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古フランス語の補足節における叙法について : 不定法・接続法・直説法の検討 (Floire et Blancheflor, seconde version の場合)

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全文

(1)

古フランス語の補足節における叙法について : 不

定法・接続法・直説法の検討 (Floire et

Blancheflor, seconde version の場合)

著者

岩本 篤子

雑誌名

年報・フランス研究

16

ページ

19-35

発行年

1982-12-25

URL

http://hdl.handle.net/10236/9113

(2)

19

古 フランス語 の補 足節 にお け る叙法 につ

いて 一不定法・接続法・直説法の検討

(Floire et Blanche■ or, seconde version c)考 易雀ド

)

1。 は じ め に

フランス語においては

,補

語 を必要 とす る動詞 の うち

,意

見・ 断言・ 感情 。 意志等 を表 わす ものは

,名

詞0代名詞 の他

,補

足節

,即

ち不定法 または

que+

節 を従 えることがで きる。補足節 の主語が

,主

節 の主語 あ るいは主節 の動詞 の

目的補語 と同一 の場合 には,不定法が用 い られ る。 た とえば

:H veut夕

αγガγO,

Je lui dёfends de/%ηιθγ., II Croit´ ′γι justee

これ は きわめて古い時代か ら行 われて きた ものであった

0:Demi Espaigne

VOS VOelt en fiu

グ%%θγ。(Rο″。, 432(2)) (=il veut vous donner en ief la

moiti6 1'Espagne.), L'e]mpereiir li cu]mandet a μ αγαθγO(∬bづα。, 2527)

(=il lui commande de garder l'ettpereur.)

それに対 して

,補

足節が主節 とは異なる主語を もつ場合には

,queに

導かれ

る節が現れ る。):Je CrOis que ι%α

s raison. │

ii3Tち

f下

[税 [フ

['し

IT[T暴

Tlゞ

1:IIllよ

3重

_ │

clare queル %'θ

%ル

γ

α

rien.(仏

和大辞典

,自

水社

,1981),Ils s'imaginent l

qu'づJs sο%ι sup6rieurs a nouse(Pθιづι Rοbθγ″,So Ne L。 1973)

古 フ ラ ン ス 語 で も

:Ge ne cuit pas que rJ

εο%%ο づSSθ.(Lα ν ογι Jθ γοグ

∠γ

%,6do J.Frappier,Genё ve,1954)(=Je ne crOis pas le connantree), │

(3)

20

古 フランス語の補足節における叙法について

Mais il me mandet que en France%'θ

%αJ″,(Rο

J.,187)(=Mais il me

demande de m'en aller en France,)

このよ うな例は

,初

期のフランス語か ら現代にわたって見出す ことがで きる のであるが

,特

に古 フランス語の例については

,現

代語に改 めたな らば不定法 表現がふさわ しい と思われ る場合が しば しばある0。 そこには

,不

定法を退 け て節が選ばれた何 らかの理由が存在す るのであろうか。本稿では対象を古い時 代 に限定 し

,古

フランス語で書かれた作品か ら用例をとり出 して検討を加 えて ゆ きたい。 テキス トにはF″οづγθθ″B″α%θ虎ノογ,SθεO%αιυθγsづο

%を

用 いた0。 2. 主 節 と補 足 節 の主 語 が 同一 とい う

,不

定 法 を使 い うる状 況 で の

que+節

の用 例 を

,主

節 の表 現 内容 に よ り順 を追 って と りあ げ

,続

いて間接 疑 問文 の場 合 を 考 えて ゆ くことに した い。 まず は じめに

,意

志・ 命 令 を表 わす主 節 に続 く補 足 節 の例 を挙 げ る と:

① Floires regarde un poi sa mere.

Forment douta lui et son pere.

Ne velt queづJ sοづ″θο%%θ″z

Tant que li chans soit toz vaincuz. (FJ。, 959-962)

「 フロワールは少しの間母親に目をや ります。彼は母と父を非常に恐れました。こ の戦いに決着がつ くまでは自分であることを見やぶられたくないのです。」

ここでは

,主

節・ 補足節 と も

Floiresを

主語 と してい るので,que il soit

nnetzよ

りむ しろ

,estre connetzと

す る方が一般的であろ う。 しか し, こ の場合に不定法 estreを 用 い ると

,音

節数 が不足

(7音

)す

ることにな るの で あ る。 したが って

,

この

que+節

の使用 は音節数 をあわせ る

(8音

)た

め と も言 えるのではないだ ろ うか。 もちろん

,接

続法 については

,補

足節 の内容 が主語 にあた る人物 の頭 の中での ことで現実 の出来事ではないのであるか ら,

(4)

古 フランス語の補足節における叙法について 21

こ こにお いて は当然 の選 択 とい え るだ ろ う。 さ らに

,voloirの

主 語 とそれ に続 く補 足 節 の主 語 が 同一 の場 合

,

この テ キ ス トの他 の例 はすべ て次 の よ うに不定 法 を従 えて い る

0:Ne vollez夕

γαγθ

VOStre hOme Qu'avTez perdu par la

pome.(」

bづ″。

,815-816)「

ぁなたは, りん ごによって失 ったあなたの人間を

,今

度は 失 いた くなかったのです。」

このことからも

,①

で節を用いた理由は詩法上の問題に他ならないと思える

の であ る。

また

,voloirに

よ る比較文 で も

,主

節 と異 な る主語 を もつ部分 のみが動詞 の 活 用形 で表 わ され てい る③:Certes,mielz volroie θsιγθ%ογz Que il de lui

feist roine.(Ibグ α

.,350-351)「

彼があの女を妃にするくらいなら私はいっそのこと 死んでしまいたい。」

ただ し

,aimer mieuxを

用 いた比較文 につ いては次のよ うな例 を ∠%θαssグ

%

′ιNづθοJθιιθ

Oに

見 ることが で きる

:Encor ainme je m破

queル

%%づγθ Ci

queノοs Jづ %JθS%θ γθgαγααsι

demain a merveilles.(∠

., XV1 13-14)

「 明日皆か ら好奇の日で見 られるよ りは今ここで死ぬ方がずっとましです。」,

encor ameroie je mix a%ο

γづγ de si faite mort queノθ sθ%Sθι

que vos

eusci6s jut en lit a home,s'el mien non.(」わづα

.,XIV,12-14)「

私のではな

く他の男の床にあなたが身を横たえたなどとい うことを知るくらいなら

,私

はこうい う死 に方で死ぬのをむしろ望みましょう。」

このよ うな選択 を表 わす比較表現 では,主節 と主語 を同 じくす る補足節 (que +節 )の 例 は さ ほ ど 珍 し く な い :an90iS SOsferoie jo queル ル%SSθ tOus de‐

siret6s et queノθ夕θγαづSsθ quanques g'ai que tu ja l'euses a mollier ni a

cspouse.(Ibづα.,VH1 25-27)「 お前があの娘を妻にするなどということより

,私

は自

分の財産をすっかり失って

,一

文無しになるほうがまだ我慢できるだろう。」

Ains perderoiermes brebis Queノ θ%θ ″づαJαSsθ aidier。

10(Adam le Bossu,

二θノθ%α θ Rοわれ θιναγづο%,320-321)「 彼を助けに行けないのなら

,私

の子羊たち

(5)

22

古フランス語の補足節における叙法について

次 の例 は

,補

足節 の主語が主節 の動詞 の 目的補語 と同 じ場合 である:

De ses francs homes i mena,

Mais au movoir Jθγ

conmanda

Qu'づJメαεθ%ι les ha■

berS porter (FJ., 63-65)

「 彼の気高い部下たちの幾人かをそこに引き連れて来て

,出

発に際 し

,鎖

かたびらを 持 って来させるよう彼 らに命 じました。」

話者 (主語

)の

意志 を表 わす動詞 が命令 の意 を もつ と きにはその補足節 に接 続法が使 われ る0。 このよ うな表現 は ラテン語 の時代か ら現代 に至 るまで続 い

てい るが

,現

代 フランス語 では

,主

節 に補足節 の主語が示 されてい ると きには 不定法 を用 い (Ex。 :Je J%づ ai demandё

de

υθ%づγ.),節の使用 はそれ以外 の

場合 に限 られ る0(Ex。

:Je demande qu'づ

Jυづθ%%θ.)。 古 フランス語 において も不定法 の使用例 は見 られ るが (Ex。 :Par penitence Jθ

s cumandet aル

γづγ (Rο″.,1138)(=en p6nitence,il leur commande de frapper。

),Angladeに

よれ ば このよ うな動詞 の後では不定法 よ りも接続法が よ り多 く用 い られ るとの

ことである

0。

しか し

,FJο

γ

θのテキス トを見ると

,②

以外ではすべて

,不

法が現われている。

│:

Pri

υ

ο

s de ma terre Fγ

αθ

γ

Et de mes francs hoHles gα づιづθγ

. (F″

.,73-74)

「 私の領地 を守 り

,私

の気高い部下 た ちを監督す ることをあなたに頼み ます 。」

Mestre la nst en la sentine.

Iluec la conmande a gα γαθγ. (Ibづ α。, 180-181) 「 王はその女を船倉の底に入れ させました。そ してそこで女を見張れ と人に命 じまし た。」

Le feu conmandё

(nt)α

%%θ

γ

Et la pucelё α%θ%θγ. (Iわづα。, 443-444) 「 明か りをつけるよ うに,そ して,その娘を連れて来 るよ うにと彼は命 じます。」 ⑥

Conmandastes′

%づ a sιγυjγ

(6)

1l les conmanda aノ %´

θ

γ

;

「 王 は彼 らを裁 くことを命 じま した。」

Li amiranz qui molt l'ot chier

Le conmande a′

ιsαγ,%θγ 23 (Ibづ″., 2970) (Ibづ″。, 3368-3369) 「 彼を非常に重ん じた首長は

,彼

の武装を解 くよ うに命 じます。」 ④⑤⑦③の例では

,前

後の関係によ り

,主

語にあたる人物のまわ りにいる人 々 に命令が発せ られていると察す ることがで きるので

,不

定法の主語を主節で明 示す る必要が特にない ものと思われ る。 先 に挙 げた用例①②では

,節

の使用に対す る明確な理由を見つけることは困 難である。 しか し

,そ

の内容が話者 (主語

)の

頭の中に

,い

まだ とどまってい ることが らであることは, 接続法によって 少 くとも伝 えうるであろう。そ し て

,従

属節に行為者たる主語が現われ

,そ

の人称に応 じた動詞の活用が行われ るとい うことは

,不

定法の動 きの無 さに比べて幾分かの具体性が現れ出ると言 えないであろうか。 続いて

,意

志 を表わす動詞以外の補足節について検討 を加 えよ う:

⑨ Sovent regrete Blanche■or。

古 フランス語の補足節における叙法について 「 あなたに仕 え

,命

令に従 うよ うにと,あなたは人間に命 じました。」

Crient que%'グ υグθg%θ a tens jam6s.

「 彼 はた えず ブランシ ュフロールをなつか しみ,

ので は と不安 に思います 。」

⑩ Du vallet crient que s'θs%αづαs′

E}t la bataille γθαο%′αsι. (」bづ′., 952-953) 「彼女は,その若者が不安に駆 られ,戦いを恐れているのではないかと懸念しています。」 この

2例

については

,仮

que以

下 を不定法 で 表現す るとど うな るであろ うか。う。表面 的 な意味 には何 ら変 わ りないが

,接

続法 に よ って知 ることので き る

,内

容 の非現実性す なわ ち

,そ

の事柄 が実現す る しないにかかわ りな く

,ま

だ主語 である人物 の意識 内にあ る,とい う状態 の表 明が,主 節 の動詞 (criembre (Ibづα。, 712-713) 彼女の もとに行 くのが間に合わない

(7)

24

古フランス語の補足節における叙法について

=craindre)の

みにゆだね られ ることにな るであろ う。 なぜ な らば

,現

実0非 現 実 を問わずあ らゆ る状況で用 い られ うる不定法 には

,そ

のよ うな ニ ュアンス を伝達す る力がないか らである。

次 の例 について も事情 は同 じであろ う:

Se hom lapOrte qui ait droit,

Ne douter[a]que

υαづ%θ%z sοづι。

(Iわ

づα。, 655-656) 「 もし

,し

かるべ き人がその剣を手に した らその人は

,打

ちまか され るのではないか

な どと恐れ ることはな くなるで しょう。」 ⑫ Se vos pOё Z entrer dedenz,

Gardez que %θ sοづ′z夕 αs lenZ・。。

(Ibづ

′。, 2499-2500) 「 中に入ることがで きたな ら, く゛ず く゛ず しないよ う気をつけな さい。」

Gardez%θ

sοづθ

z oubliez (Ibづ

α。,2505) 「 やるべ きことを忘れないよ うに気をつけな さい。」

Molt li est tart que

υ

ι

%%z Sο

ι

A la cit6 de Babiloine, (∬

bづα。,2230-2231) 「 彼は

,一

刻 も早 くバ ビロンの町に着 きたいと思います。」

⑭ の li est tart que(=il lui tarde de)に 続 く接 続 法 が 複 合形 で あ るの は

,主

節 の時 に先 立 つ 出来 事 を表 わす た めで は な く

,「

バ ビ ロンに到 着 して そ こ に い る」 とい う状 態 を表 現 して い るので あ る。つ。

同 じ表 現 の主 節 が それ ぞれ

,接

続 法

,直

説 法 を伴 った場 合 が 次 に挙 げ る例 で あ る:

⑮ Grant senblant ist qu'づ J sοづιづγづθz,

Mais en son cuer estoit toz liez. (Ibづ α。, 411-412) 「 彼は腹を立ててい るように見 えましたが

,内

心では大変喜んでいるので した。」

⑮ (luant li venz le destre ventoit, A la pucele s'en aloit。

(8)

古 フランス語の補足節における叙法について 25 E〕t ensanble ノづθο%sιづJノθづノ。 (Iわグα., 1456-1459)

「 風が右に吹 くと

,彼

は娘の方に行 くので した。彼の様子では

,話

をす ると同時に彼 女に忠告を しているよ うに見 えま した。」 ⑮では

,Mais以

下で示 され るよ うに

,

従属節で述べ られた「腹を立ててい る」 とい うのは うわべだけのことで

,心

の中はそ うではない。 それに対 して, ⑮の que il夕αγJοづι・……li εο%sιづJJοづι(直説法

)は

,外

か らそのよ うに見 える だけでな く

,実

際になされている行為である。 このよ うな差異は不定法の使用 によっては表わ しえない ものであろう。

⑫ Halas! con puis estre dolenz

Que gθ αづυづι et ノ

%

θs 夕2zογι! (Ibづ α。, 2008-2009)

「 ああ

,何

とした ことか

,私

が生 きてい るのにお前が死んで もういないなんて こんな 悲 しい ことが あろ うか。」

11 li pramist qu'づJJづ

′ο

ο

ι

Un crestien, ja n'i faudroit,

Qui bien fran9ois li aprenra. (∬ わづα., 33-35)

「 彼は妃に約束 した。た しかにまちがいない ことだが,フランス語を上手に教 えて く れ るキ リス ト教徒を与 えよ うと。」

⑫⑬では

,客

観的な事実であるか どうかはと もか く

,話

者 (主語

)の

気 もち

の中での現実あるいは具体的に現実化を想定 した内容が補足節に表わされてい

ると言えよう0。 また⑫において

,Que ge ai宙

eを

不定法に代 えると

,財

目手

(tu)の

死」 と「 自分の生」 とい う対比が

,

構文が異なることによって文体的

な鮮明さを欠 くことになると思われ るのである。

最後に

,間

接疑間文の場合をとりあげてみ ることに しよ う。間接疑間文中の

叙法を 歴史的に概観す ると

,

先ず ラテン語の時代には

,

従属節に 接続法 を用

いるのが一般的であったω

:Qu5 me

υθγノα

%nesciO.「

どこへ向って行っていい

か私にはわからない」,IPSe dOcet quid αμ

%,「

彼自身が私がなすべきことを教えて

(9)

26 古 フランス語の補足節における叙法について

フランス語で も17世紀末までは

,特

に否定におかれた主節の後で接続法が散

見 され る②:Certes, fait l'empereres, la convenance est mult granz,ne je ne voi comment elle夕 %づSSθ estre ferme(Villehardouin,§ 188), Il y a

une chose qui nl'6tonne dans l'astrologie, comlnent des gens qui savent tous les secrets des dieux。 ¨¨.αづθ%ι

besoin de faire leur cour et de

demander quelque chose(Moliё re, 二θs απα%′S ,名αg%夢g%θS, I, 2), Je ne

puis jamais comprendre coIIIIne.… ….ノθ 夕%づ SSθ vous laisser sept ou huit

mois sans vous dire un mot(Mme de s6vignё

,VII,521)。 現代では

,主

節 と従属節の主語が同一の ときには不定法

,そ

の他の場合では直説法が一般に

使用 され る。

Ex.:Je ne sais comment dire., 1l se demande ot aller。

,

Demandez-lui s'il viendra ce soir.古 フランス語において も

,

不定法

,

説法が同様に用 い られた:or ne sai g%θJ夕αγιαJιγ:(И%θ

.,XVH 6), Savez

夕ογ g%οづυοS Jι ルγθZ P(Fノ

.2702),

しか し

,接

続法による表現 もまれではな もヽ:Or ne sai jo g%θ ルει.(RοJ・,1982)。 FJοづγθιι B′α%θ乃グογのなかで

,主

節 と従属節が主語を同 じくす る間接疑問 文 を探 してみ ると

,疑

間詞

+不

定法の形は

1例

も見出す ことがで きず

,疑

間詞 の後はすべて節による表現 となっている。 先ず,ne savoir十 疑問詞 十接続法の例を挙 げると:

Ne sai soz ciel

θ

ο

%gθ J'ο

θ

θ

,

Quar 9aienz a estё norrie.

「 この私が彼女 を一体 どうや って殺 した らいい ものか,

は この家で育て られて きたのだか ら。」 ④ Ne set soz ciel g%θ づJJづ αづθ,

Molt doit hair sa felonniee

「 彼はその娘 に何 とい えばよいのか ま るでわか らないのです。 彼 は大 そ う憎んでい るに ちがいあ りません。」

④ Le dalmoisel voit en la place

Qui tient le sien;ne set g%'づ J′zθ

θ

,

(Fノ.,355-356) 私には全 くわか らない。彼女

(∬bjα., 541-542)

自分 の ひ どい行 ないを

(10)

古 フランス語の補足節における叙法について

27

「 自分の槍を握ったその若者は

,広

場にやってきますが

,ど

うしていいのかわか りま せん。」 古 フランス語 においては

, ne savoir+疑

間詞 の後 に節が続 きその内容が未 来 を指す場合 には

,決

ま って接続法が使 われ る。先 に も述べ たが

,

このよ うな 構 文 は ラテン語的な ものであ る。 16世紀 に この用法 の復活が一部 で見 られ た と はい う ものの0(Ex.:Il est incertain ot la mort nous attende(Montaigne, I,ssαづ

sI, ch.XX)。

, Platon ne sait en quel rang il les′ οづbυθ colloquer

(Rabelais)),古フランス語にお けるよ うな

,ne savoirの

後 での規則的 な接続

法 の使用 はそれ以後現代 に至 るまで現 われ ない。④② の

queは

関係代名詞(ラ テ ン語 で

quod)で

はな く

,疑

問詞 (ラテ ン語 の

quid)で

あ る。現代 フランス 語 においては

,疑

間詞

queを

伴 った直接疑間文 を 間接疑間文 にす る場合

,

関 係 代名詞 に よる表現

ce que+直

説法 とな るのは もちろんの こと

,

主節 と従属 節 の主語が同一 の と きには

,que以

外 の疑 問詞 を使用 した場合 も含 めて

,不

定 法 が現 われ るのが普通 であ る。

Ex.:Je ne sais

εθ g%'づ

Jル

づιO, Je ne sais

`%θ

ル づγθ・

なお

,疑

間詞

que+節

とい う表現形式は

,17世

紀において も見出す ことがで きる②:Ne pas savoir g%θ c'est de soufrir(Balzac), Ne sais一 je pas bien

g%θ je vous dois P(Moliё re,Dο%Gα γθづθ

,IV 3)e

上記の

3例

⑩④② は

,す

べて

,否

定 におかれた主節 を もち

,従

属節は未来に 属 す る内容であった。すなわち

,そ

の内容はあ くまで も話者 (主語

)の

意識上 でのことが らであ り

,ocire,dire,faire

とい う行為が実行に移 され る以前の 段階である。現実 となる見通 しの有無 も

,お

そらくいまだ不明の状態 と言える で あろう。 次の例について も

,同

じよ うに考 えられ るだろう:

② Se li vallez pot enging querre Qui eSt venuz d'estrange terre Cο %%レθ%ι づJ夕αJJα Sι a s'aIIlie,

(11)

28

古 フランス語の補足節における叙法について

Nel tenez mie a vilenie. (」 bづα。, 2983-2986) 「 よその土地か ら来た若者が

,愛

する人にどのように話しかけようかと策をめ く゛らす ことがあつたとしても,そのことをばかにしてはいけません。」 主節 の動詞 は肯定形 であるが

,従

属節 は接続法 とな ってい る。 これ は

,疑

間 詞

(conment)以

下 の Paller(parler)と い う行為が

,や

は り観念上 に とどま ったままであることを示 す ものであろ う。 ところが次 の用例 では

,主

節 の動詞 が否定形 で しか も疑 間の内容が主節か ら 見 て未来 の行為 を指 してい るに もかかわ らず

,接

続法が用 い られ ていないので あ る:

⑬ lriez fu Floires et penssis Quant au mengier furent assis,

Quar ne savOit θ% g%θJ γθgπノ

」J ノογ%θγοづ′ toz esgar6。 (Iわづα。, 2173-2176)

「 皆が食卓についているとき,フ ロワールは不機嫌に考 えこんでいました。とい うの は,これか らどこの地へ さまよい行 くことになるのか

,彼

にはわか らなかったか らで す。」

Tomeroitと

い う形 は

,主

節 の時 制 (半過 去

)に

対 す る未 来 を示 す だ けの も の で あ り

,主

語 (Floires)がど こか の地 に 向か って行 く (torner)ことはす で に実現 が 予想 され て い るので は な いだ ろ うか。 不確 定 で疑 間 に付 され て い るの

,主

として,「どの地に(en quel regn6)」 か とい うことなのであろう。従 っ

,

この表現は直説法による ものとほぼ等 しいと考 えられ るだろう。

従属節の動詞が現実に行なわれていることが らを示す場合には

,当

然のこと

ながら

,直

説法が現れる

:

Ne set li musarz se qu'グ

Jル ′

(Iわづα., 924)

「 このたわけ者は自分が何をしているかわかっていないのだ。」

この 例 では

,

疑 問詞 を介 さず

,

現代 フランス語 と同様 に 関係代名詞的表現

(12)

古フランス語の補足節における叙法について

29

た主語 に従 ってはいて も

,li musarzが

実際 に行 な ってい ることが らゆ え

,直

説 法 の使用 以外 はあ り得 ないであろ う。

さて

,疑

間文 のなかには疑問詞 を伴 わない ものが あ るが

,そ

れ を間接疑問文

に書きかえるとき

,接

続詞 seが 用いられる。その例が④である

:

Claris,enin m'avez rendue

La■

or, ainz tel ne fu vete;

Ne sai sθ ja夕%づSSθ Venir

En leu ou le puisse merir." (rbづ α。, 2807-2810) 「 クラリス,あなたは私に今まで見たことのないようなこと花をとうとう返 して くれ ました。でも私は

,い

つかこのことのおネLができるようになれるかどうかわか りませ ん。」 ところで

,seを

介 した間接疑間文 は

,古

フランス語では概ね直説法 を とると い うことであ る131。 しか し, しか し

,Moignet,G.は

, こ うい った場合 の接続 法 の用 例 は特 に アング ロ・ ノルマン語 の使用地域 で見 出 され るが

,

フランス本 土 において も皆無 ではない

,

と述べ てい る0。 このテキス トでは

,seを

介 した 間接疑問文は⑮のみであるが

,⑩

④②の疑問詞 を用いた例 と同様に

,従

属節が 表わす内容は現実のことが らではな く

,単

に話者の意識上の行為にす ぎないと 言 えるだろう。従 って

,行

為の実現化の見通 しが予め想定 されている直説法を 用 いることは

,

この場面では不可能であったと思われ るのである。 3。

ま とめ として

これ まで見 て きたよ うに,FJοづ,′θθι BJα%ε滋ノογ,Sθεο%″θυθγsづο

%に

お ける 補足節及 び間接疑間節 では

,主

節 と従属節が主語 を同 じくす る場合

,不

定法 と 共 に

,節

によ る表現 に もしば しば出会 うことが あった。 それ は無視す ることの で きない例数 であ り

,不

定法 と節 のいずれ を用 い るかは

,そ

の時 の条件 に応 じ て

,現

代 よ り自由な選択が行 なわれ たのではないか と考 え られ る状況であ る。

(13)

30

古フランス語の補足節における叙法について

その条件 には もちろん

,脚

,音

節数 な どの詩法上 の問題が含 まれ るが

,そ

の 他 に

,節

及 び叙法 の もつ ニ ュアンス も考慮 に入れ なけれ ばな らない と思 える。 主 節 に従属節の主語が示 され

,

不定法 を従 えること もで きると思 われ るcom‐

mander, faire senblant, estre dolent, promettre, il est tart, garder,

criembre,ne douterは

合 わせ て27例 見 られ たが

,そ

の うち

,節

が続 く もの は 14例 (接続法

9例

,直

説法及び条件法

5例

),不

定法は13例であったの。 また, 主節 と従属節の主語が同一の間接疑間文中の疑問詞の後では

,節

による表現の み

5例

(接続法

4例

,条

件法

1例

)が

確認 された。結果を見て気付 くことは, このテキス トにおいては

,不

定法で表現 されて もよい と思われ る箇所に節が現 われた場合

,接

読法を使用 した例の占める割合が多い (19例中13例

)と

い う事 実 である。 この ことは

,

現代 フランス語に 関 して

,

接続法・不定法が ともに 何 ら事実を伝 える ものではな く

,佐

藤房吉氏の述べ るごとく

,「

行為をその絶 対値 として捉 え

,そ

れを純粋な知的概念 として呈示す る0」 とい う共通性を有 しているとされ ることと無関係ではないであろ う。 また一方

,不

定法はそれ 自 体

,他

の叙法が もっているよ うな表現力を備 えていないので

,現

実 0非 現実 と い ったニュアンスを伝 えることはとうてい不可能であろう。 そこで

,内

容が現 実的であることを明示 しよ うとす る意図が働 くときには

,た

とえ主節 0従 属節 の主語が同一で も

,不

定法を避 けて直説法が用 い られたのではなかろうか。 と ころが

,不

定法 と類似 した性質

,す

なわち

,行

為がいまだ観念 として とどまっ ている状態を示す接続法が

,わ

ざわ ざ不定法に代わって使用 された例について は どうであろうか。不定法は確かに「 行為の絶対値」以外何 も示す ことはで き ず

,む

ろん,人 称変化

,主

語などは備わっていない。 それに対 して,当 然の こと なが ら

,接

続法には人称による変化が存在す る。 とりわけ

,古

フランス語の接 続法は

,

現実性のあることが らなのか それ とも意識上の ものに 過 ぎないのか を判断 させ る力を 備 えている。 つま り「 その表現力 と具体的価値が 完全に保 たれている0」 と言えるのである。 このテキス トにおいて も

, 2で

挙 げた例文 の検討か ら

,内

容が現実化す るか どうか不明であるとい うことが

,不

定法に代

(14)

註 ① 古 フランス語の補足節における叙法について

31

わ った接続法 によって表 わ され た と見 ることがで きるだ ろ う。 いわば

,不

定法 が 完全 に無色であ るのに比べ

,

このテキス トの中では

,接

続法 は一種 の色合 い を 帯 びて読者 (聞き手

)に

伝 える力 を もってい ると考 え られ るのではないだろ うか。 Brunot, F. et Bruneau, Ch., Pγιεづs αθ Gγαη多タタZαグγθλづsιογづg%θ αιノα ノα%g%θ

ノンα%fαづsι, 4e6d。, P。 541-p。 542, §688, Masson et Cie, :Paris, 1956。

Depuis les origines, le fran9aiS COnstruit aprOs les verbes, 夕ο%υοグγ, Sのυοづγ,

夕ι%Sι7, υο%ノ0グ7,αノsグγθγ, εγOグγθ,α′εノαγ′グ, αづ′%θグ, ″′υοググ, etc., une 夕γο夕οSグιグο%

グηメ%づιづυθαο%ノ Jθ s牲θι, %ο

%

θ″タグづ″9ι,θS′ Jι %診 %θ g%ι ノθs■θ′α%υθγらιタググ%‐

εグタαノ∫

二α Cttα %sο% αθ」ROJα%α, Texte original et traduction par G6rard Moignet,6d.

Bordas, 1980。

Brunot,F.et Bruneau,Ch., ο.ε夕0,p.543,§ 690,Aprёs les verbes夕ο%υοづγ,

sαυοづγ, etc.(§688), la propOSition comp16tive est introduite par《 que》 g%απα ノθS多グθ′αθ′α εο%グι′づυθ%'ιsι 夕αsノι πO%ι g%θ ′ιs″ル′αθ″α夕γづ%εづ夕α′θ:

なお

,以

,動

詞の活用形を用いて表わされた補足節を単に「 節」と呼ぶことにす

る。

主節 と補足節の主語が同 じ場合に

,一

部の動詞の後では節の使用が認め られない。そ れは

,意

志・義務・可能性等を表わす動詞についてである。 Grammaire Larousse du fran9ais contemporainの 記述を引 くと, L'emploi de l'ininitif est strictement

obligatoire aprёs tous les verbes de volont6: Jθ υθ%″, ′ι ″ιSづγθ 夕αγιグγ・……。,

quand le sujet de l'inflnitif et celui du verbe principal sont une seule et ineme personne, et aussi aprё s les verbes d'obligation, de possibilit6:グ θ夕θ%″,ノι

αοづs.……。. Ces constructions sont parmi les PluS employ6es du francais tant

par16 qu'6crito Gγ α夕π,4αづγθ ttαγο%ssι α

%ル

απづS εο%′θ,%夕Oγαづ%, p. 118, §174, Relnarque l,Larousse,Paris,1964.

た とえ│ゴ,Anglade,J。 のGrammaire 616mentaire de l'ancien francais,Armand Colin,Paris,1965,p.202∼

p.203に

は次のよ うな例が挙 げ られてい るが,その現 代語訳 は不定法 によ ってい る:ル υοs εο%α%′ g%'ι

%Sα

γγαgοειαノgθz.(Rο ノα%グ,

2673)(=Je vous commande d'aller a saragosse.),Pθ グDι%υ θs夕γグg%ι %′

(15)

32 古 フランス語の補足節における叙法について

Gαγ″ιz αθποs %θ ′ογ,cθz ノθεOγαgι. (“RοJαπα, 650)(==Gardez―vous de changer

vos sentiinents POur nous.)

(6)FJθ グγθι′BJαπε乃グθγ,sθεθπ′θυιγsづθπ,not6 et 6dit6 par Margaret M.Pelan,

Ophrys,Paris,1975.(以 下 膨 。と略す)

(7)voloir+inf.の例 は数多 いので,ne+voloirの用例 のみを挙 げる。本文① を除 いたす べ ての例 (本文 中の もの を含 めて11例

)が

不定法 を従 えてい る:

Ne la vorrent sαづsグγ noient,

Ainz li distrent molt doucement:

Cil ne li velt αグ/θ noient。

Onques por lui nel volt Jαグssづθγ.

La rolne le volt baisier,

Mais il ne le volt ο′γοづθγ.

Nel volt ′αグssづθγ noient morir;

De bacheliers et de serianZ

Ne vos vucil mie αづγθ quanz.

Ne vos voldrent por moi gπαγγグγ.

Cil li a dit:“ Laissiez ln'ester,

Quar ge ne vueil huimaisプοθγ."

Les deus enfanz ensanble let, Mais de ce nst molt a proisier

Quar il nes volt ,7多 θsαθSづιγ.

Ge nel vosisse αυοづγθθグs

Por trestot l'or de cest pals."

補足節が並んだ場合

,一

方が不定法,も う一方が節,とい う形 は

,現

代 フランス語 に おいて もしば しば見 ることがで きる。Gγα%παづγι ttαγο%ssθ,0夕.εづι・,P0118,§174,

Nous signalons ici cet ininitif souvent coup16 avec des propositions― objets

introduites Par QUE.On emploie celles― ci quand les sujets sont dif6rents,

et l'inflnitif quand il n'y a qu'un meme sujet. Malgr6 1a r6pugnance du francais pour la coordination de deux groupes ou propositions de nature dif6rente, on en rencontre, en ce cas, d'assez nombreux exemples: Je ne VeuX Pas%θ%ιづγ ni qu'ο

θπθπノι(Camus).Il comprit que Fran9ois 6tait

gen6 de,o'αυοづγ夕αs ιノιγιεο%,o%et que ′α夕αγιグθ Sθ グο%′′in6gale(:Radiguet).

Иπθαssれ θ′Nグεο′θ″θ6d.par Mario Roques,C.F.M.A.Champion,1973。 (以下

(Fノ。467-468) (」らづα., 572) (rbづα., 1106) (fbづα。, 1687-1688) (fbづα。, 1757) (fbづα., 1773-1774) (」 bづ″., 2016) (Ibづα。, 2631-2632) (」 bづα。, 2941-2943) (∬ bづα。, 3207-3208)

(16)

占フランス語の補足節における叙法について 33 И%θ。と略す。) K101 比較の対象を表わす節には

,厳

密に言 えば

,比

較のqueと従属節を導 くqueの 両方 が必要で, 本来な らば g%ι g%θ je ne li alasseの ようになるところであろうが, 本文に挙げた例ではどちらか一方の

queが

省略 されていると考 えられ る。 現代 フラ ンス語では常にque lつだけで表現す るが

,古

フランス語においてはg%ιθ,g%θ εθ g%θ も用い られた。 しか し

,今

日では

,で

きる限 り不定法を使用す ることが一般的 であろう (Galliot,M.,Eι%″ιs α'απεグι%´鶴%クαグS,p。 241,Didier,Paris,1967, 参照): que je ne li alasse aidier=(Je pr6fё re。……。

)plut6t que de%夕

αs lui

υθ%Zγ en alde.

(⇒

direが

命令 の意 を表 わす場合 も同様 であ る。

(.……。,)si apela la dame et li dist qu' ele alast por Aucassin son ami.

(И%θ。

,XL,37-38)

「 それか ら(子爵夫人 は

)奥

方 を呼 び,ニコレ ッ トの恋ノ、オーカ ッサ ンを連れに行

くよ うに と彼女 に言いま した。」

(2 Galliot,M.,ο夕.ε夕0,p.85,

《几fθ 夕γグο%′ g%θ J'αθογααssθ .¨¨・》: Subjonctif absolument normal,du latin au francais le plus moderne, dans une θο夕7o夕Jιιづυι d6pendant d'un verbe de

volont6(priё re,cOnseil, e■ort, etc.… …。). C'est la syntaxe du latin: Oravit ut eurn εο%εグ′づαγι% et du francais moderne, toutes les fois qu'on doit employer un mode personnelo En efet, d'ordinaire, le francais moderne emploie en

pareil cas un づんi%グιl/, tOutes les fois que le sujet de la subordonn6e a 6t6 pr6cis6 dans la principale: 11 夕,多θ suppliait de le r6concilier。 ..¨.lⅦais si,pour

une raison quelconque, ce sujet n'a pu etre indiqu6, nous somlnes toujours

oblig6s d'employer le subjonctif,¨ ..¨ (O Anglade,I.,ο 夕・ ε夕・

,p.202c)

Aprёs les verbes marquant un acte de volont6, c'est‐ a‐dire l'ordre, la d6‐

fense, le conseil ou la priere, etc。 (………,)on trouve plus souvent le subjonc‐

tif que l'infinitif.

ラテ ン語で も同様 の 不定法句はよ く用い られ た:Tσ falsa sεγグbιγι vetδ「 私 はお前

が うそ を書 くことを禁ず る」,Caesar 2グノづ″s pontem γθsεグ%αθγθ jubet.「 カエサル は兵士 に橋 を切 り落 とす よ うに命 じる。」 新 ラテ ン文法 改訂増補版

,松

平千秋・ 国原吉之助著

,南

江堂

,昭

和48年,p。 180 参照。 膨 οグγθの テキス トには criembre ttinf.の 例 は見 られないが, 不定法の:使用 は可能 (0 (う

(17)

34 古 フランス語の補足節における叙法について

である。たとえば ;Il crient tuz jurs θsιγιノγα乃づzノ (yθ%θθ, 74)二 θs ttαづs de

Marie de France,C.F.Mo A.Champion,1973。 「裏切 られ ることを彼はいつ も恐 れているのだ。」

〔⑥

Garderの

命令形は しば しば

ne+不

定法を伴 った形で見受けられ る :Garde,π θ%θ θθJθγ(Cんαγγθづαι Ⅳづπθs,1286)(=Attention a ne pas me le cacher)こ の

ne+

不定法は

,独

立 して否定命令を表わ しうるもの (1'infinitif prohibitif)と 考 えられ ているが,それが garderの 補語 となったものか

,並

置 されているだけなのかは

,意

見の分かれるところである。M6nard,Ph。

α%%θJ α

%ル

α%σαづSα

%%ο

ノθ%agι,

1. syπιαχθ αι ″απεづθπ ルαηづS, Sobodi, Bordeaux, 1973, p。 161, §161, :Re―

llnarque, Foulet,L。 ,Pθιづιθ sノ%ιαχθαθ J'απεづθπ J″α%fαづs,C.F.MoA.Champion,

1974,p.217,§ 314,参 照。

古典期には garderの 命令形にde十不定法を従 えた形がよ く用い られた :Garder αθ%ιgJなιγ une amante en fureur。 (Racine,И παγο%αg%θ

IV,6)

現代ではse

garder deが一般的である:Gardez―vous αθ bグιπ 夕αγノθγ・ β粥 びsαgθ 9e 6d.,

Duclot,Gembloux,Hatier,Paris.1969,§ 758,Remarques 8参照。 αつ DI16nard,Ph.,ο 夕.εづι,P0 143,§149b)

En AF le pr6sent du verbe ιsιγθ suivi du participe pass6 d'un verbe

intransitif ne manquc Pas toujours le pass6. Il peut avoir une valeur de

pr6sent d'6tat(…。…。).

α

O M6nardに

よれば,このよ うな感情及び約束や決定 を表わす動詞は

,直

説法を従 える のが普通であるとい う(ο夕。θづιO,p。 148-p。 149,§

155,a)Rem,2,b)Rem,2):

En AF le subjonctif est exceptionnel aprё s les verbes de sentiment.¨¨.

Mut sui dolenz e trespensez Que nul hunllne de vostre eage Dθ ttssθ faire

tel utrage (Marie de France, ЛイづJο,o, 426) (=Je suis ennuy6 et contrari6

d'avoir dtt humilier ainsi un hornine de votre age.)

Les verbes marquant la promesse ou la d6cision ont g6n6ralement leur

comp16tive a l'indicatif futur, c'est‐ 江‐dire dans le domaine au probable: A Deu l'ai pramis Que ja%θ ノしめθγαづ(Cλαπsοη αι G%づJJα%%θ,292)(=J'ai promis

a I)ieu de ne pas fuir.)

09

新ラテン文法,ο夕.θづι,p。 254,§691。

O Nyrop,Chr。 ,Grainrrlaire historique de la langue fran9aise VI,4e6de revue, Slatkine Reprints,Genёve,1979,p.384∼p.385,§385参照。

②ゆ Galliot,M.,ο夕.ε夕・,p。 324参照。

(18)

古 フランス語の補足節における叙法について 35 10 M6nard Ph。,ο夕・θづι・

,p.151f)

L'interrogation indirecte introduite par sι est a l'indicatif en AF, car la

conjonction sθ semble avoir une valeur《 actualisante》.

O Moignet,G。,Gγα

%%雨

γθαι′α%εづθ

%ル

α%9αづs,2e6d.Klincksieck,Paris,1976, p. 229。

L'interrogation indirecte introduite par sθ est presque constallninent 江

1'indicatife Le subjonctif se rencontre surtout dans le domaine anglo―nor‐

mand:(…

……)Mais il n'est pas totalement inconnu du francais cOntinental:

因みに,FJο づγιιι ttα%εんグJογ,SθθO%αιυθγsづο

%に

ついて

,テ

キス トの解説 は, 確証 はない としなが らも, この作品は12世紀末 までに フランス西部で創作 され,13世 紀後半 に ピカルデ ィ・ ロレー ヌ地方 の 方 言 を もった copisteによ り筆写 された との 推定 を行 な つてい る。 FJοづγθι′Bノα%θ力の″ογ, sιεO%′ιυθγsづο%, ο夕・ε夕0, p. 11∼p. 16。 la langue du poё

me参

照。

② 本文 中の例文 以外 にfaire senblant dettinf.4例 (650,1526,2502,2572)を含 む。 120 佐藤房吉,『現代 フランス語接続法』

,第

二書房,1977,§20,p.76∼P。79.

Wartburg,W.v。

, EυθJ%ιづθ%ι ′sιγ%θ′%γθαιノα′απg%θ カリπクαづSθ,邦訳『 フラン

参照

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