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“米国日系企業における日本的経営の意義と成立可能性”

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(1)

"米 国 日系企業 における日本的経 営の意 義 と成立可能性"

小 山 田

"The

J

apanese

Management

in the Japanese-Affiliated

Manufacturers

in U.S."

— Its significance

, conditions of start-up and maintenance —

Eiichi

Oyamada

The number of the Japanese-affiliated

manufacturers

in U.S. is estimated

to reach

more than 640 in the fiscal year 1987. Various studies by the leading researchers

on

the viability

of elements of Japanese

management

which are applied to the Japanese

companies

overseas,

sum up the

features

transferable

by emphasizing

so welknown

items as (1) no lay-off,

(2) respect

for humanity, (3) management

on confidence or by

consensus, (4) employee involvement,

etc.

But thoughts

on what

it is like, or what

it means at the basis seem to be likewise important.

This article

aims at clarifying

the following trends in the Japanese-affiliated

man-ufacturers

in U.S,

by

way of arranging

data

and informations

gathered by the

author on occasion of his visit to U.S. in August,

1987, while using relevant

data

and

comments

by others.

1) Applause shown by the rank and file workers is a reaction from the worker-as

-cog-approach

still prevalent

in many local manufacturers

. The Japanese

ment is mainly applied to the blue-collar workers.

2) The Japanese management

applied to the

Japanese-affiliated

manufacturers

is

virtually

a mixture of Japanese

and American management elements. It is rather

to be evaluated

as a creation

of new management.

3) The Japanese

management

is a sort of fusion of West and East cultures.

4) Transfer

of the Japanese

management

is only transfer

of its essence .

5) The Japanese

manufacturers

are exempt

from the traditional

work

rules

and

job classifications.

Transfer

of Japanese

style

production

control

systems

has

been easier,

and it is what U.S. companies

want to import

from Japan .

6) One reason, why many Japanes

manufacturers

in U.S. have attained

able succes, is attributed

to its location

as a small cily amidst

the great plain,

where the influence of trade unions is small, and its new start-up

under the

(2)

ership of Japanese

management.

7) Some of J.V. type manufacturers,

or those bought from Americans are likely to

envisage difficulties,

because of lack of unity in the top management

circles, and

failure in handling

management

and labor

relations.

8) The Japanes

companies

are warned not to under-evaluate

the influence of trade

unions.

(1)は

じめ に一

問 題 の 所 在

日本 企 業 の海 外 直 接 投 資 が は じめ て100億

ドル を超 えた の が1984年 度 で,そ れ 以降 先 進

国経 済 の立 ち 直 り,貿 易摩 擦 回 避 に と もな う

摩 擦 回避 型 の投 資 の増 大,更

に 円 高 の 影響 も

加 って,86年

度223億 ドル,87年 度350億 ドル

と毎 年 増 加 した.こ の 間,対 米 投資 は86年 度

の102億 ドルか ら87年 度 の150億 ドル へ と増 加

し,米 国 で操 業 中 の 日本工 場 は,86年 度 に539

工 場 とな り,87年 度 に は640工 場 を超 え た と

推 定 され る(表

一1参 照).

対 米 直 接 投 資 を み る場 合,通 信 機 器 等 の 高

度 先 端 技 術 産 業,自 動 車 に代 表 され る雇 用 創

造 に係 わ る現 地 か らの誘 致 と摩 擦 回避 の投 資

で も あ る大 型 組 立 産 業,日

米双 方 の 自動 車 産

業 へ のパ ー ツ供 給 を 目指 す 部 品 メ ーカ ー,鉄

鋼 業 に代 表 され る 日米 産 業 協 力 が主 要 な投 資

タ イ プ で あ る.

海 外 直 接 投 資 は,資 金 と技 術 の現 地 へ の流

入 と とも に,必 ず 経 営 管 理,労 務 管理 の方 式

の移 転 を とも な うわ け で あ り,米 国 の場 合Q

表 一1米 国へ の 製造 業 進 出状 況 YEAR-MAJORITY-MINORITYTOTAL ENDOWNEDINTEREST 1981-83 278 20 .; 1984 321 27 ,; 1985 ssi 34 425 1986 491 48 539 1987 6241 2 2 1Eァtimated ZMinority-interestcompaniesnotestimatedfor 1987 Source:JapanEconomicInstitute

Cサ ー クル等 に代 表 され る,い わ ゆ る 日本 的

経 営 に 対す る 労働 組 合 を 含 め て の 期待 が あ り,

他 方 で は 日本 の企 業 と して は,な るべ く労 働

組 合 との交 渉 を 回避 し,日 本 の 労務 管 理 方 式

を 現 地 に持 ち 込 も うとす る.

この よ うな状 況 の 中 で,い わ ゆ る 日本 的 経

営 の 何 れ の 要 素 が 導 入 可 能 で あ るか に つ い て

の 研 究 が 数 多 く発 表 され て きた が,何 れ も よ

く抽 象 化 され,理 念 型 と して 問 題 な く整 理 さ

れ て い る もの の,現 場 に お け る 日本 的経 営 の

具 体 的 観 察 は 捨 象 され 必 ず し も そ の 根 底

に あ る も の が 報 告 され て い な い し,そ

の 意

味 す る とこ ろは 分 析 され て い な い.更 に,海

外 事 業 で も経 営 そ の もの で あ る こ とに 変 りは

ない ため,経 営が うま くいかな い場 合,日 本 的

経 営 が 裏 目に 出 る こ と もあ りうる.

筆 者 は,何 人か の 研 究 者 と新 聞 社 論 説 委 員

の グ ル ー プ に 属 して,87年8月

に 訪 米 し,

MMUC(マ

ッダ米 国工場),ミ シガン大学(R.E.

Coleな らび にV.Pucik両

教 授),UAW(全

自動 車 労 組),NMMC(米

国 日産 自動 車),

米 国 ブ リジ ス トン(旧 フ ァ イ ア ス トソ工 場 を

買 収),東 芝 レバ ノ ン工 場,CIS(カ

リフ ォル

ニア ・スチ ール,川 崎 製鉄 と ブ ラ ジル の鉄 鉱

石会 社 リオ ドセ 社 との 合弁 会 社 で,旧

カ イザ

ー ・ス チ ール社 を 買 収)等 を 訪 問 した .少 し

古 い 素 材 とな った が,そ の 折 の ヒヤ リソ グ と,

関連 す る各 種 デ ー タを と り混ぜ て,上 記 の よ

うな 問題 に つ い て,再 整 理 を して 置 きた い 。

な お,対 象 と して は,①

自動 車(殆

ど は単

独 進 出),② 買 収 工 場(単

独 買 収 と合 弁 の 場

合)に 焦 点 を あ て た い.

(3)

(2)こ れ 迄 の 主 要 な 日本 的 経 営 移 転 論 を 中 心

第1に,日

本 的 経 営 の海 外 へ の移 転 に 関 し

て最 も多 く引 用 され る文 献 は,石 田英 夫 氏 の

「躰 企業の国際人事管理」で あ噺 ㌔ 蹴

は,「 日 本 人 的 資 源 管 理 」 を基 底 に 日本 的 経

営 の 国 際性 に つ い て 東 南 ア ジ ア と米 国 に おけ

る ケ ー スを 以 下 の よ うに分 析 した.結 論 か ら

い え ば,(表

一2)の

よ うに トラ ソ ス フ ァ ー

達 成 度 の 高 い も の と低 い も の に分 け,米

国 の

場 合,達 成 度 の 高 い も の と して 「人 間 主 義 」

「雇 用 保 障」 を 折 出 し,他 方 低 い も の と して

「集 団 主 義 」 「組 織 へ の 団 体 感 」 「定 着 性 」

「年 功 賃 金 」 「

年 功 昇進 」 を あ げ て い る.集

団 主 義 イ デ オ ロ ギ ー,融 通 無Jの 組 織,能 力

平 等 主義 的 人 事 管 理,企 業 内組 合 とい った 諸

要 素 は,わ が 国 の文 化 的 ・社 会 的 条 件 の 制 限

を受 け て お り,国 際 的 トラ ス トフ ァ ーの 可 能

性 は乏 しい.他 方,人 間主 義 的 ・階 層平 等 主

義 的 イ デ オ ロギ ー,ジ

ョ ッブ ・デ マ ケ ー シ ョ

ンの打 破,労 働 者 の経 営 参 加 の促 進,雇

用 保

障 の重 視 とい った 日本型 雇 用 シス テ ムの 諸 要

素 は,わ が 国 の 文 化 的 ・社 会 的諸 条件 を 反 映

して い る け れ ど も現代 産 業 の経 済 に 適 合 的 な

普 辺 性 を もつ と と りま とめ て い る.

表 一2日 本 型構 成 要素の トラ ンス フ ァー 達成 度 達 成 度 高 い 達 成 度 低 い 東南 ア ジ ア 階 層 平 等 主 義 雇 用 保 障 決 定 参 加 集 団 主 義 組 織 へ の 一 体 感 職務 行 動 の融 通 性 年 功 賃 金 年 功 昇 進 ア メ リ カ 人 間 主 義 雇 用 保 障 集 団 主 義 組 織 へ の 一 体 感 定 着 性 年 功 賃 金 年 功 昇 進 (出所)石 田英夫 「日本企業の国際人事管理」

もち 論,何 れ の文 化 ・社 会 風 土 の 中 で も同

じよ うな 生 産 方 式,経 営 管 理 方 式 を 用 い て経

営す る とす れ ば,ど

の よ うな経 営 で あ ろ う と

程 度 の 差 が あ る にす ぎ ない わ け で あ る.(図

一1)に

示 す よ うに

,石 田 氏 は 日本 の 本 社,

子 会社 の 目標,子 会 社 の現 状,現 地企 業 の そ

れ ぞ れ に つ い て 米 国 に お け る 日本 型 構 成 要

素 の 位 置 を 分 析 して い る.米

国 現 地 企 業 で

も組 織 へ の 一 体 感,人

間 主 義,情

報 公 開 な

どは か な り高 い位 置 に あ り,概 ね 何 れ の 項 目

も 日本 の 本 社,子 会 社 の 目標,子 会 社 の 現 状,

現 地 企 業 の順 に 高 い得 点 に な って い る.他 方,

日本的 経 営 が この よ うに,人 間主 義 を 中心 と

す る諸 要 素 で優 れ て い る と して も,米 国 で も

いわ ゆ る エ クセ レ ン ト ・カ ソパ ニ ーは,①

ロジ ェ ク ト ・チ ーム等 に よる行 動 の重 視 ,②

分 権 化 と末 端 ま で の 自主 性 の確 立,③"ひ

と"

を通 して の生 産性 向上 一

人 間 重 視 と小事 業

部 主 義 に よ る"ひ と"の 活 用.④

単純 な 組織,

⑤ 厳 し さ と緩 や か さの 同時 存 在 な どの特 徴 が

ある といわれ 書 謬 力溷 の経営方式 と似 か よ

っ て い る し,と くに中 堅 企 業 の管 理 と酷 似 し

て い る.こ の よ うな意 味 で,日 本 的 経 営 は優

良 な経 営 の指 標 とな るが,上 記 の諸 要 素 が 何

(出所)石 田英夫 「日本企 業の国際人事管 理」

図1ア

メ リカにおける 日本型構成 要素 の位 置

(4)

故 米 国 の 労 働 者 に歓 迎 され て き た の か,ど の

よ うな 対 象 に支 持 され る の か の 問題 が あ る.

しか も,日 系 工 場 とい って も,日 本 の 国 内で

操 業 す る の で な い 以 上,現 地 の要 素 の ど の よ

うな もの と混 成 され て い るか の問 題 も あ る.

第2に,上

野 明 氏 は そ の小 論 「日本 の直 接

投 資 の 将 来展 望」 の 中 で,日 本 的 経営 の なか

で,国 際 的 に も通 用 す る長 所 と して は,① 人

間 尊 重 の マ ネ ジ メ ン ト(主 と して終 身 雇 用 制

に 由 来 す る)と

コ ソセ ソサ ス に も とつ く意 思

決定 であ ると して い野

国が どこと限定

して い な い が,米

国 に 関 して雇 用 保 障 と終 身

雇 用 と同義 で は な い.後 述 の とお り,景 気 変

動 に よって レイ ・オ フを しな い こ とで あ り,

労 働 者 に ロイ ヤ リテ ィを 求 め る こ とは 無理 で

あ る し,社 会 的 に 労働 市 場 が 開 放 的 で あ る以

上,長 期 定 着 を一 方 的 に望 め な い.

第3に,安

室 憲 一 氏 は,日 米 経営 シス テ ム

比 轍(表

一3)の

とお りと りま とめ 戡

ぎ.

表 一3日 米 経 営 シ ス テ ム比 較 シ ス テ ム の 日本の経営 ア メ リ カ の

構 成 要 素

シ ス テ ム 経 営 シ ス テ ム 文 化 的 特 色 高 コソテ クス ト社会 低 コンテクス ト社会 組 織 参 加 の 条 件 全人格 的参加 機 能的参加 意 思 決 定 と 集 団志 向一 個 人 個 人志向一 個人

達 責任

責任

雇 用 慣 習 長期 間雇用 短期間雇用

昇 進 経 路

ジェネラ リス ト志 向 スペシ ャリス ト志 向 業 績 評 価 と 不 明確,非 公式的 明確,公 式的評価 基 準

評価基準

基準 年 功序列 頻繁 な評価 と昇進 賃 金 制 度

年功的賃金制

能 力主義 の職務給 統 制 の タ イ プ

行動的統制

成果 に よる統制 (出所)安 室憲一 「日本的経営 と現地化政策 」(『日本企 業 の多国籍的展開』 有斐 閣) 文 化 的 特 質 に つ い て,E.T.Hallの"Beyond Culture"(1976)の 中 で 提 唱 す る 「コ ソ テ ク ス ト」(context)概 念 を 援 用 す る も の で,"人 間 同 志 の 関 係 付 け の あ り方"と い っ た 意 味 で あ る が,日 系 工 場 の 日 本 人 幹 部 が 現 地 の 労 働 者 は 気 が 利 か な い と 嘆 く の は 労 働 者 が 一

定 の 状 況 の も とで 他 人 の 行 為 を 理 解 す る こ

と に慣 れ て い な い 事 態 を 示 す も の で あ る

が,後 述 の とお り日本 流 の 小 集 団 活 動 で あ る

involvementが

歓 迎 され て い る状 況 の中 で,

少 しは変 化 して い くの か も知 れ な い.

第4に,村

山 元 英 氏 は,「 日 本 型 経 営 の 現

地資 源 化」 の 中 で,い わ ゆ る 日本 的経 営 の移

転 に関 して 分 析 して は いな いが,"な ぜ 「

経 営

の 現 地 資 源 化」 な の か"と い う氏 の小 論 の ま

とめ の 中 で,以 下 の よ うに 述 べ て い る こ とは

注目さ編 年穫 が減 功からの紀

らとた

     

か ぶ りが,や が て,反

日の 経 営 問 題 を 生 み だ

す 可 能 性 が あ る.そ の 危 険 は,経 済 優 位 が,

文 化優 位 と して錯 覚 され る と こで あ る.文 化

に優 劣 は な い.自 分 の 文 化 へ の 自信 と,異 文

化 へ の尊 重 の姿 勢 が,広 義 の経 営 能 力 主 義 や,

東 西 ・南 北 問 題 を貫 く経 営 民 主 化 論 で あ り,

世 界 に通 用 す る 参 加 型経 営 の も う1つ の定 義

で あ る."こ の点 は,本 編 の ま と め と して 述

べ る今 後 の 日本 企 業 の課 題 と通 じる こ と とな

る.

(3)米

国 自動 車 産 業 にみ る産 業 の衰 退

い う迄 もな くデ トロイ トは か つ て 米 国 の 自

動 車 産 業 の発 祥 の地 で あ り,風 光 明媚 な 自然

環境 の中 で市 街 も大 変 な繁 栄 を誘 っ た で あ ろ

うが,現 在 で は 市 内 到 る所 に窓 ガ ラス も破 れ

た ま ま の無 人 ビルが 放 置 され,廃 屋 と一 部 の

再 開 発 地 区 の超 高 層 ビル との対 比 が 印 象 的 で

あ る.米 国 自動 車 産 業 は,70年 代 後 半 の 内需

の減 少,一 方 で 日本 か ら の 小型 車輸 入 で 生 産

の 縮 小 を 余 儀 な くされ,80年

に はGM,フ

ー ド,ク ライスラーが赤字 に転 落す るな ど苦

境 に 陥 った.ビ

ッグ3の 合 理 化 と 日本 の 輸 出

規 制 に よ っ て,82年 度 以降 黒 字 に転 じて い る.

米 国 自動 車産 業 は生 産 ・雇 用 動 向 か らみ て 低

調 とい うわ け で は な い が,小 型 車 の 自主 開発

の 失 敗(日 系工 場 か らOEM供

給 を 受 け る.),

ビ ッ グ3の 世 界 生 産 に 占 め る比 率 の 低 下(60

年48%-86年36%)か

ら,競 争 力 の低 下 は否

め な い1注一6)

UAWの

担 当 者 の説 明 に よ る と,米

国 自動

(5)

車 産 業 の 雇 用 は オ イ ル シ ョ ッ クや 輸 入 車 の 増 加 に よ り71∼86年 の15年 間 に50万 人 減 少 し, そ の 減 少 率 は23%に 達 した.こ の 結 果,と く に82年 当 時 の デ ト ロイ ト地 区 の 失 業 率 は16% に も 達 した.米 国 自 動 車 産 業 の 直 面 す る 問 題 は,依 然 と して 「国 際 化 」 で あ り,日 本,韓 国,ブ ラ ジ ル,ユ ー ゴ,メ キ シ コか ら の 輸 入 車 の 増 加 で あ り,81年 度 に は 全 体 の 供 給 量 の 1/3を 超 え た.も う1つ は,日 本 を は じ め と す る 外 国 か ら の 直 接 投 資 で,Trans-plant operation(移 殖 工 場)と い わ れ る.日 本 の 新 自 動 車 工 場 は,90年 迄 に20万 台 の 自動 車 を 生 産 し よ う と し て お り,1,200万 台 の 自 動 車 市 場 規 模 の 中 で,直 接 輸 入 と合 わ せ て,日 本 車 の シ エ ア は 約30%を 超 え よ う と し て い る. さ て,他 方,こ の よ う な 米 国 自 動 車 産 業 の 低 迷 の 中 で,か つ て の 米 国 の 組 立 現 場 の 労 務 管 理 に は 極 め て 問 題 が あ った こ と を 再 確 認 し て 置 こ う. John.F.Runcieに よ る 米 国 中 西 部 自 動 車 工 場 に お け る 調 査 は,そ の 当 時 の 状 況 を 伝 え

て い る(、98。年 論 文1脚 組 立工 愚 ま,世 間 話

や 売 店 ス タ ソ ドの 設 営 な ど 思 い 思 い に 時 間 を 費 や す.い っ た ん ラ イ ソ が 動 き 出 す と 彼 等 も 動 き,ラ イ ソ が 止 ま る と彼 ら も 止 ま る.1日 8時 間,終 わ りの な い 単 調 そ の も の の 仕 事 に, 彼 ら は 他 愛 の な い 方 法 で 自 ら 適 応 を は か っ て い る.1つ は 工 場 に 残 り何 と か 仕 事 を 続 け る た め の 方 法 を 見 出 す 歌 を 唄 う と か 九 九 を 唱 え て み る と か,何 か を 空 想 し て み る.組 立 工 達 が 退 屈 さ と 単 調 さ を 減 らす た め に ア ル コ ー ル や 麻 薬(マ リ フ ァ ナ)で ご ま か す .も う 1つ の 方 法 は 休 ん で し ま う こ とで あ る.(表 一 4)に 示 す と お り,ア ブ セ ソ テ ィー ズ ム(無 断 欠 勤)は 大 き な 問 題 で あ り,"は い"と 答x る 者 は86.1%で あ り,仲 間 が ラ イ ソ で 仕 事 に 陶 酔 状 態 の と こ ろ を 見 た こ と が あ る と い う者 は50.9%,上 司 は 皆 を 公 平 に 扱 っ て い な い と い う者 は48.1%で あ る … … と い う状 態 で あ っ た.QualitiyofWorklifeは よ く な く と も こ の 地 域 の 他 の 仕 事 よ りは 高 い 賃 金 を 約 束 し て くれ て い れ ば,定 年 迄 そ こ に い る と い い な 表 一4工 場 の 仕 事 につ い ての 労 働 者 の フ ィー リン グ 何 と も は い い い え い え な い あ な た は,時 々休 み を と ら なけ れ ぽ な ら な い54.3%43.3%2.4% こ とが あ ります か. ア ブ セ ン テ ィ ズ ム(欠 動)は,こ の 工 場 で は86.19.1 大 き な問 題 で す か. 4.8 昼 食 時 に 酒 を 飲 ん だ こ40 .459.6 とが あ ります か . あ な た は,陶 酔 状 態 で ライ ソの 作 業 に つ いた32.766.3 こ とが あ ります か. あ な た は,仲 間が ライ ンで 仕 事 中 に 陶 酔 状 態 50.949.1 の と ころ を 見 た こ とが あ ります か. あ な た は,自 分 が 仕 事 を どれ だ け 知 って い る か よ りも,問 題 が 起 き た 時 に 誰 に 責 任 が あ る78.412.0 か を 知 って い る こ との ほ うが 重 要 だ と思 い ま す か. 9.6 あ な た の 上 司 は,皆 を43 .848.1 公 平 に 扱 って い ます か. 8.2 組 合 が な け れ ば 会 社 は も っ と よ くな る と思 い2.988,0 ます か. 9.1

憂蒲 爍 漫鹸 霧

質齢 圭鑾 驍 尹董商翡

薪 娚 讚 そ忌梦 趣 彰 鞭 畧蹄 乏蟾

に 回 答 した 中 で の 割 合 で 示 され て い る. 注:こ の 各 質 問 は 実 際 に 労 働 者 に 尋 ね た 質 問 と同 じ も の で は な く,本 稿 用 に 要 約 した もの で あ る. (出 所)DHBSept-Oct,1980よ り ρ が ら,仕 事 が 自 分 に 合 わ な け れ ば 長 く もた な い と い い,事 実seniorityレ ベ ル は 低 い.組 合 が な け れ ば 会 社 は も っ と よ くな る と は 思 わ な い 者 が88.0%も い る が,労 働 者 は 組 合 に 対 し て 会 社 に 対 す る の と 同 じ気 持 を も つ.注 目す べ き は,仕 事 に つ い て 労 働 者 が も っ と もわ ず ら しい と思 っ て い る も の は ス ペ ッ ク に 合 わ な い 不 良 品 の 材 料(badstock)で あ る.」 以 上 の よ うな 状 況 は,既 に1970年 代 の 初 め にQWL(労 働 生 活 の 質)の 議 論 を 呼 び お こ

脆R調鷺灘 誠 騫臨 習

た と こ ろ で あ る.こ の 中 で,ArthurKorn-hauserの"MentalHealthoftheIndustrial

(6)

Worker"が と りあ げ られ て お り,407人 の 自 動 車 組 立 工 の うち 約40%は 何 ら か の メ ソ タ ル ・ヘ ル ス 上 の 問 題 が あ り,職 務 満 足 と メ ソ タ ル ・ヘ ル ス の 間 の 相 関 関 係 が あ る こ と を 紹 介 し た.ま た,ア ル コ ー ル 中 毒,マ リ フ ァナ 常 用 等 を 含 む 人 格 崩 壊 を き た して い る 労 働 者 に つ い て この よ う な 状 態 は 雇 用 不 安 定,不 快 な 作 業 環 境 か ら発 生 し て い る と も 指 摘 して い る. 以 上 の よ うな 状 況 下 に,日 本 の 自 動 車 を は じめ と す る 各 社 が 各 州 政 府 の 要 請 で 進 出 す る こ と に な り,ブ ル ー カ ラ ー 労 働 者 か ら 非 常 に 歓 迎 さ れ る こ と とな る.UAWも 反 面 日本 企 業 を 功 撃 し な が ら も 実 際 に は 誘 致 に 賛 成 し て い た の で あ り,米 国 の 産 業 界 も ハ イ テ ク の 最 先 端 部 門 に 技 術 の 中 心 を シ フ ト させ,大 衆 車 の 生 産 な ど は か な り の 部 分 を 外 国 企 業 に 任 せ る とい う こ と に な っ た. 往 時 の 米 国 自 動 車 産 業 の 中 心 は ミシ ガ ン州 デ ト ロ イ トで あ っ た が,日 系 自動 車 工 業 は デ ト ロ イ トか ら 離 れ,テ ネ シ ー 州 ス マ ー ナ 市 の 日 産 工 場,ミ シ ガ ン 州 フ ラ ッ ト ロ ッ ク市 の マ ツ ダ工 場,オ ハ イ オ 州 メ ア リス ヴ ィ ル 市 の 本 多 技 研 工 場,カ ナ ダ ・ケ ン ブ リ ッ ジ の ト ヨ タ 工 場 等,「 新 自 動 車 街 道 」 を ル ー ト75,そ の 延 長 上 の ル ー ト401(カ ナ ダ 国 内)に 形 成 す る と こ ろ とな っ た. (4)プ ル ー カ ラ ー に う け る 人 間 主 義 的 経 営 米 国 日産 自 動 車 の 場 合,フ ッ トボ ー ル 競 技 場 が81も 入 る 広 大 な 敷 地 に 約30万 ㎡ の 白 亜 の 殿 堂 と も い え る 広 大 な 工 場 は1980年 設 立 さ れ, 従 業 員3,300人,生 産24万 台(ト ラ ッ ク と サ ニ ー)の 生 産 規 模 を 誇 り,8億5000万 ドル の 投 資 を 行 っ た.ま た,マ ツ ダ 米 国 工 場 の 場 合, 広 島 市 民 球 場 が200個 も 入 る 敷 地 の 中 に20万 ㎡ の 工 場 を 建 設 した.従 業 員3,500人,生 産 24万 台(87年9月 よ りカ ペ ラ と フ ォ ー ドのO EM車 を 生 産 開 始)の 生 産 規 模 で,5億5000 万 ドル の 投 資 を 行 っ た.こ れ ら の 投 資 金 額 か らみ て も,地 域 社 会 へ の 経 済 的 波 及 効 果 は 絶 大 な も の で あ っ た. こ こ に 驚 くべ き数 字 が あ る.マ ッ ダ 米 国 工 場 が3,500人 の 従 業 員 を 募 集 した と こ ろ10万 人 の 応 募 者 が あ っ た(28.6倍)と い う し,米 国 日 産 自動 車 が1983∼84年 の 生 産 開 始 に あ た って 行 った3,200人 の 募 集 に対 して何 と18万 人(56.3倍) も応 募 が あ った.こ れ が 何 を 示 して い るか と い う と,失 業 率 が 局 所 的 に 非 常 に 高 か っ た こ と と,そ れ 迄 の 米 国 企 業 は 短 期 的 業 績 中 心 の 経 営 で,レ イ オ フ は 日 常 茶 飯 事 で あ る し,労 使 関 係 は 荒 れ る に 任 せ る と い う と こ ろ が 多 く, い や 気 が さ し て い た 人 達 が か な りの 割 合 に 達 し て い た と い う こ と で あ ろ う. マ ツ ダ 米 国 工 場 の 広 大 な 食 堂 で は 従 業 員 が 喜hと して 皆 胸 を 張 っ て 歩 い て い た し,米 国 日 産 自 動 車 で は 各 ラ イ ン で,白 人 の 女 性 達 が 明 る く手 を 振 っ て くれ て い た.工 場 現 場 も 国 内 の工 場 よ り も機 器 類 が 整 備 され,綺 麗 で 明 る い.い くつ か の 工 場 で 従 業 員 と 話 す 機 会 を 得 た が,"こ の 日本 の 工 場 で 雇 っ て も ら っ て 幸 せ で あ る.""こ の 工 場 で は コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ソ も よ い し,働 き や す い.""日 本 へ 研 修 に 行 く こ と は 大 変 誇 りで あ り,私 も 早 く行 き た い." 等 の 積 極 的 反 応 が き か れ た. 訪 問 した 工 場 は す べ て 「日本 的 経 営 」 を 実 施 し て い る とは 決 し て い わ ず,日 米 双 方 の 経 営 要 素 の 混 成 を 志 向 し て い る.カ リフ ォ ル ニ ア 州 フ リ ー モ ソ トの ト ヨ タ とGMの 合 弁 工 場 NUMMIがNewManagementFormToyota と い わ れ る よ う に,む し ろ 新 マ ネ ジ メ ソ ト と 称 して い る 場 合 も あ る. 米 国 日産 自 動 車 で は,"ア メ リカ 人 に よ る ア メ リカ の 車 を つ く る 会 社NISSAN-USA" と謳 い,日 本 の マ ネ ジ メ ソ ト ・ シ ス テ ム の 長 所 と米 国 の 長 所 を ミ ッ ク ス し て 新 し い マ ネ ジ メ ソ トを つ く ろ う と し て い る."Peopleare mostvaluedresource."を 標 榜 し,人 間 尊 重 経 営 を 志 向 して お り,ラ イ ソ作 業 者 をtechnician と 呼 ぶ.日 本 人 は1人 の 副 社 長 の 他12人 の ア ドバ イ ザ ーが い る だ け で あ り,社 長 以 下 ラ イ ソ の 長 は す べ て 米 国 人 で あ る.jobsecurity の 確 立 の 他,InvolvementCirclesと 呼 ぶ15 ∼20人 の 小 集 団 活 動 が あ り,提 案 制 度 と 結 び つ い て い る.GMや フ ォ ー ドで は15∼20の 管

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理 職 階 が あ る の に 比 べ,社 長=副 社 長e工 場 長=デ パ ー ト メ ン ト ・マ ネ ー ジ ャ ー=エ リ ア ・ マ ネ ジ ャ ー=テ ク ニ シ ャ ン の6段 階 しか な い.制 服 は 従 業 員 の 意 見 を 採 り入 れ て デ ザ イ ソ さ れ た も の(Wearingapparelと 呼 ぶ .) が 用 意 さ れ て お り,着 用 は 各 自 の 自 由 で あ る. 社 長 を 含 め 全 社 員 が 同 一 の 食 堂 を 利 用 し て い る.年4回,全 員 参 加 の 現 状 説 明 会 を 実 施 す る 他,週1回"ThisWeekatNISSAN"を 発 行 す る な ど 社 内 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ソ に 努 め て い る.テ ク ニ シ ァ ソ は,単 調 な 作 業 に 終 る こ と が な い よ う,別 の 作 業 も 希 望 す る こ と が で き る.さ ら に 品 質 向 上 を 目 ざ し,自 己 の 技 能 を 高 め る た め に,社 内 の ト レ ー ニ ソ グ ・ セ ン タ ー で 幅 広 い 技 能 訓 練 を 受 け る こ と が で き る. 他 方,マ ッ ダ米 国 工 場 の 経 営 理 念 は,① 品 質 の 確 保,② 信 頼 に 基 づ い た 人 間 関 係 の 確 立, ③ コ ミ ュ ニ テ ィ と の 調 和 で あ り,経 営 方 針 の 基 本 コ ソ セ プ ト は,「 合 理 性 ・人 間 味 」 (RationalityandHumanity)で あ る.そ の 具 体 的 な 展 開 は 以 下 の と お りで あ る. ① オ ー プ ソ ・マ ネ ー ジ メ ソ ト=MMUCす べ て の 従 業 員 が 共 通 の 目標 を も ち ,そ の 実 現 の た め に 必 要 な 情 報 を 共 有 化 し,協 力 し あ っ て 目 標 達 成 に 努 力 し て い く.ま た,目 標 達 成 の た め に 必 要 な 個hの 能 力 向 上 の 機 会 を 与 え て い く よ うな マ ネ ジ メ γ トを し た い.∼ 能 力 開 発.従 業 員 の 成 長 が 会 社 の 成 長 発 展 に つ な が る. ② チ ー ム ワ ー ク=目 標 を 達 成 す る 諸 活 動 は, 多 く の 人hの 相 互 活 動 に 基 づ く協 働 に よ っ て 成 りた つ も の.よ り よい 結 果 を 得 る た め に は 互 い に 知 恵 を 出 し 合 い,問 題 点 を 共 有 化 し, 仕 事 を 分 担 し,互 に 協 力,助 け あ う と い う こ と を 実 現 し た い. ③ コ ソ セ ソサ ス に 基 づ く経 営 当 工 場 の レ イ ア ウ トも 「人 と物 と の 調 和 」 を 基 調 と し た 工 場 と し て,「 人 」 「物 」 「情 報 」 の 流 れ を 考 慮 した 「田 の 字 型 配 置 」 と な っ て い る.社 長 以 下 役 員 は 全 員 日本 人 で あ る が, ラ イ ン の マ ネ ジ ャ ー は 米 国 人 で あ り,日 本 人 の ラ イ ソ の マ ネ ジ ャ ー職 は 経 理,Corporate Planning,QCお よ び 監 査 で あ る.日 本 人 は 当 初 の 立 ち 上 りの 時 期 に は300人 余 き て い た が,最 終 的 に は70人 に す る 予 定 で あ る(日 本 人 は 殆 どが,ア ドバ イ ザ ー).ホ ワイ トカ ラ ー 迄 が 制 服 を 着 用 し て お り,通 勤 時 も 着 用 す る 者 が 多 い.希 望 者 の み で あ る が,毎 朝7時50 分 か ら 日本 と 同 じ ラ ジ オ 体 操 を 行 っ て お り, 従 業 員 か ら も 受 け い れ ら れ て い る. 現 場 の 労 務 管 理 の 実 体 験 に つ い て,日 本 人 の 社 長 は 以 下 の よ う に 語 っ た.「 マ ネ ジ メ ソ トの シ ス テ ム が キ チ ソ と し て い る こ と と,"信 頼 感"が あ れ ぽ よ い(ノ ウ ・ハ ウ は す べ て 渡 す.相 談 に の る.).一 一 旦 信 頼 感 を 失 う と駄 目 に な る.労 働 力 は 流 動 的 で あ り,ロ イ ヤ リテ ィ を 求 め る こ と は 問 題 で あ る.UAWと の 関 係 も 良 好 で86年6月LetterofIntentを 交 換 し た.休 暇 は 仕 事 の 段 取 りを し て か ら,キ チ ン と取 待 す る.日 本 を 知 る こ と は1つ の プ ラ イ ドに な っ て い て,日 本 研 修 に 抵 抗 は 全 く な い.終 業 時 間 が くれ ぽ,一 斉 に 帰 る こ と は は っ き り して い る が,と に 角 米 国 人 は 一 旦 決 め た ル ー ル はreasonableな も の で あ れ ば,納 得 す る.し か し,日 本 人 が 破 る と何 だ と い う こ と に な る.ま た,米 国 人 が 大 量 に 応 募 し て く る の は,日 系 工 場 は"人 間 尊 重"だ と理 解 さ れ て い る か ら で あ り,日 本 の 経 営 を 体 験 し た い か ら に 他 な ら な い.」 わ れ わ れ が 訪 問 し たUAWで も 日 本 式 の 経 営 を と り入 れ た 日 系 工 場 の 労 務 管 理 を 評 価 し て い る.広 報 担 当 者 は,ト ヨ タ 工 場(NUM MI)に つ い て,以 下 の よ うに 語 っ た.「GM だ け の 経 営 の 時 代 に は,経 営 も 悪 く,労 使 関 係 も悪 化 して い た が,同 じ 労 働 者 が 対 象 で あ りな が らNewManagementFormと な っ て か ら す べ て が 好 転 し た.NUMMIで は,か ん ぽ ん 方 式 とjobsecurityの2つ が 決 め 手 に な っ た.」 (5)企 業 の 再 生 と 日 本 的 経 営 最 近 米 国 で は,企 業 の 再 生(re-structur-ing)が 盛 ん に な っ て い る が,米 国 ブ リヂ ス ト

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ン社 やCSIの 事 例 は,日 本 の 経 営 方 式 が 一 定 の 条 件 の も と で 神 通 力 を もつ と の 感 を 深 く し た. 米 国 ブ リヂ ス ト ソ社(テ ネ シ ー州 ラ バ ー ソ 市,社 長 は 日本 人,従 業 員1,000人)は,1983 年,フ ァ イ ア ス トソ 社 の 工 場 を 工 場 稼 動 の ま ま 買 収 した.当 時 は トラ ッ ク ・バ ス 用 の ラ ジ ア ル タ イ ヤ の み で 月 産4∼5万 本 の 生 産 体 制 で あ っ た が,現 在 は トラ ッ ク ・バ ス 用 で 月 産 82,000本 の 生 産 体 制 と な り,乗 用 車 用 タ イ ヤ も 生 産 準 備 中 で あ る.居 抜 き の 買 収 で あ る た め,か な り米 国 式 管 理 で,当 初 か ら 労 働 組 合 URW(全 米 ゴ ム 労 組)のLocalUnionが あ る. 工 場 自 体 は 古 く,1932年 の 建 設 で あ る が,83 年 よ り少 し前 は 業 績 が 悪 く,79年 の 長 期 ス ト に 続 い て,"WINLOSE"の 冷 た い 労 使 関 係 が 支 配 して い た.83年 ブ リヂ ス ト ソ が 買 収 し た 後,品 質 第1,幹 部 駐 車 場 の 発 止(米 国 企 業 で は パ ー キ ソ グ の 場 所 は 食 堂 と な ら ん で 身 分 差 の 象 徴 で あ っ た.),社 内 報 の 発 行, JointLabor-ManagementCouncil,秋 の 家 族 同 伴 ピ ク ニ ッ ク,全 従 業 員 へ の ク リス マ ス ・プ レ ゼ ソ ト,JapanTripTraining,TQC 訓 練,提 案 制 度,意 見 調 査 等 の 政 策 を 開 始 し, レ イ オ フ さ れ て い た 従 業 員 のcall-back(450 人)を 完 了 し た.そ の 後,レ ク リエ ー シ ョ ソ 委 員 会 の 設 置,Freelunchforthefirst profitableweek,中 間 管 理 職 を 巻 き こ ん だ 経 営 の3力 年 計 画,労 使 双 方 参 加 のQC運 営 委 員 会 の 再 活 性 化 等 を 手 が け て き た.労 使 関 係 は,86年1月 の 協 約 改 訂 交 渉 以 来 良 好 化 し た.ノ ー ・ レ イ オ フ,全 員 サ ラ リ ー制,QC サ ー ク ル と,日 本 的 要 素 は 入 っ て い る が,マ ネ ジ ャ ー 達 は 日本 的 経 営 だ と は 思 っ て い な い. "こ こ は 米 国 な の だ か ら ,日 本 で ど うぞ"と い う こ と に な る.だ が,ほ ぼ3年 で 経 営 を 再 建 で き た の は,や は り 日 本 の 経 営 方 式 の 効 用 で あ ろ う. CSI社(カ リ フ ォル ニ ア ・ス チ ー ル 社,カ リ フ ォ ル ニ ア 州 フ ォ ソ タ ナ 市,社 長 は 日 本 人, 従 業 員750人)は,前 記 の と お り カ イ ザ ー ・ ス チ ー ル を 買 収 した も の で あ る.カ イ ザ ー が 操 業 を 中 止 し,全 従 業 員 を 解 雇 し た 後,84年 に 施 設 の 半 分 を 川 崎 製 鉄 と リオ ドセ 社 が 半 々 に 買 収 し,主 に 建 材 用 の 厚 板 を 製 造 し て い る. 日 本 人8人,ブ ラ ジ ル 人3人,米 国 人740人 の 協 力 組 織 で あ っ て,日 本 の 最 新 鋭 設 備 の3分 の1の 能 力 の 設 備 に よ り年 間100万tの 生 産 を 維 持 し て い る.カ イ ザ ー時 代 の 元 従 業 員 が60 %を 占 め て い る が,労 務 管 理 の 重 点 は,① 個 性 と し て の 尊 重(フ ェ ア な 取 扱 い に よ る 会 社 と の 一 体 感 の 醸 成),②jobsecurity③ コ ソ セ ソ サ ス の 重 視(日 本 流involvement)で あ る.カ イ ザ ー 時 代 と の 違 い は,① マ ネ ジ メ ソ ト層 の 短 縮 に よ り組 織 が 変 っ た.② 雇 用 の 安 定 感(自 由 に も の が い え る.),③ 責 任 が 下 部 に 委 譲 さ れ,innovationの 精 神 が お こ っ て い る,と い う も の で あ る. 34のjobclassificationsを6つ に 大 ぐ く り し て,意 思 決 定 の 混 乱 も解 消 し た.カ イ ザ ー 時 代 に 比 べ て 賃 金 水 準 は 低 下 し て い る が,そ の か わ り,最 初 か ら 「黒 字 に な っ た ら ボ ー ナ ス が 支 給 す る」 と方 針 を 明 示 し,2年 後 の86 年 秋 に は 第1回 の ボ ー ナ ス を 支 給 す る こ と が で き た. と に 角 これ 迄5年 間 に 社 長 が7人 も 交 替 し, 法 外 な 要 求 を 出 し て い た 労 働 組 合 が 会 社 を 潰 して し ま った 状 況 が 一 変 し,ア ブ セ ソテ ィズ ム も 1∼1.5%に 迄 低 下 した.労 働 組 合 は 組 織 化 され て お らず,現 場 の 責 任 者 の1人 はinvolvement こ そ が 効 果 を うみ,現 場 の 自 主 管 理 活 動 は 張 り合 い の あ る も の と な っ て い る,と 強 調 し て い た.

(6)日 本 、米 国経 営 の各 適 用 状 況

上 記 の(4)⑤に お け る観 察 は 僅 か5社 が 対 象

で あ り,し か も短 期 間 の もの で あ った が,以

上述 べ た こ とを若 干 の重復 を含 め て整 理す る と,

経 営 が うま くい って い る 日系工 場 の経 営管 理 に

は 以 下 の よ うな 共 通 の傾 向 が あ る模 様 で あ る.

第1に,現

地 化 の努 力 を して い る.前 述 の

と お り,日 本 的 経 営 と正 面 切 っ て公 言 して い

る例 は1つ

もな い し,ラ イ ンの マ ネ ジ ャ ーは

米 国人 で,日 本 か らの派 遣 社 員 は ア ドバ イ ザ

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一 に 徹 し て い る .し か し,米 国 日産 自 動 車 以 外 の 社 長 は 皆 日本 人 で あ る し,ア ドバ イ ザ ー と い っ て も か な り強 力 な 勢 力 を 保 持 して い る よ う に 見 うけ ら れ た. 部 品 の 現 地 調 達 比 率 は か な り高 く,米 国 日 産 自 動 車 の 場 合,現 在50%位 で あ り,マ ツ ダ 米 国 工 場 の 場 合,当 初50%で あ っ た が,将 来 は75%と 目指 し,エ ン ジ ンやrラ ソ ス ミ ッ シ ョ ソ を 除 い て,米 国 製 品 で ま か な う よ う予 定 して い る.マ ツ ダ の 場 合 注 目 さ れ る こ と は, 部 品 供 給 企 業 は42社 で,バ ッ テ リ ー,タ イ ヤ 等 を 供 給 し て い る が,23社 が 純 粋 の 米 国 企 業 で あ る こ と,こ れ ら の 部 品 を コ ス ト面 の 有 利 さ か ら 日 本 へ 逆 輸 入 す る 方 針 を 固 め た こ と で あ る. 地 域 社 会 へ の 奉 仕 に も 気 を つ か っ て い る. 米 国 日 産 自 動 車 で は 地 元 ス マ ー ナ 市 の 中 学 高 校 に 文 化 祭 会 場 の 提 供 や 運 転 講 習 会 用 の 車 輌 の 貸 与,州 都 ナ ッ シ ュ ヴ ィ ル 市 の 公 園 に 松 の 木 な ど140本 を寄 贈 す るな ど地 元 社 会 との 交 流 が 活 発 で あ る.マ ツ ダ米 国 工 場 で は,従 業 員 に 地 元 社 会 へ の 融 和 を 奨 励 し て お り,後 述 の よ う に ボ ー ナ ス の1つ の 算 定 基 礎 と な っ て い る. 第2に,い ず れ の 場 合 も,ノ ー ・ レ イ オ フ, jobsecurityの 政 策 と前 面 に 出 し て い る. 第3に,人 材 重 視,人 間 性 尊 重 の 経 営 を 実 践 して い る.教 育 訓 練 に もか な り力 を 注 い で い る.・ 第4に,信 頼 の 経 営 と,合 意 に よ る 経 営 を 実 践 し て い る. 第5に,管 理 階 層 の 短 縮 化 やlobclassifi-cationsの 大 ぐ く り化 を 実 施 し て い る(日 産, ブ リ ジ ス ト ン,CSI). 第6に,そ れ と 同 時 に,現 場 従 業 員 層 の involvementに 努 力 し て い る .東 芝 レ バ ノ ン 工 場 で は,か つ てQCサ ー ク ル が あ っ て,現 在 は 行 わ れ て い な い が,他 の 工 場 で はinvolve-ment活 動 が 行 わ れ て い て,と く に ブ リヂ ス ト ソ で は 熱 心 で,日 本 で 開 か れ たAllBridgestone DemingPresentationへ 従 業 員 を 派 遣 して い る. 第7に,食 堂 や 駐 車 場 を 社 長 か ら末 端 従 業 員 迄 同 一 で あ る と い う工 場 が 多 い.制 服 に つ い て 最 も徹 底 し て い る の が マ ツ ダ で,他 は 自 由 か 本 来 制 定 さ れ て い な い が,危 険 な 作 業 現 場 で は 作 業 服 を つ け る こ と は 日 本 と差 異 は な い. 第8に,日 本 的 経 営 は 今 の と こ ろ ブ ル ー カ ラ ー に は 受 け い れ られ,歓 迎 され て い る .し か し,後 述 す る よ う に ホ ワ イ トカ ラ ー に つ い て は 今 後 問 題 を 孕 む で あ ろ う と の 見 通 しが 強 い. 他 方,米 国 固 有 の 労 働 慣 行 が い か さ れ て い る も の と,恐 くは 日系 工 場 で 新 た に つ く り 出 さ れ た も の と し て,以 下 の も の が あ る. 第1Y`,賃 金 の 支 給 形 態 に よ るHourlyと Salariedの 違 い で あ る.マ ツ ダ 米 国 工 場 で は, Hourlyは チ ー ム ・ リー ダ ー,チ ー ム ・ メ ソ バ ー が 該 当 し,Salariedは ユ ニ ッ ト ・ リ ー ダ ー (職 長),工 場 主 任(4∼5の ユ ニ ッ トの エ リア ・ リ ー ダ ー)が 該 当 す る.ま た,ス ペ シ ャ リスr,コ ー デ ィ ネ ー タ と呼 ぶ ラ ン ク の ス タ ッ フ も い る.ブ リヂ ス トソ で はSalaried280 人,Hourly620人,AlliedMaintenance(外 部 の 請 負 企 業)190人,日 本 人30人 の 構 成 で あ っ た.東 芝 の 現 場 従 業 員 はHourlyの み で7 gradesに 分 か れ る.と こ ろ が,CSIで は 現 場 従 業 員 も全 員 サ ラ リー 制 で あ る.こ のHourly の 制 度 は 米 国 固 有 の も の で あ ろ う . 第2に,第1と 関 連 し て 賃 金 水 準 の 問 題 で あ る.米 国 日産 自 動 車 で は,年 間 労 働 時 間, 2,080時 間 で 月 間 平 均2,000ド ル と 聞 い た .ブ リヂ ス ト ン で は12.48∼13.87ド ル(時 給),東 芝 で は7.50ド ル 平 均 で30%の ブ リ ソ ヂ ・ベ ネ フ ィ ッ トが 付 加 さ れ る .CSIで は,カ イ ザ ー 時 代 よ り賃 金 水 準 が 低 く な っ た と は いZ .,カ リ フ ォ ル ニ ア 州 フ ォ ソ タ ナ 市 周 辺 で ト ッ プ の 水 準 で あ っ て,年 間2,600ド ル で あ る との こ と で あ っ た.こ れ だ け で 何 と も い え な い が,単 純 な 円 ドル 換 算 を し た 場 合,わ が 国 の 水 準 よ りや や 低 目 の 様 子 で あ る.な お,多 くの 場 合, 昇 給 が あ っ て も 日 本 的 な 意 味 で の 年 功 賃 金 で は な い 模 様 で あ る が,カ ワサ キ ・モ ー タ ー ス ゜コ ー ポ レ ー シ ョ ン の ネ ブ ラ ス カ工 場 に お

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け る,業 務 給 シ ス テ ムか ら勤 続 給 シ ス テ ムへ の 転 換(seniorityに よ る 昇 給)が 報 告 され て

お り凍

西 の融 合 の婦 結 で あ る とい 繍

毫:9)

第3に,ボ ー ナ ス で あ る.ク リ ス マ ス ・ ボ ー ナ ス の よ うな 米 国 固 有 の も の も あ るが,こ れ 迄 両 国 に な り,全 く新 し い タ イ プ の も の が 設 け られ て い る こ と は 注 目 され て よい.マ ツ ダ で は, 「成 果 配 分 制 度 」 と称 してい るが,① 業 績 に も と つ く配 分,② 勤 務 態 度 を ベ ース に す る もの(改 善 し どれ だ け 貢 献 した か,出 勤 率,flexibility 一 タ テ ・ ヨ コ の 人 間 関 係 ,地 域 社 会 活 動) か ら構 成 さ れ て い る.Salariedの み が 対 象 で あ る が,Hourlyに も実 施 が 予 定 され て い る. 日産 自動 車 で は,SucessSharingと 呼 ぶ ボ ー ナ ス が,①VES(ValueEvaluationSystem) に よ る 品 質 と予 算 の 関 連 か ら年2回 支 給,② performanceに した が っ て 支 給 され る も の, ③versatility(多 能 化)を 受 け い れ た 者 に1 時 間 あ た り25セ ソ トを 支 給,か ら構 成 さ れ て い る.CSIで は,ProfitSharingSystemと 称 し,出 荷 額 や 成 果 と リ ソ ク さ せ て 参 画 感 を 高 め る た め 支 給 され て い る.そ の 他,交 替 制 労 働 の 各 直 に 時 間 帯 に よ り異 な っ て 支 給 さ れ るcrewbonusと い う 制 度 が あ る.bonusと い っ て も わ が 国 の 交 替 手 当 に 該 当 し よ う.ブ リヂ ス ト ソ で は,A(0∼8時)46∼57セ ソ ト,B(8∼16時)30∼38セ ソ ト,C(16∼ 24時)64∼82セ ソ ト,D(リ リ ー フ要 員)91 セ ソ ト∼1ド ル12セ ソ ト と い う額 が 賃 金 に 付 加 され る. 第4に,東 芝 を 除 く ど の 工 場 で も 交 替 制 が と ら れ て い る が,従 業 員 の 私 生 活 に 気 を つ か っ て い る.マ ツ ダ で は 第1シ フ ト20時 ∼4時 30分,第2シ フ ト8時 ∼16時30分 に 分 け,必 ず 夕 食 は 家 族 と一 諸 に とれ る よ う に,間 に3 時 間 半 の 空 白 が あ る.日 産 で も従 業 員 の 意 見, 要 望 を 十 分 き い て 直 を 決 め て お り,こ と に 夜 勤 は 子 供 の 就 寝 後 に 出 社 し,朝 学 校 へ 行 く前 に 帰 宅 す る よ う配 慮 し て い る.こ の よ う な 方 式 が 米 国 固 有 の 労 務 管 理 か ど うか は 不 明 で あ る が,日 系 工 場 の 人 間 尊 重 の 姿 勢 の 現 わ れ と み て よ い で あ ろ う. 第5に,seniorityの 問 題 が あ る.こ れ は 米 国 の 労 働 組 合 が 労 働 組 合 員 の 権 利 を 維 持 す る 上 で 重 視 し,レ イ ・オ フ,配 置 転 換,交 替 制 の 導 入 に つ い て 勤 務 年 数 と 基 準 に 優 遇 す る も の で あ り,労 使 間 交 渉 の 重 要 な テ ー マ と な っ て い る よ うで あ る し,労 働 組 合 の 有 無 に も か か わ らず,労 働 条 件 を 決 め る 際 の 重 要 な 基 準 と し て 強 く残 っ て い る と い わ れ る.労 働 組 合 は こ れ を 軸 に そ の 存 在 理 由 を 示 す こ と に な る し,現 地 工 場 買 収 の 場 合,日 本 的 経 営 の 要 素 が 薄 れ,seniorityが 前 面 に 出 て く る よ うで あ る.ブ リヂ ス トソ で はseniorityの 高 い 者 は 優 先 的 に よ い 労 働 条 件 を 与 え ら れ る が,交 替 制 の 直 の 組 み 方 も フ ァ イ ア ス ト ソ時 代 と 同 様 に seniorityに よ って 本 人 の 選 択 を 優 先 し,労 使 関 係 の 最 大 の 課 題 で あ る.東 芝 で はseniority を め ぐ っ て 山 猫 ス トが 発 生 し た こ と が あ る が, ジ ョ ッ ブ ・ ロ ー テ ー シ ョ ソ に 関 し て も こ れ を 維 持 し て い て,そ の 高 い 者 は 配 置 転 換 の 拒 否 が で き る 模 様 で,掲 示 板 にseniority表 が 常 時 貼 ら れ て い る.

(7)日 本 的 経 営 の 現 地 通 用 の 本 質

最 新 刊 の米 国 日系 工 場 に関 す る報 告 「日本

企業 のア 、 リカ現地生産鞭

まる と,躰

経 営 の 適 用 の 程 度 は,産 業 と項 目 に よ り若 干 異 る(表 一5).こ の 表 の 中 に も ら れ た ハ イ ブ リ ッ ド度 と は,日 本 的 経 営 が 現 地 に 適 用 さ れ る 程 度 を 指 し,そ の 程 度 に した が っ て 「1」 (最 低)∼ 「5」(最 高)の5ラ ソ ク に 評 価 さ れ る も の で あ る.こ れ 迄 み て き た 自 動 車 産 業 の 場 合,職 務 区 分,ジ ョ ッ ブ ・ ロ ー テ ー シ ョ ソ,教 育 訓 練,生 産 技 術,雇 用 保 障,ユ ニ フ ォ ー ム(制 服),親 睦 行 事 等 の 評 価 度 が 高 い.こ の 中 で,職 務 区 分 と は 後 述 す るjob classificationsの 大 ぐ く り化,す な わ ち ジ ョ ブ ・デ マ ケ ー シ ョ ソ の 打 破 の こ と で あ ろ う. ま た,こ の 中 で 小 集 団 活 動 の 評 価 が 低 くな っ て い る が,わ れ わ れ の 訪 問 企 業 の 例 か ら は 明 ら か な 理 由 を 見 出 せ な い. 以 上 の よ う な 日系 工 場 の 経 営 方 式 に つ い て, 概 ね 次 の よ う な 意 義 づ け を す る こ と が で き る

(11)

表 一5産 業 別 ・ 項 目 別 の ハイブ リッ ト評価 平均 値 自動車 家 電

全 体

1作 業組織 とその管理運営 3.7 27 2.9 3.1 ① 職務区分 4.0 3.2 3.0 3.4

② 賃金体系

3.0 2.2 2.3 2.5 ③ ジ ョブ ・ローテ ー シ ョ ン 4.0 2.4 2.5 3.1 ④ 教育訓練 4.0 2:8 3.7 3.5 ⑤ 昇 進 3.5 2.6 3.0 3.0 ⑥ 作 業 長 3:8 3.3 2.7 3.3 π 生 産 管 理 3.5 2.9 3.1 3,2 ⑦ 生産技 術 4.6 3.8 5.0 4.4 ⑧ 品質 管理 3.2 2.2 2.0 2.5 ⑨ メイ ンテ ナ ンス 2.6 2.4 2.3 2.5 皿 参 画 意 識 3.5 2.6 3:2 3.0 ⑩ 雇用保 障 4.0 2.7 2.5 3.2 ⑪ 小集 団活動 2.8 2.8 2.7 2.8 ⑫ か プンスタイル ・オ乃 ス 3.4 2.6 2.7 2.9 ⑬ ユ ニ フ オ ー ム 4.0 1.8 3.0 2.8 ⑭ 親睦行 事 4.0 3.4 4.3 3.8 ⑮ ミ ー テ ィ ン グ 3.5 2.3 3.7 3.1 w雇 用 環 境 4.7 3.9 3.1 3.5 ⑯ 従業員 の均質性 3.4 2.7 2.3 2.9

⑰ 離 職 率

4.6 3.2 2.0 3.5

⑱ 労働組合

4.4 3.5 5.0 4.1 V部 品 調 達 3.3 2.4 4.3 3.1 ⑲ ロ ー カ ル ・ コ ン テ ン ツ 3.2 2.7 4.7 3.3 ⑳ 部品調達 3.4 2.2 4.0 3.0 W親 一子会社関係 3.5 3.2 4.0 3.5 ⑳ 日本人従業員 の比率 2.8 2.6 3.3 2.8 ⑳ 意思決定 3.8 一3.5 4.7 3.9

⑧ 経営管理層の溝成

3.8 3.3 4.0 3.6 合 計 3.6 2.8 3.3 3.2 (出所)安 保哲夫編著 「日本企 業のアメリカ現地生産」 (63年3月) で あ ろ う. 第1に,日 米 工 場 の 経 営 は,結 局 の と こ ろ 日 米 双 方 の 方 式 の 「混 成 」 で あ る.し か し, 前 述 の よ う に,「 新 マ ネ ジ メ ン ト」 と称 し て い る 場 合 が あ る よ う に,"創 造 的 経 営"と 規 定 し た 方 が よ い か も 知 れ な い. 第2に,日 系 工 場 の 経 営 は,あ る 意 味 で 東 西 文 化 の 融 合 だ と い う こ と で あ る.歴 史 家 ArnoldToynbeeは,か つ て"西 洋 人 に も そ の バ ー バ リズ ム に つ い て 劣 等 感 が あ る"と 指 摘 し,あ る い は"世 界 文 明 は,ま ず は じめ は い ち じ る し く西 洋 的 な も の で あ る か も知 れ な

いが,人 生 の一 層 本 質 的 な面 につ いて は,非

騨膿曩

罎麺灘 蠶 橘

来 の 世 界 像 を 考 え る 時,東 西 の 両 文 明 は 相 互 に 影 響 し あ い な が ら,そ の 折 衷 へ 向 っ て い く の で は な い か と い う思 い に か られ る.米 国 ブ リヂ ス トソ 社 で 米 国 人 が つ く っ たQCサ ー ク ル の ポ ス タ ー に"TennesseeWalts"と 書 い て 日 本 人 と米 国 人 が2人 手 を と りあ っ て い る 図 は 象 徴 的 で あ っ た. 第3に,日 本 的 経 営 の い く つ か の 要 素 の 移 転 は,当 然 の こ と な が ら そ の エ ッ セ ソ ス の 移 転 で あ る.人 間 尊 重,階 層 平 等 主 義,雇 用 保 障,jobclassificationsの 大 ぐ く り化,円 滑 な コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ソ の 維 持 な ど は,日 本 の 国 内 の 方 法 そ の も の の 適 用 と は 異 な り,そ の エ ッセ ソ ス を 抽 出 し,移 転 が か な り う ま くい っ て い る わ け で あ る. 第4に,日 本 的 経 営 の い くつ か の 要 素 の 移 転 は,結 局 の と こ ろ,そ れ 迄 の 米 国 の 大 部 分 の 企 業 に お け る経 営 が 短 期 業 績 重 視,人 間 機 械 部 品 視 に よ り支 配 さ れ,前 記 の よ う な 惨 憺 た る 職 場 に 対 す る 労 働 者 の 反 撥 か ら,熱 狂 的 に 受 け 入 れ ら れ た わ け で あ り,か つ て の HumanRelationsApproachが 日本 的 な 繊 細 さ で 形 を 変 え て 本 家 帰 りを した と い う こ と に な る.米 国 企 業 で はHumanRelationsを 採 用 す る と こ ろ は 予 想 外 に 少 か っ た わ け で あ る.し た が っ て,日 本 的 経 営 が 持 ち 込 まれ, 人 間 扱 い され た 労 働 者 は 驚 愕 し,狂 喜 し た. 米 国 自動 車 産 業 の 労 務 コ ソサ ル タ γ トで あ る StanleyJ.Brownは,長 年 に 亘 っ て,米 国 企 業 に'汰 間 歯 車 視(Worker=as-Cog-Approach)" や 労 働 者 は 忠 誠 心 の な い 金 銭 だ け を 掴 み 取 ろ う と す る 「烏 合 の 衆 」 で あ る と い う仮 説 (rabblehypothesis)が 受 容 さ れ て き た こ とを 嘆 い た.そ し て,彼 は 日本 に 学 ぶ べ き も の は,① ノ ー ・ レイ オ フ,② 多 能 化(Multi-operationa1Approach),③ チ ー ム 経 営,④ 仕 事 の ム ダ と ム リを な くす 「改 善 」(Kaizen> (注一12) で あ る とい う .、 第5に,し た が っ て,い わ ゆ る 日本 的 経 営

(12)

の 適 用 の 主 た る 対 象 は,現 場 の ブ ル ー カ ラ ー だ と い う こ と に な る. 第6に,日 本 の 経 営 方 式 の 中 で も 生 産 現 場 に お け る,い わ ゆ る ヒ ュ ー マ ソ ・ネ ッ ト ワ ー ク 型 の 組 織 の 海 外 移 転 の 可 能 性 が 高 い と い わ

編 讐 紅 場は労嬲 約で職欟 定の範囲

を 広 く と り,配 転 等 の 移 動 を 協 約 で 承 認 さ せ, あ る い は 多 能 工 化 教 育 を 実 施 し て い る が,そ の根 底 に あ る も の は,情 報 の 共 有 化 と経 営 参 加, ヒ ュ ー マ ソ ・ネ ッ ト ワ ー ク型 組 織 や 技 術 ・生 産 一 体 型 職 場 組 織 の 確 立 ・維 持 で あ る.米 国 の 自 動 車 産 業 再 生 の た め の 調 査 と提 言 を 行 っ て き た ハ ーバ ー ド ・ビジ ネ ス ・ス ク ール のW.J. Abernathyら は,82年 に 日 本 の 自 動 車 工 場 を 見 学 し,① 職 務 の 範 囲 が 狭 く決 め ら れ て お ら ず,幅 広 い 技 能 と 訓 練 を 身 に つ け て お り,ト ラ ン ス フ ァ ・マ シ ン の 故 障 の 時,野 球 チ ー ム の よ うな チ ー ム ワ ー ク で 組 立 工 が 修 理 に 取 り か か る,② 生 産 ラ イ ソ の 稼 動 率 が 高 い,③ ア ブ セ ソ テ ィ ー ズ ム が 少 い,④1人 あ た り の 年 間 作 業 量 が 多 い,な ど に 驚 き の 目 を

み は っ 廷年一と)の よ う な 生 産 管 理 に 関 す る

日 本 的 な 方 式 は 米 国 の 産 業 界 が 日本 に 求 め て い た も の で あ り,日 米 工 場 へ 容 易 に 移 転 可 能 性 が あ る ぼ か りか,米 国 産 業 全 体 に 先 方 が そ の 気 に な れ ば,容 易 に 移 転 す る こ とが で き る. 日 本 企 業 の 生 産 に お け る 優 位 性 といx,米 国 企 業 へ の イ ソ パ ク トは 大 き い. 上 記 の 職 務 の 範 囲 が 広 く,弾 力 的 で あ る こ と に つ い て,PeterDruckerは 最 近 の 現 地 紙 で 今 更 の よ う に 欧 米 企 業 のworkrulesとjob classificationsが 非 現 実 的 な こ とを 指 適 し て い そ 注CW-15)・ ・kers'Hand・B・undbyT・adi-tion).日 産 の 英 国 ミ ド ラ ソ ドの工 場 で は,1 人 あ た りの 年 間 生 産 置 は24台 で あ る の に 対 し て 英 国 フ ォ ー ドで は6台 に す ぎ な い が,英 国 フ ォ ー ドの 場 合125のjobclassificationsが あ る の に 対 し て 日産 で は5つ あ る だ け で あ る. 同 様 に,オ ハ イ オ 州 メ ア リス ヴ ィ ル の 本 田 技 研,カ リ フ ォル ニ ア 州 のNUMMIの 場 合3∼ 5のjobclassificationsが あ る の に す ぎ な い の に,ビ ッ グ3で は 約60の 重 荷 に 喘 い て い る. な お,こ のjobclassificationsの 削 減 に つ い て は,NUMMIとUAWの 交 渉 で,ノ ー ・ レ イ オ フ との 交 換 条 件 と し,マ ツ ダ とUAW との 労 働-協約(88年3月)で も,生 計 費 条 項, 雇 用 保 障 と引 き か え に,会 社 側 は 職 務 分 類 の 削 減 と制 約 の な いworkrulesを 獲 得 し て い る. 第7に,成 功 し て い る 日米 工 場 の 多 くは, 労 働 組 合 の 努 力 が そ う強 くな く,黒 人 の 人 口 比 率 が 少 い,純 朴 な 農 民 の 多 い 地 域 に 工 場 を 新 た に 設 置 し て い る.し か も,成 功 し て い る 日本 企 業 は 事 前 に 周 倒 な 調 査 を 行 っ て い る.

労 働 組 合 の 反 応 と経 済 摩 擦

わ れ わ れ が 訪 問 した 工 場 で,労 働 組 合 が 組

織 され て い る の は,マ

ツ ダ,ブ

リヂ ス トソ,

東 芝 の3工 場 で あ る.こ れ 迄 日本 企 業 は 米 国

の 労 働 組 合 を 気 嫌 い して い る とい う固 定 観 念

が 既 に 成 立 して い る.米 国 進 出 日本 企 業 が 労

働組 合 か ら免 れ る方 法 は2つ あ り,1つ

は 専

門 弁 護 士 を 雇 い,反 労 組 的 行 動 を と る こ とで

あ り,も う1つ は 労 務 管 理 の 充 実 に よ り ノ ン

・ユ ニオ ソの 状 況 を 維 持 す る こ とで あ る .米

国 日 産 自動 車 で は,従

業 員 が 組 織 化 さ れ

な い こ と を 選 択 し た と い う こ と で,労

働 組

合 が な く,後 者 の 方 法 で これ 迄 の と こ ろ成 功

して い る典型 例 で あ る.

他 方,マ

ツダ米 国 工 場 では,朝

の体 操 を は

じめ す べ てUAWと

の 情 報 交 換 と諒 解 の も と

に 実 施 して お り,定 期 協 議 もあ っ て,先 方 か

ら も相 談 を も ちか け て くる.UAWに

お い て

マ ツ ダの 評 価 は 高 い よ うで あ り,ト ヨ タ も同

様 で あ る.

ブ リヂ ス トソで は,前 述 の よ うに伝 統 的 な

米 国 式 労 使 関 係 がURWと

の 間 に 展 開 され て

い るが,UNIONLOCALと

の 間 に 労 使 協 議

会 が 機 能 し,安 全 対 策 や タ イ ム ・シ ェア リソ

グ等 が話 しあわれ て お り,労 組 の幹部 を会 社 の

負担 で 日本研 修へ 出す な ど良好 な 労使 関係 維 持

に努 め てい る.83年 か ら冷 い関 係 で あ った もの

が,86年

以 降 極 め て 良好 に な った わ け で,種

々の 努 力 の積 み 重 ね の結 果 で あ ろ う,ま た,

東 芝 で はInternationalFederationof

(13)

ElectricWorkersの 労 働 組 合 が あ り,62%の 組 織 率 で あ る が,テ ネ シ ー州 法 に よ りオ ー プ ソ ・シ ョ ッ プ 制 が と ら れ て い る .日 本 人 幹 部 の 言 に よ る と,労 働 組 合 が あ る こ とは コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ン に 何 か と便 利 で ,労 働 組 合 が あ っ た 方 が よ い と の こ と で あ っ た. わ れ わ れ の 訪 問 し た 唯 一 の ナ シ ョナ ル ・セ ソ タ ー で あ るUAWで は,広 報 担 当 者 と 調 査 担 当 者 が 以 下 の よ う に 語 っ て くれ た.「UAW と し て は,当 然 日産 や 本 田 技 研 に 対 し て も 組 織 化 の 努 力 を し て い く こ と に な ろ う.ア セ ソ ブ リ ー工 場 と バ ー ツ製 造 工 場 と で は 組 織 化 の 方 針 は 異 っ て い な い が,ア セ ソ ブ リ ー 部 門 の 方 が 大 き く,労 働 者 の 数 も 多 い.UAW はseniorityやjobcassificationな ど を 中 心 に 団 体 交 渉 で 話 し あ い を し て き た.日 本 的 経 営 を 応 用 で き る も の は 応 用 し て い け ば よ く, 時 間 は か か ろ う が,米 国 式 経 営 と融 合 し て い く こ と に な ろ う. ロ ボ ッ トの 導 入 に よ る 余 剰 人 員 の 発 生 に つ い て は,技 術 を 人 間 が 利 用 す る と い う姿 勢 に 立 っ て 技 術 か ら の 利 点 を 受 け る こ とが で き な け れ ぽ な ら な い.UAWで は,GMや フ ォ ー ドの 間 にJobBankの 制 度 を 設 け て,労 使 双 方 の 協 力 で 技 術 革 新 に よ りdisplaceさ れ た 労 働 者 の 拡 大 訓 練 ・再 訓 練 制 度(Extensive trainingandretrainingprograms)を 行 っ て い る.こ れ は レ イ ・オ フ され た 労 働 者 を レ イ ・オ フ の 変 りにJobBankに 入 れ る と い う も の で あ る.」 前 記 の 米 国 日産 自動 車 に 対 す るUAWの 働 き か け に つ い て は,以 下 の よ うな 情 報 が 流 さ れ て い た.87年8月13日 号 のNewsweek誌 に 「日 産 テ ネ シ ー工 場 にUAWが 功 勢 」 一 日 本 式 「労 働 者 の 楽 園 」 は 幻 想 だ っ た の か 一 と い (注一16) う記 事 が 掲 載 され た .米 国 日 産 自動 車 は,そ れ 迄 テ ネ シ ー州 が 最 貧 州 と し て の 汚 名 挽 回 に 雇 用 創 造 に よ り大 い に 貢 献 し た こ と は 確 か で あ る が,ス マ ー ナ 工 場 の 大 き な 不 満 が つ の っ て きた とい う.そ の1つ は1時 間63台 とい う生 産 ライ ソ の ス ピー ドで あ り,1部 で は1分 ∼1分 半 の 間 に6種 類 も の 違 った 作 業 を こ な さ な け

れ ば な らな い,と 不 満 が で て い る と報 告 され

て い る.UAW傘

下 の 他 の工 場 で は23分 の休

憩 を2回

とれ るが,ス

マ ーナ 工 場 で は10分 の

休 憩 を2回

とれ る だ け だ とい うこ とで あ る:

そ こ に掲 載 され て い たUAW本

部 組 織 委 員の

イ ン タ ヴ ュ ー記事 に よ る と,過 重 労 働 だ とい

う不 満 の 他 に職 場 で 発 言 の 自由 が な い こ とが

あ げ られ て い る.

わ れ わ れ が 工 場 を 訪 問 した 折 に,現 場 の 組

立 工 達 が 大変 明 る く振 舞 って い た こ とは 確 か

で あ る し,生 産 ライ ンの ス ピ ー ドが そ う早 い

とは 決 して み え なか っ た(日 本 国 内 の 自動 車

組 立 工 場 の方 が遥 か に早 い とい う印 象 を筆 者

は もつ).現 地 で は,為 にす る 中傷 記 事 が雑 誌

に で た こ と もあ る模 様 で,"不 信 と恐 怖が工 場

に蔓延 してい る.""最 近 の態 度測 定調 査では満足

度 が低 下 した"と い う記 事 に 対 して,会 社側

は"事 実 無 恨 で あ り,86年 調 査 の ス コア は依

然 と して非 常 に 高 く,積 極 的 で あ り,離 職 率

は3%以

下で 自動車 産業 の立 ち上 り時 期 と して

は低 い,ア ブセ ンテ ィーズ ムも3%以

下 で あ る",

と反 論 してい る.そ の 他,労 働 災 害 が 多 い と

い う中 傷 に対 して も,"会 社 は 万 全 の配 慮 を し

て お り,OSHA(職

業 安 全 健 康 法)の 違 反 を

犯 し た こ と は な い"と 反 論 し て い 老塗 一17) 「エ コ ノ ミス ト」 の 諜 鴬 熱 と,88年 、

月UAW議

長OwenBieberは,日

産 工 場 か

ら2マ イ ル離 れ たUAWの

事 務 所 ・集 会 場 に

檄 を とぼ しにや っ て き て,「 もの の わ か っ た

経 営 者 と労 働 者 の関 係 とい う もの は,カ

ク レ

ミノにす ぎ な い と」 演 説 した.

ス マ ーナ工 場 で は組 合 加 入 に 断 固反 対 の従

業 員 が 多 い といわ れ る が,こ れ と本 田 技 研工

場 を除 いて,す べての 自動 車産 業 で労働 組台が組

織 化 され て い る こ とは事実 であ り,こ れ にUA

Wが 焦 燥 を 感 じて い るわ け で あ る,日 産 も

本 田 も米 国 で は労 使 の対 立 が 生 産 に悪 影 響 を

及 ぼ して い る とい う分 析 に も とつ い て,労 働

組 合 を つ く らせ な い こ とに最 大 限 の努 力 を し

て 米 国 進 出 した そ の 戦 略 が 大 き な挑 戦 を 受 け

は じめ た とい うこ とが で き よ う.

一 般 に

,米 国 日本 工 業 に お け る,上 記(4×5)

(14)

に述 べ た よ うな ス タ ー ト期 の成 功物 語 も,対

日強 硬 論 者 が 貿易 不 均 衡 を非 離 した の を 契機

に,"草 の 根"の

日米 摩 擦 が 米 国 内 で も除 々

に激 し くな ろ う と して い る時,経 営 戦 略,労

務 管 理,労 使 関係 管理 に一 層 の努 力 を して い

か な い と,将 来 困難 に遭 遇 す る こ とが恐 れ ら

れ る.労 働組 合 は,日 米 貿易 交渉 のMOSS(市

場 重 視 型 個 別 協 議)と 絡 ん で 日本 非 難 の キ ャ

ソペ ソを 行 っ て きたわ け で あ り,労 働組 合 が

日米 摩 擦 の中 心 とな る こ とが考 え られ る.

ウ イ ス コソ シ ン州 ク ノ ー シア に お け る ク ラ

イ ス ラ ー社 の工 場 閉鎖(88年1月)も

日本 か

らの 輸 出車 の氾 濫 が 関係 して い る と現 地 で は

受 け とめ てい る模 様 で,UAWの

役 員 は 日系

工 場 で 解 雇 され た 労働 者 を雇 っ て くれ れ ば よ

い が 組 合 の背 景 の あ る者 を雇 わ な い こ とが 問

題 だ と述 べ た と報 告 され て い る.ま た,草 の

根 の 日本 へ の反 撥 は意 外 に 強 く,車 の バ ンパ

ー ・ス テ ッカ ーに"ForgetPearlHarbour

.

RememberDetroit"と

い う激 しい もの もあ

(注一19)

る と

の こ とで あ る.わ れ わ れ が 訪 米 した87年

8月 に も市 民 の間 で雇 用 を 創 造 して くれ て有

り難 い とい う反 応 と とも に,日 本 企 業 の賛 美

もあ っ た が雇 用 を 創 造 して い るか ら と い って,

い い気 に な る な とい う反 応 が あ った こ とは 確

しか で あ る.

(9)企 業 買収 の 場 合 の 苦 悩

最 近 の現 地 発 行 の 新 聞 に,"打

ち砕 れ た イ

メ ージー

神 秘 性 が あ るに もか か わ らず,米

国 日系 工 場 は 問 題 が 山 積.労 使 双 方 の苦 悩 は

米 国人 か らの 買 収 企 業 を 困惑 させ る.奇 蹟 は

幻 想 とな る"と い う見 出 しの 記 事 が 出た(88

年6月22日 付 ∫汗 一20) こ こ で は,A電 機 とB製 鋼 の 例 が 主 に と り あ げ ら れ て い る.A電 機 は,77年 シ ァ ー ズ ・ ロ ー バ ヅ ク 社 の 子 会 社C電 機 会 社 の ア ー カ ソ ソ ー 州,フ ォ レ ス ト シ テ ィ の 工 場 を 買 収 し て,AMC(A・ マ ニ ュ ア ア ク チ ャ リ ン グ ・ コ ー ポ レ ー シ ョ ソ)を 設 立 し た.A 電 気 で は,大 量 の 技 術 指 導 員 を 日本 か ら 現 地 に 送 り込 み,現 場 中 心 主 義 と 品 質 管 理,コ ス (注一21) ト ・ダ ウ ソ の 手 法 を 集 中 的 に 教 え 込 ん だ.と こ ろ が,そ の 記 事 で は,以 下 の 状 況 を 伝 え て い る.以 前2,000人 い た 従 業 員 が350人 に 減 っ て し ま った.過 去3年 間 の4億 ドル の 損 失 に 加xて88年 度 に は2億8,000万 ドル の赤 字 が 計 上 され よ う と し て い る.88年3月 に は 高 周 波 オ ー ヴ ソ の 生 産 ラ イ ン を 閉 鎖 し,9つ あ っ た TVセ ッ ト生 産 ラ イ ソ の う ち,2つ が 稼 動 し て い る だ け で,い くつ か の ラ イ ソ は メ キ シ コ へ 移 転 し た.多 数 あ る 米 国 日 系 工 場 の う ち で 成 功 し て い る ケ ー ス が 大 部 分 で あ る が,米 国 の 同 業 者 が 苦 ん で い る の と同 様 に 米 国 市 場 の リ ス ク を 乗 り き れ な か っ た.AMCは,当 初 数 百 人 に の ぼ る レ イ ・オ フ さ れ た 労 働 者 を 再 雇 用 し,生 産 性 は15倍 に 上 昇 し,チ ー ム ワ ー ク と労 働 者 の ス ピ リ ッ トが 讃 美 さ れ,そ の 生 れ か わ っ た 工 場 は 日本 的 経 営 の 優 秀 さ の 集 約 と み ら れ て い た. しか し,当 初 の 生 産 性 と利 益 は 優 れ た も の で あ っ た に し て も,そ れ は 高 品 質 の 日 本 製 の 部 品 を 使 っ た 上 で の も の で あ っ た.ま た,リ トル ・ ロ ッ ク の 東90マ イ ル の 人 口13,803人 の 白 人,黒 人 各 半 分 の 小 さ な 地 域 社 会 の 中 に 一 握 りの 日本 人 が 現 わ れ た こ と は シ ョ ッ ク で あ り,問 題 は 日 本 人 に 対 す る 敵 意 と い う よ り も コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン不 足 が あ っ た.A電 機 は 当 初QCサ ー ク ル,柔 軟 体 操 と 制 服 を 導 入 し よ う と し た が,う ま くい か ず,と りや め て し ま っ た.ま た,A電 気 は コ ソ セ ソ サ ス 経 営 を 目指 し て 日 米 各3人 の 運 営 委 員 会 を 設 置 し て 経 営 に あ た ろ う と し た が,日 本 側 で1人 しか 英 語 を し ゃ べ れ る 者 は お ら ず,通 訳 を つ け て 会 議 を 開 い た.そ の 後,こ の 方 式 を 改 め,日 本 人 の 社 長 と 副 社 長 を 任 命 し,そ の 下 に 日米 混 成 の グ ル ー プ を 置 い た.し か し,日 本 人 の ト ッ プは 何 もか も米 国 人 に任 せ る とい う態 度 で あ っ た. 79年 に 第1回 の ス ト ラ イ キ が 起 り,そ れ は 従 前 の 経 営 の 置 き 土 産 の 問 題 と文 化 的 コ ソ フ リ ク トが 原 因 で あ る と考 え ら れ て い た が,日 本 人 の 幹 部 は 労 働 者 に ス トラ イ キ を し な い で く れ と 懇 願 し た.労 働 組 合 の 幹 部 は,そ れ は あ た か も欲 し い も の は 何 で も あ げ る と い っ て い

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