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図画工作科における「感性を働かせる授業」の在り方に関する研究 : 第3学年「世界に一本だけのせん」、「○○○○を絵にしよう」の実践から

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Academic year: 2021

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(1)図画工作科における「感性を働かせる授業」の在り方に関する研究 ∼第3学年「世界に一本だけのせん」. 「OOOOを絵にしよう」の実践から∼        教育実践高度化専攻        小学校教員養成特別コース.        P09086C 羽林田 恭子 1 研究報告書の構成.  感的に)判断・評価・表現する働き. 序章 研究の日的と方法. ②想像力を働かせ、事物との関連性を判断・評. 第1章 徳性を働かせる授業」について.  価・表現する働き. 第2章 徳性を働かせる授業」の実践的研究. ③他者と共感するカを持ち、他者との交流を可能.      一小学校第3学年を対象として一.  にする働き.  第1節「世界に一本だけのせん」実践について.  定義から、「感性を働かせる授業」について、.  第2節「OOOOを絵にしよう」実践について. 感覚器官や心情を刺激するための手立てが必要. 第3章 2つの実践から見る. であると考えた。そこで五感を刺激する活動や、. 諸感覚を統合させたり、互いに関連させたりする.     徳性を働かせる授業」について 終章 研究の総括. 初田(2010)の実践理論等を基に「感性を働かせる. 2.研究の概要. 授業」に必要な要素を、以下の5つまとめた。.  新学習指導要領では、図画工作科の目標として. ○視覚とその他の感覚を統合あるいは関連させ. 新たにr感性を働かせながら」という文言が付け.  るような活動の工夫. 加えられた。これは、表現及び鑑賞の活動におい. ○イメージづくりのヒントとなるような資料等. て、児童の感覚や感じ方などを」層重視すること.  の提示と、見せ方の工夫. を明確にするためである。そこで、本研究では、. ○自分のイメージを何らかの形で表現できる場. 児童の「感性」に働きかけるための指導として、. ○友だちのイメージや、考え方などに触れる場. 作品の鑑賞を通して、他者の感覚や感じ方、表現. ○感動体験などの、心情に刺激を与える工夫. の思いなどに触れ、共感するカとしての「感性」.  また、これら5つの要素を組み合わせて「感性. を育てる授業を構想し、実践する。そして、実践. を働かせる授業」に必要なものを、r感性を働か. した授業をもとにr感性を働かせる授業」の在り. せる場」の設定であるとし、以下の図に示す(図. 方について明らかにすることを目的とする。. 1)。.   〃録・  一騎m1麗  ■録調崎、  ” 〈感性を働かせる場の設定〉 、. 3.研究成果. 〃            、 1             磨. (1)r感性を働かせる授業」について   r感性」の定義は難しく、現在では、各分野に. 羅        見える形  報. よって様々な解釈で使われており、すべての分野. 量             1. に適応可能な明確な定義は存在していない。よっ て、先行研究により定義された徳性」を参考に、. 1             1 1             I. 本研究でのr感性」について定義づけていきたい。. 1  .発表の場   言葉で     I. 1       で表現  1. 1 ・鑑賞の場        1. I     表現   1 I ・交流の場        I.  感性工学の一人者である原田(1999)の理論や、. 美術教育の研究者であるふじえ(2011)の分析を基.  一.                    〃. 、            〃. に、徳性」を以下のように定義した。.   、、日■一.   一一■・■一〃. ①ある刺激に対して感覚器官や心情を通して(直. 一146一. 図1 「感性を働かせる授業」の基本構想(図式化).

(2)  図画工作科では、図1のように、作品などの見. が、教師が意図したとおりにr感性」を働かせな. える形での表現活動と、言葉での表現活動が行わ.. がら、自分のイメージを持って作品製作にあたる. れている。言葉での表現活動は、主に鑑賞で行わ. ことができていた。視覚以外の感覚を刺激したり、. れているものである。それを、製作の前、あるい. 普段は描かない「目に見えないもの」を描いたり. は途中で、参考資料や友だちの作品に対して行い、. する活動を行うことで、児童の感覚器官に働きか. 自分の作品製作に活かす取り組みを設定した。ま. け、よりイメージをふくらませることができた。. た、目に見える形で現れた自分の作品のイメージ. 導入時に、鑑賞する作品や、その掲示方法等を工. を、言葉にする活動を行うことで、より、作品の. 夫し、活動の内容を伝わりやすくすることで、児. 表現を工夫するようになると考えた。. 童が興味・関心を持ち、よりイメージをふくらま.  以上の基本構想を基に先行授業を分析すると、. すことができた。作品や言葉をもとにイメージし. オノマトペを活用することが有効であることが. たり、イメージを言葉や作品で表現したりする活. わかった。オノマトペはそれ自体が、r感性」を. 動では、児童が、自ら表現を楽しもうとする態度. 働かせることによって生まれた言葉である。苧阪. が見受けられた。鑑賞の場を用意し、自分の感じ. (1999)の報告でも、オノマトペと諸感覚が互いに. 方やイメージを伝えたり、友だちの感じ方やイメ. 関係しあっているものだということがわかる。よ. ージに触れたりする活動を行ったことも、児童に. って、本研究で行った授業実践では、いずれもオ. 意欲を与えた要因だと思われる。友だちと作品を. ノマトペを絵に表す活動を取り入れた。. つなげたり、大きな作品を見たりする活動で、友.  また、先行実践と、上記の基本構想をもとに、. だちとのふれあいに喜びを感じ、意欲的に製作に. 活動の流れを[鑑賞する]⇒[発表・交流する]. 取り組んだ児童や、自分のイメージを絵にする活. →[表現する]の3段階で構成した。[鑑賞する]. 動で、表現する楽しさに気づき、多くの作品を製. 活動では、視覚を中心にその他の感覚を働かせる. 作した児童等、活動に積極的に取り組む姿が多数. ような活動を行い、その際、資料等を工夫し、イ. 見受けられた。. メージができるよう働きかけた。[発表・交流す る]活動では、自分のもったイメージを、言葉や. 4.今後の課題  「感性を働かせる授業」について研究し、授業. 動作で表現し、友だちの感じ方に触れる場を用意. 実践を行ってきた。そのなかで、図工に苦手意識. した。「感性を働かせる」ために必要な[鑑賞の場]. を持つ児童に対する指導について考える必要性. [発表・交流の場]を取り入れる一ことで、自分の感. を感じた。中には、どうしてもイメージを絵にす. じ方やイメージを伝えたり、友だちの感じ方やイ. る活動を苦手とする児童がいた。そのような児童. メージに触れたりする経験をし、[表現するコ活. が、活動に苦手意識を感じることなく楽しんで取. 動に活かすことができるようにした(図2)。. り組めるような手立てを考えていきたい。. 5.参考文献.          発表・交流   筐貰する            表現する            する                図2 活動の流れ.  また、評価については、表現の活動において、 児童がどのように「感性」を働かせながらイメー ジすることができたかをみていくようにした。. ・原田昭r“感性の定義”」岡崎章編著『感性評価2』    感性評価構造モデル構築特別プロジェクト研究    組織,1999. ・ふじえみつる「美術教育における『感性』,『知性』と     『知能』について」『美育文化』美育文化出版,    Vo1.61  No.5. 2011.. ・初田隆「豊かな絵画表現への扉を開く」東山明監修,初.    田隆編『図工科ニューヒット教材集①絵画・版画    編』明治図書,2010. ・苧阪直行『感性のことばを研究する 擬音語・擬態語に. (2)2つの信実から見る「感性を働かせる授業」.    読む心のありか』新曜杜,1999.   について.            修学指導教員  初田隆.  今回2つの授業で、「感性」を働かせる様々な. メンター播磨町立播磨西小学校教諭 笹森峰子. 活動を工夫した。授業実践では、ほとんどの児童.                   松岡充彦. 一147一.

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