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在宅ねたきり老人の民生委員によるADL評価の妥当性の検討

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612 第45巻 日本公衛誌 第7号 平成10年7月15日

在宅ねたきり老人の民生委員による

ADL評価の妥当性の検討

田嶋久美子

菅井

芳郎

宮崎

博子

藤田

晴康

鈴木

庄亮

目的 医療専門職ではない民生委員による在宅ねたきり老人の日常生活動作評価がどれほど正しくなされて いるかを,理学療法士・作業療法士による評価を基準とし検討した。また民生委員が評価した在宅ねた きり老人の日常生活動作からADLをスコア化することにより在宅ねたきり老人の現状評価を行うこと を試みた。

方法 平成7年8月1日群馬県A郡各町村の民生委員が行った「在宅ねたきり老人等基礎調査」の対象者

男性66人,女性128人を,理学療法士と作業療法士(一部は保健婦・看護婦)が訪問調査した。「在宅ね たきり老人等基礎調査」では介護者,介護期間,日常生活の自立の程度等を聞き取り調査した。訪問調 査では基本的動作能力やBarthel Indexをチェックした。「在宅ねたきり老人等基礎調査」の項目である 「日常生活動作の状況」に関する5項目を独立変数とし,数量化I類によるBarthel Indexの予測モデル を作成した。 成績 訪問調査数は男性42人,女性94人である。民生委員が行った「日常生活動作の状況」の各項目の評価 とBarthel Indexの関連は強かった。数量化I類の解析結果は重相関係数R=0.687,偏相関係数の大き なものは「入浴」,「排泄」,「移動」であった。 結論 Barthel Indexを予測するためには「日常生活動作の状況」の「入浴」,「排泄」,「移動」が大きな重 みをもつと考えられる。また,Barthel Indexのスコアが100の事例があり,民生委員と医療従事者との 認識に隔たりを認めるものもあった。

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