小学校における意志決定スキル,目標設定スキル育成のための指導内容に関する研究-意志決定,目標設定の場面や状況に関する質問紙調査-
2
0
0
全文
(2) た場面は特になかった。意志決定場面で自信が高かっ. 相関係数で検討したところ,どちらも1%水準で有意で. たのはr友だちや上級生からrたばこをすわないか」. あり,目標設定ではO.505,意志決定では0,303であった。. を誘われるとき」などの3場面だったが,自信が低かっ. w考表. た場面は悩みや不安があるとき」の1場面だった。. 各場面でのr自信」については場面によって差があ. ばらつきが大きかった場面は,「休み時間や休日に誰と. り,意志決定場面の「悩みや不安があるとき」について. 何をして遊ぶか決めるとき」など2場面だった。. は,児童にとって自信が低く,教員の支援が必要な場面. 2)男女差・学年差. であることがわかった。. (1)目標設定場面:男女別では,「自信」に有意な差はみ. 各場面での男女差は,決定について自信をもってい. られなかったが,関連要因は,女子の方が男子よりも有. るのは男子,反面,女子はよく考えているが自信はむし. 意に高い項目が多くみられた(再チャレンジする,自分. ろ低い傾向だった。学年差では,6年の方が5年より概. の能力を考える等)。学年別では,男女別と同様に,「自. ね関連要因を考えて決めていることがわかった。これ. 信」に有意な差はみられず,関連要因は,6年生の方が5. は発達段階から考えても,6年の方が5年より様々な場. 年生よりも有意に高い項目が多かった(自分の能力を. 面を経験していることから妥当であると考えられる。. 考える,自分のがんぱり方を考える等)。. 自信と関連要因との相関をみると,目標設定場面で. (2)意志決定場面:男女別では「自信」は,11場面中9. は,関連要因について考えている児童は自信が高く,個. 場面で男子の方が女子よりも有意に高かったが,関連. 別の要因としてはr具体的方法がわかる」,r再チャレ. 要因は,女子の方が男子よりも有意に高い項目が多か. ンジする」の2項目が自信に関連する要因であること. ったて決めるときにいろいろ考える,自分の経験を考え. が考えられる。意志決定場面は,場面によって差があり,. る)。学年別では,「自信」では,「給食を全部食べるか. 要因としては,「意志」が挙げられた。しかし,全体とし. どうか決めるとき」の場面で6年の方が有意に高く,そ. て自信につながる関連要因が明らかになったとはいえ. の他の場面では有意差はみられなかった。関連要因は,. ず,小学生段階では意志決定の関連要因が不明確であ. 食に関係する場面で5年の方が有意に高い要因がみら. るのか,質問紙の項目内容や構成に問題があるのか判. れたものの,全体では6年の方が5年よりも有意に高い. 断はできない。. 項目が多かった。(友だちや上級生のことを考える等)。. スキル尺度得点と自信得点との関連では,どちらも 有意な関係があり,スキル尺度得点が高い児童は,意志. (1)目標設定場面:関連要因合計得点からみる. 決定,目標設定場面での自己決定への自信をもってい. と,Kenaa皿タウb値がO.478∼0,367となり,4場面とも. ることがわかった。. に相関が高かった。個別の要因ごとでは,4場面共通し. V棚. て,r具体的方法がわかる」,r再チャレンジする」の2. 小学校高学年段階では,意志決定や目標設定に男女. 項目の関連が強かった』. 差があり,男子よりも女子の方がよく考えて決めてい. (2)意志決定場面:関連要因合計得点からみると,0,069. た。また,自信と関連要因との関係は,目標設定場面では,. ∼O.267となり,場面ごとにばらつきがみられた。個別. 全体に要因について考えている児童は自信が高いが,. の要因ごとでは,いくつかの場面で「自分の意志を考え. 意志決定場面では場面ごとに差があり,必ずしも要因. る」に相関がみられただけで,全体に自信と関連要因に. について考えている児童は自信が高いとはいえなかっ. ついて大きな相関はみられなかった。. た。スキル尺度得点が高い児童は,各場面での自己決定 への自信も高いことが明らかとなった。. 各スキル尺度の合言十得点と各場面でのr自信」の合. 主任指導教員 荒木 勉. 計得点を算出し,それぞれの関連についてピアソンの. 指導教員 西岡 伸紀 一471一.
(3)
関連したドキュメント
調査の対象とした小学校は,金沢市の中心部 の1校と,金沢市から車で約60分の距離にある
・ここに掲載する内容は、令和 4年10月 1日現在の予定であるため、実際に発注する建設コンサル
・学校教育法においては、上記の規定を踏まえ、義務教育の目標(第 21 条) 、小学 校の目的(第 29 条)及び目標(第 30 条)
目標 目標/ 目標 目標 / / /指標( 指標( 指標(KPI 指標( KPI KPI KPI)、実施スケジュール )、実施スケジュール )、実施スケジュール )、実施スケジュールの の の の設定
(2)施設一体型小中一貫校の候補校 施設一体型小中一貫校の対象となる学校の選定にあたっては、平成 26 年 3
2014 年度に策定した「関西学院大学
適応指導教室を併設し、様々な要因で学校に登校でき
小学校学習指導要領総則第1の3において、「学校における体育・健康に関する指導は、児