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"15,500kW四極巻線形誘導電動機"

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(1)

15,500kW四極

15,500kW ∪.D.C.る21.313.333.1.02る.448

巻線形誘導電動機

4-PoleInduction Motor

Kふichi Nakamura

豊*

Yutaka Hiro Rapid g「owthi=SCaleofTOpl∂nlstakingplaceof-atefo-■ow-=gthatofiron a=dsteelpla=tShasmadeitnecessarvtoman=ねct=reCOrreSPO=dingIv-argedriv■=g moto「S. 川tachi「ece=tlycompleted∂15′500k州4-POle山ductionmotorforinstallation atChibaStee】M=・KawasakiSteelMa==fact=ringCo・hc叩aCitythemotorranks ∂mOngthelargestintheworld.

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introduced.

1.猪

口 近年各種産業界,特に鉄鋼重化学工業界における技術の急速な 発展は酸素の需要をますます増加させ,その酸素製造装置の大容 量化を進めた。 その装置の大半は仝低圧式空気分離装置であI),この空気分離 装置用原料空気圧縮機を駆動する電動機としては,従来,同期電 動機または誘導電動機が用いられている。今軌 日立製作所にお いて製作された川崎製鉄株式会社千葉製鉄所納め30,000Nm3/h空 気分離装置用原料空気圧縮機駆動電動機には始動トルクの大きい 高速巻線形誘導電動機を採用した。従来,製作した電動機は10,500 kW,乳300kW級六極機であるが,今回,製作した電動機は15,500 kW四極機という世界的にも有数の高速大容量機であるので以下に その仕様,構造,技術的特長および試験結果について説明する。

2.仕

電動機の仕様は下記のとおりである。 出 力:15,500kW 電 圧:6,600V 周波数:50Hz 極 数:四横 走 格:連続 形 式:TFFZB3L 軸受構造,

-MCRYI(全閉他力管通風形,ペデスタル

スリップリング電動知絡装置付)

3.構

本機は高速大容量機として,記録的な製品であるため,細部に わたり,検討が加えられたrJその主要部として,

(1)冷却方式の検討

3 4 5 回転子構造と強度の問題 F穐絶縁の大容量機への適用 スリップリング電動短絡部のフォーク,ブレードの大容量化 軸受構造 などである。上記の事項を含めて以 ̄F,構造について述べる。図1 は本機の外観である。 3.1固定 子 固定子わくは鋼板溶接構造で,各部の溶接には日立技術を駆使 * 臼_、ンニ聖堂作所日立工場 しており,高速機の固定子としてきわめて信頼度の高いもので, 振動に対して強固であるとともに,電磁騒音発生を押えた構造と している。

高速度であるので,回転子の各部応力を十分安全な値とするた

めには回転子外径を大きくすることができない。したがって鉄心 検厚は従来の標準形四極に比べて2.8倍と長くなっているので, 冷却通風路の形状およびその経路には特に注意を払い,通風損失 を少なくするとともに効果ある冷却方式を採用している。 鉄心積厚が長いので,従来採用してきた回転子ダクトによるフ アンアクション効果を用いた半径方向のみの通風方式では完全 な冷却が期待できない。そのため固定子わく部を5パケットに分 割して,一部のパケットでは固定子わく部より固定子鉄心ダクト へ強制的に通風させることにより,風量の増加を図るとともに,鉄 心部の固定子コイルを直接冷却するため,固定子コイルのスロッ ト部に通風路を設けて軸流通風を加えた新しい冷却方式を採用し ている。図2は本機の構造を示したものである。 固定子鉄心に使用したけい素鋼板には鉄損の少か-ものをう彗び, 発生損失を極力小さくしている。 3.2 回章云 回転子周速は約90m/sに達するため,回転子には大きな遠心力

が加わるので機械的強度について,十分な考慮を払うとともに,

上巨】1転子コイルの冷却方法についても効果ある方法をとる必要があ る。極数の小さい機種では,コイル端部が長く,かつ遠心力に耐 える構造とするため,保護パインドが必要である。そのため冷却

●; 事 如 23 図115,500kW,1,500rpm誘導電動機

(2)

ほ,50DkW四極巻線形誘導電動機 日立評論 VOL.54 No.11974 7ウトかヾ一 回完了コイル 固定子鉄心 「Jl走十jlく 回転子鉄心 通風かイド プ川 ′-7■りン ベテスタ シャフト ル

回転 ̄マイル

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図2 15,500kW誘導電動機の構造図 が悪くなるのでコイル端部には半径方向の通風ダクトを設け,そ の冷却効果を有効に利用している。 回転子鉄心用けい素鋼板は回転子コイルの遠心力による応力と 鋼板自身の回転に伴う応力が生ずるので抗張力の大きいものを選 定する必要がある。高速大容量機の鉄心にセグメントタイプ0を採 用することは軸と回転子鉄板との間のダブテール部の機械的強度 が応力的に耐えることができなくなるため,本機では回転子鉄板 を丸形一体のワンスタンプとして,十分に桟械的強度に耐える構 造とした。 軸は全長6m以上の鍛銅品であり,精度の高い作業を行なって いる。 回転子の端部および中間のダクトピースは鋼板製で,大きな遠 心力に耐えるよう平鋼よりの削り出しとしている。 3.3 絶 縁 固定子コイル,回転子コイルともにF種絶縁を採用している。 絶縁ワニスは耐湿,耐油,耐熱特性のすぐれた信頼性の高いエポ キシワニスである。 固定子コイル端部は起動時および運転中の振動または電磁力に よって移動することのないよう,各コイル問に無溶剤合成樹脂ワ ニスを含浸させたフィットスペーサで補強し,かつささえリング を設けている。 固定子コイルは運転中の表皮効果を少なくするため,コイル端 部においてトランスポジションを行なっている。 なお絶縁の詳細については別途発表の予定である。 3.4 スリップリングの電動短絡およびブラシ引揚装置 15,500kW級の大容量になると二次電流が大きくなるため,短絡 機構のフォーク,ブレードの構造に最大の注意を払わねばならな い。本機ではすでに大容量化を図った新形フォーク・ブレードを 適用している。このフォーク・ブレードは単に電流容量をもたせ るのみならず,運転中の遠心力によって変形したり,接触不良を 起こさない構造とし,電気的,機械的寿命試験により,その特性 を確認している。 スlトソ70リングにはステンレス製のものを用い,集電用ブラシ

電流の不平衡を′トさくするため,表面に溝(みぞ)を設けている。

ブラシには良質のメタリック系カーボンを主成分としたものを用 い,その個数も保守,点検を容易にするため,最小にしている。 短絡機構において,スライダと軸のクリアランス部は,長期停 止時および長期運転時にダスト付着による動きの固渋およぴさび

の発生がないよう考慮する必要がある。このさび発生防止法とし

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プレーート チノ丘別=三ユリ、ノブ■ノンケ 図3 フォーク・ブレードの配列

召〕田

新叶三スり・リ ̄プリン7 てスライダ部には特殊合金を,軸部には特殊合金で作られたシャ フトカラーを取り付けてスライダが常に円滑に作動できるような 構造を才采用している。 一方,悪条件のため起動,停止時のスライダ部の固渋が発生す る場合を考慮し,短絡装置駆動用電動機に起動用および停止用の 専用の渋滞保護装置を取り付け,これにより駆動用電動機のロッ ク防止ならびに主電動機トリップを行なわせる。 本懐のように15,500kW級になると,二次電圧は6,000V以上に もなり,スリップリング自体が大きくなる。そのため,スリップ リングの小形化を図るため,同相のフォーク・ブレードを隣合わ せにして,スリップリング径を30%′ト形化した(図3参卑)。 3.5 軸受構造 軸受はペデスタル形の強制給油方式軸受である。軸受メタルに はパピソト系の特殊合金を用いて,軸受損失の減少を図るととも

に,振動が小さくなるように考慮している。3軸受構造であるた

め,軸とメタルのあたりに対しては,工場試験時および現地据付 時に十分注意して,片あたりせぬよう調整を行なっている。 固定子鉄心の分割数は軸電流の発生しない数に選ぶとともに,各 部の工作精度を高めることにより,固定子と回転子の間の空げき の不ぞろいを極力小さくしてし、る。その値は1%以下である。 しかし,わずかの軸電圧による損傷も避けるため,軸電流防止 法として,各ペデスタルに絶縁を行ない電動機軸受の軸電流によ る損傷を防いでいる。接地端子は直結側のペデスタルに取り付け ている。

(3)

15,500kW四極巻線形誘導電動機 日立評論 VOL.54 No.】1975

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U † † ダクト蘇り 9′クト風速1ナイレ 100 こく 50 華

草! 垂r O ,く′ -50 a亡1,500rpm ダクト番号 13 12 1110 団4 通風モデル伐とダクト風速分布の-一一例

4.冷

冷却方式は強制他力通風方式で別置のフアンによって通風ダク トを通Lて,電動機堪礎部より人1ける。堪礎部から本体用とス リップリング冷却用に分離され,特にスり、ソブリング用冷却凪に はダストのi比入せぬよう十分な注意を払っている。 固定子,回転子の冷却構造は3.1およぴ3.2で述べたとおりである。 本機のように高速大容量機の通風方式は従来の半径方向のダク トアクションのみでの風量では不十分であるため,通風モデル機 を作り,風速分布が均一となる最善の方式を採用した。 モデル機は塩化ビニル製で実機の%縮尺である。-一例として モデル俄によるダクト間の風速分布を図4に示す。+,-は人気, 排与毛の方向を示すものである。 凹転ナコイル端部は図5に示すとおり通風ダクトを形成してい る。これは回転子コイル端部ではコイルの■TT部に絶縁をしている ためと,コイル上部に保言隻パイント線を巻いているため,冷却効 果の悪くなることをJ坊ぐためである。 コイル端部に通風ダクトの有無による温度_j二昇の分布を電算機 により計算した結果の例は,図6に示すとおりである。 このようにダクト効果は端部の長いコイルに対して有効である ことがわかる。 上J当定子コイルの粘度上昇分布曲線は図7に示すとおりである。

5.性能試験結果

工場および現地試験結果では電動機の効率は97.8%というきわ めて高い値が得られた。また固定子コイル,回転了一コイルおよび 鉄心の温度の測定結果,特に著しい局部過熱もな〈,町一な温度 分布が得られた。特に考慮を払った回転子コイル端部も60degOc という結果が得られ,予想どおりの数値であった。 100 80 一、 60 空 耳 壬ゾ 三空 40

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100 80 言60 牢 幸メ ≡さ40 20 コア油分

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ハインド視でjJおわれる 図5 回転子コイル端部の通風ダクト 岨吼ダクトイ川■グ)コイ 掴風ダクトトf ̄グ)コイJしf法度分仰 油吼ダクト l

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:三1/′/㍑†′‥′∴/ ̄さ/′

:十′′ l l 州虹十イ上1二己Fこ 図6 回転子コイルの温度上昇分布 コイルj=】lユP‡分布

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††一- ・--† l那よ十付こn三 図7 固定子コイルの温度上昇分布 25

(4)

15,500kW【四極巻線形誘導電動機 日立評論 VOL,54 No.11976 表115,500kW電動機の無負荷運転時の振動測定値 84 83.5 82 83 83 87 84 87 84 Aレンジ(dB) 測定距牡1m 暗放資 別rdB) 凶8 15,500kW電動機の騒自二測定値 軸受iエ且度は直結側,反直結側およぴスリップリング側ともに20 degOc以下であった。 スリッ7Dリング部のフォーク,ブレードの温度上昇は10degOC で満足すべき性能となっている。 始動時の特惟としては,投入時の始動電流は145%以下,___二次 抵抗器短絡時およぴ. ̄二次外部失豆路盤の短絡時の電I充は75%以下で ある。 一一方,機械的にもきわめて安定した状態を保ち,図8,表1に 示すとおり,現地試運転時の騒音,振動ともに少なく好調な稼動 を続けてし、る。

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Vol.54 測定方向 上下方向 水平方向 事由方 向 測定位置 (Ⅴ) (H) (A) 直結側軸受部 J丈直結側軸・受部 スり・ノブ■ノング佃Ij軸受部 2.6 2.2 1.5 l 5.3 4.0 4.0 2.4 3.3 3.0 注:仝振幅、単位:l/1,000(m)

6.結

ロ ニのたび完成した川崎製鉄株式会社千葉製鉄所柄め原料空気圧 縮機用15,500kW誘導電動機の構造,特長,試験結果について述 べた。 本機は世界的に屈指のものであるとともにこの経験をもとに, 今後とも鉄鋼技術の発展につれ,さらに大容量のTOプラント設 備が実現されるであろう。 終わりに本電動機の設計製作にあたり終始ご指導をいただいた 川崎製鉄株式会社の関係者各位に深く感謝の意を表する。 参 考 文 献 (1)伊地一札Jム:日立評論 44,723(.昭37-5) (2)立jllほか:日立評論 52,980(昭45-11) 日 立

No.12 巳 ■論 文 ・直 角 分 岐 管 の 応 力 解 析 ・154∼275kV ガ ス コ ン パクト 開 閉 装 置 ・負 荷 選 択 し ゃ 断 装 置 ・H-8959 形 光 学 文 字 読 取 機 ・大 容 量 同 期 盲 動 機 の 低 周 波 同 期 始 動 ・ホテル交換機用の料金計算およぴモーニングコールシステム ▼ミニコンピュータ応用の新サー「ビス装置-・784MW BWR原 一千炉 給 水 ポ ン プ の 開 発 発行所 日 立 評 論 社 取次店 株式会社 オーム社書店

L州

26 次 ・深 海 形 水「い ブ ル ド ー ザ シ ス ム の ・ゴム,プラケーー ̄7、'ル接続岡粘着竹三絶縁テープ0の開発とんい召 ■全自動群管王里エレベータ特集 ・全目動群管理エ レベー タ の発娘 と そ の 展望 ・エ ベ 【 タ の 待 イナ せ ・エ レ ベ ーーー タ シ ス テ ム グ)計 ・ユレベ∽タ辟の子渕制御システムーCIP/ICグ)開発-・■デ古層 ビ ル 川 エ レ ベ ーー タ の  ̄東京都千代田区丸の内一丁巨∃5番1号 郵便番号100 東京都千代田区神田錦町3丁目1番地 郵便番号101 振 替 口 座 東 京 20018 番

1

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