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作家と作品をかかわらせて読もう 「宮沢賢治」③

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Academic year: 2021

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第6学年2組 国語科学習指導案

指導者 ○○ ○○○ 1 単元名 作家と作品をかかわらせて読もう 「宮沢賢治」 2 指導観 【子どもの実態】 ○ 5年生で「注文の多い料理店」を学習し複数の賢治作品を読んだ経験をもっている。物語や伝記において,人物の 生き方や表現の特色に興味をもち意欲的に読むことはできる。 ○ 登場人物の心情を叙述とつなげて読み取ることはできてきたが,作品の主題を捉えることには個人差がある。 ○ 自分の考えの根拠となる言葉を挙げたり,読み手を意識して内容を考えたりして書くことができる。 ○ 登場人物の言動に目を向けて気持ちや生き方を読み取ったり,情景描写等の表現の工夫を見つけたりできるが,主 題を明確にする表現の効果に気付くまでには至っていない。 【めざす子どもの姿】 ○ 宮沢賢治の生き方や理想に関心をもち,伝記や作品を読み比べながら,意欲的に作家と作品をかかわらせて読むこ とができる。 ○ 行動と考え・理想を関係付ける読み取り,異なる2作品と教材文の読み比べなどを通して,賢治の生き方や作者の 捉える賢治の人物像に対する読みを深めることができる。 ○ 推薦したい作品を選び,作品に表れている賢治の理想・それがわかる叙述・書き方のよさという3つの観点を基に 推薦文を書くことができる。 ○ 伝記や賢治の作品を通して,登場人物の行動や会話(心内語),情景描写,象徴性の高い表現,場面の構成などに 作者が主題を明確に表すための表現の効果があることに気付くことができる。 【テーマとのかかわり】 教材の価値 ○ 本教材「宮沢賢治」は,作者の捉える理想を追い求めた賢治の人物像とその作品とのかかわりが導入と結びに,展 開の部分に賢治の生涯が述べられており,賢治の生き方と作品とを年代に即して読み取ることのできる教材である。 また,その生き方と作品を重ねることで双方の読みに深まりが期待できる教材でもある。 ○ 賢治の人物像を際立たせる比喩の多用,「自然」「理想」などのキーワードを軸とした対照的な表現や心内語の多用 により,賢治の考えと行動を関係づけてその生き方を考えることができる。 ○ 教材と賢治の作品,作品と作品を比べ関係付けて読み取ったことを交流することで,賢治の生き方に対する互いの 見方・考え方を広げたり深めたりするとともに自分の生き方を考えることにつないでいくことができる。 読み方を生かした交流活動について 本単元では,伝記と作品を読み比べ,作品に込められた作家の思いを読み取って推薦文を書く活動を通して,宮沢 賢治の生き方を読み深めるとともに,作家と作品をかかわらせる読み方を身に付けさせていきたい。そのために,以 下のような読み方を生かした交流活動を取り入れるとともに,読解を苦手とする子にT.Tで個別に対応する場を増や したり,課題別の読み深めを促すため少人数分割で賢治の作品を読み深めたりする支援を取り入れていく。 まず,「であう段階」では,「雨二モマケズ」を基に賢治の生き方に関心をもたせ,教材文の感想を交流してめあてを もたせる。次に「つくる段階」では,年表の作成を通して,賢治の生き方を概観させるとともに「理想が実現したかど うか」について叙述に基づき考察する活動を仕組み自分の考えをつくらせる。そして,「みがき合う段階」では,作品 を通して理想の実現とその生き方についての読み深めを図る。その際,「注文の多い料理店」で賢治の理想が作品にど のように表れているかを人物の言動・情景描写・象徴している言葉と賢治の理想を関係付けて交流し,友達に読解を勧 める推薦文を書く活動を仕組む。その読み方を基に,異なる人物像を描いた2作品のグループに分かれて交流し,作品 に表れた理想を読み取る活動を仕組む。再度,伝記にもどって理想の実現について交流し,賢治の生き方に対する自分 の考えを付加・修正・強化しながらまとめることができるようにする。最後に「生かす段階」では,読み広げた中から から紹介したい作品を選び,推薦文を書いて紹介し合う活動を仕組む。 特に本時では,賢治の理想が実現したのか,夢の実現のため身を削る思いで作品を書き続けた賢治の生き方をど う思うか交流することで,自分の考えを読み深めていきたい。そのために,まず「であう段階」では,2つのグル ープそれぞれで読み取った,作品の中に表れた賢治の理想について振り返ることで本時のめあてをつかませる。次 に「つくる段階」では,実現したかどうか作品と伝記を繋いで作った考えを班で出し合い,自分の考えを明確にす る。そして「みがきあう段階」では,賢治の理想は実現したのか,さらに,賢治の生き方についてどう思うか,作 品を通して読み深めたことと教材文の叙述を関係づけながら話し合いをもつ。最後に「生かす段階」では,付加・修 正・強化した読みを振り返り,読みの深まりをつかめるようにする。

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3 本時の主眼 ○ 賢治の理想は実現したかについて,読み深めた作品の叙述や内容と伝記「宮沢賢治」の叙述とを関係付けて 考えたり,理想の実現のため身を削る思いで作品を書き「まことの幸せ」を伝えた賢治の生き方について, 自分の考えをまとめたりすることができる。 ○ 自他の読みの共通点・相違点を明確にして,それぞれの読み取り図を使い全体で交流することで,賢治の 理想の実現と生き方についての読みを深めることができる。 4 準備 教師・・教材文を拡大した物,既習図, 児童・・学習ノート(読み取り図) 5 展開(13 / 15) 展開 学 習 活 動 主な支援(※主要発問) で 1 前時の学習を振り返り,本時のめあてをつかむ。 ○ もう一つの作品に表れた理想も分 あ ○ 賢治が作品の中に表した理想についてまとめたことを かり合えるようにするために,作品 う 出し合い,めあてを確かめる。 に表れていた賢治の理想は何かそれ 賢治の理想は実現したのか話し合って,賢治の生き方に ぞれ出し合わせる。 対する自分の考えをまとめよう。 つ 2 賢治の理想は実現したか,班毎に各自考えたことを伝え ○ 自分の読みを振り返り,全員が発 合い,自分の読みを振り返る。 表できるようにするために,読みの く (着眼点)・伝記に描かれた賢治の理想についての叙述 着眼点と方法を明確にし,班の中で ・作品の中の登場人物の会話や行動・情景描写 伝え合う場を設定する。 る ・象徴的なもの (方法) ・作品の中に表れた叙述と伝記の叙述を関係付けて ・作品の内容と伝記の叙述を関係付けて 3 賢治の理想は実現したのか,そしてその生き方について ○ 読み取った作品と「童話は,私た み どう思うか話し合う。 ちの心の中に生きて・・」「世界が全 ○ 作品を通して読み深めたことや教材文の叙述と関係付 体幸福にならないうちは・・」「み けながら,賢治の理想は実現したのか話し合う。 ごと宇宙にかがやく小さな星・・」 が ・小十郎と熊との会話 童話は私たちの心の中に生き続ける という文に着目させて,理想の実現 (人間も動物も一つになって) (童話の中の理想が生きている) について話し合わせる。 ・虔十が育てた杉林がもたらす だれもが幸せになれる新しい ※ みごと宇宙にかがやく「小さな星」 き ほんとうのさいわい 世界を求め,独自の文学を とはどういうことでしょう。 (賢治との共通点) ○ 一人一人の読みの深まりを可視化 【理想の実現】 するために,理想の実現度を表すノ 合 ・自ら農民に→人間が自然と心を通わせ,→みごと宇宙にかがやく ートを工夫する。 宇宙を支える小さな命に 小さな星と 【理想の実現への高まり】 う ○ 伝記や作品を読み,賢治の生き方をどう思うか考える。 ○ 交流後,賢治の生き方をどう思っ 教師をやめて自ら農民になり,自分の理想を求めた賢治。初めは夢や たか分かるような発言の仕方で自分 理想に向かって一生懸命に生きた人だと思っていましたが,友だちと交 の考えをまとめさせる。 流して,童話を通してたくさんの人達に「まことの幸せ」が何かを伝え (初めは~と思っていましたが,友だちと ようとした人だと思いました。 交流して~と思いました。) 交流を通して,自分の考えの根拠や 「まことの幸せ」のために,自ら農民となり童話を書き続 その関係付け方を付加・修正・強化し けた賢治の理想は,それが今も私たちの心に生き続けている て,賢治の理想が実現したか,賢治の ことで実現した。賢治の理想を追い求める一途な生き方を, 生き方をどう思うかについて,自分の 私たちはこれから生かしていきたい。 考えをまとめることができる。 (ノート・発言) 生 4 読みの内容と方法を振り返り,読みの高まりを評価する。 ○ 今日の学習で,どんな読み方をし か ○ 「今日の学習で」を書き,読みや読み方を振り返る。 たらどんなことが分かり読みが深ま す ・ 賢治の作品と伝記に書いてあった叙述を関係付けて読んだので,賢治の理 ったかをはっきりさせて,振り返ら 想は実現したかについての考えを深めることができ,みんなの幸福という理 せる。 想を願い続けた賢治の生き方も分かった。

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6 単元計画(全15時間) 段階 配時 学 習 活 動 主 な 支 援 で あ う ① ① 1 単元のめあてをつかみ,学習の見通しをもつ。 ○ 「雨二モマケズ」を読み,宮沢賢治の考え方や生き方に ついて考える。 ・「ソウイウモノ」とは何だろう ・この詩を書いた宮沢賢治はどんな生き方をした人だろう。 ○ 全文を読み,初発の感想を出し合って学習のめあてと見 通しをもつ。 ○ 事前に「雨二モマケズ」の推薦文を提示し た上で継続的に音読させる。既習の「注文の 多い料理店」についても読み返させておく。 ○ 教室に宮沢賢治の童話を集め,作品に親し める環境を作っておく。 ○ 個々の課題を整理して,賢治の理想と生き 方を関連付けていく読みの課題をつくる。 つ く る ① ① ① ① 3組 本時 ① 2 宮沢賢治の理想と生き方とのかかわりについて考えを つくる。 (1)作者がとらえた賢治の人物像と賢治の生涯を関係付け て,その生き方を考える。 ○ 導入・展開・結びの構成をとらえ,導入から作者が賢治 という人物とその作品をどう捉えていたか読み取る。 ○ 賢治の生涯を生まれた環境や行動・考え(願いや理想)・ 詩や童話とのかかわりの3点で簡単な年表にまとめる。 ○ 自然の魅力が忘れられず童話や詩を書き始める教師時 代までの賢治の理想と生き方のかかわりについて考える。 ○ 農民として生きながら詩や童話を書いた賢治の理想と 生き方とのかかわりについて考える。 (2)賢治の生き方と理想の実現について考えをつくる。 ○ 賢治の理想が端的に表れている叙述から,賢治の理想に 迫る。・世界が全体幸福にならないうちは~。人間も動物も自然も一つになって心を 通い合わせることのできる「まことの幸せ」。だれもが幸せになれる新しい世界 ○ 賢治の理想が実現したかどうかについて,作者が賢治を 評する叙述を基に自分の考えをつくる。 ○ 書くために必要なことの見通しをもたせる ために推薦文の例示をする。 ○ 作者が捉えた賢治の人物像や作品に込めら れた夢を表す言葉を意識してその生涯と関係 付けていけるようカード化しておく。 ○ 行動と考えを着眼点とし,それを関係付け て自分の読みをつくる方法を一人ひとりが身 に付けられるようT.Tで演示をしたり,個 別指導をしたりする。 ○ 叙述を基にした自分の考えをもたせるため に,「賢治の理想は実現したのか」と問う。 み が き 合 う ① ③ 3/3 1組 本時 ① ① 2組 本時 3 作品を通して賢治の生き方と理想の実現について読み 深める。 (1)「注文の多い料理店」に表れている賢治の理想を読み 取り,推薦文を書く。 (2)自分の選んだ作品に表れている賢治の理想を読み取 り,推薦文を書く。 「なめとこ山の熊」グループ 「虔十公園林」グループ (賢治がこうあって欲しくないと願う世界) (賢治がこうあって欲しいと願う世界) ○ 賢治の考え方や生き方が表れている登場人物の言動や 象徴している表現を関係付けて作品に表れている理想を 読み取る。 ○ 作品を通して考えたことを基に推薦文を書き,賢治の理 想は実現されたと思うか自分の考えを再構築する。 (3)理想は実現したのか話し合い,生き方について深める。 ○ 作品を通して読み深めたことと賢治に対する作者の考 え方が分かる叙述を関係付けながら,理想の実現について 見つめ直す。 ○ 生涯をかけて理想を探し続けた賢治の生き方に対する 自分の考えをまとめる。 ○ 選んだ作品に読み方が生かせるように,読 みの抵抗の少ない既習作品で着眼点・方法を もとに読み取り,推薦文を書く活動を仕組む。 ○ 賢治の考えが顕著に表れている文を探し, 叙述と叙述を関係付けて作品に表した理想を 捉えるために読み方をT.Tで演示する。 ○ 「こうあって欲しい」「こうあって欲しくな い」という理想の表し方をした2つの作品を 通して思考を深めていくために課題別の少人 数のグループに分けて取り組む。 ○ 他の作品と比べた特徴を明らかにするため に推薦文の書き方を演示する。 ○ 理想の実現について振り返るために,理想 の実現度を表すノートの工夫をするとともに 発言モデルを示す。(初めは~と思っていたけど~と 思いました。それは(叙述)から~が分かったからです。) 生 か す ① ① 4 賢治の理想と作品をかかわらせて読み,推薦文を書いて クラスの友達に紹介する。 ○ 自分が紹介したい宮沢賢治の作品を選ぶ。 ○ 作品に表れている賢治の理想を読み取り,推薦文を書く ・これまでの読みを生かし,他の作品との共通点・相違点を書く。 (課外)推薦文を教室や図書室に掲示し,互いに読み合って読書につなぐ。 ○ 既習の読み方が生かせるよう着眼点・方法 を振り返らせながらT.Tで個別指導をする。 ○ 作品を読むことや紹介することが賢治の理 想の実現にもつながることを意識化する。 賢治の理想や生き方を読み取り,作品の中にそれがどの ように表れているかが分かる推薦文を書こう。 詩や既習学習から宮沢賢治の理想や生き方を想 像することができる。 (発言・感想文) 賢治の理想を読み取って,その生き方と理想の 実現について自分の考えをつくることができる。 (ノート・発言) 賢治の理想がどのように表れているのかを作品 を比べながら読むことができる。(ノート・発言) 叙述を根拠にして,3つの観点から推薦文を書 くことができる。 (推薦文) 3つの観点:作品に表れている賢治の理想・賢治の理想 がはっきり表れた言葉・書かれ方のよさ (他の作品と比べて 共通していること・特徴)

参照

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