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プロセスデータ処理記述言語とそのリアルタイムパッケージ群 ─PDMS─

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∪・D・C・〔る肌323.014:る81.5]:る81.327.2.022.0る7.2:800.92

プロセスデータ処丘里記述言語とそのリアルタイム

パッケージ群一PDMS-Process

Data

Description

Language

andlts

Realtime

Software

Packages-PDMS-計算機利子卸システムで「利子卸対象プロセスと計算機とのインタフェース(プロセス 入出力インタフェース)+は,システムの中枢とも言うべき重要な部分である。近年の ハードウェアの技術革新とシステムの制御規模・適用範囲の拡大に伴い,この「プ ロセス入出力インタフェース+も複雑化・多様化しており,プロセスデータ処理ア プリケーションの生産性・信束副生向上の院主路となっていた。 日立製作所ではこのような二状況に対処するために,アプリケーションシステムに 統一的かつ普遍的な論王聖プロセス入出力インタフェースを与える「バーチャルシス テムアーキテクチャ+,及びこの論理的なインタフェースの上で効率的なテストを 可能とする「プロセスシミュレーション機構+を具備したプロセスデータ処理の標 準ソフトウェアPDMSを開発した。本PDMSでは高件能のハードウェアを生かした 独自の性能調整機構により,システムごとに異なる要求性能の実現を回っている。 ll

言 近年のハードウェアの技術革新により,端末Ⅰ/0(入出力装 置)のインテリジェント化,システムの分散化など,計算機利 子卸システムの構成は複雑・多様化している。更に,計算機の 処理能力の向上によって,訓寺卸対象プロセスの範同一量も増 大してきている。 これに伴い,計算機制御システムの中枢とも言うべき「制 御対象プロセスと計算機とのインタフェース+も複雑・多様 化している。 このような,状況に対しては,統一した思想のもとに,普遍 的なプロセス入出力インタフェースを提供するとともに,プ ロセスデータにかかわるデータ処理を標準的にサポートする

ことが不可欠である。PDMS(Process Data Management System)は,このような背景のもとに開発したプロセスデー タ処理の標準ソフトウェアである。 PDMSのねらいは,

(1)プロセスデータ処理アプリケーションプログラムの作り

やすさ,保守のしやすさの向上

(2)プロセスデータ処理として必要なリアルタイム作能の確保

の双方を同時に実現することであり,これらによって,アプ リケーションソフトウェアの生産性,信頼性及び保守性の向 上を図るものである。 本稿では,PDMSの開発思想,方針,構成,機能及び適用 ご状況について述べる。 日

PDMS開発の基本思想と方針

PDMSでのプロセス入出力インタフェースの標準化に当た っては,生産性,信頼性及び保守性の向上をねらいとして, (a)バーチャルシステムアーキテクチャ1)瀬) ※)ハードウエアデバイスの物理的な構造や制御方式からアブりケー ションプログラムを解放し かつ7Dログラムとはろ虫立に性能調整 を可能とすること。

大脇隆志*

几ん耶んf d00んi

大島啓二*

ge才ノ∼∂5んg伽 林 利弘* m5んJんJγ0肋yα5んよ

各務博之**

仇γOy〟んf∬αんαm以 (b)統合化・体系化システムアーキテクチャ を,また,性能向上をねらいとして, (C)リアルタイムシステムアーキテクチャ を,それぞれ実現することを開発の基本思想とした。これら の基本思想を具現化するためのPDMSの開発方針は,以下に

述べるとおりである(匡‖)。

(1)プロセスデータ処理の環境仕様記述と手続き記述とを分

離し,各々を担当者の専門分野に合った論理レベルのインタ フェースで記述できるようにすること。

(2)テストシステムとの統合化を図り,特にプロセスシミュ

レーションテスト機能を強化すること。 ね らい 基本思想 実現目標

バーチャルシステム/

環境仕様記述と処王 手続き記述との分離  ̄ ア ヤ l 論理プロセス入出力 ll 、∨、六≡、ごノ≡、、ごご、三、 、㍗Z法ン′≡ざンゴ;●三こ; …巧:㌶買済 ㌻;、、ミ訳…ニッ:ン = ース 崇㍍≡3≡ご 三≡州、ミニ ′≡ご言≡で.‥黎

望表裏

ミ準

総 合化・体系化 = プロセスシミュレーション :;ミ≦買乙買㌫㌫詔く システムアーキテクチャ l l l l l l l l テ ス 撃 諾 琵≡

襲寒

′㍍=≡:′誌こ芋…て′ 室戸 空至 リアルタイム システムアーキテクチャ オフライン変換・編集 (pre-PrOCeSS巾g) 性 能 調 整 機

図I PDMS開発の基本思想と方針 pDMS(Process Data

Manage-ment System)は,「バーチャルシステムアーキテクチャ+.「統合化・体系化シ

ステムアーキテクチャ+及び「リアルタイムシステムアーキテクチャ+を基本 思想の3木柱として開発した。

*

(2)

680 日立評論 VOL.64 No.9=982-9)

(3)事前処理の徹底によるプロセスデータ処理の高速化,及

び性能調整機構による多様なリアルタイム性青巨要求の実現を 図ること。 これらの開発方針に沿ったPDMSの具体的な実現目標を, 以下に説明する。

(1)環境仕様定義機能と論理プロセス入出力インタフェース

計算機制御システムで,アプリケーションプログラムが扱 うプロセスデータは,温度・流量,操作器のリレー信号とい った,PV(Process Variable:プロセスの二状態量)やLV (LogicalVariable:制御情報)である。通常,二れらのプロ セスデータは,センサ,工業計器及びPI/0(プロセス入出力 装置)といった複雑な70ロセス入出力インタフェースを介して 計算機に取り込まれる。したがって,これらプロセスデータ を用いて処理を行なうアプリケ【ションプログラムを正しく 設計・製作するためには, (a)制御対象プロセスについての専門知識・ノウハウ (b)センサ・工業計器を含む計装システムの専門知識 (C)PI/0など計算機ハードウェアの専門知識 が必要とされていた。従来,プログラマやシステム設計者は, これら質の異なる多種の知識を同時に要求されていたため, (i)知_識不足に伴う仕様不一致などによる作業の手戻りが発生 する,(ii)設計は上級のプログラマ,システム設計者に限定さ れる,(iiDプロセスとの煩雑なイ ンタフェースを意識しなけれ ばならないため,プログラムの作成効率が低下する,といっ た問題が発生していた。 このような問題を解決するためにPDMSでは, (a)計算機ハードウェア,計装システムの各々について, システムエンジニア,計装エンジニアが,それぞれの専門 分野に応じた適正作業が行なえるようにすること(環j菟仕様 定義)。 (b)プロセスと計算機システムとを結ぶハードウェアの煩 処王里手続き記述 肝 PV(100).GT.800.0

0

「 ̄ ̄ - -1-(プログラマ) ニ論理プロセス入出力インタフェース プロセスデータ 論理入出力レコード 物理入出力レコード 計装独立イヒ Pけ0独立化 ーー■--+ 計装仕様 P卜/0仕様 計 装 エンジニア 叫カ テ㌍ ス ン シ エ

∠二三7

注:略語説明Pl/0(プロセス入出力装置) 図2 プロセスデータ処理におけるバーチャルシステムアーキテク チャ プロセスデータ処理の手続き記述と環境記述とを分離することにより, 担当者の専門.レベルに応じた適正作業が行なえるようになる。 雉なインタフェースをブラックボックス化することによっ て,プログラマは論理レベルのプロセスデータをアクセス するだけでよいようにすること(論理プロセス入出力イン タフェース)。 の実現を図ることとした(図2)。

(2)プロセスシミュレーションによる才疑似オンラインテスト

プロセスデータ処理アプリケーションでは,その最終品質 確認は,プロセスに計算機をつなぎ込んだ形で行なう必要が あり,本格的なシステムテストは現地でなければできないと いう事情があった。このため,(i)プログラムの品質確認が遅 れ,トラブル発生時の手戻りが大きい,(ii)プロセスへつなぎ 込んだ形でのプログラムテストでは,再テストやプログラム 増設時の確認試験が困難,という問題が発生していた。 ニれに対処するため,PDMSではその内部にプロセスシミ ュレーション機構を組み込み,これによりプロセスと計算機 とを直接接続できない環J菟でも(また逆に,オンライン接続 された環境でも),擬似オンラインテストをテストシステム

HITEST/F2)(HitachiIntegrated Test System/Function)

の機能を利用して行なえるようにすることとした。

(3)リアルタイム性能確保と性能調整機構

論理的なプロセス入出力インタフェースの実現とともに制 御用システムとして重要なのは,プロセスデータ処理のリア ルタイム性能の確保と個別システムに合わせて性能を調整可 能とすることである。これに対して,PDMSでは, (a)環J菟仕様データをあらかじめリアルタイム処理に都合 のよい形に変換・編集しておくこと(オフライン変換)など

により,オンライン時の高速なプロセスデータ処理を可能

とすること。 (b)リアルタイム処理で用いられるファイルを,主記憶(高 速アクセス),補助記憶(低速アクセス)のいずれにでも配置 できる機構と,このファイルの物理配置などを環境仕様と して定義できる機能とにより,アプリケーションシステム の特質に応じて,システムの負荷,応答性,メモリ効率を 最適に調整できるようにすること。 を具体的実現目標とした。 臣I

PDMSの構成

前章で述べた実現目標を満たすPDMSのシステム構成を図 3にホす。 (1)データ生成・保守サブシステム PI/0の構成仕様,計装仕様などのプロセスデータ処理の環

境仕様データを,端末CRT(Cathode Ray Tube)やカードリ

ーダなどから定義・保守するためのサブシステムであり,プ

ロセスデータ処理記述言語PDDL(Process Data

Descrip-tion Language)とその保守ユーティリティプログラム群から 成る。

(2)入出力実行・監視サブシステム

プロセスデータ処理を実行するリアルタイムパッケージ群 であり,PDDLで定義された仕様データをもとに,PV,LV の入出力実行・監視,プロセス割込解析などを行なうプロセ スデータ処理パッケージと,アプリケーションプログラムと の間でデータの授受を行なうためのユーザーインタフェース マクロから成る。

(3)テストサブシステム

プロセスデータ処理アプリケーションプログラムの擬似オ ンラインテストを実現する部分である。制御用ソフトウェア 機能一貫テストシステムHITEST/Fと有機的に結合きれて

(3)

プロセスデータ処王里記述言語とそのリアルタイムパッケージ群-PDMS-- 681 R ′/ C C/R

「i.1

■.L

置 装 ∩) ′/ 円 CRT

データ生成・保守サブシステム 入出力実行・監視サブシステム ●PV・+∨処理,割込解析処理 ●ユーザーインタフェースマクロ テ スト サ ブ シ ス ム CRT

亡∃

「■.-l

_+

アプリケーション プ ロ グ ム P ′/ L オペレータ コンソール

ぐつ雪;子吉三三完売;丸

オンラインでのデータ, コントロールの流れ 注:略語説明 PV(Process Variable) LV(LogicalVariable) C/R(Card恥ader)

CRT(Cathode Ray Tube)

+/P(+ine Print占r) F,DISK(Flexible Djsk) 図3 PDMSの構成 pDMSは,「プロセスデータ処理の環境仕様定義データの生成・保守+,「プロセス入出力実行・監視+及び「プロセスシミュレーション テスト+を行なう各サブシステムから構成される。 おり,テストシステムの各種支援機能を利用して,プロセス シミュレーションテストが容易にかつ効率良く行なえるよう になっている。 【】 PDMSの機能 4.1 プロセスデータ処理記述言語PDDL PDDLは,70ロセスデータ処理の環境仕様を定義するため の問題向き言語である。PDDLの構成及びその定義情報を図 4に示す。ユーザーは,これらPDDLの定義機能により,仕 様データの定義・生成や変更・追加を効率良くかつ信頼竹三高 く行なうことができる。 (1)システム仕様定義機能 アプリケーションシステムに要求される性能仕様を定義す る機能である。要求惟能としては,一一般に次の二つのタイプ がある。 (a)処理性:決められた同期内に必要な呈のプロセスデー タ処理を行なわねばならないという性能 (b)応答性:プロセスのイベントに対応してブ央められた時 間内に必要なプロセスデータ処理を行なわねばならないと ●周 期・位相調整 ●ファイル物理配置仕様 いう竹請巳 これらに対してシステム仕様定義では,処理性確保のため に,(i)プロセスの時定数に応じた周期の定義機能と,負荷iF 滑化のための処理位相調整機能を,また,応答▲性確保及び処 理性向上のために(ii)プロセスデータ処理で使用されるファイ ルを高速メモリ(主記憶装置),低速メモリ(補肋記憶装置)の いずれに配吊するかを選択定義することにより,性能調整を 可能とするファイル定義機能を設け,システムの特惟に応じ た性能の最適化を実現できるようにしている。

(2)PI/0構成仕様定義機能

PI/0構成仕様定義では,プロセスとのインタフェースに 使用されるPI/0のハードウェア仕様や,計算機との接続仕 様を規定する。 従来これらは,アプリケーションプログラムの中に散在し て埋め込まれており,接続方法の変更などによる影響を局所 化できないという問題があった。PI/0構成仕様定義では, これに対処するため,「PI/0構成仕様定義言語+により,計 算機システムに詳しいシステムエンジニアが一括して間違い のない形で仕様を規定する。これによ-),ハードウェアとの ●Pl/0接 続 仕 様 ●Pl/0ハードウェア仕様 ●計装ハードウェア仕様 ●入 出 力 点 情 報 性 能 仕 様 Pし/0構成仕様 計装仕様など プロセス入出力点 情報データベース スケジューラなど ベアデータなど 〔pDDLの環境仕様定義機能) 仕様データ プロセスデータなど プロセス入出力 実行プログラム データ変換・加工処理 プロ グラムな ど オンラインデータ

〔才芸方言言二三警芳一ジ群〕

注:略語説明など PDDL(Prooess Data Descriplion Lan糾age),¢=令仕様データの流れ,◆-◆ オンラインデータの流れ

図4 PDDLの環境仕様定義機能とリアルタイAノヾッケージ許の構成 pDDL(Pr。。eSSD。t。Des。riptj。。L。。gUage)により定義・生成された仕様デ

(4)

682 日立評論 VO+.64 No,9(柑82-9) 「-■一--ハードウエア構成 CPU CE Pけ0 1 I 1 1 1 l l + _ 2 二 O N U 注:略語説明 CPU(Central CE(Control \ ヽ \ l -\ ヽ \\ \ ヽ \

ヽ --\r一 P「00eSSing Unit) Electronics) PIODEF ASIⅣD玉】甘 (接続仕様定義)

AS工ⅣPIO PIO = Eワ600

ASIⅣ甘Ⅳ0 音'Ⅳ0=ⅠⅣで(之1),LSIO(22).ESIO(23)、AI(24) EIO(25).EAI(26). ロⅣ0 =1(B),2(E) ロⅣⅠでDEF (UNO.1の実装定義) ロⅣIT ロNO = 01 SLOT SⅣ0 = 01 SLOT SI寸0 = 02 SLOT SⅣ0 = 03 SLOT SⅣ0 =ニ 04 日LOT SⅣ0 = 05 ヽ \ PでYP互;=PSⅣ110.RⅣ0 = 01【16 PTYPE=PAOlOO.RⅣ0 =1ワ一之O PTYPE=P工)1100.RⅣ0 = 之1一之4 PでYPE=PDl150.RI寸0 = 25一之6 PTYP玉】=PDl160.RNO = 之ワ【,・28 (UNO.2の実装定義) ロⅣⅠで ロⅣ0 = 02 SLOT SⅣ0 = 00 SLOで SNO 二= 01 SI。OT SⅣ0 = 02 PでYP互;=PSⅣ180 PTYP玉:=PDI150 PTYPE =PI)LlOl RⅣ0 = RⅣ0 = RⅣ0 = 45】52 53-54 55-56 インタフェースをロ及収し,以降のプログラムやプロセスデー タ処理の仕様定義では,PI/0ハードウェアの影響を一切排 除するようにしている。 「PI/0構成仕様定義言語+は,図5に示すようにPI/0の実 装イメージをそのまま記述すればよい形となっておr),これ を用いることにより,システムエンジニアであれば簡単にか つ間違いなくPI/0ノ、【ドゥェア仕様や接続仕様の定義が可 能となる。

(3)プロセス入f出力点仕様定義機能

プロセス入出力点数は数百点からフロラントによっては数千 点に及ぶ場合もあり,この大量入出力点のプロセスデータ処 理の記述をいかに効率良く,かつ間違いなく行なえるかが重 要である。プロセス入出力点仕様定義は,このプロセス入出 力点ごとのプロセスデータ処理仕様や,計装ハ【ドゥェア仕 様を規定するものである(表1)。 「プロセス入出力点仕様定義言語+の特長は,以下に述べ るとおりである。 表lプロセス入出力点仕様定義(PV)の項目 プロセス入出力点情 報とLて,入出力仕様,計装仕様とともに,サービス名称.工業単位,上下限 値などプロセス入出力点固有の情報を定義できるようにLている。 項 目 データ仕様 ●タグ番号 ●サービス名称 ●工業単位 入力仕様 ●エ学変換仕様(リニア,開平,折れ線近似,…) ●補正仕様(;令接点,温圧.密度) 処理イ土楼 ●計算処王里仕様 (多点和,多点平均,最大,最小,…) 出力仕様 ●変換出力仕様(リニア逆変換,パルス出力,・‥) ●出力フィードバックチェック仕様 モニタリング仕様 ●プロセス上下限・上上下下限,不惑帯 ●プロセス変化率検定仕様 区15 Pl/0構成仕様定 義例 pり0構成仕様定 義は,ハードウェア構成・ カード実装イメージをその ままコーディ ングすればよ い形になっている。 (a)記述量が少なく,簡単にコーディングできるようにFIF (FillIn the Form:空欄記述)形式を採用し,かつ記述

のガイドと保守容易化のためにキーワード形式も併用して いる。 (b)複数のプロセス入出力点間で共通な仕様は,あらかじ めマクロ定義として-一一括定義可とし,記述量の削減,仕様 の一元管理を行なえるようにしている。 図6に,プロセス入出力点仕様定義FIFシートの記述例を 示す。 4.2 プロセスデータ処理リアルタイムパッケージ群と データベース PDDLで定義された環境仕様データに其づき,プロセス入 Ji力,データ変換・加工などのプロセスデータ処理を実行す る部分である(図4)。すなわち,PI/0から計算機へ入力され たアナログデータなどを,PI/0ハードウェア仕様,プロセス 入出力点仕様をもとに,PI/0や計装ハードウェア仕様から 独立したPVデータへ変換する。この変換のためには,入力チ ェックや,補正,スケール変換などの工学変換,プロセス上 下限検定などのモニタリング処理を高速に行なう必要がある。 更に,変換されたPVデータを格納するデータベースはマンマ シン処理など多様なアプリケーション処理の要求に応じ,効 率良く参照できるような構造になっていなければならない。 以■Fに,これらを実現するPDMSのリアルタイムパッケー ジ群とデータベースについて説明する。

(1)プロセスデータ処理パッケージ

プロセス制御アプリケーションでは,PI/0や計装ハードウ ェアごとに異なる入出力処理方式や変換方法に村応して,多 種多様な70ロセスデータ処理機能が要求される。また,一方 ではアプリケーションごとにシステムの規模,対象分野が異 なるため,必要とされる70ロセスデータ処理機能,要求性能 (処理性,応答性,メモリ容量)も様々である。 PDMSのプロセスデータ処理バッケ【ジは,これに対処す るため,以下に述べるような特長をもっている。 (a)入出力実行,工学変換,モニタリング,各種計算処理

(5)

プロセスデータ処‡里記述言語とそのリアルタイムパッケージ群-PDMS- 683 PV入出力点仕様FIFシート 4 5 8 7 畠 910】112 PROG用タグ名称 16171819 202】22232425 [∈匝】司≡E正⊂⊂⊂□工学単位 27282930 m アラームサフノレス指定(有=Y.無=N) 656667886970 m 指数トト0{7) 8 9101112 m 181718†920212223242526272829303.132 入出力点名称 8 g101112 m∃可∃ け1819202122232425 m正⊂⊂⊂コ 3334353637383g4D41 田]豆E正E⊂⊂口 5556575859606162638465 [亘エコ亘ⅠⅧ 論理入出力レコサド番号 入力レンジ / J J スケーリングタイプ(マクロ引 少/ 1617柑1g202122232425282728 亘[□‡≡皿 30313233343536373旦39404142 市1m「「「 レンジ下限(工学値) レンジ上声艮(工学値) (マクロ定義) スケーリングタイプ仕様FIFシート 3 4 5 8 7 8 glOl†12 丁617181g20212223242528 m 282930313233

仁Ⅰ垂Ⅰ亘EEヨ

353637383940

[≡]:亘Ⅰ亘E匡正]

424344454647484()505了 525354 旦1工1工+巳1二1止LヱJ邑L且且虹L≦山 5857585960即626364 スケーリング・タイプ・マクロ名称 スケーリング・タイプ 計器チェック番号 零点リミット調整番号 変換名(グラフ名称) 熱電対補償用冷接点入力TAG名称 図6 プロセス入出力点イ士様定義FIFシート記述例 FIF(F川 In the Fo川1)形式,キーワード形式を併用LたFIFシートとマクロ定義機能 により,記述しやすく保守も容易である。、 など,豊富な機能バリエーションを標準サポートしている。 (b)これらは機能単位にバッケ【ジ化され,アプリケーシ ョンごとにユーザーが必要機能を選択できる。 (c)特殊なデータ処理に対しては,ユーザー作成プログラ ムをプロセスデータ処f里システムの一部とLて有機的に組 み込むことができる(ユーザーオウンコーディング)。 (d)リアルタイム処理で使用される仕様データに対しては, あらかじめ(定義時に),(i)リアルタイム処至里に都合のよい デ】タ形式に変換してjゴく,(ii)同一-一周期の処理グループ単 位に一括処理できるように編集しておく,などにより,リ アルタイム処声里の高速化を岡っている。

(2)ユーザ】インタフェースマクロ

ユーザーイ ンタフェースマクロは,ユーザープログラムと PDMSとの間で,以下に述べる二つの見方(データビュー)に 変換・加工処王里での, 処理単位のデータビュー SPEC】 SPEC2 SPEC3 ③

ト.-し

従ってデーータの′壬け渡Lを行なうためのものである。 (a)マンマシン処理プログラムなどから,プロセス入出ブJ 点の関連情報(PV・LVデータ,ステータス情報,原始デー タなど)をアクセスするデータビュー (b)積算処理70ログラムなどから,プロセスデータの時系 列データをアクセスするデータビュー (c)データ変換・加工,集計処理などで使用する仕様デ【 タ,プロセスデータを,同一周期の処理グループ単位にア クセスするテ♪Mタビュー PDMSでは,これら三つのデータビューに対応したユーザ ーインタフェースマクロを用意しており,ユーザープログラ ムからは統一一一的な形式で,物理ファイル構造を意識すること なくデータをアクセスできるようにしている(図7)。

(3)プロセス入出力点情報データベース

l l l l / ■ l l / PV

/

SPEC (仕様データ)

l

BD (原始データ) ノ STATUS (ステータス)

データ名 TAG TAG TAG /

入出力点名 01 02 03 / 77、 マンマシン処理でのデータビュー (PV,SPEC,BD,STATUS) 1000.O RLニニ0.O RH=1200.O PH OVER ALARM

-.-.-.ノ

② 積算処理での時系列の データビュー PV(gり PV=2) PVい:i) 注:①プロセス入出力点情報取出し・変更マクロ群 ②積算ファイル取出し・書込みマクロ群 ③仕様データ取出し・変更マクロ群 図7 プロセス入出力点情報データベースのデータビューとユーザーインタフェースマクロ ユーザーインタフェースマクロによりリン′ルタイ ム性能を低下させることなく.アプリケーションプログラムから多様なデータビューでデータをアクセスできるl)

(6)

684 日立評論 VO+.64 No.9(1982-9) 実プロセス -t■一t----+

//し一//て

l

L_//一 ̄′1

データベース 実データファイル

模擬プロセス (テストプログラム) TEST; PSE〕DO PVNO=100; +ET YPV(100)=1000.0; 一 -注

医2空車珍

模擬データファイル 1000.0

(実トドでのデータの流れ),咳珍(模擬モードでのデータの流れ)

ヽヽ \ヽ 実/模擬 切替 (被テストプログラム) VAR DA:REAL; PVIN(100,DA,RC); lF DA,GT.800.O THEN 図8 プロセスシミュレーションテスト pDMSはプロセス入出力の実/模擬モード切替機構を設けることにより,プロセスシミュレーションテストを可 能とLている。モード切替えや模擬データの設定は,TPLにより信緬性高く.効率良く行なえる.、 PDMSでは前記の多様なアクセス形態に対して,リアルタ イム処理性能を低下させないようにするために,70ロセス入 出力点情報データベースに対して,以下に示すようなファイ ル構成をとっている。 (a)プロセスへの追従件を重視するため,オンラインでの 変換・加工に通した処理グループ単位,データ種別単位に 分割されたファイル構成。 (b)頻度高く参照されるデータは,ファイル単位,又は処 理グループ単位で主記憶装置に配置できる。この定義は, 先に述べた「ファイル定義機能+により可能。

以上,(1),(2)及び(3)により,ユーザーはPDMSを用いてリ

アルタイム件能を確保しながら.目的に対応した論理的なデ ータビューで,効率良くデータのアクセスができるようにな る。 4.3 プロセスシミュレーションテスト機能 従来,プロセスシミュレーションテストは,電圧・電流発 生器やスイッチ,ランプをもったシミュレーション用パネル などのテスト用のハードウェアを用いて行なっていた。この 方法は,テスト結果が残らない,再現テストが凶稚,また, 模j疑入力となるデータは電圧・電i充値などであり,プロセス をヰ莫手錠するテストデータの作成に手間がかかる,といった問 題があった。 このような問題を解決するために,PDMSでは以下のよう なプロセスシミュレーションテスト機能を提供している。

(1)実際にプロセス入出力を行なうモード(実モード)と行な

わないモード(模才疑モード)とを切り替える機構を設け,ヰ英才疑

プロセスデータファイルを介してプロセスシミュレーション テストを行なえる。

(2)模擬プロセスの記述,シミュレーションテスト手順の記

述は,HITEST/Fのテスト手続き記述言語TPL/ⅠⅠ(Test

Program Laれguage/ⅠⅠ)により行ない,自動テスト機能,一 貫テスト機能,テスト手続き保存機能といった種々のテスト 支援機能を利用できる。

(3)模擬データの設定,結果の確認は,ユーザー7Dログラム

で扱う工学単位のプロセスニ状態量(PV)や制御情報(LV)で行 なえる。 以上の機能により,テストデータの作成やテスト操作が簡 単になr),また,トラブル発生時の不具合箇所の切り分け, 再現テスト,原因究明などが容易になる。図8にプロセスシ ミュレーションテスト機能実現のメカニズムを示す。 匹I

PDMSの適用状況とその結果

PDMSは昭和55年3月にその最終形態が完成し,その後現 在までに数多くのシステムに適用を行なってきた。これらの 適絹を通じて得られた成果は,次に述べるとおりである。

(1)システムエンジニア,プログラマなどシステム開発での

各才旦当者の役割分担が明確になり,ソフトウェアの製作が答 易になった。

(2)ヰ疑似オンラインテストにより,出荷前の才疑似オンライン

テストによる加速試験や,現地でのプロセスとのつなぎ込み 試験時のオンラインと才疑似オンラインとの即時切換えが可能 となり,テスト期間の短縮及び品質の向上が実現できた。

(3)システム構築後のシステム性能(応答性・負荷)の調整を

プログラムを変更することなく,答易にできるようになった。 団 結 言 PDMSを構成するプロセスデータ処理記述言語PDDLとそ のリアルタイムパ、ソケージ群について,開発思想,方針,構 成,機能及び適用二状況について述べた。 PDMSは,計算機制御システムの長年の経験を踏まえて開 発したHIDIC60シリーズ,V90シリーズ3)用のプロセスデー タ処理標準サブシステムであF),その適用を通して,プロセ ス制御アプリケーションシステムの中核としての所期のねら いを十分達成していることが確認できた。 今後は,'更に,進歩の著しいシステム技術,LSI技術の潮 流を踏まえ,使いやすさの向上を図るとともに,新しいニー ズに的確に対応していくために最大の ̄努力を傾注していく考 えである。 参考文献 1)大島,外:HIDIC V90/50ソフトウェア開発支援システム, 日立評論,63,12,869∼874(昭56-12) 2)大島,外:制御用ソフトウェア機能丁貫テストシステム "HITEST/F'',日立評論,62,12,893∼898(昭55-12) 3)中西,外:HIDIC V90/50基本制御ソフトウエア,日立評論, 63,12,863∼868(昭56-12)

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