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小学校における意志決定スキル,目標設定スキル育成のための指導内容に関する研究-意志決定,目標設定の場面や状況に関する質問紙調査-

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Academic year: 2021

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(1)  小学校における意志決定スキル,目標設定スキル育成のための指導内容に関する研究          一意志決定,目標設定の場面や状況に関する質問紙調査                              専 攻  教科領域教育学専攻                              コース  生活・健康・総合内容系コース                              学籍番号 M072341                              氏 名  佐藤 栄里子. 1日的 本研究では,5つのライフスキルの中でも様々な場面  年9月上句に島根県Y市内小学校12校の5,6年生608 で活用可能な意志決定スキルと目標設定スキルに着目  名を対象に実施した。 し,両スキル育成の基礎的情報を得るために質問紙を  皿舗果=. 作成し,児童が意志決定や目標設定を行う状況,行い方, 1 FGI(フォーカスグループインタビュー) それらに影響する諸要因を把握することを目的とする。  教員は,目標設定では,意図をもって場を設定し指導. 皿方法                    していたが,意志決定では,場を設定しての指導は特に 1 FGI(フォーカスグループインタビュー)     行っていなかった。一方,生徒は,意志決定,目標設定に.  学校における意志決定や目標設定での実態把握と質  ついてほとんど意識しておらず,教員と生徒の意識に 間紙調査での質問項目検討のため,FGIを,小学校卒業  差があることが認められた。. 1年後の男子1名,女子4名の言十5名の生徒,小学校教諭  2 米国の健康教育基準Na血㎜1Hed山E山㎝血n 3名,中学校教諭1名の計4名を対象に2008年3月∼4 Sセ㎜虹曲(N1≡囮S)の参照 月に実施した。                   NHESでは,発達段階に応じて学習内容が系統的に 2 米国の健康教育基準Na㎞㎜1Hea1山Edu㎝㎞n  示されており,質問項目を考える際に参考となった。. S㎞1㎞(NHES)の参照              3 予備的質間紙調査  NHESの一部である意志決定スキル,目標設定スキ   調査は,5年生(n:35)を対象に2回実施し,その信頼性 ルの部分を翻訳し,それらを質問項目に取り入れるか  係数(Kenaa皿タウb)は,場面や関連要因によって異な どうか検討した。                 っていた←.140∼.784)。信頼性の高い場面は,意志決定. 3 予備的質間紙調査               は「友だちや上級生にいやなことを言われたり,された  試作した質問紙を,2008年6月下句に島根県Y市A  りしたときM≡.507(.396∼.601)」,目標設定は「運動会. 小学校5,6年生に調査した。5年生35名(男子21名, や発表会などの学校行事の目標を決めるとき 女子14名)には1週間の間隔で2回調査を,6年生32  M≡、5㏄C385∼.600)」などだった。一方,信頼性の低い 名(男子20名,女子12名)は1回調査を行った。分析  場面は,意志決定の「委員会を決めるときM….230←.140. には,SPSS120此rWmdowsを使用した。       ∼.449)だった。この結果から,信頼性の低いr委員会を 4 本調査                    決めるとき」という場面を削除した。.  予備的質間紙調査において全体的にKend』タウb  4 本調査. 値の低かった意志決定場面のr委員会を決めるとき」  幽劃L を削除し,本調査では,目標設定4場面,意志決定11場面   各場面における「自信」については,「1.自信がある」. を設定し,場面ごとに「うまく決める自信」(以下「自  ∼「4.自信がない」の4件法で回答し,自信の程度を中. 信」と示す)などを含む7項目の関連要因等を用意し  央値で,ばらつきを見るために25%,75%タイル値の差 た。その他,本調査は,意志決定スキル尺度8項目,目標  を調べた。目標設定場面で自信が高かったのは「習い. 設定スキル尺度11項目も含め構成した。調査は,2008  事や部活動の目標を決めるとき」,ばらつきが大きがつ. 一470一.

(2) た場面は特になかった。意志決定場面で自信が高かっ. 相関係数で検討したところ,どちらも1%水準で有意で. たのはr友だちや上級生からrたばこをすわないか」. あり,目標設定ではO.505,意志決定では0,303であった。. を誘われるとき」などの3場面だったが,自信が低かっ. w考表. た場面は悩みや不安があるとき」の1場面だった。.  各場面でのr自信」については場面によって差があ. ばらつきが大きかった場面は,「休み時間や休日に誰と. り,意志決定場面の「悩みや不安があるとき」について. 何をして遊ぶか決めるとき」など2場面だった。. は,児童にとって自信が低く,教員の支援が必要な場面. 2)男女差・学年差. であることがわかった。. (1)目標設定場面:男女別では,「自信」に有意な差はみ.  各場面での男女差は,決定について自信をもってい. られなかったが,関連要因は,女子の方が男子よりも有. るのは男子,反面,女子はよく考えているが自信はむし. 意に高い項目が多くみられた(再チャレンジする,自分. ろ低い傾向だった。学年差では,6年の方が5年より概. の能力を考える等)。学年別では,男女別と同様に,「自. ね関連要因を考えて決めていることがわかった。これ. 信」に有意な差はみられず,関連要因は,6年生の方が5. は発達段階から考えても,6年の方が5年より様々な場. 年生よりも有意に高い項目が多かった(自分の能力を. 面を経験していることから妥当であると考えられる。. 考える,自分のがんぱり方を考える等)。.  自信と関連要因との相関をみると,目標設定場面で. (2)意志決定場面:男女別では「自信」は,11場面中9. は,関連要因について考えている児童は自信が高く,個. 場面で男子の方が女子よりも有意に高かったが,関連. 別の要因としてはr具体的方法がわかる」,r再チャレ. 要因は,女子の方が男子よりも有意に高い項目が多か. ンジする」の2項目が自信に関連する要因であること. ったて決めるときにいろいろ考える,自分の経験を考え. が考えられる。意志決定場面は,場面によって差があり,. る)。学年別では,「自信」では,「給食を全部食べるか. 要因としては,「意志」が挙げられた。しかし,全体とし. どうか決めるとき」の場面で6年の方が有意に高く,そ. て自信につながる関連要因が明らかになったとはいえ. の他の場面では有意差はみられなかった。関連要因は,. ず,小学生段階では意志決定の関連要因が不明確であ. 食に関係する場面で5年の方が有意に高い要因がみら. るのか,質問紙の項目内容や構成に問題があるのか判. れたものの,全体では6年の方が5年よりも有意に高い. 断はできない。. 項目が多かった。(友だちや上級生のことを考える等)。.  スキル尺度得点と自信得点との関連では,どちらも 有意な関係があり,スキル尺度得点が高い児童は,意志. (1)目標設定場面:関連要因合計得点からみる. 決定,目標設定場面での自己決定への自信をもってい. と,Kenaa皿タウb値がO.478∼0,367となり,4場面とも. ることがわかった。. に相関が高かった。個別の要因ごとでは,4場面共通し. V棚. て,r具体的方法がわかる」,r再チャレンジする」の2.  小学校高学年段階では,意志決定や目標設定に男女. 項目の関連が強かった』. 差があり,男子よりも女子の方がよく考えて決めてい. (2)意志決定場面:関連要因合計得点からみると,0,069. た。また,自信と関連要因との関係は,目標設定場面では,. ∼O.267となり,場面ごとにばらつきがみられた。個別. 全体に要因について考えている児童は自信が高いが,. の要因ごとでは,いくつかの場面で「自分の意志を考え. 意志決定場面では場面ごとに差があり,必ずしも要因. る」に相関がみられただけで,全体に自信と関連要因に. について考えている児童は自信が高いとはいえなかっ. ついて大きな相関はみられなかった。. た。スキル尺度得点が高い児童は,各場面での自己決定 への自信も高いことが明らかとなった。.  各スキル尺度の合言十得点と各場面でのr自信」の合.         主任指導教員  荒木   勉. 計得点を算出し,それぞれの関連についてピアソンの.         指導教員 西岡 伸紀 一471一.

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参照

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