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日本における婦人労働者 : その生活構造と労働者福祉について(第6報)

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(1)Title. 日本における婦人労働者 : その生活構造と労働者福祉について(第6報). Author(s). 関谷, 嵐子. Citation. 北海道教育大学紀要. 第一部. B, 社会科学編, 32(1): 11-20. Issue Date. 1981-09. URL. http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/handle/123456789/4442. Rights. Hokkaido University of Education.

(2) . 日本における婦人労働者 -- その生活構造と労働者福祉について --. (第6報). 関. 谷. 嵐. 子. 問題提起および第一章{ IX 2 ) (第1報) (本学紀要第一部B第25巻第1号) 第一章( 3 ) 第二章( 1 ) 同 ( 2 ) 同 ( 3 ) 第三章( IX 2 ). (第2報) (同巻第2号) (第3報) (第26巻第1号) (第4報) (同巻第2号) (第5報) (第2 7巻第1号) (第6報) (本号). 第三章 婦人労働者福祉の展開 ( 1 ) 一婦人労働者福祉″ について 第一章・第二章で指摘してきたように, 高度経済成長の過程で婦 人労働者の生活構造は 従来の , 「若年未婚型」 の労務管理や, 労働基準法に準拠する従来の労働保護行政の通念を以ては覆い切れ ないまでの多様性をしめすに至っ た, その労働市場的特質は, 若年未婚者の比率の相対的低下と , しかしながらその依然としての多数派的存在, 中高年齢層の増加:すなわち既婚者比率の相対的増 大と追加労働力としてのパー トタイ マーの登場な どである. 労働力構成における以上の諸変化の結果, あるいは その変化傾向をうながして労働力の供給量の 増大をはかるために, 労務管理の諸変化や, 行政的な新たな措置などがうまれるにいたっ た . 労務管理上の変化としては, 一部の企業や職種において, 婦人労働力を 「使い捨てる」 ことから 「使い育てる」 形に意図の変化がおこり, 訓練や昇進機会をとり入れる傾向があらわれてきたこと が指摘される. また, 労働力の吸収や定着化 をすすめる方策として, 企業内保育所の設置や 労働 , 基準法の婦人労働関係 条項の積極的な活用もみられるようになった . また, 行政措置としては, 各種保育所の整備化, 留守家庭児童会の設置, 勤労婦人福祉法の制 定 と雇用保険法による育児休業奨励金制度の設定, いわゆる育児休業法の制定とその実施などがうま れた.. さて, 近年の婦人労働力群のうち, 量的にも質的にも多様性を増してきたのは とくに中高年齢 , 11.

(3) . 関. 谷. 嵐. 子. 層 であり, なか でも, 既婚の 「子持ち労働者」 の増大があ げられる. この層は, 就労の継続のため に, 上述の諸施策のようなさま ざまの周辺整備を不可避的に 必要とする グルー プとして位置づけら れ る.. この 「子持ち労働者」 には, 本稿第2報による類型設定にしたがえば, B-1-3 既婚者, 家事と育児の責任 B-1-4 夫との離死別者, いわゆる母子世帯. 収入・家事・育児責 任の集約 の 二者が多数型として指摘される. いうまでもないが, B-1-3が圧倒 的多数であり, 本稿 でい う 一婦人労働者福祉″ は 基本的にこのいわゆる 「共働き群」 を中心に展開されることになる. この 二者の労働市場行動の形態は, 1. いわゆる共働きの長期勤続者あるいは労働 市場内長期滞留者 2. 臨時的または パー トタイマー的な・労働市場との短期的 断続的接触者 とに分けることができる. 母子世帯はその性格上, 1に属する 必然性をもつ場合が多い が, 雇用機 会や職業能力が不足勝ちであるという意味で, 不安定就労層 である上記の2をその中にすく なから 1 ) ず ふ く む こ と と な る. (. 個別的な雇用管理の上からは, 本来なら回避したいこれら 「子持ち労働者」 を, 各事業体がかか えこむに至っ ていることの意 味は, いくつか存在している. 一つには, 近年の労働力不足のなかで, これら婦人労働力が量的にもすくなから ざる役割を果しているからである. 二つには, 婦人労働者のなかに, 高学歴群や, 有資格の訓練をつんだ専門職・ 技術職労働力群が 増加 したが, それらの供給は経営の 需要にす ぐ対応できる形で存在しているともか ぎらず, それら を使い捨てにして次から次へ と養成費用をつぎこむことは事業体における損失である, といういわ ば質の面がある. これらの点については, たとえば, 看護婦労働市場において1965年あたりから顕著にみられるよ うになっ た,労働管理上の従来の原則の諸 変化 -- 未婚・寄宿舎居住原則などの取りは ずし -- が 2 } 思 い う か ぶ であ ろ う.{. この第一と第二の状況が複合するときに, 既婚婦人労働者の 就労継続条件の周辺整備が, 雇用管 理ないし人事管理として, あるいは協約としてコンスタントに制度化されてくることと なる. 一方, こうした条件 整備がおこなわれる過程で, 婦人労働者の就 労継続意志や職業意識の成立がつよまっ 政策方針 { 4 ) ) 3 ) てくるわけ でもある(後述( . もちろん, 婦人労働者の側か らの働きかけが, 事業体の や仲間の意識の変化のきっかけを形作ること も多々存在する. この, 就労継続条件の周辺 整備の諸政策の中心的内容は, 婦人労働者の家庭管理責 任, とくに育 児責任についての配慮,、という点におかれる. これは, いうまでもなく, 個別世帯の内部における { 3 ) 成人男女の家庭生活機能の役割分担の, 社会的実態からみて, 必要とされる措置にほかならない. また, こうした措置は, 個々の事業体にと っては必ずしも直接には なじまないものをもふくみ, 法 的制度的な枠組みの形 成を以ては じめて具体化される可能性 を大きく持っ ている. なかで, 労働組合の協約事項として, これらの措置が, 法の制定をまたずに自発的に, 事業体の 内部で合意され制度化されてくる 場合は, たとえば電々 公社=全電通の企業内保育所 (いわゆる職 場託児所) や育 児休職制 度にみられるように, さらに端的には 各地の大病院における保育 施設の設 置に指摘されるように, 事業体が,,電話交換手とか看護婦などの特 定職種の労働力を確保 する必要 性が明確なときにか ぎられている. 一方, これらを婦人労働者の側からみれば, いわゆる周 辺条件の整備は, それが法的行政的なも のであれ, 労働協約によ って 「かちと っ た」 ものであれ, いずれも, 事実上の 福祉″ として機能 12.

(4) . 日本における婦人労働者. する. すなわち, 育児条件などの保障をとおして, 職業生活 (の継続) を保障する福祉施策として 有効なものとなる, 立法的な労働力保全の政策から, これら周辺整備ま でを全てふくめて, 婦人労働者の労働生活全 4 ( )本稿 般の保障にかかわる政策はいずれも,労働者福祉としてとらえることのできるものといえる. u ″ は以下に, 現代日本の婦人労働者のうち, 「子持ち労働者」 に焦点をあてて, それゆえ 育児 につ いての社会的な条件整備の一端を中心に据えて,婦人労働者福祉の姿を考察してゆきたいと考える. ( 2 ) 戦後日本における婦人労働者福祉oその法制的展開と変遷. -- 育児休業の法制化を中心に -- 婦人労働者福祉 -- 婦人労働力の再生産構造の広義における保障 -- に関連あるかぎり で指摘 1947年施行. すれば, 戦後の日本における主要な法制とそれにもとづく行政の展開は, 労働基準法( 4・39条 -- 保 1 94 8年施行. とくに第2 とくに第61・62・63・64・65・66・67条) , 児童福祉法 (. 2年施行) 1 9 7 育所関係) , 義務教育諸学校等の女子教育職員及び医療施設・社会 , 勤労婦人福祉法 ( 76年施行) によるも 福祉施設等の看護婦・保母等の育 児休業に関する法 (いわゆる育児休業法, 19 の であ る.. すなわち, 労働基準法によ って婦人労働者の直接的労働力保 全が規定され, 児童福祉法によっ て 保育所が制度化されて 育 児の社会化″ への途がつけられた. さらに, 留守家庭児童会あるいは学 童保育所も成立するようになる. これら各種の社会的保育機能が地域社会のなかに多様に設けられ 機能の有効性が実際にたかまってくるのは, 高度経済成長期とその後において である, 1 970年代に成立した 二法 (勤婦法と育休法) は, いずれも育児休業の制 度化にかかわるものであ り. これにより婦人労働者の育 児責任維持についての行政的対応が, 上記の保育所行政からさらに 5 ( }一方 これらと平行して 直接的労働過程における保護に関連して 労働基 多様化することとなる. , , 0年代は, 婦人労働行政のさま変りが顕 準法改訂のう ごきが表面化してくる. これらの意味で, 197 著であっ た時期 であるといえる. 以下, いくつかの特質を指摘する. 6 { ) 1978 ) のうち, 女子関係) ◎労働基準法の見直し (労働基準法研究会による 『報告』 ( . 969年に構成した労働 基準法研究会は, 1978年11月に, 女子関 労働省が学識研究者に依頼して1 係についての報告書を発表した. 同報告は,「労働にお ける男女 平等を徹底させるためには, できるだけ男女が同じ基盤に立って就 業しうるようにすることが必要である」から, 「女子に対する特別措置は, 母性機能等男女の生理的 諸機能の差から規制が最小限必要とされるものに限ることとし, それ以外の特別措置については基 本的には解消を図るべきである」 , と言う. したがっ て労働保護として強化す べき必要のあるのは, 産前産後を中心とした母性保護そのもの であり, この点は現行法規よりさ らに強化すべき諸点が強 調 さ れて いる.. さて, 本稿のかぎり で, この 『報告』 を検討すれば, 随所に, 何らかの措置を講ずることが必要 である, という観点から婦人労働者の家事育児責 任の実態が言及されている. これらは, 直接的労 働過程を規制する法としての 労働基準法における, 法の運用なり趣旨理解についての新らしい観点 と考えてもよいのかもしれない. 周知のように, 育児への法の適用は, 労働基準法においては第66 条 (育児時間) だけである. 一般 女子の時間外およ び休日労働について, 報告書は言う. 「しかし, 家事, 育 児に関する社会的 諸条件の変化, 意識の変化等があるとはいえ, まだ女子の方に家事, 育児の負担がかかる場合が多 ・. 13.

(5) . 関. 谷. 嵐. 子. いことなど女子が現在社会におかれて いる状況をも考慮すれば, 当面女子に ついて 必要最小限の規 制の特例を設けることはやむを得ないものと考える. その場合にもこのような特例を必要としない ような条件整備を図 るべき である」 . また, 深夜業についても特例を設けることが必要 であると類似 の文面でのべている. さらに育 児休業については, 「……(育児休業とは)……育 児と職業の継続を調和させ るための制 度 であるが, 現行では, 労働基準法には規定がなく」 1 976年)に規定する職 , いわゆる育児休業法( 種以外の労働者に ついては,「同法および勤労婦人福祉法において その実施について使用者の努力義 務が定められているにす ぎない. ……わが国においても, 社会環境の整備状況等を考慮すると 労 , 働基準法に規定するのが妥当 であるか否かは別にして, …… (いわゆる育 児休業法に規定する国公 立の当該職種) 以外のものに ついての育 児休業請求権のあり方を検討すべき である この場合 次 , . 代を担う健全な子供を育成するという責務は男女等しく負うべきものとの観点から, 育 児休業は男 女にかかわらず取得できるようにすることもあわせて検討す る必要があろう」 , と述べている(上述 の引用文中のカ ッ コ内は関谷) . また, 母性保護に関連しては, 妊産婦の就業制限について,「……産後の一定期間の深夜業の禁止 は,母体の健康面だけではなく生 まれた子の= 甫育の観点からも認めるべき であろう」 ,と主張される. 育児時間に ついては,「……現在では例えば就業時刻 の初め又は終わりに生児を保育所へ送り迎えす る等広く育児の便宜のために認められるようになっている」 が, 労働基準法の制定当時想定さ れて いなかっ た短時間就労者(パー トタイマー等) の育 児時間についても, 「できれば法文上明確にされ ることが草ほ しい」 , との観点にたつ. この 『報告』 の主旨はいうまでもなく労働基準法の 見直しであり, なか でも婦人労働者保護の見 直しがその中心的課題の一つ である. が,「……本来家庭責任は男女双方 のもの であり, 家庭責任の 分担について意識の変化が生 じていることや生活意識の変化 等により家事労働が軽減されているこ とも考慮する必要がある」 が, それにもかかわらず, 育 児の保障についての特別措置の必要性が存 在する, という形で新たな観点が据え られている, といっ てもよいであろう, そしてそれは 直接 , 的な母性保護措置あるいは母親の労働力保護措置として位置づけられるにとどまらず, 育 児そのも のあるいは子どもの福祉の面にも言及して主張されている, ということである 本稿のいわゆる「子 . 持ち婦人労働者」 の労働市場における就労継続条件の整備に ついて, 男女平等化を方向性 とするこ の 『報告』 がなおか つ 「特別措置」 の必要をくり返しふれているわけ であり, このことは 「子持ち 労働者」 は育 児にかんする法的制度的配慮がな い場合には労働における男女平等の面 で著るしいノ・ ンディ キャッ プをも つ であろうことを意味するものである. ◎勤労婦人福祉法 ( 1972年) -- うち育 児休業. 勤労婦人福祉法の趣意は, 勤労婦人の職業生活と育 児・家事・その他の家庭生活と の調和を促進 することにあるが(同法第1条) , その一環として, 事業主に対する育 児休業の実施など育 児に関す る便宜の供与を努力義務 として規定している (第11条) 同条による育児休業の普及はなかなか困 . 難な状況であるが, 1 975年に雇用保険法が施行され, 雇用改善事業の一 環として, 一定の要件を備 えた育 児休業を新たに実施す ることとなっ た民間事業主に対して 「育児休業奨励金」 などを支給す る制度が発足した. (なお, 勤労婦人福祉法の制定以降, 法律用語としての「育 児休業」の名称が一 般に つかわれるようになる. 因みに電々 公社=全電通の制度の名称は 「育児休職」 である ) . 奨励金の一つは, いわゆる育児休業奨励金であり, 第二のものは, 1978年に制度化された特定職 種育児休業利用助成給付金制度 である. 前者は, 一事業主一回か ぎりの適用であり, 労働協約また は就業規則 で育 児休業について定めのあることなどが条件とされている 後者は, 看護婦.准看護 . 14.

(6) . 日本における婦人労働者. ( 7 )これら 婦・助産婦およ び保健婦などの育 児休業利用者の数に応じて事業主に給付する制度 である. は, 雇用保険の対象者についてのものであり, 公務員については地方条例などで若干のところに育 8 )国および自治体の一般事務職種では育児休業は今日も未適用のまま 児休業制度が導入されたが,( おかれているところがすくなくない. 民間 企業における育児休業は,主として勤婦法の施行以降に実施例がふえてくるが,それに先立っ て,個々的ないくつかの事例が存在していた.いま手許にある1972年以前の事例についてみると(表 9 ) ( ) 36 , 次のような特徴が指摘される. すなわち, 大企業が多く, 中小企業でも200人以上規模のもの が多いこと, 伝統的に婦人労働者の 多い業種 で当該 企業の婦人労働者比率もたかい傾 向にあること (繊維, 機器・精密機器・菓子製造業) 965 , などの企業特性がある. それら企業の育児休職の多くは1 年から19 70年にかけて制 度化された場合が多い. これらは, 就業規則か多くは労使間交渉によ っ て 制度化されており, 生児満3歳までの休職規定をもつものも多い. 一般的に無給であり, 社会保険 資格は継続されている. 若干の企業で復職義務が明文化されている. 出産者に対する育休利用者の 9 割合は1 75年には, 高いものも低い ものもあるが, 限度期間より短い休職実態が一般的である. これらに対する 企業のコメントによれば, 労働力の定着化に有効 であるという見解と, 企業内保 育所の拡充も必要 である, 復職直後の退職やモラールの低下がみられる, という見解とがあっ た. この先行諸例は,電々 公社=全電通ケースがモデルとなっていると推定していよいよう であり(こ の点は生児3歳までという事例がかなり存在することからも推定される) ,また労使間交渉をふくむ 育休の制度化の方式は, のちの育児休業政策制定の下敷となっ た, ともいっ てよい. 勤婦法の制定後, 民間企業の育児休業実施例は次第にふえてくる, 労働省婦人少年局調べによれ ば, 休業実施事業所は表37にみるような経年推移をたどっ ている. なお,19 78年の婦人労働者中の 1 0 ( ) 出産者の割合は2 %( 有夫者中の5 妊娠出産による退職者は妊産婦 7 5 % ) 中の3 6.7%であっ た. . . , また, 事業所内における育休制度の根拠は,1 978年では, 労働協約1 2. 7%, 就業規則3 2.3%, 労 働協約と就業規則38,0%, 内規・慣行その他17.0%であり, 労働組合の関与が約半分あることが知 1 1 ( )休業中に何らかの給付をおこなう事業所は3 られる, 9.0% (休業中の社会保険掛金の企業負担な. ど) , 休業利用者の割合 (育児休業制度利用者/当該事業所の出産者のうち制度適用者計-産後休業 1 2 ( ) 中 の 退 職 者) は 29.3% であ る.. が, 現行の諸制度の内容の詳細 (規定期間, 賃金・手当・社会保険料の支払, 利用に際しての義 務など) については, 本稿の段階では総括的な資料は存在せず不明 である. ただし, 期間は生後1 年未満・無給・社会保険資格や勤続年数計算は 継続・原則として原職または同程度職務 への復帰, という形がパターン化していると推定してよ い (行政指導はこの線に沿っ ておこなわれている) . また, 休業後の復職状況とその後については, 育児休業奨励金を取得した後婦人労働者の復職に 熱心でない事業所, あるいは復帰義務期間を明文化している事業所な どのいくつかのタイ プが存在 1 3 ( ) する, といわれているが, これらの詳細も行政的にはまだ把握されていないよう である.. ◎義務教育諸学校の女子教職員及び医療施設・社会福祉施設等の看護婦・保母等の育児休業に関 する法 ( 1 975年成立, 1 976年施行) (いわゆる育児休業法) . 1 4 ( )途中から 婦人教職員だけ この法は,婦人教員に関しては法案としても長い前史をもっ ており, , ではなく, 看護婦についても, さらに社会福祉施設保母等についても包括する形 で法案の性格が変 化していっ た, という成立経緯をもっ ている. 当初, 日教組の発案と要求によって社会党の手で法 案の準備がすすめられるうち, 政府の手によって「人材確保政策」が制度化されそれの一環として, 1 5 ) 同 法 が 成 立 した, と いう 形 と な っ た の で あ る.(. 1975年6月, 超党派の議員提案としてこの法は可決され, 立法化した. 施行は,1 976年4月1日 15.

(7) . 関. 谷. 嵐. 子. 6 勤労婦人福祉法に先行して制度化された育児休職事例抄 表3 (出所は本稿註9) 事業所名 種 業 (従業員数) (および職種) 人 (). 制定年月. 名 称 (および根拠). 休 職 期 間. 給. 与. 出産者および制度利 婦人労働者教 うち眠婚率 用者数. (人). 食品製造. 1 9 7 0 2 ,1. 出産休職. 妊娠6ヶ月から伺う 基準内給与の6 0% 賞与は0 5 1年間 .. 2 3 0 0 ,. B 化学工業 ( l o 3 0 0 ) ,. 1 9 7 0 ,5. 育児休職制度. 満3歳まで. 無給、賞与は基本 5月 絵の0 ,. 3 1 0 0 ,. C ) ( 5 6 0 0 ,. 1 9 7 1 ,6. 満3歳未満. 無給、賞与なし. 4 2 0 0 ,. A ( 6 3 ) 0 ,0. 百貨店. (育児休職に関する. (調査時). 1 9 5年3月(~ 7. 1. 協定) 育児休職 (育児休職規定). D ( 9 3 8 ). チョコレート製 1 9 7 0 造(包装, 検査. E 0 ) ( 1 9. 和菓子製造 1 9 7 1 ,4 (製造・販売・. 事務) F 3 ) ( 5 7. {%}. 1 9 6 9 紡織 ,5 (紡績・織物). 0% 出産休職制度育児休 妊娠6ヶ月から1年 基準内給与の6. 4 0 0. 6 O 1 .. 1 1出産休職、育児体 職は出ていない (復職1 1 ). 1 0 3. 6 5 0 .. 出産4、休職3 (復職3). 2 1 5 ,. 4 0 O .. 1 9 7 4年出産4 休職3 .. 0% 職制度(労使間協定 (満1歳まで延長で 6ヶ月以降は2 5 きる) 賞与0 書) . 育児休職 1年以内 (育児休鞠こ関する 労働協約) 育児休暇. 出産休暇後6ヶ月. (協定書). 無給. 無給 (健保の厚年資格そ. う矧 G ( 6 4 0 ). 染色整理{ 9 6 7 0 織物 1 ,1 検査・事務). 育児休職. 1年、1 9 7 3年 2年に改訂. 無給. 2 0 0. 6 5 O ,. (育児休職規定). 1 9 7 4年出産4 0 休職2. H 4 0 ) 0 (. 1 9 6 2 レース製造 7 ,1 リ (レース機械森 Lも ゎう・仕上げ). 育児休職制度. 出産日からi年. 無給. 2 4 0. 3 0 0 ,. 1 9 7 4年出産2 2 休職8. I 2 5 ( 0 ). タ 2 ト衣製造 1 9 7 (栽断・縫製・検 査・仕上げ・梱包. 休業. 状況を勘案して決定 無給、短期休業のと きは3 0~6 0%. 2 3 2. 6 50. 休業1 0(復職5). J ) ( 8 2 3. パルプ製造 (製品検査). 出産後1年6ヶ月 育児休職 (育児休職取扱い細 則). 無給. 8 7. l o 0 ・. 1 1 9 7 4年出産1 休職8. 生後3年まで 育児休職 (育児休職{ こ関する 協定). 無給、賞与は基本給 5月 の0 .. 3 1 4. 3 7 O .. 休職1 6 2年休) (平均1 .. 育児休戦. 無給. 2 0 5. 8 5 O .. 1 9 4年出産8 7 休職8. 無給. 4 0. 5 0 O .. 1 9 7 4年出産6 休職2. 本人の希望する期間 i 無給. 1 6 0. 6 O 5 ,. 1 4年出産4 2 9 7 2 休戦4. 1 9 6 8 ,4. 9 7 0 K 写真現像薬品 1 1 2 3 ) テープ製造 ( 6 , (包装・裁断・ テープ巻取り) タイル製造 由・選別) (施ギ. (労働協約). M ) ( 9 0 4. 自動車エンジン 1 9 7 0 ,8 部品製造 (事務・検査). 生後3年まで 出産育児休職 (出産育児休職規則. N 1 4 7 9 (. モーター製造 (組立). 出産休職 (出産休戦規定). 16. 0 1 9 6 9 ,1. 1 1ヶ月以内. L ( 4 3 4 ). 1 9 6 5 ,6.

(8) . 日本における婦人労働者. 事業所名 業 (従業員数) (人) 0 9 3 3 ) (. 種 (および職種). 制定年月. 0 モーター・フア 1 0 9 7 ,1 ン製造 (巻線・一般事. 名 称 (および根拠). 休 職 期 間. 給. 与. 出産者および制度利 婦人労働者数 うち既婚率 用者数 調査時) ( (%) ( 1 9 7 5年3月(人). 育児休職制度 (労働協約). 産後6週間休暇後か 無給 ら3 6ヶ月を限度. 1 6 9. O 5 8 ,. 4年出産1 1 9 7 1 休職3. 務) P ( 2 7 4 ). 交換機・リレー 1 9 6 5 ,3 グループ製造 (組立配線). 育児休職 (就業規則). 産後4 2日経過チ 妾1年 月給者には休職手当 間 を支給. 1 0 3. 8 5 0 ,. 1 9 7 4年出産1 7 休職2 3. Q ( 2 0 4 4 ) ,. 印刷電信機器製 1 9 6 9 ,6 造. 育児休職. 生後2歳まで. 基本給の5 0%. 2 6 0. 7 0 0 ・. 1 9 7 4年出産6 0 休職2 5. 2歳まで. 無給. 6 4 0. 2 O 0 ,. 1 9 7 4年出産6 0 休暇4. 1歳まで. 無給. 1 3 0. 3 0 0 .. 1 9 4年出産6 7 休職6. (組立・仕上) R 2 ( 5 9 ) 7 , S ( 4 0 6 ). 9 7 1 電子計算機製造 1 , 6 育児休職 (組立) テレビ・ステレ 1 9 6 8 ,6. 育児休職. オ等製造 (組立・検査・ 調整). からである, この法は, 国公立事業所に雇用さ れ. 表3 7 育児休業制度実施事業所の割合. る 女 子 教育 職 員 . 看 護 婦 . 保 母 を 対 象 と し て そ の. 年. %. 育 児休 業につ い て 財 政援助 をお こ なう も の であ. 19 71. り, 民間 事 業所 に お け る 当 該 職 種 に つ い て は 法 17 条 で 「民間 の 努 力 義 務」 が 規 定 さ れて い る に と ど. 1 9 73. 2 .3 4.3. ま る. 民間 施 設 の 看 護 婦 に つ い て は, 前 述 の 特 定. 1 9 76. 5 7 . 6 .3 ・. 19 78. 6.6. 職 種育 児休 業利 用 助 成 給 付 金制 度 が 対 応 す る こ と と なる が, そ の 実 効 は 限 ら れ て い る よ う で あ る . この 法 の 展 開 に つ い て は, の ち に み る よ う に,. 19 74. (出所:労働省婦人少年局 昭和5 5年版・婦人労働の実 情』 P94 ) 。. 教育職員の場合は実施後すぐに活発な利用状況が うまれた. それは前史として, 産前産後休暇に際しての補助教育職員制 (いわゆる産休代替教員) が制度化されてかなり完全に休 業が確保されてきた長い実績 があり 産後休暇から引き続き育休代 , 替教員 が充当されて育児休業に移行するという形が積み重ねられたからである . 教育職員に関する休業実施の詳細は, 本章( 4 )にのべる. また, 実施状況上の全く 異なっ た問題点 1 6 ) をふくむ看護婦・保 母については, 紙数の制約のため, 本稿中の記述は省略す る ( . ◎育児休業 (職) 制度の特質. かくて, 1 965年から先史的な電々公社;全電通の育児休職が制度化され, 1 970年から1 975年に かけて法によって裏打ちされた育児休業制度が成立してくるのであるが, 電々 公社のものも勤婦法 にもとづく民間のものの大半も, 「育児休業法」の適用職種のものも, ひとしく休業中の賃金は支払 われない形となっ ている. 前掲労働基準法研究会『報告』は, 妊産婦の所得保障に 関して 「……し , かしながらそもそも賃金とは労働の対象として使用者 が労働者に支払うものであり 労働基準法は , 使用者の責に帰すべき理由による休業( 26条)を除いては使用者に賃金支払い義務を課していない. 17.

(9) . 関. 谷. 嵐. 子. ……この労働基準法の建前からすれば, 産前産後休業中等についても, 使用者に賃金支払義務を課 すことは できず, 労使の自主的決定に委ねるのが適当である」 , とのべており, この原則は当然のこ 1 ) { 7 とながら育児休業についても準用されるわけ である. (ただし, 電々 公社も教員も産前産後休業は 有給化している.) さて,育 児休業の制度はいうま でもなく,労働市場における既婚婦人労働力の需要のあり方によ っ て, その成立状況と実施効果は多様なものとなる. すなわち, 職種により, 具体化の様相はちがっ た も の と な っ て く る.. 本来, 育児休業の成立する条件 をもつ婦人労働力の主体的特徴は, す でにふれたように, 労働能 力の形成にある程度長期の教育投資が先行している・有資格の専門職 である・就業中に熟達した能 力の積み重ねを放棄するのは社会的にみても事業体としても損失である, といった労働力が同一職 種の中に多人数で存在し, しかも慣習的に既婚者比率がたかい実績をもつ, といった点である. こ れは, 婦人教師についてほぼあてはまる事柄であるといえる, 一方, 需要側の要因としては, その職種の労働力が不足しており定着化の施策が必要であること, 新規労働力が容易にはオー プンな形 で調達しにくいこと, などが, 育 児休業の制度化の動機となっ ている. かくて, これらの労働力を, 出産退職によっ て捨てて しまう経済的ロスよりも, 1年程度 の休業と職場復帰によっ て雇用の継続化を図る経済的ロスの方が, すなわちこれらに伴う「必要悪」 i l (necessarye )の支出を選択する方が, 雇用管理上有効である場合に, 育児休業制度の成立が具 v 体化されるの である. これらの事柄は, す でにみてきたように, 民間事業所においては, その事業所の一定の職種 -- たとえば製紙業における製品検査のような熟練作業部門, すなわち表36のJ事例 -- の婦人労働 力の確保が継続的に必要なとき, などの場合に具体化されるわけ である. 電々 公社については電話 交換手の勤務継続の条件整備について, 労使の合意が成立していた. 教育職員・看護婦・保母など については, 政府の 「人材確保政策」 の一環として制度の成立がみられた, ということ である. これらを, 婦人労働者の 「要求」 のかたちでみると, ー旦離職すると同一労働条件での職業復帰 のおこなわれる可能性に乏しい職種において, 育児休業の要求は強く顕在化してくる, といえる. この典型的ケースも教育職員 である. 産休後の保育所利用などについて 適切な機会が得にくかっ た り, 保育を肩代りする親族などが得にくい都市化状況が進めば, 育 児休業がなければ退職せ ざるを えない状態が一層増えてくるのである. また, 勤務時間制度が交替制や深夜勤をともなう 電話交換 手の場合はとくに, 世帯の再生産構造における正常な育児機能を維持するために, この制度の実現 がつよく期待された, といえる. すなわち, 専門職や安定的な職場ポストを得ている婦人労働者層において, あるいは, 休業中の 無給化や保育所利用 経費支出などとの経済的差引においても退職よりも就業継続の方を選択する婦 人労働者層において, 育 児休業ニー ズがきわめて活発に登場してくるわけ である. このニー ズは, 育 児休業の制度化のみでなく, 各種保育所の整備要求や短時間労働制などの要求 1 8 ( )これら諸制度の設置要求の発生順序とし をも同時に,あるいは相前後してともなう形で存在する. ては, 時期的には周知のように, 保育所問題がはるかに先行していた. こんにちでは, 婦人労働者 福祉の一環として育 児休業制度をとらえるとき, 育 児休業か保育所かといった受益の複数的選択の 幅が増大していることが指摘されるわけ であり (--電々 公社 ではさらに短時間勤務 の選択もあ る, 後述 --) , その意味で育 児休業の制度化は, 婦人労働者福祉の実質の拡大として位置づけるこ とができるであろう.. 18.

(10) . 日本における婦人労働者. 1 ( ) 牧園清子「交通遺児家庭の母親の職業問題」( 『現代のエスプリ No1 43 , 母子世帯その生活と福祉』所収,1979 . ) ) 5 . 但し, 母子世帯の職業論および就労論については, 本稿は立ち入る紙幅をもたないし, また一未婚の母″に ついて もふ れない,. ( ) 日本看護協会編 『昭和5 2 0年版看護白書 -- 国民の健康と看護』(日本看護協会出版会, 19 f ) 7 6 1 53f . , pp , ( 3 ) 家庭機能の性別役割分担の実態 -- 妻における家事分担傾向 -- に関する批判論議は入れ替り立ち替り数 多くあるが, 本稿はこれらの論争に立ち入る意志はもたず, また当然のことながら 性別役割分担がいいのか悪 , いかといった素朴な価値伴断論を展開する意図も全く持ち合わせていない またさしあたり本稿は 婦人労働者 , , の共働きについてそのけなげさを称揚することもそのゾルレンを強調することも, 目的とはしていない 婦人労 , 働論において往々みられる論理のあまさと論者のあまさは, こうしたさまざまの価値伴断が安易に論旨の骨組み の中に入りこむこと である. また (少なからざる場合に) 労働組合運動自体の理論的リーダーシップとして か , かる論が活用されたりかかる論者が主体的に運動に関与するといった事実のなかにあまさが存在しているので はなかろうか, という点への批判が, 本稿の立脚点の一つ でもある, ( 4 ) 労働者の生活保障の諸制度は, 企業の内外のものをすべてあわせて一般にひろく, 労働福祉とよばれており , また労働者福祉という言葉はこれとちがったニュアンスを含んで使われてもいる その場合, 労働者福祉とは . , 労働者の手による自主的な生活活動 -- 消費生協・住宅生協・金融 (労金)・共済 (労済) など -- を意味する ようである(西村嘉通編『労働者福祉論』有斐閣, 1 ) 9 73 , この規定にしたがえば, さしずめの本稿の対象のうち, すぐれて労働組合の主導性のつよい場合たとえば電々公社の育児休職制度が婦人労働者福祉ということになり , 勤労婦人福祉法や育児休業法にもとづくものはどう理解されるのか, といったことにもなりかねない , 一方, 労務管理 (企業内福祉利施設・法定内外福利費など) や労働行政 (雇用奨励金など) によるものは 通 , 常, 労働福祉とよばれており, その場合には, 上記の自主的諸活動は包含されていない場合が多い , しかし本稿は, こうした呼称の通念をややはなれざるをえないと思う, 広く, 婦人労働者の労働力再生産の直 接的間接的諸条件にかかわる諸保障について,n婦人労働者福祉″の概念を適用してゆくことが妥当であろうかと 思うのである. その意味で, 労働者福祉であっても労働福祉であっても, 用語にこだわるわけではないの である . ( ) 育児休業の法制化 -- とくに勤婦法について -- をめぐっては, 労働組合の当初の見解は 必ずしも福祉の 5 , 多様化としてはうけとられていない,「……はたらく婦人が, 仕事と家事, 育児の両立をはかりつつ能力を有効に 発揮するために必要な基本的施策は,「地域保育所の大量増設と内容の充実」「労働時間短縮」「社会保障制度の充 実」 などであるが, これらは児童福祉や, 労基法など関連国内法で処理されるべきであるとして 審議会 (筆者 , 註. 労働大臣による婦人問題審議会への「勤労婦人の福祉に関する立法の基本構想」の諮問 1 2月)の審 , 971年1 議の枠外におかれ, 企業内保育所 (表現は乳幼児の保育のための便宜供与となっている) と 育児休業を中心と , した答申案に綾少化されてしまった. とくに育児休業の実施については日教組や自治労が要求したている3原則 (選択制・有給制・原職復帰) による制度化の方向を抑制するものである. ……」(自治労働人部・自治労社会福 祉評議会 『職場討議資料・社会福祉と婦人労働者の当面する重要課願』19 72 ,5) ,4 .p . ( 6 ) 以下, 基準法研究会報告については, 「季刊労働法」19 79春, No 1 11 ) 所載の 『労働基準法研究会報告I V(女 . 子関係)』 による. 引用個所の詳細は明示を省略する. ( 7 ) 育児休業奨励金は, i97 5年の発足当初は1事業所あたり80 00 0円,19 8年には1 7 03 00 0円であったが,19 79 , , 年度以降, 大企業と中小企業とに分けられ大企業1 2 0 0 0 0円 中小企業1 6 0 0 0 0円に 1 9 8 0年にはそれぞれ2 5 0 , , , , , 000円,300,000円 と な っ た. ま た, 助 成給 付 金は, 1 人1 ケ月 当 り 1978 年に は 2 720円 1979年 2 880円 1980 , , , ,. 年3 06 0円である. 婦人少年協会『婦人と年少者』No1 8 4 01 , ,2 . 労働省婦人少年局編『婦人労働の実情・昭和55 年版』 p 3 5 . . ( 8 ) B市役所例:婦人職員5 46名, 昭和5 1年4月より実施.対象は1歳に満たない子を養育するもので任命権者の 許可をうけた者. 期間は子の1歳に達するまでのあいだ. 給与・期末手当・勤勉手当は支給しない, 社会保険の 被保険者資格は継続し休業中の保険料は職員厚生会が負担. 復職時は従前の職場に復職しその日から1年以内の 昇給の時期に給料月額を調整する. 年次休暇の取扱いについては検討中. 勤務年数の取扱いは育 児休業の期間の 2分の1に相当する期間を引続き勤務したものとする (労働福祉研究会編『労働福祉実務便覧』第一法規1 (k . ,p 5 49 3 ) ) によれば若干の病院 19 75 . また, 全日本自治団体労働組合 『はたらく婦人の権利・職場実態調査結果』( や市役所で「育児休暇」 が制度化されているがそのほとんどが無給であり, 代替補充なし, が問題であるという (同書. p .4) . ( ) 同上 『労働福祉実務便覧』 9 1 39-3 1 4 1 50 4一2 3 5 7 1 ) 97 5 ,pp.3 ,2 , 労働省婦人少年局 『育児休業実施事例集』( ,3 から抜すい. ( l o ) 労働省婦人少年局 『婦人労働の実情・昭和5 5年版』 pp 3一9 4 ,9 . ” ( ) 労働省婦人局 『女子保護の概況 -- 昭和5 3年 --』 2 0 . ,p . 19.

(11) . 関. 谷. 嵐. 子. ( 1 ) 同, P.21. 2 ) 2 1980 0 北海道婦人少年室長談話 ( ( i 3 .1 . 6年に日教組全国大会において 「選択制・先任権・有給制」 の 「3原則」(労働組合において ( ) 法案の前史は, 196 1 4 一般的に 「育児休業の3原則」 とよばれているもの) の下に, 婦人教員の育児休暇の立法化の運動方針が決定さ 96 7年, 社会党の手により 「女子教育職員育児休暇法案」が参議 れたことによってはじまる. これに もと づき,1 71年末に参議員文教委員会 1年の三回にわたって審議未了となった. 次いで,19 9 7 院に提出されたが,1968年,1 72年6月に「義務教育 坊 えられ て法案に検討力 口 」が設立され する小委員会 育児休暇制度に関 , 19 に, 「女子教職員 諸学校等の女子教育職員の育児休暇に関する法律案」 が文教委員会から提出され参議院では可決されたが衆議院 で審議未了となる. 4年審議未了となった. 峯島誠『詳 97 97 3年にさらに野党共同提案として提出されたが, これも1 この法案は,1 10-13 ) 9 76 解育児休業法』(ぎょうせい, 1 . . , pp f 33f 3 ) pp 79 . ( ㈲ 広田寿子 『現代女子労働の研究』(労働教育センター, 19 , 実態は 祉施設の育児休業関係の 施設および社会福 北海道における道立医療 ( ー 6 ) , 道人事課の調べによればきわめて 9年9月 7日までの期間において看護婦(准看をふ 976年4月1日から197 わずかな行政状況である. すなわち,1 1 3%) であり. その他の 7, 6.8%) であり, 出産者のうち育児休業行使は17件 ( 8件 ( 445名中出産件数9 くむ)1 職種についてはほとんどネグリジブル である (道立機関関係) . こうした傾向が生れる理由としては, これらの職種の労働力不足状況が慢性的に著るしく, 退職しても再就職 機会がたえず存在していること, 代替職員の確保が困難で利用が制約されること, などが指摘される. この点で, これらの職種については,「人材確保効果」(-- 定着化の確保)は不充分にしか発揮されていない, ということ に なる.. ( 1 の 育児休業における無給の原則は, 日教組が法案成立運動の当初から掲 げてきた 「3原則」 のうちの有給の主 張と背馳するものであり. またあきらかに全電通が育児休職制度の制 定当初から主張しつづけているように, 受 益者にとってはこの制度の利用の大きな制約項となっている. 育児休業におけるこの無給原則を, 労働組合の側 における窮余の譲歩とみるのも戦術上の妥協の産物とみるのも一つの見解であるが, 雇用管理および賃金管理に おいてこの労基研 『報告』 における論理的原則がつらぬかれてゆく であろうことは, 想像にかたくない. 広田寿 持 ている既得権については後述す 3 3 5 子, 前掲書, pp.3 ,33 , これに関して, 日教組が産前産後休暇について っ る.. (本稿の執筆にあたり, 北海道婦人少年室長池野ヒサ氏に御世話になった. 深謝する.). 20. (本 学教 授 ・ 札 幌分校).

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