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農学系大学における継続高等教育の展開方向 : 遠隔教育の視点から

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農学系大学における継続高等教育の展開方向

-遠隔教育の視点から-

十倉 宏

【要旨】

 通信制の高等教育機関の在学生は、この20年ほどで約2倍の伸びを示している。そ の一方、農学・農業分野には、通信制の学生数データは現れてこない。このことは「21 世紀は知識基盤社会の時代(中央教育審議会 2005)」といった背景を考えれば、必ず しも社会ニーズを反映した状況ではなないと思われる。農学系分野における継続高等 教育と遠隔教育の受容性を明らかにするために、農学系大学・高等学校を経営する酪 農学園が携わっていた通信制教育の変遷を辿る。また同学園が関わってきた農業分野 における地域との相互の関係性にも着目する。本稿ではこれらの前提に基づいて継続 高等教育のニーズに関する調査分析を行い、農学系大学が担うべき継続高等教育を遠 隔教育の視点から展望するものである。  キーワード:継続高等教育、遠隔教育、農学系大学、酪農学園

1.はじめに

中央教育審議会が答申した「我が国の高等教育の将来像」(中央教育審議会 2005)は、「知識 基盤社会」を迎えた今日、「新しい知識・情報・技術があらゆる領域での活動の基盤として飛躍 的に重要性を増す」と指摘している。産業構造が高度化、情報化した今日、社会人の大学院在 籍者数の増加が示すように、高度専門職業人の継続高等教育へのニーズが高揚している。今日、 「科学技術の高度化、情報化、国際化に対応する産業への人材供給システム機能としては、大学 の役割が大きく、社会全体で専門的知識を持った人材を育成し、組織力を使ってそれをバック アップしていくことが重要な時代になった」(樋口 2001:184)というように、大学の役割を人 材供給システム機能たる社会基盤として位置づける必然性が社会的認識となってきている。 このような状況の中、わが国の通信制の大学・短大・大学院の設置は増加傾向にあり、学生 数も1975年の10万人台から今や20万人台を維持している。しかし、農学系大学が設置する学 位取得のための通信制教育システムは現段階では持ち得ていない。このことは当該分野の通信 制での高等教育に挑みたいとする一定層の要求を必ずしも反映した状況ではないであろう。農 学領域で高等教育を学んだ者には、地方に在住し、例えば獣医師、普及指導員1)、教員(主に 農業高校)、農業団体職員等の高度専門職業人として農業・畜産等の関連分野で従事する者は

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地域的に点在している。農学系大学で育成された有為な人材は、日本の農業全体を発展させる 存在として生かされるかばかりでなく、多くの課題2)を解決していく担い手として期待され る。したがって、農学分野における継続高等教育の機会提供を、地方在住者の存在を意識した 「遠隔教育」の視点から検討することは重要である。 本稿では、大学の役割について、研究を通じて知識を創造し、教育を通じてその知識を将来 の世代に伝え、さらに社会貢献によってさまざまな便益を社会に及ぼすものとして、「知識社 会における社会基盤(インフラ)」(山本 2006:280)と位置づける。そのうえで、農学系大学に おける遠隔教育の受容性を明らかにし、筆者の所属大学(酪農学園大学)の教育研究分野を事 例に、農業・畜産などの関連分野に従事する卒業生の継続高等教育に対するニーズを把握する。 そして、彼らが期待する教育内容を明らかにするとともに、農学系大学が担うべき継続高等教 育のあり方を遠隔教育の視点から展望するものである。

2.農学系大学における遠隔教育の受容性

(1)通信制高等教育機関の設置状況とその動向 1947年に教育基本法とともに学校制度の基本を定める「学校教育法」が公布され、新制大学 が1949年度から発足した。初年度認可の大学農学部は、国立25校、公立8校、私立5校の計38 校であった。一方、1949年短期大学設置基準が決定され、1950年に設立が認可された最初の農 学系短大は私立の5校のみであった(松田 2003:315–23)。その後、農業系大学は国立、公立、 私立の各大学の設置が促進され、現在では、全国で国公私立合わせて59校、短大も7校が設置 されている3)。  通信制の高等教育は、当初、社会通信教育としてスタートした。その後、大学通信教育設置 基準が制定されたことで、1950年にはじめて法政大学、慶應義塾大学、中央大学、日本女子大 学、日本大学、玉川大学の6大学が学校教育法に基づく正規の通信教育課程として認可された (私立大学通信教育協会 1999:14)。通信教育課程を設ける大学は徐々に増加し、2009年には 42大学(放送大学を含む)に至っている。 通信制高等教育機関の設置校数の増加と相まって、戦後、成人が遠隔方式で学ぶ機会として 捉えられたのは社会通信教育である。1949年の社会教育法の制定にともなって生まれた文部省 認定社会通信教育には、多くの成人が学び当初の学校教育の補完という役割を分担していた (白石1990:161)。工学などの技術系分野では、秋田大学鉱山学部技術通信教育講座、東京電 機大学の電気学校通信教育新制電気講義などがあった(西本 1957:98 –104)。農業分野では、 1964年、東京農業大学が社会通信教育部を設置し、「在郷の農業従事者、特に農村の若い後継 者を対象とした農業通信教育を実施」することを決定しており(東京農業大学 1993:695)、現 在も文部科学省認定の通信教育として継続されている。また酪農学園においても1948年に農 業分野の通信制の各種学校が設置され、後に社会通信教育として認可されることになった(後 述)。

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生涯学習の需要の高まりとともに、通信教育制度を含んだ高等教育制度全体が拡張されてき てた。1999年には、「通信教育を行う修士課程を置く大学院」として日本大学大学院はじめ4校 が認可された。現在では放送大学を含み全国で26大学が通信制大学院を開設しているが、通信 制の短大は僅かしか増加しておらず、2009年現在で11校となっている。過去20数年間では1 ∼ 2校の増減を繰り返しているに止まっている(図1)。 図1 通信制の大学・短大・大学院数の推移         出典:文部科学省『文部科学統計要覧』の各年版。 学生数でみれば、通信教育で学ぶ大学・大学院(放送大学を含む)・短大生は、近年総数では 減少に転じているものの2009年度は正規課程で203,911人となっている。放送大学が設立され た1985年当時の学生数は109,795人であるから、2倍近い伸びを示していることになる(表1)。  表1 通信制大学・大学院・短大における学生数の推移 (人) 年 度 1975 1980 1985 1990 1995 2000 2005 2009 大 学 88,594 90,228 94,704 119,840 172,984 175,898 200,393 180,636 大学院 0 0 0 0 0 747 3,330 3,796 短 大 17,652 19,645 15,091 31,293 40,630 26,622 26,773 19,479 合 計 106,246 109,873 109,795 151,133 213,614 203,267 230,496 203,911 出典:『学校基本調査報告書』の各年版。正規の課程以外のその他(聴講生、科目等履修生等)は含まない。 通信制・通学制別の大学・大学院および短大の関係学科別学生数をみると、農学・農業分野 における通学制の学生数が全体の3 ∼ 5%の数値を示しているのに対し、通信制ではいずれの 学校種においても学生が在籍していない(表2、表3)。しかも、同分野の通信制高等教育機関 の設置がない状況も続いている4)。しかし、様々な分野における高度専門職業としての人材養

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成に対する社会からの期待からすれば、農学・農業分野での通信制教育に対する需要には必ず しも応えていない状況といえる。このような実態は、今後農学系の高等教育機関が農業分野で の学習希望者に対して教育の機会提供を検討する際の重要な動機といえよう。 表 2 大学・大学院の農学分野における通信制・通学生別学生数 単位:人(%) 区 分 大 学 大学院(修士) 大学院(博士) 専門職学位 通信制 通学制 通信制 通学制 通信制 通学制 通信制 通学制 農  学 − 75,454(3.0)(5.5)9,152 − (5.4)3,945 − − 農学以外 (100.0)180,636 2,451,865(97.0) (100.0)3,286 (94.5)157,891 (100.0)168 (94.6)69,620 (100.0)342 (100.0)23,381 合 計 (100.0)180,636 2,527,319(100.0) (100.0)3,286 (100.0)167,043 (100.0)168 (100.0)73,565 (100.0)342 (100.0)23,381 出典: 平成21年度『学校基本調査報告書』。正規の課程以外の「その他」(聴講生科目等履修生等)は含 まない。農学以外には、人文科学、社会科学、理学、工学、保健、商船、家政、教育、芸術、そ の他が含まれる。農学以外の通信制の学生は、大学で商船、大学院(修士)で理学、商船、修士 (博士)で理学、工学、商船、家政、芸術の各区分で在籍が示されていない。専門職学位での通 信制学生は、社会科学の区分のみに在籍。 表 3 短期大学の農業分野における通信制・通学生別学生数 単位:人(%) 区 分 通信制 通学制 農  業 − 1,370 (0.9) 農業以外 19,479(100) 153,757 (99.1) 合  計 19,479(100) 155,127(100.0) 出典: 表2と同様。農業以外には、人文、社会、教養、工業、農業、保健、家政、教育、芸 術、その他が含まれる。農業以外の通信制の学生は、教養、工業の各区分で在籍が示 されていない。 大学・短大・大学院に学ぶ正規学生の年齢階層別構成割合を1990年からの推移で見ると、10 歳代、20歳代では、1990年は両階層合計で全体の65.8%を占めていたが、2009年になると33.8 %となり半減している。一方、30歳代、40歳代、50歳代をみると、各階層同様に8 ∼ 9ポイ ント程度の増加を示している。(表4)。 職業別の在籍者数(正規課程学生のみ)では、総数203,911人のうち、教員(5.4%)、公務員 (5.9%)、会社員・銀行員等(28.5%)、個人営業・自由業(4.4%)となっており、有職者は全 体の40%以上となっている(文部科学省「平成21年度学校基本調査報告書」)。 以上のように通信制高等教育で学んでいる在学生の動向からは、通学制に対する代替教育機 関のイメージから、職業を持った社会人のための継続教育機関へとその役割の中心が徐々にシ フトしていることがうかがえる。通信制高等教育機関が果たしていく役割は、今後とも非常に 大きいと思われる。

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表 4 通信教育(大学・短大・大学院)における学生の年齢階層別構成割合の推移 (%) 年齢階層 1990年 1995年 2000年 2005年 2009年 18∼ 22歳 35.4 33.1 19.2 15.9 13.4 23∼ 24歳 10.2 11.9 8.1 6.6 5.9 25∼ 29歳 20.2 20.7 21.0 16.6 14.5 30∼ 39歳 19.5 19.0 26.8 28.7 27.6 40∼ 49歳 10.3 10.3 13.2 16.0 19.5 50∼ 59歳 3.3 3.6 7.9 10.5 11.1 60歳以上 1.1 1.4 3.7 5.6 8.1 合 計 100 100 100 100 100 出典:文部科学省『学校基本調査報告書』の各年版(正規課程の学生のみ)。 (2)農学系大学における遠隔教育の受容性 農業分野における遠隔教育の受容性の検討を試みる場合、筆者の所属する学校法人酪農学 園5)(以下、「同学園」という。)の歴史が重要な示唆を与える。同学園は1933年に黒澤酉蔵6) によって創立された北海道酪農義塾に起源をもつ。当時は、酪農後継者の教育や製酪技術者の 養成を中心に教育を展開していた。特に戦後、農業者や農村地域の指導的立場の者に対しては、 通信教育によって広く関係分野の学習機会を提供していた。また、教育や新たな情報を得たい とする者に十分にその機会が行き渡っていなかった時代にあって、農業普及を行う教育機関と してその役割を担ってきた。同学園の校史が述べられている50年史の「酪農学園史」(1983)お よび70年史の「酪農学園史二」(2008)などの記述から、通信制(社会通信教育)と通学制(短 大・大学)の学校ごとにその歴史的経緯を辿る。 ①通信制農業教育 第二次世界大戦後の日本は、食糧が不足するなかその増産が最も迫られていた。農業の再建 を進めていたわが国の農業は、荒廃地や未墾地の開拓にともなって酪農が大きく取りあげられ るようになった。酪農畜産の発展を見越し、創立以来酪農教育に取り組んできた同学園では、 通信教育によってこれに対応することになった。入学者1,200名を迎え入れ、1948年、野幌機 農高等学校内に通信制教育(各種学校)として酪農科(2年制・道教育委員会認可)を設置した。 教育方法は、印刷教材による通信指導と面接授業となる集合教育を組み合わせた。受講者へは 毎月の教科書として「酪農講座」と補助教科書の「酪農技術講座」を配布するとともに、毎年1 回以上、本校あるいは分校で開講している集合教育に出席させて指導を行った。また希望者は、 同法人が所有している3カ所の附属農場において実習を行うこととした。さらに、補助教材と して機関誌7)を配布したのである。1951年には、先に設置されていた酪農科に加え「家庭科」 を開設した。同科は、農村家庭の女性を対象に食品の調理、献立、作法、育児、衛生をはじめ 家庭経営に関するテキストや機関誌等を配布した。両科とも通信による質疑応答と添削、小作

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文、本学園講師による設置分校への出張教育、学習会なども合わせて行った。 1963年には改めて文部省への設置申請を行い、正式に社会通信教育を行う組織体として認可 されることになった。生徒の募集活動と併行し分校の設置にも力を入れた。1964年には校名を 「短期大学酪農学校」と改称した。同校は、時代の推移に対応し教育内容の改善、講師陣の充実、 全国の酪農地帯での分校設置に努めた。分校運営では分校長にその地方の町村長や農業協同組 合長を委嘱するなどして教育の効率化を図った。その結果、入学生徒数や分校も著しく増加し、 1962年には北海道52、都府県242の合わせて294カ所の分校を開設するに至った。地域の学習 グループ単位で設置された分校事務局は、農協、自治体などがほとんどであったが、家畜保健 衛生所、農業改良普及所、中学校なども僅かにあった。 図 2 短期大学酪農学校の卒業生の推移(1949 –1989 年度) (人)      出典:『酪農学園史二』(2003)。 1960年以降徐々に上昇を続けていた高校進学率は、高度経済成長期に急速に伸びた。農村子 弟の高等学校への進学率も高まり、1974年頃には全国で90%以上に達した。同時に農業の近 代化、農業政策の転換などによって農業人口が大きく減少する時代に突入し、同校の入学生徒 数も漸減をみることになった。このような時代背景の下で、1970年家庭科を廃止し、1972年に は酪農経営研究科を農業経営科に改め、73年にその修業年限も2年に短縮するなどの方策をと り通信教育の再興に努めた。 しかし、学習者の多くが出身とする酪農家の戸数は1963年の41万7,000戸をピークにその 後一貫して減少を続け、1990年には62,800戸にまで激減した(農林水産省「畜産統計」)。農家 戸数も 1960 年の 606 万戸から 1990 年の 383 万戸まで減少したのである(農林水産省「農林業 センサス」)。通信制の生徒数も1960年前後まで急激な伸びを示していたが、農家戸数の減少に 加え、農業技術の高度化に対応する教育内容の刷新が遅れたこともあり、入学希望者も減少の 一途をたどった。1948年の設置以来9万人の卒業生を送り出したが、1990年が最後の卒業生と なったのである(図2)。

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②通学制農業教育 同学園の通学制教育課程の変遷をみると、地域との緊密な関係を保ちながら教育を実践して きたことが把握される。1950年に短期大学酪農科の設置後1964年には働きながら学ぶ者のた めに、季節制の酪農科を新設した。全日制のコースを第一コースとし、季節制のコースを第二 コースと呼称した。1974年には定員を既存のコースと合わせ150名とした。第二コースの教育 は、2年制課程の第一コースと同様の酪農科の全課程を3年間で履修させ、授業を11月から3 月までの5カ月間集中的に行うほか、夏期は農場において実地に農業を習得させることとした。 特に1年目には4月、7月、8月、3月後半、2年目は3月後半にそれぞれ2週間程度の集中授業 を行うほか、2、3年生を対象に夏期数日間の現地教育を行った。この現地教育は多くのブロッ クを編成し、それぞれの地域における農業の問題点をとらえ、本学の教員を中心に現地の行政 指導機関などの協力の下に実際に則した教育を実施してきた。同コースは、設置当初は100名 ほどの入学者でスタートしたが、時代の変遷とともに学生数が減少した。また、「短期大学設置 基準上からも問題が指摘されていたこともあり継続が困難になってきた」(酪農学園 1983:64) ため、1984年には学生募集を停止した。 これまでの同学園の短大と大学(1960年設置)における教育内容で特筆すべきは、地域と連 携した教育が展開されてきたことである。 第一には、短大の酪農科と大学の酪農学科、農業経 済学科、獣医学科の各学科の教育課程で単位化されている農家での実習である。主に夏期休暇 に行われる酪農家などでの20日間の委託実習では、地域からの協力を得ながら現在も年間約 400名の学生が全道各地の農家に派遣されている。 第二には、毎年地方で開催している公開講座である。社会貢献として農業・農村の発展を希 求してきた同大学は、短大の設置当時から農業の現場においての農民との交流、研鑽の機会を 積極的に持つことの必要性が論じられてきた。従来から地方の要請によって、多くの教員が講 演等に出掛けてきたが、それと合わせてむしろ大学の主体性によって、大学の農村への開放を 行おうと教授会でその方針を決めた。名称を「酪農学園大学、同短期大学公開講座」と名付け た。地方の市町村、農業関係団体の協力のもとに開催することにし、1970年に北海道の根室管 内中標津町で第1回目を行った。1989年に大学の社会貢献の一翼を担う機関としてエクステン ションセンター8)が設置され、公開講座事業を含む社会との多様な連携業務は、同センターに 移管された。公開講座の開催場所も全国的に拡大し、延べ61カ所、29の都道府県で開催され 今日に至っている。 第三には、地域と締結している協力協定である。2006年2月、大学による「地域社会への人 材育成の機会提供」と地域による「大学への教育・研究フィールドの提供」という互いにメリ ットが享受できることを趣旨とした「総合協力協定」を北海道浜中町との間で締結した。その 後も北海道内の他の自治体や農業関係団体との協定を締結し、人材育成を含めた有機的関係を 強化しようとしている。それらの動きと併行して、2005年、酪農学部酪農学科の正規カリキュ ラムに「実践酪農学コース」が開設された。大学から約200km離れた北海道東部の鹿追町と同

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じく約300kmも離れた浜中町を教育フィールドとして、2年次および3年次にそれぞれ約4カ 月間にわたって実施される教育コースである。同コースでは現地酪農家での実地研修と並行し ながら、大学教員が出向いて集中授業を行っている。 以上のように、地域との緊密な関係継続の前提に立った高等教育機会の提供や農業技術の普 及を介在させた同学園の歴史には、高等教育機関に担うべき継続教育のあり方がつづられてい る。さらに、農業という他産業とは異なった条件で成り立っている地域社会の構造に、社会基 盤としての遠隔教育の必然性が秘められているのである。

3.継続高等教育のニーズ調査からみた展望

(1)調査の方法  遠隔教育に視点をおいた継続高等教育の社会的要求を具体的に明らかにするために、筆者の 所属大学の同窓生にアンケート調査を実施しニーズの分析を行った。同大学の同窓生名簿から、 1971年4月以降の卒業生を対象に普及指導員、教員、農業団体職員に分類されている同窓生と 獣医学科卒業生の4種の職業分野から、おおよそ4分の1ずつの割合になるように任意抽出し 1,007通を郵送した。調査票は2008年10月6日に発送し、回収は11月下旬まで行い407通が回 収され、回収率は40.4%であった。 この調査は学内組織として運営され、筆者も構成メンバーの一員である大学院改革検討委員 会が行う「継続高等教育に関するアンケート調査」として実施した。調査項目は、①基本事項、 ②継続高等教育プログラムとの接点、③遠隔教育を前提にした大学院への関心などを中心とし た設問に自由記述を加えて構成した。設問項目については、鈴木の研究成果報告書(2008)な どを参考にした。本稿では、特に重要と思われる調査結果を抜粋し検討を行うこととする。 (2)調査結果とその分析 ①基本事項 回答者の男女比率は、男85.3%、女14.3%である。年齢階層別でみると、40 ∼ 44歳が78名 (19.2%)と最も多く、次いで45 ∼ 49歳が72名(17.7%)、35 ∼ 39歳が69名(17.0%)の順と なっており、40歳代の回答者が全体の3分の1以上を占めている。 職業による分類では、普及指導員が最も多く109名(26.8%)、次いで獣医師94名(23.1%)、 教員85名(20.9%)、農業団体職員62名(15.2%)となっており、その他が57名(14.0%)とな っている。その他が比較的多いのは、名簿上での職業把握が正確になされていない状況があり、 4種の職業以外に就いている卒業生にも調査票が送られたことによる。したがって、4職種以外 の職種はそれぞれ回答者数も少数であったためにその他に一括した。その他に含めた職業とし ては、一般行政職員、家畜人工授精師、会社員、研究職員、農家、主婦などである。

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②継続高等教育プログラムとの接点 継続高等教育プログラムとして提示した公開講座、大学院、科目等履修生、研究生への参加 の有無では、「現在、在籍(参加)している」としているのは、僅か3人であるが、「在籍(参加) したことがある」と回答しているのは54名で全体の13.3%であった。職種別でみれば、4職種 のうち、教員(20名、23.5%)と獣医師(18名、19.1%)で比較的その割合が高い。 また、プログラム毎に「検討している」、「検討したことがある」、「検討したことがない」の3 つの選択肢を設け、今後の参加に向けた検討の有無を聞いた。その結果、「検討したことがな い」とする回答は全体の58.2%(237名)である一方、「検討している」と回答しているプログ ラムで最も多いのは公開講座で全体の6.1%(25名)であり、それ以外のプログラムは2%以下 であった。また、「検討したことがある」プログラムのうち、もっとも多いプログラムも公開講 座の23.5%(82名)であった。近年、自治体や民間の公開講座に加え高等教育機関による移動 公開講座の開催も多くなっている。公開講座で継続高等教育が展開されるケースもあり、より 参加しやすい開催形態になっていることが参加人数の多さにも反映していると思われる。 継続高等教育プログラムへの参加を「検討したことがある」とした回答者に参加(入学)を 断念した理由を尋ねた。いずれのプログラムも「時間的な余裕がない」、「距離的に遠い」との 回答が概ね20 ∼ 40%となり全体の中心を占めた。また「職場の都合で通えない」とした回答も 10∼ 20%前後となっている(表5)。 「距離的に遠い」とする回答が比較的多いのは、回答者に継続教育の機会が多く得られる都 市部での在住者が少なかったことが考えられる。また、距離が遠いために開催場所に移動する 時間がかかりすぎるという事情などは、「時間的に余裕がない」という回答を引き出す要因に なっていることもうかがわれる。 表 5 参加を断念した理由(複数選択)  単位:人(%) 断念した理由 継続高等教育プログラム 公開講座 n=82 大学院 n=30 科目等履 修生n=23 研究生n=27 その他 n=6 時間的な余裕がない 59(37.1) 14(29.2) 13(37.1) 19(40.4) 2(33.3) 経済的な余裕がない 8 (5.0) 8(16.7) 2 (5.7) 7(14.9) 1(16.7) 職場の都合で通えない 35(22.0) 7(14.6) 5(14.3) 9(19.1) 2(33.3) 距離的に遠い 51(32.1) 18(37.5) 14(40.0) 11(23.4) 1(16.7) 関心領域が見あたらない 4 (2.5) 1 (2.1) 0 (0.0) 1 (2.1) 0 (0.0) その他 2 (1.3) 0 (0.0) 1 (2.9) 0 (0.0) 0 (0.0) 合 計 159 (100) 48 (100) 35 (100) 47 (100) 6 (100)

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③遠隔教育を前提にした大学院への関心 現在の職業の専門領域に関し、今後、遠隔教育(通信教育、Eラーニング等)を前提にした大 学院(修士、博士あるいは専門職学位)が設置された場合、その大学院への入学を検討する意 思について聞いた。「すでに検討している」としたのは僅か3名(0.7%)であったが、「検討す る」との回答は 28 名(6.9%)、「条件が合えば検討する」としたのは全体の半数近い 199 名 (48.9%)であった。高等教育機関側で提示する入学条件や回答者側が持つ個別事情の解消如何 によっては、参加を検討する層が多いことがうかがわれる。職種別でみれば「条件が合えば検 討する」との回答は、獣医師、普及指導員、教員に比較的多い。しかし、農業団体職員は「条 件が合えば検討する」と「まったく検討しない」とする回答数は、他の職種とは逆転し、「まっ たく検討しない」とする回答が格段に多い(表6)。 「条件が合えば検討する」の条件とは何を示すのであろうか。前問で、継続高等教育プログラ ムへの参加を「検討したことがある」とした回答者に、参加(入学)を断念した理由を聞いたな かでは、「時間的な余裕がない」、「距離的に遠い」との回答が比較的多かった。これらの状況か ら、距離や場所を支障としない教育方法が示されるのであれば、回答者側にも新たな「学び」 を積極的に検討する可能性が見えてくる。  表 6 遠隔教育を前提とした大学院入学への関心度合(職種別)  単位:人(%) 関心度合  (n=407)回答数 職    種 獣医師 指導員普及 教員 農業団体職員 その他 すでに検討している 3 (0.7) 0 (0.0) 2 (1.8) 0 (0.0) 0 (0.0) 1 (1.8) 検討する 28 (6.9) 8 (8.5) 7 (6.4) 9 (10.6) 2 (3.2) 2 (3.5) 条件が合えば検討する 199 (48.9) 54 (57.4) 55 (50.5) 49 (57.6) 19 (30.6) 22 (38.6) まったく検討しない 159 (39.1) 28 (29.8) 43 (39.4) 25 (29.4) 37 (59.7) 26 (45.6) その他 6 (1.5) 3 (3.2) 0 (0.0) 0 (0.0) 1 (1.6) 2 (3.5) 無回答 12 (2.9) 1 (1.1) 2 (1.8) 2 (2.4) 3 (4.8) 4 (7.0) 合 計 407 (100) 94 (100) 109 (100) 85 (100) 62 (100) 57 (100) 「すでに検討している」、「検討する」、「条件が合えば検討する」とした回答した230名に対し て、大学院に入学する動機(複数選択)を聞いた。最も多かったのは、「職業上の知識を得るた め」で158名(68.7%)、次いで「深い教養を身につけるため」が78名(33.9%)、「学歴・学位を 取得するため」が56名(24.3%)、「職業上の資格を取得するため」が43名(18.7%)などとな っている。 職種別で見ると、農業団体職員では「学歴・学位を取得するため」とする回答割合は、他の3 職種(獣医師、普及指導員、教員)に比較し概ね20%前後低い。また大学院に入学する動機と しては、いずれも「職業上の知識を得るため」が最上位となっている。また、獣医師では「職業 上の知識を得るため」とした回答数が最も多く、2位の「深い教養を身につけるため」との差が

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50%以上あるのに対し、他の職種ではその差が概ね20%になっている。このことは獣医師業務 の従事者の多くが他の職種の回答者より、業務に関連するより高度な知識習得の必要性を感じ ている結果となって現れている(表7)。 表 7 大学院に入学する動機(複数選択)  単位:人(%) 動 機 (n=230)回答数 職    種 獣医師 (n=62) 普及 指導員 (n=64) 教員 (n=58) 農業団 体職員 (n=21) その他 (n=25) 職業上の知識を得るため 158 (68.7) 50 (80.6) 44 (68.8) 36 (62.1) 15 (71.4) 13 (52.0) 深い教養を身につけるため 78 (33.9) 15 (24.2) 25 (39.1) 19 (32.8) 11 (52.4) 8 (32.0) 学歴・学位を取得するため 56 (24.3) 15 (24.2) 10 (15.6) 21 (36.2) 2 (9.5) 8 (32.0) 職業上の資格を取得するため 43 (18.7) 5 (8.1) 9 (14.1) 20 (34.5) 3 (14.3) 6 (24.0) 社会活動に生かすため 21 (9.1) 3 (4.8) 7 (10.9) 5 (8.6) 1 (4.8) 5 (20.0) 職業経験の総括のため 20 (8.7) 9 (14.5) 6 (9.4) 3 (5.2) 2 (9.5) 0 (0.0) 職業上の人脈を広げるため 14 (6.1) 5 (8.1) 6 (9.4) 1 (1.7) 2 (9.5) 0 (0.0) 就職や独立のため 9 (3.9) 1 (1.6) 2 (3.1) 1 (1.7) 1 (4.8) 4 (16.0) その他  1 (0.4) 0 (0.0) 1 (1.6) 0 (0.0) 0 (0.0) 0 (0.0) 遠隔教育による大学院に入学する場合、「魅力を感じる分野」として酪農学園大学の教育研 究分野のうち15の主な分野を例示した。4職種合計では、例示した分野のうち「農業経済分野」 への関心が60名(26.1%)と最も多く、次いで「乳牛・肉牛生産分野」56名(24.3%)、「作物 生産分野」55名(23.9%)、「環境保全分野」52名(22.6%)、「伴侶動物医療分野」47名(20.4 %)、「生産動物医療分野」44名(19.1%)などとなっている(図3)。 図 3 遠隔教育による大学院での魅力を感じる分野(複数選択)  (n=230)

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④自由記述 アンケート調査票では、継続高等教育プログラム全体に対する意見や課題の指摘を自由記述 方式で尋ねた。407名のうち97名から、授業方法、教育内容、職場・家庭の環境に関する内容 を中心に寄せられた。 まず授業方法では、地方でも受講できるシステムづくりやインターネットを有効に活用でき る体制を望んでおり、テレビ会議システム、チャットによる意見交換やスクーリングなどで丁 寧な個別指導が期待されている。教育内容では、現在の職業と関連した特定の専門分野を求め る声がある一方、分野にとらわれることなく、多様な分野に接点が持てるようなプログラムづ くりを求める声もあった。また職場・家庭の環境では、職場組織の理解や支援が継続高等教育 プログラム参加への環境づくりとして肝要であることともに、家計の経済的な負担を懸念する 記述もみられた。

4.おわりに 農学系大学における継続高等教育の展望

大学が農業の生産活動への支援に関連して地域の人材育成に一定の役割を果たさなければな らない背景には、食糧自給率の低下や食料生産を担う農業従事者の減少に加え、日本の農産物 が国際競争の波にさらされている状況がある。また少子高齢化社会の到来は、地方の過疎化を 加速させていくという焦眉に迫った課題を突きつける。農村では潤いのある地域活動を行うこ とが徐々に困難になっており、環境を著しく後退させている。これらのことが日本の農業生産 の活力をいっそう萎えさせている。 アンケート調査から、大学に対し遠隔教育を前提にした継続高等教育への大きな期待が膨ら んでいる状況が理解された。条件次第では教育プログラムへの参加の意思がさらに高まる可能 性がある。大学の役割を意識した継続高等教育体制の発足は、遠隔教育によってその理念がよ り深く、そしてより広汎に果たされる時代が到来している。 様々な地域的課題の解決のために必要な「担い手の育成」は、大学の果たすべき使命である。 この役割の具現化は、今や大学の社会貢献領域として多様な側面にかかわることで可能といえ る。地域の課題解決のために育成された担い手は、地域を発展させ、農業を発展せる原動力に なる。地域のニーズに沿った継続高等教育の機会提供が重要である。人材育成を踏まえた教育 展開を通して、地域の行政・経済の発展へ繋げていくことが可能である。

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図 4 大学と遠隔教育受講者間のサテライト関係図         注:筆者が作成。 その活動を円滑に推進させるためには、大学は地域の個別課題をより深く掘り下げて認識し 地域の関係機関との連携を強化しなければならない。例えば、地方自治体、教育委員会、農業 協同組合、普及指導センターの実践活動に大学が積極的に関わり、社会貢献活動の拠点化(サ テライト化)を図ることが重要なのである。それを可能にするためには、互いの距離、時間、人 的・物的資源の壁を乗り越える仕組みづくりが必要である。それには情報通信技術を駆使する ことで、多様な接点方法の構築を模索しなければならない。以上の仕組みを想定した時、遠隔 教育受講者とサテライト拠点を含めた大学との関係は、図4のように示すことができる。農学 系高等教育機関が行うべき継続教育の重要な方向性は、広く農業との接点をもつ地域活動の活 性化への支援でなければならない。そのためには、遠隔教育という手法を駆使し、あまねく大 学の高等継続教育を要求する人々に多くの接点が持てるような機会提供システムの確立が重要 である。 農学系大学は、農業を取り巻く関連従事者とそれを包括する地域における積極的な意識の高 揚を惹起させるような政策を企図することが重要である。高等教育機関としては酪農学園大学 などのように、歴史的に農業技術の普及啓発や人材育成を担ってきた経験を持つ事例がある。 今後、農学系大学が行おうとする継続教高等育は、技術普及情報の啓発と併せ、遠隔教育とい う社会的ニーズを的確に捉えて反映させいくことが必要である。人材育成分野にも多様なメニ ューを提供していくことを強く意識しなければならない時代に突入しているのである。

1)農業改良助長法(1948年)に基づき、農業技術・知識の普及指導等を担当する技術者として任用さ れる都道府県職員(http://www.maff.go.jp/soshiki/nousan/fukyuka/,2009.1.2)。普及指導センタ ーは、全国387カ所に設置されているほか支所なども124カ所がある。そこには、都道府県職員とし て7,790名の普及指導員が配置されている(農林水産省生産局技術普及課:2008年度当初)。 2)農林水産省が毎年発行している『食料・農業・農村白書』では、日本の食料、農業、農村生活におい て、人口の自然減、人口流出、高齢化、地域資源の保全管理の困難化、農業と農村地域の活性化、農

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村資源と保全・活用、農村環境の向上などの多くの課題が随所で指摘されている。 3)日本学術会議「生産農学委員会農学教育分科会」の分類に、『平成20年度全国大学一覧』および『平 成20年度全国短期大学一覧』のデータを筆者が加算。 4)協働組合短期大学が通信教育部を開設していた歴史があるが、1973 年に廃止となっている(松田 2003:322)。 5)酪農学園は、キリスト教に基づく「神を愛し、人を愛し、土を愛する」の「三愛精神」により教育を 行っている。また、「健土健民」の思想及び学理に基づく実学教育により、農業および農業人のあり 方を体得した、創造的で実践的な人材の育成に努めている(酪農学園 2010)。 6)1985–1980。茨城県生まれ。足尾鉱山鉱毒事件で被害民救済に奔走した田中正造に師事。1905年に 渡道。酪農家宇都宮仙太郎の門をたたき酪農を自営。1926年、宇都宮仙太郎らとともに「酪連」(後 の雪印乳業株式会社)を設立。1933年、酪農民教育の必要性から北海道酪農義塾(現学校法人酪農学 園)を創立した(青山 1961)。 7)野幌高等酪農学校の受講生を対象に1948年創刊された『酪農学校』誌のこと。その後誌名を『酪農の 学校』、『近代酪農』に改題。1989年に酪農学園大学エクステンションセンターの設置に伴い、同セン ターに発刊業務が移管される。現在は『酪農ジャーナル』として全国の酪農家に向けて頒布されてい る。 8)1989年に大学の付置機関として開設。国際交流、公開講座などの生涯学習、出版業務、研究支援の ほか、地域交流事業を行っている(酪農学園2010)。

引用(参考)文献

青山永,2007,『黒澤酉蔵伝』黒澤酉蔵伝刊行会. 樋口美雄,2001,「企業の人材戦略の変化と大学教育」青木昌彦,澤昭裕ほか編『大学改革−課題と争 点』東洋経済新報社. 松田藤四郎,2003,「大学における農業教育」祖田修・松田藤四郎編著『農学・農業教育・農業普及』 農林統計協会. 文部科学省,『学校基本調査報告書(高等教育機関編)』の各年版. 文部科学省,『文部科学統計要覧』の各年版. 西本三十二,1957,『日本の通信教育−10年の解雇と展望』日本通信教育学会 農林水産省,『平成 21 年度食料自給率について』(http://www.maff.go.jp/j/press/kanbo/anpo/ pdf/100810–01.pdf,2010,9,25) 農林水産省,『平成21年度食料・農業・農村白書(平成22年6月11日公表)』 http://www.maff.go.jp/j/wpaper/w_maff/h21/index.html,2010,9,25) 酪農学園史編集委員会,1980,『酪農学園史』学校法人酪農学園. 酪農学園,1983,『酪農学園史』学校法人酪農学園 酪農学園史二編集委員会,2003,『酪農学園史二』学校法人酪農学園. 酪農学園,2010,『学園要覧』学校法人酪農学園. 白石克己,1990,『生涯学習と通信教育』玉川大学出版部 鈴木克夫,2008,『通信制大学院(修士課程・博士課程・専門職学位課程)の比較研究)』平成18年度∼ 平成19年度科学研究補助金研究成果報告書. 東京農業大学,1993,『東京農業大学百年史』東京農業大学創立百周年記念事業実行委員会第二部会 中央教育審議会,2005,『我が国の高等教育の将来像』文部科学省. 山本眞一,2006,『知識社会と大学経営』ジアース教育新社. 私立大学通信教育協会,1999,『大学通信教育50周年記念50年の歩み−明日をめざす大学通信教育』.

表 4 通信教育(大学・短大・大学院)における学生の年齢階層別構成割合の推移 (%) 年齢階層 1990年 1995年 2000年 2005年 2009年 18 〜 22歳 35.4 33.1 19.2 15.9 13.4 23 〜 24歳 10.2 11.9 8.1 6.6 5.9 25 〜 29歳 20.2 20.7 21.0 16.6 14.5 30 〜 39歳 19.5 19.0 26.8 28.7 27.6 40 〜 49歳 10.3 10.3 13.2 16.0 19.5 50 〜 59歳 3.
図 4 大学と遠隔教育受講者間のサテライト関係図         注:筆者が作成。 その活動を円滑に推進させるためには、大学は地域の個別課題をより深く掘り下げて認識し 地域の関係機関との連携を強化しなければならない。例えば、地方自治体、教育委員会、農業 協同組合、普及指導センターの実践活動に大学が積極的に関わり、社会貢献活動の拠点化(サ テライト化)を図ることが重要なのである。それを可能にするためには、互いの距離、時間、人 的・物的資源の壁を乗り越える仕組みづくりが必要である。それには情報通信技術を駆使する

参照

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