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新幹線列車無線電話システム

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(1)

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新幹線列車無線電話システム

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日本国有鉄道(以卜国鉄と呼称する)央海道新幹線列車無線電話システムほ,列卓と地上設僻を極超短波FM 多重無線機をもって接続L,これを央京の運転指令台へ集線して列車運転指令電話回線を楕成せしめるはか,将 来は通話路を増設して,東京,静岡,名古犀,大阪の4統制跡こ設置される交換機に接続して国鉄業務台よF) 業務電話を,日本電信電話公社(以下電電公社と呼ぷ)市外台よF)公衆電話を行なうこととなっている。さらに 全系統としては,7プローチ回線と呼ばれるケーブル搬送を主体とする地上基地局と統制局間の回線および細 心同軸ケーナル回線を利用した統制局相互間を接続するLP継回線ならびに追跡回線などから構成される。

本システムは,前回の現東海道列車無線電話において得らjLた貴重なる経験をもととし,さらにその後の研

一究成果をとり入れて設計されたものである。無線,搬送,交換制御の各機器については,別の論文に述べられ るので,本文はこれら全体を含めた新幹線列車無線電話システムの概要ならびにトンネル内UHF伝送対策に /)いて述べている‥ 1.緒 日 東海道新幹線列車無線電話システムは,現東海道線における列車 無線電話の貴重なる技術的経験を基礎として,さらに神奈川県小田 原一綾瀬間37kmのモデル線区における実用化試験のシステム評価 を経たうえで完成された∩ 本システムの特長ほ,基地局電波に400Mc/s帯のPM波による 8通話路の多重方式を用いて電波の有効利用と楼器の簡易化を図っ た点にある。移動無線として多重波を用いたのは世界に例のないこ とであり,したがって移動多重無線として問題となる干渉およびエ コーひずみを含めた準漏話による通話品質の低下について研究がな され,この対策として信号方式.雑音配分設計において特殊な考慮 し止l純利軌柊軌臥 鞋簡±こ鞋末女操業置け儲部廿〉rよ+こ丁実装て才、三、

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9 9`′、1  ̄.打内外郎鼠へ.指向統制1`J…外的へ …外鵬へ 東京純利1.J 名ハ`良三純利′リユ 人l振純利息う * 日本国有鉄道新幹線局 ** 日本国有鉄道技師長室 *** 日立製作所通信機事業部 ****日立製作所戸塚工場 第1図 総 合

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(2)

が払われている。 またもう一つの特長としてほ, トソネル内の通話を可能ならしめ るため,トソネル用無線電話中継 機(以下ブースタと呼ぷ)を含む 導波線による誘導放射方式を採用 して.全線の完全通話を図った点 があげられる。これもまた新技術 であるので実用化には長年の研究 が必要であった。 新幹線列車無線電話システム は,無線,交換,搬送の通信総合 技術により確立されたシステムで あり,その規模の大きさ,独創性 ほ移動無線電話システムとして両 期的なものであると言える。

2.概

2.1総合システム 本システムは,運転指令専用の 新‖構揃い 小娘 +夙 ① ⑪ 仲) lノ ′-\ 什+ ′r テ ス シ 1山 電

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(2)認証慧吉宗‡群別2線式ケーブル搬送回線

9通話路多範(う七)1通話路ほりモ コソ)

(3)芸悪霊二慧芸冨冨‡恥同軸トブル回線

移動局一基地局間の無線回線としてほ,予想される通話量の大き さから運転指令回線2,サービス回線6,計8回線が必要である

が,この無線回線の構成は,電波の有効利用および経済的理由から

基地局電波に400Mc/s帯PM方式無線多重電波を採用した。基地 局の配置は弱電界区間の絶滅を図るためおよびきめの細かい閉そく を行ない通話量を上げるために,新幹線沿線に27局を配置した。

基地局一変換局間のアプローチ回線は,細心同軸ケーブルに介在

する心線を線路として利用したケーブル搬送により構成してある。

変換局一統制局および統制局一統制局間の伝送線路としては,鉄

筍2図 地 し二 回 線 網 構 成 図 道線路に平行して埋設された細心同軸ケーブ′しによる超多重回線の 通話路の一部が利用された〔全線の地_1二回線網構成は舞2図に示す とおi)である。 2.3 通 話 路 数 統制局よりの基地局対比この通話路数は8CHであi),そのうナノ 2CIiを運転指令通話専田とし.6C一寸をサ←ビス回線間として僚開 している。 運転指令回線の2CHは.常時ほそれぞれ上ニリ ̄卜)専用として使印 するが,緊急時はいずれの通話路よりも発信可能とLてある′「十ト ビス回線はどの旅客列中も便相可能であるが,1列車からの同時倖 相可能通話路数は最大2CHと限定 ̄し、移動局設備の簡易化を図/, てあるし、 2.4 移動局設備 移動局設備は運転席前部のボンネりト内に収解実装さjLている〔 し/たが/-_-、て機器は小柳ヒしてあり.舞3図にホすように配降されて いる。 なお窄中線には指向卒中線を採札 その指向切替なFJぴに多車糸 ] アドうミ調和 L!二

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≡『 /シ/ \、./ 第3図 移動局轢器配置図 ケ小卜撫掛l揃け勺:‡ 叶… ㌧ヒ ルりl 眺 村山 ■ }州ホ ‖け 一㌧‖ 壬 ▼指‥り一 ≠転 卜 叫埋=例 複ヰ山軒

(3)

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2.45 10 第6[河 移動時におけるわいヰミの賓化(巻付実験伯)

(50はl_・バt150) (-】t 71 (100) 寸 ・■寸 tI● 寸● ・■ナ )) 11.850〉 (501(150)(100) 3 8 2 6 4 .8■.5一川

側車"一〇・8■2・5

い白二 一 第5閃 二Ⅰ二こユーに上る多車一昔信機準満話雑芹(.汁別府) 電信′壷披の切替ほ,軌道間に設躍された地卜Jノ・(7rデントラ)に エる故制切韓方式を用いた.〕 2.5 品 質 新幹線列車無線電話シ1テムにふける維音配分ほ弟4図による、、 、 ̄のうr)特に問題となるユニー一ひずみに一)いては,計笥二でほ弟5図 ノ)ように二1∴ニトひずみによる準漏話ほきわめて大きl:なるが,長子J㌧ .試験∴i州実験によりその程度を確認し′ノー二とこ′′)によると.走子f小 ノ)ユ∴トーひず人による準漏話雑音発牛のひん痩ほきJ)めて少な∴ また1i内実験で確認し-〔も葬る図のようにきわめて短時間のパ′Lン\ 性雑音か観測されるのム▼L′\通話品質を棒度に低 ̄卜させることほな いという結論に達Lたハ 全線の地域率50%以_卜において移動局受信の電界頗度が50d王う〃/ l--以卜仁、あれば通話S/N27dBが確保されしたか-、て地域率90% 1■1卜でほS/N20dBが確保できるであ7)う√、S/N20dBではこヱン パン叫こよる改善を加えればS/Nニi5dBlリ、卜の祐項となり卜分筆 1 ̄H件あー)といえる。 接続率ほ【卜削八態一々ほ延子川tの列中と地卜間イ三・な仙-_咋Hilろ_・7+`・ ない,、ド均り9クJむ目標と考えている。 \-てナ 致肝 J \-桝 放群-J 第7図 移動局より基地局向の電波配置

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第8〆l農地局より移動局向けの電娘軋鮮 3.方 式 設

3.1電 波 割 当

移動局送信ほ1CH用電波8波を使用し,通話時のみ発射される

カ式となっている。周波数配置は舞7図に示すとおりで,ブースタ の相耳変調を防1卜することが困難であるので,群内の三次相互変調 をさけた配置としてある。甚地局の送信は多重の電波を使用しで蘇 峰発射されているため,オーバリーチによる同一周波数干渉を避け る必要があり,2波を順次割当てる方式を原則とL.必要な箇所に ほさらに1波を使用してある。その間液数配置および各甚地局の電 場割当ほ第8,9図のとぉりである。 3.2 無線回線設計 展地局ゾ・一一ンl勺に二日ける無線何線設計の基準は.移動局受信電界 慮度50dB/イ1Ⅵ以卜.基地局受信電界強度38dB/イm以_Lを目標上 し∴:符局設計が行なわれた∩弟10.11図に設計の基準を′Jミす√1 3.3 搬送回線設計 多毛通話路周波数配列を第12図にホす.「このう「)つ'ブロー一手lロ1 線は群別2線方式な用いでわり,特に回線長が長い場合は搬送電話

中継機により線路損失の補償を行なノ,ている。

回線の総合レベ′しダーヤを弟13図にホす、1 3.4 監視制御方式設計 濃他局は無人とL,統制局より速力監視制御される〔また監規制 御刷叫線のバードソト信号を基地局で折返すことにより回線の常時 監視が行なわれている。その力式ならびに后弓せ舞l表,監視制御

(4)

東京統制局管内 ロ ロロ 川 弁天山 静岡統制局管内

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F A 名古屋統制局管内 白須賀 新豊橋

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B F 羽 島 C F 加勢野 B F 米 原 2 C F 大阪統制局管内 注:FA∼FCの1またほ2のサフィクスは後述の帯域内信号の識別コードである。 第9図 基地局 名 お よ び電波割 馴dBm -Jl 【‖XU ‖l】刀.4 仙恨→ 5舶B.u/■nl ポ重雄転 エ謡〓 #空諾退G ∈言一重ソ〔毒手 一I古布 S/N 【受†ii入力 第10図 多重系(基地→移動)回線設計 ー4 600日B

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4 山O10203040 山102030400 B 一一一一 B一【一一 d d 移動局 75£2しTlう 、、∴15 ヽ CりM 600nB 600日B

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粁搬ノー三川テji一生敗10臥= り‡肘.J一変捌∂ 6468727680848阜9296100 統肘‥..〕=ンな肘i,ユ 第12図 無線回線および地上伝送路周波数配列 第1表 遠方監視制御方式および信号 信 号 周 波 数 2,635,2,975c/s(両方向) 基地局一統制局 閉電式 表 現 位置符号 統制局 チェック方式(監視)】 ′ミリテイ 75〔)日6009日6008日600日B -1†り仁1ま0叫T †l- 4▲/∴三n=小ノ 75記B800日B600S〕11 エフ 第13図 絵合レベルダイヤ(指令回線) 項目を弟2表に示す。 3.5 交換方式設計 交換点ほ4線交換,無減衰を原則としている。列車呼出は列車位 置に無関係に呼び出しが可能であり,再呼出機能を有する。指令回 チェック方式(制御)】 折返し 使 用 継 電 器 7イヤスプリングリ レー,リードリレー 局 舎 ヱ・ンヂソ 無線塊 トンネル 室温上昇,扉開放 ェソジソ起動,エソジソ使用中,エンジン電圧異 常,エンジン過電流,エンジン燃料不足,エンジ ン障害 商用電源異常,調整電圧異常 送信枚1号動作,送信横2号動作,送信幾1号障 害,送信蛾2号障害,受信障害ルートⅠ,受信障 害ルートⅡ 搬送障害,搬送異常 ブースタ数十2(最大12) 表示完了,リモコン障害 制 御 項 目 エソジソ起動,エソジソ停止,負荷エソジソ,負 荷商用 送信揆1号,送信機2号,送信機障害復旧,送信 停止 ロックレリーズ,チェック,予備(3)

(5)

890 畔和39年5月 しっ Lnl∫つ Llつ q0l.n N の 亡- の ▼】一 N ∽のN.N ∽N一.N ∽∽の.1 ∽、りれだJ 下■ハ上ノ り り

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監視情報 ハ槻旧確認 通話監視 ・恨旧確認 通話監視 ∧‖> 0 間 一′入■ 酬 短小 ○巴.寸 言?サ ○のの■叩 00ト.M O∽m.M √冨寸-M

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cl 指 令 公 衆 業 務 系 肌し00寸.m ム冊 二〓∩ 評 立 ∵∽.Nト寸 ∽.N∽か 0〇一.N

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α,み………′はおのおの.んカ==…‥カを表わす 線における交換制御方式の詳細については4項で述べる。 3.る 信号方式設計 3.る.1移動局一一統制局 (a)基地局指定信号 通話帯域外6周波を使用し,移動局より発信中には基地局対応 の1波が通話に垂′毘される。基地局では移動局よりの信号を選別 して着信指定を行なう。なお相互変調妨害を避けるため通話路ご とに使用周波数をずらすこととし,周波数の割当ほ弟3表のとお りとしてある。基地局指定信号は各基地局において通話路ごとに アプローチ回線の帯域外信号(1周波無通話時送出)に直流中継 されて統制局に基地局指定信号着信の情報を与えている。 (b)監 視 信 号 通話帯域内4周波を運転指令回線でほ通話監視信号,復旧確認 信号,列車の上下別信号に用い,さらにサービス回線では業務公 衆の識別に用いている。 (c)周 波数配列 移動局一統制局方向に使用する信号周波数配列を第】4図に示 す。 3.d.2 統制局一移動局 (a)空 線 信 号 通話帯域外1波を回線の空線表示に使用している。回線の使用 中および閉そく状態ではこの信号が送出されず断となる。 (b)選択制御信号 通話帯域内(10+1)波3群計33波の信号を用いる。信号の使 用法は各群をそれぞれ1,10,100位のけたとして,同時に3波 送出して列車番号3数字を選択する。選択制御信号周波数ほ \一川一一′1+10-ノ T群 H群 第15図 ∩=> Om竺M

-1・】・-・ 空パ 綿イ †J ̄ロ ケ'ノ L r.∼f33ごま 15ら主1ベーーシェ フ 第46巻;荏5÷j一

開踵叫

列車個別 呼 出 一斉呼 復旧信号 業務呼 市債号 蚕す唾 再信号 信号 の組合 0∼9 U群 __カニム旦_些対応_U邑__10∼90 T群 ∠!旦雌_ 100∼900 H群 ′23へノ32の対応1波 ′11,′22,ノ33の組合せ ′1Ⅰ,′22の組合せ 力2,カ3の組合せ ノ33,′11の組合せ

l備考

3波組合 せ 指令系の み使用 公衆業務 系のみ使 用 統制局より移動局向けの信号 15c/sおきに33波配列しているので狭帯域信号器が必要であり, 圧電音さ使用のリードフィルタを用いている。選択制御信号は統 制局において副搬送波(2,100c/s)で変調し,移動局においてはま たその副搬送波を用い同期復調することにより搬送回線の同期ず れの影響を受けないよう工夫されている。 (c)パイロット信号 回線の監視のためにCH-1の帯域外にパイロット信号を流して いる。移動局においてはこの信号により多重受信機の自動切替を 行なって故障を診断している。 (d)周波数配列 統制局一移動局方向に使用する信号周波数配列は第15図のと おりである?

4.運転指令回線

4.1使 用 機 器 運転指令回線に使用される機器の構成ほ次のとおF)である。 基地局設備 無線電話送受信機(送信架,受信架,空中線 共用架) 搬 送 電 話 枚(端局架) 統制局設備 指令親電話機(指令制御架,指令信号 架.指令操作盤〔指令老台 および指令長台実装〕) 搬 送 電 話 機(通話路変換架,通話路信 号架,群変換架,遠方監視 制御架) 変換伝う設備 中継ハット設備 移動局設備 搬 送 電 話 機 胡簑送電話中継機 無線電話送受信機 (中継変換架) (中継機) (送信柴,受信架,端局 架,電源架) 日 動 交 換 梯(指令系制御架,信号架,運 転指令操作盤,情報設定盤) 4.2 回線網構成 各基地局対応の指令回線ほ,所属統制局において上り下り用各通 話路ごとに集約され,さらに東京一大阪間の細心同軸ケーブル回線で 東京指令統制局に導かれ,指令親電話機を経て運転指令台に接続さ れる。運転指令台は各統制局ゾーン内の4座席と指令長台の計5座 席よi)構成されるが,各指令老台は移動局からの呼に対して隣接ゾ ーンまで重役して担当することが可能である。 4.3 接 接続の種顆としてほ,次の呼びが可能である。 (a)指令老よりの列車個別呼 特定列車を列車番号によって呼び出す。 (b)指令老よりの列車一斉呼 全列車を上り下りおよび統制局ゾーン単位で呼び出す。ただし

(6)

指令長は全ゾーン呼び出しが可能であり,他の指令老ほ担当地域 のみに限定される。 (c)列車運転席より指令者に対する一般呼 (d)列車運転席より回線使用- ̄l】の場合の非常呼 4.4 通話および閉そく方式 通話は両方向同時送受話方式であるが,一斉呼の場合のみ移動局 側はプレストークとし,同一ゾーソ内の同一周波数干捗により通話 不能となるのを防いである。 回線閉そくは通話路と統制局単位ごととし,通話中の統制局ゾー ンならびにその両側各1ゾーソを閉そくすることにした。閉そくさ れないゾーンでほ干渉を起さない程度に離れておるので,同一周波 を用いて重復して通話が可能である。列車走行により統制局ゾーン が替わったときは,統制局指令制御架のリンクで呼の追跡が行なわ れる。

5.トンネル内UHF伝送対策

5.1目的ならびに経過 規東海道線列車無線電話システムにおいては,トンネル内での送 受信は不可能であり,トソネルの多い地域においては通話を撲って いないが,新幹線では高速度列申の安全運転,さらに非常時対策と して不可欠の運転指令用回線として用いられるため,その重要度は 大きく,木システムの信煩度,安定度は非常に高度なものとする必 要がある。したがってトソネルも不感地帯として残すことが許され ず,トンネル内に誘導放射方式によるUHF伝送対策を施して,通 話可能区域の増大を因ってある。 トンネル内VHF伝送対称こついては,昭和29年に小規模ながら 日立製作所において実用化した例*があるが,今回国鉄東海道新幹線 全線のトンネル延67kmについて実用化を図るため,昭和35年よ り現東海道線の既設トンネルにおいて,国鉄技研を中心に研究が進 められて釆た結果,各方式の技術的データが固まり最終的に以下に 述べられる方式が採用されるにいたったものである。 5.2 設 備 概 要 トソネル内UHF伝送対策とは,基地局電波をトンネル外の空中 線で受信しトンネル外のブースタにより増幅してからその出力をト ソネル内壁面に張った導波線にき電し,誘導される電掛こより列車 移動局空中線と導波線とを静電的に結合する方式をいう。長大トン ネルにおいては導波線の伝送損失をトンネル内用ブースタにより中 継増幅して,標準500mおきの補償を行なっている。移動局から発 射される電波ほ以上とまったく道のルートで基地局へ送られる。ト ンネル対策の設計例を舞1占図に示す。 5.3 導 波 線 導波線としては平衡伝送形式の平行二線ならびに不平衡伝送形式 の開放同軸ケーブルの二つが考えられ,その両方式についてモデル 線地区トンネルその他で試験を重ね,いろいろ検討の結果,新幹線 においては主として平行二線式導波線を採用した。 5.4 今後の問題点 今後の問題としては新丹那トンネルなどの長大トンネルにおける トンネル対策の安定性の確認が必要である。長大トソネルにおいて はブースタ利得,導波線伝送損失の微小変動の相加が問題となる。 5.5 明り区間(出口)対策 トンネルとトンネルの間の弱電界区間をわれわれは明F)区間と名 付けた。明り区間対策としては,トンネル対策導波線路の終端を擬 似負荷接続とせず空中線を接続して,トソネル出口に電波をふく射 させ弱電界区間の縮小を図った。 その対策例を舞17図に示す。この方式により局所的な弱電界対 策が可能となった。

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る.鯖

□ 東海道新幹線列車無線電話システムは,新幹線における任務の重 要性からいってその完成の意義はすこぶる大きい。現在までに完成 した運転指令回線のシステムを主として述べたが,追ってサービス 回線も完成の予定である。本システムは,交換,無線,搬送の総合 技術により完成されたものであり,トンネルを含む長距離の安定な 移動無線電話システムが開発されたことほ特記に値する。本システ ムほ,現在現地試験を重ねているが,完成の暁はそれの活躍が大い に期待される。 終わりに今回の列車無線電話システムの開発に対してご指導いた だいた列車無線委員会,郵政省電波監理局,日本電信電話会社,日 本国有鉄道の関係各位に深甚の謝意を表する次第である。 参 男 文 献 (1)列車無線に関する研究報告芦:鉄道通信協会(Mar・1962) (2)新幹線高速道転用通信装置の保守に関する調査研究報告書: 鉄道通信協会(Mar.1963) (3) (8) (9) 新幹線高速運転用通信装置の保守に関する研究報告書:鉄 道通信協会(Mar.1964) 中村,石原,遠藤,田島,平子:日立評論45,1823(昭38-11) 日立評論:鉄道電子楼器特集号39-1961(昭36-3) HitachiReview Vol.10,No.4(Dec.1961) 中村,石原,野上,堀田:移動局を有する一交換系のトラ フィック,通信学会全国大会予稿(昭36) 石原,丸浜,田島:400Mc/s得撫線回線による新幹線列車 無線の回線設計基準, 石原,佐々木,稲葉 の室内実験について, (10)徳永,景山,川勝: 通信学会全国大会予稿(昭37) PM外重通信におけるエコーひずみ 通信学会全国大会予稿(昭37) 日立評論45,399(昭38-2) (11)今西,太田:日立評論37,459(昭30-2) 実用新案登録第舶0876号「トンネルを含む無線通信装置+東 長年

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