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近畿周辺域方言の動向 : 三重・徳島の場合

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(1)( 1 ). 近 畿 周 辺 域 方 言 の動 向 ︱ ︱ 二重 ・徳 島 の場 合 ︱ ︱. そし て、 これ を も と にし て、 これ か ら十 年 後 、 二十 年 後 の状 況 を 調 査 でき ると いう こと の意 味 か ら でも あ る。. のも の であ る。. 特 に中 学 生 にお け る使 用度 を 中 心 とし た のは、 新 し い ことば を使 う年 令 層 。 最 近 によ る ことば の傾 向 を知 る た め. 域 差 と場 面 差 、 B地 域 差 によ る使 用度 の二 つと す る。. 近 畿 周 辺 域 にお け る京阪 語 の広 が り、 京 阪 語 の勢 力 の拡 大 ・縮 少 を 見 る た め中 学 生 の京 阪 語 の使 用状 況 を 、 A地. 中 学 生 の動向. 形式 の地 理的分布﹂とし て記し たも のである。. ﹁ 報告書﹂と は、﹃ 近畿周辺域方言 の史的 o社会言語学的研究 ︵ 省 ﹄ 文 部 ・ 課 題 番 号 〇 二 六 一 〇 一 九 九 ︶︿ 平成 二、三、 四年度 科学研究費補助金 ・一般研究 C、研究成果報告書 ・平成五年二月 ・研究代表者 o鎌 田良 二﹀ の中 に ﹁ 近畿 ・中国両方言 の表 現. 本稿 の骨子とな る津市 ・徳島市 の中学生 の状況を示す数字、および大阪市 の現在を示す数字 は、次 に記す ﹁ 報告書 ﹂ のも の と重 な る ことがあ るが、本稿 では これ に ﹁ 解釈﹂を施すも のであ る。. 田.

(2) ( 2 ) 近畿周辺域方言 の動向. 津 市 立 南 が 丘 中 学 校 は平 成 二年 創 立 で津 市 の南 端 、久 居 市 に接 す る地 点 にあ り、新 し く開 け た住 宅 地 にあ る学 校 。. 徳 島 市 立 城 西 中 学 校 は市 の中 心 部 にあ る学 校 、 両 校 と も 三年 生 の 一ク ラ ス約 四十 名 を対 象 と し た。. 関 筆 者 、 私 自 身 二重 県 で小 学校 六 年 間 と 旧制 中 学 四年 生 の夏 ま で約 十 一年 間、 伊 勢 市 に在 住 し たが当 時 、 私 は 〃. 関 西 〃 であ り、 〃 近 畿 〃 と意 識 西 人 〃 と いう意 識 であ り、小 学 校 の地 理 で ﹁ 近 畿 二府 五 県 ﹂と教 わ った。 二重 県 は 〃 一 一 し て いた し、今 も そ う 思 ってい る。 が、 い つの間 にか 二重 県 は 〃 塁m 東 海 人 〃だ そうだ。 こ こ に ゴ一 東 海 〃地 方 で、 〃 意 識 の問 題 も 含 め て こ の二重 県 の中 学 生 を 対 象 と し た。 〃 阿波路︶と の間 に交 通 が あ った。 阿 波 への路 〃 の意 味 で、淡 路 ︵ 徳 島 県 は鳴 門 大 橋 の でき る よ り も っと古 く か ら 〃 言 語 意 識 〃 を たず ね た い。 そ う いう意 味 でも 徳 島 市 民 の近 畿 語 に対 す る 〃. A 地 域 差 と場 面 差. 場 面 差 に関 す る項 目 。 フ ﹂とば は、 話 し相 手 によ って変 る。 場 面 によ って変 る。 目上 か、 日下 か。 公 的 か、 私 的 か に よ って変 る こと は当 然 であ る。 場 面 差 に関 す る項 目 と し て設 定 し た のは次 の三項 であ る。 ﹁いく ら ︵ 値段と ﹁ 捨 てる﹂ 買雨が︶降 って いるか ら﹂ 値段と のみ ︵ ︶内 の内 容 で設 定 し た。 場 面 設 定 には次 の三場 面 であ る。 ﹁いく ら ︵ 田 ふ つう ︵ 近所 の店 で︶ 大阪 の店 で︶ 0 大 阪 の人 に対 し て ︵ 0 東 京 の人 に対 し て ︵ 東京 の店 で︶ 値段と の場 合 。 質 問 文 ﹁いく ら ︵.

(3) 田 良 二 鎌. ( 3 ). ︿ 近 所 の店 で物 の値 段 を た ず ね るとき 、﹁いく ら﹂と聞 き ま す か、﹁な んぼ﹂と聞 き ます か﹀ ︿ 大 阪 の店 で⋮ ⋮﹀︿ 東 一 示の店 で⋮ ⋮﹀. ﹁いく ら ︵ 値段と. 津 市 では男 女 と も イ ク ラが 一般 的 であ る。︵ 以下、ヨ 般的﹂とは、その土地 で広く使われている形を い 3 な お、津 市 の. 男 子 に五 パ ー セ ント の ナ ンボ が あ るが、   一ク ラ ス四十 名 の五 パ ー セ ントと は 一名 であ る。. 徳 島 市 は ナ ンボを 基 準 と し て いるが、 女 子 では ﹁ 近 所 で﹂ も ナ ンボ は少 な い。 そ のナ ンボ は ﹁大 阪 で﹂ は さ ら に. 減 少 し 、﹁ 東 京 で﹂ は ゼ ロにな って いる。﹁ 近 所 で﹂ は六 五 パ ー セ ント のナ ンボ は、﹁ 大 阪 で﹂五 〇 パ ー セ ント にな っ. て いる。 大 阪 で少 な く な って いると いう点 では、 福 井 市 ・敦 賀 市 の場 合 と は異 な る。 福 井 ・敦 賀 では ﹁ 近 所 ﹂ より. も ﹁ 大 阪 ﹂ では増 加 す る。 そし て、﹁ 東 京 ﹂ では減 少 す る。 これ は福 井 ・敦 賀 では ナ ンボを 大 阪 弁 と考 え て いるか ら. 大 阪 で増 加 す る の であ る。 こ のよ うな傾向 は徳 島 にはな い。 こ の点 では徳 島 と洲本 市 は同 じ傾 向 にあ る。 ︵ 注︶ 拙稿 ﹁ 福井 ・敦賀 ・洲本三市方言 の動向﹂翁甲南女子大学研究紀要第二七号﹄平成三年︶. ﹁ 捨 てる﹂. ︿いら な く な った物 を ご み箱 に ﹁ 捨 てる﹂ こと を 、ふ つう ど のよ う に言 います か﹀︿ 大 阪 の人 に対 し て⋮ ⋮﹀︿ 東京 の人 に対 し て⋮ ⋮﹀ 津 市 でホ ルが減 少 し てき て いる こと が わか る。. も と も と こ の地 でホ ル であ った こと は、 男 子 でホ ル ・ホ カ スが 四〇 % であ るが、 女 子 は ホ カ スはな く ホ ルだ け が 三 一%、 東 京 では さ ら に減 る。 これ は近 い将 来 ステ ルにな る こと を 示 し て いる。.

(4) ( 4 ) 近畿周辺域方言 の動向. 一般 的 に、 若 い 女性 が新 し い語 形 を と り入 れ る。 中 学 生 でも 男 子 は古 いホカ スを保 ち、 女 子 は古 いホ カ スはな く. な り現 在 の 一般 形 の ホ ルだ け を保 って い る。 そ の女 子 が東 京 では ス テ ルが ふ え ている こと は近 い将 来 ステ ル にな る こと を 示 し て いる。. 只 雨 が︶ 降 って い るか ら﹂. 降 って いるか ら﹂ のと ころを ふ つう ど のよう に言 い ︿沢 雨 が︶ 降 って い る か ら、 行 く のは や め ろ﹂ と いう と き 、 ﹁ 大 阪 の人 に対 し て⋮ ⋮﹀ ︿ 東 京 の人 に対 し て⋮ ⋮﹀ ます か ﹀ ︿. こ こ では、 ﹁フ ッテイ ルカ ラ﹂ ﹁フ ッテ ルカ ラ﹂ な ど は① ﹁テイ ル 十カ ラ﹂ 系 のも のと し て 一つにま と め た。 同 様. の方 法 で、② ﹁ト ル 十カ ラ﹂系 。③ ﹁ト ル + デ﹂、④ ﹁ト ル 十 サカ イ﹂ の四系 が津市 にあ り、徳 島 市 は、① ﹁テイ ル. +カ ラ﹂ のほか に、② ﹁ト ル+ケ ン﹂③ ﹁ヨル十ケ ン﹂、 女 子 に④ ﹁ヨル 十キ 一 こ の形 があ る。 な お 、徳 島 市 女 子 の ﹁ 東 京 ﹂ は① ② ③ の三系 であ る。. 津 市 では ト ルデが 一般 的 。理由 助 詞 の サ カ イ が ﹁ 大 阪 ﹂ でふ え る のは、 これ を大阪 弁 と考 え て いるか ら であ ろう。. 徳 島 市 は 理由 助 詞 ケ ン。 と ころが特 に女 子 の ﹁ 東 京 ﹂ は ケ ンはご く少 なく、 テイ ルカ ラが多 く な って いる のは近 い将 来 こ の形 にな ろ う と し てい る こと が わ か る。. B地 域 差 によ る使 用 度.  ふ だ ん お使 い にな って いる ことば に つい てお 聞 き し ま す 。 次 のよう な こと ば を お使 い にな るか ど う ︿あ な た が、 か。 次 の二 つの中 か ら 選 ん で下 さ い。﹀ 聞 いたこともない︶ 1使 う   2自 分 は使 わ な いが聞 いた こと はあ る  3 使 わ な い ︵.

(5) ( 5 ). 田. 鎌. 二. 良. 〈 表 1〉 〇イクラ 男. 1車. 女. ナ ンボ. つう 誌、. 095. 15. 大 阪で. 095. 15. 東京 で. 095. 15. つう. 0100. 大 阪で. 0100. 東京 で. 0100. 3、. ナ ンボ. 徳. 島. 男. 035. つう 』、. 050. 大 阪で 東京 で │. 女. 1. 65 1. 0100. 50 1. つう 1 お、. 085. 1151. 大 阪で 1. 090. 1101. 東京 で. │. 0100. 1. ○ス テル. 津. 男. 060. ふつ う. ホル. 1. 大 阪で. │. 060. 1. 東京 で. L. 060. 1. 29. 111. 29. 1111. ホカス. 29. 1111. 1. 31. 31. 1. ホル 女. 、 つう L__ 』 大 阪で 東京で. [. 069 069 094. 1. 16. 1 ホル.

(6) ( 6 ). 近畿周辺域方言 の動 向. ○ステル 徳. 島. 男. 女. ○面戸 三 II1. つう │ 』、 大阪で. 1. 東京で. │. つう 式、. 1. 635. 1. 1. 1. 31. 可. トル カラ. 1H1 「. 「. 53 _. 44. 15. 1101. 可. 可. 司. 15. TT. 可. =百 37. 司. 15. トルケ ン. ヨル ケ ン. つう 』、 大阪で. 1. 35. 1. ふつ う. 40. 1 15 1. 大阪で. 1. 東京で. 1. 1. 25. 0. _ヱ. 東京で. 女. 43. 49. 151. テイル カラ 島. トルサ カイ. トルデ. T 百 「. 戸. 1. 110. 1 15 1. 35 両. つう 』、. 「 東京 で. 徳. 36. 「. 大 阪で. 男. 1. _」 _15 1. 31. 東京で 「 女. 1. 090. 、 つう 』 大阪で. 50. 064 テイル カラ. 男. 1 15 1 1 20 151. 91Q:. 東京 で. 1. 56. 075. 大阪で 「. i車. 65. 55. 50. 1 85. 1. 1101 20 1. 30. 1. 25. 1 20 151 110151. ヨルキニ.

(7) 田 良 二 鎌. ( 7 ). 1使 う   2 聞 く   3使 わ な い. こ こ にあ げ た語 は、   一般 に京 阪 語 とみら れ て いるも の で、 前 田 勇 著 ﹃ 大 阪 弁 の研 究 ﹄ に出 て いるも の であ る。 オ. 、 ハンナ リ シタ ︵ し っとりし上品 ではなやかなようす︶は楳垣 実 著 ﹃ ジ ャミ ︵ お手玉︶ 言葉 ﹄ か ら補 った も の で、 ︵ 手袋 一 昼一. 、︵ 、︵ 、 、 イ ナウ ︵ 、キ バ ル  ニナ ウ ︵ はめる︶ はめる︶ を︶ ハク ︵ 手袋を︶サ ス ︵ 傘を︶キ ル ︵ てんびん棒 でか つぐ︶ 同︶ さす︶. 、 カ ントダ キ ︵ 、 ナ ンバ ︵ 、 チ リ メ ンジ ャ コ ︵ 、 サ ンパ ツヤ ︵ 、キ ツ がんばる︶ しらす︶ ︵ 煮込みお でん︶ とうもろこし︶ 床屋︶ きびしい︶は本 稿 で補 ったも の であ る。 イ ︵. 以下 の ︿ 表1﹀にあ げ た ナ スビ、 チリ メ ンジ ャ コの順 は、本 研究 紀 要 第 二七 号、拙 稿 ﹁ 福 井 、敦 賀 、洲本 三市 方 言. の動 向︱ ︱ 大 阪 弁 の広 が り︱ ︱ ﹂と し てあげ た順 と 同 じ であ る。﹁ 福 井 、敦 賀 、洲本 ﹂ の三市 と く ら べ見 ていただ き. た いも の であ る が、 大 体 ﹁ 使 う﹂ が多 いも の の順 であ る。 ナ スビか ら ペケ の五 語 は特 に ﹁ 使 う﹂ が多 い。 サ ンパ ツヤ は津 市 で、 ペケ は徳 島市 であ ま り のび て いな い。 0 パ ー セ ント にな って いる。 サ ンパ ツヤ は福 井 の男 子 で、 ペケは洲本 の女 子 で いず れ も 0 1 こ の五 語 は、 ﹁ 福 井 ⋮﹂ のグ ル ープよ り ﹁ 使 う﹂ 率 が少 な い。. こ の五 語 のう ち サ ンパ ツヤが女 子 に少 な い こと は当 然 と し て、 津 市 の女 子 は ナ ス ︵オ ナ ス︶ な ど にな ってき てい. る のだ ろ う か。 チ リ メ ンジ ャ コが シラ スに、 ナ ス、 シ ラ スが東 部 だ か ら津 市 は福 井 、 敦 賀 よ り や や東 部 的 とな る。 し か し、 津 市 の男 の ナ スビ は九 五 パーセ ント で、 五 パ ー セ ントは 一人 の こと であ る。. チ リ メ ンジ ャ コは洲 本 で男 女 と も九 五 パ ー セ ントが チ リ メ ンジ ャ コに対 し、 福 島 は こ のよ う に男 子 が六 五 パ ー セ. ント、 女 子 は 四 二 パ ー セ ント にし かならな い のは、 シ ラ ス以外 の他 の言 い方 、 ジ ャ コな ど が あ る のだ ろうか。. ナキ ミ ソか ら ヨーケ ま では福 井 、敦賀 、洲 本 の三市 にも か た よ り があ ったが、津 市 と徳 島 市 でも か た よ りがあ る。. あ るも のは多 く、 あ るも のは少 な いと いう こと は、 こ の両市 にお い て関 西 弁 と し て落 着 いたも のと ま だ落着 い て.

(8) ( 8 ) 近畿周辺域方言 の動向. な いも のと が あ ると いう こと だ ろ う。. 、 ヌク メ ル 大根を︶タ クと ナ オ ス ︵ そ の点 、 ︵ かた゛ つける︶は洲 本 、徳 島 では落 着 いた関西弁 。 ナキ ミ ソ ︵ 泣虫︶. 、キ バル ︵ たためる︶ がんばる︶ は福 井 、 敦 賀 。 津 では関 西弁 と し ては落 着 いて いな いも のと 見 る。. ︵あ.

(9) ( 9 ). 鎌. 田 良 二. 〈 表 2〉 使う 鱚. ナス ビ. 使わない 「. (茄 子 ). 1車. {曇. 徳 島{曇 1し 1子. 聞 く 1111‖ II. コ ヤ ギ 津{曇 徳 島{曇. サ ンパ ツヤ (床 屋 ). i車. {曇. 徳 島{曇 オ トツイ (― 日 乍日). 津{曇 徳 島{曇. ペケ (ば って ん ). 1車. {曇. 徳 島{曇. │.

(10) (10). 近畿周辺域方言 の動向. 使わない. ナ キ ミソ (泣 虫 ). 津{I 徳 島{颯. タク. 津{I 徳 島{曇. (煮. る). ナオ ス (か たづ ける). 1角. 津{I 徳 島{I. め 免 免 る )津 {曇 徳 島{曇. 1が %│∫. ∂ 津{曇 徳 島{曇. │. │.

(11) (11). 鎌. 田 良 二. 使う 鱚. (手 袋 を 1ま. 1車. め る). 徳島. 男 女 男 女. ハク. キツイ (き び しい). 島 津  徳. 男 女 男 女. ミズ クサ イ (水 っぱ い ∼ 水 けが 多 い). 島 津  徳. 男 女 男 女. シンキクサ イ (じ れ った い). 島 津  徳. 男 女 男 女. ヨー ケ. 島 津  徳. 男 女 男 女. (た くさん 。. お おぜ い). 縣 堡. 聞 く :11■ 1‖. 使 わ ない. │. │.

(12) (12). 近畿周辺域方言 の動向. 使 う F恣 平 趾. 1車 徳島. 徳島. 男 女 男 女. メバ チ コ (も の もらい)津. 男 女 男 女. ギ ョーサ ン (た くさん・ おおぜ い). カ ン トダキ (煮 込 み おでん). 島 津  徳. 男 女 男 女. ネキ. 島 津  徳. 男 女 男 女. 島 津  徳. 男 女 男 女. (す. ぐそば). イチ ビル (調 子 にの って さわ ぐ). 聞 く ■■■1. 使わない. │. │.

(13) (13). 鎌. 田. 使う 鱚. 津 徳島. 徳島. 津 徳島. 津. ). 徳島. 徳島. 男 女 男 女. ” 一 一. ア <. i車. 颯. :│:::::│:::::│:::│:::::│:::::::::│:::│││:│. 男 女 男 女. ワヤ (だ め むちゃ くちゃ. 男 女 男 女. ス コイ (ず るい). 聞 く1111■ 11. 男 女 男 女. ケッタクソワル イ (い まい ましい)津. 二. 男 女 男 女. ヤ ツス (お しゃれ を す る). 良. 濱. ::::│:│:::::::::││::::││:::││::│. W::::::::::::::::::::::::│::│::::││. :::::::│:::::│:::iil::::│::::::::::│::::::::::::::::::::::│:::│::. 使わない. │. │.

(14) (14). 近畿周辺域方言 の動向. 使わない. 津{I 徳 島{I ニ ヌキ (ゆ. で た まご). ソゲ (本 片の とげ 手にささるもの. ). 津{i 徳 島{I 蜃 津{I 徳 島{I 津{曇 徳 島{曇. ヤゼ ン (昨 晩 ). 津{曇 祗 徳 島{曇. │. │.

(15) (15). 鎌. 田 良 二. 聞 く 111■ ■. オム シ (味 噌 ). 津{曇 堡 徳 島{曇 男 女 男 女. モ 餅 ア < i車. 徳島. 男 女 男 女. 島 津  徳. オ トガ イ (あ ご). エー シ (お 金 持 ち). i車. {曇. 徳 島{曇 モ ンビ (祝 日). i車. {曇. 徳 島{曇. 堡. 使わない. │. │.

(16) (16). 近畿周辺域方言 の動向. 使う 躙≪膨. 津{I 蜃 徳 島{I. オ トンボ (末 っ子 ). 男 女. た 韓. 男 女. カタゲル (材 木 を肩 に かつ ぐ). 徳島. ニナ ウ. り ;. んびん棒 で 津 か つ ぐ). (て. 女. 徳 島. り 〕. {. イナ ウ (て んびん棒 で 津 かつ ぐ. 女. {'I. ). 徳島. コ ソボル (く. す ぐる). {i. 津{I 徳 島{I. 聞 く 1■ ■ 11. 使わない. │. │.

(17) (17). 鎌. 田. 良. 聞 く ■il:::. 使う 鱚. (傘 をさす ). i車. 徳島. ツズ クル (衣 類 な どを 修繕 す る). 津 徳島. ダイ ジナ イ つかえない) i車 (さ し 徳島. 男 女 男 女. キル. 兆. {曇 {曇. 男. 恙. 女 男 女. 蜃::華 :=:華. 轟::司 =li華. 徳島. i車. 徳島. 男 女 男 女. ズツナ イ (切 な い・ つ らい・ 苦 しい). 男 女 男 女. ダ ンナ イ つかえない) '車 (さ し. 二. 颯. ::::││::│││:│:││││::│:::││:│:│:::│:│:::111:::││:│:│││:::││::│:││. 使 わ ない. │. │.

(18) (18). 近畿周辺域方言 の動向. 使 う EXN. ムサ ン コ (む やみやたら)津 徳島. ノ I[[[iゃ. {i {I. 津 河 {曇 徳 島{I. ). 島 津  徳. モム ナ イ ・ (ま ず い おい しくない. {I {婁. ミ. 聞 く ■■■│. 使わない. │. │.

(19) 田 良 二 鎌. (19). 大 阪 市 で の年 令 差. 大 阪 方 言 語 彙 と いわ れ て い るも のが大 阪 市 内 で、 ど のよ う な年 齢 差 が見 ら れ る か。. 甲南 女 子大学 学生 ︵ 平成二年、国文学科三年次生︶柴 垣 千 恵 、 白 瀬 恵 子 が大 阪 市 出 身 ︵一部府内出身者もある︶ で市 内 在住 者 ︵ 府内出身者も市内在住三〇年以上︶男 女 計 二五 〇名 に つい て調査 し た結 果 を 示 す 。. 、 ︿B﹀ 一六才 ∼ 二五才 全口 、 ︿C﹀ 三〇才、 四〇 才 代 、 年令別 は ︿ A﹀ 一三才 ∼ 一五才 ︵ 中学生︶ 同校 ・大学生が中心︶ ︿ D﹀ 五 〇 才 ∼ 七 〇 才 。 各 年 代 とも約六 〇名 ず つ。. 調 査 法 は、 調 査 票 に語 を 印 刷。 本稿 の ︿ 表 2﹀ と 同 様 に ﹁ 使 う﹂ ﹁ 聞 く﹂ ﹁ 使 わ な い﹂ の方 法 で行 ったが、 ﹁ 聞 く﹂ はご く僅 か ︵一語 に 一∼二名︶ であ った の で ﹁ 使 う﹂ に入 れ た。 ︿ 表 3 ﹀ の数 字 は ﹁ 使 う﹂ を 百分率 で示 し た。 ※印 は 二通 り の言 い方 を す るも のを含 め た の で合 計 が百 % を越 え るも の。 この ︿ 表 3﹀ か ら次 の こと が考 えられ る。. 高 年 令 層 に多 く低 年 令 層 に少 な いも のは、 こ の語 形 は や が てな くな り、 低 年 層 に多 いも の にな っていく だ ろう と 考 え ら れ る。. ﹁ 左 利 き ﹂ はギ ッチ ョか ら ヒダ リキキ に、﹁じ ゃん け ん﹂ は イ ンジ ャ ンか ら ジ ャ ンケ ン ヘ、﹁ 南 瓜 ﹂も ナ ンキ ンか ら カ ボ チ ャ ヘな ど。. この ︿ 表 3﹀ の語 形 のま と め方 とし て ﹁ 額 ﹂ のオ デ コ、 デ コ、 デ コチ ンな ど は デ コ類 と し て 一つにま と め る べき とも 考 え ら れ る。 が、. ﹁甘 藷 ﹂ でイ モは オ イ モ サ ン ︵ 女性︶を 含 む も の であ るが、﹁ 額 ﹂ のオ デ コ、 デ コ、 デ コチ ンの数 にそれ ぞ れ の年 令.

(20) (20) 近畿周辺域方言 の動向. 差 が出 て い る よ う に感 じ ら れ た の で このよ う な 分 け た。. ﹁た く あ ん﹂ の ﹁︵オ︶ コー コ﹂ では、 ﹁コー コ﹂ が ︿D﹀ で二〇 %、 ﹁オ コー コ﹂ が同 じ ︿D﹀ で二〇 % であ った の で、 これ を ま と め て ︿D﹀ を 四〇 % にし た。. 、大阪市内調査 ︵ 、津市立南が丘中学校 ︵ 平成二年︶ 平成 四年︶ 平成三年︶ 本稿を成す に当 っての調査 は徳島市立城西中学校 ︵ のも の であ る。. なお、徳島県、 二重県 とも県教育委員会 の方針 でこの種 の調査 はじ難 いも のあ ったが二重 県 に ついては本学杉浦茂夫教授 の 調査 結果 の数字的処 理 は本 研究室 の水野暢子 による。. 斡旋 によ るも のであ る。 記し てここに謝意 を表す る。.

(21) (21). 鎌. 田 良 二. <表 3> B. C. ③片足とび. ク. ゴ. ン. タ. ヤ. ン チ. ャ. 80. 80. 40. ケ ン ケ. ン υ. ト ビ. オ テ ダ マ オ ジ ャ. ※ 40. 100. ミ. 50. ジ ャ ンケ ン イ ンジ ャ ン. 50. 44. ⑥. ⑭ 煮. ※ 24 ※ 19 ). ベ. ベ. ン. ド. 33. 48. ぼ し. ベ. ド ン ケ ッ ケ. ヒ. タ. イ. 20. オ. デ. コ. 40 ※100 40. ア. デ コ チ. ン. ⑨   隅. ト. 30. ス. ミ ッ. コ. ※48. シ. コ. 44. ッ. 80. 20. ⑩ おじめ. ス. シ. メ. オ. ム. ッ. (商 品 名 ). 〉(64 36. C. ヌ. キ. 60. 20. ヒ ロ. モ. ー. ス. タ ク ア. ン. D 40. 40. 40. 60. タ ク ワ ン (オ )コ ー コ. 53. 40. ン. ツ ケ モ ノ. 20. ニ. 92. ジ. ボ. シ. ャ. コ. 72 ※33. ダシジャコ. 60. マ ル ボ シ イ. ト リ ニ ク シ. カ. 88. 59 ※ 20 67. ヮ. ケ イ ニ ク キ. ン. サ ツ マ イ モ ※ 97 〉(84 イ. モ. サ. ツ. トー ガ ラ シ. 75. トンガ ラ シ. 27. シ. オ. 100. 37. カ. キ. ン. ガ. オ. イ. ヌ. 77. し ⑬春菊 ⑩南瓜 ⑩蝸牛 め 九 ⑬. オ キ ュ ー ヤ. B. ガ ン モ ドキ. チ. ⑩甘藷. ⑦額 ︵ひた い︶ ③ 灸. ⑮ 鶏 肉. び   り. ベ ッタ (コ. A. オ シ ン コ. 40. 64. ジ ャイ ケ ン ビ. 7こ. ヽ 承. ④お手玉 ⑤ じ ゃんけん. ケ ン. 40 ※ 17. カ タア シ トビ. 形. ユ デ タマ ゴ. ユ. 52. ⑫ がんもどき. ②腕 白. ワ ン パ. D. 44. ギ ッ チ ョ. 五旧. A. ⑪ ゆ で卵. ① 左利 き. 形. ヒ ダ リキ キ. 60. 80. シ ュ ン ギ ク ※ 56. 48. ※ 32 72. 100. 67. 80. 100. 33. 20. カ タ ッ ム リ 〉(76. 50. ァ ンデ ンム シ. 50. キ. ク. ナ. ナ ン キ. ン. カ. ャ. ボ. チ. 30. 60.

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