ,図5 のように設定した 学習課題に基づいた 題材を生徒自身が 考えて設定する 課題解決中心のカリキュラムにすれ ば,限られた時間内で技術 料 がもっ教育力が 発揮できると 考えた。 図. 5. 学習課題と題材の 関係. 沿った学習. 課題の提示. ウ @@. つ. 生徒が決定し. 学習課題を解決す るための題材を 生. づ. 徒 自身が決定. た題材の設計 ・製作. サ @@. 生徒一人一人の 学習活動に必要な 資料. づ. 製作の評価 製作の評価. サ @@. ( 指導事項 ). を生徒自身が 学習する. Ⅴ @@. 学習過程での 基礎的事項の 習得を通して 教科のねらいを 達成させる. サ @@.
(10) 中村祐治. 98. 例えば,題材の機能にあ った材料を選択しあ る生徒は木材の 性質や加工法を 学習する, あ る生徒は金属の 性質や加工法を 学習する,あ る生徒はプラスチックの 性質や加工法を 学 習 する。. 教師側は,生徒が必要とする学習資料を 準備し個別に 援助する。. すなわち,加工を例にするならば. 基礎的・基本的事項は. ,木材に関する事項,金属に関. 方でなく,自己が選択した材料について 自ら調べ学び ,習得した材 通して,他の材料の性質や 加工法を学ぶ 基礎を培 。. する事項というとらえ 料の性質や加工法を. う. 学習することがあ まりにも多くなった 現代社会では. ,限られた授業時数で多くの指導車. ,生徒自身が学習課題で必要とする 事項を学 は 基盤づくりをする 方式が必要になると 考える。. 項を学習できなくなった 学校教育の場では. せながら,他の関連事項を学ぶ. そのため,課題解決していくために必要となる,自ら問題を発見すること ,問題の中か ,その課題解決のための具体的な方法を 考えること,課題解決に必 要 な情報を収集し 活用すること ,課題解決のための学習計画を立てるなどの 学習の仕方に ら課題を設定すること. 関する基礎的事項が 大切になる。. しかし材料についての. ,生徒の主体的な学習を援助 する手法を教師側が 準備しなければ ,生徒自身が学び取っていくことは 不可能であ る。 例えば,諸教諭の実践報告。",6) にあ るよ に,生徒が決定した題材の学習に 必要だと 思 われる図書資料や 教師自作資料,上級生の作品見本,作品の製作上の ポ イソトとなる 加工 法の見本,代表的な作品の工程表や 製作図などの 学習環境を整備するとともに ,教師が生 徒 個別の学習課題に 応じて適切な 支援課題することにより ,生徒が主体的に学習活動を展 基礎知識が乏しい 中学校段階では. う. 開 できるようになる。. こうした教科指導の 方向は,中央教育審議会の第一次答申。"")で「自ら学び , 自ら考え る 教育を行っていく. 示されているよ. う. 上でも,問題解決的な学習や体験的な. 学習の一層の. 充実を図る。. に, これからの学習指導にとって 必要になることであ る。. ,生徒自身が課題設定した 方法にする必要があ ると考える。. 「生活に必要な 基礎的な知識と 技術の習得」を. 学習事項を選択して 自ら学習していく. 2. 」で. 題材に必要な. 基礎的・基本的事項. カリキュラム 案の基本的な 考え方に基づく「ものづくり」に 示すよ う 提案する。. 関した基礎的事項を 表. 5 に. 学習構造は, 目標を「木材加工」や「電気」などの 領域単位で達成させ るのでなく,それぞれ課題解決学習の 基で設定した 学習課題を満たす 題材の設計製作の 学 習を通して,教科目標の最終のねら か であ る「進んで工夫し 創造する能力と 実践的な態度 提案した教科の. を 育てる」に迫るものであ. る。. したがって,各領域の目標に示された ,「木材の設計と製作」「木材の. 特徴と加工法」. な. どは全ての生徒が 習得するかたちでなく , 自分が選んだ 材料を媒介にして ,「設計と製作」. る。 関する事項」,「設計・. 「材料の特徴と 選んだ材料に 合った加工法」について 学習させるものであ. 提案する基本事項は. ,現在の学習指導要領を基に「設計に. 製作に.
(11) 99. 中学校技術 料 におけるカリキュラムの 現状と今後の 在り方. 表5. 技術科の基礎的事項 表 5 一 1 設計に関する 事項. 学習指導要領 0 ( 簡単な木製品の 設計 ) ( 金属製品の設計. 今後の基礎的事項. 現. 使用目的や使用条件に. ). 即して,製作品の機能. と構造について 知ること。 0 簡単な動く模型の 設計と製作ができるよ. う. 製作品の構想表示の. る。. 「木材加工」. 0. 知って,. 自己の生. 活上の課題解決のアイディアを すことができる。. 0. 出. 使用目的や使用条件などの 製作品. ,製作品の構造や仕 組みなどを,具体的に構想化する の機能知って. 方法を知り,製作に必要. な構想 図 と製作図をかくことができ. 生活における 様々な技術に 関する 問題解決の例を. に. する。 0 簡単な電気回路の 設計ができること。. 0. 0. ことができる。. 0 使用材料や加工法の 概要を知って ,. 具体化し,製作に必要な構想 構想の詳細を 決めることができる。 図や製作図をかくことができること。 「金属 0 構造表示の方法を 知り,製作品に. 製作品の構想を. 0 電気機器の回路の 読図ができること。. 即した構想表示ができ. る。. 0 環境との調和を 考えた設計をする ことができる。 表5 一2. 設計・製作に 必要な知. 識などに関する 事項. 現. 学習指導要領. 今後の基礎的事項. 0 0. 木材の特徴とその 適切な使用法を. 知ること。. 0 使用予定の材料の 特徴を知って , 製作品の機能に. 接着剤や緊 結 材の特徴とそれらの 適切な使用. 考慮した使用材料を 選ぶことがで きる。. 法を知ること。 0 塗料の特徴とその 適切な使用法を 知ること。. 0 金属材料,接合材料及び工具材料の特徴とそ れらの使用法について 理解させる。. 0. 運動伝達の仕組みを. (. 0. 知ること。. 回路要素の働きと. 0 0. 使用法を知ること。. 知ること。 導電 材料と絶縁材料の 特徴を知ること。 電気機器の仕組みを. 自己に必要となる. きる。. 0 機械材料とその 特徴を知ること。 0 スイッチ,抵抗器, トラ ソ ジスタなどの 電気. 回路要素の図記号と 回路図を知ること。. 自己の製作品に 必要な運動伝達の 運動伝達の仕組みを 選ぶことがで. 0. 0 スイッチ,抵抗器, トラ ソ ジスタなどの 電気. 含む機械材料,電気材料) 種類を知って ,. 0 機械要素の特徴と 働きを知ること。 0 エネ、ルギーを動力として 利用する機械の 仕組 みを知ること。. 相応しく,環境を. 自己の製作品に 必要な電気回路を 構成する回路要素の 種類を知って ,. 回路要素を選ぶことができる。. 0. 表面加工の特徴を. 知って,製作品. に相応しい表面加工の 方法を選ぶ ことができる。.
(12) Ⅰ. 00. 中村祐治. 関する事項」,「製作・ 保守などに関する 事項」,「生活と 技術の関係に する事項」に 分類した。 それに「課題解決の 学習方法 ( 情報活用能力及 ぴ 学習の仕方 ). 必要な知識などに. 関 に. 関する事項」を 加えた。. なお,提案した基礎的事項は , 3 ケ 年間で学習する 事項であ り,学年段階で徐々に程度 を高めていく 必要があ る。. 表5 一 3. 現 0. 製作・保守などに 関する事項. 学習指導要領. で. き る. 今後の基礎的事項. と 0. 0. 木工具や木工機械の 仕組みと適切な 使用法を. 法を知って,製作品を効果的に加. 知ること。. 0. 自己の製作品を 加工する手順や 方. 木工具を適切に 使 い,げがき,切断及び切削. エ する方法を選ぶことができる。 0 選択した材料に 即した方法で げ が. などができること。. 0. 木工機械を適切に 使 い ,切断及び切削などが きな することができる。 できること。 0 選択した加工法に 即した工具や 機. 0. 構想図や製作図に 基づいて組み 立てが的確に できること。. 械の安全な使い 方を知って,部品 を方 ロエすることができる。. 0 木製品の用途に 応じた塗装が 的確にできるこ. ・想定される 加工 切断, 穴 あ げ,切削 0 構想表示や回路図にそって ,調整 や板 組 をした後に組立をすること ができる。 0 製作品の目的に 即して選択した 製. と。. 0 金属用手工具や 工作機械の仕組みと 使用法を 知ること。 0 金属用手工具を 適切に使 い ,材料の切断, や すりが け 及び折り曲げができること。. 0. 工作機械を適切に できること。. 操作して,. 穴 あ げや切削が. 作品の表面加工の 方法を知って ,. 表面加工をすることができる。 0 様々な機械や 機器の仕組みを 知っ. 0 構想図や製作図に 基づいて組立てができるこ. て ,安全に使う 方法や保守点検 や. と。. 0. ( 電気 ). 部品の配置,取付け及び配線がで. 簡単な修理をすることができる。 0 環境との調和を 知って,製品, 機. き. ること。. 0 電気機器の点検ができること。. 0. 械や機器の購入及び 使い方をする ことができる。. コードと電気機器及び 配線器具との 接続がで. きること。. 0. 屋内配線について. 知り,漏電,感電,加熱波. び 短絡による事故の. 防止ができること。 0 ( 機械 ) 整備の目的に 応じた分解と 組立がで きること。. 0. 各部の異常の 有無の点検と 調整ができること。. @.
(13) 101. 中学校技術 料 におけるカリキュラムの 現状と今後の 在り方. 表5 一4. 生活と技術の 関係に関する 事項 現. 0. 学習指導要領. 今後の基礎的事項. 日常生活や産業の 中で果たしている 木材の役. 0. 割について考えさせる。. 0 0 0. 学習した成果を 生活に役立てるこ. とができる。. 日常生活や産業の 中で果たしている 金属の役. 0. 社会の技術的問題や 環境問題に関. 割について考えさせる。. 心 をもち,社会の構成員の一員と. 日常生活や産業の 中で果たしている 電気の役. して環境との 共生を考慮した 技術. 割について考えさせる。. 的な問題に対して 自己の意見を 言. 日常生活や産業の 中で果たしている 機械の役. ぅ. ことができ. る。. 割について考えさせる。 表5 一5. 課題解決の学習方法 現. 0 0. (情報活用能力及び. 学習指導要領. 製作工程を知り. る. と。. ). に関する事項. 今後の基礎的事項. 知ること。 「木材加工」 ,作業計画を立てることがで. 製作工程と作業計画を ぎ. 学習の仕方. 0. 作業の見適しを. 知って,製作工程. にそった作業計画を 立てることが できる。. 「金属加工」. 0. 自己の学習に 適した情報収集の 方. 法を知って,設計や製作に必要な 情報を収集し , 自己の学習に 役立 てることができる。. 0 身近な生活において 技術的な課題 が 発見でき,課題を解決する万法 を 考えることができる。. 0. 技術に関する 自己の知識や 技量を. 知って,その適性や能力に 応じた 学習 f 画を立てることができる。 言. 0. 自己の製作体験を. 知って,. 自己の. 適性に合った 学習法を選択するこ. とができる。 備考. :. 現 学習指導要領の 欄は,「木材加工」,「金属加工」「電気」「機械」及び 一部. 「情報基礎」の 内容であ る。. 2 2. 課題解決学習中心のカリキュラム 構想 一 ]. 題材と基礎的事項の 関係. 指導事項を満たす 題材を設定するのではなく. 走 する方式での 指導事項との 関係は図. 6. ,学習課題を満たす題材を. のようになる。. 生徒自身が設.
(14) 中村祐治. 102. この関係での 方式は,材料を例にするならば. ,社会に現存する材料の性質や 加工法す べてを学ぶのでなく ,題材に利用した材料についての 性質や加工法を 学び,その学習課 程で学び方を 学ばせ,学習過程の成果か生活で 技術的な課題を 解決する必要が 生じたと き ,それらに必要な事項を資料等から. 情報を得て , 自らが調べる 力を育てようとするも. のであ る。 図. 6. 題材と指導事項との 関係. 指導意図に沿った 学習課題. ヰ. 学習課題を満たす 題材. づ. 題材に必要な 基礎的事項. 中。. ヰ -. 関連した基礎. づ. 的事項を学ぶ カ. ・. 丁. 学習課題に必要な 基礎的事項. 従来の題材は ,領域の指導事項を含んだ教材のまとまりとして 位置づげられていたが , 課題解決学習での. 題材は,技術に関するいくつかの. 指導事項で構成され. ,かつ,教師が 提. 示した課題解決の 学習課題に沿った 実践活動で生まれる 具体物であ る作品群となる。 従来. のように,特定の領域の指導項目・. 指導事項で構成された「本立て」のように. 固定化した. 題材ではない。 すなわち,題材とは,学習課題の基で生まれた 作品群及び学習過程の 総称 となる。. 2 カリキュラムの 構想 例 学習課題は , 学校の施設設備や 他教科との役割分担などの 学校の実態,地場産業など の 地域の実態,小学校での製作体験などの 生徒の実態,教師の指導力によって ,表6 に 示した例のような 学習課題が考えられる。. 2 一. いずれにせよ ,学習課題は学年が進むに つ れ生徒の設計能力を 徐々に高めるよさにし. ていく。 学習課題に応じた 製作題材を生徒が 考えていくことになるが ,教師の指導意図 に 沿った作品見本例などは ,生徒の発想が狭まらないように 配慮しながら 指導過程で 適 切 な時期に示していく。 2 一 3. 指導順序. 指導は,表6 に示すねらいに 沿った学習活動を 教師が提示し ,提示された課題の条件 下で,生徒が生活の中での 問題を発見し ,それを課題化して,課題を解決するための具 体物であ る作品を完成させる 順序ですすめる。 こうした一連の 学習活動の指導順序を 通 して,問題解決能力が養われる。.
(15) 103. 中学校技術 料 におけるカリキュラムの 現状と今後の 在り方 表6. 学. カリキュラムの 構想 例 第. 年. 1. 学. 第. 年. 2. 学. 年. 第. 3. 学. 年. ねら ぃ 3 年間で木材材料,金属材料,プラスチック 材料及びそれらの 加工法を扱い. 生活に必要なものづくりを 学習するプラン。. 課. 3. のち ぬち たお るた せ つ作 ま使 製 し なと 染料 計 を 打設 児屈 め 幼 全や の照 ぬた. ねら ぃ. をス具 上ぅ器 机プ明 め納 た収 るた すっ 理 健作 整 を製. 学年の. A. の木の 身 の 口叩. 例. 年間で木材材料を 扱い木材について 理解を深め , 他の材料を視る 力を育て 自分に役立つものづくりから 他の人に役立つものづ. 課 題 例. ねら ぃ るようにするとともに ,. B. 学年の. くりへと発展させたプラン。 材材料を使った ものを整理するための 棚や箱 木楽しいうごきをするため のの木材材料を 使ったうご木材材料を 老人施設に役立つための 使った人に役 く 模型の設計と 製作 立つ製品の設計と 製作. ねら ぃ 設計と製作. ねら ぃ 木材材料と金属材料を 中心にして,その特徴の理解と 加工法を学びながら ,. 裸 題 例. ものづくりを 学習しながら ェ ネルギ一についても 考えるようにしたプラン. 木材材料と金属材料の 特電気エネルギーを 大切に機械的な 要素を加え電気 徴及び加工法を 学びっ使いっ っ,光と昔を テ 一ェネルギ一の 動力を使. C. う. っ ,生活に役立つもの づて にしたた電気製品のも. り の設計と製作. く. の づくりの設計と 製作. 動くをテーマにしたもの. づくりの設計と 製作. ものづくりの 設計や製作をする 学習のあ らゆる場面に , コンピュータ 等の情. 報機器を利用するとともに ,各学習内容に関連した情報基礎の 内容を組み入. 課. れたプラン 伊J D. 木材材料を用いた 家庭に様々な 材料を用いたラジコンピュータ 制御で動く 役立っものづくりの 設計 オ 部品を取付けるケース 模型ロボットの 設計 と製. 製作 ( 図形処理ソフトの 設計と製作 ( 表計算 ソ作 (データベースソフト ウェアを用いた 学習 ) フトウェアを 用いた学習 ) ウェアを用いた 学習 ). ね ぃら. と. 木材材料を利用して 様々なた加工法の 学習を中心に 学習を進めるプラン. ねら ぃ. Ⅰ. 用づ をの 料も 材た作 のめ製 外合と 以を計 た培設 し栽の 習 たり 学 いく. 学年の. 伊 E. 料気の 打電も く設 つめ もィ の乍品口 にぶ 心学 中を を礎作 旦暮製 エのと 手り計. 課 題.
(16) 104. 中村祐治. 3. 課題解決学習中心のカリキュラムを. 実現させるための 手法. 課題解決学習中心の 指導計画の基で 生徒一人一人の 興味関心に応じて 個別題材を生徒自. らが設計をしていく 授業を展開するために 必要となる指導計画作成や 学習指導の ポ イソト で ,題材中心のカリキュラムで授業実践している 4 校の研究過程で 判明しつつあ るものは 次のようであ る。 ①生徒の製作経験や 設計能力及び 製作技能の実態把握の 必要. 0 製作体験が少なくなったとはいえ , ものづくりに 興味を示す生徒は 多い。 ものづくり への意欲を大切にしながら. ,授業でつまずき,意欲を喪失させないため,実態調査の. 結果を生かしどう 体験不足を補 う かの工夫が大切であ る。 0 小学校の図画工作での 製作体験,家庭での作業経験などを 第 ことが重要であ る。 ②生徒の実態を 組み入れた綿密に 計画された指導計画の 作成. 0. 一人一人の生徒の 設計・製作特性を. 1. 学年次で調査しておく. 読みとり,その特性に応じて. 予測される生徒の 行. 動 パターソ別の 生徒への支援計画,生徒一人一人の作業進度に応じられるよ う に授業 の展開を柔軟にした 指導計画などが 必要であ る。 0 製作特性を教師自身が 十分に把握できていない 第 1 学年からいきなり 自由設計の指導 は ,生徒自身も設計の手法を 学習していないこともあ って難しい。 設計での制約条件 を序々に少なくし 設計の自由度を 少しずつ高める 学習課題を取り 込んだ 3 年間を見 通した系統性のあ る指導計画が 大切であ る。 ③個別の設計要求に 応える豊富な 指導資料や参考作品類の 準備 0 中学生にとって 自由に設計したいという 欲求は高いが ,諸条件を組み入れながら製作 しょうとする 作品の機能を 満たす設計は 難しい。 そこで,上級生の作品見本を展示す る,設計に参考となる図書を準備する ,設計の相談にぎたとぎ適切な個別の 学習資料 を 提供する,加工法に必要な参考資料を 提示したり展示するなどの 教師の隠れた 意図 を準備して,生徒の意思を尊重しながら ,生徒の思いな 収束させる工夫が 必要であ る。 0 設計したものが 作品化するために 必要な材料や 部品を準備することが 必要であ る。 0 選択した加工法に 応えられる工具・ 機械の準備が 必要であ る。 ④生徒の意思を 尊重しながら 指導時間や工具・ 材料などの制約条件及 び 生徒の設計・ 製作 能力などに応じていく 指導技法の必要 0 生徒全員が同じ 題材を製作する 一斉授業では ,どこで生徒がっまずくかの予測がっく。 例えば, げ がき作業で木目の 方向を逆にする ,のこぎり引 ぎで げ がき線からずれて 切 断 する,打打ちで釘が木から出てしまうなどは 予測されるため 指導が容易であ る。 生 徒自身が設計した 作品の製作過程での つ まづきを見逃すと 修正が不可能になる。 設計 段階で製作ミスが 起きないようにきめ 細かな指導そして 設計変更させる 技法が必要で あ る。. 0. 生徒の思いを 大切にしながら. ,作品を授業時間内に完成させるため ,生徒の思いを収. 東 させ具体化させていくためのコミュニケーシ。. ソを 大切にした技法が 必要であ る。.
(17) 105. 中学校技術 料 におけるカリキュラムの 現状と今後の 在り方. ⑤設計段階で 教師の指導特性に 応じた設計のまとめの 重要性. 授業は,教師と生徒との人間的な. 究 過程でどの教師にも 共 適する個別指導の 指導法を求めたが. ,成立する。 研 ,教師の指導特性により様々. な パターソがあ ることが判明した。 設計の学習段階を ,. ア イディ ァ を出す段階,. 触れ合いや教師の 人間性が基盤となり 1. :. アイディアを 練り形状や大きさの 構想を具体化する 段階,. 3. :. 寸法や接合法などの 細部を. 決め製作図にする 段階の 3 段階に分けると ,生徒の多様な発想を収束させていく 指導パター. ソは 図 図7. 7. のようになる。 教師の指導特性に 応じた指導法の 研究が必要になる。 設計の収束方法の 指導パターソ A. 設. 計. Ⅰ. アイディア 段 階. 教. 師. B. 教. 師. 学習環境・. 加工見本・. 作品見本等. 参考資料等. から暗黙の. から暗黙の 指示. 指示. C. 教. 師. 設. 言十. 2. 相談活動で. 具 構. 体 想. 化 化. 加工見本等. 設. 計. 3. D. 教. 師. を 提供して. 誘導 制約条件を. まとめ図面 イヒ. 示し相談 活 動 で誘. ア. 収束. 収束. Ⅳ. ま. 収束. と. 収束. め. 技術 料 が発足以来長いこと 継続させてきた 領域中心からのカリキュラムを. 見直すため,. 現在研究し授業実践している 題材中心のカリキュラムの 研究成果から 判明しつつあ る基礎. 資料を基に,課題解決型中心のカリキュラムの基本理念を提案した。 提案したカリキュラム 構想を,次期の学習指導要領が 示された段階での 各学校で立案す る指導計画の 指針や授業実践へ 基礎資料提供として 役立っものにしていきたい。 そのため,提案した課題解決中心のカリキュラムを 具体化させる 授業実践が早急に 求め られてくる。 今後試行していく 授業実践で次の 点を研究課題として 解明していく。 ①学校全体で 取り組む「情報教育」や「総合的な. 学習」とリンクさせた 技術 辞め カリキュ. ラム構想の作成 ②技術 料 だけでなく,家庭科の内容をも含めた 学習課題の設定の 基での題材開発.
(18) 中村祐治. 106. ③課題解決学習型のカリキュラムで. 求められる生徒の 発想が生かせる 題材の開発. ④どの教師もが 課題解決学習の 形態で個別指導ができる 教師の指導特性に 応じた指導法. ⑤今回提案したカリキュラム 構想に基づいた 指導計画 細 案の作成と授業の 実施. 文 1) 2). 献. 「中学校指導書 技術・家庭 編 平成元年 7 月 文部省 pp7 「教育課程の 基準の改善の 基本的方向について」 ( 中間まとめ ) 平成 9 年 m1 月 17 日 教育課程審議会 pp40 ppl3 3) 「体系的な情報教育の 実施に向けて」 ( 一 第 1 次報告一 ) 平成 9 年 10月 3 日 情報化 の進展に対応した 初等中等教育における 情報教育の推進等に 関する調査研究協力者会 」. 議. PDl4. 世紀を展望した 我が国の教育の 在り方について」 ( 第 1 次答申 ) 平成 8 年 7 月 19 日 中央教育審議会 PP70 5) 久光文, 他 : 「中学校技術 料 における「材料」領域の 創設」, 日本産業技術教育学. 4). 「. 2 1. 会誌 , Vo1.37. N0.l. pp.7 一 12. 6) 「中学校 学習指導要領」 昭和 52 年 7 月 文部省 ppg4 7) 「中学校 学習指導要領」 平成元年 3 月 文部省 pp85 一 ㏄ 8) 石井威望「日本の 先端技術」 昭和 60 年 6 月 日本放送出版協会 pp114 9) 「審議経過報告」 昭和 58 年 m1月 15 日 中央教育審議会 教育内容等小委員会の 審議 経過報告. ppll 一 12. 10) 「中学校 学習指導要領」 昭和 52 年 7 月 文部省 pp8l ppg4 l1) 「中学校 技術・家庭 指導書 指導計画の作成と 学習指導の工夫」平成. 3. 年. 5 月. 文部省 pp88 12) 中村,樋口,長南「技術科の題材の 在り方に関する 研究」 教材学会 1994.3 年報 第 5 巻 pp35 ∼ 37 13) 「昭和 62 年度 教育開発指導資料集 技術・家庭 ( 技術系列 ) 昭和 63 年 2 月 東京都教育委員会. 14) 中村,長南,樋口,原島,小野 「技術・家庭における 教材学会. 1996.3. 年報. 第7 巻. 新しい指導計画構想試案」. pp34 ∼ 36. 15) 中村,長南,杉浦,原島 「題材製作を 中心としたカリキュラム 編成と複合題材の 16) 17). 開発」 日本産業技術教育学会誌 第 39 巻 2 号 pp67 一 146 「第 9 回 研究発表大会プロバラム」 1997,11,22 教材学会. 21 世紀を展望した 我が国の教育の 在り方について」 中央教育審議会 PP2l 「. (第 1. pp70 次答申 ) 平成 8 年. 7 月. 19 日.
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