小 学 校 第 4 学 年 道 徳 学 習 指 導 案
「友達を思う心」 2−(3)友情・信頼・助け合い
1
主
題
「絵はがきと 切手」
2
資
料
3
指導観
○こんな主題をもとに
「 」 。 、 、
本校のめざす 児童像のひとつに 思いやりのある 子 がある これを受けて 本学級では
「自分のことばかりではなく、相手のことを考えた思いやりのある行動や言葉かけができる
ようにする 」を重点目標に取り組んでいる 。。
本主題でねらう 中心価値は2−( )友情・信頼・助け合いである。学習指導要領では 『友3 、
達と互いに 理解し、信頼し 、助け合う 』 と示されている 。児童相互に 信頼し合う こ と が友。
情を深める前提として必要なことである。児童相互に高め合う存在になるためには、友達の
あやまちを指摘したり、受け入れたりする広い心が必要になってくる。また、信頼し合う者
同士が思いや考えを出し合い、相手のことを思う心をもち、自分と共によりよく生きて欲し
いと願う心が基盤になければならない。互いに信頼し合っているならば、誠実に行動するも
のである。そのため、本主題は、2−( )思いやり・親切、1−( )誠実・明朗に深くかかわ2 5
っていると考える。
〔価値の構造図〕
2−( )思いやり・親切2 2−( )友情・信頼・助け合い3 1−( )誠実・明朗5
相手のことを思いやる 友達と互いに理解し、信頼する 正直に明るい心で生活する
この時期の児童は、気の合う友達同士で仲間をつくる傾向があり、自分たちの世界を確保
し、そこだけで楽しもうとする。共感的な人間関係を育てるためにも、友達と互いによく理
解し、信頼し、助け合えるよう指導していくことは、意義深いと考える。
○こんな児童に
、 。 、
本学級の児童は 全体的に明るく素直で何事にも意欲的に取り組むことができる また
友達が困っているとすぐに声をかけたり、手伝ったりして、仲良く助け合っている姿も見
られる。交友関係は全体的に良好であると思われる。しかし、友達が悪いことをしていた
時に、友達に嫌われたくないという思いから忠告をしようとしない児童もいる。また、忠
告できていても、いざ自分が忠告されると嫌な顔をして素直にそれを認めることができな
い児童もいる。このように自分の損得や感情ではなく、本当に友達のためにという思いで
行動するまでに至っていない 。
友達と仲良くしようという意欲はあるので、目に見える仲良しから一歩進んで、友達を
信頼しようとする気持ちや、相互に高め合えることのできる心のつながりを育てていきた
いと考える。
○こんな資料を活用して
本資料の主人公ひろ子は、転校した仲良しの友達である正子から絵はがきをもらう。し
かし、それは定形外郵便物で70円未納不足であった。このことを正子に教えるべきとい
う兄の考えと、教えない方がいいという母の考えとの間に心迷うひろ子であるが 、事実を
教えることを決心する。
友達に不愉快な思いをさせないという心遣いも大切だが、友達に同じあやまちをおかさ
せないようにしたいという思いをもって行動することが、友達のためであることがわかる
資料である。
○こんな指導を通して
本時の学習では、主人公のひろ子の心の動きをもとに 考えていく。絵はがきをもらった
ひろ子の喜びは、児童の実体験と重ね合わせやすく共感できるであろう。70円の未納不
足について 「教えるべき」という兄の考えと、お礼だけにしておくという「教えないべ、
き」という母の考えの間で思い悩む主人公ひろ子の気持ちに十分に共感させたい。
そこで、主人公ひろ子が手紙の返事をどう書こうかと 迷う場面を中心に、積極的傾聴を
生かした対話活動をしながら学習を進めていく。そして、学習プリントに自己内対話活動
でつくった 考えに、小集団による対話活動や学級全体による対話活動をすることで、付加
修正していく。そうすることで、多様な価値判断を受け入れ、認めることができると 共に
自分の考えを深めたり、広げたりすることができると考える。
教えることを決心したひろ子の気持ちを考えることで 、信頼の上にある友達を思う心を
感じとらせたい。そして、児童一人一人がもつ内面にあるよさを 自覚させ、今後も友達の
立場や気持ちをよく 考えて行動しようとする意欲を高めたいと考える。
4
ねらい
○ 資料中の登場人物の気持ちや考えを対話活動を通して追究することにより、友情とは真に
相手のことを考えたものであり、相手への信頼が根底にあることがわかり、お互いに友達関
係を深めていこうとする心情を育てる。
5
本時仮説
本時の学習において、次のような手だてを講じれば、友達との心のつながりの大切さを
自覚し、友達を信頼しようとする 気持ちを育てることができるであろう 。
○ 「気づく段階」では、本時学習のめあてをつかむために、今までの体験を振り返り、
友達のよくない姿を見た時に忠告できるかできないかをを考えさせ、その後の快の気持
ちと不快の気持ちを比較させる。
○ 「深める段階」では、主人公ひろ子の思い迷う心を掘り下げていくために、積極的傾
聴を生かした対話活動を通して、広がり深まった考えを学習プリントに表現させる。
子どもたちの中にもあるよさ( 友達を思う 心)を実 感させ、今
○ 「見つめる段階」では、
後の意欲を高めるために、普段の生活の 中でのエピソードを紹介す る。
6
準備
・資料「絵はがきと切手」 ・学習プリント ・通常はがきと定形外手紙 ・絵はがき
・挿絵と言葉短冊 ・BGM
8
展開
学 習 活 動 と 主 な 発 問 予想される児童の意識の流れ 教師の支援
○発問◎補助発問●対話のパターン
1 今までの自分を振り返って. 、 友達のよくないすがた
気 本時学習のめあてをつかむ。 注意する 注意しない
○『友達のよくない姿を見た ・友達のために、 ・嫌われるかも、 ・本時学習のめあてをつかませ
とき、どんな気持ちでどう ・きっとわかってくれる ・傷つけたくない るために 「注意する 「注意し
づ 、 」
しますか 』。 ↓ ない」のどちらにおいてもその
後の気持ちを考えさせる。
く ●ペアによる対話 その後の気持ち
○『その後の気持ちはどうで ・すっきりする ・もやもや
すか?』 ・いい気持ち ・嫌な気持ち
●全体による対話 (めあて)友達ともっと仲良くなるた
めには、どんな気持ちが大切だろう。
2.資料「絵はがきと切手」を ・資料への導入を図るために、
読み、内容を把握する。 手紙やはがきをもらった時のうれ
( )手紙やはがきをもらった時の ・年賀状をもらったことがある。1 しい気持ちを思い起こさせる。
気持ちを考える。 ・暑中お見舞いをもらったことがある。 ・絵はがきの美しさを実感させるた
○『手紙やはがきをもらった ・絵はがきをもらったことがある。 めに、拡大絵はがきを紹介する。
ことがありますか。その時 ・とてもうれしかった。 ・定形外郵便を理解させるため
どんな気持ちでしたか 』。 ・とてもきれいだった。 に、実物を提示する。
。
( )資料「絵はがきと切手」を2 通常はがき 50円 ・教師による範読をする
読み 学習のめあてをつかむ、 。 定形外 120円 ・視覚的にあらすじが理解できるよ
うに挿絵や短冊を用いて板書する。
《迷っている心の中》
3 主人公ひろ子の気持ちに共感する. 。
( )主人公ひろ子が迷った場面に1 【お母さん】 【お兄さん】 ・自分の考えを明確にするため
ついて考える。 絵はがきのお礼だけ 切手のこともきちん に、学習プリントにしっかり書
○『兄と母の意見を聞いて、 く時間を設ける。
深 を書くべきだ。 と書くべきだ。
迷っているひろ子の気持ちを ・正子さんは料金不足 ・正しいことは教え ・考えを深めたり、広げたりす
考えましょう 』。 のことを知らなかった ることが大切だ。 るために友達の考えを聞き、同
●自己内対話をする。 から悪くないな。 ・嫌なことは言いたく じ気持ちには赤ラインを引いた
り、違う気持ちは赤で付け加え
め ・正子さんを嫌な気 ないけど友達ならわか
●小集団による対話をする。 持ちにしたくない。 ってくれるだろう。 るようにする。
教えなくていい 教えるべき
・対話がしやすいように机の配
・お母さんの ・どうしよう。・正子さんの
置を班の形にする。
ようにお礼だ 嫌われたくな ためにならな
・対話がしやすいように机の配
る け書く方がいいし 、正子さ い。
置を円形にする。
いな。 んを傷つけた ・知らせない
・正子さんがくもない。だ とまた同じ間
●全体による対話をする。 傷つかないこけど 、正子の 違いをしてし ・どちらが正しいかを問うのでは
なく、母も兄も友達のことを思っ
とが大事だな。 ためには? まう。 ・
◎ お金を返して欲しいの?『 』ちがう。正子さんのために。 ての意見であることを踏まえ、何
◎ 正子さんが傷ついていいの?『 』・いやだけど、きっとわかってくれる。 が本当に「友達のためか」等の補
◎ 何が本当に友達のためか?『 』・正しいことを教えて もう間違わないで欲しい、 。助発問をする。
、
( )主人公ひろ子が決心した気持2 《 決心した心の中》 ・教えようと決心した背景には
ちを考える。 ・教えても正子さんだったら、きっとわか 正子との友情や信頼関係があっ
深
○『70円足りなかったこと ってくれると信じているよ。 たことをおさえる。
を教えようと決心したひろ子 ・このままだと正子さんは他の人にも同じ ・すっきりした気持ちを強調させ
め
の気持ちを考えましょう 』。 事をしてしまう。 るために、正子が傷つかず、感謝
●自己内対話をする。 ・正子さんのために知らせよう。 するであろう事を考えさせる。
●全体による対話をする。
る
4.よりよい友達関係を続ける ・子どもたちの中にもあるよさ
ためには、どのような心を大 ・友達を注意したら、ありがとうって言 を実感させるために、導入時の
切にするとよいか考える。 われたことがある ・言いにくいことも 気持ちをふりかえらせる。
見 。
○『学習を振り返って、皆さん あるけど、友達だからこそ、言った方が ・すっきりした気持ちを高める
つ
の心にもあるどんな心をこれか いいこともあるんだな。 ためにBGMを流す。
め
らも膨らませたいですか 』 ・今までは、相手のためだと思ってもで ・児童の気持ちや態度のよさを
る 。
●自己内対話をする。 きないこともあったけど、相手のためな 賞賛し、学習のまとめとする。
●小集団による対話をする。 ら思い切りやろう。
●全体による対話をする。