小学校英語活動プログラム海外教育体験実習 : 2009年度試行的プログラム(1)の調査から
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(2) 103−111. 小学校英語活動プログラム海外教育体験実習 ―2009年度試行的プログラム(1)の調査から―. . . . . . . . . . . . . . 2009 松 井 千 代! "# . 曽 ! $% . 神 原 克 典!!!! 伊 藤 明 子!!!!! &") & * ( (. 川 上 典 子!! 山 本 敬 子!!! &'&"%. ( "" &. ( 四 方 智 子!!!!!! + & (. 中 林 佳 奈! !!!!!! %&) +& . 本稿の目的は、 2009年度文部科学省 「組織的な大学院教育改革推進プログラム」 ( . . ) で採択された本学 「小学校英語コミュニケーション教育研究開発プログラム」 で開講される 「英語コミュニケーション教育研究コーディネー ターユニット」 (以下コーディネーターユニット) の開設科目 「海外教育体験実習」 で実施可能な内容について明らかに することにある。 2011年開講の 「コーディネーターユニット」 に向けて、 2009年2月26日から3月8日まで、 アメリカウィ スコンシン大学オークレア校とその近辺の小中学校で 「海外教育体験実習」 の試行的プログラムを行った。 研究協力者と して教職経験のある大学院生 (以下院生) 6名が試行的プログラムに参加した。 いくつかの検討課題は残ったものの、 報 告書から読み取れる院生の気づきから、 「海外教育体験実習」 の試行的プログラムでは異文化コミュニケーション能力の 向上や 「小学校英語活動プログラム」 の目指す資質・能力との関連が期待できることが分かった。 本稿では、 本小学校英 語活動プログラム海外教育体験実習で実施可能な内容と課題について述べていく。 最後に、 本試行的プログラムの調査結 果を経て作成した2011年度の海外教育体験学習のシラバスを提示し、 2010年度の試行的プログラム (2) の調査でその検 証を行うことを宣言し本稿の結びとする。. キーワード:海外教育体験実習、 小学校英語活動プログラム、 異文化コミュニケーション &. , : . . . . -. . . . . - . * * * . . 1. 海外教育体験実習の位置づけ. ト」 を選択できるようにした。 この2つのユニットを持つ我々のプログラムの中で、. 2009年度文部科学省の 「組織的な大学院教育改革推進 プログラム」 ( . . ) に、 本学の小学校外国語. 「小学校英語指導者ユニット」 では、 小学校外国語活動. 活動に関する教育研究 「小学校英語活動指導者・研究者. に必要な教員の資質・能力としての 「授業実践力」、 「教. の育成:小学校英語コミュニケーション研究開発プログ. 材開発力」、 「英語運用力」 を、 「コーディネーターユニッ. ラムの構築」が採択された。 これを受けて 「小学校英語. ト」 では、 その3つに加え、 小学校外国語活動を推進す. 活動プログラム」 が発足し、 2010年から 「小学校英語指. るコーディネーターの資質・能力としての 「研究構想・. 導者ユニット」 が開設された。 さらに、 2011年には 「英. 開発力」 とを身につけることを目標としている。 いずれ. 語コミュニケーション教育研究コーディネーターユニッ. のユニットでもそれぞれの資質・能力を統合していく場. ト」 (以下コーディネーターユニット) が開設される予. として、 国内の小学校での 「英語活動インターンシップ」. (1). を満たした修士課程に入. が提供されている。 さらに 「コーディネーターユニット」. 学した院生は、 それぞれの専門コースとは別に、 小学校. では、 海外の大学で異文化間コミュニケーション能力を. 定となっている。 履修条件. (2). を受講す. 向上させる研修や、 大学近辺の小学校等で教育体験を行. ることができる。 小学校で行われる英語活動について主. うことを目的とした 「海外教育体験実習」 のインターン. に学びたい院生は 「小学校英語指導者ユニット」 を、 小. シップが提供されることになっている。. 英語活動プログラムで開講されている科目. 学校英語活動を推進する立場となるコーディネーターと しての力を身につけたい院生は 「コーディネーターユニッ *兵庫教育大学社会・言語教育学系 ****兵庫県西宮市立大社中学校. **兵庫県姫路市立夢前中学校 *****兵庫県姫路市立八木小学校. *******兵庫県南あわじ市・洲本市組合立広田小学校. ***兵庫県宍粟市立野原小学校 ******兵庫教育大学附属小学校. 平成22年10月22日受理. .
(3) 松 井 千 代. 2. 曽. . 川 上 典 子. 山 本 敬 子. 神 原 克 典. 伊 藤 明 子. 四 方 智 子. 中 林 佳 奈. 2 3 目指す資質・能力とは. 小学校英語活動プログラム. 2 1 小学校英語活動プログラム. 「小学校英語指導者ユニット」 では、 英語でコミュニ. ここでは、 平成21年度組織的な大学院教育改革推進. ケーションする楽しさを基軸とし、 児童に 「コミュニケー. 「小学校英語活動プログラム」 におけるそれぞれの目的、. ション能力の素地」 を育成する授業実践力、 文部科学省. 目指す資質や能力、 カリキュラム内容について具体的に. が作成した 「英語ノート」 の活用などを踏まえて、 児童・. 述べ、 海外教育体験実習の位置づけを明確にしていく。. 学校の実態に適合した教材を開発する教材開発力、 英語 を使って聞く・話すことのできる基礎的な技能をもとに、. 2 2 小学校英語指導者ユニットとコーディネーターユ. 授業で活用できる英語運用力の育成を主眼とする。 「コー. ニットの目的. ディネーターユニット」 では、 これら3つの資質・能力 をさらに高度化させつつ、 研究構想・開発力を育成する. 平成22年度より、 修士課程に 「小学校英語指導者ユニッ. ことを中核とする。 研究構想・開発力とは、. ト」 が開設されている。 このユニットは、 学習指導要領 の改訂により小学校で必修化される 「外国語活動」 へ対. ) 言語やコミュニケーションに関する高度な専門知. 応するため、 理論と実践に関する知識、 指導力、 指導者. 識に基づき、 小学校での外国語活動を幅広く支える. に必要な基礎的な英語運用力を習得させることを目的と. 児童・生徒の発達理論、 身体論、 芸術における表現 論など関連する諸分野における知識・技能. している。 平成23年度からは、 修士課程に 「コーディネーターユ. ) 学校や地域の教員と外国語活動のカリキュラムや. ニット」 が開設される予定となっている。 本学の修士課. 教材の研究開発を協働的に行う研究コーディネート. 程の設置目的が、 学校教育に関する理論と実践について. 力や、 教育委員会や民間企業団体等との協働的なプ. の研究能力を持ち、 実践の場における教育の推進者とな. ロジェクトに参画し、 カリキュラムや教材の研究開. る教員を養成することを目的としていることを考えると、. 発、 教員研修プログラムの研究開発を行うことので きる企画力. このユニットでは、 初等教育段階における言語教育及び. を意味する。. コミュニケーション能力に関する高度な専門的能力を習 得させ、 その専門性を生かして、 学校及び地域での英語. 2 4 カリキュラム内容. コミュニケーション教育に関する諸問題の解決やカリキュ. 2 3で述べた資質・能力を総合的に育成するために、. ラムの研究開発に携わることができる研究コーディネー. それぞれに対応する授業科目が設定されている。 そして、. ターを養成することが目的となる。. 小学校英語活動指導者ユニットでは、 10科目 (18単位) から10単位を、 コーディネーターユニットでは、 20科目 (37単位) から14単位を修得することが求められている。 いずれのユニットにおいても、 国内の連携協力校での集. 図1. 小学校英語活動プログラムの概念図. .
(4) 小学校英語活動プログラム海外教育体験実習― 年度試行的プログラム( )の調査から―. 中研修 「インターンシップ」 の2単位 (事前・実地研修. 育の観点から調査している。 中川は異文化理解教育の観. 1単位、 インターンシップリフレクション1単位) を必. 点として、 井下 (1997) の 「異文化理解教育で重要なこ. 修とし、 資質・能力を統合させながらより実践的な指導. とは、 個人が自己と異質な文化的背景に. 力の形成を具現化する。 これとは別に、 コーディネーター. う点である。 それと同時に、 自分がそれまで慣れ親しん. ユニットでは、 欧米を中心とした海外でのインターンシッ. できた文化が、 相手から見るといかに異質な文化にみえ. プとして 「海外教育体験実習」 (1単位) を提供する。. るかという相手の視野への. (3). 気づき. 気づく. とい. である」 を引用し. この海外教育体験実習は、 異文化間コミュニケーショ. 分析を行った結果、 認知面、 情動面、 および態度・行動. ン能力を向上させる研修や、 大学近辺の小学校等で教育. 変容の側面において研修が参加者たちに様々な変化をも. 体験を行うことを目的とする。. たらしたことを明らかにしている。 これらの先行研究を踏まえ、 本調査では小学校英語活 動プログラムのコーディネーターユニットで開設される. 3. 海外教育体験実習に関する調査とその目的. 「海外教育体験実習」 での実施可能な内容を明らかにす. 「コーディネーターユニット」 で 「海外教育体験実習」. ることを目的とする。 実際には、 試行的プログラム参加. を開設するにあたり、 その体験実習で具体的に実施可能. 者の現地での活動の様子及び実習後に書かれた報告書に. な内容を明らかにする必要があった。 そこで、 2009年度. 見られる参加者自身の気づきを、 引率教員による参加者. 1回目の調査として、 ウィスコンシン大学オークレア校. の心理的な要因あるいは社会文化的側面からの考察を通. とその周辺の小中学校で 「海外教育体験実習試行的プロ. して行うこととする。. グラム」 を行った。 コーディネーターユニットの履修生 を想定した研究協力者を募り、 期間も将来的に実施可能. 4. であろうと思われる10日間を設定した。. 4 1 海外教育体験実習試行的プログラムに関する日程. 海外教育体験実習試行的プログラム実施方法. 本海外教育体験実習の目的は、 異文化間コミュニケー. 試行的プログラムの実施に際し、 「事前準備」 「現地実. ション能力を向上させる研修や、 大学近辺の小学校等で. 習」 「事後報告」 それぞれに関わる活動を、 以下の日程. 教育体験を行うことである。 そして、 履修生には異文化. のように行った。 表. 間コミュニケーション能力が向上することと異文化に対 する感受性が高まることが期待される。 先行研究によると、 短期語学研修や短期海外研修は、 英語力を向上させたり、 異文化への関心やコミュニケー ション意識に影響を与えたりするという報告がなされて. 2009年度試行的プログラムの概要. ႐㕙. ᣣ⒟. ਥߥቇ⠌ᵴേౝኈ. ೨. 2010 ᐕ 1. ࠙ࠖࠬࠦࡦࠪࡦᎺࠝࠢ. Ḱ. 26 ᣣ㨪. ࠕߦߟߡߩቇ⠌. 2 22 ᣣ. ᣣᧄᢥൻࠍ⚫ߔࠆߚߩ. Ფㅳ. ࡊࡦ࠹࡚ࠪࡦḰޔ. い る 。 (2007) 、 佐 々 木 (2009) 、 中 山 ・ 吉 村 (2009)、 大塚・根岸 (2009) では, 日本人大学生や高校. ᮨᡆ⊒. 生の短期海外語学研修による英語力の向上について言及 した調査結果を報告している。 徳井 (2002) は、 1か月. . 2010 ᐕ 2. ࠙ࠖࠬࠦࡦࠪࡦᎺࠝ. 間米国短期語学研修をした大学生の、 研修前後における. ታ⠌. 26 ᣣ㨪. ࠢࠕߢߩᢎ⢒㛎ታ⠌. 38ᣣ. 㧔ᄢቇᢎߦࠃࠆ⻠⟵ᢎ. 米国人に対するイメージの変化とコミュニケーション意 識の変化を報告している。 それによると、 イメージの変. ⢒ቇㇱቇ↢ߩᬺෳⷰޔዊ. 化に関して、 事前アンケートでは米国人を 「外見でとら. ቇᩞ⸰ࠍࠗ࠹ࠬࡓࡎޔ. える傾向」、 「集団、 国、 民族としてとらえる傾向」、 「相. ߒߥ߇ࠄߩਛቇᩞߢߩᢎ⢒. 手に対する自己の感情としてとらえる傾向」 が見られた. 㛎ታ⠌㧦ᬺⷰኤߣࡊ. が、 事後アンケートでは 「(個人としての) 相手の生き. ࡦ࠹࡚ࠪࡦ㧕. 方、 態度、 人生観としてとらえる傾向」、 「多様性に言及 する傾向」 が見られるようになったと述べている。 コミュ. ᓟ. 2010 ᐕ 3. ᶏᄖᢎ⢒㛎ታ⠌⹜ⴕ⊛ࡊ. ニケーション意識に関しては、 外国人と話す際のストレ. ႎ๔. 11 ᣣ. ࡠࠣࡓႎ๔ળ. 3 19 ᣣ. ႎ๔ᦠ╙ 1 ࿁⺒ߺวࠊߖળ. ス、 不安や苛立ち、 心配が減少し、 落ち着きが増加した ことが判明したと述べている。 そして、 研修が語学能力. 㧔ୃᱜߥߤၫ╩✦ಾࠅ 3. の向上だけではなく、 異文化間能力の育成という点でも. 26 ᣣ㧕. 重要な意味を持つと指摘している。 また、 中川 (2009) は、 大学生の1か月の短期海外語学研修で、 参加者が研 修を通じていかなる気づきを獲得したかを異文化理解教. .
(5) 松 井 千 代. 曽. . 川 上 典 子. 山 本 敬 子. 神 原 克 典. 4 2 参加者. 伊 藤 明 子. 四 方 智 子. 中 林 佳 奈. 3月1日月曜から試行的プログラムの主とされる実習. 参加者の内訳は、 本学修士課程の大学院生男性1名、. が始まった。 大学での講義、 授業参観や、 小中学校訪問. 女性5名、 計6名である。 コーディネーターユニット履. と体験実習が行われた。 大学での講義はすべて、 我々の. 修生を想定したため、 参加者を、 教員歴10年を超える中. 為に独自に組まれたものであり、 授業参観はほとんどが. 堅教員と教員歴20年以上のベテラン教員にあたる中学校. 参加型で、 学生と一緒に活動する場面も多く設定されて. 英語教諭2名 (男性1名女性1名) と、 教員歴10年∼20. いた。 1日は教授陣らと大学での朝食会のあと、 教育学. 年の中堅教員の小学校教諭 (女性3名)、 次年時に小学. 部生の授業を2コマ参観し、 午後から 教授に. 校教諭としての採用されることが内定していた学生1名. よる . . !. . に関する講義と、. (女性) とした。 また、 小学校教諭のうち2名は外国語. 留学生センター長 " # $. 氏による . . 活動経験が豊富であり、 1名は全く外国語活動の経験が. . %
(6) & '. の講義を受講した。 2日は. なかった。 また現職教員でない院生は、 小学校外国語活. 大学にて教育学部生の授業参観を2コマ (うち1つは日. 動における英語アシスタントとして、 定期的・継続的に. 本 語 の 授 業 ) 受 け た 。 そ の 後 教 授 に よ る . . . . ( 族) についての講. 小学校で教えた経験を持っていた。. 義を受講し、 午後からは小学校を訪問した。 3日から5 4 3 具体的な学習・活動内容. 日は、 ホームステイをしながら、 中学校での授業観察や. 4 3 1 事前準備. プレゼンテーションを行う体験実習に入った。 ホームス. 教育体験実習試行的プログラムの参加者が決定しての. テイ先には1名ずつ、 実習校となる中学校には2名ずつ. ち、 2009年1月26日から勉強会と称する事前準備会が始. 配置された。 団体行動から個人またはペアになったわけ. まった。 現地の気候など地域の様子や大学については、. だが、 ホームステイ初日夜のモンテッソーリ学校のオー. 本校に在籍するウィスコンシン大学出身の准教授から話. プンキャンパスや、 4日夜に大学で行われた日本人の秦. をうかがったり質問会を開いたりした。 また現地の大学. 教 授 の 講 義 . ' & '. . . での講義で扱われる予定であった 族についての. ' . を受講する場面で、 参加者全員がそろう. 学習をしたり、 訪問予定の学校をインターネットなどで. 機会もあった。 3日間の体験実習とホームステイを終え、. 調べたりするとともに、 訪問先の中学校でのプレゼンテー. 5日は全員でミネアポリス空港周辺へ移動し、 アメリカ. ションの準備に取りかかった。 「日本文化」 を紹介する. 最大のモール . # . を見学したあと、 翌. ため、 個々が資料を収集し、 また模擬のプレゼンを行い、. 日帰国の途についた。. 互いに評価し、 修正やコメントを加えながら、 それぞれ のプレゼンテーションが完成した。 また、 同時に、 参加 者である院生たちには、 プログラムの目指す 「教材開発 力」 「授業実践力」 「英語運用力」 「研究構想・開発力」 という観点で、 この研修の報告書 (4) を作成するタスク が与えられた。 4 3 2 現地学習 全行程10日間である本試行的プログラムは、 約1週間 のウィスコンシン大学オークレア校での講義受講やその 近郊の小中学校訪問、 そして中学校 (5) での体験実習を 主としていた。 金曜日の午後現地に到着したため、 翌日 土曜日から研修が開始したが、 休日にもかかわらず、 学. 写真1. 生ガイドによるウィスコンシン大学オークレア校キャン パス一周ツアーを行ってもらった。 また、 オークレア校 の教授の研究室や教師用リソースなどを、 米国側のコー ディネーターである当時の教育学部副学部長の .
(7) . 教授(6) (現 . 大学教育学部学部長) の案内で視察することができた。 市内観光のあと、 夕刻 には . 教授の講義 . . . . . . を、 宿泊先のホテルで受講した。 日曜 は大学シアターでの演劇が催され、 我々も大学生や地域 の人々とともに観劇した。. . ウィスコンシン大学での授業視察.
(8) 小学校英語活動プログラム海外教育体験実習―年度試行的プログラム()の調査から―. 動の様子及び2009年度試行的プログラム報告書で述べら れた文章を事例として取りあげる。 5 1 参加者 (小学校教諭. 英語非専攻) の場合. から渡航前に聞くことが多かったことばは 「私は (みんなと比べて) 英語が全くできない」 であった。 は大学院に来たことをきっかけに、 今まで全く経験がな かった小学校での外国語活動がどんなものであるかを知 ろうとして、 引率者が開いていた小学校英語の勉強会に 参加した。 これが本試行的プログラムに参加するきっか 写真2. けとなったとのことであった。 試行的プログラム後に書. 学生たちのグループワークに参加. いた報告書には、 ウィスコンシン大学での歓迎会で、 以外の日本人が一人もいないテーブルに座り、 教授たち に囲まれたときの思いを以下のように述べている。 大切なのはコミュニケーションを取ろうという意欲で ある。 他のテーブルに座っていた人たち (他の日本人参 加者) が、 英語科ではない私を心配してくれていたらし いが、 「すごく盛り上がっていた」 と後で言われたくら いジョニーデップの話で会話が弾んでいた。 (中略) 日 本人同士でも自分の感情を正確に伝えることは難しい。 しかし、 日本語でも英語でも、 相手の言葉の背景にある. 写真3. 中学校でのプレゼンテーション. 講堂にて. 思いを感じ取る力、 イメージする力が、 コミュニケーショ ンには欠かせない力である。 (中略) 「小学校教諭も外国 活動が入る (始まる) のだから、 英語の勉強をしなさい」 といくら言われても、 今までやる気にはならなかった。 伝えたい思いがあってこそ学びたい気持ちになるのであ る。 異文化コミュニケーションの観点から、 のことばか らは、 英語を使う上での (. .
(9).
(10) ) (八島2003) という概念の表れが感じられた。 も ともと明朗快活な性格の持ち主である なのだが、 研 修初日の初めての講義では、 カルチャーショックともい. 写真4. 中学校でのプレゼンテーション. 教室にて. うべき硬い表情が観察された。 工藤 (2009) によると、 「. 4 3 3 事後報告. 緊張・不安 、. 者日本人. 無力感 、. 不快・衝撃体験 、. という困難に直面した時に、. 植民. 他の研修生と. の接触 、 快体験 、 受容的行為 、 意欲的行為 といっ. 3月11日、 小学校英語プログラム担当教員と海外教育 体験実習試行的プログラム参加者の報告会が行われた。. た緩衝行動が参加学生にとっては有益である」 と述べら. 帰国後すぐであったため、 口頭のみでの発表が多かった. れている。 にも、 初めて講義を受けた日から歓迎会ま. が、 パワーポイントでプレゼンテーションの準備をし、. での3日間で、 何らかの 「緩衝行動」 にあたることがあっ. 発表をする院生もいた。 引率教員以外の小学校英語プロ. たのかもしれない。 そして英語での会話が分かり、 通じ. グラム担当教員からは、 それぞれの発表について質問や. たという 「快体験」 が、 報告書に見られることばとなっ. コメントをいただくことができた。. たのではないかと考える。. 5. 5 2 参加者 (小学校教諭. 参加者の気づきと考察. 英語専攻) の場合. ここでは、 参加者のうち小学校教諭である参加者 . は、 勤務をしている市の小学校英語活動研修グルー. と参加者 、 そして中学校教諭である参加者 の、 活. プで意欲的に活動し、 これまでも中心的役割を担ってい. .
(11) 松 井 千 代. 曽. . 川 上 典 子. 山 本 敬 子. 神 原 克 典. 伊 藤 明 子. 四 方 智 子. 中 林 佳 奈. た。 勤務校では、 オーストラリアの小学校と交流が30年. 答するきっかけを与えたいと、 教員として願うようになっ. 間続いており、 児童同士のホームステイを含む相互交換. た。 (中略) 児童生徒が、 主体的に英語を学び、 体験し、. 制度も整っている、 も引率教員としての渡豪経験をもっ. また、 より深い異文化理解/自国文化理解へと踏み出す. ている。 は、 ウィスコンシンでの現地中学校でプレゼ. には、 教師が授業の中で児童生徒一人ひとりのために. ンテーションを行ったときの様子について、 以下のよう. 「オリジナルな体験活動」 を用意できるかどうかにかかっ. に書いている。. ている。. 日本の今の音楽の例として、 若者に人気のグループの. の文からは、 「学ぶ教師」 としての視点を持ってこ. ミュージックビデオを紹介した。 日本の同世代に人気の. の試行的プログラムに参加していることを感じることが. ある音楽は、 現地の生徒にも大変好評であったので、 同. できた。 この姿勢は に限ったことではなく他の参加. じ感性を持っているということにも気づくことができた。. 者からも見られるが、 とりわけ、 の記述に注目した理 由は、 現地の学校で教育実習体験を行うことを 「良いト. の文は、 体験実習時に限定して書かれた短い一文で. レーニング」 や 「チャンス」 と呼びながら、 自問自答し、. はあるが、 異文化の中の 「同質性」 に気づいているよう. よりよい授業を追究していることが分かるからである。. すがうかがわれる。 宗 (2008) は小学校外国語活動での. これまでの教職経験だけではなく、 大学院で2年間学ん. 異文化教育について 「 異文化. の部分を主と. だという経験が、 に研究者としての資質を備えさせた. 同質性. のではないかと考える。. の. 異. して強調するのではなく、 文化のなかの. を見. つけることの必要性」 を述べている。 この実習によって 同質性に気づいたと言いたいところではあるが、 の場. 6. まとめ. 合、 その背景から考えると、 もともと異文化教育に対す. と の事例から、 本試行プログラムを通じて、 異. る柔軟さを持っていたと考えることが妥当であろう。 そ. 文化理解や異文化間コミュニケーション能力の高まりを. して、 本試行的プログラムに参加することで、 その資質. 見ることができた。. が表出されたと解釈することができるだろう。 この姿か. 現在 は、 大学院での修士論文の研究とは別に、 所. ら、 海外教育体験実習試行的プログラムは、 小学外国語. 属小学校へ週に1度戻り、 5、 6年生の英語活動の授業. 活動に必要な教員の資質・能力の統合の場となっている. をすすんで行っている。 また、 海外教育体験実習試行的. と考えることができる。. プログラム参加が自身の英語力を見つめなおすきっかけ となり、 英会話のラジオ放送を聞いたり、 英会話学校に. 5.3. 参加者 C (中学校英語教諭. 修士2年) の場合. 通ったりしている。. は、 中学校の英語教員として約10年勤務する中堅教. はプログラム修了後、 ウィスコンシンで撮った写真. 員である。 修士論文を提出し終え、 大学院生としての生. を使った教材を作成した。 スライドショーに使用された. 活をまもなく終えようとする時期に、 本試行的プログラ. 写真には、 日本の子どもたちが知らないであろう食べ物. ムに参加した。 小学校英語活動プログラムの目指す教員. や違った形のポストなど 「異」 文化的なものがあったが、. の資質・能力のうちの 「教材開発力」 について以下のよ. 日本製の炊飯器や日本の食卓に並びそうな中華風の料理. うな文を報告書に書いている。. の写真も数枚選択されていた。 は参加者で唯一、 の家族にホームステイをすることができたとい. 滞在期間中に現地の小中学校の児童に 「日本紹介」 の. う理由もあるだろうが、 異文化を強調するだけでなく、. 授業をする場が設けられていることで、 必然的に参加者. 子どもたちに同質性への気づきをもたせようとしていた。. らが 「何がアメリカの生徒や教員にとって教育的な意義. と のこういった姿は、 海外教育体験実習で得られ. がある授業だろう」 と自問自答することになる。 個人的. た教育的効果の波及効果と考えられる。. には、 この経験が、 児童の意欲関心を考慮した教材開発. 以上のことから、 ウィスコンシン大学では多文化理解. を行うことの、 良いトレーニングとなった。 この、 現地. 教育に関わる講義を行っていただくことと、 現地の公立. 校で教育実習体験を行うチャンスを得たことで、 自分自. 小中学校での、 日本文化を紹介するプレゼンテーション. 身、 .
(12). .
(13) . を行う活動をすることが望ましいと考える。.
(14)
(15)
(16) (. . . ) あるいは、 . の事例からは、 海外教育体験実習でプレゼンテーショ.
(17) (
(18)
(19)
(20) )
(21)
(22) とい. ンを行うことで、 もともと教師が持っている、 コーディ. う疑問が浮かび、 その答えを模索した。 その疑問がめぐ. ネーターとしての資質を引き出す可能性がみえてきた。. り、 日本の児童生徒たちにも . . は大学院を修了し所属中学校に復職した。 そして、.
(23)
(24)
(25) という問いを自問自. 今夏英語教育に関する全国大会で、 大学院で学んだ成果. .
(26) 小学校英語活動プログラム海外教育体験実習―2334年度試行的プログラム(5)の調査から―. を発表した。 のように、 大学院で学ぶことによって教. (2). 小学校英語プログラムが開講している科目は合計. 師として成長し、 また研究者としての活躍する姿が 「コー. 20科目で、 独自の科目はそのうち10科目である。 独自. ディネーターユニット」 を履修した理想の姿であると考. の科目は履修生でなければ受講することができない。. えられる。 このような 「コーディネーターユニット」 に. それ以外の科目は主に言語系コース (英語) の専門科 目である。. 求められる資質や能力を身につけるために、 「海外教育. (3). 体験実習」 では、 プレゼンテーションの機会を1回では. 「海外教育体験実習」 は、 「コーディネーターユニッ. なく複数回行える機会が与えられるとよいのではと考え. ト」 の履修生のみに提供される。 いずれのユニットで. る。. も、 国内の 「インターンシップ」 は必修科目であるが、 「海外教育体験実習」 は自由科目として設定されてい. 2009年度試行的プログラムによって、 「海外教育体験. る。. 実習」 での実施可能な内容をある程度明らかにすること. (4). ができた。 今後も, ウィスコンシン大学の講義内容や、. 以後、 「報告書」 という記述は、 試行的プログラム. 大学近郊の小学校等での教育実習での活動内容をさらに. 後、 参加者によって書かれた 「 海外教育体験実習. 検討していく必要がある。 例えば、 ウィスコンシン大学. を通じた英語コミュニケーション教育研究コーディネー. において、 アメリカの教育の現状や 教育、 多文化. ターの力量形成―ウィスコンシン大学オークレア校に. 教育等に関する講義を設定してもらうとよいと考える。. おける試行的プログラムの実施内容の分析を通じて」. 現地の学校では、 引き続き児童・生徒と一緒に活動しな. をさす。 (5). がら授業観察をする機会と、 日本文化についてのプレゼ. 「小学校英語活動プログラム」 の 「海外教育体験. ンテーションを行う機会を設けてもらいたいが、 現地の. 実習」 であるために、 現地の実習を行う学校には小学. 学校の教員と、 教育に関する情報交換と教育現場の課題. 校を希望していたが、 全員が中学校に行くこととなっ. などについてより多くディスカッションできる機会を設. た。 しかしながら、 日本の小学6年生にあたる同年齢. 定してもらうとよいと考える。. の授業や、 フランス語などの 「外国語」 の授業を観察 することができ、 結果としてはよかったといえる。. 課題としては、 小学校英語プログラムの目指す 「教材. 2010年度では全員小学校での実習を予定している。. 開発力」 「授業実践力」 「英語運用力」 が、 どういった場. (6). 面で現れ、 必要とされるかを記述する必要があると考え. 2010年7月に .
(27) 大学教育学部学部長. る。 また, 小学校外国語活動を促進するコーディネーター. として転任された。 2010年6月に本学を来校した際に. に必要な 「研究構想・開発力」 については、 研究テーマ. は、 本プログラム主催の学生参加型セミナーの講師を. を持って現地研修に臨むことの重要性と、 リサーチを行. 務めた。. うための質問力をつけることが大切であると考える。 こ れらについては、 研修が非常に短期間で時間的な制限が. 引用文献. ある点に加え、 現地でのリサーチやディスカッションな. 2007 . . . . . どで質問をする際に必要な英語運用力を事前につけなけ. . ! " ". # . " $%& '( )& * +. ,-+./ -.&0 (/* +-1 91!602 620. ればならない点など、 いくつかの点で再検討しなければ ならないだろう。. 井下理 1997「異文化理解教育の方法」 江淵一公編. 最後に、 これらの課題を含め、 本試行的プログラムの. 異文化間教育研究入門. 調査結果を経て作成した2011年度の海外教育体験学習の. 玉川大学出版部!206. 大塚賢一、 根岸純子2009 「2週間の海外短期語学研. シラバスを資料として提示し、 2010年度の試行的プログ. 修がスピーキング " . に与える効果及び " . と. ラム (2) の調査でその検証を行うことを宣言すること. 英語使用不安・英語授業不安との関係」. で、 本稿の結びとしたい。. 英語教育学会. 関東甲信越. 23!59 70. 工藤和宏2009「日本の大学生に対する短期海外語学研. 註 (1). 修の教育的効果―グラウンデッド・セオリー・アプロー チに基づく一考察」. 「小学校英語活動指導者ユニット」 の履修条件は、. 育. 「修士課程に在籍する学生で、 現職教員または現職教. スピーチコミュニケーション教. 日本コミュニケーション学会22!117 139. 佐々木みゆき2009 「アウトプットとしてのライティ. 員以外で小学校教諭免許状を有する者」 とし、 「コー ディネーターユニット」 の履修条件は、 「修士課程に. ング活動―書く力とやる気の研究最前線」. 在籍する学生で、 現職教員または現職教員以外で小学. 2月号大修館書店!37 39. 英語教育. 宗誠2008「小学校での異文化理解教育で大切にしたい. 校教諭免許状、 中学校一種免許状 (英語)、 高等学校. こと」. 一種免許状 (英語) のいずれかを有する者」 としてい. 英語教育. 3月号大修館書店!13 15. 徳井厚子2002「短期語学研修におけるコミュニケーショ. る。. .
(28) 松 井 千 代. 曽. . 川 上 典 子. 山 本 敬 子. 神 原 克 典. ンの意識とイメージの変化―ユタ大学夏期英語研修プ ログラムの事例―」 信州大学教育学部紀要 10725 33 中川典子2009「短期海外語学研修における参加者の気 づき―異文化理解教育の観点から―」 論集―人間・社会・自然編―. 流通科学大学. 21(2)37 60. 中山峰治、 吉村紀子2009 「英語力の向上に役立つ海 外研修とは」. 英語教育. 3月号大修館書店50 53. 松井千代、 曽、 川上典子、 山本敬子、 神原克典、 伊藤 明子、 四方智子、 中林佳奈2010「「海外教育体験実 習」 を通じた英語コミュニケーション教育研究コーディ ネーターの力量形成―ウィスコンシン大学オークレア 校における試行的プログラムの実施内容の分析を通じ て―」 兵庫教育大学大学院小学校英語 運営室 (未 出版) 八島智子2003 「第二言語コミュニケーションと情意 要因―言語使用不安と積極的にコミュニケーションを 図ろうとする態度についての考察」. 外国語教育研究. 5関西大学外国語教育研究機構81 93 吉村紀子、 中山峰治2010 海外短期英語研修と第2 言語習得. シリーズ言語学と言語教育21ひつじ書房. . 伊 藤 明 子. 四 方 智 子. 中 林 佳 奈.
(29) 小学校英語活動プログラム海外教育体験実習―年度試行的プログラム()の調査から―. 資料. 2011年度小学校英語活動プログラム. 海外教育体験実習. シラバス. 䈀ᬺ⑼⋡ಽ䋺䇭䇭ኾ㐷ಽ㊁䇭䊶䇭ᢎ⑼ᢎ⢒ಽ㊁䇭䇭䈁 䈀㐿⸳䉮䊷䉴䋺⸒⺆♽䉮䊷䉴䋨⧷⺆䋩䇭䇭䇭䇭䇭䇭䇭䇭䇭䇭䇭䈁 ᬺ⑼⋡ 䈀⧷ᢥฬ䈁. ᶏᄖᢎ⢒㛎ታ⠌ 㪦㫍㪼㫉㫊㪼㪸㫊㩷㪧㫉㪸㪺㫋㫀㪺㪸㫃㩷㪠㫅㫋㪼㫉㫅㫊㪿㫀㫇. Ფᐕ䊶㓒ᐕ㐿⻠䈱. ᤤ㑆䋨Ფᐕ䋩. ᐕᐲ㐿⻠䈱ή. . 㐿⻠ᦼ╬. න䇭. 㪈. ᬺ䈱ᣇᴺ. ታ 䇭ᧂቯ. ᄛ㑆䋨䇭䇭䋩 ᜂᒰᢎຬ. ᦼ䇭䇭ᦐᣣ䇭䇭ᤨ㒢 ᦼ䇭䇭ᦐᣣ䇭䇭ᤨ㒢. 䈀ᬺ䈱⋡ᮡ䈶ᦼᓙ䈘䉏䉎ቇ⠌ലᨐ䈁 ☨࿖䉡䉞䉴䉮䊮䉲䊮ᄢቇ䉥䊷䉪䊧䉝ᩞ䈪䈱⻠⟵ฃ⻠䇮ᄢቇ䉇䈠䈱ၞ䈱ዊቇᩞ䈭䈬䈪ⷞኤ䇮䊖䊷䊛䉴䊁䉟䉕䈚䈭䈏䉌䇮ᜂ ᒰቇᩞ䈪ᣣᧄᢥൻ䉕⚫䈜䉎╬䈱ታ⠌䉕ⴕ䈉䇯☨࿖䈪䈱╙㪉⸒⺆䈫䈚䈩䈱⧷⺆ᢎ⢒䋨䌅䌓䌌㪀䉇ᄖ࿖⺆ᢎ⢒䇮䉁䈢ᄙᢥൻ ᢎ⢒䈱⁁䉕ቇ䈶䇮☨࿖䈱႐䈱ᢎᏧ䉇↢ᓤ䈫⋥ធᵹ䈜䉎䈖䈫䈮䉋䉍䇮ዊቇᩞᄖ࿖⺆ᵴേ䈮ᔅⷐ䈭ᬺታ〣ജ䇮ᢎ ᧚㐿⊒ജ䇮⧷⺆ㆇ↪ജ䈍䉋䈶⎇ⓥ᭴ᗐ䊶㐿⊒ജ䉕⢒ᚑ䈜䉎䇯 䈀ᬺ䈱ౝኈ䊶⸘↹䈁 䊶೨ᜰዉ䇮ᛂ䈤ว䉒䈞 䊶☨࿖䉡䉞䉴䉮䊮䉲䊮Ꮊ䉥䊷䉪䊧䉝䉕ὐ䈫䈚䈢ታ⠌ 䇭੍ቯ⸰వ䋺䉡䉞䉴䉮䊮䉲䊮ᄢቇ䉥䊷䉪䊧䉝ᩞ䈍䉋䈶䉥䊷䉪䊧䉝ㄭㄝ䈱ዊ䊶ਛቇᩞ 䊶ቇ⠌ౝኈ䈍䉋䈶ታ⠌ౝኈ 䇭䇭䇭䇭䇭䇭䇭䇭䇭䇭䉡䉞䉴䉮䊮䉲䊮ᄢቇ䉥䊷䉪䊧䉝ᩞ䈪䈱⻠⟵䋨ᄙᢥൻℂ⸃ᢎ⢒䇮䌅䌓䌌ᢎ⢒䈮䈧䈇䈩䈭䈬䋩ฃ⻠ 䇭䇭䇭䇭䇭䇭䇭䇭䇭䇭┙ዊቇᩞ䈪䈱䌅䌓䌌䉇ᄖ࿖⺆ᢎ⢒䈱⁁ⷞኤ䇮႐ᢎຬ䈫䈱ᗧ឵ 䇭䇭䇭䇭䇭䇭䇭䇭䇭䇭䈱┙ዊ䊶ਛቇᩞ䈪䈱ᣣᧄᢥൻ䉕⚫䈜䉎ᢎ⢒ታ⠌䉕ㅢ䈚䈢⇣ᢥൻᵹ 䇭䇭䇭䇭䇭䇭䇭䇭䇭䇭䊖䊷䊛䉴䊁䉟䈪䈱⇣ᢥൻ㛎䈎䉌䇮ᢎ᧚䈫䈭䉎ᖱႎ䈱㓸䉇⺞ᩏ䇭䇭䇭䇭䇭䈠䈱ઁ 䊶ᓟᜰዉ䇮ႎ๔ળታᣉ. 䈀ᚑ❣⹏ଔ䈱ᣇᴺ䊶ၮḰ╬䈁. ࡐ࠻߅ࠃ߮ႎ๔ળߩ⊒ߦࠃࠆ. 䈀䊁䉨䉴䊃䋬ᢎ᧚䋬ෳ⠨ᦠ╬䈁. ᔅⷐ䈮ᔕ䈛䈩㈩Ꮣ䈜䉎. 䈀䈠䈱ઁ䈁. ታ⠌䈲⚂㪈㪇ᣣ㑆䇮㪉ᓟඨ䈎䉌㪊ᣨ䈮䈎䈔䈩ⴕ䈉੍ቯ䇯䉴䉬䉳䊠䊷䊦䈲ቯᰴ╙⍮䉌䈞䉎䈖䈫䈫䈜䉎䇯. .
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