第2学年1組
国語科学習指導案
指導者 ○○ ○○ 1 単元名 オペレッタで1年生に発表しよう 「スイミー」 2 単元設定の理由 児童の実態 ○ 本学級の子どもたちは、朝読書の時間になると進んで本を選び、静かに読書を 読書意欲 するという習慣が身に付いてきた。特に物語や言葉遊びの本を好み、読んだ本に ついて楽しそうに話をする姿も見られるようになった。しかし、中には、自分で 本を選べない子や、最後まで読み通せずに何度も途中で本を替えてしまう子もい る。毎週木曜日の読み聞かせでは、最後まで集中して聞くようになり、読んでも らった本を借りて自分で読み直したり、図書室で同じシリーズの本を読んだりし ている。 音 読 ○ 朝の会で詩の音読や群読に取り組み、みんなで声を合わせたり、身体表現をし たりしながら楽しく読む活動をしてきた。また、毎日国語の本読みを家庭学習の 課題とし、音読することを日常的に行ってきた。そのため、ほとんどの子どもが、 音読を好み、大きな声ではっきり読むことができるようになってきたが、感情を こめた工夫した音読までには至っていない。 読み取り ○ これまで、挿絵を活用したり動作化やせりふ作りを取り入れたりしながら、人 物の気持ちや場面の様子を思い描き、想像を広げながら読む学習を行ってきた。 子どもたちは、自分なりに想像したことを吹き出しに書いたり、自分の言葉で発 表したりできるようになってきている。しかし、読み取った内容を音読に生かし たり、感想を書いたりする力は十分に育っているとは言えない。 交 流 ○ 本学級は、思ったことや感想を発言できる子が大半だが、友達の意見や考えに 付け加えながら、考えを広げたり深めたりすることはまだできていない。自分か ら手を挙げて発表できない子が数名いるが、友達の考えを聞くことは好きで、友 達の発表を聞いて共感したり、楽しさを味わったりしている。 教材の価値 ○ 本教材「スイミー」は、仲間と体の様子の違うスイミーが、大きな魚によって 大切な仲間を失った後、また仲間を見つけ、今度は協力して大きな魚を追い出し、 楽しく海の生活を続けていくという、ファンタジックで、しかもドラマチックな 成長のお話である。 ○ 叙述が詩的で、体言止め、倒置法、比喩などの表現がたくさん取り入れられて いる。歯切れよく軽快に読めるので、子どもたちにとって楽しみながら音読をす ることができる。また主人公スイミーの行動や場面の展開が分かりやすいので、 スイミーと一体化して、想像を広げながら読むことができる作品である。 ○ 知恵と勇気を持って元気に生きていくスイミーは、児童にとってあこがれであ り、かっこいいヒーローでもある。スイミーに親しみを持ち、自分たちも協力し て仲良くしていきたいという気持ちになるであろう。想像を広げながら、楽しく 音読したり、演じたりできる教材に出合うことは、これからの読書意欲へとつながるものである。 指導に ○ 海のイメージを豊かにするために、図工の時間を使って海の様子を描いた「海 当たって の水族館」作りや、挿絵に出てくる海底の生き物などを作成しておく。音楽につ 単元構成 いては、既習の歌などを活用し、音楽の時間を使って練習をしておく。 目的・目標づくりの段階では、「スイミー」を読んで、オペレッタを作り、1年生 に発表しようという目標をたて、読む意欲を持たせるとともに、1年生の「くじ らぐも」の劇を想起させ、ナレーター役、音楽、せりふ、動作を入れながら劇に していくという学習の見通しをもたせる。 学習・習熟の段階では、オペレッタ作りの計画を立て、場面ごとに想像を広げ ながら会話文の続きや本文にない言葉を考え、交流しながらオペレッタづくりを していく。叙述に即してスイミー の気持ちや場面の様子を考えさせ、せりふに どんな動作をつけるか、どんなメロディーや歌詞をつけるか、役割分担をどうす るかなどを交流しながらオペレッタ作りを行っていく。この活動を通して読み取 りの力を育て、想像を広げながら読む楽しさや、物語を演じる楽しさを味わわせ る。 習得・活用の段階では、それぞれの場面のオペレッタを全体を通して練り上げ、 修正したり付け加えたりさせる。そして、オペレッタを1年生に発表し、感想や 成就感を交流させる。 本時の指導 ○ 本時指導に当たっては、スイミーと小さい魚たちの様子やスイミーの前向きな 気持ちを読み取り、会話文の続きを考え、交流しながらオペレッタのせりふをつ くることができるようにする。 3 単元の目標 ○ 文章を楽しんだり、想像を広げたりしながら読むことができる。 (C―(2)― ア)「想像を広げて読むこと」 ○ 物語の読み聞かせを聞いたり、物語を演じたりすることができる。 (C―(2)―イ)「物語を演じること」 ○ 自分の思いや考えをまとめ、発表したりオペレッタを作ったりすることができ る。 (A―(1)―ウ)「はっきりと話すこと」 4 指導計画 (1)全22時間(国語15時間、図工6時間、道徳1時間) (2)単元構成 次 学 習 活 動 ・ 内 容 指 導 の 手 立 て 時 1 課題づくりをする。 ・題名からイメージしたことを自由 ② (1)題名に関心をもち、読み に出し合い、興味関心をもたせる。 聞かせを聞く。 (2)全文を音読して感想を発 ・感想を交流させ、学習のめあてを 表し、「スイミーのオペレッ もたせる。 一 次
タを1年生に発表しよう」 ・「くじらぐも」の劇を想起させ、 という目標を設定する。 せりふや動作、歌などを入れた劇 (オペレッタ)を作る意欲をもた せる。 図 ・話に出てくる海の生き物や岩など 工 は図工の時間に制作する。 ⑥ 1 本文を読み取りながら、「オ ・場面の様子や人物の気持ちを読み ペレッタ」づくりをする。 取りながら、動作やせりふを考え ていくことを知らせる。 (1)場面ごとに音読しながら、 ・1年生に発表するという目的をは ① オペレッタ作りの計画を立 っきりさせ、どんなオペレッタに てる。 するかを話し合わせる。 A 動作を入れるところ ・せりふは、本文にないせりふを叙 B せりふを入れるところ 述から想像して作らせる。 C 歌を入れるところ ・教師が用意した歌を事前に練習し D 何の役をするか ておく。 (2)五つの場面ごとに、オペ レッタをつくる。 ①1の場面 ・魚の兄弟たちが楽しく暮らしてい ② ・「きょうだいたちと楽しく る様子を想像しながら動作化し、 くらしていた」様子をオペ どんな会話をしているか考えさせ レッタにする。 る。 <A、B、C、Dの観点から> ②2の場面 ・「ミサイルみたいに」に着目させ、 ① ・「ミサイルみたいにつっこ 動作化して速さや攻撃的な雰囲気 んできた」ときの様子を を感じさせる。一人になったスイ オペレッタにする。 ミーの気持ちを想像させる。 <A、Dの観点から> ③3の場面 ・比ゆ表現、体言止め、倒置法の面 ② ・「おもしろいものを見るた 白さに気づかせる。元気を取り戻 びにだんだん元気をとりも していくスイミーの気持ちを交流 どした」様子や気持ちをオ させる。 ペレッタにする。 <A、B、Dの観点から> ④4の場面 ・会話の続きを考えさせ、スイミー ② ・「小さな赤い魚を見つけ と赤い魚たちが、どんな話をした た」時の様子をオペレッタ か想像させる。 にする。 【本時1/2】 目 的 ・ 目 標 づ く り 二 次 学 習 ま ね び ・ な ら う 三 次 習 熟 な れ る
<A、B、C、Dの観点から> ・スイミーが考えた作戦について話 し合わせる。 ⑤5の場面・ ② ・「大きな魚をおい出した」 ・「大きな魚のふり」を動作化し、 時の様子や気持ちをオペレ スイミーと赤い魚たちの気持ちを ッタにする。 想像させる。 <A、B、C、Dの観点から> ・大きな魚を追い出したときの喜び を想像させ、交流させる。 ・楽しい暮らしに戻った喜びの言葉 音 をつなぎ、替え歌を作らせる。 楽 ① 1 オペレッタ「スイミー」を1年 生に発表する。 (1)全体を通した劇を練り上 ・それぞれの場面で学習したことを ② げる。 振り返り、修正しながら練り上げ る。 (2)1年生に発表する。 ・感想を交流し、学習の振り返りを ① させ、成就感を味わわせる。 5 主 眼 ○ スイミーが小さな魚たちに呼びかけた言葉をせりふにし、オペレッタを作るこ 本時の指導 とを通して、スイミーが小さな魚たちに出会ったときの様子や気持ちを想像する ことができる。 準 備 ○教師・・・ 短冊カード 拡大した本文 音楽CD ○児童・・・ 魚のお面 展 開 段階 学 習 活 動 ・ 内 容 指 導 上 の 留 意 点 つ 1 前時までの学習を想起し、本 ○1の場面からのオペレッタを通し か 時のめあてを確認する。 てやり本時の学習に意欲を持たせ む る。 スイミーが小さな魚たちに言ったことをせりふにしましょう。 2 スイミーが、小さい魚を見つ ○小さい魚たちが、じっとしている けたとき、どんな言葉をかけた 様子を想像させる。 か想像し演じ合う。 ○「スイミーのと」の「の」はスイ (1)「出てこいよ。みんなであそ ミーの兄弟ということをおさえ ふ ぼう。おもしろいものがいっ る。 ぱいだよ。」につけ足す言葉を ○見つけたことに対する驚きや喜び 四 次 習 得 身 に つ け る
出し合う。 を出させ、それまで一人ぼっちで 寂しかっただけに喜びも大きいこ ・一人で寂しかったよ。みんな とを表現させる。 に会えてうれしいよ。 ○児童の発言は短冊カードに書き、 か ・元気が出るくらいすばらしい 貼付する。 ものがあるよ。一緒に見よう ○スイミーが見てきたものを思い出 よ。 させ、海のすばらしいもの、おも ・ いせえびやうなぎ、おもしろ しろいものを具体的に言わせなが いものをみせてやりたいよ。 ら、小さい魚たちに呼びかけさせ る。 め (2)「いつまでもじっとしている ○二つのグループに分け、スイミー わけにはいかないよ。」の続き と小さい魚に分かれて動作化しな を考え合う。 がら演じさせる。 ・泳げないから、面白くないだ ○なぜ、じっとしているわけにはい る ろう。 かないのか、そのわけを交流させ、 ・じっとしてたんでは、遊べな スイミーのせりふにしていく。 いよ。 ・みんなで楽しく暮らそうよ。 ○元気を取り戻しているスイミーと ・どこにもいけなかったら、え 岩かげでこわがっている小さな魚 さもとれないよ。 たちの違いを考えさせ、何とかし ・このままでは、みんな死んで ようとしている前向きな気持ちや しまうよ。 勇気を表現させる。 ・さあ、みんな、なんとかしよ うよ。 3 役割を決め、歌を入れて本場 ○ナレーター、スイミー、小さな魚 ま 面のオペレッタをする。 の役を決め、せりふを入れて本時 と で学習したことを通して行わせ め る。 る ○「子どもの世界」のメロディーに せりふの一部を入れ歌わせる。