「進学校」と呼ばれる高等学校における特別支援教育の現状と課題-生徒・教員への質問紙調査と教員への理解推進を通して-
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(2) 校2.6%、私立進学校4.6%、公立一般校2.2%てあっ. の生徒に対して指示や説明を工夫したりするなど、. た。私立進学校は他の2群に比べて、高機能自閉症・. 望ましい行動の増加が見られた。多動傾向の生徒へ. アスペルカー症候群タイプの生徒が多いことが示唆. の注意・叱責が減少したのも、研修の成果であろう。. された。. (2)小中学校と高等学校との違い. (3)教員用アンケート. 当該生徒の自己理解を促し、特性を生かした進路. 発達障害に関する知識について3群で違いは見ら. 指導を行うことの必要性を訴える声が多かった。自. れなかったが、担任が気になる生徒として挙げた割. 己理解を進めることが、生徒の自己肯定感を損なう. 合は、公立進学校1.50%、私立進学校α51%、公立. ことにつながらないよう配慮しながら、教員は取り. 一般校1,46%と、私立進学校教員の気付きが少なか. 組みを進めなければならない。. った。また、発達障害の疑われる生徒への対応につ. (3)各高等学校の特色による違い. いても、記述に具体性を欠いていた. 部活動の盛んな学校では、対人関係のトレーニン. アンケート全体を通じて、私立進学校教貝が特徴. グをしたり、生徒の自尊感情を育てたりする場とし. 的な数字を示した。これは、私立高校の人事交流の. て部活動を活用できると考えていた。また、進学1交. 少なさに起因すると思われる。同じ職場で同じよう. の教員は、周囲の生徒がよき理解者・支援者になる. なタイプの生徒と長く関わるため、指導のバリエー. だろうととらえていた。各学校の持ち味を生かした. ションを増やしにくいのだろう口今後は、研修制度. 特別支援教育の推進は、主体的でローコストの取り 組みになる可能性を含んでいる。. の充実等が望まれる。 皿.研究2・・・…教員への理解推連. 1V.総合考察. 1.目的. 「進学校にはアスペルカー症候群の生徒が多い」. >研修資料に寄せられた教員の意見や疑問を分析. という言葉をしばしば耳にするが、本研究において. し、「進学校」と「一般校」における特別支援. もその傾向が確認できた。また研修の有無が、教員. 教育の違いを多面的にとらえる。. の指導スキルに影響を与えることもわかった。進学. >小中学校とは異なる高等学校独自の視点を盛り. 校に在籍する発達障害の疑われる生徒は、高い能力. 込んだ、効果的な理解推進の方策を探る。. ゆえ、表面的には適応しているように見えることも. 2.対象. ある。しかし、生きにくさを抱えている一部の生徒. X県公立進学校2校、公立一般校2校の教員. を、教員は見落としてはならない。その一方で、進. 3.手続き. 学校の比較的安定した空間だからこそ、彼らが自身. 2008年5月∼1O月まで、特別支援教育をテーマ. の特性をうまく受け止め、個性を生かした自己実現.. にした筆者作成の研修プリントを月1∼2回発行し、. を図ることができるのだということも、教員は理解. 毎号ごとの感想メモとプレ・ポストアンケートで研. しておく必要があろう。. 修の有効性を確かめた。またA校では8月、F校で. なお、進学校にはデータを蓄積・分析することや、. 個々の指導事例を集積するといった進路指導のノウ. は11月に職員研修会を実施した。 4.結果と考察. ハウがある。量的側面(アンケート)と質瑚則面(事. 例)の両方から、特別支援教育を充実させていくこ. (1)教員の変容. 自閉症傾向の生徒については、教員が周囲の生徒. とが期待される。. との仲介をする動きが増えた。また、LD傾向の生. 主任指導教員柘植雅義. 徒に対して課題プリントを工夫したり、不注意傾向. 指導教員 柘植雅義. 一225一.
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