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単調非線形相補性問題における有効添字集合の同定法

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Academic year: 2021

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2−B−9 2000年度日本オペレーションズ・リサーチ学会 春季研究発表会

単調非線形相補性問題における有効添字集合の同定法

京都大学大学院情報学研究科 山下信雄 YAMASHITANobuo

*檀寛成 DANHiroshige

福島雅夫 FUKUSHIMAMasao

2 NCPに対する近接点法

この節では,NCPに対する近接点法の紹介をする. まず,近接点法の実装において重要な役割を果たす NCP(ダ)の等価な方程式系ヘム再定式化について述べ る.Fischer−Burmeister関数¢F云:況2→沢

¢ダβ(α,り=ホ巧扉−か−ム

を用いて,関数ガ∫:沢れ→耽れを次式で定義する.

1 序論

非線形相補性問題(Nonlinear Complementarity Problem,以下NCP)とは,与えられた関数F:沢n→

況nに対し,以下の条件を満たすべクトル∬∈況nを求

める問題である.

NCP(ダ):J≧0,ダ(け≧0,エアダ(∬)=0

本発表ではダは単調で微分可能な関数とする.ここで, ダが単調であるとは,

(㍗−y)r(ダ(∬トダ(y))≧0甑,y∈耽れ

が成り立つことをいう. NCP(ア)は,すべてのiに対して 豆i≧0,彗(豆)≧0,豆i書(豆)=0 をみたす豆を求める問題と等価である.ここで,解烹 に対して次の添字集合を定義する.

如β(Jl,月(ご))

( ∬F(ヱ)=

¢ァβ(ヱれ,書−(ェ))

ここで,簡単な計算によって, ¢ダβ(α,り=0⇔α≧0,ム≧0,dゐ=0 であることが確認できるので,NCP(F)は 勘車)=0 と等価になる. NCPの解法として,様々な手法が提案されているが, その中でも近接点由ま,生成される点列がNCPのあ る解に収束し,ⅣCPの解集合との距牲が比較的緩い条 件の下でも0に超一次収束するという,優れた収束性 を持つことが示されている【2,3].その手法をアルゴリ ズムPPとし,以下に示す. アルゴリズムPp Stepl:パラメータβ∈(0,1),Co∈(0,1)と初期点 ヱ0∈沢nを選ぷ.た:=0とする. Step2:もし㌔がNCP(ダ)の近似解であれば計算を

終了する.

Step3:関数ダと:況n→沢nを 〆(ご)=ア(ェ)+cた(ご−㌔)

で定義し,次の条件を満たすⅣCP(ダりの近似解

才隼1を求める、 l匿Fん(ヱ頼1川≦βた血n†1川ご“1−㌔旧 Step4:Cた+lを更新し,k:=た+1としてStep2へ. 0,彗(豆)=0) 0,彗(孟)>0) 0,彗(豆)=0) > −J も l ニ. ア

二 ニ

ーち一㌫

∴い

二 二.

咽咽

ここで,C(豆)≠¢であるとき,豆を退化解といい,そ うでないものを非退化解という. 点列(㌔)が非退化解盃に収束する場合を考える・こ のとき, ︸︸ ︶ ︶ たと 薫香 > < 一一 声 ‡ とすると,ダの連続性に注意すれば,十分大きなたに 対して

ア(豆)=〆,Ⅳ(豆)ニⅣた

となる.そのため,NCP(F)はより簡単な問題に帰着 できる.しかしながら,点列(㌔)が退化解に収束する 場合には,このような手法は適用できない. 本発表では,点列(㌔)が近接点法(ProximdPoint

Algorithm)で生成さ咋るとき,点列(㌔)の収束点エ*

における有効添字集合の同定手法を提案する.なお,単 調なNCPに対する近接点法によって生成される点列は, ⅣCP(ダ)のある解に収束することが示されている〔2,3】・ さらに,この性質を用いることによって,NCP(ダ)が 等価な等式制約付き最小化問題になることを示す. ー178 − © 日本オペレーションズ・リサーチ学会. 無断複写・複製・転載を禁ず.

(2)

なお,S亡ep3において近似解∬叶1を求める手法とし ては,DeLucaら【1】によって提案された一般化ニュー トン法(GeneralizedNewtonMethod)が考えられる. ここで,次の仮定が成り立つものとする. 仮定1 何ダはリブシソツ連続である. 揮ノcた=αた(α∈(0,1)),0<β<αとする. 「叫Ilガダ(叫‖が局所的エラーバウンドになっている,す なわち次の不等式を満たす正の定数ゐ1,ム2が存在する. 1匿F(ヱ川≦bl⇒dist(ご,ズ)≦らIlgF(可=

ここで,ズはⅣCP「ダノの解集塵である.

仮定1の下では,dist(㌔,ズ)は0に超一次収束す る,すなわち,

4 応用

定理4を用いると,次の定理で示すように,NCPた 対してアルゴリズムPPの計算が十分に進んだときに, NCPを等式制約付き最小化問題に帰着できることがわ かる. 定理5十分に大きいたに対して,等式制約付き最小化 問題 mln 帥−エたIl2 Subjectto 特集(ェ)=0,J〃ん=0 (2) 柁ん(ヱ)=0,Jc集=0 の解はⅣCPげノの解になっている. 口

特に線形相補性問題(Linear Complernentarity

Problem,以下LCP)の場合,(2)は等式制約のみを蕗

つ凸二次計画問題となっており,そのKamsh−Kuhn− Tucker条件は線形方程式系となる.そこで,たが十分 に大きいとき,その線形方程式系の解がLC−の解に なることをアルゴリズムPPの停止条件に利用すれば, 有限回の反復で停止するようなアルゴリズムを構築す ることができる. dist(ヱ叶1,ズ) 1inl =0

(1、)

㌫ dist(ヱた,ズ) が成立する【3】.

3 有効漆字集合の同定

まず,同定関数列を次のように定義する. 定義2(ェりを〃CP「アノの解エ●に収束する点列とす る.さらに,関数列(Jりに対して添字集合タた,Ⅳ£,Cた を次式で定義する. Pた:=(りござ>Jと(㌔),彗(㌔)≦J上(㌔)) Ⅳた‥=(りござ≦Jと(ごと),彗(ェ上)>J上(巧) Cた:=(りヱき≦Jた(エた),彗(巧≦/た(ェた)) ここで,十分大きなたに対して Pと=P(諾り,Ⅳた=〃(∬◆),Cた=C(ェり となるとき,(Jりを(ェりに対するⅣCP/ダノの同定関 数列という. (1)を用いると二次の補題を示すことができる.な お,アルゴリズムPPによらて生成される点列(ごりの 収束点をヱ◆とする. 補畏3仮定J■か成立しているとき,十分大きなたに 対して,次式が成立する.

5 まとめ

本発表では,NCPに対するアルゴリズムPPの計算 が十分に進んだときに,生成される点列の収束点の有 効添字集合を正しく同定する手法を示した.一般に,解 が退化しているときには,アルゴリズム構築の上で;そ のことが困難を引き起こすことが多い.その困難を,本 発表の手法を応用することで克服できる可能性がある.

参考文献

[1】T・De Luca,F.臨cchineiand C.Kanzow,A Semismooth equation approach to the solution

Ofnonlinearcomplementarityproblems,Mathe− maticalProgramming,75(1996),407−439. 【2】R・T・Rockafe11ar,Monotoneoperatorsandthe proximalpointalgorithm,SIAMJoutnalonCon− trolandOptimization,14(1976),877−898. −【3]N・YamaShitaandM.Fukushima,Theproximal pointalgorithmwithgenuinesuperlinearconver− genceforthemonotonecomplementarityprob− 1e甲,TechnicalReport99012,DepartmentofAp−

pliedMathematicsandPhysics,KyotoUhiver−

Sity,Kyoto,Japan,1999. 耳F(ごた川 腑た−エ●lI≦β2 αた ここで,β2はたに依存しない正の定数である. ロ 補題3を用いると,次の定理を示すことができる. 定理4(ェりをアルゴリズムPPで生成される点列と する.このとき, l世ダ(ヱ)lI 〆(‡)= αた で定義される(〆)は†ごりに村するγCPげノの同定 関数列である. □ −179 − © 日本オペレーションズ・リサーチ学会. 無断複写・複製・転載を禁ず.

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